3月28日(木)、品川プリンスホテルNタワーで開催した「ブランド力」講座には、社会人ばかりかフレッシャーズ、学生さんにもご参加いただきました。年度末の多忙期、あるいはフレッシャーズや異動の方々の引っ越しシーズンに重なり、どうなるかとひやひやしましたが、おかげさまにてなんとか好評のうちに終了することができました。ありがとうございました。

以下は、この日のレジュメから。このほかに、メイクアップ講師の奥戸彩子先生より、参加者それぞれのお顔立ちにあったメイクやグルーミングのアドバイスがありました。男性のひとりは、ほんの少しのヘアクリームでアレンジするだけで激変。また別の男性は、眉頭のみを少し書き足すことできりりと変貌。ヘアメイクの効果を実感しました。

ブランド力向上講座

  • ブランドとは
       ・ブランド価値の構成要素
  • なぜブランド価値を高めることが大切なのか?
  • ブランディング = 見え方のコントロール
       ・ブランディングの落とし穴
  • 「人」のブランディング
       ・人を形づくる要素  ・ブランディングに必要なこと     ・シグニチャー・ファッション シグニチャー・グルーミング     ・新世代、新時代のブランディング
  • ビジネスで成功するための服装術:女性編 (基本・初級)
       ・ビジネスウーマンの服装心得
       ・上質な服は人生への投資
       ・スーツの選び方  ・インナー  ・靴
       ・最も効果的にして重要なアクセサリー
  • ビジネスで成功するための服装術:男性編 (スーツの基本)
       ・最も見られているポイント
       ・ジャケットのボタンの扱い方
       ・ゴージライン  ・Vゾーン   ・ポケットスクエア    ・ポケット ・シャツ ・袖口  ・トラウザーズ  ・靴下、ホウズ、靴
  • ブランド力を高めるアティテュード (基本)
       ・姿勢 ・お辞儀 ・アイコンタクト ・握手  ・NGしぐさ ・ことば ・SNS
  • ブランド力向上のためのマインドセット
       ・自分の価値の自覚
       ・幸運を運んでくるのは誰      ・本物の出会いとは
       ・人生を好転させる行動とは     ・「前例がない」と言われたら  ・批判、中傷に対する心構え     ・選択に悩んだ時   
  • ロードマップのどのあたり   ・人生はペルシャ絨毯     
  • 進化<Evolution>のイメージ   ・プレミアムとラグジュアリー

*常々言っていることなのですが、女性は男性のスーツの基本を知っておくべきだし、男性も女性のビジネスウエアのことを知るべきです。自分が着ない異性の服装など関知しない……なにか言ったらセクハラと思われる……という時代錯誤的な態度ではなく、チームの男女が互いの服装に関心を持ち、全員が向上することで、組織全体のブランド力を高めることができます。

来てくださった学生さんたちと。ありがとうございました。

多くのスタッフにもお世話になりました。お声掛けをいただいた株式会社ヒューマンブリッジの鈴木さん、赤木さん、佐々木社長。会場の準備などきめ細やかにお手伝いくださった品川プリンスホテルの鈴木さん、山崎さん、宮田さん、白石さん。そしてナチュラグラッセのメイククリームをご協賛品として参加者全員にプレゼントしてくださった株式会社ネイチャーズウエイの鳥海さん。あらためて、心より感謝申し上げます。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。29日(金)には、マーゴット・ロビーをとりあげました。


美貌を隠して七変化するカメレオン女優。大ヒット中の「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」の最大の見どころの一つは、マーゴットによるエリザベス像でもありますね。

本日23日、バーニーズ ニューヨーク銀座本店3階に、「ミカフェート」がプロデュースするカフェがオープンします。22日の説明会にお招きいただきました。

ミカフェートは、コーヒーハンター、Jose.川島良彰さんが設立しました。世界中の農園をまわり、厳選した豆のみを扱うコーヒー専門店で、マニアックなコーヒーファンの強力な支持を集めています。

