フレデリック・マル祭りが続きます。フレデリックを囲んで、小人数でのランチという贅沢きわまりない会。パレスホテル「クラウン」個室にて。

質問に対する回答を兼ねたお話ひとつひとつが、詩的で、時にユーモラス、時に皮肉まじり、時に論理的、時にあとからじわじわくる……とまるでフレデリック・マルの香水ラインナップのようでした。いつまでも話を聞いていたかったなー。ほんとに素敵な語り口だった。芸術家にしてビジネスマン。


時間が限られていたのが惜しかったですが、最後に、フレデリックから直々にシグネチャー・パフュームを選んでいただきました。


私の印象は、Lipstick Rose だそうです。とても華やかな、鮮やかな色彩を感じさせる香りです。光栄ではありましたが、自分が自分に抱いているイメージと、人が自分に抱く第一印象はほんとに違うんだなといつも思う…。私は素朴で地味な人間で、華やかさとはもっとも遠いんだけどね。華やかな場に出入りすることが仕事上、多く、場に敬意を払った服を着ていくと(←こういう行動そのものが愚直でしょ?笑)華やかな錯覚ないし誤解を与えるのですね、おそらく。

今回は時間がなかったので、フレデリックはそれぞれのゲストにほぼ第一印象だけで銘柄を選んでくれたのですが、パリでお客様にシグネチャー・パフュームを選ぶときには、じっくり時間をかけてお客様の話を聞いてから選ぶそうです。お客様は赤裸々に、時に人生のすべてを(罪までも)告白してしまうんだそうですよ。だからフレデリックはパリの顧客の私生活を全部知っている。笑 まるで神父さまですね。

要は、これまでの人生を作ってきた内面+こうなりたいという未来の理想の先に、ぴったりの香水がある、ということですね。なるほど、香水が人生と密接に関わっているフランスならではの考え方。

お話を聞いて得た収穫はあまりにもたくさんあるのですが、近日中に活字でまとめます。インスタグラムで反応があったスーツのことも詳しく聞きましたよ! 正統な紳士文化(スーツ文化)を継承している、グローバル・ジェントルマンでいらっしゃいます。

Uomo、Ginza、Figaro、Numero、Precious各誌のすてきな編集者のみなさま、ありがとうございました。エステー・ローダーさま、キャンドルウィックさまにも心より感謝します。(この日はフレデリック・マルに敬意を表して、マルカラーの赤×黒を着ていきました)

 

 

 

 

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