「千鳥が淵」に近い会場でアンティークコインのセミナーでした。帰途、ライトアップされた夜桜を見ながら歩く至福。以下、夜桜の写真集です。


Mysterious and profound serenity.  “The only thing I was trying to portray was serenity.  Also, innocence, vulnerability and elegance.” (By Sylvia Kristel)

“Fortune and love favor the brave.”  (By Ovid)


“Follow your bliss and the universe will open doors where there were only walls.” (By Joseph Campbell)

“Price is what you pay. Value is what you get.”  (By Warren Buffett)

“It is no use saying, ‘We are doing our best.’ You have got to succeed in doing what is necessary.” (By Winston Churchill)

“Turn your scars into stars. ”  (By Robert H. Schuller)

“Every production of an artist should be the expression of an adventure of his soul. “(By W. Somerset Maugham)

“It is by going down into the abyss that we recover the treasures of life. Where you stumble, there lies your treasure. ” (By Joseph Campbell)

“Every new beginning comes from some other beginning’s end.” (By Seneca)

“Every great work makes the human face more admirable and richer, and that is its whole secret.” (By  Albert Camus)

 

 

藤巻百貨店プロデュース、日本最大級の江戸切子の祭典、江戸切子桜祭り2018年。4月6日~8日に東急プラザ銀座キリコラウンジで開催される新作展に先立ち、みなさまもウェブ投票を通してお祭りに関わっていただけるようになりました。

こちらからどうぞご参加ください。みごとなカットグラスの数々。写真だけではなかなかその迫力が伝わりにくいのですが。

私も特別審査員として1,2,3位の3点を選ばせていただきました。

 

当日は江戸切子で日本酒も飲めるそうです。なんと贅沢な? 会場でお会いしたら乾杯しましょう。

 

 

 

 

着物地でメンズウエアを作っているマイアミ在住の浅井広海さんがご夫婦で来日中。ご夫婦の友人が10人ほど集まって食事会でした。パレスホテルのテラスにて。

夜の外気を浴びながらのディナーもそれほど寒くないという季節になりました。


甘いデザートかチーズか、チョイスできるコースもなかなかよかったです。お腹いっぱいになったあとに、こってり作り込んだ甘いデザートが供されるという「選択の余地がない」コースは、正直、苦痛になることがあるのです。これくらいの分量のチーズならワインの余韻も邪魔しなくていい。

 

 

 

 

東京銀座ロータリークラブの昼食講演会にお招きいただき、登壇しました。銀座東武マリオットホテルにて。

 

テーマは「時代をつくりあげたデザイナー、そのスタイルと言葉」。時間の都合上、いつの「時代」に絞ろうかと考えたのですが、1970年前後に創業しているブランドのデザイナーをとりあげました。

この時期に創業しているブランドのデザイナー(創業者)は、ちょうどいまそろって高齢にさしかかり、事業継承問題に悩んでいるんですよね。このアプローチであれば、「ファッションは詳しくないけど」とおっしゃる経済界の重鎮の方々にも関心をもっていただけるのではないかと思いました。

約100名近いご参加メンバーの方々のなかには、銀座の老舗や有名店の社長さんも多くいらっしゃいまして、このような場でお話できたこと、たいへん光栄でした。東京銀座ロータリークラブ会長の芦原太郎さん、ご紹介くださった炭谷太郎さんはじめお世話くださいましたみなさまに、心より感謝申し上げます。おかげさまでとても楽しませていただきました。やはり直接、反応が感じられる講演のお仕事は格別に好きだなあ。 

 

昨年の、交詢社での「ダンディズム」講演が好評だったとのことで、こちらに呼んでいただきました。ありがとうございました。一回、一回の仕事を心をこめてやっていくことが次へのご縁につながるものですね。

 

(ブランドの事業継承問題に関しては、ここ2~3週間ほどずっと研究テーマとして追っており、原稿のほうも、活字媒体に掲載予定です。近日中にお知らせします)

 

 

こちらは自宅の近所の桜トンネル。桜満開、春爛漫ですね。今年の桜はいつもより白っぽい印象。

 

 