写真中央、マイクをもつのが川島さんです。

バーニーズで提供されるコーヒーは、最高級の「プレミア・グラン・クリュ」が中心。また、バーニーズニューヨークをイメージしたオリジナルブレンド「ブラックタイ」をシャンパンボトルに入れて提供しています。「ブラックタイ」を試飲させていただきましたが、深いコクが長く余韻を残す、夜に似つかわしいコーヒーでした(もちろん、朝飲んでも美味しいはず)。

フードメニューは南青山のテール・エ・サヴールが手がける自然派のビーフシチューやサンドイッチ、スイーツなど。自然栽培の野菜や、完全放牧で育つ牛など、安心の食材を使ったメニューが充実しています。

見た目も華やかですね。

オーガニックワインもそろう。次の仕事があったので飲めなかったのが心残り。

インテリアはバーニーズのクリエイティブディレクター、谷口さん渾身の作とのことで、壁一面に飾られた写真がなんとも素敵。

バーニーズのカフェは、どこへ行っても混む銀座の超穴場(意外にいつもすぐに座れる)としてこれまでもしばしば利用していましたが、今後、おいしいミカフェートのコーヒーを味わえるとっておきのカフェとしても覚えておきたいですね。多くの人に知っていただきたいものの、人気が出すぎて混雑するのも困る、というやや複雑な心境ですが…。

会場では久々に堤信子さんにもお目にかかることができました。堤さんも大のコーヒー好き。私も一日5杯は飲みます。

銀座の用事のおついでに、訪れてみてくださいね。

映画版「翔んで埼玉」。

爆笑の連続。リフトアップ効果を実感するほど笑わせていただきました。

原作の漫画は1982年に描かれていたそうですが、これほどの怪作、知らなくて申し訳ありませんでした。映画版の監督はあの「テルマエロマエ」シリーズの武内英樹さんなのですね。納得。最後の最後まで笑わせたいというサービス精神全開で、いやもう参りました。リスペクト。

リッツカールトンから大阪高島屋へ移動して、トークショウ。

会場には、1800年代につくられたアスプレイのアーカイブコレクションも展示されています。紅茶箱、ジュエリーボックス、そしてライティングスロープ。

アスプレイは何をつくっているブランドなのですか?と聞かれることが多いですが、英語ではLuxury Emporium と表現されます。シルクプリントからスタートしていますが、ジュエリー、バッグ、小物、おもちゃ、銀製品、食器類、クリスタル、時計……。とにかくお客さまからオーダーがあれば、どんなものでもデザインし、つくってしまうのです。

アスプレイ本店には「イルカの木馬」まであります。木馬ではなく、イルカに乗りたいというお子さまをもつお客様のために、イルカの木馬をつくっちゃったわけですね。

また、リンゴ・スターの手の形のチェスまであるそうです。ジョージ・ハリスンがリンゴにプレゼントしたもの。

そんなふうに無茶ぶりに見えるオーダーも、すべてこなしてしまう。モットーは、It Can Be Done.(もちろん承ります)

私もよく「なにがご専門なのですか?」と聞かれます。注文をいただいたらほぼすべて承りますので、なにをしているのかわからないように見えてしまうこともあるのかもしれませんが、基本的な姿勢はアスプレイと同じです。It Can Be Done.  なにか一つの専門に特化してブランディングをしていくというやり方は王道ではありますが、アスプレイ方式が可能で、それを続けることができるならば、それもひとつの特徴になるのではないかと思います。アスプレイの姿勢にはとても励まされています。

マルチカラーのジュエリー。多様性と包摂を象徴。

こちらはアスプレイの遊び心が光るネックレス。ロケットだけでもそうとう、チャーミングなのに、ロケットのなかにはさらに驚きの仕掛けがあるんです。アスプレイは王室御用達ということもあって、敷居が高いという印象をもたれることもありますが、実は遊び心がいたるところにあって、見ているだけでも楽しくなってくるのです。

トークショーは、野村さんのノリのいいトークの力にも助けられ、盛況のうちに終了しました。ご来場のみなさま、Twitter に感想をアップしてくださったみなさま、ありがとうございました。

ベルボトムの野村さんと、この日だけアスプレイのディスプレイと化している(笑)中野。手にもっているのは、本物のエキゾティックレザーをわざわざフェイクレザーに似せてつくったバッグです。

とても充実した大阪出張でした。お世話になったみなさま、ありがとうございました!

