Vulcanize London が生まれ変わりました。

英国を舞台にした新感覚の「劇場型」エンターテイメント・リテイルショーケース、The Playhouse.

BLBGと、完全オーダーメイド型結婚式「CRAZY WEDDING / クレイジーウエディング」を展開する株式会社CRAZYによる共同運営となります。

プレオープンのレセプションに伺いました。おめでとうございます。

左はBLBG社長の田窪寿保さん、右は鎌倉アンティークス代表、土橋正臣さんです。みんなマスクで息苦しそうな写真ですが。私が着ているドレスは、ダノンビオのイベントで着ていたものと同じもの。Hiromi Asaiの生地を使って廣川輝雄さんが制作してくださいました。マスクもおそろいです。

鳥羽国際ホテル。

 

昭和のよきクラシックが息づいているという印象でした。いまどきのホテルトレンドにはほとんど目を向けていません。笑 逆にそれがほっとするという客層に支持されているようです。

 

海側のお部屋は絶景で、気持ちが伸びるような海と空が広がっています。部屋には望遠鏡も設置されています。

アメニティはふつう。別の棟にあるパール風呂はなかなか美しく、アメニティはすべてミキモト。クリームが持ち去られないようしっかり底が板にはりつけてあるとか、なんだかいろいろな意味でほほえましい昭和。くどいけど、こういう雰囲気にほっとする層も多いということ。

タツノオトシゴが飼われています。なんともユーモラスで美しい動きをします。

立地は最高。眺めのいいすてきなバーがあるのにいまひとつ長所が活かされていないところが少し心残りでしたが、ゆったりとした時間が流れていて、癒されました。

先週、23日に掲載された読売新聞連載「スタイルアイコン」です。

RBGの巻。

伊勢志摩ワーケーションついでに、一年ぶりのUSJ。

ハロウィーン仕様もそれほど濃厚ではなく、適度な感じで。とはいえ、ゲストはおそろいコーデでハロウィンという方が多かった。

USJで好きなのはここ。何度か来るとさすがに新鮮味も薄れるところがありますが…。

ディズニーのソアリンとインディジョーンズをかけあわせたようなライドに乗る。私は身体的に振り回されるのは苦手なのでこれが限界かなあ。

スイスの古城に来たみたいですね。海外旅行がままならないので、擬似外国気分。

 

 


いつ見ても、これはぜったいムリというフライングダイナソー。下から見てる分には楽しい。笑

 

文脈から切り離してみると海外旅行してるみたいな。

グッゲンハイム美術館までありますよ。笑

 


「2020年の晴天の秋の日」は、そんなにたくさんあるわけじゃない。来年、地球がどうなってるかもわからない。

念願のミキモト真珠島。鳥羽駅からすぐです。

快晴に恵まれました。ありがたいかぎりです。

これまでさんざんミキモトさんのことについて書いたり話したりしておきながら、養殖真珠がはじまった島には行っていなかった。今回、初めて足を踏み入れることができて、この上なく幸せというか、ほっと安心しています。

幸吉翁の銅像。ほんとに大きい銅像です。インスタにアップしたら「月光仮面かと思った」というコメントも。笑

アイランドには、真珠博物館、古今の真珠の展示、そして幸吉さんの記念館など、御木本幸吉ファンにはたまらないテーマパークです。

これまで知っているようで、実は知らなかった、真珠の養殖に関するデータが惜しみなく披露されています。

古今東西の天然真珠、養殖真珠の博物館も圧巻のみごたえ。

これこれこれ、これです。ニューヨーク万博に出品された「自由の鐘」。予想以上に大きく、力強い存在感があり、5分くらい立ち尽くして眺めてしまった。

 

アイランドなので当然、周囲は360度、海。

 

通常、60分から90分で回れるらしいのですが、いちいち展示にかまけていたので、異様に滞在時間が長くなってしまいました。

そして幸吉記念館。

何度見ても、いいおお顔です。年をともにますますいい顔になっていく。幸吉さんの内面の表れですね。

生家のうどん屋の看板も再現。

肉声も録音してあり、聞くことができました。

もっとじっくり記念館に滞在したかったのですが、閉館時間となり後ろ髪をひかれるように帰りました。次回来ることがあれば、幸吉記念館をメインにゆっくり過ごしたい。

 

いつだってインスピレーションの源、幸吉翁ですが、今回もホテルに帰ってすぐ原稿を一本、仕上げることができました。こういう人に私はなりたい、といつも思わされます。

初伊勢神宮。

横浜から名古屋まで新幹線、名古屋からさらに近鉄で、合計3時間ちょっとで伊勢市に到着。

光と緑と風が、なんとも崇高な時空を作り上げていました。


これより先は撮影禁止。何百年もの間、どれだけの人々が祈りをささげてきた場所なのかと思うと、敬虔な気持ちになります。

樹齢何百年なのか、想像もつかない。


How Blessed.

