NewsPicks 短期連載第2回です。こちら

 

“Comfort and prosperity have never enriched the world as much as adversity has.” (By Billy Graham)

Newspicksから取材を受けました。本日より3日間、記事が連載されます。

ポストコロナ時代のファッションビジネスについて語りました。


こちらでお読みください。会員限定の記事になり、恐縮です。第一回は「『トレンド』のない世界へ」

北日本新聞別冊「まんまる」6月号発行です。

 

連載「ファッション歳時記」第105回は、「人との距離をとるためのファッション」です。


物理的距離はとっても、心の距離は密接に。

 

“One sees qualities at a distance and defects at close range.” (By Victor Hugo)

Disney 公式Disney DAILY でのプリンセスのドレス分析。第二回目は「美女と野獣」のベルです。もしかしたら会員登録(無料)しないと読めないかもしれませんが、こちらです。

18世紀の実際のコスチューム、アニメ、実写版と比較しつつ、たっぷり語っております。ディズニーロスで寂しい思いをしていらっしゃる方(私か?!)の束の間のお楽しみになれば幸いです。

*追記:こちらから入ると、会員登録しなくても読めるようです。

〇ジェンダーフルイドについて、GQ JAPANに寄稿した記事がウェブ版にアップされました。こちら

 

 

〇私はいかなる党派にも属していませんが、検察庁法の改悪案には、反対します。よりによって国民の多くが苦しい思いをしているこのタイミングで、まともな議論もなく、あからさまに身内を守るための姑息なことをやって、政府関係者は、国民にきちんと顔向けして説明できるのでしょうか。法務大臣には、プライドというものがないのでしょうか。日本でどさくさに紛れて法案を通そうとしても、世界中が注視しています。この数年間、不正や虚偽や欺瞞がこんなにも歪んだ形でまかり通る世の中であることをすでに子供たちは目の当たりにし続けており、トップがこういう現状なのに、どうやってまともな倫理教育をしていけるのでしょうか。NY州知事のクオモ氏のポロシャツの胸元につけられる州章をもう一度アップしておきます。アメリカに倣えというわけではありません。この標語が、すべての「公務員」にとって、普遍的な基準となると思うからです。

Performance Integrity Pride  I Work for the People. 「行動 誠実 誇り 私は人々のために働く」。

国会議員のみなさま、どうか党派にかかわらず、良識のある判断をしてください。

 

 

Men’s EX 6月号7月号合併号発売です。

避暑地特集にて、エッセイ「古今東西に通ずる避暑文化とは」を寄稿しました。


避暑どころではない現状ではありますが、脳内に少しでも避暑地の風を感じていただければ幸いです。早乙女道春さんのさわやかでダイナミックなイラストとともにお楽しみください。

 

 

Netflixの「梨泰院クラス」観了。ストーリー、音楽、ファッション、キャラクター造型、俳優の魅力、どれをとってもすばらしく、一週間ワクワクさせていただきました。多様性社会、復讐物語、青春群像物語、ラブストーリー、と多くの見方ができますが、とりわけラブストーリーとして見ると、従来の定型を破るZ世代的な新パターンなのでは。まさかの、でも当然の大逆転の展開には、感動ひとしおでした。パク・セロイの強さにも勇気づけられますが、賢く愛を貫くチョ・イソのかっこよさったらない。”No matter who my opponent was, I eventually won.  So, I’m not giving up.”

日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。25日付は、「ビッグシルエットの効用」。

 

SNSでにぎわっている「ブックカバーチャレンジ」。4名のリスペクトする方々(干場弓子さん、小学館の神山敦行さん、穂積和夫先生、丸川夏央留さん)からバトンをいただき、4本バトンで始めます。とはいえ、もうみなさんすっかり飽き飽きしてきたころかと思うので、適宜ルールを独自解釈してゆるゆる走ります。


こちらは干場弓子さんがアップしてくださった「シャネル、革命の秘密」。世界観がシャネルそのまま!

 

“Do more than is required. What is the distance between someone who achieves their goals consistently and those who spend their lives and careers merely following? The extra mile.” (By Gary Ryan Blair)

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。24日付の夕刊では、NY州知事、アンドリュー・クオモ氏について書きました。

ちなみに、知事就任時に職員に配布したピンバッジがこちらだそうです。

婦人画報.jp ウォーマルウェア連載 第6回更新しました。

「ひまわり」公開50周年を記念して、ソフィア・ローレンの持続的な魅力の本質を、彼女のフォーマルドレススタイルを通して解説しました。80歳を超えても30歳代と変わらずフォーマルドレスを楽しんで人生を謳歌している稀有な女優のマインドセットを探りました。こちら

 


コロナ禍でフォーマルシーンは壊滅です。冠婚葬祭もほぼゼロ。そんな状況ですが、ハードな現実をうるおす束の間の眼福として、しばし、お楽しみいただけたら幸いです。

 

〇ニューヨークのクオモ知事が語る「Build Back Better  (BBB)」(以前よりよい復興、創造的復興)ってよいスローガンですね。本日の読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」は、そのアンドリュー・クオモ知事について書きました。読んでみてくださいね。

 

 

〇ある原稿の校正のプロセスで面白い発見をしました。

クリノリン(19世紀半ばの膨張スカート)が印象的に描かれたこのイラスト(著作権フリー)は何のために書かれたのか? ということを調べていたら、music sheet であることが判明。

music sheet ってなにか?と調べたら、楽譜のことなんですね。

で、このイラストは楽譜の表紙。元東京フィルにいらした松田亜有子さんに念のために聞いたら、すぐにさらなる詳細を調べてくださって、楽譜の中身は次のようなピアノ曲であることが判明。

 


クリノリン・ポルカ!

なんと。どんな曲なのかな。だれか弾いてみてください♪

 

〇イタリアのブルネロ・クチネリが事業を再開したとの朗報です。トンネルの向こうに一筋の光が見えるようです。

 

“Let it find you.  Serendipity: The effect by which one accidentally stumbles upon something truely wonderful, especially while looking for something entirely unrelated.”

 

 

〇Men’s Precious 冬号に掲載された「至高のスーツプロジェクト」。ウェブでも読めるようになりました。こちら。

 

〇JB press autograph にて2020年春夏ルックブックVol. 3 「確固たる『アイデンティティ』の象徴たち」が公開されました。

 

 

休店中の店舗のウィンドウからは春夏コレクションも撤去され、実物を目にすることもなくなってしまいましたが、もう「新しい」デザインは要らない。これをこのまま、見せ方だけを変えて、コロナ後の来年、再来年、あるいはその先……と展開していただいてかまわないと思います。ファッションサイクルは、否応なく変わらざるをえない。アパレル産業、ファッション情報ビジネスに携わる親愛なるみなさん、ほんとうに大変な時ですが、どうか、この非常時を乗り切ってください。

政府は手続きを簡素にして迅速な補償を! どうかよろしくお願いします。

 

“You have to be willing to go to war with yourself and create a whole new identity.” (By David Goggins)

この時期を闘いぬいて、より強いブランドアイデンティティをもって生まれ変わろう。(←自分への励まし混入)

 

 

 

コロナで体調を崩された方々のご回復をお祈り申し上げます。命の危険と隣り合わせで医療に従事されている方々、エッセンシャルワークに携わっていらっしゃる方々に感謝申し上げます。

 

 

 

2日続けてZoomで長めの取材を受けました。

Penではジェンダーとファッションの関係について。

News Picks ではコロナ後のファッションについて。


どちらも、図や写真があったほうがわかりやすいので、パワーポイントに資料を満載して、画面を切り替えながらの解説とディスカッション。準備にそれぞれほぼ丸一日かかりましたが、楽しい時間になったと喜んでいただけました。画面がいろいろ切り替わると飽きずに続けられるし、聞きなれない概念のときは、キーワードを文字として出しておくと、確実です。

ほかにも目的によっていろいろな使い方があるようで、徐々に工夫していくのがおもしろくなってきました。実践しながら学んでいくのが早いですね。こういう使い方が楽しい、というお知恵があればぜひご教示ください。

それぞれのテーマは、活字およびウェブで発表されたらお知らせします。

今週はあと避暑地の紳士、スポーツとファッション、ソフィア・ローレン、美女と野獣というお題との格闘です。

曜日感覚も麻痺しそうなうえ、不安も尽きない日々ではありますが、どうかみなさまお健やかにお過ごしください。闘病中の方々のご快復をお祈り申し上げます。

 

“The beauty of dystopia is that it lets us vicariously experience future worlds – but we still have the power to change our own.” (By Ally Condie)

 

 

〇JB Press Autograph Look Book 2020 Spring & Summer Vol. 2 は「ニューテイラリング」です。冒頭で概論を語りました。

それにしても、半年前に発表されたこうした美しいルックが、ほぼ流通していない(流通できる状態ではない)、リアルに見ることがない、というのはやはり悲しいですね。

 

 

〇ジョルジオ・アルマーニの公開書簡。こちらで全文、日本語として読めますので、お読みになってみてくださいね。すでにいろいろな方がこれまで問題提起されていたことでもありますが、まったく状況は変わりませんでした。これほどのショックがないと人は目覚めないのかもしれない。そして「誰が言うか?」が重要だということがあらためて実感されました。「あのアルマーニがそう言うのだから」と多くの現場は変わるでしょう。彼は今回のコロナ禍にも率先して寄付をしたり医療に必要な品を作って寄付したりしています。行動実績と日頃の言動の積み重ね(=信用)は、ここぞのときにいっそう力を発揮するのだと教えてくれます。アルマーニは、やはりモラルリーダーでもあります。

 

〇25ans Online にて「アパレル全史」をご紹介いただきました。こちら。ありがとうございました。

 

〇1月には初夏に一冊、と計画を立てていた本は、この時代状況でモードの話題は難しいということでいったん延期となりました。コロナ禍が終わり、美しいもの、文化的な価値があるものに再び関心が向けられるようになるときまで、幅を増やしつつ思考を深めておきます。

 

昨日の嵐から一転、さわやかな快晴になりそうです。窓を開けて新鮮な空気を楽しみ、どうぞよい一日をお過ごしください。

 

 

“The perception of beauty is a moral test.” (By Henry David Thoreau)

集英社インターナショナルのウェブサイトで特集「コロナブルーを乗り越える本」が公開されています。

私も3冊、ピックアップしてコメントしました。

「ステイホーム」中の読書のご参考になれば幸いです。

上記3冊です。なぜ今なのか?についてのコメントは集英社インターナショナルのウェブサイトをご覧くださいね。

 

Disney Daily にてディズニープリンセスの衣裳を徹底解剖するという短期連載が始まりました。

第一回はシンデレラです。

ディズニーアカウントをお持ちの方のみ全文ストレスなく読めるということで恐縮なのですが、もしお持ちでしたら、ディズニ閉園中の束の間の現実逃避にお役立ていただければ幸いです。こちらでも全文お読みいただけるかもしれません(期間が有限かも)。

 

 

 

“Beauty and seduction, I believe, is nature’s tool for survival, because we will protect what we fall in love with. “(By Louie Schwarzberg)

LEON 編集長の石井洋さんより「アパレル全史」の力強いご紹介を賜りました。こちらです。

発売して3か月経ってもあちこちでご紹介いただけるのはほんとうにありがたいことです。

本誌もどうぞよろしく。現実に押しつぶされそうな時には、海外のリゾート地やすてきなデートシーンなどの写真を見るとしばし目の保養になり、一瞬とはいえ癒されます。現実逃避とも呼ばれますが、妄想よってほっとする少しばかりの時間は、心の健康のために必要です。

 

とはいえ、ファッション誌をとりまく現実はこの状況ではさらに厳しく、いくつかの雑誌では来月発売の号は再来月発売の号との「合併号」となるようです。

 

今シーズン「5月号」においては、Oceans, Men’s Club, LEON, Nikkei Style Magazine, Men’s EX, Men’s Precious, Richesse 各誌で執筆させていただきました。加えてWeb では婦人画報.jp とJB Press Autograph 、新聞連載では日経・読売・北日本各紙にお世話になりました。各編集部のみなさま、ありがとうございました。

 

撮影や対面打ち合わせや現場取材や座談会が自由におこなえるような時が早く訪れますように。その日までどうかお健やかにお過ごしください。

 

ほぼ無人地帯のご近所散歩の途中で出会った春の花々。そういえば今の季節はディズニーランドの花も見ごろなんですよね……(文字通り、脳内お花畑の妄想です)。

読者のみなさま、どうぞお気持ちを明るく保ち、お気をつけてお過ごしくださいね。不眠不休で働き続けていらっしゃる医療関係の方々に感謝します。

 

“Inspiration usually comes during work, rather than before it.” (By Madeleine L’Engle)

 

 

 

 

北日本新聞別冊「まんまる」5月号が発行されました。

連載「ファッション歳時記」第104回は「パンデミック ファッション業界の反応」です。
この原稿を書いたのは3週間ほど前です。この事態からさらに加速度的に状況が変わっています。他国の状況を見るにつけ、来月号が出るころにはさらに現状が著しく変化していることが予想されます。しかし、刻々と変わるその時々のことを書き留めておくことで、ずっとあとから振り返った時に、なんらかの参考になることがあるかもしれない。

 

 

 

〇Netflix「愛の不時着」はやはり期待を裏切らず怒涛の展開となり、涙をしぼりとられつつ第9話まで。いかん、寝不足だ。はやく結末を見たい半面、観終ってこの世界から離れるのがつらい。「怒ったファンはアンチよりこわい」など名セリフも。

ソン・イエジンとヒョンビン。

President Woman Spring で「アパレル全史」をご紹介いただきました。ありがとうございます。

これから社会人になる女性にとても参考になる記事が掲載されています。

 

〇JB press autograph でインタビューを受けた記事が掲載されました。「時代を切り拓くイノベーター モードの転換点としての2020年を読む」 Look Book 2020 Spring and Summer Vol. 1

 

 

〇エリザベス女王のスピーチ。さっそく全文が公開されていますが、やはり名演説ですね。とりわけぐっとくるのはこの部分。

“We will succeed — and that success will belong to every one of us.”

“We should take comfort that while we may have more still to endure, better days will return: we will be with our friends again; we will be with our families again; we will meet again. “

Men’s EX 5月号発売です。特集「スタイルある名作映画に学ぶお洒落メソッド」。巻頭言を書きました。

 

各国のスーツスタイルばかりでなく、カジュアル、ドレスダウン、小物使いなどなど、多岐にわたるチェックポイントから映画が選ばれており、それをどのようにスタイルに落とし込むかという実践まで考えられています。そんなこと知らなかった!! そもそもそこまでの細部に気づくのか! というか知ってどうする! という超オタクな小ネタたちにも驚かされます。イラストも秀逸。特集の最後は、綿谷画伯がバタクの中寺さん制作によるフレッド・アステアにインスパイアされたスーツを着るという締め。こんな映画特集、なかなかありません。映画愛、ファッション愛にあふれた編集部渾身の一冊。保存版です。

ステイホームで少し生まれた時間は、名作映画をファッションという視点から鑑賞する過ごし方はいかがでしょうか。

 

映画はセリフも練られているので、ボキャブラリーが増えるのもよいですね。コロナ終息後には、マニアックな方々と映画談義を楽しみたいものです。

 

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英ジョンソン首相も入院しました。エリザベス女王は歴史に残る激励スピーチを。ラストの”We will meet again.” に泣けました。世界中が協力しあって闘うべきときですね。感染して苦しんでいらっしゃる方々の全快をお祈り申し上げます。こんな状況でも休みなく働いていらっしゃる病院関係者、スーパー・薬局のみなさま、公共交通機関で働く方々はじめインフラを整備してくださっている方々にあらためて感謝します。病院関係者が命の危険をおかしてあれだけ休みなく仕事をしていらっしゃるのだと思えば、家にこもって休みなく原稿書くぐらい、どうってことない。

 

 

好きな映画のセリフのひとつ↓

“To infinity and beyond!” (Toy Story, 1995)

 

Men’s Precious 5月号、明日発売です。Amazon 予約は受け付け中です。

スーツ特集の巻頭言「テイラードウェアの未来」を書きました。


原稿を書いていたのは1か月ほど前ですが、この一か月でさらに状況が変わりました。式典や対面営業が激減して、スーツ需要も影響をうけております。Go Tailored Season 2のスリーピースも廣川さんにお願いして製作中ですが、いったいいつになれば4人で集まって撮影することができるのか? 時が来るまで「備えよ常に」の心構えで辛抱ですね。

 

 

“When you innovate, you’ve got to be prepared for everyone telling you you’re nuts.” (By Larry Ellison)

〇「広報会議」5月号で「アパレル全史」をご紹介いただきました。光栄です。ありがとうございます。


とても目立つよい位置です。下はソロ版です。


〇一か月以上、資料を読み込んで頭の中で熟成させていた4000字ちょっとの原稿を今日、一気に書いて提出。編集者から「読んでいて感動のあまり呼吸が荒くなりました」という嬉しいコメントをいただきました。苦労した甲斐がありました。というかノセ上手な優秀な編集者でございます。笑 活字になりましたらお知らせしますので、しばしお待ちくださいね。

 

 

〇読みながら爆笑した本。

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加藤ゑみ子先生の「お嬢様ことば速修講座」。ある種の階級意識をもつ方々は、たしかにここで教えられている言葉遣いをする。私もそういう方々と連絡を取り合う必要が生じたときには、その世界の暗黙のルールにならう。語られないコードを知っているのと知らないのとでは、ことばの受け止め方もまったく違ってくるのです。あとになって「そうだったのか」と気づくこともあり。

そうした暗黙のコードも解説してくれるのですが、皮肉も効いていて笑えます。

 

“Dream no small dreams for they have no power to move the hearts of men.” (By Johann Wolfgang von Goethe)

〇The Nikkei Magazine Style 3月29日号。

「『007』のジェームズ・ボンドに垣間見る英国紳士の伝統と前衛」。インタビューを受けた記事が掲載されました。

インタビューを受けたのは3月中旬。今から比べればはるかに「のどか」でした…。対面で一時間話すことができたのですから。

この記事もボンド映画公開(4月予定だった)を想定して作られましたが、校了のころに、公開延期が決定。ボンドイベントに合わせた私のボンドウーマンドレス(心斎橋リフォームの内本さん制作)も着るあてなく宙ぶらりん。はたして11月に本当に公開できるのかどうか、それすらも危うくなってきました。

 

 

〇Netflix で The Intouchables 「最強のふたり」。実話に基づく話だそうですが、表面的なとりつくろいを超えてストレート&本音で人に接することの力を繊細に描き出した佳作。じわ~っと心があたたかくなります。

 

 

“The music, for me, doesn’t come on a schedule. I don’t know when it’s going to come, and when it does, I want it out.” (By Prince)

ロックダウンへ向かうぎりぎりの緊迫感が先週の比ではないことを肌感覚で実感します。

多様な情報が飛び交うなかですが、あわてふためいても騒いでも誰にも何もいいことがない。

社会的距離を保ちつつ、オンラインを駆使して、自分ができることを着実におこなうのがまずは基本姿勢ですね。

コンサルタント案件、大学の講義など、対面でおこなわれていた仕事はZoomになりました。これはこれで慣れていかなくては。

 

〇WWD Japan で「アパレル全史」をご紹介いただきました。こちらです

ありがとうございます。


自著は別として、読んでみたい本がいろいろ紹介されています。次は「アパレル興亡」読みます。移動が少なくなる期間は読書のチャンスととらえたい。

 

〇WWD Japan では、アクリスAi バッグへのコメントもオンライン上に掲載されました。こちらです。

 

“Reading maketh a full man; conference a ready man; and writing an exact man.” (By Francis Bacon)

婦人画報.jpの連載を更新しました。こちら

こんな時代にフォーマルウェアなんて。

なのですが。こんな時代にもこれほどすばらしいフォーマルウェアを作り続けるデザイナー、白のバリエーションをこれだけ豊かに作れる桂由美さんのようなデザイナーがいるということ。日本は誇るべきだと思います。

 

本文より一部抜粋↓

 

「世界がどのような状況にあろうと、個人の人生は続きます。人生における一生に一度の節目、かけがえのない幸福の瞬間は、丁寧に祝いたいものです。苛酷な世界の状況に無頓着でいいというわけではありません。考えなくていいわけがありません。

ただ、最悪に見える状況のなかでも、私たちは幸福を分かち合うこと、愛を育てていくこと、支え合うこと、成長することができる。そんな人間としての尊厳を、世界が苦境にあるからこそいっそう大切にしたいと思います。一生に一度の神聖な節目は、堂々と祝いましょう。大勢を招く必要はありません。感謝したいごくごく大切な少数の人たちとともに。いやむしろこの時期であれば、パートナーと二人だけ、あるいは自分ひとりだけでもいいではありませんか。新たな門出に立つことができたこれまでの努力をねぎらい、より強い未来を創る覚悟を決めるために、神聖で清らかな光を放つ白いフォーマルウェアを着て、晴れやかに祝いましょう。」

 

私には縁のなかったアニバーサリーではありますが、そのような幸せがあるということは理解できますし、心から祝福できます。だからこそ書きました。世界が祝賀自粛ムードであっても、どうぞ堂々と、アニバーサリーを祝ってくださいね。

桂由美さんの圧巻のデザインにはあらためて敬服します。

 

“We are not the same persons this year as last; nor are those we love. It is a happy chance if we, changing, continue to love a changed person.” (By Somerset Maugham)

 

読売新聞連載「スタイルアイコン」。昨日はおそらく今世界でもっとも注目を浴びる10代、ビリー・アイリッシュをとりあげました。

 

From Wikimedia Commons (Photo by Glenn Francis)

“Versace designs have always been bootlegged. Now it’s Versace bootlegging the bootleg for the bootleggers to bootleg the bootleg.”
(By M.I.A.)

