FRaUの日本のラグジュアリー<JAXURY>連載、vol. 16 はスニーカー最新事情を整理してみました。

日本の『スニーカー進化』が証明! 世界はまだまだ心地よくできる」。こちらでご覧ください。

 

キルビルでユマ・サーマンがはいたあの黄色いオニツカスニーカーも、すっかり古典になりました。

ダイアナ妃来日の際にロイヤルブルーのドレスをデザインしたことで有名な、ロンドン在住63年となる鳥丸軍雪さん(85)にズームでインタビューしました。

こんな素敵な人がこの世にいたのですね。アートな語り口、率直な感情、ユーモア、相手を温かく包み込む愛あることば。

 

おつなぎくださったのは、関西学院大学教授の井垣伸子先生(のぶさん、右上)と、アイコーポレーション代表の西村京実さん(左下)。おふたりとは、京実さんが昨年開催したグランピング合宿以来、親しくしていただいておりますが、なんとこのおふたりは軍雪さんの宮崎のご実家に泊まりに行くほど軍雪さんと仲よしだったのです。(それ、早く言って……笑)

ご縁がご縁を呼んで、くつろいだ雰囲気でお話を伺えたのは本当に幸運でした。

 

ダイアナ妃がどんな方だったのか、映画を見るように脳裏に刻まれました。そして軍雪さんがどのような思いで彫刻のような服を作っているのかもたっぷり伺うことができた100分…。また4人でお会いしましょうと約束し、名残惜しくお別れしました。のぶさんは、「軍雪さんとの出会いが人生を変えた」とおっしゃったのですがそれが深く納得できるお人柄でした。

インタビューのテーマがあまりにも多岐にわたったので、いくつかの媒体に分けて書きます。しばしお待ちください。

 

 

日本経済新聞連載「モードは語る」。

28日付では、鈴木健次郎さんに取材したパリのスーツのエレガンスについて書いています。

電子版は、こちら。

 

 

フランチェスコ・スマルトが圧倒的な技術力を示すためにフィッシュマウスのバリエーションを120も開発したと聞いた時に、19世紀のMノッチの意味が腑に落ちました。テイラーの技術力を示すための襟。

人はどこかで自分の力を示したい。テーラーの場合、その一つが襟なのですね。

プリンスホテル首都圏エリアの12のホテルで、9月1日よりオーストラリアフェアが開催されます。オープニングレセプションがザ・プリンスパークタワー東京で開催されました。

この時期にレセプションを開催することに批判的な意見もあるでしょう。

しかし、厳しい状況のなかでもホテルは営業を続けなくてはなりません。

フードとワインが中心になるフェアの魅力をメディア関係者を中心に知っていただくのに、ズームでというわけにもいきません。どのように安全にレセプションを開催し、安心できる環境で食事を提供していけるのか? その方法の一つがこれでしょうか。

アクリル版をテーブルに10枚設置し、アルコール消毒液をひとり一本置くという徹底したやり方。

第7回目となるオーストラリアフェアのテーマカラーは活力のイエローと癒しのグリーン。スタッフの服装から装飾に至るまでこの色が効果的に配され、テーブルクロスと中央の貝殻はオーストラリアの海を連想させる美しい演出なので、アクリル版で味気なくなりがちな気分は払拭され、フレッシュで豊かな気持ちが高揚します。

アルコールを提供できないというつらい課題は、別次元に美味しいノンアルコールワインで解に近づけていく。

Edenvaleのノンアルコールワインは、ノンアルにありがちなジュース感はなく、料理との相性もいい。(とはいえ、今回は飾られるだけだった1本15万円という世界最高峰のオーストラリアワイン「ペンホールズグランジ」を脳内で合わせてみるのは仕方ないことですね?)