Tae Ashida 2018-19 AW collection 。グランドハイアットボールルームにて。

決して守りに入らず、意表をつくような大胆な挑戦を見せてくれるTae Ashida。ファーストルックの赤×黒×ハットの女性がデザイナーの強い決意を表現しているようでした。

「Fly like Birds」「Go Forward」「So What’s Next」などの文字が描きこまれた袖やフットアクセサリー。背中にロックな絵柄がプリントされているものも登場。表地にメッセージ文字を入れるのはこれまで「エレガンス」の領域では「タブー」に近かったことだと思いこんでいましたが、いや、「タブー」ってそもそも自分の思い込みだよなあ、と思い知る。というか歴史上、「エレガンス」と「タブー破り」って決して相反することではなかったと思い出す。

下の写真は、INCLUSIVENESS と書かれたフットウエア。このメッセージには、人が自由で、個性が尊重されることの大切さも盛り込んだそうです。それを裏付けるように、今回は、モデルのイメージも多様で、これまでのTae Ashidaらしさを(よい意味で)裏切るような刈り上げの方もいて、それぞれに、生き生きと歩いていました。

いま、大手の海外ブランドはファー使用禁止の方向に向かっており、リアルファーを使うことはそれこそ「タブー」となりつつあるのですが、そんな主流の動きにも抵抗し、美しいファーも登場しました。しかも、ファーの美しさを強調するかのように、大胆に使われました。その姿勢には拍手を送りたい。

そもそも毛皮は人類が使った初めての「衣素材」でもあったのです。人間の歴史に寄り添ってきた「天然素材」なんですよね。その扱い方さえ倫理に則ったものであれば、大いに利用すべきものだと思う。それをこの時代の流れの中で表明した態度は、勇敢。

日本の着物を思わせる素材やデザインも、Tae流に再構築。フューチャリスティック・ジャパンという趣きの美を見せてくれました。

モデルが去る後ろ姿もこの迫力。似たようなデザインがなく、一体一体が独創的で、技術力の高さも見せつけてくれました。360度のかっこよさを存分に堪能し、挑戦し続けるデザイナーの姿勢に励まされたコレクションでした。

デザイナーが日々、生きる中で心に浮かんだことをすべて盛り込んだという、近年の中でもとりわけパワーを感じたショーだったのですが、テーマは「Power of Life」でした。納得。

変わり続けること、挑戦し続けること、世界の主流に背いても信念を貫くこと。クリエーターとしてのこの姿勢があるからこそファンもついてくるんですね。モードというジャンルを超えて、多くの観客に、「過去の自分を超えていく闘いを続けること」のパワーを伝えることに成功していたと思います。

 

年々、ゲストが増えていくTae Ashidaのコレクションですが、今年も大盛況。フロントロウには女優やモデルや著名人がずらりと並び、顧客のみなさまも思い思いにTae Ashidaで装い、壮観でした。このようなファンも含めた世界こそが、芦田ブランドの強さであることを実感します。

 

 


Fashion Dreamer Dくんに偶然、会場で再会。髪に特徴があるので遠くからでも目立ちますね。グッチのワンピースを着こなす男子はなかなかいません。足元はゴールドのスニーカー。新しいプロジェクトのお話も、ちらと伺いました。何が世に出てくるのか、楽しみ!

新生ララ・クロフトのアリシア・ヴィカンダーの運動能力をひたすら讃える映画。ララを走らせ、自転車に乗らせ、弓を放たせ、ボクシングさせ、ありえない状況から脱出させ、苦しませ、がんばらせ…。美女いじめをして楽しんでいる制作者(ひいては鑑賞者)の図、は深読みしすぎ?!

初代ララ・クロフトのアンジェリーナ・ジョリーがララ・クロフト役を飛躍台にしたように、アリシアもこれを機に大スターになるのでは。

映画は終始アクションアクションアクションでぐったり。卑弥呼の謎がとけるあたりはぐっときました。

続編への布石もあり。とはいえもうよほどのことがなければ見なくていいかも。

ビジネスランチでお招きいただいた、外苑前のリストランテHONDA

こじんまりしたお店ですが、本格派のイタリアンがとてもおいしく、感動しました。

話も盛り上がり、時間を忘れてしまったほど居心地がよいお店でした。よいレストランは、よいアイディアと建設的な会話を続々と誘い出してくれますね。同席したお二人の社長から仕事に向かう姿勢や発想のヒントをたくさんいただきました。