Richesse 2020 Spring 発売です。特集「スポーツで輝くハイライフ」。巻頭にて、ハイソサエティとスポーツの関係について語りました。


東京オリンピックに合わせての特集でしたが、校了後にオリンピック延期が決まりました。状況が刻々と悪化していっていますね……。

 

“Many men go fishing all of their lives without knowing that it is not fish they are after.” (By Henry David Thoreau)

 

“Sports are a microcosm of society.”(By Billie Jean King)

 

 

 

25ans 5月号発売です。カルチャー欄にて「アパレル全史」をご紹介いただきました。ありがとうございます。

〇 日経連載「モードは語る」から入試問題が出されました。東海大学医学部の小論文の課題に、2019年5月11日付「美徳『危険物』の時代」が使われました。受験生のみなさん、日経の連載もチェックしておいてくださいね。笑

 

〇 Oceans 5月号発売中です。「イノベーティブな働き方」(にふさわしいスタイル)をテーマにご依頼を賜り、コラムを書きました。

 

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〇 ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町での仕事のあとレヴィータ。ほっとする空間です。


暗くなるとLevitaの文字と桜吹雪が映し出されます。


このカウンターから見る夕暮れの景色は最高です。東京もロックダウンの可能性が出てきました。この美しい景色も、見ることができるうちにしっかり見ておこうっと。


紀尾井町の桜。6分咲きくらい。

 

“Our wretched species is so made that those who walk on the well-trodden path always throw stones at those who are showing a new road.” (By Voltaire)

ゼニアから男性向けに新しいフレグランスが発売されたことにちなみ、J B press autograph にてビジネスエグゼクティブの香水に関する記事を書きました。

こちらです。「日本のエグゼクティブに”匂い”はあるか」

“Smell is a potent wizard that transports you across thousands of miles and all the years you have lived. ” (By Helen Keller)

 

イタリアは新型コロナの影響で生活に必要のないものの生産中止を余儀なくされておりますね。ファッションや香水なんて、「必要のないもの」の代表格でしょうか……。せめて何らかの形でイタリア製品を応援したい。がんばれイタリア。

なんだか場違い感もマックスなのですが、「社会福祉法人 富山県社会福祉協議会 富山県いきいき長寿センター」が発行するVITA No. 120 (2020年3月20日発行)で3頁にわたるインタビュー記事を掲載していただきました。

お恥ずかしながら、今の仕事に至るまでの経緯や、健康の秘訣などについて語っております。


お世話になりましたインタビュアー、カメラマン、ライター各位、そして撮影場所をご提供くださいましたザ・プリンスパークタワー東京に心より感謝申し上げます。

 

 

Switch 4月号発売中です。

特集はリック・オーウェンス。フォロワーも独特の雰囲気の方々ですが、やはりデザイナーご本人も妖しい迫力がありますね。

この人はいつも堂々とありのまま。世間が漠然と決めた美醜の基準はまったく念頭にない。そこがとてもかっこいい。この人の強さ、あやかりたい。

さて、実は執筆者としてSwitchデビューの号なのですが、ミキモト×ギャルソンのパールネックレス発売にちなみ、「男に、真珠」というコラムを書きました。日経に同じテーマで書いておりますが、ボリュームは2倍以上、より時代背景を書き込んでおります。

よろしかったら本誌にてご覧くださいませ。

 

 

また、日本実業出版社のご厚意により、Switch 今月号のご意見ご感想をお寄せくださった方の中から3名様に「アパレル全史」がプレゼントされます。詳細は、本誌P.133 にてご確認ください。

 

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日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。21日(土)はナオミ・キャンベルのハズマットスーツを見て連想したことを書きました。

Hazmat = Hazardous Material.  ハズマットスーツとは、危険(汚染)防止スーツのことです。

 

 

ナオミさまがどのような姿で空港に現れたか?につきましては彼女のインスタグラムなどをご覧ください。

このようなスタイルのおしゃれバージョンです。


Tyvek 社のハズマットスーツ。写真はウィキメディア・コモンズより(photo by Jarek Tuszynski. 著作権フリー)。

 

 

 

それにしても世界が新型コロナ禍に苦しむこの時期、ファッション関連の連載記事のネタを見つけるのがほんとうに厳しい。いやしかし、大震災のときだってしのいできた。今そこにある現象をどうやってモードネタに関連付け、苦境にある方々を不快にせず読み物としてご提供できるか? ひたすら想像力を絞ります。

本日付けの読売新聞朝刊で、「アパレル全史」をご紹介いただきました。

ありがとうございます。

アクリスのAiバッグ誕生10周年おめでとうございます。

WWD 3月16日号広告カバーにて、Aiバッグについてコメントを寄稿しました。

“women with purpose” としてご指名いただきました。光栄です。感謝します。

 

Aiは開くとトートバッグになり、畳むと台形、すなわちアクリスの頭文字Aを想起させる粋な多様性をもつバッグです。ことさらブランドを主張する威圧感がないのに、人目でアクリスとわかる建築的で遊び心のあるデザインです。

 

“Don’t be satisfied with stories, how things have gone with others. Unfold your own myth.”
(By Rumi)

本日の日本経済新聞The STYLE で中外国島に取材した純国産ツイードの記事を書いています。

北海道ツイードの物語が始まりました。継続できるよう、ぜひ、応援してあげてください。

下の写真はChugaikunishima 1850 2020年春夏コレクションボックスです。 私もこのなかから春夏用のスーツをオーダー中です。

 

“I went to Cambridge and thought I would stay there. I thought I would quietly grow tweed in a corner somewhere and become a Don or something. ” (By Stephen Fry)

北日本新聞別冊「まんまる」発行です。

連載「ファッション歳時記」、第102回『「琥珀のりんご」「龍の涎」の効き目とは』

 

“Here we are, trapped in the amber of the moment. There is no why." (By Kurt Vonnegut)

?日経新聞の書評効果に驚きました。


昨日は一度、アマゾン全体のランキング549位というのを目にしました。3桁というのは初めてです。ずっと見ているわけではないので、たまたまここまで上がった瞬間を目にしたのかもしれませんが、驚愕です。

 

?さてKeep Calm。

本日の東洋経済オンラインで、ベルナール・アルノーの巻が公開されました。こちらです。

 

?横浜中華街の聘珍楼で免疫力アップのための(?)ランチ。いつもは予約しないと絶対入れなさそうな人気高級店ですが、休日にもかかわらず、ガラガラでした。

 

テタンジェ もつけてしっかり栄養補給。野菜のトリュフ炒めが絶妙に美味しかった。接客もすばらしく丁寧で、感動。

 

飲食店、ホテルはどこもたいへんに苦しい時期をしのいでいらしゃることと思います。私も超弱小フリーランスに等しいので苦境には変わりないのですが、可能な範囲で機会をとらえて利用したく思います。お互いに助け合ってサバイバル、がんばりましょう。

“I don’t do damsel in distress very well. It’s hard for me to play a victim.” (By Scarlette Johansson)

本日付けの日本経済新聞の書評欄で取り上げていただきました。

ありがとうございます。

 

 

日経効果が追い風となって、アパレル・ファッションのカテゴリー1位となりました。みなさまにあらためて感謝します。

 

 

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Precious 4月号発売です。

ラグジュアリー特集内で、ラグジュアリーの7条件を引き出してみました。

 

不要不急ごとにほっと一息つきたくなられましたらご覧くださいませ。

 

?Men’s EX 4月号で、「アパレル全史」をご紹介いただきました。

 

ありがとうございます。

集英社クオータリーkotoba 本日発売です。


新連載「スポーツとファッション」が始まりました。第1回は「乗馬と自転車 またがる女と社会改革」です。

私の連載に関しましては、?不要不急?の読み物でございますが、本誌で特集されている「悪の研究」は今こそ必要で、おこもりの友にどうぞ。

 

?Pen でご紹介いただきました。ありがとうございます。


?「アパレル全史」よりアルマーニの巻、東洋経済オンラインに掲載されました。こちらです。

 

 

 

 

?こもりながらじっくり読むのにお勧めの本。

 福沢諭吉の『文明論之概略』。齋藤孝さん訳のちくま文庫です。そもそもなぜ日本は和服に代わってスーツを取り入れた?? 当時の人々の思いを知っておくのも大切ですね。

 

 

JAL機内誌SKYWARD 3月号が発行されました。

連載「私のホテル時間」Vol.4 は、「3つのホテルが囲む奥深き都心のロマンティックオアシス」。ザ・プリンスさくらタワー東京/ グランドプリンスホテル高輪/ グランドプリンスホテル新高輪です。

JALに搭乗される機会がありましたらご笑覧くださいませ。

 

 

 佐藤賢一さんの『黒王妃』が文庫化されるにあたり、解説を書くことになりました。カトリーヌ・ド・メディシスをめぐる歴史小説。名前だけ聞いたことのある王や貴族、寵姫たちのどろどろの駆け引きや残虐な処刑や槍試合シーンに思わず引き込まれ、分厚い……と思っていたけど一気に読み終わる。血まみれのパリで、すっくと黒い服を着て立ち、非の打ちどころないことばで語る王妃にゾクゾクする。最後に勝つのは器量がよい自己愛の強い女ではなく、守るべきもののために賢く立ち回れる辛抱強くタフな女だ。

さて、私に与えられたお題は、カトリーヌ・ド・メディシスと黒い装いの関係。

読み返すべきは、まずはこちらでしょうか。

さらにこちら。先行のすばらしい研究の成果に感謝します。

カトリーヌ・ド・メディシスはこういう系譜にも連なります。こちらもリスペクト!する一冊。

 

イベントが続々中止になり、アミューズメントパークや美術館なども閉館になってしまうと、読書時間が増えますね。積読状態だった本や、ダウンロードしておいて見てない映画もこの期間に一気に吸収できるかな。

 

 

 

?ブリリアントクラブでのレクチャーの模様が公開されました。こちらです

 

 

?新連載の予告です。

 集英社「kotoba」で新連載「SとFの関係 ~ スポーツとファッション」が始まります。スポーツとファッションの密なる関係を、古今の事例から読み解いていきます。第一回掲載号は、3月6日発売。単行本化を目指し、始動しました。また長い旅が始まりました。

このような状況のときこそ、警戒を怠りなく、できることは着実に行い、Keep Calm and Carry On.

 

写真家テラウチマサトさんのサロン、Salon de Masato にお招きいただき、「ダンディズムとジェントルマンシップ」についてレクチャーをさせていただきました。

その後の日本橋エドグラン内でのワインバーでの懇親会もさらに盛り上がり、まる2日かけておこなった100枚超のスライド準備もたいへんでしたが、とても楽しい時間でした。

主催者のテラウチさま、ご参加のみなさまに感謝します。

GQ 4月号発売です。

ジェンダーフルイドが浮上してきた経緯、社会に与えた影響を解説しました。よろしかったら本誌でチェックしてみてください。

?日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。22日は、「メンズも飾る真珠」をテーマに書きました。



冒険家のサー・ウォルター・ローリー。


チャールズI世。


再掲ですが、ギャルソンモデルたち。

 

?安西洋之さんに「アパレル全史」をご紹介いただきました。こちらです。身に余るご紹介、光栄のいたりです。ダンディズム、スーツ史、ファッション史、イギリス王室。実はラグジュアリー研究のどまんなかを意識せずにおこなっていたのだと気づかされた思いがしています。

?婦人画報.jp 「フォーマルウェア」連載第4回。先日おこなわれたアカデミー賞授賞式のドレスがテーマです。8人をピックアップして解説しました。こちらです。

 

?日本マナープロトコール協会「ブリリアントクラブ」で講演しました。テーマは「ファッションの力 ~ロイヤルファミリーから学ぶ」。満席、キャンセル待ちとなったそうです。入り口での消毒の徹底、参加者はマスク着用とウィルス防御態勢万全のなか、でも、楽しくわくわくした2時間を共に過ごさせていただきました。主催者、参加者のみなさまに感謝申し上げます。


(ご参加者さまよりご提供いただきました。ありがとうございました)

?21日付の読売新聞連載「スタイルアイコン」です。

JLO ことジェニファー・ロペスについて書きました。


?芳賀徹先生が旅立たれました。大学生のときに、比較文学の授業を受けました。荒っぽいレポートを出したと思いますが、細部に関しては鷹揚で、「こんな才気を大切にしなさい」というコメントだけを添えて返してくださいました。とても励まされて、ごく最近まで保存していました。具体的に比較文学の「何を」教わったのか、内容はさっぱり覚えていないのですが、「どのように」教えていただいたかという語り方や物腰は30年以上経っても忘れていない。「人が人に教える」ことができるのは、具体的情報よりもむしろ「どのように」という在り方なのですね。感謝をこめて、ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

?斎藤薫さんの名言。「奥ゆかしく相手を傷つけず、心地よくさせる、その結果期せずして相手を引きつけてしまう……それが日本人」「日本人のDNAにある丁寧さと冷静さ、最低限の大人のためのマナーを持って生きれば、それだけで必ず美しさが宿る」「慌てなくていい、がむしゃらにならなくていい」(GINZANISTA Spring 2020 Beauty)    毎朝、読み返してから出かけることにしたいくらい。

?コロナウィルスを警戒してパーティーやセミナーが続々中止・延期になっている時期ではありますが、4月下旬には収束していることを願いたいです。

 

前回、大好評をいただきました朝日カルチャーセンター新宿での講座から半年。4月25日にアパレル・イノベーターズ講座を開催することが決まりました。

「流行を作った変革者 ファッション史を織りあげるプレイヤー列伝」。

4月25日(土)13:00~14:30

詳細はこちら

 

収束を祈りつつ、ご来場をお待ち申し上げております。

 

 

紀伊国屋書店ほかいくつかの書店で展開していただいてるポップ(と呼ぶにはA3サイズなので巨大すぎますが)です。



2刷ではゴルチエの引退まで、つまり2020年1月のことまで扱っています。



紀伊国屋書店渋谷店では、イノベーターズはなんと金色のワゴンに入れられて大々的に展開されておりますよ。

書店さま、出版社の営業のみなさま、そして手に取ってくださる読者のみなさま、ありがとうございます?

北日本新聞別冊「まんまる」3月号が発行されました。

連載「ファッション歳時記」第101回。「経営者はなぜファッション史を学ぶ必要があるのか」。今号からレイアウトが変わりました。

新著をビジネスパーソン向けに書いた理由を列挙してみました。宣伝ぽくて恐縮です。

でもいいかげん「ファッションがテーマの本」と聞いて「スタイリングの解説本」「おしゃれ指南書」と連想される事態をとにかくどうにかなんとかしたい。それはそれであってよいのですが、ハウツーではない研究もある。不平不満を言っているだけでは現実は変わらないので、これまでファッション圏外にいらした読者にアピールしていきます。

『「イノベーター」で読むアパレル全史』の増刷が決定しました。

みなさまのご支援に心より感謝申し上げます。

 

 

発売2週間ちょっとでの増刷は、自分史上最速です……(驚)

 


この日の仕事は芝公園のザ・プリンスパークタワー東京にて。

 

SKYWARD連載ホテルストーリーにも書いておりますが、東京タワー、増上寺、徳川霊廟が並ぶ、都内でももっともよい「気」が流れる聖地にしてパワースポットだと思っています。ウィルス騒ぎによる落ち込みを跳ね返すべく、4月のイベントの成功祈願。



パークタワーではすでにチューリップが咲いています。

富山の廣貫堂といえば、くすりの老舗。私が絶大な信頼を寄せている、海外には必ず持っていくお守り的な胃腸薬(胃腸が丈夫なのでめったに使わないですが……)は廣貫堂製。

 

その広貫堂から、エイジングケアのためのスキンケアコスメが発売されます。和漢のハーブ、酵母の有効成分を配合し、不要物は極力省いた、現代にふさわしい自然派スキンケア。

その名もSmuk 。デンマーク語で「美しい」という意味だそうです。


香りよく、保湿力も高い。価格も手ごろな感じに設定されているので続けやすいのもいい。個人的にも期待大。

 

さらに、スペシャルケアとして洗顔料やマスク、美容ドリンクなどをそろえる「レグル」(ものさしの意味)のラインも発売。

2月25日より、オンラインショップK-to. (ケート)で発売されます。
http://www.k-to-kd.jp



発表会場は表参道のバンブー。

2階のテラス。とても感じの良いレストランだったので、プライベートで再訪しようっと。


快晴ですが風が強く極寒の表参道。

?Lecture.

 

 

?True Blue Association. (一青会)


#Apparel
#FashionIndustry
#UTYO
#OGOB
#Onward
#OnwardKashiyama
#KeikyuEXInn
#Guerlain
#JunAshida
#ChugaiKunishima
#TSIHoldings
#MatsuoInternational
#Matsuya
#MitsukoshiIsetan
#Yamaki
#World

 

 

?ご存命ご活躍中の方について何かを書くと、必ずその後に新しいことが起きるので、本に書いたことが古くなってしまったと思うことがある。

「ロイヤルスタイル」で書いたハリー王子&メーガン妃に関わることもそう。まあ、「出版された時点ではそうだったのね」と寛大な読者に事情をくみとっていただくことを願うのみ。

かといって、これ以上情報が新しくなることはほぼ考えられないという方ばかりを扱っていては鮮度が落ちる。

ジレンマです。

ジャン=ポール・ゴルチエも引退を発表しましたね。「イノベーター」の中のゴルチエの項目は、最後に1,2行、書き加える必要が出てまいりました。増刷される際に修正できることを願うのみです。

ゴルチエの仕事の総括記事としては、こちらがよくできているのでおすすめです。「オートクチュール界のマドンナ」ゴルチエの5つの偉業。男のスカート/ タトゥーモチーフ/ ランウェイの多様性 / 下着をアウターに / トロンプルイユ。

現在、怒涛のようにジェンダーフルイドが進んでいますが、ゴルチエが男子にスカートをはかせた時には、かなりの文化的なインパクトがありました。ほんの40年ほど前のことなのに。

 

?Forbes Japan 谷本有香さんのご紹介で、イタリアから一時ご帰国中の安西洋之先生にお目にかかりました。衣食住にわたるイタリアのラグジュアリービジネスについてご教示いただきました。ラグジュアリーという概念をもちこむと、日本の多くの職人が救われると思う。21世紀のラグジュアリーっていうのは決して絢爛豪華のことではないのです。というような話で盛りあがる。詳しくは、来月発売になる安西先生のご本をお読みくださいね。日本でもラグジュアリービジネスに関する議論がもっと活発におこなわれてほしい。

 

?<Big Thanks>イラストレーターの綿谷寛さんが、インスタグラムで力強いコメントを寄せてくださいました。

ありがとうございます?

 

 

 

 

 

?日本実業出版社のホームページに著者インタビューが掲載されました。「一大トレンドを生んだクリエイターの驚きの発想力」。

 

 

?JAL 機内誌 SKYWARD 2月号にて連載「私のホテル時間」vol.3 が掲載されております。今回は品川プリンスホテルです。JALに搭乗される際にチェックしてみてくださいね。

もともと私の文筆業としてのキャリアは19歳で始めた旅行ライターから始まっていることもあり、ホテルレポートは超得意分野の一つなのです。

これからのラグジュアリービジネスを考えると、ファッションが占める割合が大きくなっていくようには見えず、むしろ食や旅も含めた、「経験」に重きがおかれていくだろうと思います。

 

?The Rake が掲載してくださいました。



?アロマのスペシャリスト、平野佐和さんがウェブサイトで素敵なレビューを掲載してくださいました。


?メンズファッション評論家の林信朗さんがフェイスブックでコメントを書いてくださいました。

?ポージングディレクターの中井信之さんが、ブログとフェイスブックで読みどころを押さえたレビューを書いてくださいました。ありがとうございます。

 

?インスタやフェイスブックで、新刊記念講演にご参加くださった方が続々コメントをアップしてくださっております。ありがとうございます。

 

今回のフェアでは、イタリア大使館もプッシュしているアペリティーボという習慣に基づくメニューが各ホテルで展開されます。

夕方、夕食前に家族や友人と誘い合って、バールやレストランでお酒を飲みながら楽しい時間をシェアする習慣。

近年では、夕食代わりになるほどのボリュームのあるフードをブッフェで食べることができるアペリチェーナというスタイルもあるそうです。

各ホテルの趣向を凝らしたアペリティーボ、アペリチェーナの詳しいメニューはこちらから。

 

充実のイタリアワインのラインナップ。


エグゼクティブソムリエの市村義章さん。


バーテンダーズ。左から、紀尾井町の中西孝行さん、品川の川手輝昭さん、高輪の栗原秀和さんです。


宴の終わりに寛ぐシェフたち。いい雰囲気。左から、品川総料理長の吉田功さん、芝公園エリアの総料理長・三浦健史さん、そして高輪エリアの総料理長・高橋慶太さん。

ス―パーカー、クラシックカー、ディープな音楽の話題なら他の誰もついていけないマニアックでハイコンテクストすぎる会話で延々と盛り上がり続けられる東京シティエリア 統括総支配人の武井久昌さんとBLBGのCEO田窪寿保さん。一般教養のみならずニッチな教養でも群を抜くお二人のDJ対決がTable 9 で実現したら面白そう。武井統括総支配人のネクタイは、イザイアです。写真ではわかりませんが、ぽちっとイザイアマークが入っています。

Buono! Buono! ITALIA FAIR 2020 は、2月1日から3月31日まで、都内7つのプリンスホテルで展開されます。

#BeyondYourExpectations

 

ご協賛各社です。イザイア(ISAIA)さま。イザイアは、ナポリの名門ファクトリーブランドで、世界のエグゼクティブに支持されています。イタリアらしいクラシカルな品格といえば、イザイア。はい、こちらをご覧ください。

160名ほどのゲストでにぎわうボールルームでひときわ存在感を発揮していたイザイアの市瀬晃央さんと本間宏海さん。イギリスのスーツにはない独特の艶っぽい華やかさがありますね。

今回、レセプションで各ホテル総支配人が着用したネクタイとチーフは、イザイアの製品です。


お花越しに(笑)微笑むザ・プリンスパークタワーの総支配人、石川学さんが着用していらっしゃるのがイザイア。(遠くてわからないですね……至近距離で写真撮るべきでした。反省)

そして車ではマセラッティ。

内装がまたひときわ上質で、なんともセクシーな空間でした。

さらに、ランジェリーのインティミッシミ(intimissimi)。


フェア期間中、intimissimiの赤のキャミソール&ショーツがプレゼントされるステイプランもありますよ。15室限定です。詳しくはこちら

 

さらに、テクノジム。

最新型のラグジュアリーフィットネス製品は、ボールルームでも大人気でした。東京シティエリア マーケティング統括支配人の林佳代さんと私が座って、というか乗っかっているのは、テクノジムの高級レザー製のバランスボールです。座り心地も快適です。

 

社交に夢中になっている間にも舞台上ではオペラティックなパフォーマンスが。歌うのは柴田泰孝さん。

To be continued……

Buono! Buono! ITALIA FAIR 2020 の詳細はこちら

#BeyondYourExpectations

プリンスホテル東京シティエリアで第3回目となるイタリアフェアが開催されます。2月1日~3月31日まで。

華々しくレセプションが開かれました。ザ・プリンスパークタワー東京ボールルームにて。

プリンス名物、氷の彫刻。精巧ながらダイナミックな芸術性には、いつもながらのことですが、感動します。なんと氷の間にワインのボトルが差し込まれていますよ。


入口で迎えてくれるヴェネチアンマスクの「マスケラータ」。照明もイタリア国旗の色。細部まで凝った演出で、妖艶でゴージャスなイタリア感が醸し出されています。

 

イタリア商工会議所会頭、駐日イタリア大使、東京シティエリア統括総支配人、アリタリア航空社長によるテープカットのセレモニー。アリタリア航空のCAがテープカットのサポートに。


昨年、大好評を博したスターシェフたち、今年も来日。



飴細工によるヴェネチアンマスク。間近で見るとその芸の細かさに驚くアートです。





今年のテーマはカルネヴァーレ。イースター復活祭に合わせた断食期間に入る前に、楽しく食べて飲んで歌って、お祭り騒ぎをしましょう!という趣旨で始まったとされます。今では自由に参加できるお祭り的なイベントになっています。

カルネヴァーレにふさわしい、圧巻のお料理の数々。

ザ・プリンスパークタワー東京&東京プリンスホテル総料理長の三浦健史さん。

エグゼクティブ・シェフパティシェの内藤武志さん、高輪エリア総料理長の高橋慶太さん。後方にも明日のエグゼクティブシェフたちがずらりと。

To be continued……

Buono! Buono! ITALIA FAIR 2020の詳細はこちら

#BeyondYourExpectations

 

 

 

 

 

 

 

日本産ツイード、誕生しました。

 

(偶然このような瞬間を切り取りましたが)ギターを持つようにツイードを持つ宮本雄三さん@中外国島。

 

数少ない北海道の羊の毛から作られた、貴重なツイードです。


 

Rarity, Quality, and Sustainability. Yes, they have successfully produced beautiful Tweed made in Japan. My article about Hokkaido Tweed will be published next month.

 

地引由美さん主催のラ・コゼット・パフメにお招きいただき、新刊記念を兼ねた講演をさせていただきました。六本木の国際文化会館にて。

14種類もの高級香水のそこはかとないよい香りで、満席のお客様とご一緒にたいへん充実した時間を過ごさせていただきました。

香水をテーマにした会であり、地引さんも14ブランドもの香水のサンプルを用意してくださていたので、選ばれた香水ブランドに関連のあるクリエーターの話を中心に進めました。


(Photo@ Yumi Jibiki)

56人のクリエーターひとりひとりに思い入れがあり、ほんとうは全員について話をしたいくらいでしたが!