16日はアスプレイの「ロイヤルスタイル」トークショーのため、大阪へ参りました。

アスプレイはリッツカールトン大阪の中に入っています。リッツとアスプレイの関係は深く、リッツのお部屋のアメニティもアスプレイなんですね。

タダシのドレスの上につけているネックレスは、アスプレイのコズミックコレクションから「シューティングスター」。ピンクのシルクスカーフもアスプレイです。肉厚で上質です。そもそも創業者のウィリアム・アスプレイは、1781年、シルクプリントから事業をはじめているのでした。

アスプレイジャパンの中村之夫社長、PRのキャンドルウィックのノリコ・シルベスター社長と打ち合わせを兼ねたランチをいただきました。リッツカールトン内の新感覚広東料理「香桃」。

中国茶も桃が香るオリジナルなブレンドのお茶で、くせになるおいしさでした。前菜の盛り付けもこのように上品で華やか。

鶏肉のアーモンド揚げ。上品にカリッと仕上がっていて、美味です。

そしてもっとも衝撃だったのが、こちら、うなぎのチャーハン。なんと、くりぬいた焼きりんごのなかにチャーハンがつまっております。最後はりんごも食べることができる。独創的。

その後、リッツのロビーラウンジでMC役の野村雅夫さんと合流、最終打ち合わせ。野村さんのお母様はイタリア人だそうで、野村さん自身、よく外国語で話しかけられるそうです。そういう時には外国人のふりをするんですって。笑 野村さんはDJのほか、翻訳や映画評論など多方面でご活躍中です。

リッツ・カールトンの前で。左から中村之夫社長、野村雅夫さん、中野とんでノリコ・シルベスターさん。全身写真だとよくわかりますが、野村さんのトレードマークは、ベルボトム。70年代の音楽に影響を受けて、ずっとベルボトムだそうです。今ではベルボトムはレアで、渋谷にしか売っておらず、ずっとそこで注文していらっしゃるとのこと。ジャケットはZARA。ポケットチーフを入れてさらっとおしゃれに着こなしていらっしゃいました。


イタリアのミシュラン二つ星レストラン、マグノリアのシェフであるアルベルト・ファッカーニ氏特別招聘ディナー、初日の15日に伺いました。Table 9 Tokyoにて。

総じて、驚きと感動の多いすばらしいディナーでした。

最初に登場したのが、オリーブに見立てたチョコレート。中から新鮮なオリーブオイルがあふれ出す。斬新。

軽くあぶった鯖とピクルスのベリー風味。実は鯖はやや苦手な魚だったのですが、これはかなり上品に仕上げられていて驚き。

イカのタリオリーニ トリュフ香るカルボナーラ。イカをパスタに見立てるとは。ヘルシーだし、カルボナーラとして食べて違和感がなかったことが驚きでした。

イシビラメとアーティチョークのソテー。

上は「マグノリア」オリジナルのオリーブオイル。シェフがイタリアから直々持参されたそうです。

10皿のコースそれぞれの料理に合わせるワインとして7種ものワインが提供されます。白のバリエーションが豊かなのは嬉しかった。ハイライトのお肉料理にはバローロが堂々登場。

お水も、メインの途中でグラスごと交換するという細やかさ。徹底して繊細な味と香りを楽しんでもらいたいというシェフの思いが伝わってきました。

植物の根に見立て、引き抜ぬくと現れるチョコレートにいたるまで、想像力が駆使されたお料理は、まさしく一流のエンターテイメント。

圧巻のメニューでしたが、それぞれ繊細な工夫が凝らされながら深みがあり、新鮮な印象を与えながら王道のイタリアンのおいしさが追求されていました。

シェフが意外と若く、さらに驚きましたが、こうした海外の一流シェフの最新の料理を、Table 9 で体験できることは貴重で、なんとありがたいことでしょうか。

デザートのひとつとして供された瓶入りのお菓子も、そのまま持ち帰ることができるという楽しみもあり、好印象。Table 9 のマークが入った瓶もおしゃれです。


「弟」の鎌倉アンティークスの土橋正臣さんとご一緒させていただきました。中央はシェフ。髭をそられたためか写真よりかなり若く感じました。人を感動させる料理もまた芸術、と実感しました。あたたかでスマートな、忘れがたいおもてなしをありがとうございました。

