ベン・アフレック主演・監督の「アルゴ」。いつもの美容院で担当スタッフが「私が気に入りそうなDVD」として施術中にかけてくれたものだが、これがとんでもなく面白かった。

1979年から80年にかけて起きたイラン革命。イランのアメリカ大使館が占拠され、館内にいたスタッフらが444日間も人質にとられていたあの事件が基になっている。館内から直前に脱出していた6人の命が危ない。彼らを救い、アメリカに戻すべく、CIAがとった作戦は、偽映画「アルゴ」のロケハン作戦だった…。

“This is the best bad idea we have, sir.  By far.”

ひどいアイデアの中でも最悪なほどに超ばかげたアイディア。

冒頭の占拠の場面から町のシーン、そして6人を逃がしていくための行動の一つ一つ。脚本が緻密で、カッティングが細かく、観客が否応なくどきどきはらはらするように編集されている。おおげさな演出も派手なCGもドラマティックな音楽もないリアルな映像だから、いっそう緊迫感が高まる。

実際、最後の20分のスリルたるや……。緊張のあまり笑ってしまうほど、サスペンスの演出が上手い。傑作。多少の映画的演出があるとはいえ、実話だったのですね。2012年のアカデミー賞作品賞。なぜ見逃していたんだろう。

2 返信
  1. たけい
    たけい says:

    映画の撮影を装って帰国させる作品ですよね。
    確かに最後ギリギリで出国できるところはハラハラ
    しますよね。
    あまり実話というのは意識せずに純粋に娯楽作品
    としてみたほうが満足度が高いなと感じました。

    返信
    • Kaori
      Kaori says:

      >たけいさん
      そうですね。事実からの脚色もずいぶんあるようですし。
      あの「ハラハラ」感は編集の賜物ですね。
      細かいカットによる場面転換ですっかり手玉に取られました。笑

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