本も用意していった分が完売+不足分まで出て後日お送りするという前例のない事態に…。ありがとうございます。

 


(Photo @Yumi Jibiki)

お一人お一人、心を込めてサインさせていただきました。

 

(Photo @Ms. Kaori Tanaka)

14種類もの香水のムエットを、互いに香りが混ざらないように参加者の人数分用意し、かつ、当日も重い香水ボトル14個も持参して会を盛り上げる地引さんの香水愛にはいつもながら目を見張ります。

 

主催者の地引さん、スタッフの方々、そしてご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。

 

*当日の模様は、ラコゼさまのサイトに。こちら

*アンケートもとりまとめいただきました。自賛めいて申し訳ないのですが、一部ご紹介させていただきます。

「大変おもしろかった。ファッション雑誌の文脈では切り離して語られがちな人たちを横断的な視点で語っており、さすがの企画力だと思いました。(中略)一部のファッション好きだけでない、より多くの人にわかりやすい語り口なので『アート志向』をめざして山口周など読んでいるビジネスマンにも聴いてほしいと思いました」

「とても楽しく勉強させていただきました。最後の『何のためにビジネスをしているのか』ということばが刺さりました。数々のイノベーターのお話を聞いて、自分のこだわりはとにかく表現する!ことが大事だと改めて感じました。今年は恐怖心を乗りこえることがテーマの一つだったので、結果を気にせずまずは行動に起こしてみようと思います」

「とても有意義な時間でした。内容ギッシリで、本当に来てよかったです」

「先生のお話が楽しくて笑いが絶えず、あっという間でした。もっとお聴きしたいです」

「本日のお話も期待どおりでした。香織先生も楽しそうにお話くださりいっそうなごみました。アパレル史、装いの歴史をながめていくと、まさに時を反映していることに気づかされます。格差、差別をとりはらい人が自由に生きるための模索をこの中にも感じることができました」

……などなど、多くのあたたかいお言葉をいただき、励まされました。多謝。

 

婦人画報.jp フォーマルウェア連載が更新されました。「ダウントンアビー」をフォーマルウェア、という観点から見てみました。こちら

 

新刊に関して続けざまに3件のインタビューを受けました。共通していたのが、「知っている名前の人の項目をまず読んだ」。ある高級紙のインタビュアーは「知っている名前の人の記事は読もうと思うが、そもそも名前を知らないと関心の対象に入ってこない」とまでおっしゃっていました。

私にはまったくない発想だったので、いろいろと考えこんでおります……笑。

名前を知ってもらうこと、というのはかくも重要、基本中の基本なのですね。

 反響続々いただいております。ありがとうございます。

?ホアキン<ジョーカー>フェニックスが、環境のために映画賞シーズンはステラ・マッカートニーのディナージャケット一着で通す、と宣言したことを受けて、

24日付の読売新聞連載「スタイルアイコン」は、ステラ・マッカートニーでした。

?本日25日付の日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」では、先日、気になるアイテムとしてアップした「ブーブ・アーマー」ことブレストプレートについて書いています。こちらも夕刊がお近くにあったらチェックしてみてね。

 

?ヒストリカルな服がお好きな方にお勧めの本。How to Read a Dress. 16世紀から20世紀までのドレスについて、細部を含め詳細に解説してある。

下着はどうなっていたのか?とか留めるところはどうなっているのか?とかこのレースはいったい何のため?みたいな素朴な疑問にも答えるマニアックな本です。難点は字が小さすぎること。小さい字が苦にならない若いうちに読んでおこうね。笑

(Click to amazon)

昨日は新刊に関わるインタビュー(by Nikkei Style)と、ディズニーのウェブの仕事。ディズニープリンセスの衣装を歴史的背景から解説するというチャレンジングなお仕事でした。

さすがディズニー、細部まで意味まみれで丁寧に作っているんですね。インタビュアーが元・キネ旬編集長だったので、ハイコンテクストなレベルで話がはずみ、話しながら新しい発見があってほんとに面白かった?

ディズニーは版権について厳しいので、一般の媒体で写真を扱うのがなかなか難しいのですが、ディズニーのウェブなので写真は自由に使えるというのが嬉しいですよね。ディズニーワールドはやはり無条件に楽しい。ディズニープリンス版もやりたいくらい? 「ビースト」(Beauty and the Beast) の衣装なんて圧巻ですから。

 

 

 

 Nikkei Style では、「イノベーションに成功した経営者」「ブランドの継承」という観点からインタビューを受けてきました。

ブランドの継承がファミリー内で理想的にスムーズになされたケースとして、本書ではジュン アシダを紹介していますが、実はビジネス界全体を見ると、ファミリー内だからこそとことん揉める、というケースのほうが多いんだそうです。O家具さんとか。なるほど。

こちらはビジネス欄で掲載される予定です。ぞれぞれアップされたらお知らせします。

 

 

 

You don’t always get what you wish for.  But you always get what you work for.  You don’t find will power.  You create it.

?紀伊国屋書店新宿本店、1階の激戦区ではこのように大々的に展開してくださっています。ありがとうございます。



?ファッションジャーナリストの宮田理江さんが、早くもアパレルウェブにすばらしいレビューを書いてくださいました。こちら。感激です。ありがとうございます。

 

 


暦の上では大寒という一日でしたが、春に向けての新プロジェクトの企画。


こちらでは7月にお披露目になる新施設についての企画。おそらくあっという間に夏が来る。だからこそ「今日の一時間」の積み重ねを意識しないと、何も残らぬまま一年が過ぎる。あらためて自戒。

翻訳・共著・監修を含めると18冊目(中国版・台湾版を含めると21冊目)となる新刊が本日発売となります。

ビジネス書としては、ファッションやアパレルの歴史の大きな流れを学びたい人にとっての入門書という位置づけです。

それぞれのイノベーターが人生をまるごと投じた仕事を研究することを通して、「ファッションとはなにか?」「人間がよりよく生きるということは?」「仕事を通して幸福になるとは?」という問いに対するヒントを多々いただいています。横糸として、そのような言葉が読者のみなさまの心のエネルギーの糧となるよう祈りをこめて織り上げた一冊です。

 

◇構成

■オートクチュールの始まり女性「解放」のイノベーション
■20世紀モードの発展と成熟 時代が求める人間像を作ったデザイナー
■モードの多様化と、その行き詰まり ブランドが抱える後継者問題
■日本が世界に与えた衝撃
■グローバリズムとカリスマ経営者
■翻弄するのか?翻弄されるのか? 時代の寵児、クリエイティブ・ディレクター
■グローバル・ニッチ市場で勝負するクリエイター
■イノベーターを育てるファッションメディア

◇本書に登場する「イノベーター」(全56名のうちの一部)

●ガブリエル・〈ココ〉・シャネル ●クリスチャン・ディオール●イヴ・サンローラン
●ジョルジオ・アルマーニ●ベルナール・アルノー●アマンシオ・オルテガ●マーク・パーカー
●カール・ラガーフェルド●ヴェラ・ウォン●ダイアナ・ヴリーランド●アナ・ウィンター
●森英恵●御木本幸吉●芦田淳●山本耀司●川久保玲●舘鼻則孝●柳井正

参考文献、参考映画も充実させました。ぜひお手に取ってお確かめいただければ幸いです。


 

 

James Bond Movie “No Time To Die” will be released in April.

Celebrating the new 007 movie, the exciting project has just started.


Kickoff dinner at Table 9 Tokyo.



“Bond Champaign” Bollinger 007.



Flan of crab porcini puree and truffle paste.


Salad of lobster and turnip celeriac mousse.


Sauteed abalone spinach and hollandaise sauce.


Roasted duck breast red wine sauce.


The Executive chef of Table 9 Tokyo (Shinagawa Prince Hotel), Mr. Isao Yoshida.  Thank you for the splendid dinner.

Big Thanks to : Mr. Toshiyasu Takubo (BLBG), Mr. Keisuke Ito (Arcane, Bollinger), Mr. Hisaaki Takei (Prince Hotels Tokyo City Area), Mr. Shoichi Terashima (Aston Martin), Mr. Masanori Kawamura (The Prince Park Tower Tokyo), Ms. Mika Katayama (Prince Hotels Tokyo City Area), and Ms. Kayo Hayashi (Prince Hotels Tokyo City Area).

 

#Beyond Your Expectations

 



新刊の見本が届きました。ビジネス書らしい装丁ですが、手に取ると、とても質感の高い紙であることがわかります。カバーをとると赤い表紙が現れます。

口絵部分の年表はカラーです。全302頁。

取材、写真ご提供、査読などで多くの方々からのお力添えを賜りました。あらためて、心より感謝申し上げます。

 

『「イノベーター」で読むアパレル全史』は、日本実業出版社より18日(土)発売です。

北日本新聞別冊「まんまる」連載「ファッション歳時記」が100回を迎えました。

2011年から始まった連載も8年半。まさかこんなに続くとは思いもしなかった。読者のみなさま、北日本新聞のスタッフに心より感謝申し上げます。

「婦人画報」2018年9月に寄稿した記事の一部が公式ウェブでも公開されました。

英国スタイル 前編

英国スタイル 後編

ウェブ版では、写真を見ていただくのが主眼、となる印象ですね。

「原則遵守は中産階級的であり、ときには大胆なルール破りをするのも貴族らしさに不可欠なふるまい」と書いたのですが、これを鼻持ちならないと受け取る人も承知の上で真実として伝えますと、「ルール違反」にやたら厳しいスーツポリスや着物ポリスは、なんというか、「中産階級的」なのです。だれかが決めたルールの枠を外れず、それに従うことが正しい、と信じて疑わないその在り方が。中産階級は一種のメインストリームであり、それが悪いと言っているわけでは決してないのですが。

ダンディズムの学徒としてはつい、抵抗したくなるんですよね。

 

こちらでは、より深く「英国貴族的」スタイルを掘り下げております。

オーストラリアではブッシュの大火事が広がり収まる気配をみせず、アメリカとイランの間で戦争の兆しありで多くの国が無関係ではいられない事態。年頭からテロを起こすような、あの分別を欠いた大統領が核兵器を使わないという保証はどこにもなく、地球レベルで危機が切迫していることを感じます。

ファッションをテーマに語るなんて平和な時代でしかできないこと。地球に平和が訪れるよう、祈ることぐらいしかできないのがもどかしい。自衛隊が激しい紛争の可能性ある地区に派遣されたら日本の平和も完全に保証されるわけではないでしょう。現実は刻々とシビアな方向に向かっているように見えますが、それでも、希望のある2020年となるよう祈願したい。

 

Web LEONでのダンディズムの記事が、Nikkei Style に転載され、本日より公開されています。こちら

こういう時代に念のため振り返っておきたい先人の「ダンディ」として、白洲次郎(拙著では靴下ゆえに非ダンディ認定をしましたが)がいる。白洲次郎は最後まで時代の空気に逆らって参戦に反対して、ぎりぎりまで日英両国の関係者を説得し続けた。結局、それが無理とわかると食糧難を見越して疎開し農業を始めた。召集令状を拒否して兵役につかなかったことで卑怯者呼ばわりもされたが、自分を世のために活かす道は戦後の復興にありと見定め、多大な貢献をする。生前も没後も賛否両論がつきまとう人だが、自分ができることとできないことを見極める分別と、俊敏な行動力は備えていた。

全ダンディ志願者のみなさん。「時代の空気」に鋭敏でありつつ決して空気に流されないよう、歴史の大きな流れを知ってあらためて自戒を。

 何度も推薦しているかと思いますが、白洲次郎の生涯を知るにはおすすめのドラマ。伊勢谷友介さん、「マチネの終わり」にでは英語がイヤミになるちゃらい男の役でしたが、こちらは骨太な英語力を駆使してかっこよすぎるくらい。

SPUR 1月号でコメントした内容がウェブでも読めるようになりました。こちら。

ジェンダーレスの次に来ている2020年春夏の装飾主義について。

 

 

なんで今さら性差著しかった ヴィクトリアン?! ビリー・ポーターの例を出すまでもなく、これは男性が着てもよいのです、という時代になったと受け止めたい。

 

女性にとっても、「女性らしさの強調」(の復活)というニュアンスではなく、装飾主義が多様な選択肢の一つになった、と解釈して楽しんで着ればよいのだと思います。

多様性のどさくさに紛れて申し上げるならば、「似合う色判断」に従って「似合う色」ばかり着ているというのもつまらないと思います。そうした色があるということを理解したうえで、場に応じて、多様な色を楽しんでよいし、多様な色を着こなせるだけのパーソナリティの幅を作る努力をした方が人生が面白くなります。ワンスタイル・マルチカラーの英エリザベス女王やアンゲラ・メルケル独首相がお手本ですね。

 

 

本日は2月発売のある雑誌のファッション特集号に向けて「ジェンダーフルイド」について書いている最中です。ジェンダーは当面、モードのテーマになり続けそうです。

これが終わっても、年明け6日まで原稿を提出という仕事が山積で(編集者にとっては「休み明け」となりますが、その間こちらは仕事しなくてはならないということですよね。笑)、いつものように仕事納めの気配などはありませんが、お仕事のご依頼をいただけるのは本当にありがたいこと。忙中閑をちょこちょこ楽しみながら乗り切ります。

 

? 近刊検索デルタで日次、週次、月次とも一位となりました。



発売後が勝負、ではありますが、関心をもっていただけるのはありがたいかぎりです。

JA No. 113 発行となりました。

エッセイ「女性のビジネスウェアの『正解』は」を寄稿しています。

お近くのジュン アシダのショップで入手できます。

 



English version and French version are available.

Big Thanks to all the staff of Jun Ashida, including the wonderful translator Mr. Jeffery Hunter.

Timeless U.K. British Fair 2019をドレスで支えてくださったのは、天才的リフォーマーの内本久美子さんでした。

 

心斎橋リフォームマガジンに製作裏話が掲載されております。

ぜひ、お読みになってみてくださいね。

実は裏地にもユニオンジャックがあしらわれていました。見えないところ、細部に徹底的にプロフェッショナリズムが貫かれているのです。

一見、ふざけて見えるものほど丁寧に作らねばならない。

これは来月出版する本のなかに登場する、ひとりのデザイナーの言葉ですが、それをクールに実践する久美子さんの手腕にあらためて感動しました。

 

Big Thanks to All:

Dress made by Kumiko Uchimoto
Jacket tailored by Teruo Hirokawa with fabric woven by Chugaikunishima 1850
Photo @Onda Takuji
Edited by Yasuhiro Okuyama

?婦人画報ウェブ「世界のドレスコード」vol.2 がアップされました。しばしばご質問を受ける、「昼間の燕尾服」、またサッシュ(大綬)についてもふれています。

 

?セルリアン東急で開催されたマリーンのディナーショーにお招きいただきました。


マリーンのお色直しも数回楽しませていただき、ノリノリのダンスタイムもあり、会場が一体となったすてきなショーでした。


こちらはデザートのパフェに見えますが、カニサラダ。


鎌倉アンティーク土橋さん、「おもちゃ博物館」でも有名な北原照久さんご夫妻。ほかにも多くの知り合いが参加しており、予想外の年末社交で盛り上がりました。ご一緒のテーブルになったみなさま、ありがとうございました。

横浜信濃屋さん主催のクリスマスパーティー。みなとみらい「アッティモ」にて。外はあいにくの雨でしたが、中は熱気で盛り上がり。

 

尾張一宮から中外国島のスタッフも参加。左から宮本さん、田畑さん、中野とんで佐藤さん。

私がこの日、着ている服の生地は、中外国島が創る高級スーツ地のラインChugaikunishima 1850から、ネイビーのベネシャンです。



これを+ジャケットのセットアップとして仕立ててくださったのは、Hiro & Sonsのマスターテーラー、廣川輝雄さんです。

 


恒例、白井さんも演奏するカントリーミュージック。


毎年、このパーティーでお会いする方々。

(内本久美子さんより写真シェア)信濃屋さんのクリスマスパーティーは今年で12年目。今年で一区切りなさるそうです。大人の社交のプラットフォームとして多大な貢献をされたのではないでしょうか。長年、こうしたパーティーを開催していただいたことに心より感謝申し上げます。

 


photo @ys.life.style.innovation

ちなみに、上のワンピース(と上着)を昼間の日光のもとで着ると、このように管理職の会議にも出席できるスタイルになります。夜は上着を脱げばパーティードレスとして着用できます。Chugaikunishima 1850ベネシャンの光沢は、夜の照明にも負けません。

#GoTailored

ロンドンにプリンスアカトキがオープンしたことを記念して開催された、プリンスホテル東京シティエリア Timeless UK British Fair 2019 も本日で終わります。


ほとんど時間がないなかで企画され、実現された盛りだくさんのイベント。


多くの友人たちが喜々として巻き込まれてくれ、スタッフが真剣に「遊んだ」ことにより、わくわくするような熱気が生まれて最初のフェアは大成功となりました。

 

 



ロンドンバスとロンドンタクシー(白&黒)とジャギュア、アストンマーチンが勢ぞろいする光景はなかなかロンドンでは見られないかもしれない……。笑


想定外のクリーンヒットとなった、田窪さん監修ジェームズ・ボンドの朝食。大使館の朝ごはんメニューも大人気。

 


パークタワー、スカイガーデンのカクテル「アカトキ」。


総支配人が覆面DJとして活躍したTable 9のUKミュージックイベント。ユニオンジャックドレスをワンダーウーマン風にアレンジしてくだったのは、心斎橋リフォームの内本さん。

 


ギャラリーのボンドマティーニ3種。田窪さん監修。バーテンダーの森さん。

木谷さんによるロンドン旅セミナー後、グランドプリンス新高輪のラウンジ「もみじ」でハイティー。

 

パークタワーでは鎌倉アンティークス土橋さん所有の白いロンドンバスが飾られ、ラウンジはアンティーク一色。

 

アカトキのシェフ、ゲイリー・グラントさん来日、グランドプリンス高輪トリアノンでモダンブリティッシュのディナー。

 

 

ギャラリーでの「紳士淑女養成講座」。採算度外視でお料理とフリーフローのプランを作ってくれた料理長の鈴木さん、総支配人の芝田さん、サポートしてくださったハケットロンドン大西さん。この日のための衣裳をゼロから作ってくださったのは、心斎橋リフォームの内本さん。


ひとえに現場のスタッフとマーケティング担当者のがんばりの賜物ですが、なんというか、大人の文化祭のようでもありました。個人的には、これまで築いてきたネットワークや知識や経験を総動員してホテルにふさわしいエンターテイメントにするという挑戦でもあったフェアでした。2か月間、本当に楽しかった。ご協力くださったみなさま、それぞれの企画にご参加くださいましたお客様に心より感謝申し上げます。

 

#BeyoundYourExpectations

 

 

 

 

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2020年1月18日発売です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 2019年発売のこちらも引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

爆クラ! 第83夜。

テーマは「クラシック音楽とドレスコード」。ユジャ・ワンの衣装から日本のオペラ歌手の「結婚式お色直しドレス」まで爆笑の連続。

自分が好きではないハイセンスな髪型にされて涙目になりながらパフォーマンスして世界でその存在を認められる ⇒ 自分が好きな女子アナ的男ウケファッションに戻りその他大勢の一人に戻る(ほうが心地よい)

この残念なストーリーがいちばん刺さった。世界に跳びたいパフォーマーのみなさん、自分の好き嫌いのエゴ(ないしコンプレックス)など捨て、客観的な自己プロデュースに賭けてみませんか?


湯山玲子さんの実演つきの鋭いライブトークは「爆裂」という印象で、さすが、面白かった! 最高でした。

客席のレベルとテンションが高かった。デザイナーの横森美奈子さんもいらしてくださいました。音楽評論家の小田島久恵さん写真ありがとうございました。松田美由紀さんともご挨拶できました。香水エキスパートの地引由美さんもサプライズでいらしてくださいました。ほかにも各界のプロフェッショナルな方々が。3時間があっという間でした。みなさん、ありがとうございました?

 

☆終了後、どこのブランドかとお問い合わせが多かったシャツは、伝説のシャツ職人を擁するPETULAにてフルオーダーで仕立てていただいたものです。キリアン・ヘネシー風の高い襟をオーダーしました。袖口、襟もとは傷めばそこだけ作り直してくれるので、結果として長く着ることができるサステナブルなアイテムになります。

(おそれおおくもキリアン様の写真をもっていってオーダー。この襟と全く同じにするには、フランスのシャツ屋さんまで行かねばならないようです……笑)

シャツの襟もとに入れているのが、先日、アクリスのパーティーでいただいたツイリー型スカーフです。目立ちませんが、一枚、半襟のように入れることで「がっこうのせんせい」スタイルになることが避けられます(たぶん)。

My serial essay “Style Icon” for Yomiuri Shinbun.

Billy Porter as Icon No.102.

 

 

とても衝撃的な本でした。近日中に活字媒体でご紹介いたします。

 

2020年1月18日発売『「イノベーター」で読むアパレル全史』。年表付き。ファッション史の入門編+現代モード事情を読むためのキーパーソンを紹介。

 

さらに2社様からオファーをいただき、2020年刊行予定が決まりました(初夏、12月)。あくまで予定で、次の年にずれ込む可能性や突然の事情変更のおそれもなくはないのですが、なによりも読者のみなさまに喜びをお届けできるような本の完成を目指します。こうして仕事を続けられるのも読者がいてくださってこそ。感謝をこめて。

 

?爆クラ!はいよいよ明後日。お申し込みは、こちらからお願いいたします。

 

Akris Cocktail Party with 2020 Spring Summer Collection.

ニコラス・G・ハイエック センター。

モデル&DJもアクリス。幾何学パタンが粋です。


写真では伝わりにくいのですが、極上の素材、マニアックと思えるほどの技巧が駆使されております。


アクリスジャパン社長の井野智恵子さん(左)と、アクリスから独立することになるコンテスの新社長、仲川昌幸さん。

Forbes Japanの名物営業部長、佐藤さんと話している中野をアロマのスペシャリスト平野佐和さんが撮影してくれていた一枚。

バレエダンサーの柄本弾さんとアクリスの巨大バッグの写真の前で。ピンクのバッグはコンテスです。

最後におこなわれたシャッフル(参加者の名刺が入った箱の中から社長がランダムに名刺を選ぶくじ引き)では、まっさきに中野が引き当てられ、すてきなツイリー風スカーフをいただきました。強運です……。心より感謝申し上げます。近日中につけていく機会をみつけて披露させていただきます。

フィールドを超えて多くの素敵な方々に出会いました。みなさまありがとうございました。

 

 

 

 

「婦人画報」115周年おめでとうございます。

本日リニューアルした公式ウェブサイトで、新連載「フォーマルウェアの基礎知識」が始まりました。

ここぞの時にご参考の一助になれば幸いです。

Nikkei Style Men’s Fashion  「即位の礼 世界のロイヤルファミリー 装いの優雅」

世界のロイヤルメンバーのスーツについてコメントしました。

湯山玲子さんプロデュースの「爆クラ!」第83夜のゲストにお招きいただき、話します。

12月20日(金)20時~

詳細は、こちら

 

テーマが「クラシック音楽のドレスコード」ということで、海外のクラシック音楽シーンの事情を探るべく、世界で活躍する指揮者、村中大祐さんに指揮者の視点から見たファッション事情をご教示いただきました。いつからなぜ指揮者は黒い詰襟なのか、日本の女性オペラ歌手はなぜ結婚式のお色直しのようなドレスを着るのか、舞台上のドレスコードは、観客は、照明は、各国の違いは、いろいろなことがわかり、目からうろこでした。クラシック事情の変化にイギリスの経済事情が大きく関与しているということも。さすが村中さん。ありがとうございました。当日は、伺った貴重なお話をさらに深掘りして、ファッション事情とからめて、ゲストの方にもご満足いただけるようなお話を届けられるようにしたいと思います。

いや私が心配しなくても湯山玲子さんが十二分に刺激的なトークを展開してくださることは間違いないのですが。

お楽しみに。

 

ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町でおこなわれた「紳士淑女養成講座」にご参加くださいましたみなさま、まことにありがとうございました。

 

レディーファーストの起源になった宮廷愛の恋愛技法、数々の食卓マナーの起源になった古代ローマや中世の慣習から、メディア未掲載の超最新情報まで。

 

好奇心旺盛な方に向けた新時代のライブ教養エンターテイメントとしてご提供させていただきました。

表層のハウツーをなぞるのではなく、起源を知ることで想像力が刺激され、心の安らぎを伴う本物の自信を得ることにつながると思います。

採算度外視でシャンパンを含むフリーフローのカクテルプランを作ってくださったザ・プリンス・ギャラリー東京紀尾井町の金光義丈さん、料理長の鈴木房雄さん、総支配人の芝田尚子さん、コンシェルジュの桃井忍さん、MCをつとめてくださった高木聖香さんはじめスタッフの方々。紳士の小道具を数々ご用意いただき、昼から夜への七変化をご紹介くださったばかりかマニアックな服の見方を披露してくださったハケットロンドンの大西慎哉さん。この日のためのドレスをデザイン・制作くださった心斎橋リフォームの内本久美子さん、中外国島の極上服地でジャケットを仕立ててくださった廣川輝雄さん。ロンドン最先端のポケットチーフテクニック「ターンブルフワラー」を伝授してくださった田窪寿保さん(ターンブルフラワーはギャラリーのスタッフの間で流行中です)はじめ多くの方々から惜しみないご協力を賜りました。心より感謝申し上げます。

ギャラリーのコンシェルジュはすばらしいのです。この日も衣裳のたたみじわを直前に発見してコンシェルジュにSOS。すぐにアイロンをかけて持って着てくださいました。困ったときの救世主コンシェルジュ。用がなくてもホテルに行ったらまずはコンシェルジュに挨拶をしましょう。

たくさんの写真をシェアさせてくださったゲストのみなさま、重ねてありがとうございました。

Table 9 Tokyo にて、昨年に引き続き、NYのミシュラン二つ星シェフ、ガブリエル・クロイター招聘ディナーがおこなわれました。

今年のメニューです。12月4日の部に参加しました。


日本の繊細な香辛料が微妙にブレンドされ、なんとも複雑な奥行きがあります。


料理とワインをあわせるデギュスタシオンも洗練されており、日本酒もラインナップされておりました。



こちらも装飾に日本の秋を感じさせるアレンジ。いたるところに、ガブリエルの日本に対するリスペクトを感じます。


きのこの風味が際立つエスプーマ。


ジュブレ・シャンベルタンのなんとも官能的な香り。

招聘シェフと一緒に仕事をするたび、現場スタッフも刺激を受けてレベルが上がっていきます。ガブリエルも日本の食材や料理にヒントを得て、さらにバージョンアップしていく。ほんとにすばらしいコラボレーション。

招聘イベント終了後は京都へ向かい、さらなる食のヒントを探すそうです。またお会いできますように!