アーティスティックな香水ブランド「リキッドイマジネ」の発表会に伺いました。南青山のモルティーニにて。

アーティスティック・ディレクター、フィリップ・ディメオ氏直々のプレゼンテーション。香水を通して想像力を刺激され、シュールでロマンティックな世界に遊んだ一時間でした。

リキッドイマジネの香水はすべて三部作から成り立っています。香水ひとつひとつが物語の魅力的なキャラクターで、3人が一つの物語世界を創り上げる、というイメージです。

彼は本物のアーティストだなと思ったのは、下の香水についてのプレゼンテーションを聞いた時。帰ってきたら自分のアパルトマンが火事になっていて、その燃え殻からヒントを得た……って……。筋金入りの芸術家だわ。

イメージ源も実際の香りも想像を超えるレベルの香りの数々だったのですが、とりわけ私が悩殺されていまったのは、ドム・ローズ。シャンパンとバラがメインテーマの香りですよ。もうくらくらしました。イメージ画像も耽美的。

このたび発表されたのは、新たな三部作、オーデラメ(魂の水)のシリーズの第1作目、ボーテ・デュ・ディアーブル。イメージモデルはケイト・アンダーウッド。

「あなたはその香水を手に入れるためなら、悪魔に魂を売ってもかまわないと思うでしょうか?」それほどの誘惑力をもつ香水、がテーマ。混沌とした不協和音。未知の世界。心がざわざわ。

発表会場になったモルティーニの雰囲気に、リキッドイマジネはぴったりでした。モルティーニはイタリアの高級家具ブランドですが、静かで、一筋縄ではいかないラグジュアリーな雰囲気を醸し出します。

照明もドラマティック。

モルティーニとリキッドイマジネの幻想的なコラボ。秘儀的で、詩的で、官能的で、新たな冒険に誘う香水の、ひとつのマニアックな極みの境地を見るような作品群でした。

日本橋三越のジャケットカタログがオンラインでご覧いただけます。

そのなかに、先日イベントをおこないましたドレスコードと関連性の高いページにミニコラムを掲載しております。こちら

スタッフのリコメンドコメントとともにお楽しみいただければ幸いです。

打ち合わせを兼ねたビジネスランチで村上開新堂にお招きいただきました。

クッキーがあまりにも有名な村上開新堂ですが、本格フレンチのレストランもあったのですね。昭和40年から現在の場所(半蔵門、英国大使館の隣)でレストランを営んでいるそうです。

品のよいピンクで統一されたテーブルクロスとナプキン。ろうそく型のシャンデリアもよい雰囲気を醸し出し、正統派の西洋料亭といった趣きです。写真ではうまく伝わらないのがもどかしいですが、格調の高さと優雅さとくつろぎが調和を保っているすてきな空間です。

お料理は日本の旬の食材を使った王道フレンチ。奇をてらわず、堂々、正統派の美味を追求するフレンチといった安心感があり、ひとつひとつがとても美味しい。

写真上は、ほたるいかと旬の野菜を使ったサラダ。クスクスも添えられています。

お勧めされたメインがこちら。牛ほほ肉の煮込みで、レシピは昭和40年から変わらないそうです。クラシックで重厚なのに、親しみやすさもあって、じわっと心にしみるような味。

いちごが主役のデザート。

ぷるぷると運ばれてきたのが、村上開新堂のゼリー! テーブルの上でもぷるぷる動いていて、楽しすぎる。デザートに村上開新堂のゼリーをチョイスすると、このなかから2種、好みのものを選べます。

窓から見えるのは、英国大使館の庭に植えられている樹々。

充実したランチタイムでした。ありがとうございました。


キリアンから4月5日に発売されるLove Don’t Be Shy Eau Fraîche を試香させていただきました。


グルマン系の真骨頂、食べてしまいたくなる恋の香り。白とゴールドの光のオーラはまさしく恋の高揚をイメージさせます。

黒バージョンのLove Don’t Be Shyは妖艶な夜闇に似合う。

これで何も起きなかったらまちがっているというレベルの誘惑力。中毒性があります。神話からインスパイアされたという柄の、鍵つきケースも魔力を感じさせます?

