アメリカでは親トランプ派暴徒による連邦議会乱入(4人亡くなる)。アメリカのメディアの報道をずっと追っていましたが、バルカン半島かどこかの政治事情の不安定な国で起きているクーデターのようでした。現職大統領がデマを流して大衆を煽る。ツイッターとFBが暴力を扇動した大統領のアカウントを凍結する。警備がゆるゆるであっさり暴徒が侵入できる(むしろ警官が暴徒を招き入れていた動画まで流れてくる)。鎮圧された暴徒はなぜか手錠もかけられず、釈放される。世界に民主主義国家の大恥をさらしたあと、最終的にはトランプも政権移譲を認める。ドラマでもお目にかかれない議会炎上の光景。一方で陰謀論をいまだ根強く論理的に展開するインテリの方々。

夏のBlack Lives Matter との違いも浮き彫りになりました。あのデモははるかに平和的なものでしたが、武装警官はデモ隊に発砲したりひどい暴力をふるったり権力によって必要以上の弾圧をしようとしていました。今回の白人の暴徒に対するゆるゆるの甘さは何なのか? この差はいったいどこから来るのか。

(Capitol at Dusk. Photo by Martin Falbisoner. Wikimedia Commons)

 

*いくつか残る謎に関しては、こちらの記事が整理してくれています。

 

イギリスではEU離脱に全土ロックダウン。香港での言論弾圧。中国では当局を批判したジャック・マーが行方不明。

日本では緊急事態宣言。

個人的にも、それを受けて、1~2月のために計画を進めていたイベントがすべて4月以降に延期となりました。1月の講演やミーティングのキャンセルなどの影響も受けました。穏やかなスタートとはとても言い難い2021年の最初の一週間です。

感染症の脅威が広がっているときに右往左往しても何もならないので、月並みですが、騒音をシャットアウトして、冬眠のなかでできることに没頭するというのが最善の策。こんな時にも言葉を交わしてくれる人には、できるだけコロナコロナと言わないようにします。医療従事者の方々には本当に頭が下がります。

 

 

 

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