マエサトビーチも美しいことは美しいのですが、

小浜のビーチの透明度に比べてしまうと、ふつうです。(知る悲しみ、というやつですか…)

 

敷地内では南国の植物がきれいに手入れされた形で堪能できます。

なんというか、「資本の暴力」で野生を飼いならしている感じが、とてもありがたい反面、複雑です。

本物の野生は危険や恐怖とセットなので…。

とりあえずは安全に移動できることに全面的な感謝をささげつつ。ただ、これに慣れきることで生じる別の危険も常に警戒しておきたいと思います。

朝食ブッフェもすばらしく高レベルでした。

下の写真は南国フルーツのコーナーですが、中央の黒いものは、細長い変わった形をした「ぶどう」でした。品種を聞いたら「ぶどうです」と。巨峰とか甲斐路のような品種名を期待していたのですが、「ぶどう」は「ぶどう」、一種類しかないんですね。お味もたしかに「ぶどう」という感じで妙に納得。

 

 

 

 

小浜島から石垣に戻ると、大都会に来たような感覚になります。


ANA Intercontinental Ishigaki Resort は昨年に続き再訪ですが、安定の品質。

昨年はビーチウィングのクラブフロアに泊まりましたが、眺めはむしろ、クラブフロアではないタイプのビーチウィングのほうがよいかもしれません。ホテルの広大なプールが眼下に広がるので、24時間、華やかな気分になれます。

曇が多めの空だったこともあり、水に入るにはまだ寒い。温水のジャグジーコーナーや屋内プールはにぎわっていました。

このあたりは旧館コーラルウィング前のプールです。どこを切りとっても絵になります。

旧館は1990年代ごろのラグジュアリーの雰囲気を残していて、お花もクラシックなテイストの豪華さ。

新館の前のガーデン、プールは新しいリゾート感覚にあふれておりますが、この感覚すらもこの2年ほどで一気に「なつかしい」ものになりつつあるのかもしれません。

Z世代はこうした資本にあかせたラグジュアリーを旧型とみなしつつあります。

別にいい・わるいの問題ではありません。私自身も、旧型にも安心するタイプなので(笑)。ただ、これからは多様な価値を表現するリゾートがさらに入り乱れることになるのではと推測します。

桜の季節をすっかりスルーしてきたことに気づきました。

自転車で、はいむるぶしから島の先端まで20分ほどで行ける。

小さいようでバラエティ豊かな景観が楽しめる島です。しかもそこはかとなく神秘的。

途中、野生の孔雀に遭遇しました。鳴き声はダミ声ですが、この世のものとは思えない神秘的な美しさ。写真は間に合わずさっと隠れておしまいになりました。

島の先端にある巨大なマンタがかたどられた展望台にのぼったあと帰ろうとしたら、Google マップにピンがあらわれました。海の中をさしています。

導かれるように行ってみると、そこは細崎海岸。

引き潮で海の中から現れたばかりというような、海藻におおわれた小島があります。


マップのピンがあった位置には、何かを祀っているような石のオブジェ。

これはいったい、なんなのでしょう? 画像検索しても出てこない。
なにかの目印? そもそもなぜとつぜんGoogleマップにピンが現れた?
ミステリーです。あるいはただの私の無知で、よくある海の目印なのかもしれない。いずれにせよ、「?」があたまを駆け巡ります。

どなたかこの並べられた石のオブジェの意味がわかる方、教えてください。

 

離島の興奮はやはりジャングルにあると思う。

とはいえ、未開のジャングルはやはりハブがでてくるし、巨大なバッタがぶんぶん飛んでくるし、タランチュラ級のクモがいたるところに巣をはっている(宮古島ではタランチュラ級クモの大群に、心底、恐怖を感じた)。


その点、はいむるぶし内のジャングルなら、あぶないものに遭遇する確率はかなり低くなるので、おこさま連れの方にも比較的安心です。

ジャングルの中を歩いていると、いろんな精霊がまわりにいるような、不思議な感覚に満たされますね。

ジャングル・フィーバー。一本一本、個性の異なる樹をみながら、「ブランディングの法則」に喩えられる樹を思ったりする。根がコンセプト、枝葉はPR。ブランディングとは根を基本としてそこから大木を育てていくこと。