コロナ禍の出口がまだ見えない状況で、これが絶対という正解はありません。誰もがそれぞれの最適解を考えぬき、その時点におけるぎりぎりの最適の判断をしていく。

長く引き延ばされた非常時においては、われわれはこのやり方でやっていきますと決め、それをブレずに表現していく。その姿勢を見せる勇気も人を励ましますね。ホテルの姿勢を応援するというゲストの優しさにも満ちた空間でした。

行政のメッセージもよくわからず、補助も十分ではない中でのホテル業界、ウェディング業界、飲食業界、旅行業界の方々の、それぞれの判断を尊重し、応援します。

(恒例のテープカット。ひとりひとりが競馬のスタートラインのようにアクリルボックスの中に入っているイメージ)

駐日オーストラリア大使のジャン・アダムズさんもゴージャスでエレガントな会場のしつらえに興奮のスピーチ。

オーストラリアの食とワイン、日本初上陸の香水、各種ウェルネスを日本にいながら体験できるオーストラリアフェアは、9月1日より10月31日まで、首都圏12のプリンスホテルで開催されます。

心斎橋リフォーム副社長の内本久美子さん(左)、フレグランススペシャリストの地引由美さん。ホテルのプレス以上に詳しい(!)由美さんのレポートはこちら

Akris が世界で展開するWoman with Purpose に選んでいただきました。ちょっとこっぱずかしいですが。

 

 

 

インタビュー記事はこちらです。

日本語版はこちら

いっそう身を引き締めて(文字通りやせなくては……)、精進します。日頃のあたたかいご支援に心より感謝します。

「婦人画報」本誌の記事がウェブ版に転載されました。アイコンバッグの記事、こちらです。

 

バッグひとつに手を抜けない公人の過酷な運命に同情しつつ。

GQ 10月号発売です。特集はニューロマンティクス。巻頭にエッセイを寄稿しました。「ロマンティシズム3.0」。

本誌でお読みいただければ幸いです。

 

(click to amazon)

「皮膚を売った男」試写。

不条理に引き裂かれた恋人に会うため、自身がアート作品になって世界を旅できるようになろうとした男の物語。

シリア、難民の現実をさらっと見せながらアートとは何か? アートと人権との関係は? という問題まで考えさせる。語り口そのものがアート的でユニークな秀作です。第93回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート。

11月12日 Bunkamura ル・シネマ他で全国

監督・脚本:カウテール・ベン・ハニア
配給:クロックワークス

鈴木健次郎さんが今年二度目の来日で、ペニンシュラ東京で受注会。

今回はパリのテーラリングの特徴について、詳細にうかがいました。記事は28日付の日本経済新聞夕刊「モードは語る」に掲載されます。チェックしてくださいね。

 

ペニンシュラ東京で期間限定の月餅。

2個入り、4個入りが午前中ですでに売り切れ、上は8個入りです。(下にもう4つ)

栄養価は高いはずですが、食感は軽く、洋菓子に近い。美味しいです。箱も立派で捨てられない…。

 

ペニンシュラから丸の内仲通りを通り徒歩圏のパレスホテル東京、こちらの中華「琥珀宮」でランチをいただきました。

「瑠璃」のコース。

お茶も冷めないようにずっとこのようにあたためてあります。茶葉も出すぎないように、白いポット(茶葉入り)から透明なポットへと入れ替えたうえでのあたため配慮。

前菜。以下、点心、メイン、チャーハン、デザートと続きます。

 

 

 

さすがの味、ホスピタリティでした。日比谷~大手町エリアのホテル激戦区、互いにますます磨き合いに拍車がかかり、レベルがどんどん上がっている。絶えず学び続けている人たちが、さらに学びとその成果を加速度的に出しているという印象。

Fabric Tokyoがレディースの新ブランドINCEINを始動。

デザインにはジルサンダーのデザインに関わっていたこともあるムラタハルノブさんが参加。着るとわかるモダンなライン。

下の写真はブランドマネージャーの杉山夏葵さん。カスタムオーダーできるのに価格が手頃というのも人気出そう。私も一枚、オーダーしてみました。一か月後に届くとのこと。

今後の展開に期待します。

外は猛暑、でもクリスマスソングをかけながら議題はクリスマス、という仕事でした。

 


真剣勝負なので辛口意見も言いますが、なによりもラグジュアリーを生むために大切なのは「作る人」のポジティブな創造力と責任感。これを尊重することがおそらく基本にして究極。

これがフルに発揮されると、プライスレスな価値が生まれます。ブルネロクチネリが証明してくれましたが、深い感動は、コスト意識をふっとばす。

いかに現場の作り手の可能性を引き出していけるのか? どんな言葉を選べばよいのか? 基本は意外とシンプルです。

目の前にいる人への愛と敬意。その具体的な表現の徹底した継続。

人権っていうとめんどくさそうかもしれないですが、そうではなく、ただ目の前のリアルな人に対等にフェアにまっすぐに向き合うことから始まり、全員がそこに行き着くことで当たり前のことになる。

