杉浦淳一・染原睦美『誰がアパレルを殺すのか』(日経BP社)。

アパレル業界の新旧の「プレイヤー」にくまなく取材して、タブーをものともせずに冷静に書ききっている。業界全体が集団自殺に向かっているという指摘も決して「言いすぎ」とはいえない現状。

業界の論理にまったく支配されないディスラプター(破壊者)の動きや、全くオリジナルな価値を創出して支持を獲得している挑戦者の実績や試みも紹介され、必ずしも現状を嘆くばかりではない、希望を感じさせ、未来へのヒントを探せるような本にもなっている。

「商品は芸術」というあるアパレル会社の標語に対し、「服は情報」と言い切るユニクロの柳井さんの考え方は筋が通っており、流行の経営や戦略を右往左往しながら追う他のいくつかのアパレル会社とはやはり一線を画している印象。

アパレルの世界に少しでも関わることがある人にとっては、現状、そして近未来の見取り図となる、必読の一冊。

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