華やかな色の植物や花のバランスも絶妙。

すっかり飼いならされた「なんちゃってジャングル」。本物のジャングルであれば、闘うか、さもなくば永遠に逃げ続けるしかない、という状況になるんだろう。

バチアタリな話だけれど、美しく整えられたジャングルを堪能しながらも、次第に、そこはかとなく、ものがなしくなってきた……。(とくにオチはありません。感情の推移そのまんま)

早朝のビーチはみごとに誰もいません。

砂浜も海もよごれのかけらもなく、裸足で延々とあるけば天然タラソテラピー(足の角質がすっかりきれいになった)。呼吸のリズムも波のリズムに同調するのか、精神も落ち着きます。

歩きすぎてお隣のリゾートが見えてきたころ、そこから人がでてきて「はいむるぶしさんのお客さんはあちらへ」と追い返され現実に戻されました。

もともと境界なんてない自然の世界に境界をひくのは人間だけ。戦争終結と世界平和を祈ります。

 

敷地内では飼われている生きもの、野生のいきもの、標本になったいきものなど、とにかく人間以外のいきものに遭遇することが多い。

みなさん人間慣れしていらっしゃるので、なんというか、目をあわせると気持ちが通じる感覚になる。


生き物たちには、触れることができるようになっています。だからお子様連れに大人気なんですね。

鳴き声がほんとにユーモラスなお方……。

この方は、ビーチハウス近くの広い公園に飼われていて、お食事と格闘中。

「こどものくに」の豪華版みたいな一面があるのも、はいむるぶしの魅力のひとつかな。

亀さんの視線って、ちょっと内省を促すミステリアスなところがあります。

昆虫博物館もあり、巨大な南国の各種昆虫が標本になって展示されています。野生の巨大バッタはふつうにその辺で出会います。

フランドルの風景画みたいだ……。

おいしそうなパイナップルがたわわに実っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の小浜では、もう一か所のリゾートに泊まり、かなり違和感を覚えたので、今回はリベンジのようなかたちで「はいむるぶし」を選択。これが大正解でした。

広大な敷地内は、自分でカートを運転して回る。この手のリゾートは、いちいちフロントにカートでのお迎えをお願いしなくてはならないパタンが少なくないですが、自分で運転するほうがはるかに気が楽で、早いです。


徹底的に手入れの行き届いた南国の植物。施設の維持費だけでも膨大なコストがかかりそうです。

スタッフも十分な人数が配され、かくも僻地であるにもかかわらず高い人気を誇る理由に納得しました。

部屋もベランダや見える風景まで掃除や手入れが行き届き、昨年ガッカリさせられた某有名リゾートチェーンとは大違いの(失礼)すばらしさ。

もちろんお部屋にも十分に使い勝手のよいバスルームはありますが、露天付きの大浴場(カートで移動)まで備えているので、広いお風呂で疲れをとりたいという需要にもばっちり応えます。

ビーチハウスも充実。休む場所がバリエーション豊かに至るところにあるうえ、フード、ドリンクもそこそこ美味しい。

ビーチハウスで頼んでみた、オールパイナップルジュース。中にはパイナップルの実もどっさり入っています。

パパイヤの実?

各種レストラン施設も充実していて、数日の滞在にも飽きないようになっています。

実はプーチンのウクライナ侵攻が始まってから禁酒をしていたのですが(ウクライナの人を思い、浮いたワイン代で寄付をする)、実に久しぶりにビール一杯をいただきました。

夜のライトアップでまた別の景色が現われます。

『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10 の講義』発売です。

たまたまですが、発売日が南西諸島での仕事と重なりました。

石垣行のJAL便、国際線仕様の航空機が使われていて、class J (普通席+1000円)は国際線ビジネスクラスのシートなんですね。

機内で原稿を1つ書けたうえ、スピルバーグの「ウェストサイドストーリー」を上映していたのですべて鑑賞することまでできました。なんだかとんでもなく時間を有効利用できた気分です。

