Facebook Japan 様で講演させていただきました。

 

久々にこのテーマでしたので、スライドを最新情報にするためほぼ全とっかえ。

メグジット、アンドリュー王子のスキャンダル、フィリップ殿下の一生についてあらためて勉強しなおし。鋭い質問もいただき、まだまだ勉強しなくてはならないことだらけだと、あらためて気を引き締めました。

良い機会をいただき、ありがとうございました。

いくつかの仕事を兼ねてペニンシュラ東京泊。36時間ステイというプランに便乗してみました。10時にチェックインして翌日の夜10時までいられるって実質まるまる二日間使えるということですね。(実際にはそれほどいられなかったのですが)

すっかりあじさいの季節になっています。

いつもの通りも、華やかな花に彩られておりました。あいにくの曇りです。それにしてもこの週は一週間陽射しがありませんでした。こんな5月もありますね。

お部屋には総支配人さまからのメッセージとウェルカムスイーツが。(一休のダイヤモンド会員だから、だと思います。笑) 手書きのメッセージには心があたたまりますね。

デラックスルームという標準ランクのカテゴリーですが、ビジネスパーソンにとってはこの上なく機能的に作られていると思います。上のようなコーナー、仕事に最適です。机の前の眺めがよすぎると落ち着かなかったりしますが、このコーナーはほんとうに書くことに集中できる。しかも右下にはプリンターも備え付けです。印刷もコピーもファックス(もう使いませんが)もビジネスセンターに行かずにここでさらっと済ませられる。ワーケーションに最適です。

バスルームもすばらしく、テレビは当然のようにあるし(見ないけど)、モードを変えると照明が少し落ちてリラックスミュージックが流れてくる。外部からの連絡を遮断することも可能。この音楽があまりにもよいので、ずっとBGMとして流していました。

 

クローゼットが広々としていて、この中でヘアドライやメークができるというのも気が利いている。とにかく非常に使いやすく、ストレスがまったくない設計。ドライヤーはレプロナイザー。今やほとんどのホテルがこれですね。

基礎化粧品セットをリクエストしたらたっぷりとしたサイズのこれ。嬉しいですね。

アメニティはペニンシュラオリジナル。パルファンさとりの大沢さとりさんがこのアメニティの香りに関わっていらっしゃるようです。やさしい香りだちで、現代の日本らしさを感じさせます。バレーボックスもあり、ドアを開けなくても新聞やルームサービスを受け取ることができる仕組み。人と接しないので安心・安全。むしろ徹底的にビジネスパーソンの需要をくみ取ったホテルだと感じました。

滞在中にスパでトリートメントもお願いしました。あいにく時節柄、サウナは使えませんでしたが、きわめて快適な施設で、セラピストの腕も極上。

オーストラリアの高級アーユルヴェーダ系の「サトルエナジー」と、モナコ発のアンチエイジングブランド「マージーズ」を使用。ホテルで販売もしています。

「目に見える」効果に、勢いで購入したのが「サトルエナジー」のバスソルトと、マージーズのローション。バスソルトはとにかく心の深部まで癒される香りで、これを入れて入浴すると不安要素や不快要素がデトックスされるような感覚。マージーズを扱っているのはペニンシュラのみ、サトルエナジーはマンダリンとペニンシュラのみの扱いだそうです。

滞在中はスタッフにたいへんよくしていただきました。お水やお茶もふんだんに補給していただいて集中できたおかげで4日分くらいの(ウソ)仕事ができました。

それにしても怒涛の長時間プラン。ホテルの稼働率が低いこの時期の一つの流行のようで、いま40時間ステイプランも出ております。一泊の料金で40時間。書き物を一気に仕上げたい人にとっては、ありがたきプランです。

 

 

 

 

NYのイレブン・マディソン・パークが全面的にヴィーガンへと方向転換しました。脱ウシです。地球環境を守るという観点からも、ウェルネスの観点からも、新しいラグジュアリーという観点からも、世界的にヴィーガンへの流れは避けがたくなっていくでしょう。

というわけで、明治大学時代に教えていたプレゼミ生のキャサリンはるかさんがヴィーガンマスターとして活躍していることを幸いに監修として指導していただき、プリンスホテル東京シティエリアで時代を先駆けるメニューとしてヴィーガンアフタヌーンを提案。スタッフ一同が真剣に勉強を重ね、ついに6月から本格スタートとあいなりました。

ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町では、Flower Garden.

 

 

今年の初めから、シェフやスタッフと勉強を重ね、実現に向けて鋭意とりくんできました。

紀尾井町での試食会の様子。グルテンフリー、アニマルフリー、SDGsも意識しています。五くん(ねぎ、にんにく、らっきょうなど刺激やにおいの強いもの)フリーにも対応。

 

ザ・プリンスパークタワー東京では、Playful Garden.

