美容院での施術中映画。Ghost in the Shell. ルパート・サンダース監督、スカーレット・ヨハンセン主演。ジュリエット・ピノシュ、ビート・たけし。アジョワ・アボアーもちらっと出演。
人間の脳をデータして、義体(サイボーグ)にダウンロードできる近未来。原作が士郎正宗の「攻殻機動隊」。巨大クモのような動きをするロボット芸者やごみ収集車の走る下町の風景が共存する独特の世界観。Nihonの近未来光景のイメージは「ブレードランナー」ともかぶる。
CGがマックスに使われ、戦闘シーンも暗くて何がどうなっているのかわからないところもあったが(ファンの方、すみません)、心や魂が「ゴースト」で、それが「シェル(殻)」のなかにダウンロードされている、という考え方にやられた。
そういう世界の中での人間観が興味深かった。
“We cling to memories as if they define us. But what we do defines us.” (私たちは記憶が自分を決定するかのように記憶にしがみつく。でも、そうじゃない。どんな行動をするかが自分を決める)
ダウンロードも消去も書き換えも可能になる記憶。そうなればどんなによいかと願わない人はいないだろう。(幸せな記憶ばかりの方、ごめんなさいね)
“What’s the difference, fantasy, reality, dreams, memories. It’s all the same, just noise.” (ファンタジー、現実、夢、記憶、何が違うんだ。全部同じ、ただのノイズだ)
常にデータが「ストリーミング」しているような感じ、ときどき物忘れや言い違いなどの「バグ」が起きている感じ、というのは、現実に自分にも起きている感覚として実感する。まったくのフィクションとも思えない近未来。
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