二期会ハンサム4兄弟の長男、宮本益光さんのエッセイ集。ご出身の愛媛で発行されている愛媛新聞で連載されていたエッセイをまとめた本。

全編から立ち上がってくるのは、全身全霊をかけて本物の芸術家になろうとし、また芸術家を育てようとしている益光さんの純粋な気迫にあふれる人柄。その語り口がとても優しくユーモアにあふれていて、各地の人々との交流のエピソードも含め、読みながら笑顔であたたかい気持ちになってくる。っていうかエッセイも王道的に上手い。

 

 

 

 古典のあらすじを紹介するふりして、合間に語られていくのは、近藤康太郎の壮絶な生い立ち、子供時代、そして不遇の新入社員時代。そんな人生経験に照らして古典のエッセンスが抽出されていくので、重みも説得力も違う。ぐいぐい一気に読ませる。

一日15分の古典読書は素振りのようなもの、と著者は言う。なるほど。書いてばかりいるとほんとにすり減っていくし、思考パターンも広がっていかない。かといってアマゾンで売れているようなビジネス書ばかり読んでいると、流され体質になっていく。深く掘るためには広さも必要だが、流れに抵抗して本質にしがみつくためには、やはり古典がもっとも頼りになるんだな。

私はスマイソンのSeduction Note に、響いたセンテンスを書き留めて、永久保存版にしています。

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