シンプルなことが難しくなっている時代ですが、新しいラグジュアリーは、特権や排他ではなく、だれも排除されないインクルーシブな愛と敬意からしか生まれえないでしょう。

「こんなもんじゃない」職人ひとりひとりの底力が見たい。

 

Forbes Post Luxury 連載、更新されております。

Vol. 9 は、Cultural Appropriationがテーマ。これを一律に「文化の盗用」と訳すと身動きがとれなくなりますが、「文化の適用」と「盗用」があり、避けるべきは後者、と考えると新しい可能性が開けてきます。

ハンガリーの「ナニュシュカ」にその具体例を見る、という安西洋之さんによる前半が興味深いです。私は後半を書きました。

あの「DeLuxe」を書いたダナ・トーマスの新しい本。といってもしばらく前に出版されておりますが。”Fashionopolis”。

(click to amazon)

そしてチャーリー・ポーターによる”What Artists Wear”.  こちらは写真が豊富で英語が苦手な人でも見て楽しめる。

(click to amazon)

どちらもファッションスタディーズの学徒におすすめ。とりわけダナ・トーマスの本。

東京大神宮。

雨でしたが、参拝客も絶えず。

 

神楽坂ついでに、看板の雰囲気のよさにひかれて立ち寄ってみたお蕎麦屋さん。

やはりセンスがよかった!

ロゴが駄目になると経営も危ういと思っていい、ということはしばしば耳にしますが、細部のビジュアルのプレゼンテーションの美醜の判断が善悪の判断にも通底していると感じられることは、昨今、さらに強く感じます。

(とはいえ見た目だけキレイで中身が空虚、というのは早晩バレるし、その場合もそれなりに見た目の印象に反映される)

 

 

長く持続可能なバランスのとれた真・善・美というのが本物のご縁を運んできますね。東京大神宮の神様の啓示でした。

今年も無事に開催され、つつがなく終了しました。Tokyo Music Cruise Spin-Off 2021.

 

ザ・プリンス・パークタワー東京にて5日間にわたる大人の音楽イベント。

 

万全な感染防止対策をとり、ホテルならではのサービスのもとに行われました。音楽によって生活しているミュージシャンを支援しつつ、その音楽の力で観客の心にも活力を注いでもらえる、大切なイベントです。

全方位に神経を行きわたらせ、イベントを無事に遂行したスタッフの尽力にも頭が下がりました。それぞれの持ち場で、それぞれの力を存分に発揮しながら互いの力を合わせ、誰かのために心を尽くす。とてもシンプルな基本に立ち返る機会になりました。

前回の滞在から3か月ほどしか経っていませんが、30時間ステイプランに便乗して仕事を抱えてこもりました。ペニンシュラ東京です。

今回はスパも行かず、集中できるデスク周り(このホテルにはふつうの部屋でもビジネスコーナーがあり、快適に仕事に集中できるよう考え抜かれています)で過ごし、懸案をいくつか終えることができました。

ここの朝食、すばらしいです。中華朝粥のセット。点心も美味しく、量もちょうどいい。

和食もほどよい分量で、洗練されています。鮭は皮もきれいにとられています。

 

二度目の滞在からのほうが勝手がいろいろわかってスムーズに時間を使えますね。半面、驚きが少なくなりますが。目的に応じた付き合い方が上手にできるようになるとよいですね。36時間ステイプランを売り出しているホテルもあります。長時間ステイプランはコロナ禍で生まれたマーケティングトレンドの一つです。

日本ではペニンシュラにのみ入っている台湾のパリコレブランド。

善光寺門前町は、クラシックな建物のなかにモダンなビジネスがつまった個性的な店舗が立ち並ぶ、美しい通りを持つ町でした。

マメ・クロゴウチの東京・世田谷の羽根木にあるオフィスを思い出しました。黒河内さんが羽根木を選んだことに納得。この街並みにそこはかとなく羽根木の長屋の印象が重なって見えました。

老舗の店舗が多いと思うのですが、見せ方が今どきなのですよね。

こういうとき、建築の細部の意匠を語ることばをもっていたら……と思うのですが、自分の無知がもどかしい。

大通りもよいのですが、ふと脇道にはいると、そこはそこで奥深く別天地が続いていく…という仕組み。

 