ヘビのケースはGood Girl Gone Bad のもので、クラッチにもなる。アダムとイヴの物語をイメージ。


香りだけでキリアンの耽美世界にずぶずぶ溺れそうなひとときでした?

キリアンは、アートとしてのパルファムを謳うブランドです。

プロデュースするキリアン・ヘネシー氏は、セクシーな超美男。コニャックで有名なヘネシー家に生まれています。幼少期はヘネシー家の城で過ごし、コニャックセラーに漂う芳醇な香りに包まれて育ったそうです。ソルボンヌ大学を卒業するときに執筆した論文は、「神や運命との共通言語としての香り」。創る香りの次元が違う。ファッションブランドの香水(ももちろん悪くはないのですが)と一緒に語ってはいけない別格感があります。

香水の奥深き威力を知りたい方、一度キリアンの世界を試してみてください。

日本経済新聞 土曜夕刊「モードは語る」。9日付はピンクという色についてのお話でした。

富山から戻った翌日には、三越日本橋本店での「三越のドレスコード」トークショーに出演しました。

3日連続のトークショーとなりましたが、むしろテンションがよい感じで保たれていてよかったです。

日本と世界のフォーマルルールのずれとその原因、メンズのドレスコードを基準として女性服が定まるグローバルルールについて話をさせていただきました。会場の熱気もあり、けっこう集中して話したので汗ばむほど。

スタッフと話し合い、三越の社員の方が実際にモデルとなって親しみやすい具体例を見せる、というスタイルにしたこともあり、とてもわかりやすく楽しかったと好評をいただきました(自賛で申し訳ありません。笑)。上の写真、左から小口さん、小西さん、中野とんで、齊藤さん、石渡さんです。

 私も「エレガントカジュアル」指定のときには、仕事先から会場へ向かうタクシーの中でどのようにしてパーティー仕様に変身していくかという実演をさせていただきました。

当日まで何度もスタッフと打ち合わせを重ねてきたので、達成感も大きいです。左は当日の司会も担当してくださった岡崎さん。右は志村さん。舞台裏でのきめ細やかなご高配をありがとうございました。

サプライズギフトも! レジィ―ナ・ロマンティコの社長、角野元美さんからゴージャスな花束をいただきました。届けてくださったのは、お嬢様の佳世子さん。なんと奇遇なことに、今、日本橋三越ではレジィーナ・ロマンティコの期間限定ポップアップショップを展開しているのでした(3月19日まで)。元美さん、佳世子さん、いつもながらあたたかなご配慮をありがとうございました。日本橋三越限定のジャケットもあるそうなので、みなさまもぜひこの期間に訪れてみてください。

Twitterでは、ご参加くださったお客様からとても報われるお言葉をいただきました。 ↓  (@kaorimode1参照)

「すごく分かりやすくって内容の濃い30分でした。これ、ただで見ていい質じゃなかった。最後沢山質問してしまったのは知らなかったから。ドレスは見るようにしていたけどメンズファッションを知らずにフォーマルは語れないんだと知った。この内容、20代で知るべきじゃない?」

「あ、20代じゃなくて、10代の方がいいかも。デビュタントは10代だもの!!(遅くとも20代、でもそれ以上の年齢でも知っておきたい) 三越さん!!これ、新宿伊勢丹2階やメンズ館とかでも聞きたい、聞いてもらいたい内容です。」

あたたかいお言葉に励まされました。ありがとうございました。

日本橋三越のパーソナルショッピングデスクを、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。「このオケージョンに、何を着ていいのかわからない」ときにぜひご相談を。ブランドの枠をまたいでコンシェルジュが提案をしてくれます。