実は外宮と内宮があることすら知らなかったので、内宮へタクシーで移動。3000円弱分の距離がある。

内宮は内宮でけた外れの美しさでしたが、それだけに人が多い。人込みがどうにも苦手なので、駆け足でお参りのみで撤退。

言葉を失うほど美しい場所。

神聖な霊気のシャワーを浴びました。



「鬼滅の刃 無限列車編」。週末のみなとみらいの映画館は満席。


まったく前情報なしに見たのですが(アニメ版を少しだけ見ていた)、クライマックスが二度あって、キャラクターの作り方が絶妙にうまいなあと感心。

満席の観客は、エンドロールが終わってもしばらく誰も立ち上がりませんでした。こんな反応を起こさせる映画って。

ただ冷静になってみると、やはりお子様ターゲットでもあるので、心情を描かずにすべて言葉で説明しつくすなど、演出が白けたところもあり。でも、それをさしひいても、時間を忘れさせるダイナミックな映画でした。

Yokohama for all season.  ほんと、どの季節も美しい。


 

映画の余韻さめやらず、ロイヤルパーク最上階のバーでシャンパン2杯ほど飲んで帰るの巻。

 

 

 英語版は、英語の勉強にもなるよ。

こちらもやや時間が経ってしまったのですが、8月末、視察も兼ねて晩夏に訪れた強羅花壇。秋のご旅行先選びのご参考になれば幸いです。

強羅駅から歩いても行ける距離ですが、お願いすればメルセデスで送迎にきてくださいます。

強羅の絶景の中にあり、森林浴には最高の環境です。

ラウンジのバニラアイスは、バニラビーンズをたっぷり使った本格派でおすすめ。シャンパンも美味しいのですがグラスだけがシャンパン会社のおまけで、惜しいところでした。

 

建築はかねてより有名なのであえて詳細は書きませんが、気持ちがのびーる天井の高さと開放感は別格です。

ザッツ強羅花壇な廊下。「舞台」です、もう。

 

お部屋には花の名前がついており、ゆかりの花が飾られます。前日に予約したのでここしか空いていないと割り当てられたお部屋でしたが、十分、広い。

お部屋によっては露天風呂つきもあるようですので、気になる方はお早めにご予約を。このタイプでも十分、ゆったりとした解放感は感じられました。夜はほぼ満月で、この「ベランダ」(?!)で月見シャンパンを楽しみました。

料理がすばらしく芸術的で、一品一品、ここまでやるのですかという心づくしがなされています。これはアユの塩焼きでしたが、内臓と頭部はこのように別皿に盛り分けられ、とても食べやすく供されていました。「頭からがぶっといってください」ではないのが強羅花壇流ですね。

すべてヘルシーで、コースのあとのデザートはこのような「すいかのゆるゆる」。砂糖・でんぷん系などデザートとして一切出さないというのがいいです。この配慮が大人でうれしい。

日が落ちてくるとこのように火が飾られ、ドラマティックな演出がなされていました。

 

朝も空気と光がきれいです。

 

この天井の高さを感じていただければ嬉しい。

個室岩盤浴。オプションで希望すれば入れます。快適でした。

個室の露天。いまはコロナで外国人がいらっしゃいませんが、外国人はここにシャンパンを持ち込んでプチパ―ティーをされるそうです。

どこをとっても絵になる建物。

朝も丁寧に作り上げられたお料理が、バランスよく。

のりは湿気を帯びないように、ずっとこのようにあたためられているのです。感動しました。

選び抜かれた粒のぶどうには、一粒、一粒にきれいな十字の切れ目が。

晴天でしたがあまりの傘のかわいさに、ささずにはいられず。笑

 

