朝日カルチャーセンター新宿「英国王室の伝統と先進性」には多くの方にご参加いただき、心より感謝申し上げます。

思いがけず、各界のプロフェッショナルな方々、第一人者の方々にもご参加くださっており、驚きとともにたいへん感激いたしました。

全員のお名前をうかがうこともできなかったのですが、お帽子とブローチのロイヤルファッションで装った素敵な方、終始笑顔でうなづいて聴いてくださった方々はじめ、熱心なゲストの皆様と濃い時間を過ごすことができました。

 

香水のエキスパート、地引由美さんからはすてきなお花をいただきました。とても嬉しいです♡

 

終了後の打ち上げ。地引さん、そしてやはりご多用のなかご参加くださった、「イデ・オム」の社長、西村京実さんとともに、パークハイアットで「お茶」をご一緒しました。


(美しくて行動力もあるお二人。左から西村さん、地引さん。夕陽を浴びてますますきれい。)

「お茶」のはずなのですがなぜかワイングラスになっておりますね。笑


パークハイアット41階からの崇高なほどの夕陽の眺め。今日がんばったご褒美をいただいたような思い。

 


とても絵になっていたカップルの背中。

 

講座をアレンジしてくださったスタッフ、ご参加のみなさま、書籍をお買い上げくださったみなさま、失敗談を笑い飛ばしてくれる大人の友人や家族、多くの方々のサポートに心より感謝します。

Hiro & Sonsのご協力を賜り、Chugai Kunishima 1850のプレゼンテーションをさせていただきました。

中外国島のホープというか生地変態(ホメ)、宮本雄三さんと田畑知著さんが、西洋の生地=モネの絵、日本(中外国島)の生地=北斎の版画、にたとえてわかりやすく解説。

生地の種類も、「人との距離感」を基準にし、Distance 8 (8m先からも際立つ存在感)、およびDistance3,2,1(思わず近寄ってみたくなるような魅力)、およびDistance△3(すれ違って3秒で振り返らせる微妙な美しさ)というカテゴリーに分類しました。

特筆すべきはコレクションボックス。バンチブックの不便をすべて解消した、見やすく選びやすく美しい生地見本ボックス。画期的です。

いまだに「イタリアやイギリスの生地は高級で、国産生地は格下」と決めつけているのは、実は日本人だけ。いつの時代のお話でしょうか。今年の生地見本市、ミラノウニカでChugai Kunishima 1850は絶賛を博し、海外のハイブランドから続々ピックアップされております。

ご参加くださいましたみなさま、廣川師匠、ありがとうございました。


彼らのような情熱も知恵も行動力も備える優秀な若い人たちが、日本の(ひいては世界の)未来を創っていきます。私も彼らからとても刺激を受けています。

中外国島の服地を使って仕立てるスーツを、廣川さんにオーダーをしてまいりました。あらゆるシーンで使える女性のための仕事&社交スーツ。かねてより、「こういうものがほしいのに、ない」と思っていたので、いっそ作ることにしました。中外国島には理想的な服地があります。どんな服ができあがるのか、いまからワクワク、楽しみです。

フレデリック・マルの新作! これほど心躍ることばがあろうかというくらい楽しみにしていた新作説明会。エステー・ローダー本社にて。


(今年6月にオープンしたばかりのエステーローダー新本社。圧倒的にすばらしい眺め)

来日したグローバル・エデュケーション・ディレクターのルイーズ・ヴァンサンによるプレゼンテーションで、新作の背景を学ぶワクワクの一時間。

今回の新作はフレデリック・マルと名調香師ジャン・クロード・エレナが15年ぶりにタッグを組んだことでも話題です。

待望のRose & Cuir は「薔薇とレザー」。とはいえ、原料には薔薇も革も使っていないのです。薔薇も革も使わずに、薔薇と革のイメージを喚起する。しかもたった15の原料で。ぎりぎりそぎ落とした原料を用い、ひとつのイメージ世界を創出する。俳句のような、とても詩的な挑戦です。

薔薇の印象をつくる香料は、Timut Pepper という胡椒。なんとシトラス系でパッションフルーツの香りがする胡椒です。これがローズの一つの柱になります。


(このドリンクの上のほうに浮いている黒い粒が、ティミュット・ぺッパ―です)

もうひとつはBourbon Geranium 。きわめて稀少価値の高いゼラニウム。

このティミュット・ペッパーとブルボンゼラニウムを使って、薔薇のイリュージョンを創り出すのです!