富山ネタ最後です。2日間、ほとんどプライベートの時間はなかったのですが、2日目の講演前のランチに、久々に友が集まってくれました。総曲輪のレストラトゥールにて。

前菜のサラダ。右下にちょこっと載っているホタルイカが富山らしい。

メインのお魚料理。素材そのものから新鮮な富山のレストランのレベルは、かなり高いと思う。

個性的すぎる友たち。左からFoggy and Sunny の店主、中川くん、アーチストのトムスマさん(地球の化身)、北日本新聞の田尻くん、モデルにしてピラティス講師の池端忍さん、中野とんで牛島屋社長の武内くん。よく笑って楽しかった。今回、惜しくもお会いできなかった方々、また次回のお仕事のときにお目にかかることができれば嬉しいです!(まんまる100回記念イベントを楽しみにがんばります。)

さて、富山のおみやげとしてもお勧めなのが、能作さんのグッズ。高岡市で1916年に創業した鋳物メーカーで、 仏具、花器、茶道具から錫テーブルウェア、ホームアクセサリーまで作っています。

モダナイズされた洗練されたデザインを通して、今に生きる伝統技術のすばらしさが伝わってきます。写真は富山大和店。

今回、ギフトに購入したのが、この花びらの箸置き。春らしくて気持ちが華やぎます。

アクセサリー類も充実。同じお金を使うなら、こうした伝統技術に「投資」するという感覚で買い物をしたいものです。

どこへ行ってもたっぷり愛のあるおもてなしで接していただいた2日間で、心から幸せを感じ、たくさんのエネルギーをいただきました。お世話になったみなさま、あらためて、ありがとうございました。またお招きいただけるよう、さらに精進します。

2日目も爽快に晴れ渡りました。ANAクラウンプラザからの眺め。

ホテルの前は富山城。鉄板の美しさです。

朝の北日本新聞を開くとさっそく第一日目の模様が記事になっていました。平和な富山でございます…。

2日目の土曜日は1日目より多い50名のゲストがご参加くださいました。お着物の方はじめ趣味のよい方が多く、この日も楽しく話をさせていただきました。

2日間にわたるイベントを支えてくださった北日本新聞のスタッフのみなさま、司会進行の西野由香さん、北陸博報堂さま、マチノスを運営する牛島屋社長の武内孝憲さん、妹さんのミラー香保里さん、衣裳のご協力を賜った総曲輪mouさん、富山駅まで迎えに来てくださった県議の江西照康さんと江西啓子さんご夫妻……はじめご支援くださった多くのみなさまにあらためて心より感謝申し上げます。

ANA クラウンプラザホテルのロビーの花。二方向の眺望が広がる角部屋の広めのツインルームで快適な滞在を楽しませていただきました。ありがとうございました。

打ち合わせを兼ねた初日のランチ。中央通りの藤右衛門。

ここは私の小6の担任の先生として、当時は初任務で赴任してきた石上正純先生が、定年退職後、奥様とご一緒に運営されているお蕎麦屋さんです。校長も歴任され、定年後は教育委員会にというお話もあったそうなのですが、定年後は好きなことをして第二の人生を奥様と共に歩みたいということで始められました。

メディアの取材を一切、お断りし、素材や器にこだわって丁寧に作られたお料理を提供し続けていらっしゃいます。


お休みの日には食材や器を求めて各地にご夫婦で出かけていらっしゃるとのこと。一つ一つのお料理がほんとうに美味しくて、器の美しさとともに心にしみ入ります。

そば粉で揚げた天婦羅。かりっとした仕上がりが持続します。このあと十割そばとデザート2種が続きます。充実した満足感。

夜は新聞社の方々とともにワイン食堂 Le Glouton(ル・グルトン)。オーガニック素材、地元でとれた食材を使ったイタリアンです。上の写真はお店近くの本願寺(富山別院)。夜空を背景になかなかの迫力。


10皿ほどのコースでこちらも満足感が高いレストランでした。お腹いっぱい。オーガニックワインも数種、料理に合わせて出してくださいましたが、どれも美味しく、翌朝も残らずすっきりした目覚め。

香水を飲んでいるような錯覚を覚えた個性的な食後酒。

店主の吉国信輔さんと記念写真。すばらしいおもてなしをありがとうございました。

北日本新聞主催の富山でのトークショー。2日間で80名様募集のところ、160名を超えるご応募があったとのことです。ありがとうございました。

ファッションを通して時代の先を見る、というテーマでの50分。おこなってきた取材の秘蔵写真など70枚近い写真のスライドをご紹介しながら話をさせてただきました。お客様のノリもよく楽しく盛り上がりました。