サービス、料理、施設、すべてにおいて超一流とはこういうことなのかと教えていただきました。

23日金曜日のダノンビオのトークイベントをご視聴いただきまして、ありがとうございました。

それぞれにユニークで面白いメンバーで、楽屋でも盛り上がり、楽しい時間を過ごさせていただきました。

視聴者のみなさまのお役に立てる話が少しでもあれば幸いです。

 

この日着ているドレスは、H&Sons 廣川輝雄さん制作です。生地は薔薇柄のシルクですが、ニューヨーク在住のHiromi Asai のものです。ドレスのデザインも浅井広海さん。襟の部分が取り外し可能になっており、2バージョンで着用可能です。いつものことながら多くの方に助けていただきました。ありがとうございました。

AERA STYLE MAGAZINE winter 2020 発売です。

「現代の贅沢品を考える」特集で巻頭エッセイを書きました。

もはや、かつてのラグジュアリーブランドは、ラグジュアリーとは言えないことも多い時代になっています。

ラグジュアリーの本質的な意味と、現代における新しい意味をすっきり解説しました。本誌でご覧くださいね。

ダイナミックなイラストは、前号に引き続き、早乙女道春さんです。

(Click to amazon)

 

二日連続で、リアルでのレクチャーでした。やはり人の顔をリアルに見ながら話すのは充実感が桁違いにありますね。ズーム疲れとは全く違う、心地よくさわやかな疲れ方。

高輪の日本庭園に癒されつつ。

 

☆ダノンビオ主催の「キレイのつくりかた」トークイベントは、本日です。こちらからどうぞ。

 

日本のラグジュアリーを伝えていく連載の第6回です。Mame Kurogouchi.

 

ぜひ、ウェブサイトでお読みくださいませ。こちらです。

 

<以下はニューズピックスでのコメントです>

Mameは日本でも絶大な人気ですが、Tods とのコラボはじめ、世界的にも注目を浴びています。

長野でご家族が育てた農作物を食べて育ったデザイナーは、「よいものを作るには時間と労力がかかる」ということを祖母の背中を見て知っており、その哲学が彼女の服作りにも反映されています。

日本的なラグジュアリーとして紹介していますが、マメの「日本らしさ」とは歌舞伎とか伝統芸能とかという「日本らしさ」「和の伝統」などとはまったく別物です。デザイナーの地に足がついた個人的体験を徹底的に大切にしていることから生まれているということが現代的です。

プレスルームを羽根木という土地においたということ。ファッションブランドが表参道や銀座にこだわるのは過去の話。緑に囲まれた美しい住宅街で、近所の人々と毎朝、声をかけあい、花屋で花を買い、果物のおすそ分けをもらったりしてローカルレベルで幸せになる。そんなビジネスの在り方も次世代感覚にあふれています。

 

 

ラグジュアリーの勉強会を主催している安西洋之さんの記事です。これからのラグジュアリービジネスを考えるためにぜひお読みください。こちら。以下はNewsPicksで書いたものと重複しますが、会員でない読者もいらっしゃるので、記しておきます。

以下、記事の要点です。

・ラグジュアリー領域の陰の仕掛け人として、アメリカのベイン・アンド・カンパニーの動向はおさえておきたい。
・そのベイン・アンド・カンパニーによれば、2025年にはラグジュアリービジネスの中国人市場が50%になる。
・1990年代以降、20世紀前半までの文化的優位性のイメージによってアメリカや日本の中間層を取り込んできたヨーロッパのラグジュアリービジネスだが、肥大化し、無理がきている。
・ヨーロッパの都市の事情も激変している。白人ではない他宗教の人の方が多数になってきたところもある。その光景を白人自身が感覚的に受け入れられない。そうした状況のなかで「多文化共生」を実現し、統合のイメージを発信していけるのか?
・そのように、ヨーロッパ文化のアイデンティティそのものが再考を迫られている。従来の貴族的な優位性ではなく、現在の社会文脈での新しい先進性を示せるかが勝負。

⇒(コメント)
イスラム教徒による中学教師殺害事件からもうかがえますが、フランスの現状は、もはや20世紀前半の「憧れのパリ」のイメージと結びつけるのが難しくなっています。中国人があと5年、従来型の幻想に基づく市場を支えてくれるとしても、その先は? ラグジュアリーの意味もあり方も、いまこそ変化する転機だし、文化とマネージメントを扱うアカデミズム&ビジネス&行政が協力することで、日本がこの領域で勝てる可能性も十分あります。

 