Men’s Precious 2019 Winter 発売です。

中外国島×アルデックスによる「至高のニッポンスーツプロジェクト」をご紹介しました。

写真は2点とも、Chugaikunishima インスタグラムより。

洋服文化が伝わって150年、もはや「スーツ=西洋」という固定観念からは解き放たれるべきという思いのもと、日本を代表する老舗服地メーカーと1958年創業のスーツ工房ブランドがタッグを組みました。

世界のいかなる舞台に立とうと日本のアイデンティティを誇ることができる、華ある日本のスーツ。

日本の伝統的産地とそこで働く人々を守ることで、日本の持続的発展にも貢献するスーツ。

彼らの思いと活動をぜひご覧くださいませ。

 

また、カルチャー欄では『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』をご紹介いただきました。ありがとうございます。

12月になりました。

JALの機内誌「SKYWARD」も本日より12月号が搭載されます。

連載「Beyond Your Expectations 私のホテル時間」。第2回目はザ・プリンスパークタワー東京/東京プリンスホテル です。

芝公園エリアでの私の過ごし方を書いています。

JALに搭乗される時にはチェックしてみてくださいね。

 

Timeless UK British Fair 2019.  ロンドンアカトキのTOKII エグゼクティブヘッドシェフ、Gary Durrant をお迎えしたスペシャルディナー。

赤文字は、それぞれのお料理に合わせて供されるワインです。

グランドプリンス高輪「ル・トリアノン」にて。

ビーツの塩焼き、なんていう変わったお料理が入る野菜のプレート。

 

子羊のローストもやわらかくてまろやか。

バニラとパッションフルーツのチーズケーキ。オーストラリアの貴腐ワインがぴったり合う。

私はスモールポーションにしてとお願いしているので、通常のお料理はこちらの2倍くらいのボリュームです。

デュラント氏は、Savoy Hotelでのシニアスーシェフとしての経験をはじめ、InterContinental in London、Claridges Hotel in London, Grand Hotel Du Cap Ferrat in Franceなど、数多くのホテルで経験を積んできました。とても穏やかな笑顔のシェフです。ロンドンにお出かけの際は、ぜひPrince Akatoki へ。

Special Thanks to all the Managers and Staff of Prince Hotels Tokyo City Area.

 

#PrinceHotelsTokyoCityArea

#BeyondYourExpectations

 

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voy Hotelでのシニアスーシェフとしての経験をはじめ、InterContinental in London、Claridges Hotel in London、Grand Hotel Du Cap Ferrat in Franceなど数多くのホテルやレストランで才能あふれるシェフらと共に20CoSavoy Hotelでのシニアスーシェフとしての経験をはじめ、InterContinental in London、Claridges Hotel in London、Grand Hotel Du Cap Ferrat in Franceなど数多くのホテルやレストランで才能あふれるシェフらと共に20Savoy Hotelでのシニアスーシェフとしての経験をはじめ、InterContinental in London、Claridges Hotel in London、Grand Hotel Du Cap Ferrat in Franceなど数多くのホテルやレストランで才能あふれるシェフらと共に20ntinental in London、Claridges Hotel in London、Grand Hotel Du Cap Ferrat in Franceなど数多くのホテルやレストランで才能あふれるシェフらと共に20V

ニアスーシェフとしての経験をはじめ、InterContinental in London、Claridges Hotel in London、Grand Hotel Du Cap Ferrat in Franceなど数多くのホテルやレストランで才能あふれるシェフらと共に20年以上に渡り知識とスキルを磨y Hotelでのシニアスーシェフとしての経験をはじめ、InterContinental in LonSavoy Hotelでのシニアスーシェフとしての経験をはじめ、InterContinental in London、Claridges Hotel in London、Grand Hotel Du Cap Ferrat in Franceなど数多くのホテルやレストランで才能あふれるシェフらと共に20年以上に渡り知識とスキルを磨don、Claridges Hotel in London、Grand Hotel Du Cap Ferrat in Franceなど数多くのホテルやレストランで才能あふれるシェフらと共に20年以上に渡り知識とスキルを磨

Worldwide Party Planner さまにお招きいただき、公開講座「ファッションプロトコール 洋装のドレスコード その理由と背景」を行いました。

学びに対して意欲的なみなさまとともに、とても楽しく充実した半日を過ごさせていただきました。

安部トシ子先生はじめ事務局のみなさまにお世話になり、心より感謝申し上げます。ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。

 

フォーマルウェアの知識に関する需要が大きくなり(某国のファーストレディによる致命的失敗が刺激になったようです。あのような恥をかきたくないので学びたい、と。なんと皮肉な)、近日中にハースト婦人画報社のサイトでフォーマルウェアに関する連載が始まることになりました。

読者のみなさまには、戦後まもない日本で定着した慣習ではなく、グローバル基準で装うという発想をぜひもっていただきたい。そのためにはまず、男性のドレスコードの基本を知っていただきたい(男性が基準になって女性の服装が決まるので)と切に願います。


こちらの本には、撮りおろしの明快な写真で解説しています。Verita Ironica よりお買い上げいただきますと、サイン入りの本を迅速にお届けできます。(Shop.jp へのお支払い手数料が少しだけかかってしまうこと、申し訳なく思っております)

また、12月7日の「紳士淑女養成講座」においてもドレスコードの基本中の基本からパーティーへの応用まで、ハケットロンドンのご協力によりわかりやすくお伝えします。インターネットにはまだ載っていない最新、ニッチな情報満載で「ドレスコードの教科書」(または「ロイヤルスタイル」)のおみやげつき。どうぞお楽しみに。

Timeless UK British Fair 2019.

こっくりとした深みのある英国エールも、フェア期間中に楽しめます。下面発酵のすっきりしたラガーに対し、上面発酵のエールはフルーティーでコクがあります。
写真左はFullers London Pride. カラメルのような甘い香りのなかに、紅茶やシトラスのかすかな気配。右はHobgoblin. 添加物ゼロ、チョコレートモルトがブレンドされたクリーンな味わい。Hobgoblinはイギリスでは有名ないたずら好きな妖精。

ザ・プリンスパークタワー東京の「スカイラウンジ ステラガーデン」のカウンターは一段高い位置に設置され、フロア席のカップルを視野にいれることなく(笑)楽しめます。

もちろん、窓際で東京タワー相手にカクテルAKATOKI を飲むのも最高です。

ボンドマティーニ3種はステラガーデンでも味わえます。それぞれのカクテルにまつわるストーリーやレシピを紹介するボンドファン必携の名刺サイズのカードもできました。田窪寿保さん監修です。マティーニとともにリクエストして入手してくださいね。

クリスマスシーズン、このバーならではのロマンティックな演出は、シニアバーテンダーの内田勇二さんにご相談を。

“Shoulder the sky, my lad, and drink your ale.” by A.E.Houseman

#BeyoundYourExpectations

?ホテルとの上手な付き合い方も学べる12月7日(土)紳士淑女養成講座のお申し込みはこちら

Serial essay “Style Icon” for Yomiuri Shinbun.

No. 101:Timothee Chalamet.

SPUR January 2020 issue has been released.

 

I made a comment on the trend of New “Decorativism” after Genderless.


Genderless is now universal, rather than outdated.

Visited Waseda University.

I gave a lecture on “Luxury Brand and Japan” as a guest lecturer.

 

It will be published around next spring.

 

Signature December issue is released.

I have written an article on Cartier Exhibition. Interviewed with the CEO of Cartier International.


Special thanks to Ms. Michiko Ito, editor-in-chief of Signature magazine.

Prince Hotels Tokyo City Area present Timeless UK British Fair 2019.

Funky Vibes UK at Nine Bar, Table 9 Tokyo.

Special thanks to Mask DJ T.K.I (One of the Ganeral Managers of Prince Hotels Tokyo City Area).

From left, Dr. Kumiko of Shinsaibashi Reform, Mask DJ T.K.I, Nakano, and Mr. Onishi of Hackett London.

Many thanks to Dr. Kumiko who remade my union jack dress a la Wonderwoman.

<History of Union Jack Dress>

Funky Vibes UK , Mask DJ T.K.I のセッションで着用したUnion Jack Dress には、歴史があります。

オリジナルは1997年、ブリット・アワードでスパイスガールズが着用。当初、グッチの黒いミニドレスをオファーされていたけれども「退屈だ」と思ったジェリ・ハリウェル(ジンジャー)が、姉(妹かも)にユニオンジャックのティータオルでドレスを作ってもらう。

翌年、ハリウェルはサザビーズでこのドレスをオークションにかけます。41,320ポンドで売れました。買い手は、ラスベガスのハードロックホテル&カジノの代理人。ドレスは、ポップ界の記録に残すべきドレスとして展示されました。

2007年、スパイスガールズ再結成、リメイクが創られます。ロベルト・カヴァリがラインストーンとスワロフスキーをちりばめたユニオンジャックドレスの新しいバージョンを創ります。

2019年、ハリウェルはツアーでフルレングスのユニオンジャックドレスを着用します。

ハリウェルが、イギリスのバンドであることを誇りに思い、国旗を振る心意気で歌ったことから生まれたユニオンジャックドレス。その思いに敬意を表し、プリンスホテル東京シティエリア初の英国フェアの音楽の部?で着用したバージョンでは、心斎橋リフォームの久美子さんにアレンジをお願いし、ワンダーウーマン風のオーガンジーのマントをつけていただきました。

ホテルは文化の発信地。

 

#PrinceHotelsTokyoCityArea
#TimessUK
#BritishFair2019

#BeyondYourExpectations

 

 

 

A program recording for NHK.  It’s a program 5-year-old girl scolds people for not awakening about the world around them.

 

My mission was to give a lecture about the history of suits. I talked about the 300 years’ history of suits in two hours, simplifying it as much as possible.  But they will use this lecture scene only  for 7-8 minutes.

It will be on the air  next year.

Special thanks to Showa Women’s University for cooperating the shooting.  Also big thanks to Mr. Takubo who taught me how to make a Turnbull Flower with a pocketchief.

My bespoke suit is made by Mr. Hirokawa.  With Mikimoto brooch and Chanel scarf.

During the British Fair, Special Menu inspired by the British spy novel will be offered. Supervised by Mr. Toshiyasu Takubo.

?The spy who loved the breakfast (with a glass of Tattinger Rose)


Realized by Mr. Miura, Prince Hotel Executive Chef.

From left: Mr. Takubo who supervised this special menu, Mr. Takei who is executive general manager of Tokyo City Area, Nakano and Mr. Miura.

?Three kind of Martini James Bond loved.


Photo from kitchen test about 10 days ago. Dirty Martini, Vesper Martini and Vodka Martini.

Mr. Takubo demonstrates how to grab the martini glass like James Bond.

Please order special martini saying, “Shaken, not stirred.”  Or “I just don’t care.”

 


“100 roses” from the staff after the reception.  Thank you.

 

Timeless U.K. British Fair 2019.


At the entrance The Tin Soldier of ice welcomed us.

 


Ray Goertz, General Manager of Prince Akatoki London.

Tape cut ceremony.


Elaborate ice sculptures, wonderful and updated British food and drinks.


General Mangers. From left Mr. Hashimoto of Shinagawa Prince, Mr. Yamamoto of Takanawa area, Mr. Ray of London Akatoki, Ms. Shibata of Koicho, Mr. Takei of City Area and Mr. Ishikawa of Parktower.

These red bow ties and (a dot tie of Mr. Ray) are offered by Hackett London, who supported this British Fair.


Top chefs of Prine Hotels. Second from left is Mr. Keita Takahashi, who is recently so busy preparing for Imperial Ceremony Dinners.


Mr. Yoshiaki Ichimura, Executive Chef Sommelier of Prince Hotel.


Mr. Yusuke Mori, Bartender of the Prince Gallery Tokyo Kioicho.

Staff commemorative photo. Thank you.

Timeless U.K. Prince Hotels & Resorts British Fair 2019. <2019.11.1~12.25>

Reception at the Grand Prince Takanawa & Kihinkan.

Are we really in Japan?  Mr. Mark Dobashi of Kamakura Antiques, Catherine Nakano and Mr. Hisaaki Takei who is  Senior Managing Officer Regional General Manager Tokyo City Area PRINCE HOTELS, INC.

 

London Taxi Black and White (both owned by Mark) and Jaguar (owned by Prince Hotels).


Luxurious deep red leather interior.


Aston Martin DB11 in the banquet room.



Collaboration of London Bus of Prince Hotels with Tokyo Tower.


Congratulations of the opening of Prince Akatoki London.

 

Official HP of British Fair 2019.

Detailed information is here for you.

Fujingaho December issue is released.

Contributed an article about Formalwear.

In formal world, if you get lost, raise the rank of your dress.

I would like to share my thoughts and prayers with the affected areas by recent flood disaster.

I cannot even begin to understand what you are going through right now, and posting my latest works for fashion magazines seems always embarassing in these difficult times.

However, even though the surface is far from ordinary life,  many people join these projects and working hard as they do. I hope you will understand and forgive me for seemingly superfial works.

 

 

 

 

?Contributed for 25ans, party specials. 

My articles are about the cultural significance of the party, legendary parties, etc.

 

I hope there will be more fund-raising parties in Japan to support the disaster area.

 

 

?Study hard, but party harder. (By Nicola Polizzi)

 

Special Thanks.  It’s 100 Anniverary.

#StyleIcon
#YomiuriShinbun
#YukakoUchinaga
#TaeAshida
#KaoriNakano
#Akris

VIPs from various countries are staying at each hotel in Tokyo to attend the Imperial Celemony.

 


This is the lobby of the Prince Park Tower Tokyo.  The national flags lined up in a row are such a spectacular.

It is an unusual atmosphere where tension and gorgeous feelings live together.

 

Here is a teaser.

 

From November 1st, the first British Fair will be held by the Prince Hotels Tokyo City Area,  to commemorate the opening of the London Prince Akatoki.

 I am involved in the project, which contains so many exciting events.

One of the project is The Breakfast The Spy Loved.

The breakfast loved by James Bond is reproduced faithfully in the original description.

 


 

Speaking of Bond, We also offer the special Martini: The Martini Bond Loved.

Dirty Martini, Vesper Martini, and Vodka Martini. The three martini that Bond loved are also faithfully reproduced in the original. Toshiyasu Takubo, a Japanese Bond, suprevised this Spy Food & Drink project. Yesterday was a kitchen test. Everything is wonderfully unique and exciting.

Vesper… That Vesper.  “Once you tasted it, that’s all you want to drink.”

Why James Bond makes you feel so excited and sexy.  Please look forward to the First British Fair by Prince Hotels Tokyo City Area, “Timeless UK. British Fair 2019”.

 

#BeyondYourExpectaions

Modern Australian dinner by Scott Pickett who is one of the most famous and popular chefs in Australia. He is an owner and chef of Restaurant “Estelle”.

The dishes were beyond our expectations and gave us a happy and unforgettable experience.

 


Mi cuit scallop kept butter sauce and saumon roe with sea grapes.

Presse fois gras truffle and dessert lime with brioche.


Crab with mornay sauce accent of curry oil and coriander.

Roasted monkfish celeriac puree broth sauce spice flavor /  truffle and finger lime.

Roasted Japanese beef sirloin puree of mushroom and porcino.


Each with the Chief Sommelier selection paring wine set.


Mr. Pickett.  Who has successfully served us the most imaginative and entertaining dishes.

Thank you for coming to Japan to collaborate with the Table 9 Tokyo.  I hope to see you again.

 

#PrinceHotelsTokyoCityArea
#Table9Tokyo
#ScottPickett

#BeyondYourExpectations

19日からシャネルの展覧会「マドモワゼル・プリヴェ」が始まります。それに合わせてフランスからシャネル関係者が大勢、来日しています。

フランスの有名なカルチャー誌、「L’Obs」に寄稿しているソフィー・フォンタネル氏も来日、日本でのシャネル受容(シャネルがどのように受けとめられているのか)についてインタビューを受けました。新宿のパークハイアットにて。


どんな記事になるのか、いまから楽しみです。

Japan Business Press 内のAutograph というサイトにて、今シーズンの各メンズブランドの戦略とルックの解説をしました。「モードを識る 時代が求めるクリエイティビティ」。

 

GIORGIO ARMANI|男に輪郭を与える服
CELINE|ロンドンの若きクリエイティブ世代とは?
BRUNELLO CUCINELLI|人間主義的ファッションの愉楽
DIOR|メゾンの歴史を現代のメンズファッションに蘇らせる
TOM FORD|時代を見据える審美眼をもつクリエイティブ・ディレクター
GUCCI|自己表現の手段なのか、それとも自己隠蔽の武器か?
KITON|世界で最も美しい服をつくるブランド
PRADA|自身に忠実な、若き少数派のスタイル

LORO PIANA|サスティナビリティと歴史と現代性と美しさ
RALPH LAUREN PURPPLE LABEL|服を着ることで夢に近づく
BOTTEGA VENETA|静謐で自由なラグジュアリー世界
LOUIS VUITTON|新時代にふさわしいクールなアレンジ
ERMENEGILDO ZEGNA COUTURE|「男らしさ」を再定義する

 

以上の13ブランドです。部外者には違いがわからないかもしれない(!)メンズファッションですが、各ブランドの戦略はなかなか興味深く、ビジネスパーソンにとってもヒントになるところがあれば幸いです。

豊橋のスーツファクトリー、アルデックスに取材に伺いました。



太陽光パネルが設置され、日当たりよく心地の良いオフィス。

なんと、10年ほど前に日経新聞に寄稿した私のエッセイ「白いシャツの記憶」が額に入れて飾ってある。感激。


ファクトリーも広々、ゆったり。多様性に富んだ社員がそれぞれのセクションで仕事中。

裁断はレーザーカット。裁断まではテクノロジーを駆使し、それ以降は熟練職人によるハンドメイド。

学びと仕事の両立も、アルデックスのテーマ。

オフィスの窓からは社員のためのテニスコートも見えます。

 

中外国島の伊藤核太郎社長(左)とアルデックスの山口達三社長(右)。


人間を幸せにする経営。多様性と包摂。サステナビリティ。学びと仕事の両立。定年なし。山口達三さんは何十年も前から最先端を走り続けています。

 

詳しい内容は12月初旬に活字になります。

カルティエ社長にインタビューしました。

日本文化に関する本も書いていらっしゃる、とても知的でボキャブラリーの豊かな方です。壮大な文化論、哲学を伺った気分です。


グランドハイアットにて。ダイナース会員誌「Signature」に掲載されます。

怒涛の10月がスタートしました。2020年の新規の仕事も決まり、チームプロジェクトがいくつか始動しました。仕事のお声かけをいただけることに感謝しつつ、ひとつひとつ、慈しんでいきたく思います。


すでにインフルが流行の兆しというニュースがありました。みなさま、どうぞご自愛のうえ、2019年残りの3か月を大切にお過ごしください。

国立新美術館にて「カルティエ、時の結晶」展が開催されています。12月16日まで。

1日におこなわれた内覧会に伺いました。

もう、いろいろ語るまい……。すばらしすぎて、美しすぎて、涙が出るというレベル。

会期中にあと一回は観たい。


コブラとかスカラベとかヘビとかワニとか。そのままだとコワかったり不気味だったりする生き物が、宝石で作るとどうしてこう、ぞわぞわと心を震わせるのか。


かつてない壮大なスケールの展示です。全力推薦。


こんなの創ることができる人間って偉大だ。

ENGLISH JOURNAL 11月号。

特別企画「ファッションの英語」を執筆しました。最新のトレンドワード、定番の語源、注意すべき和製英語、あやふやな形容詞の使い分け、アメリカ語とイギリス語の違い……。日英米の対照表もつけました。

くどいけど、ボーダーに横縞の意味はありません。「なんとなく」でOKになってしまうファッション英語だからこそ、今一度ご確認いただければ幸いです。

本日発売です。

 (click to amazon)

JALの機内誌SKYWARDにて不定期ホテル連載始まりました。

 

JALにご搭乗になられる機会がありましたら、ご覧いただけましたら幸いです。


#BeyondYourExpectations

朝日カルチャーセンター新宿「英国王室の伝統と先進性」には多くの方にご参加いただき、心より感謝申し上げます。

思いがけず、各界のプロフェッショナルな方々、第一人者の方々にもご参加くださっており、驚きとともにたいへん感激いたしました。

全員のお名前をうかがうこともできなかったのですが、お帽子とブローチのロイヤルファッションで装った素敵な方、終始笑顔でうなづいて聴いてくださった方々はじめ、熱心なゲストの皆様と濃い時間を過ごすことができました。

 

香水のエキスパート、地引由美さんからはすてきなお花をいただきました。とても嬉しいです♡

 

終了後の打ち上げ。地引さん、そしてやはりご多用のなかご参加くださった、「イデ・オム」の社長、西村京実さんとともに、パークハイアットで「お茶」をご一緒しました。


(美しくて行動力もあるお二人。左から西村さん、地引さん。夕陽を浴びてますますきれい。)

「お茶」のはずなのですがなぜかワイングラスになっておりますね。笑


パークハイアット41階からの崇高なほどの夕陽の眺め。今日がんばったご褒美をいただいたような思い。

 


とても絵になっていたカップルの背中。

 