司会進行の西野由香さんと記念写真。

衣裳協力は総曲輪のmou。白いドレスはヴァレンティノ、シルバーのショールはブルネロクチネリです。このショールの輝きがまた素敵なのですが、写真で再現されないのが残念。

本当に多くの方々が惜しみないご支援をしてくださいました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。2日目もさらに楽しんでいただけるようがんばります。

ANAクラウンプラザの部屋から見える夕日。よく晴れたよい一日でした。

ご縁あって、神田川の近く、岩本町にあるカインドウエアさんを訪問しました。

礼服で有名な老舗ですが、オーダースーツも扱っています。いっとき、ハンツマンを所有していたこともあるそうです。

思いもよらなかった収穫はこちら。創業者である渡辺国雄さんの生涯を記した本。波乱万丈の、情熱的な闘い続きの人生が綴られています。

黒の略礼服をなぜ考案したのか。どのような思いがあり、いかなるPRを経て世に普及したのか。仕掛け人の側からつまびらかに記されている貴重な資料。衝撃でした。このタイミングで、なんという出会いなのか。天からのギフトとしか思えません。

こちらはショップに展示されている礼服です。左から夜の準礼装(ブラックタイ)タキシード、夜の正礼装(ホワイトタイ)の燕尾服、昼の正礼装のモーニング。識別できない人が意外に多いと聞きます。フォーマルは小物にいたるまでフルラインナップでそろいます。さすがの老舗。

カインドウエアさまには貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます。

日本経済新聞朝刊20面、21面に、Precious の全面見開き広告が掲載されています。15周年おめでとうございます。4月号は本日発売です。

15周年ということで、15人からのエレガンスの提言。光栄なことに、その一人に選んでいただきました。

予想していたよりも巨大な広告で、インパクト大きかったようで、朝から旧友より久々メールをいただいたりなどの反響でした。

他のみなさま:林真理子さん、雨宮塔子さん、村治佳織さん、桐島かれんさん、中村三加子さん、齋藤薫さん、安藤優子さん、小雪さん、光野桃さん、藤岡篤子さん、鈴木保奈美さん、島田順子さんです。

本紙に掲載の全文はこちらでございます。


ことわるまでもないのですが、あくまでこれまで研究してきたエレガントなスタイルアイコンに共通する要素、というヒストリアンからの視点です。私自身はエレガンスとは程遠い存在でございます……。

集英社のクオータリー「kotoba」が明日6日発売になります。

特集「日本人と英語」。ぎっしり充実の雑誌になっています。

目次だけちら見せ。なんだか重厚なラインナップのなかに、ひとり場違いな感じで混じっておりますが。

「オックスフォード英語辞典の楽しみ方」。4頁にわたって掲載されております。

私のファッション史に関する記事のインスピレーションはオックスフォード英語辞典から得ていることが多いのです。用例から、どのように使われていたのか、背景や因果関係を推測するのです。その推測のプロセスの例を具体的に語っております。よろしかったらぜひご覧くださいませ。

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高島屋大阪店2階で、英国ラグジュアリーの真価「アスプレイ展」が開催されております。(3月1日~19日まで)

今回のイベントにあわせ、特別に英国から取り寄せた1800年代のアーカイブコレクションが展示されるほか、1781年創業時から代々受け継がれてきたアスプレイの職人技術によるジュエリー、ハンドバッグ、レザー、シルバー、クリスタル、陶器など、ライフスタイル全般にわたるラグジュアリーな品々が集められています。

期間中の3月16日(土)16:00~ 大阪のラジオ局FM802の人気DJ野村雅夫さんとともに、「ロイヤルスタイルとアスプレイ」展と題したスペシャルトークショーに登壇します。(約30分  高島屋大阪店2階 インターナショナルブティック特設会場)

DJ、翻訳家の野村雅夫さん

ご参加の先着の20名さまには、アスプレイのシグネチャーフレグランス「パープルウォーター」のシャンプー&コンディショナーまたはボディローションボディローション&シャワージェルのいずれかお好きなセットが一つ、プレゼントされます。