そして一方のレザーはといえば、Isobutyl Quinoline (IBQ)という合成香料がレザーのイリュージョンを醸し出しています。この合成香料は「忘れられた」ものだったそうですが、久々に表舞台に登場。

 

この3つの原料、薔薇でも皮革でもない原料が、「薔薇とレザー」という二面性をもつ「静かなる嵐」の幻想を創出する。これまでにないクリエイティブな挑戦をした香水で、ドラマティック。

“It’s very Elena. But a new tone. New Chapter of Elena.” とはルイーズの評。

この日は新作に敬意を表して、「合成皮革で作られた薔薇のモチーフ」があしらわれたドレスを着ていきました(気合、入り過ぎ……笑)。タエアシダです。

私もNew Chapter へ移行しようっと。この秋は、このRose & Cuir とともにたくさんの思い出を作りたいと思います。

10月25日発売。20日は伊勢丹で先行発売されるそうです。知的で、ロマンティックで、「俳句のような」芸術的香水、ぜひ、店頭でお試しを。


エステーローダー社からの眺め。心が広がるような思いがする絶景。

Esquire Big Black Book 発売です。

大西清太コレクションによるジェームズ・ディーンの写真の数々が紹介されています。

ジェームズ・ディーンについて書きました。

「ダンディアイコン:使用禁止アイテムをクールな定番に変えた、永遠の若者」

 

 

ぜひ本誌でご覧くださいませ。

青葉台ご近所にヴィオレッタというすてきなアンティークショップがあります。

(Violettaの前に立つ青山櫻さん)

以前から前を通るたび、とても気になっていたのですが、やはりご縁がありました! オーナーの青山櫻さんからお茶にお招きいただき、ようやく一歩足を踏み入れることができました。

 

店内は、オーナーがヨーロッパから買い付けてきた家具や陶磁器、アクセサリーなどでロマンティックな雰囲気。

櫻さんが実際に参加しているというヨーロッパの各舞踏会の話や、仕掛けのあるアンティークジュエリーの話などで大盛り上がり。こういう話題を共有できる方がご近所にいらっしゃるのは本当に嬉しいことですね。


(青山さんと記念写真)

ヴィンテージアクセサリーは30年代のスキャパレリやシャネルなど、存在感のあるすばらしい一点ものが揃っています。


(30年代のスキャパレリのコスチュームジュエリーをつけさせていただきました。ノット型で個性的なデザイン)

ヨーロピアン・アンティークの世界がお好きな方、青葉台のViolettaにぜひ。

日本橋三越本店イベントへお運びくださいましたみなさま、ありがとうございました。

グローバルに通用するドレスコードの基礎知識のレクチャーのあと、社員モデルとともに、ビジネスシーンからレセプションシーンへの3分間変身をデモンストレーションさせていただきました。

どや感なポーズの写真で恐縮ですが、ご紹介したいのは服のほう、ということでご寛恕ください。

この日のスーツはアクリスです。上着をとると、半そでのレセプションOKなウェアになります。スカートの後ろスリットの深さもファスナーで調節できます。仕事中はスリット浅め、パーティーではやや大胆に、というアレンジも可能。


こちらのバッグはデルヴォー。ビジネスにもパーティーにも持っていける大きさで、絶妙です。これ以上、大きなバッグは、どんなビッグブランドであろうと控えたほうが。そもそも、ブランド(ロゴ)が目立つバッグはフォーマルシーンでは、NGとされています。デルヴォーはブランドが目立たないのでその点でもよいですね。

 

 

 

 

この日、お話しましたドレスコードは、「ドレスコードの教科書(洋装・和装)」に図表、写真とともに整理、紹介しています。

veritaironica.store.jp よりお求めいただければ幸いに存じます。配送手数料が200円かかり恐縮なのですが、ご注文を頂いた即日、または翌日に配、送しています。

日本経済新聞9月6日付「SDGs / CSR Frontier  ラグジュアリーブランドの社会貢献」のページでコメントしました。

コレクションシーズンで、各ブランドの来年の春夏シーズン新作のショーの模様が続々送られてきますが、もうなんというか、3か月前発表のクルーズコレクション、現在流通するプレフォールコレクション(9か月前発表)が混在して消化しきれず、イナフすぎて、「新作」は当分、要らないのではないかというのが今現在の正直な気持ちです。私ですら。

13日付の読売新聞夕刊モード欄。メインはピーター・リンドバーグの追悼記事でした。

私もコメントさせていただきました。

30年経とうと古くならない美しさを写し取った彼の功績は偉大です。

読売新聞連載「スタイルアイコン」が、おかげさまで10月に100回目を迎えます。

 

 

100回記念は、グローバルに通用するビジネススタイルを知悉する方々との鼎談になりました。読売新聞東京本社にて撮影と鼎談がおこなわれました。

左から内永ゆか子さん、中野、デザイナーの芦田多恵さんです。

(司会は読売新聞の野倉早奈恵さん、記録は谷本陽子さん。おふたりには連載当初からずっとお世話になっています。間に野倉さんの産休もはさんだりして、とても長いお付き合いになっています)

