日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。本日は、先日、アトリエ「ロッソネロ」の横山さんに取材した話をもとに、タキシードについて書いております。
*実は校正の段階でいくつか訂正をお願いしておきながら反映されないまま校了されてしまったというアクシデントがありました。というわけで「趣旨」は変わらないのですが執筆者的には「完璧」な文章ではないまま活字になってしまったのです。本来は以下のように訂正されるはずでしたので、そのあたり、変換してお読みいただければ嬉しいです。
新郎の、上着丈の長い、化繊素材…
→
新郎の衣裳として流通する、化繊素材…
・右欄 7行目
これをすてきに「着まわす」
→
品格を落とすことなく「着まわす」
たいして違わないじゃないか? はい、「趣旨」においてはそうですよね。でも声に出して読んでみた時、文章のリズムが別物になっていることにお気づきでしょうか。コラム全体の見た目が違ってくることにお気づきでしょうか。
内容ばかりでなく、リズムや語感、文字配列の見た目、すべてにおける細部の調整をこれ以上はできないくらいに行いきるのがプロの文筆家なのです。なんてエラソーにスミマセン。最初からそう書けよ!ってなものなのですが、ある程度活字として配列してみて、はじめて調整すべきところが見えてきたりするのですよ。
(ブログはむしろ自分がお金を払って趣味で書いているので、それほど厳密ではない……どころか時々ミスタイプをやらかし、寛大な読者の方のご厚意で「校正」すべき部分を指摘していただいて成り立っております。感謝)
職業文筆家生活には今日のようなアクシデントもありますが、原因を明確にしたら二度と発生しないように注意して、次、より高いレベルを目指し書き続けます。売り物であろうと趣味モノであろうと、死ぬ直前までなんか書いてるだろうな。笑
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