ビジネスランチだったのでアルコールなしでしたが、今度は夜に訪れてみたい。と思って調べてみたら10回目のミシュラン一つ星を獲得していらっしゃいました。納得の実力。シェフは本多哲也さん。すてきな方です。

 

 

銀座松屋でロジェ・ヴィヴィエの特設コーナー。サービスとしてロジェ・ヴィヴィエのお水のボトルをいただきました。この円形ボトル、なかなかかわいい。


中央左側にあるコロンとした赤いボトルが、ロジェ・ヴィヴィエ水。

カーペットに描かれるのも、新作シューズのシルエット。美しい靴は美しい場所へ連れて行ってくれる、と古くから言われてはいますが、一瞬、ひるみそうになるような場所でも美しい靴が自信を与えてくれれば足を踏み入れる勇気をもてる、ということでしょうか。(デパート店内ですが、撮影許可をいただいています)

江戸切子 桜祭り2018年が4月6日~8日、東急プラザ銀座6階のキリコラウンジで開催されます。


江戸切子協同組合が藤巻百貨店と協力しておこなう、江戸切子が一堂に会する、過去最大級の切子イベントです。経済産業省、関東経済産業局、東京都、江東区が後援。

(東急プラザ6階のキリコラウンジ。江戸切子をイメージした建築です。ここのティールームは銀座の超一等地なのに1000円以下でゆったりとおいしいお茶を楽しめる穴場! というか昼間はいつも満席らしいので穴場というわけではありませんね)

 

藤巻百貨店さまより名誉ある特別審査員にご指名いただき、およそ30点ほどのダイナミックな江戸切子の作品の中から、1位、2位、3位までの作品を選んできました。

どの作品を選んだかは当日、会場でのお楽しみということで……。それぞれに技巧が光り、まったく性格を異にする質の高い作品ばかりなので脳内汗をかいたかと思うほど悩みましたが、最後は「もうお好みで選んでください」ということでしたので、「イマジネーションをかきたててくれる作品、ストーリーを語り出すような作品」という基準を勝手ながら設けて選ばせていただきました。選ばなかったもののなかにも自分の家に飾っておきたいと思える美しい作品がたくさんあり、あらためて江戸切子のすばらしさを認識した楽しい時間になりました。

桜祭りで展示される作品は当日の会場でのお楽しみとなりますが、以下は、東急プラザ内にある藤巻百貨店の店舗で販売している江戸切子のなかから(ほかにも多々おいてありますよ)。写真ではなかなかその美しさが再現できないのがもどかしいですが、一点一点がまさにアートピースで、眺めているとガラスの中に吸い込まれそうな錯覚を覚えます。

 


故・藤巻幸雄さんのレガシーがこうして多くの方々に守られ、愛され、発展を続けているのは幸せなことですね。

こちらは特別審査員記念(?)としていただいた、アイスクリーム専用のスプーン。なるほど、考え抜かれた素材と構造で、アイスクリームをよりおいしくきれいに食べることができます。

 

 

 

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。

本日は、今年の冒頭の映画賞レースで主演女優賞を独占したフランシス・マクド―マンドについて書いています。

読売夕刊がお近くにありましたら、ご笑覧くださいませ。

 

 

恩師の行方昭夫先生訳のモーム。おもしろすぎてあっという間に読み終えた。モームが自分の魂を救うために書いたという問題作、二作。ともに笑って読み終えられるものではなく、リアルな問題意識をつきつけて、不安定な状況を残したまま終わる。

 

以下はネタバレがあるかもしれないので、読後にどうぞ。

・「報いられたもの」For Services Rendered

戦後15年ほどたったイギリスの上流社会。三姉妹それぞれの選択が、真実を残酷についていて、考えさせられる。

長女イーヴァは婚約者が戦死したので独身のまま39歳。戦争から負傷して帰ってきた弟の面倒などを見ている。一家に出入りするコリーという元海軍将校に惹かれるが、コリーは海軍に長くいてビジネスのやり方がわからず、破産する。イーヴァーはコリーを救うべく決死の思いで自分のお金を使ってと婚約を促すが、紳士であるコリーは愛情の対象としてイーヴァを受け容れられず、「紳士的に」辞退し、むしろ誇り高く自殺を選ぶ。ついに精神に異常をきたすイーヴァ。