日比谷から東京駅に向かうまでの、いま一番好きな徒歩コース。

この季節の夕方はしっとりと落ち着いた趣きがあって、寒くも暑くもなく、通りの景観を楽しむには最高です。

 

少し時間が経ってしまったのですが、カハラ横浜。9月のオープン3日後くらいに、宿泊しました。

 

 

ハードウェアは最高レベルなのですが、オペレーションが追いついておらず、チェックイン50分待ち、しかもロビーに待たせて順番が来たら「名前を大きな声で呼ぶ」とか、かなりファミレス級、どころかホテルNGシリーズで衝撃でした…。このクラスのホテルだったらクラブフロアを創るというのがいまどきのやり方ですが、その方式はとってないみたいですね。

オペレーションはあんまりだったのですが、スタッフは一生懸命でしたし、まあオープンしたてということで忘れることにしました。

部屋はとにかく完璧です。最新のテクノロジーと最高級のアメニティ。

ハワイのカハラは50周年なのですね。ちなみにショップのマカダミアナッツ・チョコレートは宿泊客でも朝9時に並ばなくては購入できず、いったいなんのためにコンシェルジュがいるのか…。とか言いつつも、おひとり様3つ(小2、大1)まで、という貴重なチョコを8時半から並んで無事購入しました。笑 3つともプレゼント用にしましたが、驚くほどおいしかったというコメントをいただきました。喜んでもらえて並んだ甲斐がありました。

みなとみらいからは少し距離がありますが、横浜の美しい夜景。

朝のホテル外観も圧倒的な眺め。くどいですけど施設のレベルはすばらしいのです。スパも2種類のお風呂があり見た目にもお洒落で快適でした。フィットネスもテクノジムの最新マシン完備。でも朝食のレストランがすべて満席で宿泊客も食べられないというのはいかがなものか。ルームサービスもチェックインと同時にすべて終了でなにも食べられない状態。しかたないので中華街までタクシーとばして「馬さんの店」で朝ごはんという羽目に(それはそれで超おいしかった)。

ベイブリッジからの朝日。

ハワイみたいじゃないですか?! 横浜ですよん。

言葉が追いつかないほどの美しい海辺の朝日が堪能できるのもこのホテルの立地の強みですね。

 

サービスが追いつけば、よいホテルになるのではと思います。隣接するベイコートクラブとオペレーションがつながっているようでしたが(会員は両館内を自在に行き来できるようになっている)、今後の充実に期待しています。

打ち合わせを兼ねたディナーでRevive Kitchen Three Aoyama. ベジタリアンレストランですが、ベジタリアンの偏見をくつがえすような、すばらしくクリエイティブで斬新なお料理の数々を楽しませていただきました。

 

8皿くらいのコースでしたが、どれも「初めて体験する味」ばかりで、かなり驚き。

お酒のペアリングもかなり自由な発想で、ワインばかりかと思っていたら途中から日本酒に変わったり、日本酒にリキュールを注ぐ不思議なカクテルになったり。

野菜ばかりのコースで「メイン」って何だったのだろう? 正体(原材料)がすべてわかったこのお皿かな。

デザートも2種で(このあとさらにもう一皿)、なんというかもう、かなり満腹です。野菜だけなのに。

シェフの井口和哉さん。すてきなレストラン体験をさせていただきました。ありがとうございました。

 

化粧品のThree の会社が展開するレストランだけに、化粧室のアメニティなどもThree で統一。コスメだけではなく、こうした食体験でもブランドのイメージは違って見えますね。

ルイ・ポメリー・イングランドのお披露目会。

ルイ・ポメリー・イングランドは、シャンパーニュのポメリーがイギリスのテロワールを活かして作った、イギリス産のスパークリングワインです。重たすぎず、キレのよいすっきりとしたおいしさです。

会場は青山グランドホテルのルーフトップテラス。眺めも良く、オープンエアなので感染予防にもよい場所ですね。

 

リバティのラグやクッションなど、イギリス的な要素を散りばめて「イギリス」感が演出されておりました。(「ポメリー」といえばフランスのイメージが強いですものね。)

それにしても旧ベルコモ界隈がこんなおしゃれなことになっていたとは。ホテル周辺にも新しい飲食施設やショップがたくさんできていました。

The Prince Gallery Tokyo Kioicho も秋仕様です。

 

