若月美奈・著、写真=クリス・ムーアと仲間たち、「ロンドン・コレクション1984-2017」、繊研新聞社。

ロンドン在住のファッションジャーナリストの目から見たロンドン・コレクションの歴史、そしてそこから巣立った83人のデザイナーとその作品が、写真と的確な文章で紹介される。

巻末のブルーのページには、ファッションカレッジの教授たちが語る教育現場についてのインタビュー。そしてキャットウォーク写真家として有名なクリス・ムーアのインタビュー。

セントラル・セント・マーチンズの名物教授として有名だったルイーズ・ウィルソンのインタビューもあり、興味津々で読んでみた。うわさに聞く彼女の強さが薄められている印象ではあったのだが、やはり強烈なやりとりがある。

聞き手:「卒業生にセントマーチンで何を学びましたか、と聞いたことがあります」
ルイーズ:「何も教わらなかったと答えたのではありませんか」

2014年に52歳で逝去された方で、この学校の卒業生はみなルイーズのことを熱く口にしていた。この学校を卒業した信國さんも、明治大学のゲスト講師として来ていただいた時、ルイーズの一風変わった教育の方法をなつかしげに語っていた。私と同じ年だった。一度お会いしたかった。Life is too short…

可もなく不可もない教え方は誰にも影響を及ぼすことなく誰かの記憶に残ることもないので語られることもないのだな。(それもまた悪くはないとは思いますが)

 

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ロンドン・ファッションを知るためのキーパーソン、キーワードが満載の労作。リスペクト。

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