Save the Date. 大阪のみなさま、16日にお会いしましょう。

ニュー・ボンドストリートにあるアスプレイ旗艦店。写真はアスプレイ公式HPより。(ハンドバッグ、ボディケアセットは銀座サンモトヤマにて中野撮影)

ひな祭りの日は終日雨で寒い一日になりましたね。

雨の中、六本木ヒルズのJ-wave across the skyの生放送に出演しました。

聴いてくださった方、ありがとうございました。いつもながらなんですが、10分の番組内では、(音楽が入るので実質5,6分?)用意してきたことの10分の1も話せないですね……。聞いている方としては、関心の薄いテーマであれば、「話し方」とか「声が醸し出す雰囲気」しか受け取っていなかったりしますので、まあみっちり話す必要はなく、ぎりぎりポイントを絞っていくというのがミッションなのですが。

課題は今後に活かすとして。ヒョンリさん、スタッフのみなさま、ありがとうございました。

番組のなかでも触れていましたが、いま、六本木シネマズでは「女王陛下のお気に入り」において実際に使われたコスチュームが展示されています。ご覧のようにモノトーン。この映画では国をコントロールする女性がモノトーンをきりりと着ておりナチュラルメイク、男性が軽薄な遊びに興じてフルメイクで華やかなファッション。衣裳デザイナー、サンディ・パウエルのインタビューを読むと、彼女が意図的におこなったことであることがわかります。

キッチンのメイドはデニムを着るし、ビニールを使ったドレスもあり、レザーの馬具もかっこよくて、ケガを隠すアイパッチもクール。サンディ・パウエルの仕事はやはりドラマやキャラクターに多大な影響力を及ぼしながらも、楽しさにあふれています。

それから、しばらく前にも下のミニムービーをご紹介しましたが、「権力をもつ宮廷人の衣裳は一人で着ることができなかった」旨の番組での発言と関連付けて再掲します。映画のなかのアン女王の衣裳ですら、これだけの手間暇をかけて完成します。脱ぐときは逆のプロセス。毎回、これを繰り返すわけですね。

18世紀、ロココ全盛の衣裳の着付けに関しては、スティーブン・フリアーズ監督の「危険な関係」のオープニングシーンをご覧ください。服地をボディスに密着させるために、毎朝、メイドが縫っていた様子が描かれています。

ヒストリカルコスチュームの話をし始めたら止まらなくなるのでこの辺で。

雨の月曜日となりましたが、心のなかは晴れやかな、一週間のスタートとなりますように。

日本橋三越本店で開催される「三越のドレスコード」イベントが公式ウェブでも紹介されましたのでご案内です。こちら

3月10日(日)、14時~ 「世界と日本のドレスコードの今を知る」と題して30分ほどのトークショーに出ます。改装し、一段とグレードアップした日本橋三越本店に、この機会にどうぞお立ち寄りくださいませ。

上のコラムは三越日本橋本店のウェブサイトとパンフレットに掲載中。当日は、具体例を着用するモデルが登場するなど、わかりやすく楽しく学べるイベントになります。

三越日本橋本店 (重要文化財) 横河工務店設計 写真はウィキペディアより@kakida

読売新聞連載

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。1日はAOCことアレクサンドリア・オカシオ=コルテスについて書きました。(Alexandria Ocasio-Cortez. 読売新聞の表記の基準にしたがい、オカシオコルテスになっているます)

日々ニュースが更新されていく方なのでエピソードをどこまで最新にするかなど難しいところもありましたが。彼女の美しきファイターぶりは痛快で、励まされます。がんばれAOC。

アイキャッチ画像は、Wikimedia Commonsより(著作権フリー)。

今回で第92回。100回まであと8回のカウントダウンとなりました。

婦人画報4月号発売です。春のバッグ特集巻頭でエッセイを寄稿しています。「『武装』から『自然体』へ   いま時代を物語る、バッグの選び方」。

バッグのトレンドもまた、時代感覚を映し出しますね。

春の新作バッグの美しい写真の数々とともにお楽しみいただければ幸いです。

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