講座をアレンジしてくださったスタッフ、ご参加のみなさま、書籍をお買い上げくださったみなさま、失敗談を笑い飛ばしてくれる大人の友人や家族、多くの方々のサポートに心より感謝します。

Esquire Big Black Book 発売です。

大西清太コレクションによるジェームズ・ディーンの写真の数々が紹介されています。

ジェームズ・ディーンについて書きました。

「ダンディアイコン:使用禁止アイテムをクールな定番に変えた、永遠の若者」

 

 

ぜひ本誌でご覧くださいませ。

日本橋三越本店イベントへお運びくださいましたみなさま、ありがとうございました。

グローバルに通用するドレスコードの基礎知識のレクチャーのあと、社員モデルとともに、ビジネスシーンからレセプションシーンへの3分間変身をデモンストレーションさせていただきました。

どや感なポーズの写真で恐縮ですが、ご紹介したいのは服のほう、ということでご寛恕ください。

この日のスーツはアクリスです。上着をとると、半そでのレセプションOKなウェアになります。スカートの後ろスリットの深さもファスナーで調節できます。仕事中はスリット浅め、パーティーではやや大胆に、というアレンジも可能。


こちらのバッグはデルヴォー。ビジネスにもパーティーにも持っていける大きさで、絶妙です。これ以上、大きなバッグは、どんなビッグブランドであろうと控えたほうが。そもそも、ブランド(ロゴ)が目立つバッグはフォーマルシーンでは、NGとされています。デルヴォーはブランドが目立たないのでその点でもよいですね。

 

 

 

 

この日、お話しましたドレスコードは、「ドレスコードの教科書(洋装・和装)」に図表、写真とともに整理、紹介しています。

veritaironica.store.jp よりお求めいただければ幸いに存じます。配送手数料が200円かかり恐縮なのですが、ご注文を頂いた即日、または翌日に配、送しています。

日本経済新聞9月6日付「SDGs / CSR Frontier  ラグジュアリーブランドの社会貢献」のページでコメントしました。

コレクションシーズンで、各ブランドの来年の春夏シーズン新作のショーの模様が続々送られてきますが、もうなんというか、3か月前発表のクルーズコレクション、現在流通するプレフォールコレクション(9か月前発表)が混在して消化しきれず、イナフすぎて、「新作」は当分、要らないのではないかというのが今現在の正直な気持ちです。私ですら。

13日付の読売新聞夕刊モード欄。メインはピーター・リンドバーグの追悼記事でした。

私もコメントさせていただきました。

30年経とうと古くならない美しさを写し取った彼の功績は偉大です。

読売新聞連載「スタイルアイコン」が、おかげさまで10月に100回目を迎えます。

 

 

100回記念は、グローバルに通用するビジネススタイルを知悉する方々との鼎談になりました。読売新聞東京本社にて撮影と鼎談がおこなわれました。

左から内永ゆか子さん、中野、デザイナーの芦田多恵さんです。

(司会は読売新聞の野倉早奈恵さん、記録は谷本陽子さん。おふたりには連載当初からずっとお世話になっています。間に野倉さんの産休もはさんだりして、とても長いお付き合いになっています)

 

 

予定時間を大幅に延長してなお終了せず。内永さんの強烈におもしろいエピソードの数々に笑い転げつつ、学びも多い、楽しい鼎談になりました。まだまだ聞き足りない。読売新聞のみなさまにも本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 

 

10月25日(金)夕刊モード欄に掲載される予定です。ロールモデルがいないと嘆く日本の女性にも勇気を与えてくれる話になるように思います。どうぞお楽しみに。

この日の服はアクリスです。パリで発表された2019春夏コレクションのジャケットとスカートです。アクリスの本拠地であるスイスの街・サンガレンを代表するテキスタイル「サンガレンエンブロイダリー」が使われています。エンブロイダリーのモチーフは、ルーマニアを代表するアーチスト、ジェタ・ブラテスク(1926-2018)の作品”Marker”からインスパイアされたもの。上着の袖とフロントにはジップが施されており、閉じるときちんとした印象ですが、開くとスポーティーな印象に変わります。とてもよく考えられた美しいデザインです。

 

それにしても、2012年から一回一回心を込めて積み重ねて100回。ひとえに、読者のみなさまと、サポートしてくださる読売新聞社のおかげです。ありがとうございました。

北日本新聞別冊「まんまる」10月号が発行されました。

第96回です。

 

さらに。『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』のレビューが掲載されました。ありがとうございます。

 

100回まであと4回のカウントダウン。100回もまたひとつの通過点にしかすぎないのかもしれないですが、ささやかでも大きな通過点。守りに入らず、加速していきます。

 

とかいいつつ、ほっと一息。

銀座のアクリスに立ち寄った帰りに、和光のメロンパフェ。あまりにも有名なパフェですが、初体験です。底の方まで刻みメロンがぎっしり入って、メロンの世界観が統一されていたのに感動しました。甘いもの苦手を公言しておりますが、これはフルーツを楽しむというイメージで、別格に美味しかったー。ぶどうパフェも期間限定で人気の様子。期間内に行けるかな。次の仕事が終わってからのごほうびにすることにして、がんばろっと。

 

 

尾州の毛織物の老舗、中外国島が満を持して展開するChugai Kunishima 1850 、新コレクションのお披露目会が、中外国島コンセプト・テイラーにて開かれました。

新しい製品の特性やコレクションボックスについてのマニアックな解説をする宮本雄三課長。彼が生地や糸をチェックするときの真剣さは度はずれています。

 


従来の生地サンプルの不便な点を解消し、「色鉛筆」のように箱を開けたらときめく生地見本。ふつうの生地が小型になっていると考えてください。広げると、前身ごろにあてて似合うかどうかチェックしやすい。

「スーツをめぐる誤解と真実」をテーマに、40分ほど話をさせていただきました。

個性的なゲストの方々がお運びくださいました。立ち見が出るほどの大盛況で盛り上がりました! ありがとうございました。上の写真の方は、VAN世代の方で、なんと「番」ハッピをお召しに。巾着も手作り、とにかく素敵で楽しいコーディネートでした。

宮本課長、ラジオパーソナリティのRieさん、そしてこれからご一緒に究極の理想を実現する日本製スーツを作っていくアルデックスのみなさん。

 

 

Chugai Kunishima 1850 ようやく幸先のよいスタートを切ることができました。さらに世界へ向かって、第二章へ。

 

8月31日付の日本経済新聞夕刊「モードは語る」です。

連載通算30回目です。みなさまのおかげです。ありがとうございます。

9月2日は「靴の日」だそうです。靴の日にちなみ、KNBラジオ「でるラジ」に電話でちょこっと出演します。ヒールの歴史や現在について話します。

13:15過ぎ~。富山のみなさん、万一、ラジオのお近くにいらしたら聴いてくださいね。

 

 

さて。夏返上でまとめあげた共著『フォーマルウエアの教科書(洋装・和装)』(日本フォーマルウエア文化普及協会)がようやく形になりました。オフィシャルな出版まであとしばらくお待ちくださいませ。

365日フォーマルウエアを着るお方が帯を飾ってくださっていますよ。

?「新皇后 雅子さまへの期待」、25ans ウェブサイトに転載されました。こちらです。

? フォーマルウエアのテキストブックが着々と進行しています。

洋装、和装をトータルに含め、写真も全て撮りおろしております。

9月中旬発売予定です。

スタッフの皆様、猛暑のなかの撮影おつかれさまでした!

 

?フォーマルの教科書の発売と偶然、前後するのですが、9月21日(土)14:00~14:30、日本橋三越本店本館3階にて、「三越のドレスコード」をテーマにトークショウをいたします。詳細は後日。Save The Date.

 

 

ボリス・ジョンソンが英首相になって、大方の新聞はジェットコースターのようにイギリスが落下する未来しか描いていないようです。

秀逸だったのは、Hey Dude! Don’t make it bad. というタイトルをつけた大衆紙、The Sun。 (解説するのはダサイですが、Hey Judeの歌詞をもじったものですね)

BJは政治的に危険な存在かもしれないですが、ファッションを含めけっこう愛嬌もあります。笑いどころ、つっこみどころが満載。

「ガーディアン」では、胸元にわざわざ「prime minister」と書かれたジャケットを着てスコットランド訪問するBJを茶化していました。  こちら

この方の乱雑な外見は、イギリス上流階級の伝統にあるものなのですね。Choreographed British Scruffiness と表現していたFTの記事がありましたが(振付ずみの英国的ボサボサ、というニュアンス)。銀行にお金を借りに行く必要がない、就職の面接をする必要がない、という特権を誇るボサボサぶりですね。ツイードにひじあてをして、ぼろぼろになっても古い服を着ているカントリージェンツの意識とどこか通じているかもしれません。

さて。先日富山で収録したラジオ番組は、本日15時~ 小林淳子アナウンサーの「でるラジ」で放送されたそうです。「なぜヒールを履くのか」とか「クールビズで気をつけたいこと」などなど服飾史のつれづれなる話をしつつ新刊のお話なども。お聞きくださいました方、ありがとうございました。

北日本新聞別冊「まんまる」、8月号発行です。

連載「ファッション歳時記」。第94回は「エレガンスと『骨』」。アルマーニへのインタビューのメイン記事は日本経済新聞 The Style に書いたのですが、紙幅の関係でどうしても割愛せざるをえなかった興味深い話をこちらでシェアしました。全部詰め込みたいあまり「あれもある、これもある」式の記述になってしまったきらいがありますが。

「骨」。みなさん、どのくらい意識していらっしゃいますか? 傷んでしまったときにはじめてその重要さに気づく……ということは骨にかぎらずいろいろな局面で起きることですが、日頃から「骨」により多くの意識を向けたいものですね。

こちらの連載も100回までのカウントダウン、あと6回。100回記念に向けてイベントの企画も進めていただいております。それを楽しみにしつつ、半年間、集中熱量をとぎらせずまいります。

引き続き、皆様からの心強いご支援を賜りまして、たいへんありがたく、心より感謝申し上げます。気恥ずかしいのを乗り越えて、こちらに紹介させてください。(こうして応援をいただいたことを決して忘れないという後々のための備忘録にもなるのです。)

〇fibonacci さんのサイトでご紹介いただきました。こちらです。

ありがとうございました!

〇英語のエキスパートにしてコンサルタント、荒井弥栄さんのブログでも、身に余るお言葉でご紹介をいただきました。こちらです。

「ロイヤルファッションという私とは無縁の分野でありながら、これまで読んだどの服飾関係の本よりも楽しく興味深く深くインテリジェンスを感じる内容に、休憩時間が過ぎて本を閉じるのが毎回とても後ろ髪を引かれる状態なほど、楽しかったです。」

お言葉ひとつひとつ、ありがたくかみしめます。感謝。

〇ポージングディレクターの中井信之さんもブログ、フェイスブックでご紹介くださいました。こちらです

「実在の王や、王女も私たちと同じ感情をもっているんですね。その個性が、現在、私たちが常識にしているファッションルールやスタイルを作っていたのだとわかります。辞典ほど中身が濃く、しかも感動できる本ですよ!」

しっかり意図をくみとっていただき、嬉しいです。感謝。

各界のエキスパートの方々からあたたかいコメントを頂戴できるのは、このうえない光栄なことと感謝しています。

そして。

ひとえに、みなさまのあたたかなご支援のおかげさまをもちまして、アマゾンの「イングランド、アイルランド史」部門で、早くも1位になりました。心より感謝申し上げます。

12年分の研究の成果、読者おひとりおひとりの「心」を動かすことを第一の目的に書いています。殺伐とした世の中に、原理原則主義ではなく、愛と寛容にもとづく現実適応主義の強さとあたたかさを今一度。そんな祈りもこめました。

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日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。6日付は「キリアン」創業者、キリアン・ヘネシーの香水観について書いています。

コニャックのヘネシー家に連なる御曹司であることのメリットとデメリットを最大限に生かした、見事なブランディング。お近くに日経夕刊ありましたら、ご笑覧くださいませ。

ともあれキリアンの香水は、ずぶずぶと人を妄想世界に耽溺させます…。Good Girl Gone Bad のゴージャスで甘美な世界には、完全にやられました。

<追記>一日経ちましたのでアップしますね。

初茨城県でした。「下妻物語」は10回以上は見ている大好きな映画で、一度訪れてみたいと思っていました。土浦駅に降り立った瞬間は、なかなか感慨深かったです。

会場は、結婚式場でもあるL’AUBE。

一般社団法人茨城県経営者協会 青年経営研究会令和元年度総会にて、「スーツをめぐる誤解と真実」というテーマで話をさせていただきました。

上は、茨城県議会議員でもある星田こうじさんがツイッターにアップしてくださった写真です。

経営者の方々は服装やその背景にある文化にとても関心が高くていらっしゃいます。実際に多くの交渉の場面で服装のもたらす効果を実感されるためではと拝察します。


ご自分で考えることが習慣になっている経営者の方には、「なぜ、こうなのか?」という起源と理由を解説することで、最終的には「ルール(慣習)」とどう距離をとるのか、ご自分で判断していただくことを心がけています。あたまごなしに、〇×をつけて「ルールではこうなっている」という服装指南をするのは、相手の知性と判断力を尊重していない失礼きわまりないことだと思っています。そのルールは誰がいつ決めたもので、いかなる根拠があるのか? どの程度、普及しているのか? それを問うことで自分で是非を判断することができ、ひいては本物の自信をもって行動することができると思います。

おみやげにいただいた、茨城名産の「干しいも」のセット。ひとつひとつ、味が異なって、自然の甘さが優しく、美味しい。砂糖を使っていない甘味というのは身体にも優しく、癒されますね。

懇親会も含め、とても楽しい一日でした。往復5時間超の日帰り遠足のようでしたが、遠路旅した甲斐がありました。お世話になりましたみなさま、ありがとうございました。またお目にかかれる機会を楽しみにしています。

Richesse summer issue 2019 発売です。

特集 The Secrets of British Style.

「モードがなぜ、今また『英国』に注目するのか?」というテーマで取材を受けました。

前半はぜひ、誌面でお読みいただけたら幸いです。

英国王室御用達についてもコメントしています。

写真も圧倒的に美しい豪華なRichesse. ぜひお手にとってご覧くださいませ。

25ans 8月号発売です。

特集「日本と英国、美しきロイヤルファミリー」。

「新皇后、雅子さまへの期待」をQ&A方式で語っております。

この後まだページが続きます。続きはぜひ本誌でご覧くださいませ。

Men’s Precious コラムを更新しました。

フレデリック・マルの作品と装いについて。こちらです

マルとキリアン。まったく違うタイプですが、それぞれに装いと作品に一貫する哲学があります。(キリアンについてはこれから書きます。しばし!)

本日の日本経済新聞The Style でジョルジオ・アルマーニの記事を書いています。

1975年の起業から先月の東京でのインタビュー&コレクションにいたるまで。アルマーニの足跡を追い続けてきた目での渾身の1pです。本来は1冊の本にしたいくらいのところ、エッセンスをさらに凝縮しました。ご覧いただけたら幸いです。

記者会見では1時間以上、姿勢よく立ったまま、質問に答えてくれた84歳。(若いスタッフは途中から座り始めたのに……)

在り方そのものがエレガントで、仕事ぶりはインスピレーションに満ちています。ほんと、不死身でいてほしい。

GQの仕事で対談。相手はYoshi くん。16歳。(次男より若い) 3年前に、あのヴァージル・アブローに見いだされ、現在ではモデル、歌、映画出演、ファッションインフルエンサー、絵画、デザイン、マルチに才能を発揮して注目を浴びている。

「メンズウエアの現在」というお題をいただいていたのだが、Yoshiくんの好きなことや生い立ち、今後の展望などを聴いて終始する⇒結果、現在のZジェネレーションが考えるこれからのメンズウエア、ということになりそう。詳しくはGQ本誌をお楽しみに。

彼は世界一のスターになる!と公言してはばからない。自分のことを信じ切っており、自分の明日を考えることが大好きで、そのために突進していく。周囲のおとながそれに奉仕している様子を見ると、「キングダム」の信と重なって見えたりもする。「おれは世界一の〇〇になる男だ!」と信じ切っているという点において。

ご覧のように彼は一瞬たりとも同じ表情を見せない。ソロのシュートの仕上がりを見たあと「おれ、かっこいい!」と言って全くいやみにならない。面白い。対して全然ポーズも変わらない私のつまらなさがよーくわかった。(写真だけ見たら息子に説教するおかあさんの図?!)

もっと自意識を取り払って変化を楽しんでいいし、自分の中のエネルギーを恐れる必要もない。境界を気にせず全部、自分の思うように発揮してみたらよいのだ。などということをYoshi くんを見ていて思う。世界一をめざしてGO!  これからの世界を担う(日本を、とは言わない)世代のひとりひとりが、自由で、自分自身と周囲を愛せる日々を送ることができますように。

香水界のロールスロイス、キリアンの調香師、キリアン・ヘネシーさまが来日しました。この日をどんなに楽しみにしていたことか。2日間にわたり、たっぷりキリアンと至近距離で話すことができました。なんという幸福。

初日は恵比寿のシャトー・ロブションでの会見。コニャックの名門、ヘネシー家の御曹司である彼がいかにして香水ビジネスに関わることになったのかというキャリアの経緯をたっぷり1時間ほどかけて。

ほぼ3年ごとに「転職」しているのですが、「幸運の星が常に僕の上に輝いてきた」と語るとおり(こう語っていやみにならない)、タイミングよく数々のすばらしい出会いに恵まれてキャリアを築いていらしたことに驚き。文字通り、幸運の星の下に生まれてきた方なんですね。

なんどか「ヘネシー家から逃げたかった」「コニャック以外の仕事を探した」という趣旨の話をなさっていたので、最後の質問コーナーで「なぜそんなに家業を避けるのか?」と聞いてみました。行く先々で「ああ、あのヘネシー家の御曹司…」という目で見られるのが負担で、家名ではなく、自分自身の力で何か事業を成功させたかったとのこと。家名を背負う御曹司の苦労、サラブレッドなりの野望というものがあるのですね。

さらに、各製品、パッケージへの思いや工夫が語られ、いちいち納得。バカラへの思い。香水ケーズが捨てられてしまうことをさけるために、徹底して細部にこだわっていること。レフィルは光と空気を避けるための完璧なテクノロジーの賜物であること。

そしてクラッチにもなるケースの誕生物語。奥様がある夜、バッグを忘れ、香水ケースをクラッチバッグとして持っていったことがヒントになっているそうです。

ため息ものの香水は、まさに芸術品。Good Girl Gone Badの「ミルフィユのように」重ねられた複雑な香りは中毒性がある。

日本ではこの秋に発売となるル・ルージュ・パルファム。香りつきのリップスティックは、赤のバリエーションだけで12色! 前列がサテン、後方がマットです。ケースも香水と連動する美しさで、なによりもなめらかな着け心地。前列左から3本目の「デンジャラス」という赤をつけてもらいました。それがこの写真です↓ ネーミングも香水同様、詩的で、キリアンの世界観を形づくっています。 

キリアンのジャケットはサンローラン、襟腰の高いシャツはパリのお仕立てだそうです。シャツボタンを胸下まで開けているのに品が保たれているという驚異の貴公子ぶり。

シャトー・ロブション庭のあじさい。キリアンの世界を受けとめるにふさわしいレストランでした。

北日本新聞別冊「まんまる」7月号発行です。

連載「ファッション歳時記」第93回、「美徳のひけらかし」です。日経連載においても触れた言葉ですが、より詳しく解説し、他の事例も照らしてみました。

100回まであと7回のカウントダウン。

日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。8日付では来日したアメリカ大統領夫妻について書きました。

実はいったん書いてゲラが出た後、大統領ご夫妻はすぐにイギリスを訪問。そのときのトランプのスーツスタイルが米「ワシントンポスト」も揶揄するほどで、急遽、大幅に改稿した次第。なんだか振り回された感あり。いやもうほんと、ボタンを留めるかどうかなんて些細すぎることなんですけどね。

読売新聞連載「スタイルアイコン」、昨日7日付ではアラン・ドロンについて書きました。

グランドハイアットMaduro。パイナップルのソルベの上からシャンパンがなみなみ注がれるカクテル。美味。プレバースデー祝いでした。

集英社「kotoba」発売です。特集、シャーロック・ホームズとコナン・ドイル! 

「ホームズの英国的な変人ファッション」について、4ページにわたり語りつくしております。シャーロックのファッションの謎解きはほんとうに楽しいですね。機会がありましたら、ご笑覧くださいませ。

 


 

31日付読売新聞夕刊で、日米ファーストレディーズのファッションについてコメントしました。

昨日の訪問先にて。今年もあじさいの季節になりました。

31日付朝日新聞「耕論」で、クールビズ15年がもたらしたものについて取材を受けました。

ウェブ版はこちらです。

ウェブ版では写真はカラーになっています。撮影協力は東京タワーから400mの距離にあるザ・プリンスパークタワー東京です。東京タワーに敬意を表し、赤と緑でコラボしてみましたよ。

撮影、取材とも、朝日新聞記者の高重治香さんです。ありがとうございました。Special Thanks to The Prince Park Tower Tokyo.

来日中の合衆国大統領夫妻の装いについて、本日28日付の読売新聞でコメントを寄せています。

また、読売新聞が運営する「大手小町」でも別のコメントが掲載されています。こちらです

お時間がゆるすときにでもご笑覧くださいませ。

それにしても、エリザベス女王と記念写真を撮るときでさえスーツの前ボタンを留めなかったミーファーストなトランプ大統領が、天皇陛下と会うときには留めていましたね。

<追記>

掲載記事です。早朝から深夜まで、新しい情報が出てくるたびに記者さんといろいろ連絡をとりあってコメントも出し続けていたのですが、結果として、雅子皇后について触れたこれだけになりました。笑 しかも「 」がとれていますが「外交の場では…」の締めの一文も実は私のコメントとして書き送っているのですが……。まあ、紙幅も限られていればそんなものですね。

メラニア様が着替えて登場するたびふりまわされた一日のあとにしみじみと思ったのは、人さまのファッションを解説するより、自らは語らず人さまからファッションを解説される立場になったほうがはるかにかっこいい、ということでした。(そこですか)

12年ぶりに来日中のジョルジオ・アルマーニ氏。生きているうちに(私が、です)絶対お会いしたいと思っていた偉大なデザイナーの話を直接、2mほどの至近距離で伺うことができました。


アルマーニ /銀座タワー。ショーの準備、真っ最中のバックステージにて。

ショー前日のプレスカンフェランス。限定20名、各社から1名のみというハードルの高い席でしたが、日本経済新聞社のご高配により、参加させていただくことができました。心より感謝します。

60分間、笑いもまじえながら、姿勢よくエレガントに立ち、記者からの質問に答え、語り続けるアルマーニ氏、84歳。スタッフの多くは疲れて座ってしまったというのに。(写真はオフィシャルフォトグラファーより)

詳細は後日、ショーの印象とあわせて日本経済新聞のThe Style および連載などで書きますが、興味深いと思ったキーワードのなかから支障ない程度にメモしておきます。今は「?」と思われてもご寛恕くださいませ。

「アルマーニよりアルマーニらしい人がたくさんいる」「日本化したアルマーニ」「願いがひとつ叶うとしたら、不死身になりたい」「スーツを着こなすポイントは、おさえた身のこなしと落ち着いた話し方。それがあれば安価なスーツも高級に見える」「大声を立てない」「骨(格)をエレガントに見せること」「将来に対しては予定を立てなかった。好きなものと好きでないものを明確に分け、自分の信じる道をただ懸命に歩いてきた。その結果が今」「強い男とは、自分が強いということをあからさまに見せない男」「今は女性のほうが強い」「美意識に対してはこだわりが強い。美意識にそぐわないものが視界にあると不快になる」「プライベートライフは、ない」「楽しみは、ごく少量」「ネイビーブルーなど暗めの色は、人との正しい距離感を演出してくれる」「生きる意義は、ミステリー。ただ在るだけ」

40年を超えるキャリアから生まれた知恵のことばがナチュラルにエレガントに紡ぎ出されてきたのだった。濃密な60分間でした。

オフィシャルフォトグラファー撮影による記念写真。私が前列で偉そうに目立ってしまいほんとうにごめんなさいという感じなのですが。アルマーニ氏は後方にまわり、立っていらっしゃいます。左から2番めの位置に立っていらっしゃいます。

これまで細々と書いてきてよかった。心からその仕事を尊敬できる人に会うことができ、その言葉を直接聞き、いっそう敬意を深くするということは、めったにない幸福だと思う。貴重な機会を与えてくださったジョルジオ アルマーニ ジャパン社、日本経済新聞社、そしてご同席の各紙記者や各誌編集長のみなさま、あらためてありがとうございました。

オフィシャルフォトグラファー撮影によるアルマーニ氏 in Japan.