大手町の高層ホテル密集地域とは異なり、周囲にさえぎる建物が何もないため、全方位、抜け感のあるクリアな眺めが堪能できます。

 

レストランでは引き続き、オーストラリアフェア。

タスマニアサーモンやオーストラリアビーフなどをギャラリースタイルで楽しめます。

レヴィータはハロウィン。

11月はいよいよブリティッシュフェア2020が始まります。乞ご期待。

ダノンビオ新製品発売を記念するイベントに出演します。

10月23日(金)19:30~21:30

 

内側からキレイを創る、というテーマのもと、オーガナイザーの湯山玲子さんが、ウェルネス、ボディ、インテリジェンスそれぞれのテーマでゲストと話します。

わたしはインテリジェンス部門でご指名いただきました。インテリジェンスなんてかなり小恥ずかしいというか気後れがするのですが、ことばをどうやって使ってキレイな印象を残していくか? を考えるヒントになるようなお話ができればと思っています。

スタジオからの放映で、ゲストはZOOMまたはYoutube でご覧いただけます。15日までのお申し込みでプレゼントもあるそうですよ。

詳細はこちら

本ブログの読者のみなさまにはもはやキリアンは説明不要かと思いますが。

Kilianの新しいコレクション、The Liquors by Kilian が世に出ますのでお知らせです。

ヘネシー家に対する敬意と愛が感じられるザ・リカーズ。コニャックベースとジンベースの二種で、それぞれAngels Share とRoses on Iceという名前がつけられております。

二人だけのお酒の情景を連想するうっとりどっぷり酔える香りなのに、余韻は軽くて品よく、あたかも内側から自然に匂いたつようになじむ。これぞキリアン印。秋冬の思い出に寄り添ってくれそうな、すでに切なさを秘めた香り。コニャックのボトルのような香水ボトルも迫力の美しさ。

しばし、香水で深呼吸。周りから見たらヘンタイすれすれですね。

10月16日発売?

 RBGことルース・ベイダー・ギンズバーグの原稿を書くために、ドキュメンタリー映画と伝記映画、2本立て続けに鑑賞。

彼女が切り開いてきた20世紀後半のジェンダ―平等への道を知ることの衝撃に近い感動。

 こちらはRBGが初めて裁判でジェンダー平等への一歩を切り開いた史実を描く伝記映画。アーミー・ハマーが夫役で出ているのもうれしい。

両作品、傑作でした。

詳しくは原稿で。

Ruth Bader Ginsburg. Official Photo from Wikimedia Commons.

日本経済新聞連載「モードは語る」

本日は、foufou をとりあげました。月平均売上3000万円、プロパー消化率90%、原価率50%の脅威のD2Cブランド。

(本紙に掲載された、デザイナーに提供いただいた写真です。foufouの服を着た女性たちが、くるくる回る)

マール コウサカ氏が究めるD2Cの本質とは。マール氏に聞いたラグジュアリー観も紹介しています。これからのラグジュアリーを語るときに、マール氏の考え方はとても重要だと感じます。

電子版は、こちら。ぜひ、ご一読いただければ嬉しいです。

「イデ・オム」を展開するアイ・コーポレーション主催の女性リーダー合宿で講演でした。合宿テーマは「自分らしさを生きるために未来を創る」。

最新ツインドームのグランピング施設を備えた、長野の「Gramprook 飯鋼高原」にて1泊2日の濃密な時間。

長野からお迎えバスで40分。途中、りんごがあちこちで赤くたわわに実っており、ああ長野だな~と実感。

きもちのよい絶景です。

一日目はお天気ももち、木洩れ日がファンタスティック。

グラムルークは、今年オープンした国内初のツインドーム型グランピング施設です。遠くから見ると基地が点々としているようで、わくわくします。

クラブハウスにはラウンジやスパ施設、研修ルームなどがあり、都会的な??生活を送るための快適さは保証されています。

バーカウンターでは自由に飲み物も。

ツインドームの入り口。ドームにはそれぞれ、名前がついています。

ベッドルームには4つのベッド。とても広くきれいなインテリアです。私はここを一人で使わせていただきました。

お天気のいいときには星空も見えるそうですが、この日は雨音を楽しむことになりました。

奥に見えるのがリビングコーナー。ごらんのとおり、広いので、4人家族で十分ゆったり、宿泊可能です。

食事はクラブハウスで提供されますが、長野の素材を生かした洗練されたお料理です。

肉料理もワイルドなバーベキューではなく、フレンチスタイルで。笑

翌朝の朝ごはんはこんな感じ。

合宿一日目の後半に講演しました。アパレルイノベーターの具体例を通して、ラグジュアリーの意味の大きな変化、これからの時代におけるラグジュアリーのあり方、ひいてはラグジュアリーに生きるというところまで語りつくし。

