🌹フォーマルウェア文化普及協会の「フォーマル検定」で、フォーマルの歴史についての一時間の講義をおこないました。久々の対面講義、とても楽しかったです。

受講生のなかには、有名な芸能人や一流スタイリストの方もいらして、長く一線で活躍しているプロの方ほど謙虚で勉強熱心なのだなとあらためて感じ入ります。

 

🌹安宅和人さんが Twitter およびFacebookにて、『新・ラグジュアリー』に対する好意的なコメントを書いてくださいました。嬉しいサプライズでした。「ミルフィーユ」という表現も素敵。ありがとうございました。

まったく蛇足もいいところなんですが、安宅さんは私と同じ富山中部高校のご出身のようです。(お会いしたことはないので、安宅さんはご存知ないとは思いますが。)

新刊に関連し、インタビューの申し込みを立て続けに3件、いただきました。2か月たってようやくじわじわきている反響です。最初は「旧型」コミュニティからのバックラッシュのきつさに参り気味でしたが、日経、東洋経済はじめ各種SNSやアマゾンなどでフェアなレビューが増え始めて、ようやく光の兆しが見え始めたというところです。

別府の高台に建つANA Intercontinental Beppu Resort and Spaその2,パブリックスペースです。

プールからは別府の街を一望する眺めを楽しむことができます。結婚式の前撮り写真も撮影されていました。

ロケーションを活かした素敵な建築です。

が、屋久島のサンカラで似たような景色を見たような既視感もあり……。最近のリゾート系ホテルのトレンドがこうなのかもしれません。

露天もすばらしく、サウナもあります。朝と夜で「男湯」「女湯」がチェンジしていました。一方はドライサウナ、もう一方はミストサウナです。絶景を楽しみながらの温泉は最高です。あえてコンサル視点を入れるとアメニティや椅子の高さ、人員配置など気になる点は若干ありましたが、今回はそんな役割は求められていないので、美しかったところを記憶にとどめておきます。

フィットネスルームもよい景色を見ながらエクササイズできる絶好の環境に。

レストランも立地を生かした気持ちの良い環境にあります。テラスでの朝食は快適で、とても美味しくいただきました。スタッフのあたたかいおもてなし、ありがとうございました。

アクセスがやや大変なのですが、プライベートヘリとかリムジンとかを惜しみなく使える方には大きな問題ではないと思われます。バスに頼りたい庶民は、待ち時間や道中を楽しむ心意気が求められます(笑)

そろそろインバウンドも再開しますね。ご発展を心よりお祈り申し上げます!

「ブランディングやりすぎてどこかと同じになってしまった感」を楽しむ?湯布院フローラルヴィレッジの続き。

こちらは、The Hideout.
イギリスものを中心としたアンティークウォッチやインテリア、革製品、クラシックカーのミニチュア、ガジェットなどを扱っています。アンティークのロレックスも。もちろん本物。

不思議の国のアリスの世界観で作られたチェシャ猫カフェ。ベンガルキャットばかりずらりそろってサービス?してくれます。興味ない顔しつつしれっと膝に乗ってくる。キラーテクニックですね。

チェシャ猫のオブジェが散りばめられる館の前に、シュールに鎮座する真実の口」占い。手を入れるとAI?が手相を読んでくれます。「ギャンブル運」が最強と出てきました。いわゆるお金を賭けるギャンブルはまったく経験がありませんが、人生はギャンブル続きかもしれません。勝ってるのか負けてるのかはたぶん最後までわかりません。

ヴィレッジはコッツウォルド風、アリスありフクロウありハイジありローマの休日ありロレックスありコスプレありで、このなんでもありな詰め込み感が日本の得意とするところ? パワーストーンみたいなお守りでもつけて身を守らないとやられそうな過剰さだなあと思ったら、ちゃんとパワーストーンの専門店までありました。

「もどき」は一時的には楽しいですが、本物の満足には程遠いですね。コッツウォルズにますます行きたくなりました。

読者の方から教えていただいたのですが、湯布院はアンチ・別府として作られた温泉街だそうです。そして俗化が進み過ぎた湯布院のアンチとして守られているのが、黒川温泉とのことです。別府→アンチ別府としての湯布院→アンチ湯布院としての黒川。なるほど。系譜がつながりました。ご教示ありがとうございました。