以下は試食会の模様。

三種のスペシャルドリンク。奥に見えるのが監修のキャサリンはるかさん。かつての教え子とこういう形で仕事をご一緒できるのは嬉しいですね。

研鑽を重ねてきたシェフとスタッフ。

試食会ではこのようなイメージ、さらにブラッシュアップして先のような完成品となりました。

ともにヴィーガンでなくても大変美味しくいただけます。ちなみに私はヴィーガンではありません。制限のあるなかで美味しいものを創り上げるヴィーガンメニューは一種のアートだと思います。ぜひ、ギャラリーとパークで2種類のヴィーガンアフタヌーンティーをお楽しみください。

 

 

 

婦人画報フォーマルウェア連載Vol. 19は、「英国王室メンバーが『喪のフォーマル』に込めた思い」です。

ジュエリーや勲章で、故人へのセンチメンタルな思いや敬意を表現していました。「意味」にあふれた喪のフォーマルです。個を徹底的に消そうとする日本のスタイルとは、対極にありますね。

 

Letters from Nowhere によるセミナー「新しいラグジュアリーの鼓動に耳をあてる」。第一回のトライアルが終了しました。
グループ名とロゴは、ミュンヘン在住のデザイナー、前澤知美さんによるものです。Letters from Nowhereというのは、アーツアンドクラフツのウィリアム・モリスのNews from Nowhereへのオマージュです。過去から学びながら、未来を創るというコンセプトが色彩でも表現されています。
以下、リーダーであるミラノ在住のビジネスプランナー、安西洋之さんによるフェイスブック投稿からの引用です。
『ベイン&カンパニーが「これから10年間、もはや高級品市場との括りではない、文化とクリエイティビティが入り混じる市場となるだろう」と予測しているなかで、ぼくがこの2年間のリサーチで確認したのは、新しい方向を探る人たちは、19世紀のジョン・ラスキンとウィリアム・モリスを参照していることでした。
ということを前澤さんに説明したら、News from Nowhereへのオマージュはどうか?と提案してくれたのですね。
 さて、講座の内容です。冒頭でぼくがラグジュアリー市場の動向や新しい挑戦をしている人が世界のどこにいて、何を考えているかについて話しました。
 中野香織さんは、この1年間、毎月開催している新しいラグジュアリーの意味を探る勉強会の共同主催者になっていただき、Forbes Japanの毎月の連載も一緒に書いています。彼女にはラグジュアリーの歴史的変遷を解説してもらいました。ラグジュアリーを必要とする人たちの変遷でもあります。モノと人文学の知識を踏まえてラグジュアリー史をここまで話せる人はそういません。
 前澤さんは、ラグジュアリーにおける異文化理解の大切さ、文化盗用の動向などをクリエイターとしての実践も踏まえて話してもらいました。彼女とは、彼女がベネトンのファブリカで働いている頃からおつきあいがありますが、ユニバーサルとローカルの妙がよく分かる話でした。
 澤谷さんには、サービスデザインの研究者の立場からのアプローチを話してもらいました。参加者たちからも絶妙なコメントを引き出し、MBAの先生らしく見事でした。澤谷さんとは、欧州史の本を読む読書会とデザイン文化の研究会をこの1年近くやっていますが、「今度、新しいラグジュアリーの講座をやりたいのですが、協力してくれますか?」とお願いしたら、1秒で「やりましょう!」と返事をいただけました。
 北林さんにファシリテーターをお願いしました。彼は京都を拠点に文化ビジネスを推進しており、かつデザインウィーク京都を主宰し、オープンファクトリークトリーツアーを実施しています。小さなサイズの生産現場の事情に鋭敏で、新しいラグジュアリーを夢物語にしないためには、北林さんの力が必要だと思い、仲間に入ってもらいました。
 参加者の皆さんに、なにがしかのお役に立てていれば嬉しいです。』
企業や大学、自治体とも連携し、よいうねりを生んでいくことができれば幸いです。

北日本新聞別冊「まんまる」6月号発行です。

「ファッション歳時記 Vol. 117」は「勝者のブレザー」です。

読売新聞5月11日付 「服の共有 性別、年代超えて

取材を受け、コメントが掲載されました。

JBpress autograph 連載「モードと社会」第12回。

ガイ・リッチー監督「ジェントルメン」の紹介です。「英国紳士のジェントリフィケーション」。

キャラクターの着るコスチュームの話から、ジェントリフィケーションの解釈まで。こちらからどうぞ。

 

Yokohama Rose Week No. 3  Yamashita Park.