 

インプットをもとに、2日目は全員でディスカッションでした。

長野に拠点をおく撮影会社のナイスガイ4人が終始、密着撮影。彼らがまたすてきな方々で、ほどよい緊張感を保った自由闊達な雰囲気で合宿を終えました。

ダイジェスト映像は後日、アイ・コーポレーションのホームページで公開されるそうです。ドキュメンタリー番組のようになるのでは。

合宿中はディスカッション、講演も含め、フェイスガードをつけて物理的なディスタンスを保っていました。集合写真は一瞬マスクをはずし、一発テイクで。ほんとに楽しかった。参加者をインスパイアする役割でお招きいただきましたが、私も多くを学ばせていただきました。ご参加のみなさま、スタッフのみなさま、ありがとうございました。

グランピングはお天気のいいときに星空目当てで、また行ってみたいな。

婦人画報.jp 連載第12回。「英国トラッドの宝庫! キーワード別『アン王女の装い』」

 

こちらから、どうぞ。

JBpress autograph 連載第6回は、ジャパンツイードによる牧羊業を救うプロジェクトのご紹介です。

 

こちらから全文をご覧ください。

「まんまる」11月号が発行されました。

連載「ファッション歳時記」第110回は、「戻る・戻らない・戻れない…」。

ザクロがたわわに実っている樹をまじかに見たのは初めてかも? (記憶力があやしいのでただ忘れているだけかもしれません) とにかく新鮮だった、ザクロの実。

新高輪プリンスホテルのスロープサイド・ダイナー、ザクロの前にあります。「ざくろ坂」というくらいだから以前からあったのですよね

アップにしてみました。この木はプリンスの持ち物ではなく、東京都の公共財だそうです。こんなに成った実はどうするんだろう? おいしそうだし、健康食品としても使えそうですが。

 

NewsPicksでは日本のニュース、海外のニュース、と朝一に飛び込んできたニュースのなかからいろいろピックしてコメントをしております。もしよろしかったらチェックしてみてくださいね。

Les Parfums 「パリの調香師 しあわせの香りを探して」。

エマニュエル・ドゥボスが調香師として主演する、じわじわ素敵な大人のバディムービーです。

香水好きな方にも、人生に行き詰った方にも、フランス映画好きな方にも、オススメ。

パンフレットに寄稿しました。

来年1月公開です。どうぞお楽しみに。

高田賢三さんがCOVID-19 に感染し逝去されました。訃報は海外でも詳しく報道されています。

1970年代に、伝統的なパリモードの世界に鮮やかな色彩、大胆な花やジャングルのモチーフ、民族衣装から着想を得たデザインなどを持ち込んで衝撃を与えました。パリに大きなインパクトを与えた最初の日本人デザイナーです。

ミシェル・オバマが来日した時、黄色が鮮烈な印象を与えるケンゾーのドレスを着てタラップを降りました。ミシェルが日本に対するリスペクトを示すために選んだデザイナーが、高田賢三だったのです。

パリに住んでいらしたこともあって、パリ市長もすぐにツイートしています。「深い悲しみにつつまれている。パリは息子の一人を失った」。

寛斎さんに続いてまた一人、大きな功績を遺したデザイナーが旅立たれたことを悲しく受け止めています……。

ご冥福をお祈りいたします。

 foufouというブランドを展開するマール コウサカさんの初めての本、『すこやかな服』(晶文社)。

foufouは服を通して新しい時代、新しい社会を創ろうとしています。それを感じたので、次回の日経連載(10月10日夕刊)にも詳しくご紹介します。読んでみてくださいね。また、FRaU連載でも別のアングルから取り上げるかも。

とにかくこの本も面白い。彼の反骨精神、やさしさ、ユーモア、オリジナリティ、なによりも芯のある思想がしかと伝わってきます。現行のファッションシステムに対する不満をもつ人、手ごろで機能的な服の氾濫に違和感を覚える人、マール氏の本を読むと爽快な視界が開け、くるくる回りたくなってくるでしょう。新時代のラグジュアリーについて考える有益なヒントが満載でした。次世代にこんなデザイナーがいるということの頼もしさ。マメ・クロゴウチもそうでしたが、なんだかうれしい、希望がもてる。

