Demi Deconstruction Kyoto

2019年5月9日

長谷川彰良さんプロデュースの半・分解展 京都展も大好評のうちに終了。おめでとう!

今回も新しいアイテムが紹介されました。さらに、分解した服をもとにつくられたパターンで当時の服がサイズ別に再構成されたコーナーもあり、着心地を実感しながら当時の生活に思いを馳せることができる体験型展示でした。

上は、18世紀のあるお屋敷の使用人の制服。

ウエッジウッドブルーのピーターラビット風上着。

赤い上着はハンティング用のジャケットですね。深みのある、吸い込まれそうな赤です。

展覧会を重ねるにつれて、共鳴する方々もどんどん増えていったそうなのですが、上の作品は、縫製を仕事とする方が長谷川パターンを利用して作り上げたカルマニョール(左、木下貴宏さん制作)とアビ(右、あきさん制作)。これが現代にも通用するかっこよさなのです! ともにシルエット、ボタン、裏地、細部にいたるまで美しく、販売したら間違いなく売れる。というか私が買いたいです。

というわけで実際に羽織って自撮りしてみましたが、現代の服として違和感がありません。左右異なる服地のデザインも好き。ネイビーのカルマニョールも着ましたが、写真なくて恐縮ですが、スタイリッシュに映えます。商品化希望。

若い技術者の方々のすばらしい作品はほかにも。軍服などに使われる金モールがあしらわれたこのドレスの迫力を見よ。ドレス職人の鈴木麻耶さん作品。

上のコートも、長谷川パターン応用。若き縫製技術者、咲季さんの作品。ヴィヴィアン風チェックがかわいい。

また、もっとも感動的だった話なのですが、前回の半・分解展で感銘を受けた大学生が、この古い服を再現するための服地を作りたいと思い立ち、尾州の生地メーカーに就職し、なんとほんとうに200年前風の服地を再現してしまいました。

感動は伝染し、触発し、創造を促しますね。平成生まれ、長男世代の若い方々がこうして協力し合い、多様なクリエーションに立ち向かう姿にも、とても心を打たれました。

福岡展のご成功も応援しています。

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5日のトークショーにも、連休中にもかかわらず多くの方々がご来場くださいました。心より感謝申し上げます。

「意志と覚悟」というタイトルのもと公開コンサル式のトークショーでした。

・クリエイティブを育てる閉鎖性、排他性と、現在のトレンドである多様性、包摂をどのように両立させるか。

・メディアに取り上げられ始めると増えてくる批判、中傷にどのように対処すべきか。嫉妬をどのように扱うべきか。

・技術からアート、抽象化に向かうことの重要性。抽象・転用の工夫が、いかに時代の変革期にあっても身を助けるか。

・人生をアートとしてとらえると、どのような軌跡のイメージが広がるのか。そこに必要な覚悟とは。

というような趣旨で90分、「成し遂げた人たち」の具体例を挙げつつ話をさせていただきました。

「成し遂げた人たち」の世界に行くと決めたら、相応の傷を受ける覚悟は不可欠ですね。それが怖ければ、今の世界にとどまっていればいい。敷居を越えたらあとは困難の連続、それを乗り越えて「進化」をめざすHero’s Journeyしか道はないのです。それも脱落のリスクが大きい。深淵に落ちるのは一度や二度ではないかもしれない。それでも、Are you ready?

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