読売新聞 木曜夕刊連載「スタイルアイコン」。本日22日は、ウェディングドレスのデザイナーにしてフィギュアスケートの衣裳デザイナーとして殿堂入りしているヴェラ・ウォンについて書いております。機会がありましたら、ご笑覧くださいませ。
それにしても今オリンピックのアイスダンスではワードローブ・マルファンクション(衣装の機能不全)が2件もあり、下世話な話題になっておりましたね。可能なかぎりセクシーでなければならず、どんな動きをしても留め金が外れてはならない。これをギリギリのところで両立させようとしてああなったのでしょうか。見せることが必ずしもセクシーにはつながらないのですけれどね。
以下はフィギュアの衣裳に関するヴェラのことば。
“The outfit has to sparkle like eveningwear but function like workout gear. It must be show-stopping from every angle, unlike a Hollywood starlet gown that is usually photographed straight from the front or back” (RGJ.com).
(イヴニングドレスのようにきらめき、ワークアウトウエアのように機能的でなければならない。レッドカーペットの衣裳は正面か後ろを撮られることを意識していればいいけれど、フィギュアの場合はどの角度も見どころでなければならない)
(ミシェル・クワンは氷上ばかりでなく自身の結婚式でもヴェラ・ウォンを着用)
ちなみに、AFPBB Newsによれば、機能不全を起こしたパパダキスの衣裳のデザイナーは、ソフィー・トーマスという方(お名前はこれまで存じ上げませんでした)だそうです。以下は、AFPBBからの引用です。
” 6年前からパパダキス/シゼロン組の衣装をデザインしているソフィー・トーマス(Sophie Thomas)氏は、AFPの取材に対して「自分の不手際ではないにせよ、ひどく責任を感じている。こうなった理由は説明できず、本当に訳が分からない。上の部分はしっかりと固定されていた」と語った。「首のスタッズ部分には後ろで固定するフックが付いていた。それは、きちんと縫い付けられていた。あの瞬間、どうして外れてしまったのか分からない。不運としか言えず、合理的な説明はできない」”。
こうなるとデザイナーもつらいですね……。今後、フィギュアの衣裳をデザインする方々のためにも、運のせいにせず、真の原因を解明、公表していただくことも務めではなかろうかと感じます。
<追記>スキャンした記事を追加します。
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