長期戦になりそうな重たい空気が続いておりますが、ヴァン クリーフ&アーペルズより心がふわっと明るく軽くなるお花が届きました。

ヴァン クリーフは今年、フランスで数々の受賞歴をもつアーティスト、アレクサンドル・ベンジャミン・ナヴェを迎え、花々をモチーフにした新しいコレクションを探求していくとのことです。一瞬の躍動感の美しさを永遠に形としてとどめるのが宝石。どのようなコレクションが生まれるのか、楽しみです。

 

#VCAfrivole
#VCAaflora
#VanCleefArpels

#ThankYou

 

ロックダウンへ向かうぎりぎりの緊迫感が先週の比ではないことを肌感覚で実感します。

多様な情報が飛び交うなかですが、あわてふためいても騒いでも誰にも何もいいことがない。

社会的距離を保ちつつ、オンラインを駆使して、自分ができることを着実におこなうのがまずは基本姿勢ですね。

コンサルタント案件、大学の講義など、対面でおこなわれていた仕事はZoomになりました。これはこれで慣れていかなくては。

 

〇WWD Japan で「アパレル全史」をご紹介いただきました。こちらです

ありがとうございます。


自著は別として、読んでみたい本がいろいろ紹介されています。次は「アパレル興亡」読みます。移動が少なくなる期間は読書のチャンスととらえたい。

 

〇WWD Japan では、アクリスAi バッグへのコメントもオンライン上に掲載されました。こちらです。

 

“Reading maketh a full man; conference a ready man; and writing an exact man.” (By Francis Bacon)

Netflix で配信されているソダバーグ監督のContagion 。2011年の作品ですが、まさに現在、世界で進行中のことが生々しく描かれている。そして遠くない未来。おそらくこのままいけばこの映画のようにワクチンをめぐる闘争も起きるのだろう。

描き方もソダバーグらしく、淡々淡々と起きていることを映していくことで生々しく感覚を刺激する。ラストに持ってきた「起点らしきもの」の描き方もあながちSFとは思えず。


予言のような映画。Social Distancing の様子など、当時から9年後を見ていたかのような。

非常事態と日常は地続きで、境界線などないのだということもよくわかる。

“Somewhere in the world, the wrong pig met up with the wrong bat.”

 

 

<追記>

志村けんさんがお亡くなりになったとの報道がありました。なんと悲しく、怖ろしいことでしょうか。SF映画が刻々と現実になっていく空恐ろしさがあります。志村けんさんのご冥福をお祈り申し上げます。現在、闘病中の方々も、少しでも早く回復されますように。

「シン・ニホン」に続き、安宅和人さんの本。「イシューから始めよ」。聞いたことがあっても実態がよくわからなかったコンサル用語もバンバン出てきて勉強になるとともに、ビジネスパーソンは基礎的教養として読んでおくと互いに「今自分たちが何をやろうとしているのか」についての理解が早まり、仕事が進めやすくなる類の本。もっと早く読んでおくべきだったと背筋が伸びる思いがした。とはいえ、知的生産の方法としては、人文学の訓練でたたきこまれた「論文の書き方」にも通じるなと納得。ただ、人文学は人間の在り方にも関わるので「犬の道」的な回り道がともすると逆説的な豊かさに結びつくことがある。でもビジネスでこれをやっていると疲弊するだけ。そこが人文学とビジネスの成果主義との違いかなあ。人文学は経済的に余裕のある豊かな時代しかまともに成立しえないということ、あらためてひしひしとわかる。

以下、備忘録的なメモです。これだけ読んでも何のことやら、と思われたら本書をお読みくださいね。

・「悩む」=答えが出ない。「考える」=答えが出るという前提のもとに建設的に考えを組み立てること。

・バリューのある仕事は、イシュー度と解の質から成る。イシュー度とは、自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ。バリューのある仕事をして世の中にインパクトを与えようとするなら、イシュー度こそが大切。