 


(いつもの、という感じになりましたが。ザ・プリンスパークタワー東京のお隣さん)

エツィオ・マンズィーニ著、安西洋之、八重樫文・訳『日々の政治 ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化』(BNN)。

コロナで自粛中に、日々の生活どころかパーソナルな健康までもが政治と直結していることを実感した。政治は権力としてそこにあるもの、おじいさんたちが料亭でこそこそやっているものなどではなく、本来、自分たち当事者がオープンに、包括的な態度で、日々作っていかねばならないものであることに、いわば目覚めた。

だからと言って政治家に立候補するとか、どこかの政党に肩入れするという方向とは全然意味が違う。ここでいう政治とは社会の在り方を作ること。はやりのことばでいえばソーシャルデザイン、ソーシャルイノベーション。それを身近な足元から自分が考えて一歩一歩築いていき、信頼できるコミュニティを作り上げていくことが、ひいては自分自身の安心や幸福として還ってくるのだ。そういう気持ちで行動していくことが、「日々の政治」なのだということを自覚したというわけである。

この本は、大きな言葉になるが、「世界の変え方」を説いている。でもさほど仰々しいことではない。自分が立っているまさにこの足元から、違和感満載の世間のロジックにはNoといい、社会の需要と自分の能力に合った生活基盤や環境のロジックを築いていくこと。実はとてもシンプルなことである。ではそのためにどのように行動すべきか? 本書はその行動の方法を語っていく。主語は行政ではなく、あくまで、日々の生活を送る私たちである。生活をする私たちこそが政治や政策の主体者となろうと説き、そのための方法を説いている。

決して読みやすい本ではない。目の前にある事実の断片をブリコラージュ的に集めていき、どう収束するのだろう、と引っ掛かりながら読み進めていくと、後半になって、「ああ、あれはそういう意味だったのか」と少しずつわかってくる。「行動の方法」といっても、ビジネス書によくあるような、「この章のまとめ」みたいのがあるわけではない。従来の方法論の慣例とは無縁の高度な領域で、アートに近い語り方をしている。訳者の言葉を借りるなら「バールのテラスでマンズィーニが熱弁している」というイメージ。そんな熱弁を前にしたら、理解できない内容があったとしても、その情熱と語り方の個性が心に残るように、私も、おそらく内容を半分理解しているのかどうか、自信がない。でも何か、今日からこういう風に考え、行動しなければという大きな刺激を受けた。

 

話題がほんとうに多岐に広がるので、包括的に正確に「これこれこういう本です」と要約したりする力量は私にはない。なので、とりわけハッと思わされた点を部分的に紹介することにしよう。たとえばコラボレーションについて。私はこれまでもたくさんのコラボレーションをおこなってきたが、その本質的な価値は何だったのかということにも気づかされた。以下、引用。

「(私たちが)コラボレーションを実行するライフプロジェクトに引き込まれるいちばんの理由は、具体的な成果が得られることに関心があるからではない。本当の理由は、まさにこのタイプのプロジェクトがコラボレーションを志向していることで生み出されること、つまり、人づきあい、信頼、共感の価値に(私たちが)( ↞ ここ本文では「彼らが」ですが自分事として考えるため変更)、気づいているからだ。人づきあい、信頼、共感は、『関係価値』である。無形資産であり、有形資産と同じくらい人間の欲求を満たすのに必要なものだ」

(途中、大幅に省略。本文読んでね)

こうしたコラボレーションの積み重ねによって、結果として、強い信頼に基づき、安心感をもたらす、参加型民主主義の新しい姿が立ちあらわれる。「プロジェクト中心民主主義」である。

そんな社会を作るという指針を頭のどこかにもってローカルでの日々の行動を積み重ねていく先に、世界が変わりそうだという希望を見せてくれる。

 

(ある朝の横浜。)

 

 

