Netflix オリジナル映画の新作”Bird Box”.

声を出したら死ぬ、という系のスリラーの傑作はありましたが(Don’t Breathe, Quiet Place)、これは、見たら死ぬ、系。何かを見たら自殺衝動にかられ、見た人からどんどん派手に死んでいく。世界の終わりのなかでのサバイバルゲーム。子供二人連れで目隠しをして急流下りというアクションに挑むのはサンドラ・ブロック。息の長い女優ですね。

ネタバレがあると興ざめなのでこれでもできるだけ控えておりますが、まっさらな恐怖を楽しみたい方は、以下、読まないでくださいねー。

途中のスリラーは時間軸の構成も工夫されており、極限状況での人間模様がからんで、どんどん引き込まれる。いったいどうやって終わるのかと考えていたら、ああそうきたか、というかすかな希望の国がちらと提示される。

ちょっと終わり方があっけないといえばあっけないのですが、それゆえに、あとあとまで「今のはなんだったのか?」と考えさせられました。このストーリー全体がなにかの暗喩にもなっているのかな。

たとえば、見たら自殺衝動を引き起こすモンスターはSNSのことなのかな?とか。他人の投稿を見て自分がみじめになったり、自信を喪失したり人間不信に陥ったりとか。やはり「見る」ことで影響を受けてしまい、自分の確かさの一部が「殺されてしまう」と感じることは多少あるよね。感じるのはあくまでこちら側の問題なので、やはり「自殺」のアナロジーになる。

そういうモンスターが跋扈する世界では、やはり「見ない」意志をもって「見ない」環境のなかにいるほうが生き残りの確率は高まる。

そういう暗喩として鑑賞するまでもなく、ただ純粋に目の前のスリラーを楽しむというのももちろん、ありですが。


さて、2018年もあと数日のラストスパート。厳寒のシーズンですが、みなさま御身大切にお過ごしくださいね。


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