 

 

予定時間を大幅に延長してなお終了せず。内永さんの強烈におもしろいエピソードの数々に笑い転げつつ、学びも多い、楽しい鼎談になりました。まだまだ聞き足りない。読売新聞のみなさまにも本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 

 

10月25日(金)夕刊モード欄に掲載される予定です。ロールモデルがいないと嘆く日本の女性にも勇気を与えてくれる話になるように思います。どうぞお楽しみに。

この日の服はアクリスです。パリで発表された2019春夏コレクションのジャケットとスカートです。アクリスの本拠地であるスイスの街・サンガレンを代表するテキスタイル「サンガレンエンブロイダリー」が使われています。エンブロイダリーのモチーフは、ルーマニアを代表するアーチスト、ジェタ・ブラテスク(1926-2018)の作品”Marker”からインスパイアされたもの。上着の袖とフロントにはジップが施されており、閉じるときちんとした印象ですが、開くとスポーティーな印象に変わります。とてもよく考えられた美しいデザインです。

 

それにしても、2012年から一回一回心を込めて積み重ねて100回。ひとえに、読者のみなさまと、サポートしてくださる読売新聞社のおかげです。ありがとうございました。

北日本新聞別冊「まんまる」10月号が発行されました。

第96回です。

 

さらに。『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』のレビューが掲載されました。ありがとうございます。

 

100回まであと4回のカウントダウン。100回もまたひとつの通過点にしかすぎないのかもしれないですが、ささやかでも大きな通過点。守りに入らず、加速していきます。

 

とかいいつつ、ほっと一息。

銀座のアクリスに立ち寄った帰りに、和光のメロンパフェ。あまりにも有名なパフェですが、初体験です。底の方まで刻みメロンがぎっしり入って、メロンの世界観が統一されていたのに感動しました。甘いもの苦手を公言しておりますが、これはフルーツを楽しむというイメージで、別格に美味しかったー。ぶどうパフェも期間限定で人気の様子。期間内に行けるかな。次の仕事が終わってからのごほうびにすることにして、がんばろっと。

 

 

尾州の毛織物の老舗、中外国島が満を持して展開するChugai Kunishima 1850 、新コレクションのお披露目会が、中外国島コンセプト・テイラーにて開かれました。

新しい製品の特性やコレクションボックスについてのマニアックな解説をする宮本雄三課長。彼が生地や糸をチェックするときの真剣さは度はずれています。

 


従来の生地サンプルの不便な点を解消し、「色鉛筆」のように箱を開けたらときめく生地見本。ふつうの生地が小型になっていると考えてください。広げると、前身ごろにあてて似合うかどうかチェックしやすい。

「スーツをめぐる誤解と真実」をテーマに、40分ほど話をさせていただきました。

個性的なゲストの方々がお運びくださいました。立ち見が出るほどの大盛況で盛り上がりました! ありがとうございました。上の写真の方は、VAN世代の方で、なんと「番」ハッピをお召しに。巾着も手作り、とにかく素敵で楽しいコーディネートでした。

宮本課長、ラジオパーソナリティのRieさん、そしてこれからご一緒に究極の理想を実現する日本製スーツを作っていくアルデックスのみなさん。

 

 

Chugai Kunishima 1850 ようやく幸先のよいスタートを切ることができました。さらに世界へ向かって、第二章へ。

 

8月31日付の日本経済新聞夕刊「モードは語る」です。

連載通算30回目です。みなさまのおかげです。ありがとうございます。

友人ファミリーがホテルニューグランドに宿泊しているというので、急遽、夕食をご一緒することに。

昼の開放感とはまた一味違う趣があります。

噴水にこんな像があったなんて、昼間には気がつかなかった(どこを見てたんだ)……。

氷川丸も夜には別の印象。


 

 

週刊ポストの「断韓」見出しが話題になっていた。教え子に韓国からの留学生が大勢いるが、みな素直で日本が大好きで(だから留学してきた)勉強熱心、人懐こくてとても良い子たちだ。彼らがこういう文字を電車のなかで見たらと思うと、やるせなく、泣きたくなった。

一方、小学館は巨大な企業で、私が仕事上のお付き合いのある小学館の社員の方々はそれぞれ誠実に向き合ってくれ、充実した仕事の成果を上げるために最大限の努力を惜しまないでいてくれる。良心的で倫理感もあるリベラルな彼らが、自社の暴挙とそれにともなう自社バッシングにどれだけ心を痛めているかと想像すると、これもまたつらくなる。