やはり雲の上にくると雑念が振り落とされて、大切なことがわかってきます。3時間という飛行時間もちょうどいい。

石垣からフェリーで小浜島へ。小浜島へは二度目の訪問です。

女性のためのテイラード応援キャンペーン、Go Tailored は地味に継続しておりますが、理想的なスーツの白インナーが既製服世界にもオーダーシャツ世界にもついぞ見当たらないので、心斎橋リフォームの久美子さんに作ってもらうことにしました。

襟が硬いコットンシャツは着心地がよくない。
ブラウスのフリルもボウもいらない。
ストレッチ素材のシャツブラウスは、着心地よいけどエリが小さすぎたり無難な事務服に見えたりする。
ポリエステルの、首元があきすぎたり妙なギャザーがよってたりするのも違う。

テイラード普及にはインナーもだいじ。というわけで、困ったときの久美子さん頼み。
実験的に「こんな白インナーがほしいのです」というのを細かくオーダーしてみました。久美子さんのセンスと技に期待し、完成まで、ワクワクです。

写真は、撮影時に新刊を持ってくれた久美子さんと。
首に巻いているのはアクリスの2022春夏のスカーフです。
アクリスはスイスに本社がありますが、工場はルーマニアにもあり、これはメイドインルーマニア。ルーマニアは「新しいラグジュアリー」が起きている地域のひとつでもあります。日本から遠くあまりニュースが伝わってきませんが、ファッションに関しては美しいものを作る技術とセンスがある国なんですね。

スーツは廣川輝雄さん作🌸表からは見えない細部の仕上げの技がアートの域に達しています。

ものを創る人が自由に想像力を発揮できて、原料の産地の人を含めて関わる全ての人が幸せを感じられる透明性の高いコミュニティが形成され、文化が継続され、健全な経済の循環が生まれることは、「新しいラグジュアリー」の理想型のひとつでもあります。

 

Suzusan展示会。ドイツで活躍するデザイナーの村瀬弘行さん(写真、右から二人目)はじめスタッフのみなさま。村瀬さんは3年ぶりの来日。

 

 

有松絞を現代的に翻案した高級素材の製品は海外で人気があり、売り上げの75%がヨーロッパとのこと。

インテリアファブリックはホテルにも納められている。

照明のカバーに使われている布は防炎で、絞りが光に陰影をもたらします。ディオールにも納められているそうです。バッグも実績のあるハイブランドのデザイナーとコラボ。

日本発の新しいラグジュアリーとして栗野宏文さんが筆頭に挙げたのがこのブランドでした。村瀬さんのお話によれば、ヨーロッパでも脱・旧型ラグジュアリーが進み(=コングロマリットと契約しない)、新しいラグジュアリーに支持が集まっている(=規模は小さくてもクリエイティブで上質なものを作っているところと契約する)そうです。

LOVE という文字が柄になってます。

ハート型が柄になってる。いわれてみれば!


展示会場の裏参道ガーデン。このあたり一帯、この手のシブいおしゃれ感があふれすぎていて、心身ともに迷子になりました……(笑)


村瀬さんがドイツから持ってきてくださったオーガニックチョコ。おいしいすぎてついつい食べすぎ。

すでに海外大手メディアにも取り上げられたり、中学の教科書になったりしているようですが、いずれ名古屋まで行ってじっくり取材してみたいブランドです。村瀬さんはじめみなさんあたたかくて素敵で、Love💕

人が素敵だと、その人がやっていることまで素敵に見えてくるってこと、確実にありますね。もちろん仕事それじたいも大前提としてすばらしいのですが。投資家が、ビジネスの内容ではなく人を見て投資するかどうかを決めるというのも理由があります。

仕事磨きやスキル向上も大切ですが、魂とか心とか、見えないものを磨くことは、それ以上にだいじ。ということまであらためて実感させられました。世界に向かって愛を放射する人でありたいですね。

 

新しいラグジュアリーの到来に備えましょう。