山下公園、18:30になるとライトアップされます。港の風景とのコラボは無敵です。

 

 

 

 

 

 

横浜税関。

みなとみらいには、ゴンドラが。近未来的な風景がいっそう未来的になりました。

 

 

 

横浜薔薇週間その2。港の見える丘公園。

 

 

 

とにかく年季の入った力強い薔薇、薔薇、薔薇。

中華街の萬珍楼。ここはサービスにおいてはトップクラスではないか。ウェイティングルームからしてゴージャスで、お茶を飲みながら待てるようになっている。

インテリアもすばらしいし、サービスのタイミングが絶妙。

ここか聘珍楼、状元であれば接待でも間違いがない。

横浜イングリッシュガーデン。

 

 

 

 

 

 

Chanel Meets Manga 展。銀座シャネルネクサスホールにて。

規模は大きくはないのですが、シャネルの中核となるエッセンスを現代的に抽出し、漫画とのコラボで表現。

 

いやたしかにココシャネルだったらそうするだろうなあという納得のコラボでした。

さりげなく、初めてみるシャネルのポートレートがあったりとか。

 

 

 

 


展覧会も無料なうえに、No.5のサンプルまでお土産に配っています。なんと太っ腹な広告戦略。

感激したZ世代がどんどんSNSで拡散し、結果的にこの世代に届く広告になってますよ。今どきの戦略ですね。

 

シャネル・ネクサスホールのHPからお申込みくださいね。

H and Sons 廣川さんのところで仮縫いです。

 

廣川さんに作っていただくのはこれで8着目になるでしょうか。一年に一着くらいのペースですが、6年前の服も全部、今でも着ています。今回はスリーピーススーツです。ベストは通常なら背中はぺらんとした生地ですが、今回は背中も表地と同じ生地で作り、上着を脱ぐとワンピースのようにも着られるという仕様にしていただきました。生地はメイドインジャパンのKunishima。

左右の手の長さの違い、フィット感の好みなどもこの段階で調整します。スマホを入れるポケットやスリットにあしらうファスナーなど細部のひみつの仕掛けもいろいろお願いできるのはビスポークの醍醐味です。このくらいのおつきあいになると、私の好みの裏地なども知り抜いていらして、何も言わないうちから用意してくださっていました。

完成までにおそろしく時間がかかる究極のスローファッションですが、ゆえに、古くならないサステナブルな服です。

 

連休中とはいえ、お弟子さんたちも忙しく働くアトリエでした。お仕事着として大量生産されるスーツは在宅勤務の増加によって壊滅していますが、こうしたビスポークは価値が再認識されているためか、コロナの影響をそれほど受けていないとのことです。

大手町の森ことOtemoriのなかに潜むアマン東京。書評のためになんとしても読み終わらなくてはいけない本をもってこもりました。

お部屋の玄関から旅館風。

日本の要素がこれ以上ないくらい洗練された、アマンの精神が感じられる別格の空間。

視界に入るものすべてが、細部に至るまでノイズなきよう徹底的にコントロールされています。

アマンの水もこんな容器で覆われ、アマンブランドのロゴの主張がどこにもないのに、アマンらしさが伝わってくる。

ウェルカムドリンクとフルーツ。冷蔵庫の中のソフトドリンク類もすべて無料です。

スパエリアには、バスローブとスリッパで直接伺うことができます。これは非常にありがたいですよね。


陽の光がふんだんに注ぎ込むプール。

部屋のお風呂も、たっぷりとした大きさ。玄武岩でできており、お湯がぜんぜん冷めない。バスソルトが和のアロマを活かした良い香りで、この香りとスパのオリジナルコスメの香りが館内にそこはかとなく漂っています。ホテルアロマはあえてなし。こうしたセンスにもアマンらしさがありますね。

照明もコントロールしやすいように作られています。

大手町の日の出もよいですね。

 

実は意外に周辺には緑が多い。

早朝の東京駅にも、人がいない。

 

 

天井の高いロビーにひとり。ホテル貸し切りでした(ウソです)。

おみやげにアマンオリジナルのトラベルタグまでいただきました。中には、ゲストそれぞれの名前が書いてあります。嬉しい。

 

激戦区大手町エリアでも突出した施設のすばらしさなのにフォーブスの格付けは4。なぜ5ではないのか? 外部の格付けによってホテルの価値が変わるわけではないですが、やはり気になりますよね。原因として考えられるのが、スタッフの対応でしょうか。外に出て戻ってきた時に宿泊ゲストと認識されずレストラン客のように対応されるとか。私の存在感が薄すぎるからしかたがないのかもしれないですが、それを差し引いても、「?」な違和感が何度か残りました。

あるいは、アマンゾエ、アマンキラ、アマンプリなどに求められるようなとんでもない基準を期待していたらふつうだった(それでもふつうではないのですが)ための「4」?

ホテルの格付け評価の基準の難しさ。フォーブスの審査員のお話を聞いてみたい。