長野の食材を活かしたフレンチ、イタリアンというのもおいしそうですね。隠れ家的におしゃれな店がたたずんでいます。

こんな花のあしらいも。

寒天専門店。二階には寒天ミュージアムもあります。

郵便局まで世界観が統一されています。願わくはここだけの切手を販売していればよかったのに、横浜でも普通に買える切手ばかりでした。詰めが甘くて、もったいない。

こういうのが建っているだけで空気が変わりますね。

寺院の近くにはやはりお香の老舗店がありました。善光寺御用達のお香屋さん。宗教儀式用の渋い線香ばかりではなく、華やかな日常使いの香りも各種揃い、いろいろまとめ買い。

 

店内のお香は迷わない程度の種類をそろえた最適な品揃え。許可を得て撮影しています。

忍者屋敷のような忍者グッズ専門店も。

駆け足で長野滞在計3時間の取材でしたが、発見の多い充実した時間になりました。ご協力を賜りました方々に感謝します。

長野県立美術館のすぐ前が、善光寺の北側の入り口になります。

1707年に再建された善光寺は仏教建築として国宝に指定されているとのことです。

いやもうそのスケール、想像以上でした。内陣の迫力には言葉が見つからない。西洋の宗教建築にも圧倒されますが、仏教建築もまったく引けをとりませんね。こうして宗教施設を圧倒的にラグジュアリーな場所にすることで、参拝者に対し、天上の仏さまのご威光を全身全霊で感じさせたのですね。

写真は不可でしたが、安置される何人もの大仏様の像も、この方々の前ではぜったいに噓はつけないというオーラに包まれています。お香と照明、絶妙に配置される金の装飾がその効果を盛り立てています。

京都清水寺の恵比寿様にお会いしたときも思いましたが、仏像の顔の作り(とりわけ男性の仏様)には不思議と親戚のような親近感を感じるんですよね。単に顔の各パーツの大きさが似ているというだけかもしれませんが。(笑)

3~4年前までは日本の神社仏閣にはさほど興味がわかず、近くにいてもスルーすることが多かったのですが、2年くらい前からなぜか急に「呼ばれている」感が強くなり、少しずつですが面白みとありがたみがわかってきました。今さら。

 

本堂を出てもさらに延々と釈迦堂や地蔵さまが…。この長いアプローチで本堂を守っていたのですね。

ようやく門前町の通りに。この通りがまた楽しいのです(次の回で)。参拝の前後で気分を盛り上げ、長野のビジネスをPRし、お金を落とさせる素晴らしいシステムになっています。

 

 

Mame Kurogouchi の10周年を記念した展覧会が、長野県立美術館で開催されています(8月15日まで)。

この美術館、善行寺のすぐ北側にあり、すばらしく自然環境のよいところにモダンな風貌でたたずんでいます。

美術館周辺も開けた公園のようになっているばかりか、美術館屋上でも飲んだり食べたりしながら空気を満喫することができるようになっています。自治体はこんな税金の使い方をすべきというお手本のような。

県立美術館スタッフのユニフォームも、マメ・クロゴウチのデザインです。胸元のカッティングと繭のようなシルエットですぐにわかる。美術館の雰囲気をさらに先端的に見せることに貢献しています。

圧巻だったのは、濃密に詳細に描き込まれた10年分のノート。こういう作業の積み重ねからアイディアが生まれてくるんだなと感じ入りながら眺めました(写真撮影不可につき写真はありません)。

さらに重要なことは、記録とアーカイブがあってこそ、後の歴史家が文化史を書けるということ。


80年代のDCブームでは、同時代に話題をふりまきながらもアーカイブを全く残さずブランド終了してしまったところもあり、開催中の「ファッション・イン・ジャパン」にも取り上げられない。


まあ、それはそれでいいと考えるのもひとつの生き方ではありますが。クリエーターのみなさん。できれば記録と作品のアーカイブをどうか大切に保存してください。


それにしてもマメの作品はタイムレスな芸術品だとあらためて心打たれました。

写真では伝わりにくいのですが、精緻に積み重ねられた技術が生む美しさに鳥肌が立ちました。

とことん自分のオリジンと内側の感覚に根ざしている創作は、時の試練に耐えるというか、時を超えるのでしょう。ノートがなによりの証左になっています。

シグニチャーとなっている、かごのように編み込まれた繊維から作られた服。まさに芸術的な工芸品。

まさかまさかの号泣本でした。

蠅の王も、スタンフォード監獄実験も、傍観者の冷淡も、あれやこれやの荒んだ話も、緻密な調査によって全部覆してくれる。

人間の本質は、善。ナチスの兵士も、「友情のために」戦った。イデオロギーのためではなかった。

こんなシンプルなことがどうやって歪められてきたのか、歴史上の通念が暴かれる過程にブレグマンの強い愛と執念に近い信念があります。

心の深いところで癒され、わだかまりをほぐされ、開放され、満たされていくような凄い本でした。

人間観が変わる。全人類に読んでほしい。

(to amazon)