ブランディングのやりすぎなどと苦言を呈しながらも、コッツウォルズをイメージして作られたというフローラルヴィレッジにて、真剣にフクロウさんに遊んでいただきました。

「なんだコイツ」という冷ややかな視線を送られておりますが。

魔法使いのコスチュームまでお借りしました。
フクロウ、ミミズクのみなさまがたとは、手の甲で触れあうことができます。
個性的なフクロウのみなさまとは、目で会話できます。

相性のよい方とはとくに。これ、不思議なことに、実感するんですよ。

こちらのお二方とは結構長い間「会話」していた気がします。目をそらさないで見て、何か語ると、目で反応してくれるんですよね。

同じフクロウでもコーケージャン系? 見た目は本当に多様です。種によって上下の構造はなく、横並びの「違い」があるだけ。人間だって本来はそうなのだ。

こちらはミミズクさん。別格の貫禄があります。

フクロウさんたちは果たして幸せなのだろうか?とまたしても「山地獄」のときと同じ疑問を抱きつつではありますが、まずはここで出会えたことに感謝します。

別府から湯布院へ。高速バスの本数があまりにも少なく、かつ、湯布院から空港までのアクセスも不便すぎて、結局、湯布院には2時間ちょっとしか滞在できないことが判明。(バスがないため早く着きすぎる大分空港には、ほぼなにもないところに2時間強も滞在する必要があることになり……。いったい観光業に携わっていらっしゃる方はアクセスの時間的配慮をしていらっしゃるのだろうか?)

それはさておき。高速バスの窓から見る景色は幻想的でうっとりでした。

前日とうってかわってお天気が今一つで雨もぱらついていましたが、それはそれで霧がかかって幽玄な感じ。

本当ならば湯布院もじっくり見るべきところを見たかったのですが、なにせ2時間しか滞在が許されなかったので、湯の坪街道あたりをほぼ駆け足で見るだけになりました。

情緒のある川べりの道。

期待したのがよくなかったのかもしれませんが、この街道の雰囲気、京都や長野や原宿ぽくてどこか既視感あり……。

いまどきの洗練されたブランディングがなされすぎていて、どこもかしこも同じようなおしゃれ感で、おなかいっぱいになるのです。

一軒一軒はほんとうに素敵なものを扱っているし、頑張ってほしいと思うのですが。

こういうのがおしゃれでしょう、という資本力で「ステキ」にされたお店が延々と続くと、いや、これは京都でも見たから、という感覚が芽生えてくるのはどうしようもなく。

とはいえ、若い女の子たちはそれなりに楽しそうなので、私が場違いだったんだね。失礼しました。

なんて苦言を呈しながらも、その後、まさか真剣に楽しんでしまうことになろうとは…… (続く)。

 

エネルギーが渦巻くスポット、坊主地獄。ここは7つのスター地獄には含まれていない、「はずれ」の地獄です。しかし、「はずれ」ゆえに、大当たりでした。

トップ写真の蒸気井は大地から湧き出る蒸気を直に感じることができます。神が宿るとされます。貴銭が変色するほど温度が高いのです。

こちらは「ピラミッドパワートイレ」。受付の方に聞いたら、2分ほど説明してくれましたが、要は、古代から続く天と地のパワーにあやかれるトイレらしい。(←雑)

ふつふつ湧く熱泥坊主地獄が大小いたるところに。

480年前の大地震での爆発跡があったり、

学問の始祖が祀られていたり、とにかくカオスなエネルギーが渦巻くスポットです。
もともとエネルギー体というのは、カオスなんでしょうね。坊主地獄帯のエネルギーを浴びていると、人間がこざかしく分類するジャンルにちんまりおさまる必要なんかないぞ、と力強く背中を押してもらえる気がします。人間社会に疲れてしまった時ほど、地球の源のエネルギーを思い出すことは大切。