目の前にいる生きた人を見ず、国や所属団体という塊でくくって差別したり憎んだりしてしまうことの恐ろしさを思った日でもあった。

 

母国への罵詈雑言に耐えている韓国の留学生のみなさん、自社への非難を耐え忍んでいるリベラルな小学館社員のみなさん、がんばれ。

9月2日は「靴の日」だそうです。靴の日にちなみ、KNBラジオ「でるラジ」に電話でちょこっと出演します。ヒールの歴史や現在について話します。

13:15過ぎ~。富山のみなさん、万一、ラジオのお近くにいらしたら聴いてくださいね。

 

 

さて。夏返上でまとめあげた共著『フォーマルウエアの教科書(洋装・和装)』(日本フォーマルウエア文化普及協会)がようやく形になりました。オフィシャルな出版まであとしばらくお待ちくださいませ。

365日フォーマルウエアを着るお方が帯を飾ってくださっていますよ。

京都ではThe Thousand Kyoto泊。今年の1月29日にオープンしたホテルです。なんと京都駅から徒歩2分。

 

京都に出張の多い知人の間でも評判のよいホテルです。


期待がふくらむ長いアプローチを過ぎると、ふわふわ舞う天女の羽衣が迎えてくれます。

スタッフの対応もフレンドリーでありながら丁寧確実で、行き届いています。



通常のツインルームでもかなりのハイクオリティ。あたたかみのあるバスルームはゆったりとってあるし、インテリアは上質で、無駄なくすっきりデザインされています。アイパッド一つで部屋のコントロールもコミュニケーションもすべて可能という今どきのテクノロジー。紙類やスイッチをごたごた置かないこの方式は、もう常識になりつつありますね。

 

備品もアメニティも徹底的に選び抜かれており、ご担当者の審美眼の高さがビシビシ伝わってきます。

配置にも配慮があって、細部にいたるまで使いやすく、美しく、感動を与えてくれました。

たいへん僭越ながら、ちょっとだけ残念だった点を。スパは岩盤浴とホットタブで、そこそこ快適ですが、エビアンスパやキオイスパ、ナゴミスパなどと比べてしまうと、少し物足りない印象…(比べてはいけないのかもしれませんが)。サウナが男性のみ、なのに料金が男女同じというのもいかがなものでしょう。フィットネスとスパのフロアが違うというのも、使い勝手がいまいちとなり、惜しいところです。


ティー&バーの雰囲気は素敵で、お料理もおいしいのですが、お酒のメニューが少なすぎるのがもったいない。逆に言えば、改善しやすい余地がたっぷりあるということなので今後に期待したいところです。

特筆すべきは朝食。品ぞろえの豊富さ、一品一品の品質の高さと美味しさ、プレゼンテーションのきめ細やかさと美しさ、そしてスタッフのサービス、すべてにおいて目を見張るレベルでした。今回は洋食ブッフェにしましたが、次回宿泊する機会があれば和食も試してみたいと思いました。この朝食はこれまで食べたホテルの朝食のなかでもトップ3に入るレベルでは。


スパもバーも完璧がよければ一泊10万超のリッツカールトン京都などがありますが、その半額以下の価格帯でこれだけの感動を与えてくれるというのはすばらしいことですね。京都駅のほぼ隣なので荷物を預けての観光にも便利。ホテルのホスピタリティの勉強にもなり、充実した京都滞在になりました。スタッフのみなさまありがとうございました。

西陣織の老舗、細尾 が、テキスタイルを世界のラグジュアリーマーケットに提供するHOSOO のコレクションを展開する旗艦店をオープン。レセプションに伺いました。

芸術品のような織物。

 

2階ギャラリーでは「日本の美しい布」展。細尾真孝さんが2015年から4年の歳月をかけて日本各地を訪ね、集めた布のコレクション。圧巻です。

その土地ならではの歴史や風土によって育まれた布の原点に焦点を当てたすばらしい展示。日本の布の美しさを念入りに掘り起こし、光を当てる、細尾さん渾身のフロアです。


エレベーターホールに飾られる花の配置もセンスがいい。


家具、インテリア用品、服飾品などのホームコレクションも充実しています。目の前で西陣織のポーチが売れていきました。

3階では貴重な着物や帯を間近に眺めることができます。

これは「たて錦」。


「細尾」第12代目の細尾真孝さん。ラウンジではオリジナルの和のテイストを活かした「かさね色目のマカロン」やオリジナルショコラも展開。


日本各地から大勢のゲストが来訪し、大盛況でした。ますますのご発展を応援しています。

HOSOO Flagship Store / HOSOO GALLERY
京都市中京区柿本町412