アマゾンで「資料」として注文したのだけれど、届いてびっくり。本というより、まさしく、立体的に感じられる「イヴのすべて」。
イヴの幼少時代から亡くなるまでをコンパクトにつづった本なのだが、その時に使われた広告資料やレアな写真が豪華にちりばめられているだけでなく、
ところどころに、関連する直筆の手紙や、直筆のデザイン画、写真のフィルム、招待状、パンフレットなどが、当初の質感そのままに、袋に入れられさしはさまれているのだ。
これを開けて、中身を手に取ってみるワクワクする喜びときたら。
イヴがいっそう身近に、親しく感じられる仕掛けの本。
(イヴが描いたイラストやメモを、紙の質感も当初のままに、手に取って見られる。感動)
そしてこうしたこまごまとした資料をすべて保管していたピエール・ベルジェの功績は、(何度も言っているが)偉大だ。
この二人はやはり、真の意味での「パートナー」。互いの存在がなければ、お互いがこのようなレベルまで高まることはなかったと思う。
電子書籍ではぜったいにありえない本。このぬくもり、楽しさ、ワクワク感。1冊ずつ、一つずつ、人の手でこの資料を入れていかねばならないだろうから、作る手間はさぞかし大変だったと思うのだが、でもこれは明らかに出版社の勝利。アナログの勝利。イヴとピエールの勝利。関わった人すべての誠意と情熱が伝わってくる。
イヴのファンは必携の永久保存版です。自信をもって推薦します。(高価ではありますが……)
こんなペーパードールも入っていた。そういえば子供の頃、こういうのを自分で画用紙で作って、自作の「ドレス」を着せ替えて遊んでいたことを思い出した。母は洋裁師で私は母とおそろいの手作りの服を着ていた。叔母は編み手で冬は叔母の編んだニットを着ていた。半世紀経っても型崩れしていない、緻密なニット。なんだかいろんな思いがあふれてきて泣けてくる本だった。
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