小さいカテゴリーに収まらなくても地球の一部であることには変わりないから安心するがよい、という神の声が聞こえるような場所ですよ。

 

海地獄のとなりに、おまけのように山地獄というのがあるのですが、7大地獄にラインナップされてないのですね。

そのあたりがかえって気になるので、興味津々で入ってみましたら。

アニマル共同体のようなところでした。(平たく言うと、Zooです。)

インドクジャクはずっと羽根を広げて歓待してくれました。写真と鉄格子で美しさが減じて見えるのがとても残念ですが、この造形を考えた神はほんとうに天才だ……と見入ってしまいます。

みなさん、とても人なつこくて、かなりぎりぎりまで接近してくるんですよ。こちらはカピバラさん。

人間の表情みたいですね。人を信頼して、安心しきった表情。飼育者に恵まれているのでしょう。信頼できて安心できる人が周囲にいるということは、もっとも大事なことなのだ思います。というわけでここは「地獄」と対極にある世界といった印象でしたが、動物さんたちにとっては、安心できるけれど行動の制限がされていることは「地獄」なのか? いや、そもそも地獄はそんなに悪いところでもない、人間の善悪判断を超越した「興味の尽きない」概念と言った方が正確なのかもしれません。

 

鬼石坊主地獄。灰色の熱泥の地獄。ぷくぷく膨らんでくる泥が、坊主頭に見えるのでこのように呼ばれるそうです。

温度は99度。ころっと足を踏み外したら文字通りの地獄です。地獄の各様相をいろいろ見ているうちに気分が高揚してくる不思議はいったいなんでしょう。天国のイメージは一つくらいしかないけれど、地獄のイメージは多彩。ダンテ、ミルトン、ブレイクの描いた地獄も永遠に芸術として残っていることを、深く考えてみてもいいかもしれませんね。

“Human beings need to experience hell in this life at least once, to empty themselves of their superfluous accumulations, to reflect on their past conduct, and to contemplate the path ahead.” (by Kon Toukou)

 

 

別府はとにかく交通の便がよくなくて、ANA Intercontinental からバスでふもとを下ろうにも1時間に1本とか2本とか。

結局、炎天下を延々と1時間くらい歩いて鉄輪あたりまで。運動をするよい機会になった、と思うことにします。上は中腹から見上げたホテル。

国指定名勝「海地獄」。このあたりには「7つの地獄」があり、それぞれに特徴があります。海地獄は美しいコバルトブルーの地獄です。

涼しげに見えますが98度。

噴熱を利用した植物園も見ものです。鬼蓮。乗っかれそうな頼もしさ。

蓮の花も咲き誇っています。

バナナも育つ噴熱の力。

 

血の池地獄までは今回、時間の関係で行けなかったのですが、「海地獄」の敷地のなかに、血の池っぽい地獄がありました。

行けなかった他の地獄は「龍巻地獄」「鬼山地獄」「白池地獄」「かまど地獄」。またの機会の楽しみにとっておきます。

今年は横浜の満開の薔薇を見のがしていたのですが、なんとこんなところで薔薇園に出会い、ちょっと得した気分でした。

地獄で仏、ならぬ地獄で薔薇。

祈るときにはエゴを入れないことを大切にする。地獄であれば、いっそう。

“Only those who have been through hell and lived to tell the tale are worthy to be called true human beings.” (by Kon Toukou)

 

 

 

 

ANA Intercontinental から徒歩圏(といっても20分くらい歩く)にある明礬温泉。周辺はいたるところに露天風呂や「ゆ」屋があり、温泉好きな人にはたまらないでしょうね。

こちらでは「湯の花」が製造されています。

江戸時代より行われている「湯の花の製造技術」が、平成18年に国の重要無形民俗文化財に指定されたそうです。

「薬用 湯の花」(since 1725~)は、世界でここでしか作られないそうです。

湯の花小屋という製造施設の内部で、噴気と青粘土を利用して湯の花の結晶を作り出しています。

祖先のクリエイティビティにほれぼれ。感動しました。

さわやかなブルースカイですが、実は濃厚な硫黄の香りに包まれています。