さて、話が下世話な世界にとんで恐縮ですが、「007」映画がまたしても4月に公開延期と発表されました。この映画に合わせて一年前から進んでいたコラボレーションプロジェクトがいったん3月末に停止となり、先日、再始動したばかりでどうしようかと思いましたが、もう映画ぬきで進行することになりました。プロジェクトそのものの実現も大切ですが、そうですね、マンズーニの視点で語れば、プロジェクトによって生まれた信頼、共感に基づく関係価値の無形資産としての大切さにもあらためて気づかされました。プロジェクトは多くの方を幸せにし、新しいコミュニティにつながる可能性も秘めています。プロジェクトのその先まで、マンズィーニ風に考えて作り、行動していきたいと思います。どうぞ楽しみにしていてください。

 

日本発のラグジュアリーを紹介していく連載の第5回は、マザーハウスです。

 

企業姿勢そのものが、これからの時代にフィットするラグジュアリーの条件を満たしています。

詳しくは、こちらをご覧くださいませ。

 

FRaU連載で語るため、マメ・クロゴウチの取材。

プレスルームは、世田谷区羽根木の、緑が多い素敵な住宅街にあります。お洒落長屋も。なぜここにプレスルームをおいたのか?ということにも理由があり、これについては連載で語ります。

アトリエがたくさん立ち並ぶような素敵な建築。安藤忠雄さんの双子の弟さんによる建物だそうです。ていうか安藤忠雄の双子の弟さんって。知らなかった。(編集者がいろいろ調べてくださったので記事で掲載)


マメの服はすばらしかった。ひとつひとつストーリーが豊かなのです。精緻な作り込みから別格感が生まれている。詳しくは後日。


広報担当の小島佑太さんが、またすばらしい方だった。表現力といい、もてなし方といい、広報のお手本のようなコミュニケーション力の持ち主。

トッズとのコラボによる靴も。靴のカッティングがドレスの胸元のカッティングと同じ。販売権はトッズにありマメでは販売してないそうなのですが、完売したものもあるそうです。

やはり現場取材は学びが多くて本当に楽しい。詳しくは後日をお楽しみに。

Go Tailored Season 2 です。

今シーズン、フィジカルに撮影することが難しくなったので、スピンオフ、ひとりGo  Tailoredです。来春、また4人で撮影できることを願っています。

 

生地はThe Kunishima 1850 のコレクションより。中外国島は11月6日に社名を「国島」へと改名します。しゃりっとした感触の、いちおうは春夏ものですが、総裏にすることで秋口まで着用可能です。

 

テイラーはH&Sonsの廣川輝雄さんです。上着、ベスト、スカート、替えベスト、そしてマスクの5ピースを製作していただきました。

マスクは裏地とおそろいです。

表地に使っている生地は、どちらかというと、かなりオフィスライクです。ただふつうにまじめに着ていると、事務員の制服か学校の先生の仕事着のように見えます(ま、学校の先生でもありますけど……)

裏地をブルーにして、ポケットチーフにも使い、インナーと靴を同系色のやや濃いめの色にもってくることで、場に応じて裏地を見せ、華やかさを演出することが可能です。

手首の裏地を見せないと、このようにまじめな仕事服になります。手首の細部だけでかなり服のイメージが変わるのです。白い襟付きシャツをインナーに合わせることで、より格の高いスーツスタイルになります。

 

替えベストもThe Kunishima 1850 より。チェック柄のダブルにしていただきました。決めすぎない、カジュアルな印象を演出できるほか、夏場などは上着をとると、スリーブレスの社交着としても使えます。替えベストだけ他のスーツと合わせることもできるので、応用範囲はかなり広いです。プリンスホテルのオーストラリアフェアのレセプションのときに着用した白いスーツに合わせていたのも、このベストでした。白のほか、ネイビー、ブラウン、ブラックスーツにも合うはずです。

マスク着用バージョンです。

 

撮影は稲垣純也カメラマン、撮影ご協力はザ・プリンスパークタワー東京です。ありがとうございました。

ビジネススタイルに投資するなら、選択肢の一つとして、10年以上は着回し可能なテイラードをお勧めします。お直しをしていくことで、かわりゆく時代の感覚にも、自分の体型にも(あんまり変わりたくもないですが)合わせながら愛着をもって着ていける、サステナブルな服です。ファッショントレンドを無意味にできる、最強の服。国産の生地を応援し、日本のテイラーを支援することで、メイド・イン・ジャパンのラグジュアリーの底力のPRにもなります。なによりも、まだまだジェンダーギャップの大きい日本の重役室でも威厳を見せつけ(笑)堂々と振る舞うことができますよ。というわけで、Go Tailored!