時差をまとうコワさ / 『間違いだらけの大人のおしゃれ』

2018年9月29日

  敬愛する横森美奈子さんの新刊『間違いだらけの大人のおしゃれ』。(集英社インターナショナル)

デザイナーの横森さんは、1949年生まれとのことですが、いつもお会いしてもキュートで自然体で、装いもアヴァンギャルド風味を入れた着物だったり、アクセサリー使いが大胆な洋服だったり、新鮮な驚きを与えてくださる方なのです。「これが私のスタイル」みたいな固執がなくて、自由自在。周囲を明るく照らしてくださる方です。

今はお着物好きがこうじて着物のショップまで出されたばかり。新しいことに次々チャレンジしていらっしゃる姿は、後に続く者にとっての希望です。

そんな横森さんの新刊は、これから「スマートエイジング」(本文中より)を心がけるべき後輩・同輩・あるいは先輩にむけてのあたたかい激励と考え方と具体的メソッドを記した本。Q&Aスタイルで、横森さんが読者の質問に答えるような形で書かれていますので、まるで横森さんに人生相談にのっていただいているような感覚を覚えます。

実際、読み終わって横森さんにお礼のメールをしたときに、思わず、日頃めったにこぼさない弱音をぼろっと書いてしまいました。笑 なんだかそんな安心感に包まれるんですよね。

若い時の美貌とスタイルを涙ぐましい努力でそのまま保っている人が古く見えるのは「時差」をまとっているせい、など鋭い指摘も多く、人を観察する視点も養われます。服よりもヘアスタイル、という指摘も、ご本人の現在が何よりの証明になっています。

私などはもう半ばどうでもよくなった「放棄」の域に入っていたのですが、69歳の横森さんがかくもフレッシュな時代感を漂わせているお手本にふれてしまうと、怠慢になっている場合ではないのだなと反省。

ちなみに「69歳に見えない」などという表現は好きではありません。その前提には「69歳はもっと老けていて当然」という偏見があるからです。80歳、70歳、60歳なりの人それぞれの姿があるはずなので、「〇歳らしさ」という見方はナンセンスではないかと思う(医学的見地から見ると〇歳らしさというのがあるのかもしれませんが、少なくとも「見え方」や「ふるまい方」に関して)。そもそもこれまで横森さんと話していても、年齢のことなどまったく関心に入ってきませんでした。この本ではじめて年齢を知ったくらい。笑 だからといって「年齢にしては若い」とも思わない。「横森さんらしさ」があるだけなので。

 

 

2 Comments

  1. 中野さん、拙著ご紹介くださり有り難うございます!! あっという間にこの年になってしまいましたが、まだまだ先は長いと思って前向きにいかなくては(途中でバッタリは構いませんが・笑)と、自分に鞭入れるためにも書きました。若い人でも年取るってこういうことか、と知っておくのは参考になるって言われましたよ。

    • Kaori より:

      > 横森美奈子さま

      こちらこそ、コメントいただきありがとうございます!
      本の内容がリアルな横森さんと連動しているので、とても説得力がありました。
      これからもいっそう、後輩のフレッシュなお手本でいらしてください。
      (まずは髪ですね……(^^;))

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