体調がまだ本調子でないなか、一日5件の取材やミーティングがありましたが、快晴に恵まれて移動も快適な一日でした。

朝日新聞からはクールビズ15周年に関する取材を受けました。

記者さんのインタビューがさすがにすばらしく上手で、話をしていくうちにいくつか新しい発見にいたり、その発見は別テーマになるのでさらに深めて別の原稿に書こうと思います。

撮影場所は芝公園のザ・プリンスパークタワー東京。東京タワーから400m離れてこの距離感です(すぐ隣のように見える)。万一、333mのタワーがこちらに倒れてきてもホテルにはぶつからない!? 中野ヘアはカキモトアームズ青山店の及川さん。

鉄板のみなとみらい。

今日、明日は来日中の超大御所のインタビューとイベントが続きます。寝込んでいる暇はない。

日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。

昨夕は、Virtue Signalling について書きました。美徳のひけらかし、についてです。

本ブログではすでにメーガン妃の「妊娠中の大きなおなかさすり」がVirture Signallingとしてバッシングされているという記事を紹介しましたが。

紙幅ゆえに、具体例の紹介を最小限にする必要がありましたが、この視点から見ると、ひとつの現象もがらっと違う見え方もすることがあり、そのことについてはまた別の機会に書きたく思っております。

3月のまんまるトークショーの概要が、本日発行の「まんまる」6月号に掲載されました。

もう6月号って…。2019年、折り返しですよ。

?連載「ファッション歳時記」第92回は「行き場のなくなる技術を活かせ」。(←Follow my Twitter) あと8回で100回です。

「銀座百点」5月号 (No. 774)に寄稿しました。

銀座百店会に加入している銀座の店舗でフリーで入手できます。よろしかったら銀座にお立ちよりのついでにでも見てくださいね。

伝統あるタウン誌にお招きいただき、光栄でした。ありがとうございました。

北日本新聞別冊「まんまる」5月号が発行されました。

連載「ファッション歳時記」第91回 「『七輪』はなぜ批判されたのか」。

アリアナの「七輪」の話題もずいぶん昔のように思えますね。今年の初めの頃の話題なのに。ついでにいえば富山トークショーも一か月前。ずいぶん昔のことのように感じられます。時のスピードは速い。

100回までのカウントダウン、あと9回。

顧問をつとめる日本フォーマルウエア文化普及協会一周年記念パーティー。六本木ミッドタウン、Nirvanaにて。

桜がまだ半分ほど残っています。Nirvanaのテラスから、刻々とライトアップされていくピンク七変化を楽しませていただきました(空気は冷たく、寒い…)。

今年は元号が変わるので皇室関連のフォーマル行事が多い。引退世代によるクルージング需要が盛り上がりを見せている。女性の管理職登用により、グローバルレベルで通用するフォーマルドレスに対する需要が高まっている。などなどの理由により、かつてないほどフォーマルウエアの市場が活況を呈しています。

カジュアル化がすすむ世の中ですが、ビジネスの現場でカジュアルであっても、きちんとしたドレスコードが定められた場でフォーマルウエアを着こなせる余裕があるといいですね(場数を踏むのが理想ですが、ドレスコードの基本的知識があるだけでも違います)。

顧問として挨拶をさせていただきました。

左はウエディング業界の重鎮、オフィスマリアージュの安部トシ子先生。(私は寒いのをがまんしておる。笑)

上は着物メンズ、下は着物ガールズと。実はかくいう私も着物の知識は皆無です。ごくまれに着る時には全面的にプロにお任せ。これから折に触れ勉強していかなくてはね。

ともあれ、一周年おめでとうございます。さらなる躍進を応援します。

奇遇なんですが、JFCAと弊社は同じ創立記念日なのです。2年目に向けていっそう気を引き締めて、一日一日を慎重に過ごしてまいります。

映画「芳華」にコメントを寄せました。

先日も書きましたが、心が洗われるような映画です。いまの中国映画の底力を見る思いがしました。「流星花園」(←いまだ余韻続く)とはまた趣きの異なる王道の青春もの。ダンスのレベルも高く、驚かされます。

日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。

6日(土)付けでは、日本特有の「黒の略礼服」誕生の経緯について書いています。

貴重な資料は、カインドウエアさんがご貸与くださいました。心より感謝申し上げます。『ソシアル産業を拓く 渡辺国雄の歩んだ道』は、日本繊維新聞社編集、カインドウエア発行、非売品です。(昭和61年5月15日)

カインドウエアさんが現在、販売する略礼服。

新聞連載では字数が限られ、泣く泣く割愛した話が多くありました。もっとご紹介したいエピソードがありますが、それらは他の形で書けるよう検討中です。

3月28日(木)、品川プリンスホテルNタワーで開催した「ブランド力」講座には、社会人ばかりかフレッシャーズ、学生さんにもご参加いただきました。年度末の多忙期、あるいはフレッシャーズや異動の方々の引っ越しシーズンに重なり、どうなるかとひやひやしましたが、おかげさまにてなんとか好評のうちに終了することができました。ありがとうございました。

以下は、この日のレジュメから。このほかに、メイクアップ講師の奥戸彩子先生より、参加者それぞれのお顔立ちにあったメイクやグルーミングのアドバイスがありました。男性のひとりは、ほんの少しのヘアクリームでアレンジするだけで激変。また別の男性は、眉頭のみを少し書き足すことできりりと変貌。ヘアメイクの効果を実感しました。

ブランド力向上講座

  • ブランドとは
       ・ブランド価値の構成要素
  • なぜブランド価値を高めることが大切なのか?
  • ブランディング = 見え方のコントロール
       ・ブランディングの落とし穴
  • 「人」のブランディング
       ・人を形づくる要素  ・ブランディングに必要なこと     ・シグニチャー・ファッション シグニチャー・グルーミング     ・新世代、新時代のブランディング
  • ビジネスで成功するための服装術:女性編 (基本・初級)
       ・ビジネスウーマンの服装心得
       ・上質な服は人生への投資
       ・スーツの選び方  ・インナー  ・靴
       ・最も効果的にして重要なアクセサリー
  • ビジネスで成功するための服装術:男性編 (スーツの基本)
       ・最も見られているポイント
       ・ジャケットのボタンの扱い方
       ・ゴージライン  ・Vゾーン   ・ポケットスクエア    ・ポケット ・シャツ ・袖口  ・トラウザーズ  ・靴下、ホウズ、靴
  • ブランド力を高めるアティテュード (基本)
       ・姿勢 ・お辞儀 ・アイコンタクト ・握手  ・NGしぐさ ・ことば ・SNS
  • ブランド力向上のためのマインドセット
       ・自分の価値の自覚
       ・幸運を運んでくるのは誰      ・本物の出会いとは
       ・人生を好転させる行動とは     ・「前例がない」と言われたら  ・批判、中傷に対する心構え     ・選択に悩んだ時   
  • ロードマップのどのあたり   ・人生はペルシャ絨毯     
  • 進化<Evolution>のイメージ   ・プレミアムとラグジュアリー

*常々言っていることなのですが、女性は男性のスーツの基本を知っておくべきだし、男性も女性のビジネスウエアのことを知るべきです。自分が着ない異性の服装など関知しない……なにか言ったらセクハラと思われる……という時代錯誤的な態度ではなく、チームの男女が互いの服装に関心を持ち、全員が向上することで、組織全体のブランド力を高めることができます。

来てくださった学生さんたちと。ありがとうございました。

多くのスタッフにもお世話になりました。お声掛けをいただいた株式会社ヒューマンブリッジの鈴木さん、赤木さん、佐々木社長。会場の準備などきめ細やかにお手伝いくださった品川プリンスホテルの鈴木さん、山崎さん、宮田さん、白石さん。そしてナチュラグラッセのメイククリームをご協賛品として参加者全員にプレゼントしてくださった株式会社ネイチャーズウエイの鳥海さん。あらためて、心より感謝申し上げます。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。29日(金)には、マーゴット・ロビーをとりあげました。


美貌を隠して七変化するカメレオン女優。大ヒット中の「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」の最大の見どころの一つは、マーゴットによるエリザベス像でもありますね。

16日はアスプレイの「ロイヤルスタイル」トークショーのため、大阪へ参りました。

アスプレイはリッツカールトン大阪の中に入っています。リッツとアスプレイの関係は深く、リッツのお部屋のアメニティもアスプレイなんですね。

タダシのドレスの上につけているネックレスは、アスプレイのコズミックコレクションから「シューティングスター」。ピンクのシルクスカーフもアスプレイです。肉厚で上質です。そもそも創業者のウィリアム・アスプレイは、1781年、シルクプリントから事業をはじめているのでした。

アスプレイジャパンの中村之夫社長、PRのキャンドルウィックのノリコ・シルベスター社長と打ち合わせを兼ねたランチをいただきました。リッツカールトン内の新感覚広東料理「香桃」。

中国茶も桃が香るオリジナルなブレンドのお茶で、くせになるおいしさでした。前菜の盛り付けもこのように上品で華やか。

鶏肉のアーモンド揚げ。上品にカリッと仕上がっていて、美味です。

そしてもっとも衝撃だったのが、こちら、うなぎのチャーハン。なんと、くりぬいた焼きりんごのなかにチャーハンがつまっております。最後はりんごも食べることができる。独創的。

その後、リッツのロビーラウンジでMC役の野村雅夫さんと合流、最終打ち合わせ。野村さんのお母様はイタリア人だそうで、野村さん自身、よく外国語で話しかけられるそうです。そういう時には外国人のふりをするんですって。笑 野村さんはDJのほか、翻訳や映画評論など多方面でご活躍中です。

リッツ・カールトンの前で。左から中村之夫社長、野村雅夫さん、中野とんでノリコ・シルベスターさん。全身写真だとよくわかりますが、野村さんのトレードマークは、ベルボトム。70年代の音楽に影響を受けて、ずっとベルボトムだそうです。今ではベルボトムはレアで、渋谷にしか売っておらず、ずっとそこで注文していらっしゃるとのこと。ジャケットはZARA。ポケットチーフを入れてさらっとおしゃれに着こなしていらっしゃいました。

日本橋三越のジャケットカタログがオンラインでご覧いただけます。

そのなかに、先日イベントをおこないましたドレスコードと関連性の高いページにミニコラムを掲載しております。こちら

スタッフのリコメンドコメントとともにお楽しみいただければ幸いです。

日本経済新聞 土曜夕刊「モードは語る」。9日付はピンクという色についてのお話でした。

富山から戻った翌日には、三越日本橋本店での「三越のドレスコード」トークショーに出演しました。

3日連続のトークショーとなりましたが、むしろテンションがよい感じで保たれていてよかったです。

日本と世界のフォーマルルールのずれとその原因、メンズのドレスコードを基準として女性服が定まるグローバルルールについて話をさせていただきました。会場の熱気もあり、けっこう集中して話したので汗ばむほど。

スタッフと話し合い、三越の社員の方が実際にモデルとなって親しみやすい具体例を見せる、というスタイルにしたこともあり、とてもわかりやすく楽しかったと好評をいただきました(自賛で申し訳ありません。笑)。上の写真、左から小口さん、小西さん、中野とんで、齊藤さん、石渡さんです。

 私も「エレガントカジュアル」指定のときには、仕事先から会場へ向かうタクシーの中でどのようにしてパーティー仕様に変身していくかという実演をさせていただきました。

当日まで何度もスタッフと打ち合わせを重ねてきたので、達成感も大きいです。左は当日の司会も担当してくださった岡崎さん。右は志村さん。舞台裏でのきめ細やかなご高配をありがとうございました。

サプライズギフトも! レジィ―ナ・ロマンティコの社長、角野元美さんからゴージャスな花束をいただきました。届けてくださったのは、お嬢様の佳世子さん。なんと奇遇なことに、今、日本橋三越ではレジィーナ・ロマンティコの期間限定ポップアップショップを展開しているのでした(3月19日まで)。元美さん、佳世子さん、いつもながらあたたかなご配慮をありがとうございました。日本橋三越限定のジャケットもあるそうなので、みなさまもぜひこの期間に訪れてみてください。

Twitterでは、ご参加くださったお客様からとても報われるお言葉をいただきました。 ↓  (@kaorimode1参照)

「すごく分かりやすくって内容の濃い30分でした。これ、ただで見ていい質じゃなかった。最後沢山質問してしまったのは知らなかったから。ドレスは見るようにしていたけどメンズファッションを知らずにフォーマルは語れないんだと知った。この内容、20代で知るべきじゃない?」

「あ、20代じゃなくて、10代の方がいいかも。デビュタントは10代だもの!!(遅くとも20代、でもそれ以上の年齢でも知っておきたい) 三越さん!!これ、新宿伊勢丹2階やメンズ館とかでも聞きたい、聞いてもらいたい内容です。」

あたたかいお言葉に励まされました。ありがとうございました。

日本橋三越のパーソナルショッピングデスクを、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。「このオケージョンに、何を着ていいのかわからない」ときにぜひご相談を。ブランドの枠をまたいでコンシェルジュが提案をしてくれます。

北日本新聞主催の富山でのトークショー。2日間で80名様募集のところ、160名を超えるご応募があったとのことです。ありがとうございました。

ファッションを通して時代の先を見る、というテーマでの50分。おこなってきた取材の秘蔵写真など70枚近い写真のスライドをご紹介しながら話をさせてただきました。お客様のノリもよく楽しく盛り上がりました。

司会進行の西野由香さんと記念写真。

衣裳協力は総曲輪のmou。白いドレスはヴァレンティノ、シルバーのショールはブルネロクチネリです。このショールの輝きがまた素敵なのですが、写真で再現されないのが残念。

本当に多くの方々が惜しみないご支援をしてくださいました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。2日目もさらに楽しんでいただけるようがんばります。

ANAクラウンプラザの部屋から見える夕日。よく晴れたよい一日でした。

日本経済新聞朝刊20面、21面に、Precious の全面見開き広告が掲載されています。15周年おめでとうございます。4月号は本日発売です。

15周年ということで、15人からのエレガンスの提言。光栄なことに、その一人に選んでいただきました。

予想していたよりも巨大な広告で、インパクト大きかったようで、朝から旧友より久々メールをいただいたりなどの反響でした。

他のみなさま:林真理子さん、雨宮塔子さん、村治佳織さん、桐島かれんさん、中村三加子さん、齋藤薫さん、安藤優子さん、小雪さん、光野桃さん、藤岡篤子さん、鈴木保奈美さん、島田順子さんです。

本紙に掲載の全文はこちらでございます。


ことわるまでもないのですが、あくまでこれまで研究してきたエレガントなスタイルアイコンに共通する要素、というヒストリアンからの視点です。私自身はエレガンスとは程遠い存在でございます……。

集英社のクオータリー「kotoba」が明日6日発売になります。

特集「日本人と英語」。ぎっしり充実の雑誌になっています。

目次だけちら見せ。なんだか重厚なラインナップのなかに、ひとり場違いな感じで混じっておりますが。

「オックスフォード英語辞典の楽しみ方」。4頁にわたって掲載されております。

私のファッション史に関する記事のインスピレーションはオックスフォード英語辞典から得ていることが多いのです。用例から、どのように使われていたのか、背景や因果関係を推測するのです。その推測のプロセスの例を具体的に語っております。よろしかったらぜひご覧くださいませ。

click to amazon. 予約受付け中です

ひな祭りの日は終日雨で寒い一日になりましたね。

雨の中、六本木ヒルズのJ-wave across the skyの生放送に出演しました。

聴いてくださった方、ありがとうございました。いつもながらなんですが、10分の番組内では、(音楽が入るので実質5,6分?)用意してきたことの10分の1も話せないですね……。聞いている方としては、関心の薄いテーマであれば、「話し方」とか「声が醸し出す雰囲気」しか受け取っていなかったりしますので、まあみっちり話す必要はなく、ぎりぎりポイントを絞っていくというのがミッションなのですが。

課題は今後に活かすとして。ヒョンリさん、スタッフのみなさま、ありがとうございました。

番組のなかでも触れていましたが、いま、六本木シネマズでは「女王陛下のお気に入り」において実際に使われたコスチュームが展示されています。ご覧のようにモノトーン。この映画では国をコントロールする女性がモノトーンをきりりと着ておりナチュラルメイク、男性が軽薄な遊びに興じてフルメイクで華やかなファッション。衣裳デザイナー、サンディ・パウエルのインタビューを読むと、彼女が意図的におこなったことであることがわかります。

キッチンのメイドはデニムを着るし、ビニールを使ったドレスもあり、レザーの馬具もかっこよくて、ケガを隠すアイパッチもクール。サンディ・パウエルの仕事はやはりドラマやキャラクターに多大な影響力を及ぼしながらも、楽しさにあふれています。

それから、しばらく前にも下のミニムービーをご紹介しましたが、「権力をもつ宮廷人の衣裳は一人で着ることができなかった」旨の番組での発言と関連付けて再掲します。映画のなかのアン女王の衣裳ですら、これだけの手間暇をかけて完成します。脱ぐときは逆のプロセス。毎回、これを繰り返すわけですね。

18世紀、ロココ全盛の衣裳の着付けに関しては、スティーブン・フリアーズ監督の「危険な関係」のオープニングシーンをご覧ください。服地をボディスに密着させるために、毎朝、メイドが縫っていた様子が描かれています。

ヒストリカルコスチュームの話をし始めたら止まらなくなるのでこの辺で。

雨の月曜日となりましたが、心のなかは晴れやかな、一週間のスタートとなりますように。

読売新聞連載

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。1日はAOCことアレクサンドリア・オカシオ=コルテスについて書きました。(Alexandria Ocasio-Cortez. 読売新聞の表記の基準にしたがい、オカシオコルテスになっているます)

日々ニュースが更新されていく方なのでエピソードをどこまで最新にするかなど難しいところもありましたが。彼女の美しきファイターぶりは痛快で、励まされます。がんばれAOC。

アイキャッチ画像は、Wikimedia Commonsより(著作権フリー)。

今回で第92回。100回まであと8回のカウントダウンとなりました。

婦人画報4月号発売です。春のバッグ特集巻頭でエッセイを寄稿しています。「『武装』から『自然体』へ   いま時代を物語る、バッグの選び方」。

バッグのトレンドもまた、時代感覚を映し出しますね。

春の新作バッグの美しい写真の数々とともにお楽しみいただければ幸いです。

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絶賛コメントに参加しました。「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」(Mary of Scots)。上の写真はマーゴット・ロビーですよ。白塗りメイクでここまでやる。あっぱれ。

その他の方々のコメントはこちらにも。


英国女王映画シリーズについては、3月3日(日)、J-Wave across the sky で10分ほど玄理さんと語ります。11:30~11:40。タイミング合えば聴いてくださいね。

Men’s Club 4月号発売です。ブレザー特集で、巻頭エッセイを書いております。ブレザーの起源の解釈と新潮流。お近くにメンクラを発見されましたらご高覧くださいませ。

起源を複数もつのは幸運なことですよね。ことファッションに関する限り、可能性が広がるので一つに絞る必要はないと思う。

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GQ 4月号発売です。特集「ファッション改革の春」。巻頭エッセイを書きました。メンズウエアの変化は男性像の変化を表し、ひいては時代の変化を予兆しています。よろしかったらご高覧くださいませ。

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昨日の読売新聞夕刊に、脱ハイヒールのムーブメントに関する記事が掲載されました。コメントを寄せています。

ハイヒールに関しては一冊本が書けそうなほどおもしろネタがたくさんあります。

たとえば17世紀のヨーロッパの宮廷では、男性も女性もヒール靴を履いていましたが、爵位によって高さが決められていたんですよね。爵位が高いほど高い靴がはける。

どことなく「権威」性を帯びているのはそんな歴史があったこととも無関係ではありません。

そうそう、忘れかけていましたが、ハイヒールの取材で思い出したことがある。8か月前、NHKの「なんとかちゃんに叱られる」とかいう番組の制作者から、ハイヒールの疑問について答えてくださいという出演打診がありました。

OKしたまではよかったのですが、収録先に関し、先方のご希望に添えませんでした。背景に本がたくさん並んでいる大学の研究室のような「お仕事場」をご希望でしたが、私はすでに大学を離れていたので、そんな場所は知らない。代わりに、現在の仕事で関わっているホテルのラウンジやスイートルームはいかがかとご提案しましたが、それでは「ほしい絵」(=知識のある人が働いている場所?)にならない。ということでお流れになりました。

ハイヒールを実際に履いてみて、before とafter の姿勢の違いを解説するのにふさわしい場所はまさしくホテルのほうなんだけどなあと思いながら、まあきっとふさわしい「本がたくさん並んでいる研究室つきの大学の先生」の解説者を見つけられたことと思います。

私はテレビを見ないので、この番組がどういう番組かよくわかってませんし、その後、フォローもしていないのでハイヒールの話題がどのように報じられたのかも知りません。ただ、製作者が視聴者に与えたいイメージというのは、背景とセットにして恣意的に作られるのだなということがあらためてよくわかった経験でもありました。研究者=本がたくさん、というイメージも、21世紀が進んだ今となっては古いんだけどね。


昨日9日付の日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」です。

ファッションブランドのロゴが続々変更されていることをきっかけに、ファッションにおける「新しさ」を考えてみました。答えはありませんが。「新しさ」を生むことがかつてないほど困難な時代なのではないかと思います。


diet_pradaのアカウント管理人には、インスタグラムのメッセージを通して投稿写真掲載のご快諾をいただきました。ありがとうございました。痛快な投稿を今後も楽しみにしています。

☆☆☆☆☆

「モードは語る」は第24回目、丸2年をなんとか務めました。感謝。来月からは3年目に入ります。

以下は、今週のTwitter @kaorimode1 投稿から。



モードの変化は社会の変化に先行してきました。ジェンダーなど別にMF/LGBTQのどこかに同定する必要もなく、どうでもいいじゃないかという時代がくるかもしれません。Gender Nonconformingの動きはすでにありますね。

春分の日はとてもあたたかな大安でしたね。私も原稿を2本、仕上げたほか、新しいチャンスをいくつかいただいた、春のスタートにふさわしい日になりました。機会を活かすも殺すも自分次第なので、万全の備えで臨みたいと思います。

さて、先日、ザ・プリンスパークタワー東京のご協力のもとに撮影が無事終了したNHK World Kawaii International 記念すべき第100回、ロリータスペシャルの回の放映が以下のように決まりました。

<放送タイトルと日時>

放送回:#100『Forever Young ~A Love Letter to Lolita~』 本放送:2月8日(金)9:30,15:30,22:30,27:30 (28分番組) 再放送:2月22日(金)9:30,15:30,22:30,27:30 ※世界各国の時差対応で1日に4回放送されます ※上記の時間は全て日本時間です

<放送の視聴について>

NHK World(※海外向けのNHKチャンネル、全編英語放送)における ライブストリーミング放送で日本でも視聴が可能です。 NHK Worldホームページ・・・http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/index.html 国内ではオンラインでのストリーミング視聴が可能となっておりますので、 放送時間に上記URLにアクセス頂き、サイト右上の「Live」という部分を クリックして頂ければご視聴頂けます。 Live配信ページ・・・https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/live/ 上記のURL先からですと直接Live配信ページに行くことが可能です。

自分でなかなか見る気もしませんが、万一、お気づきの点あれば、今後のためにご教示いただけますと幸いでございます。

 週末に原稿ネタとして読んだ本。ヴァレリー・スティール編集の”Pink: The History of Punk, Pretty, Powerful Color”. ピンクという色について徹底的に考察したビジュアル本。いやもう見ているだけで気分が春になりました。日本におけるピンクの扱いもまるまる一章あって、楽しい本でした。どこにどのように書こうか、思案中です。

続々公開されるファッションデザイナー映画について、コメントしました。読売新聞1月25日夕刊です。

一昨年あたりから、この波は続いていますね。私がいちばん見たいと思うドキュメンタリーは、LVMHトップのベルナール・アルノー氏の映画。まあ、撮らせないでしょうけれど……。

女王映画続々、という特集もやってほしいな。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。

1日付では、マリア・カラスについて書きました。

50年代~60年代の社交界スタイルというのは、非の打ちどころなきエレガンスの世界ですね。ディオール、サンローランの全盛期のスタイル。写真のカラスもため息がでるほど完璧です。

Elle Japon 3月号発売です。

ファッションドキュメンタリー映画の特集があります。

マックイーン映画について、ミニミニコメントをしています。(「あの人の視点」)

ファッションデザイナーについて、映画から学びたい人にはお勧めの特集。ぜひチェックしてみてくださいね。

今週も終わらせるべき締め切り満載のほか、新しいプロジェクトがいくつか始動します。機会をいただけることに感謝して、ひとつひとつ確実に丁寧に完遂することを心掛けつつ没頭したいと思います。

みなさまも風邪やインフルの予防を万全に、どうぞ充実した一週間をお過ごしくださいね。私の予防法はビタミンCの多めの摂取。あとは笑うことと、強くて美しい人の心のあり方をフォローすること。免疫力を高めるらしい。それぞれの工夫で厳寒の季節を乗り切りましょう。

「女王陛下のお気に入り」(The Favourite) リーフレットにコメントしました。以前、試写直後に本ブログでも紹介しましたが、18世紀初頭の男女宮廷衣裳も見どころです。バロックからロココの過渡期のスタイルですが、現代の観客も魅了するようにアレンジが加えられていて、斬新な印象。狩猟服、乗馬用馬具などは、着たい、と思わせる。デザイナーはアカデミー賞3度受賞の大御所、サンディ・パウエルです。ヒストリカルなファッションが好きな方には超おすすめよ。あまりパブリシティには出てないのですが、メンズの宮廷スタイルもなかなか面白いのです。男性もかつらにメイク、フリルにハイヒールの時代ですから。

ストーリーは激辛ブラックユーモア。あとからじわじわくる感じ。

なんとケンジントン宮殿では、この映画のコスチューム展が開催中。こちら。

いいなあ、この展覧会。取材に行きたい。スポンサー(掲載先)大募集!!

