Miller Harris の新作発表会。CEOのサラ・ロゼラム氏が来日、プレゼンテーションがおこなわれました。南青山のAglaia Intellectual and Comfortにて。

新作は、Scherzo (スケルツォ)とTender(テンダー)。ともにサラが、スコット・フィッツジェラルドの「Tender is the Night 夜はやさし」から着想を得たそうです。

Scherzoの調香師は、フランスのマチュー・ナルダン。グラース生まれ、調香師の家庭で育った生え抜きの「ネ(nez 鼻=調香師)」ですね。


タンジェリン、ダヴァナから始まり、ハートにダークローズやピットスポウム(トベラ)、ナルシス、そしてラストにはバニラやウード・ウッドが残ります。

一方のTenderはベルトラン・ドゥシュフールが調香。ロックなパフューマーであり、環境に配慮したオリジナル作品を生み出すことでも知られます。

ピンクペッパーやグリーンヒヤシンスから始まり、ハートには徐々にインクブラックへと変貌していくブラックチューリップ、そしてラストにはアンバーやサンダルウッド、ミルラ、フランキンセンスが神秘的な印象とともに残ります。

インスタ映えよきように(!)本とともに美しく飾られたミラー ハリスの「Scherzo」と「Tender」。香水はやはり文学と相性がいいと納得したプレゼンテーションでした。

ちなみにパッケージデザインも考慮されており、万華鏡のように色が立ち上っていくイメージと、多様な香りが立ち上っていくイメージが重ねられているとのこと。なるほど、「アーバン」で「ボタニカル」なドラマティックなデザインです。

CEOのサラと記念写真。ファッションテキスタイルを勉強した後、アスピナルというバッグブランドへ就職、その後、香水業界へ転身し、ペンハリガン、ラルチザン・パフューム、モルトン・ブラウンなどを経験。香水愛があふれる、パッショネイトで知的な方でした。

ふたつの新作はともに5月25日全国一斉発売。(三越伊勢丹ではすでに先行発売中)

 

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