・意味のない仕事を断ち切ることこそが大切。「正しい問題」に集中した「正しい訓練」が成長に向けた鍵となる。

・情報をかみしめる人、つまりさまざまな意味合い、価値、重さを正しく理解できる人。

・そもそもこれは何に答えを出すためのプロジェクトなのか、というイシューを明確に共有すること。

・よいイシューの表現は、whyではなく、where, what, howのいずれかの形をとることが多い。何について白黒はっきりさせるのかを明確にする。

・よいイシューの条件は、本質的な選択肢である。深い仮説がある。答えを出せる。

・常識を否定する=Counter Intuitive (直感に反したもの)。肌感覚の常識が反証されたときのほうがインパクトが大きい。

・新しい構造で説明する=共通性の発見、関係性の発見、グルーピングの発見、ルールの発見。

・コールドコール=知らない人に電話でインタビューを申し込むこと。

・聞き手の想定=賢いが無知。聞き手は完全に無知だと思え。聞き手は高度の知性をもつと想定せよ。

・本質的でシンプルをめざせ。「本当に大切」だけがあればよい。

・Complete Staff Work. スタッフとして受けた仕事は完遂せよ。プロフェッショナルの世界では努力は一切評価されない。すべての仕事は結果がすべてであり、結果があるレベルの価値に到達しないと、その仕事は価値を持たず、多くの場合害悪になる。人から褒められることではなく、生み出した結果によって変化が起きることが報酬。

 

時折読み返して自分の仕事をチェックするものさしとしたい。

 

“The fundamental issue is the moral issue.” (By David Attenborough)

おそらくファッションがテーマであろうと、モラルに関するイシューを見つけることができれば、領域を超えて多くの人に響くのだ。

 

婦人画報.jpの連載を更新しました。こちら

こんな時代にフォーマルウェアなんて。

なのですが。こんな時代にもこれほどすばらしいフォーマルウェアを作り続けるデザイナー、白のバリエーションをこれだけ豊かに作れる桂由美さんのようなデザイナーがいるということ。日本は誇るべきだと思います。

 

本文より一部抜粋↓

 

「世界がどのような状況にあろうと、個人の人生は続きます。人生における一生に一度の節目、かけがえのない幸福の瞬間は、丁寧に祝いたいものです。苛酷な世界の状況に無頓着でいいというわけではありません。考えなくていいわけがありません。

ただ、最悪に見える状況のなかでも、私たちは幸福を分かち合うこと、愛を育てていくこと、支え合うこと、成長することができる。そんな人間としての尊厳を、世界が苦境にあるからこそいっそう大切にしたいと思います。一生に一度の神聖な節目は、堂々と祝いましょう。大勢を招く必要はありません。感謝したいごくごく大切な少数の人たちとともに。いやむしろこの時期であれば、パートナーと二人だけ、あるいは自分ひとりだけでもいいではありませんか。新たな門出に立つことができたこれまでの努力をねぎらい、より強い未来を創る覚悟を決めるために、神聖で清らかな光を放つ白いフォーマルウェアを着て、晴れやかに祝いましょう。」

 

私には縁のなかったアニバーサリーではありますが、そのような幸せがあるということは理解できますし、心から祝福できます。だからこそ書きました。世界が祝賀自粛ムードであっても、どうぞ堂々と、アニバーサリーを祝ってくださいね。

桂由美さんの圧巻のデザインにはあらためて敬服します。

 

“We are not the same persons this year as last; nor are those we love. It is a happy chance if we, changing, continue to love a changed person.” (By Somerset Maugham)

 

読売新聞連載「スタイルアイコン」。昨日はおそらく今世界でもっとも注目を浴びる10代、ビリー・アイリッシュをとりあげました。

 

From Wikimedia Commons (Photo by Glenn Francis)

“Versace designs have always been bootlegged. Now it’s Versace bootlegging the bootleg for the bootleggers to bootleg the bootleg.”
(By M.I.A.)

感染症拡大防止対策のため、東京コレクションも中止となりました。各ブランドは動画でコレクションを配信したり、デジタルでルックブックを配信したりという形で、秋冬コレクションを発表しています。

ここ10年以上、毎シーズン、エッセイを寄稿してきたJun Ashida の広報誌JA誌も今シーズンは中止となりました。代わりにカタログブックが作られることになったそうです。

Tae Ashida 2020 AW デジタルブックはこちらから。全ルックをご覧いただけます。

ちなみに個人的にいちばん好きなルックはこちらでした。技術力が映えるレザーのボトム。上半身にクロスするレザーのアレンジもどこか戦士的で(!)今の時代感をとらえているように感じます。

メンズもことさら区別されることなくさりげなくちりばめられているのがいいですね。男性、女性、どちらが着てもいいデザインです。ことさらジェンダーを主張せず(そもそも問題にすらせず)、自分が着たいものを着ればいい、というのはまさに今のモード界の流れです。ユニリーバも履歴書からジェンダー記入欄をなくしてしまいましたが、モードが主導して社会を変えていくこの流れは今後ますます加速すると思われます。