アン女王スタイル着付けの様子は、Historic Royal Palaces がYou Tubeで公開しています。↓ とてもひとりでは着られない当時の宮廷衣裳の内部構造がわかります。

<追記>
この日、アカデミー賞ノミネートの発表がありました。この映画は最多10部門にノミネートされました。


・作品賞
・監督賞(ヨルゴス・ランティモス)
・主演女優賞(オリヴィア・コールマン)
・助演女優賞(レイチェル・ワイズ、エマ・ストーン)
・脚本賞(デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ)
・編集賞(ヨルゴス・モヴロブサリディス)
・衣裳デザイン賞(サンディ・パウエル)
・美術賞(フィオナ・クロムビー)
・撮影賞(ロビー・ライアン)

女優三人はトリプルノミネート。助演をこの2人が争わなきゃいけないところに不条理を感じます。どちらもそれぞれにキレ方がすばらしいので……。2月25日に発表されます。もうノミネートだけで十分偉業、おめでとうございます。

まずはニュースから。最近の男性の俳優に求められるのが、美しく整えられた筋肉であるというお話。言われてみれば、意味なく脱いで上半身裸になりますよね、最近の俳優は……。筋肉も「顔」になっていると思う。元記事こちら

さて、12日付の日本経済新聞、広告欄です。ウェッジウッドの広告ページでコメント協力しました。住宅事情を考えると、お雛様や五月人形を置くことが厳しいこともある。そんなときには、ウエッジウッドの節句プレートで祝うというのもありではないでしょうか、というご提案です。

 

季節を感じる工夫っていいですよね。子供の頃はおひなさまを一体、一体、出したりしまったりということをしていましたが、いまは時間も収納場所もままならない。こんな上質なプレートをさりげなく飾ることで節句を感じられれば、それもまたよいのではと思います。7段おひなさまはホテルなどで飾られているものを見に行くとか。実際、いまのホテルは伝統的な季節感を伝えていくという役割も果たしていますね。

まずは、ニュースから。プリンス・オブ・ウェールズならぬプリンス・オブ・ウールズの最新情報です。チャールズ皇太子はサンドリンガム宮殿の羊を3000頭から15000頭に増やす計画を発表しました。皇太子はオーガニック系実業を一貫して続け、成功させているビジネスマンでもある。イギリスの利益とも合致。80年代から方向にブレのないビジネスセンスがいい。

Prince of Woolsっていう、記者のおやじギャグが入ったネーミングもイギリスらしくていいですね。

詳細記事は、テレグラフ紙、こちら。

さて、日本経済新聞夕刊連載「モードは語る」。12日付は、「Camp キャンプ」について書いています。2019年のトレンドワードの一つになるはず。ファッション学の学徒のみなさまは、しっかりおさえておいてね!

Photo © Johnny Dufort ヴァージル・アブロー オフホワイト 2018プレフォールの作品。写真はメトロポリタン美術館にご提供いただきました。
Photo © Johnny Dufort  フランコ・モスキーノ 1989秋冬コレクションより。メトロポリタン美術館提供。

北日本新聞別冊「まんまる」連載、ファッション歳時記第88回です。

100回目のゴールが見えてきました。とはいえ何が起きるかわからない。並行して進めなくてはいけない新しい仕事もどんどん増えていきますが、確実に、誠実に、ひとつずつ(と自分に言い聞かせる日々)。

北日本新聞の高校生向け新聞”Future” vol.7 にて、お悩み相談室の回答者デビューしました。

それにしてもこの回答者のラインナップ。自分ではごく平均的な常識人だと思っていましたが、どうやら世間では私は「変人」のカテゴリーにくくられていたのだなということを知る。

そして活字になってから気が付いたのですが、「本気で~ならば」と始めている回答が多いね。

悩んでいる渦中の人は、どうにもならないから悩んでいるのだろうけれど、どうもこうした「ともだち」がらみの悩み事相談を読んでいたら、「本気で自分の日々を生きてるのか?」という疑問がごく自然にうかびあがってきたんですよね。人の目、気にしすぎ。「みんな」(って誰)に嫌われないことばかり気にして10代の貴重な時間を浪費していたら、いつまでたっても本気を出せない、うろうろするばかりのつまらない大人になってしまいますよ。(えらそうな言い方でスミマセン……m(__)m)

人目を気にしなさすぎる私は、だから「変人」枠なのか……。

今年最初のスタイルアイコンは、アレキサンダー・マックイーンです。

読売新聞のこの連載もこの秋に100回を迎えます。連載開始当初は50人もいるかな?というおぼろげな感じだったのですが、100回の区切りが見えてきたというのは感慨深い。秋までおそらくあっという間。気を引き締めて一回一回、着実に重ねていきます。

春公開になるドキュメンタリー映画は、スピード感もありドラマティック。お勧め。

「マリー・クヮントとヴィヴィアン・ウエストウッド」コラム掲載のEnglish Journal 2月号は、本日発売です。こちらは契約上、来月にならないと全文をアップできませんが、よろしかったらぜひ本誌をお手に取ってご覧くださいね。

(Click to amazon)

今年は新しいご縁にも多々恵まれた一年でした。そのひとつ、English Journal が年明け早々に発売になります。ヴィヴィアン映画がきっかけで、執筆依頼を頂戴いたしました。

2019年1月5日発売です。amazonでは予約受付が始まっています。

特別企画「イギリスファッション史を彩るデザイナー」。そのなかで、「マリー・クヮントとヴィヴィアン・ウエストウッド」についてそれぞれコラムを書いています。

ポップでカラフルな全4ページ。写真もほかではあまり見られない個性的なものが選ばれています。ヴィヴィアンの映画中のセリフの一部も収録されています。付録のCDでこれを聴くこともできますよ。

発売前につき「予告編」のみですが、映画とイギリス文化と英語が好きな方はぜひ、年明けにお手にとってみてくださいね。

マリー・クヮントのことを知らない人(コスメやポーチのブランドだと思っている人)は、1月5日から公開される「マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!」を観てばっちり学んでくださいね。


ほかにもコリン・ファースとレイチェル・ワイズのインタビュー記事はじめ、世界を取り巻くリアルな英語事情の解説など、お楽しみからお役立ちまでよい記事が満載です。「女王陛下のお気に入り」の解説がさっそく載っていたのもうれしかったな。(「英国式庭園殺人事件」を連想したのは私だけではなかった!)

English Journalを読んでいたら、もう20年も前のことですが、東大の駒場で映画英語の授業をもっていたときのことを思い出しました。自分でオリジナル教科書まで作っていたなあ……(そんな体力もありました)。映画と言語と文化が交わる世界は、もしかしたら最も好きなテーマです。そのころはEngine 誌で「映画のなかの英語」という連載ももっていました。本HPのmagazine 欄で一部pdfを公開しています。お休みの間のDVD鑑賞のご参考にでもなれば幸いです。

2018年もご愛読ありがとうございました。公私にわたるあたたかなご交誼に心より感謝申し上げます。みなさまご健康第一に、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

23日は新高輪からそのままJ Waveへ。Diana Shows New Look に出演、ヴィヴィアン・ウエストウッドの映画について語ってきました。

話したいことが多すぎてなんだか詰め込み過ぎたし、話しておかねばと思うあまり早口になったりとちったりしたな、という反省。

ナビゲーターの玄理さんもとても映画好きな方。

こういう番組では「内容」そのものよりも聞いたときの心地よさが優先されるのよね。自分が求めるものがそうだったりする。出る立場になるとそれをすっかり忘れてしまう。そのジレンマの解決は、次の課題です。というかこの前も同じ反省をしていたような気がしないでもない……。

23日の生放送、25日の収録分と、二度にわたって機会をいただきましたこと、とてもありがたく、心より感謝します。

さて。

このプレスシートに掲載されている私のエッセイは、本HPのetc. 欄にpdfでアップしておりますよ。業界の方々より好評をいただいておりますので、よろしかったら読んでみてくださいね。

毎日新聞12月17日(月)に掲載されました、芦田淳先生の追悼文です。

ことばの使い方から始まり、顧客を大切にする姿勢など、お仕事への向き合い方から多くのことを学ばせていただきました。模範を示してくださった方がいたというのは実に幸運なことでした。

お嬢様でデザイナーの多恵さんによると、日々の生活でも、どこに出かけても、芦田先生はふつうは見過ごすような細部に目が留まり、率直に反応されたとのこと。そのときはヒヤヒヤするけれど、あとから振り返るとその視点が的を射ていたことが多い、と。

大きな仕事をきちんと成し遂げる人は、肝の据わった豪放さと細部に気配りする繊細さをともに兼ね備えているものですね。

人から学ぶことはまだまだ多い。芦田先生からも、おそらくこれからも学び続ける。没後も作品やご著書のなかに、そしてファミリーや社員の方々の記憶のなかに、ずっと生きていらっしゃるのだ。


Vivienne Westwood 映画についてのコメントが、朝日新聞12月20日夕刊に掲載されました。

さらに、ラジオ(J-wave)でも語ります。

☆12月23日(日) 11:30~11:40 「DIANA Shoes New Look」生放送 玄理さんナビゲート

☆12月25日(火) 13:45~13:55 「Good Neighbors  森ビル東京パスポート」(収録済み) クリス智子さんナビゲート

ほとんど「ヴィヴィアン映画のアンバサダー」と化しておりますが? こうして多方面からお声をかけていただけるのは光栄です。

打ち合わせに立ち寄ったTable 9 Tokyo 冬仕様。夜はこの上なくセクシーな空間ですが、昼間も美しい

東京藝術大学大学院の博士審査会(公開)で副査を務めさせていただきました。審査対象は清水千晶さんによる「衣服と環境の同化」をテーマにした論文と、「アナザートーキョーシナリー(もうひとつの東京の風景)」という作品です。

作品は、地方から東京に出てきた女性が7段階を経て環境と同化して自己を発見していく過程を、7体の服で表現したもの。アパレル業界で服作りの仕事をした経験もある清水さんならではの力作でした。

博士展では、ほかのジャンルの作品も展示されており、一般の人も鑑賞できます。絵画、ガラス造型、陶芸、ロボットなど、レベルの高い作品が多く、予期せぬ眼福でした。20日までです。芸大周辺は時が止まったようにゆったりしていて、心がほっと落ち着きます。かつてこんなふうに、ただただ純粋に、学問を追求できた時代もあったな……。とてもよい時代だったころの駒場の雰囲気やケンブリッジの街並みなどを思い出してちょっと切なくなったりね。

芸大近くの国立西洋美術館ではルーベンス展! 壮大な肉厚濃厚作品の迫力に圧倒されました。(身体に矢やら釘やら刺さって)痛そうな絵が多かったですが。

「ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス」のパンフレットにコメントを寄せました。

2パターン提案しました。王道の、本質をすくいとって称揚するコメント。私が得意とするいつものパターンですね。

もうひとつは、他の方々が絶賛ぞろいだろうから、ちょっと外したパターン。

結局、外しパターンのコメントが採用されているという次第です。やはり他の大御所のみなさまは絶賛コメ。

ヴィヴィアンのこの映画に関しては、GQに書き、プレスシートに書き、来月出るEnglish Journal に書き、コメントも寄せ、さらにはラジオでも語ります。王道的な解説は、本HPのetc.欄にプレスシート解説のpdfを添付しておりますので、そちらをご覧くださいね。

ラジオはJ-Wave、23日(日)11:30~11:40 「Diana Shoes New Look」のコーナーで生出演で語ります。日曜の朝ですが、タイミングが合うようでしたら、聞いてみてね。

まんまる2019年1月号発行です。

連載「ファッション歳時記」第87回。「シャツの胸ポットは『あり』でいい、最後はスーツ2着でいい」。ご笑覧くださいませ。

昨日は尾原蓉子先生の「ブレイク・ダウン・ザ・ウォール」出版記念講演会でした。80歳の尾原先生、ますますお元気で、お話の内容も講演スタイルも情熱が感じられてすばらしかった。多くの方々がお祝いに駆けつける盛会でしたが、これも尾原先生のご人徳の賜物ですね。80歳になったときにどんな風になっているのだろう…?と想像するときに、尾原先生のように現役で、人に囲まれてご活躍されているロールモデルがいるということは、どれほど心強いことか。70歳になる横森美奈子さんも会場で一段と華やかな存在感を放っていらっしゃいました。こういう素敵なロールモデルがもっともっと増えてほしい。


さて、もう一か月も前の話になってしまったSuits of the Year 2018. ではございますが、Men’s EX編集部から本誌に掲載された写真の元版が送られてきましたので、調子に乗ってアップします。

タキシードはロッソネロ。大きめのボウタイもデザイナー社長の横山さんデザインによるもので、この日はネイビーです。袖口をターンバックするとゴールドの裏地が見えるというデザイン。男性タキシードのルールをしっかり踏襲するよりも、ちょっとはずしていたほうが抜け感があってよいという横山社長の考えです。外からははっきりとわからないけど、いちおうカマーバンドもつけてるのですよ。腹巻みたいであたたかかったです。


Men’s EX 1月号では、紳士のためのジュエリーに関するエッセイも寄稿しています。

どのようなジュエリーがあるのか、他のページでは写真もご覧いただけます。ミキモトの社史も学べる充実のページになっています。ぜひ本誌でご覧くださいね。


ちなみに私は最近、イヤリングもネックレスも一切つけてないのですが(ミニマリズムというとかっこいいですが、実際はなくすことがあまりにも多いため(^^;))、レフ版効果が必要なときにはミキモトのブローチをつけていきます。落とす心配がないし、意外とブローチひとつで正装感が上がるんですよ。

Men’s EX January issue.

先日のSuits of the Year の記事が掲載されております。

ゲストとして、小さいですが写真が掲載されています(左欄)。ロッソネロのタキシードを着ております。女性も一着タキシードをもっていると意外と着回しが効いて便利だと思いました。Special Thanks to Rosso Nero.

 

エッセイも寄稿しております。MIKIMOTOとのタイアップページです。「紳士の装いに受け継がれてきたジュエリーという嗜み」。

 

 

 

そして巻末のサプライズ。笑 いであつしさんが、連載コラムのなかで、私のエッセイを引用してくれましたよ。グレイネッサンスに関する、「ファッション歳時記」の10月号の記事のことですね。Special Thanks to Ide-san.

 

 

 

 

NHK の世界150か国向けの海外番組Kawaii International 第100回目のゲストにお招きいただき、取材を受けました。

テーマはロリータ。

ロリータの歴史と文化について解説しました。西洋のファッションを日本人が独自の解釈で取り入れているのに、なぜ海外の人はそれを「日本のカルチュア」と認識するのか、などなど。

話をしながら気づいたのですが、西洋の方が日本の昔の着物をミックスして着たら「文化の盗用」と騒がれます。だから到底、そのようなファッションは発生しえない。しかし、日本人が西洋の昔のドレスをミックスして着ても「カワイイ」と賛辞を送られる。そして西洋人がどんどん「逆輸入」して楽しんでいる。笑

 

今回もザ・プリンスパークタワー東京に撮影のご協力を賜りました。この姫スイートは、ハーバーロイヤルスイート。インテリアも外に広がる景色もゴージャスです。ベイブリッジも見えるしスカイツリーも眺められる。世界に向けて「Tokyo Kawaii」を語るには最適の場所だと思いました。実際、海外の方が「kawaii」に夢見るものには、Tokyoのイメージが大きく重なっています。ご協力ありがとうございました。

今回着ているドレスとジャケットは、Tae Ashida です。世界に通用するJapan Brandです。

 

 

 

三陽商会に取材に伺いました。


新築のブルークロスビル。外から見ると、建物が経糸と横糸で織りあげられたブルーの布のようにも見える設計。坂道の途中の建物ということもあり、かなり工夫が凝らされています。



1階の展示スペースには四季折々の旬の製品が展示。

「コートのSANYO」のキャッチフレーズにふさわしく、100年コートはじめ、バラエティ豊かに各種コートが揃います。

 


ニットが恋しい季節ですね…。こんなきれいな色のニットは気持ちも明るく上げてくれそう。

2階は広々としたスペースで、カフェあり、打ち合わせスペースあり、展示会場となるスペースあり、お一人様用作業スペースあり、と多様な使い方ができるデザイン。

観葉植物やファッション関係の洋書も随所に置かれています。

仕切りがなくても意外と周囲の目が気にならないのですよね。

展示会はすでに終了しておりましたが、展示会の名残りも楽しませていただきました。上は三陽山長の靴。

個性的で上質な素材を使ったエポカ・ウオモ。

ほか20以上のブランドをもっている三陽商会。撥水機能がある白い服地で作ったシャツやセーター、ジャケットなども自社工場で作っているとのこと、実際にコーヒーをこぼして実験してみましたが、きれいにはじいてシミ一つ残らないのです。これいいな! 来春はレースバージョンも出るらしく、今から楽しみ。

アパレル苦戦と言われておりますが、老舗の大会社の貫禄は随所に感じました。現在の試み、今後の計画なども伺いました。内容は別の機会に。


この日のランチはこんな場所で。高くそびえるためには土台もしっかりしていなくてはね。などというベタな言葉が出てしまうほどの迫力。

各誌で「今年の男」のお祭りが花盛りですね。2018年を彩った男たち、僭越ながら私も選ばせていただきました。

中野香織が選ぶ Men of The Year 2018.  今年も多くの方が大活躍で、なかなか10名以下に選びきれなかったのですが、かろうじて3部門に各3名ずつ。基準はメンズスタイルへの影響力です。

実は紙幅の都合で、本文 は大幅に削らざるを得ませんでした。ブツブツと列挙してるだけみたいな味気ないテキストになってしまいましたので、以下、オリジナルの全文掲載します。

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「中野香織が選ぶ、今年を彩った男たち」

2018年も多彩な顔触れが活躍しました。多様な人々を包摂してよりよい社会を目指そうとするDiversity & Inclusionの運動を先導するモード界の代表格としては、ルイ・ヴィトン・メンズのアーティスティックディレクターとして就任したヴァージル・アブローがいます。ルイ・ヴィトン初の黒人ディレクターとしても話題を集めました。黒人ばかりが出演する初の黒人ヒーロー映画として大ヒットした「ブラック・パンサー」の主演俳優、チャドウィック・ボーズマンも今年を象徴する男性ですね。

モード界ではヴァージルもプレイヤーの一人として中心的な役割を果たしているストリート・ラグジュアリーが台頭しましたね。ヴィトン×Supremeの限定品には世界中で行列ができました。少し若い世代になると、ラグジュアリー・ストリートをさらに自分たち仕様に着崩した「スカンブロ(scumbro)」の流行が生まれました。スカム(scum)はクズ、ブロ(bro)はブラザーのこと。高価なストリートウエアをまるで中古ショップで拾い集めてきた服のようにあえて安っぽく着るのです。私の中のオヤジが発動して「好かん兄弟」と訳していることはご寛恕いただきたいとして、このトレンドを引っ張るのが、ジャスティン・ビーバーくん。オン/オフの区別はとくにせず、髪もくしゃくしゃでいつも悪びれず自然体、という満ち足りた自信が人気の秘密のようです。
ストリートの流行で、ナイキはビジネスを大躍進させました。ナイキがキャンペーンの顔として起用したのが、アメフト選手のコリン・キャパニック。彼は、最近のアメリカで起きている人種差別に反対して、国歌が歌われるときに片膝を立てて座ることで抗議を始めた選手です。キャパニックの強い信念に基づくこの行動は賛否両論を呼んでおり、彼がキャンペーンの顔となったことで一時、ナイキ製品を燃やしたりするバッシングが起き、売り上げも下がりました。しかし、ナイキは動じず、結果的にナイキの株価も上がった次第。信念を貫く男をサポートするナイキもまた、信念の企業である、とアピールすることに成功したわけですね。

さて、ストリート系の話が続きましたが、スーツ界に目を向けて見ましょう。強烈な印象を残すのが、グッチのスーツキャンペーンの顔に起用されたハリー・スタイルズです。彼はもとからピンクのスーツや花柄スーツを誰よりもクールに着こなす人でしたが、トラディショナルなスタイルのスーツも、いまどきの「タッキー」な気分を添えて着こなしてしまう。タッキーとは、一歩間違えると悪趣味でダサいのだけれどそこが素敵、というミレニアルズのファッション感覚です。

正統派の美しさで世界中の男女の魂をわしづかみにしたのは、アーミー・ハマー&ティモシー・シャラメの「カップル」。『君の名で僕を呼んで』の芸術的な衝撃の効果もありますが、映画の外でもこの二人は光っておりました。ハマーの非の打ちどころない美貌と繊細な演技力。唯一の欠点が、何を着ても美男過ぎること、でしょうか。そしてシャラメはキュートな子犬のような王子様感を味方に、ストリートスタイルからスーツスタイルまで、ひねりの効いた個性的な着こなしでセンスのよさを見せつけてくれました。

