Mr. Selfridge Season 3.  ネタバレありありの個人的な感想のメモですので、これからご覧になる予定の方はこの項、読まないでくださいね。

1919年から話は始まる。妻ローズの死後、娘ロザリーがロシア貴族と結婚するところから。しかしこのロシア貴族の一族がとんでもない人たちで……。見抜けないロザリーにいらいらする。でもまあそれをすべて寛大に受容するハリー・セルフリッジ。

彼自身は、ナンシーという謎の女(実は詐欺師)にのめりこみ、結婚直前までいくのだが……。ナンシーの正体がわかったあとのハリーの豹変は当然とはいえ空恐ろしい。

ハリーはその後、ギャンブルにはまり、性格の弱さを露呈していく。

戦争後遺症、復員兵問題という、当時のイギリスで大きな問題になっていたことがシリアスに描かれている。しかも、女性の視点から描かれている。後遺症に苦しむアンリをうけとめ、仕事を捨ててともに生きる決意をした妻アグネス。酔っ払い復員兵に暴行されて顔にキズを負うコスメ部門責任者キティ。戦争をするということは終結後もこのような問題を社会がまるごと抱え込まねばならないということなのだ。

ハリーに恨みをもつロクスレイ卿。セルフリッジの株主になることによって、ハリーを破滅させようとしていく。こんなリベンジもありなのか。

究極のダメ男に見えるグローブ氏に人生を捧げて幸せになれなかった(?)ミス・マードル。最後の逆襲が痛快だったのに、最後の土壇場のグローブ氏の駄々コネにほだされる。ダメ男に対するその優しさがダメなんじゃないか!とつっこみながら笑い泣き。

身分違いで断念せざるをえなかった愛、身分違いでも乗り越えていく愛、さまざまなパターンが描かれる。強い周囲の反対にもかかわらず、また社会のせいにせず、個人の幸せの問題、として決意した人があらゆる壁を乗り越えて幸せになっていく。

20年代のファッション、コスメ、社会の変化が百貨店を通してよくわかる。このシーズンを通して人のダークサイド、社会の闇がちらちら描かれ、あまりハッピー感はないのだが、それがおそらくイギリス的なリアリティの感覚なのかもしれないと感じながら観終る。

引き続き、Season 4へ。

*このDVDは日本で再生可能ですが、日本語字幕がありません(英語の字幕はあります)。日本のNetflix では今のところシーズン2まで日本語字幕つきで鑑賞できるようです。

 

 

0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です