2020年12月30日
ピエール・カルダンが98歳、老衰で旅立たれました。
初めて既製服を世に出し、初めてライセンスビジネスを始め、初めてメンズスーツをデザインし、初めて共産圏でショーをするなど、数々の前例を作った革新者です。
初めてのパリで道を聞いた人が実は運命を導く人だったとか、マキシムに入店を断られたので後に買収してリベンジしたとか、ジャンヌ・モローと恋愛関係にあったけど男性の恋人を選んだとか、大物エピソードにも事欠かないチャームとカリスマを備えています。
大回顧展がおこなわれ、その人生とキャリアを「カラフルに」総括する映画が世界で公開されて人生をまとめあげ、注目が再び集まっているタイミングで、大往生。みごとなエンディングです。神に愛され、神からのギフトを活かしきった稀有な人だと思います。R.I.P.
今秋、「モードは語る」で書いた記事、再掲します。
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