   (to amazon)

まんまる9月号発行です。「ファッション歳時記」N0. 120 「今日の絶望」、明日の希望」。

 

ニュースを見ていると、政界・経済界からインフルエンサーまで、日本のモラルが底なしにひどくなっているようで絶望します。

 

とはいえ他人を批判できるほど自分自身が「役に立つ」ような存在でもなく。もはやあきらめを通り越し、自分ができる範囲のことから、謙虚に淡々と行動していくのみです。

 

 

婦人画報.jp 「フォーマルウェアの基礎知識」 Vol. 22をアップしました。

フォーマルを格上げする『帽子』 ファシネーターやピルボックスをご存じですか?

 

顔回りの印象を決定づけるアイテムだけに、もっともバリエーションが豊かなアイテムです。

 

 

 

1965年8月11日はテイジンエルがミニスカートを発売した日。

ブレイクするのは二年後、ツイギーの来日がきっかけになります。

Flash 「今日は何の日」でコメントしました。

公式サイトでご笑覧いただけたら幸いです。

ハンマーヘッド内にあるカフェやレストランはどこも個性的で驚きがあります。

ピーターラビットカフェなんかも。

二階のヴァニラビーンズカフェにはカカオニブを使ったハーブティーもあり、コースターにはひとりひとり違うメッセージが書かれてきます。ショップのチョコレートもレベル高い。

ここで最高に驚愕したのはセブンイレブンでした。センスのいい世界中のお酒やスナック、おしゃれドリンクがずらり。なんとシガーまで豊富に扱っています。コンビニでシガー。かなりテンションがあがる品揃え。ハンマーヘッドの上にあるインターコンチネンタル横浜pier8のゲストがここでガンガン買っていきます。

セブンイレブン、やるなあ。

あのル・パランのシガーリングアートがTシャツになりました。

なんと全種類コンプリートした顧客もいます。私はマイケル・コルレオーネ推し。

オーセンティックバーは完全休業を強いられています。補償も遅れています。なのにその不条理を嘆かず、仕事がない間にすばらしいアートを開拓したル・パランの本多マスターとセカンドの上村さんには、敬意しかない。顧客もみんな、応援しています。

 

撮影したのは横浜のマリンウォーク。

とにかく昼も夜もロマンティック。二階のレストランの海側テラスなんて、脳内映画の幸福なワンシーンにぴったりですね。

 

なかなかベタなワードアートもここならはまります。

You made my day.
クリントイーストウッドなら皮肉を込めて言いますが、ここはハッピーカップルのセリフを素直に代弁しているといったところでしょうか。

 

延期延期延期でようやく10月に公開になる007 No Time To Die。待ちくたびれぎみでしたが、Vulcanize London 秋冬展示会で再びハートに火がつきました。

気分を盛り上げるボンドコレクションが発売になります。パズルまでありますよ?

最注目は、最新作のためにN. Pealが特別に制作したアーミーセーターでしょうか。XXSサイズから展開とのこと(女性も着用できる)。007ロゴ入りギフトボックスに入れてギフトにするというのもよいですね。

N. Pealは1936年にバーリントンアーケードで創業した「キングオブカシミア」と称されるカシミアプランドです。今秋、本格日本上陸。デザインバリエーションが豊富です。

 

キャサリン妃愛用ブランドの数々も。下の写真はGOAT。

1971年、まだ無名に近かったデイヴィッド・ボウイのアメリカツアーを追う「ほぼ実話」の伝記映画。遺族は公認していないそう。(そりゃ怒るだろう、という描写)

メンズドレス、ハイヒール、メイクが心の病と結びつけられていた1971年。彼が異星人ジギースターダストにならざるを得なかったプロセスが痛くて衝撃で、ボウイ像が変わって見えた。より深く理解に近づけた、かもしれない。