これなあ……。イーヴァがコリーに婚約を迫るやりとりが残酷なのね。この時代、女性から男性に告白するのがどれほどのリスクであったか。「これ以上は、女の口からは言えないわ」というぎりぎりのセリフまで言う。それを超えても愛するコリーを救いたいと決死の覚悟で臨んだのに……。お断りが紳士的であればあるほど、「感謝」されればされるほど、傷つくよね、女性のほうは。(I love you に対するサイテーの返事は、Thank youである。)しかも自分を受け容れるくらいなら死を選ぶって。どれだけ自分の価値がないのかと思い知らされればそれは精神錯乱も起こすよね。

次女のエセルは上品な35歳。戦争中に、小作人ハワードと階級違いの結婚をする。戦後、階級差からくるあらゆる違いが露呈し、世間体はとりつくろっているが、内実はお互いに不幸。夫の方も酒におぼれたり義妹を誘惑したりしている。

三女のロイスは26歳の快活な美女。一家の友人に、裕福な50代のシダー夫妻がおり、その夫がロイスにのぼせあがり、真珠のプレゼントを贈ったり、妻と離婚するから結婚しようと迫ったりする。義理の兄やら既婚の年配の男やらにばかり誘惑されるロイス。姉二人を見ていて、偽善的な結婚にも希望が持てず、独身のまま老いていくことにも恐怖を覚えたロイスのとった決断は。それは、愛情のかけらも覚えない、既婚の中年男との駆け落ちだった! 「もし愛していたら、駆け落ちなんかするものですか!」というエセルのセリフが意味深。男が女に夢中で、女のほうはかけらも愛していない場合、女は小指一本で男を操れると豪語するロイス。この決断に至る前に、義理の兄に下品な形で欲情を刺激されているのもポイント。必ずしも、女は「発情」(という表現をあえてするならば)させられた相手に行動が向かうわけではない、というあたりにモームの観察眼が光る。

 

・「働き手」The Breadwinner  (この英語のタイトルいいですね。ブレッドウィナー、パンを稼いでくる人。ブレードランナーみたいで)

イプセンの「人形の家」の逆パターン。目覚めた夫が、妻と「退屈な」子供たちを捨てて、家を出て、好きなことだけをして自分のために生きると宣言する。

いやこれも痛快。こういう宣言して家を出たい人、古今東西にたくさんいるのではないでしょうか。なんで自分をばかにする子供たちを、大きくなってまで養う義務がある? なんで、自分のことをかけらも愛していない妻の面倒を見る必要がある? なんで価値を見出せない単調な仕事のために窮屈な日々を過ごす必要がある?

人生は短い。「そんな義務はない」と思えば家を出ていくのみ。あたふたして引き留めようとする周囲の反応が面白い。

鮮やかに人間の心理を切り取り、まな板の上に載せて見せてくれる。ひとひねりあるところに浮かび上がる思わぬ真実。昨今のうすっぺらいメンタルなんたらの心理学もどきでは、とてもこの深みまでは届かないだろう。

 

 

 

 

猪ノ谷言葉「ランウェイで笑って」vol.1~vol.4。

身長158㎝でパリコレを目指す高校生モデル。貧しい家庭で家庭を切り盛りしながらデザイナーを目指す男子高校生。


ハンディにかかわらず夢を目指すという骨太なストーリーに、プロフェッショナルなデザイナーや服飾専門学校、東京コレクション、展示会、ファッションメディアなど、ファッションビジネスをとりまく生々しい状況が描き込まれていて、読ませる。

一口解説もあり、ファッション用語がわからない人にも勉強になるように配慮されている。「モードなんて奇抜なだけで、なにがいいんだか」という大勢の人が持つであろう視点もきちんと入っていて、読者層を広げる工夫をされているのも秀逸。

 

読者がみな「自分の物語だ」と読み込めるような設定がヒットの秘密ですね。ドラマ化されそう。

今後の展開が楽しみです。