ボリュームのあるテイラード型のダブルジャケットもゆとりのあるシルエットのボトムも、女性が着てもぜったいかわいいはず。


スポーツテイストのボトムは引き続き人気。黄色に黒ラインのスカートもあり。


社交シーンに着てみたい一着。


これもクール。着てみたい(自分が)。ほかにもショーの最前列で実際に見てみたかった作品ばかりです。素材の迫力はやはり生でないと実感できないところがあります。秋にはぜひショーが再開できるよう事態が収束していますように。

Richesse 2020 Spring 発売です。特集「スポーツで輝くハイライフ」。巻頭にて、ハイソサエティとスポーツの関係について語りました。


東京オリンピックに合わせての特集でしたが、校了後にオリンピック延期が決まりました。状況が刻々と悪化していっていますね……。

 

“Many men go fishing all of their lives without knowing that it is not fish they are after.” (By Henry David Thoreau)

 

“Sports are a microcosm of society.”(By Billie Jean King)

 

 

 

25ans 5月号発売です。カルチャー欄にて「アパレル全史」をご紹介いただきました。ありがとうございます。

沖縄行きの機内とハレクラニで読み通したのが安宅和人さんの「シン・ニホン」。

膨大な量のデータと産・官・学にまたがる圧倒的な経験から導かれた未来への具体的提言。半端ではないボリュームなのですが、とりわけ後半の人材教育の部分がうなずくことばかりで、こういう方がリーダーシップをとって日本の教育のスキームを作り直していかねばならないのだと納得。現在の日本の現状が世界と比べてどれだけ悲惨なことになっているのかも客観的にわかる。この本で出された提言をベースに、具体的な改革が進むことを切望します。

安宅さんは富山市の出身であることを知りました。なんと。

 

以下は、備忘録を兼ねて印象に残ったことのなかからメモ。

・日本は妄想では負けない(攻殻機動隊、アトム、ドラえもん……)。

・ご破算にしてやり直すことのできる力。キャッチアップのスピードの速さ。若い人に託せる信頼。不揃いな樹を組み、強いものを作る力。こうした能力を活かし、もう一度ゲームチェンジを仕掛けられる。

・未来の鍵を握るのは異人。まずは軍事教育の名残り、校則や決まりを廃止せよ。

・”If a man does not keep pace with his companions, perhaps it is because he hears a different drummer.” (By Henry David Thoreau)  「もしある人が他の人と歩調を合わせていない時があったら、きっとその人は別の太鼓の音を聴いているのだ」

・起爆人種、参画人種、応援人種、無関心人種、批判人種。起爆人種はハードコア異人。

・異人化の教えは2000年前から存在した。「狭き門より、入れ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い。そして、そこから入っていくものが多い。命にいたる門は狭く、その道は細い。そして、それを見出すものは少ない」

・実質的な無競争区間を生み出せるかどうかが、幸せへの鍵。競争から解き放たれたとき、人も事業も自由になれる。

・運、根、勘、チャーム。

・古代ギリシアで生まれたリベラルアーツ。当時のギリシアは奴隷(非自由民)と自由民で成り立っていた。使う側の自由民に求められた基礎教養、基礎的なスキルこそがリベラルアーツ。

・空気を読む国語ではなく、文法学・論理学・修辞学の三学に。感想文ではなく、論理的かつ建設的にものを考え、思考を組み上げる構成能力を育成せよ。

・若者が未来を創るために、人間の物語を理解しておくこと。

・仕事=力×距離 (force × displacement)

・若い人へリソース配分を。「老人を生かさんがために、若い人を犠牲にするような国に未来はない」

非常に感銘を受けたので、安宅さんの「イシューから始めよ」も購入。こちらについてはまた。

〇Men’s Club 5月号発売中です。

スーツ特集のなかで、Vゾーンについて寄稿しました。

 

各国が次々とロックダウンしていき、日本にも同様の危機が迫る中でこうしたファッション記事を書いていることの意味を考え込んでしまいますが、どのような状況にあっても粛々とご依頼に応え続けることもまたプロの責務と思うことにしています。

 

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〇ザ・プリンスパークタワー東京そばの桜から見る東京タワー。刻々と世界の状況が変わっていきますが、どうかみなさまご自愛ください。

“Being your own person and standing for what you believe is a critical aspect of a good professional life.” (By Patrick Pichette)