当時のファッション、音楽シーンの舞台裏は興味深いものの、地味な映画です。

願わくば俳優たちにもうすこし華がほしかったかな。

10月8日全国公開です。

 

監督:ガブリエル・レンジ
出演:ジョニー・フリン、ジェナ・マローン
配給:リージェンツ

1990年代前半のUK音楽シーンの舞台裏が生々しい。ヒロインの心情の変化に伴う外見の変化が圧巻。ていうかヒロイン16歳でここまでやるのか(実話に基づく映画)。

時にイタいヒロインの絶対的自信を支えるテキトーで自然体な深い家族愛が染み入ります。

世界を信じられるということの強さ、これがあるということは最高の幸運なのかも。ちょっとヒロインがうらやましかった。

 

©MONUMENTAL PICTURES, TANGO PRODUCTIONS, LLC,CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

配給・ポニー・キャニオン
10月22日全国ロードショー

公式HPはこちら

FRaU のラグジュアリー対談連載 vol 15は、アウトドアブランドです。「ラグジュアリーの原点に自然あり!  『憧れの人生の過ごし方』がここに」。

スノーピーク、パタゴニアの躍進の背景にあるものは。

FRaU公式サイトでご覧いただければ幸いです。

あーそれにしてもグランピングに行きたい……

スローン・レンジャー・トウキョウの秋冬展示会。

1924年のパリオリンピックを舞台にした名画「炎のランナー」は、ファッション史の学徒必見の20年代メンズファッションのテキスト的映画でもありますよね。

この映画の中で神のために走るエリック・リデルがスコットランドで着ていたツイードスリーピースが再現されました。

しかもツイード生地は、純国産。国島のJ Shepherds です。スリーピース一着分で3頭分の羊の毛を使います。

現在日本にいる羊は2万頭。日本の牧羊業を守りたいという国島のアツい思いがこもったツイードを使い、スーツ文化を守りたいというスーツ変態(!)のスローン・レンジャー・トウキョウが作りました。エネルギーと愛とサステナある未来を感じるスリーピースです。

こちらは英国クラブストライプの名門Bateman Ogden の生地を使い、ロウイングブレザー風に。パッチポケットであるべきところ、ひねりを入れてフラップポケット、ピークドラペルにしてあります。1960年代のオースチン・パワーズにもなってますね。

 

「ロウイング・ブレザー」より。

そしてこちらはキングスマン! Vゾーン高めの王道スタイル。背面はあえてカントリー風にピンチバック。コスプレ魂に火がつきます(違う)。

 

東京ミッドタウンの「バンフォード ヘイバーンスパ」。

イギリスの軽井沢ことコッツウォルズで生まれたウェルネスブランド「バンフォード」の本格的なトリートメントを受けられる「シティスパ」です。

バンフォードのアメニティはパレスホテルとガンツウで使われてますね。あの香りの上質な癒し効果は心の宇宙を広げてくれる感じ。

 

アプローチには非対称のハートのマークが。レディ・バンフォードが散歩の途中で集めた石を敷き詰めてハート型を描いた、というイメージです。

バンフォードのオイルを使ったシグニチャートリートメントであるストーンマッサージは、あたためた玄武岩と、

 

少し冷やした蛇紋岩を使います。

 

石の赤外線効果でオイル浸透効果とマッサージ効果がひときわ高まるのだそうです。ゴッドハンド吉成さんのトリートメントはなめらかで音楽的な印象さえ覚えました。

 

コッツウォルズの干し草の納屋(ヘイバーン)をイメージした部屋で、しばし世間の喧騒と隔絶された深い瞑想時間に浸ることができます。

疲れが蓄積しているけどケアの時間もなかなか取れない、という多忙な時こそ、ランチタイムや仮眠タイムをさっとトリートメントに充てることでリフレッシュするのもよいですね。

リードディフューザーの香り方もよく、お部屋に置いておくと香りの効果で空間の印象が変わります。深呼吸したくなるコッツウォルズの空気になっている(とはいえ換気はこまめにしましょう)。

コッツウォルズに行きたいな~。

婦人画報 9月号発売です。

アイコンバッグ特集で寄稿しました。本誌でご覧いただければ幸いです。

特集は他にも京都や韓流ドラマなど。見ごたえあります。

 

今日から8月ですね。どうぞさわやかに一日をお過ごしください。