ビジネスパーソンでは、ケリング会長のフランソワ=アンリ・ピノー。9月にパリまでインタビューに行き、アートやサステナビリティをどのように経営に生かすべきかという話を聞いてきたのですが、17世紀の病院をリフォームして社屋として使うなど、口先だけではなく実行力も伴い、ケリングの売り上げは大幅に上昇しています。強い印象を残し過ぎないスーツの着こなしも、信頼されるビジネスマンの模範的スタイルでした。

一方、「らしくなかったで賞」を献上したいのが、テスラのイーロン・マスク。ツイッターでの暴言で自社株価を下げ、投資家に多大な迷惑をかけたりなど、問題行動が続き、迷走中。言葉が荒れるとともに、かつては凛としていた服装にも手抜きが見られます。

サセックス公爵となったヘンリー王子も、あいかわらずの無頓着ぶりでした。自身の結婚式にはユニフォームを着用しているのに髭もじゃ、披露宴のタキシードの着方もいい加減、というつっこみどころ満載の花婿姿を披露してくれました。いやこの「らしくない」スタイルこそ愛すべきヘンリーだからしょうがないし、幸せそうでなによりと世間が大甘で許しているのもご愛敬ですね。

そしてエディ・スリマン。Keringグループのサンローランから、LVMHグループのセリーヌへ。手がけるブランドはなんであれ、なにをやってもエディ印になってしまう。「セリーヌ」らしさをなくしてしまったと旧来のファンからは大バッシングを受けるも本人はいたってクールで淡々と稼いでいく、というのがニクいところですね。

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みなさんそれぞれの世界で光ったMen of the Yearはどなたでしょうか。

9日に行いましたYomiuri Executive Salon の写真が届きました。


ラグジュアリーストリートからスカンブロへの流れを解説しているところ。

来年のメットガラで炸裂しそうな「キャンプ」を解説。

テーマが「日本のラグジュアリーとその未来」でもあったので、日本ブランドを身に着けていきました。Tae Ashidaのドレス(日本語でワンピースと呼ばれるものは、英語ではドレスと呼ぶ)、ミキモトのブローチ、グランドセイコーの時計、そしてAtsugiのストッキング「輝」。

 

その後にお会いした出席者のみなさまから続々とおほめの言葉をいただき、とても嬉しく、がんばってよかったと思いました。しかしまだまだ。

「点」としてのファッション現象を、さらに大きな社会的背景のなかでのストーリーとしてわかりやすく語ることができるように、日々の研究も怠りなく努めたいと思います。

 

 

〇ドルチェ&ガッバ―ナの上海ショーの中止事件は不幸なことでしたね……。最初の動画(中国人の女の子が箸でピザやパスタを食べる)はたしかに彼らとしては(無知であったとしても)差別意識は皆無であったのでしょう。それだけだったら撤回して、他意のなかったことをお断りして謝ればあれほど大きなダメージは防ぐことができたのでは。決定的な問題は、ステファノが個人的に書いたメッセージでした。相手を怒らせ、画面キャプチャをさらされてしまったのが最悪でした。ハッキングされたと言い訳しているのがますます火に油を注いでしまった(それが嘘であることは、Diet Pradaが証明)。パーソナルメッセージだからと安心して暴言を書くとたちまちさらされ、拡散してしまう透明性の高い時代だということを常に意識しておかねば。録音もどこでされているかわからないから、とにかく油断はできない。他山の石。

ドメニコもステファノも、人間的な欠点は(私たちの多くと同じように)多少はあるのかもしれないですが、才能とサービス精神にあふれるデザイナーです。彼らが日本でおこなった2回のコレクションは、日本文化へのオマージュにあふれたすばらしいものでした。今回の件を挽回すべく、謙虚にコレクションを作り続けてほしいと願っています。

11月7日付けの日経新聞×Hankyu Men’s の広告に登場しました。

恩師でもある大住憲生さんとギフトについて対談しています。

「相手のことを考えた(フリした)無難なモノ」よりも「これがいいと自分が思うモノ」のほうが、関係性の構築にはよい、という発見があった対談でした。

ほんとうは何だって嬉しいんですよね。時間をわざわざ使って、考えて贈ってくれたということじたいがありがたい。

 

そして「自分にごほうび」、これ、ほんと私やらないのです。恥ずかしすぎるというか、ごほうび受け取れるほど成果上げてないだろう、と自分では思ってしまう。自分で自分にプレゼントしてもなんだか虚しいし。人さまに喜んでもらう方が嬉しいので、時間もエネルギーもそのように投資する方が多いかなあ。予想外のギフトが還ってくることが多々あります。もちろん、投資した分が常に還ってくるとはかぎりませんが、投資しなければまったく返ってこないのは確実なんですよね。

9日(金)、ペニンシュラホテルのきらきらルームにて、読売エグゼクティブサロンに登壇しました。

Yomiuri Brand Studioの高橋直彦様との対談という形で、「日本におけるラグジュアリーの潮流とメディア、その未来を語る」をテーマに話をさせていただきました。

ご参加くださいましたのは、外資系ラグジュアリーブランドビジネスに携わる、ほぼ160名の方々。

ここ1,2年ほど調べたり取材したり考えたりしてきたことのエッセンスを凝縮して全投入し、「点」の現象を社会背景とからめたストーリーとして構成してみました。

かなり準備にもエネルギーをかけた甲斐あって、終了後のパーティーでは多くの方々から「面白かった」「点が線になってつながった」「そういうことだったのか!と目からうろこが落ちてすっきりした」「謎の流行の背景がわかった」などなど、嬉しいお言葉を100枚を超えるお名刺とともに頂戴いたしました。こういうお言葉をいただくと、苦労も報われます。ありがとうございました。

夏頃からお話をいただき、Yomiuri Brand Studio の高橋さまほか、大勢のスタッフのみなさまと準備や打ち合わせを重ねてまいりました。ぎりぎりまで「もっともわかりやすい伝え方は」と考えていたので、パワポの最終バージョンが完成したのは当日朝6時((^^;))。こういう私のペースに寛大なお心でお付き合いいただき、お世話くださいましたみなさまに、あらためて心より感謝申し上げます。とりわけ、高橋さまには、やや先走り過ぎているかもしれない私のテーマのご提案を受けて、それぞれのワードを膨らますためのお話を考えていただき、対談を盛り上げてくださいました。重ねて、御礼申し上げます。

 

キーワードは、Diversion and Inclusion.  Street Luxury. Scumbro. Logomania. Nike. Virgil. Woke Models. Plus Size Models. Fair is Foul and Foul is Fair. Tacky.  Camp. Art&Sustainability. Creative Risk. Generous Capitalism. Tradition of Brand.  Recruit of Artisan. DNA of Brand. Japanese Brand. Global Standard of Fashion Journalism. Fashion as Liberal Arts. etc.

私がキャッチして新聞などに記事として書いてから、だいたい数年たってようやく広まるという現象がこれまで見られていることから(今さらノームコアとかゴープコアとか)、上のキーワードに関することも、日本で話題になるには数か月から数年かかりそうですが。日本での波が来ても来なくても、グローバルモードからキャッチできた波は引き続き、自分の解釈で媒体に応じた形で発信していきますので、どうぞ今後ともよろしくおつきあいいただければ幸いです。

 

 

日本経済新聞 土曜夕刊連載「モードは語る」。本日は、香水ビジネスのゲームチェンジャー、フレデリック・マルについて書いております。

よろしかったらご笑覧ください。

香水は「成分を並べられてもわからない」という意味で、「料理と似ている」というマル氏。素材だけを列挙されても、どんな料理が出てくるのかわからないのと同じということですね。料理が発達しているフランスで香水も発達したことにはしかるべき理由がある、と。

 

〇Men’s EX のコート特集の記事は、Nikkei Style にも全文が転載されました。こちらです

お時間のゆるすときあれば、ご笑覧くださいませ。

いまは紙媒体の記事の多くは後日ウェブで読めるようになるし、そもそも発売時にもdマガジンでも読めたりしますよね。であれば紙の雑誌の存在意義はどうなるのか。考えさせられます。

〇LEON × Nikkei Style Magazinの記事もウェブレオンに転載されています。こちら。

なんかこれも写真が容赦なく「ど」リアリズムで怖いのですが(ほんと、お見苦しくて申し訳ない)、そこで勝負してないのでスルーして本文のコメントだけ見ていただければ幸いです。

 

〇さて。

ウェブ記事ついでに。長谷川彰良くんのインタビュー記事。若い人にとてもよい刺激になると思うので、もしよかったら読んでみてね。

なんと、マンハッタンのエグゼクティブさながらに颯爽と風を切って丸の内を歩いているよ。笑

あの半・分解展にかけた彼の情熱の量やご家族のサポートがどれほどのものだったのか。あらためて目頭が熱くなりますね……。「お兄ちゃん」もいい味出してる素敵な人なんですよ。

教え子や(押しかけであろうとなんだろうと)弟子のめざましい成長、活躍ほど嬉しいものはないです。私も逆に彼らのひたむきな仕事ぶりから教えられるし、刺激をいただきます。「広めるのではなく、深める」という姿勢は、正しいと思う。深めた先に、すべてに通じる鉱脈が流れているんですよ。来年は世界に羽ばたいてほしい!

“The job of the artist is always to deepen the mystery.”  (芸術家の仕事とは、常に神秘を深めていくことである)Francis Bacon

読者のみなさまもそれぞれに、深まる秋を楽しんでください。(ご近所の寺家町の風景)

芦田淳先生の追悼文です。共同通信配信で、各地の新聞に掲載していただきました。

新潟日報。

河北新報。


京都新聞。


日本海新聞。ほかにも続々。一人でも多くの方に芦田淳先生の功績と、幸運な人生を引き寄せたお人柄と生き方が伝われば幸いです。

見出しは各紙でつけるので、それぞれ違うのですね。

本文にも書きましたが、エレガンスというのは、たんに表面的に上品に取り繕っていることとは関係ないのですね。日々の時間の過ごし方、人や仕事との接し方など、長い時間の蓄積から生まれる、骨太で繊細なものです。コミットメントと愛なきところから、本物のエレガンスは生まれない。芦田先生から学んだこと。(私などはぜんぜん到達できてない高いレベルのお話。)Elegance Forever.

 この本もお勧め。

Forbes Japan 12月号発売です。

パリでケリング会長フランソワ=アンリ・ピノー氏にインタビューした記事を書きました。4ページにわたり、本文のほかにケリンググループの最新情報が詳細に掲載されています。


 

 

 

アートやサステナビリティをどのように経営にとりいれるのか? あらゆる分野のビジネスパーソンのヒントになれば幸いです。

 

変わるラグジュアリーの定義、老舗ブランドのDNAとのつきあい方など、最新のラグジュアリービジネスを考えるうえで押さえておくべきことも満載です。私自身も、今年(現時点までで)もっとも勉強になり、意識の変容を経験した仕事です。ぜひ、ご一読いただけますと幸いです。

各紙が追悼記事を掲載していますが、読売新聞は一面、21面、36面と3面にわたり、芦田淳先生の功績、評伝を大きく報道しています。

私も僭越ながら、21面でコメントを寄せています。

「戦後の日本にプレタポルテ(高級既製服)の概念を持ち込んだ草分け的存在。常に時代の感覚を反映しながら、決してエレガンスと品格を失わなかった。芦田さんの服を着れば、国際的にどんな舞台にたっても日本の品格を表現できた」。

 

まだ伝えたいことは本当にたくさんあったのですが、紙幅の都合がありますね…。

洋裁師が注文に応じて服を縫っていた戦後日本に、「プレタポルテ」(高級既製服)をもたらしたのが芦田淳先生なのです。

プレタポルテは、日本の女性を半世紀の間に加速度的に美しくしていくのです。プレタポルテへの憧れ→着こなすためのヘアメイク、体型メイク、立ち居振る舞いなどの努力→あかぬける。

 

ほかにもきりがないほど功績がありますが、追って、お伝えできる機会があればと思います。

 

*共同通信社に追悼文を寄稿しました。本日、これから配信されるそうです。明日以降、活字として掲載されましたらお知らせ申し上げます。

北日本新聞 写真家テラウチマサトさんの連載「とやま多士彩才」」にとりあげていただきました。

撮影にご協力くださったのは、ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町です。こちらの部屋は、ギャラリースイート。お世話になりましたみなさま、ありがとうございました。

日本経済新聞 土曜夕刊連載「モードは語る」。本日掲載です。

ファッションテックの分野ではニューリテールもさくさくと進んでいます。

ニューリテールとは、リアル店舗とECを融合させたこれからの新しい小売り業の形です。アリババのジャック・マーが提唱したビジョン。

ニューリテール・プラットフォームとして国内最大級の規模に成長したアプリ、Facyを運営するスタイラー株式会社の代表、小関翼さんに取材した記事を書きました。

アジア市場にも詳しい小関さん。アパレルが厳しいと言っている場合ではない。アジアに視野を広げれば膨大な可能性が広がっている。渋谷にあるスタイラー株式会社の近くにて。ドトールコーヒー本店の前です。

Facy のサービスの流れ。

各地でプレゼンする小関さん。Facy 提供。ご協力ありがとうございました。

 

Men’s EX 11月号 発売です。

コート特集で、綿谷画伯と対談しております。

このほかになんと、画伯によるマジタッチ、マンガタッチ、それぞれのイラストまでついてますよ。コートを着たアイコンずらりのマジタッチ版は圧巻。これは保存版でしょう。

私はコートの歴史についてざっとレクチャーするというお役目でした。起源や歴史にはコートの本質的な意味も見出すことができます。ぜひ読んでみてくださいね。

 

今回は、カメラマンがすばらしく腕のいい方でした。本誌に掲載された写真(下)の夜景の映り込み方を見てもおわかりだと思いますが、ふつう、夜景を強調すると前景が暗くなったり、前景をはっきり写そうとすると夜景がぼやけたりするのですが、ともに鮮明に映っているのです。プロのテクニックですね。

 

 

カメラマンは椙本裕子さん、若い女性です。夜景だけでなく、人物のほうも、とてもソフトな感じに撮っていただきました。感謝です。下は、本誌にモノクロで掲載されている写真の元版です。

ありがとうございました。椙本さんとご編集部のご了解を得ましたので、秋冬のプロフィル写真として使わせていただきます。

調子に乗ってもう一枚アップします。ごめん。笑

 

 

撮影にご協力いただいたのは、ザ・プリンスパークタワー東京です。編集部、ライターさん、カメラマンさん、ホテルスタッフのみなさま、ありがとうございました。

トレンドワードとして浮上している、スカンブロ(Scumbro)。

本日の読売新聞連載「スタイルアイコン」は、スカンブロを牽引しているとみなされているセレブリティのひとり、ジャスティン・ビーバーについて書いております。

Vanity Fair が紹介するScumbroの記事から。今年の7月にトレンドが命名され、瞬く間に話題に。

ベイビー・ビーバーが愛らしかったのはついこの間。少年はまたたく間に大人になってしまいますね。

 

Scumbroの訳語はずいぶん悩んだあげく……「好かん兄弟」にしました(©中野香織)。おやじギャグすぎて寒い? 失礼しました。

The Nikkei Magazine Style × LEON 9月21日号。

「アナタにとってLEONってなんですか?」

インタビューを受けた記事が掲載されています。

大きな口をさらに大きく開けて笑っておりますが。笑

 

明大時代に公開講座講師としても来ていただいた野呂さんと同じページでしたよ。

 

さて、この撮影は、ザ・プリンス・パークタワー東京の姫スイートルームこと、ハーバーロイヤルスイートをホテルのご厚意でご提供いただいておこなわれたのです。

なのになんと、背景をすべて同じにするためにわざわざ暗幕をうしろに作ったという……涙涙。

豪華すぎるスイートルームを真っ暗にしてしまう不粋。

百戦錬磨のLEONチームも、まさかこんな姫ゴージャスな部屋が東京のホテルにあったのかと驚愕し、リベンジとして(笑)ウェブLEONに掲載していただきました。お部屋はこのような感じです。

おそらく都内でもトップレベルを誇る広さと華やかさのスイートです。

GQ JAPAN 10月号に寄稿した記事が、ウェブにも掲載されました。

服飾史家の中野香織、ヴィヴィアン・ウエストウッドを論じる―ヤング・ハートの女王

ヴィヴィアンのドキュメンタリー映画「ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス」は、12月28日(金)、角川シネマ有楽町、新宿バルト9他で全国ロードショーとなります。

今月末からはマスコミ試写も順次始まります。プレス資料には、私のエッセイが掲載されております。(GQに寄稿したものとは異なるバージョンです。) マスコミ試写にお出かけになる方は、よろしかったらチェックしてみてくださいね。

パリ記録No.10 。パリ郊外のベルサイユ宮殿へ。

早朝集合だったのでルームサービスで朝食を頼んだら相当なボリューム。もう一日分のカロリーはこれで十分という勢い。


朝焼けの静かなパリの街。ツアーバスで小一時間のドライブで、ベルサイユ宮殿に向かいます。

朝9時のオープン前からすでに長い長い行列。

やっとの思いで入場できましたがどこもかなりの混雑。毎日これだけの観光客が来場すれば大きなビジネスになるのも当然。


資金力のある権力者が、とてつもなく贅を尽くした建造物や美術を造らせておくというのは、ノブレス・オブリージュでもありますね。後代にこれだけ世界中の人々に感動を与え、しかも無限に資金を回収できるのだから、この上なくすばらしい遺産といえます。


 

 

かの有名な太陽王ハイヒール脚線美の肖像画は、ここにあったのですね。本物にようやく出会えて、しばし感無量でした。


窓を開けるとどこどこまでも広い庭園。

一点の隙も無く埋め尽くされた壁面・天井。空間恐怖であるかのように細部にいたるまで贅を尽くした装飾が凝らされている。こんな空間に住んでいるからこそあの装い、あの言動があったのだな。住環境が人に及ぼす影響の大きさをあれこれ想像する。

 

鏡の回廊。ロココのあのパニエで広げた衣装でそぞろ歩きをするには、やはりこれくらいの「場」があることが大前提だったのですね。

もう広すぎて豪華すぎて情報量が多すぎて本欄では到底カバーしきれない。

(王妃の階段)

詳しい情報は、こちらのベルサイユ宮殿ホームページでご覧ください

“Esquire Big Black Book”  Fall 2018   本日発売です。

特集 Time Will Tellのなかで、巻頭エッセイ「時を経て、磨かれる」&「名品の条件」、2本のエッセイを寄稿しています。

 

 

お時間が許す時あれば、ご笑覧くださいませ。

(click to amazon)

パリの伝統あるカフェ、Cafe de Flore. ここで日本人初のギャルソンとして働く山下哲也さんがいらっしゃるので、ご挨拶を兼ねて訪問。

すでにミッドナイトですが、店内は満席。

 

 

(シャンパンを注いでいるのが日本人初のカフェ・ド・フロールのギャルソンとして有名な山下哲也さん。右からForbes Japan谷本さん、コーディネーターのムッシュウ・モリタ)

ほかの同行のみなさまはカフェオレ。私だけ当然のようにシャンパン(すみません)。

 

 


山下さんは特別にあつあつのアップルパイをテーブルにプレゼントしてくださいました。

華麗なギャルソンの立ち居振る舞いがカフェ・ド・フロールの雰囲気を盛り上げているということがよくわかりました! 山下さん、そしておつきあいくださいましたみなさま、ありがとうございました。

 

 

 

大きな仕事を終えたあとの夕方は、「Heritage Days 文化遺産の日」オープニングナイトのVIPカクテルパーティー。ケリング本社にて。

美術品、文化遺産に囲まれてのカクテルパーティー。

グラスがまず配られて、そこにシャンパンのボトルをもったギャルソンがシャンパンを注いで回る。

(さりげないお洒落が板についているゲストの皆様)

日本と違って面白いなと思ったのは、中年以降の、面白系のギャルソンが多く、カナッペを受け取るまで笑わせてくれたり、いちいちなにか楽しいことを言ってくれたりすること。

日本だとパーティーの黒服は、「ルックスのいい若い男性」が招集されるようで、モデルのバイトであることも多いんですよね。ただ「イケメン」であることに安住しているのか、あるいはゲストと必要以上に話をすることが禁じられているのか、面白い人はあまりいないのですよね。

無表情なイケメンウエイターよりも、体型が多少くずれていようとも笑わせてくれるオジサンギャルソンのほうが、はるかに魅力的だと思います。

日本のパーティー関係者もぜひ、ご一考を。

それにしても、ゲストの方々の立ち居振る舞いのかっこいいこと。男性も女性もごく自然な振る舞いなのに目をひきつける方が多く、見とれておりました。

 

ちなみに、ここではヒール靴は履けません。ローヒールで来るようあらかじめ注意されておりました。玉じゃりを通って建物に入らなくてはならないので、ヒール靴ではムリなのですね。

 

パリの街のなかでもハイヒールは一人も見ませんでした。ごつごつの石畳にハイヒールは無理があります。スニーカーかローヒールの方ばかり見かけました。ハイヒールは外を歩くための靴ではない、と納得。

リムジンを降りてからレストランやホテルへ入るまでレッドカーペットが敷かれるのは、ハイヒールのためですね(^^;)

 

(なんだかんだと言いつつも、楽しかったです。)

 

 

そしていよいよ今回のメインイベント。ケリングCEOのフランソワ=アンリ・ピノー氏へのインタビュー。

実は質問事項をめぐり、事前に相当のやりとりをおこなっており、ここまでの事前準備はふつうはなかなかしないのだがと思ったのだが、結果として、そのやりとりを通してケリングに対する理解がかなり深まっていたのだった。

(ケリング本社内)

また、当日は通訳の岡本僚子さんとも綿密な打ち合わせをした。岡本さんは数々の国際会議もこなしているベテランで、準備のためのメモもぎっしりと書き込まれていた。聞きたいことは山ほどある、でも通訳込みで1時間で終わらせなければならない。無駄なことを聞く時間などない。ポイントを絞りに絞って万全以上の準備をもって臨んだのであった。

(ケリングのマークはお花のように見えるが、実は飛び立つフクロウなのです。叡智のシンボルね)

(階段の上には鳥かごをイメージしたこんなオブジェも)

(かつて病院だった建物の中庭には癒しのハーブが)

このうえなく集中した一時間だったが、通訳を通したにもかかわらず双方向のコミュニケーションがとれたすばらしいインタビューになった。期待をはるかに超えるお話を伺え、爽快なほどの達成感に満たされました。

(左から谷本さん、フランソワ=アンリ・ピノー氏)

 

そしてインタビュー終了時にはなんと、創業者のフランソワ・ピノー氏(パパ・ピノーの方ですね)も登場し、握手してくれたのでありました! ご一緒に写真が撮れなかったのは残念でしたが。

 

 

(フランソワ=アンリ・ピノー氏、中野)

オフィスを出て、思わず通訳の岡本さんに感謝のハグしてしまったくらい、彼女の通訳は神業ものでした。広くビジネスパーソンを意識した質問の方向を考えてくれた谷本さんにも深く感謝したいし、綿密に質問事項をリファインする過程でさりげなく最高の聞き方に持っていけるよう示唆してくださったケリングの産形さんにも感謝したい。こうしたプロフェッショナルな方々との本気のチームワークを通して、自分の実力以上が発揮できたように思う。

(左から谷本さん、岡本さん、中野)

なによりも、ピノー会長のあたたかい人柄、明晰な言葉、一貫した知性と責任感、そして社会に影響力をもつ企業としての説得力あるビジョンに心打たれました。リーダーはこういう力強い言葉で、しかも自分自身の言葉で、語ることができなくてはならない。

自身の仕事に誇りをもつプロフェッショナルな方々との仕事を通して成長を実感できるほど幸福なことはない。最高に幸せな時間でした。関わってくださったすべての方、ありがとうございました。

来月発売のForbes Japanをお楽しみに!

 

 

ケリング本社の新社屋訪問。

アドレスは40 rue de Sevres. ここは1634年から2000年までラエネック病院として使われてきた歴史的建造物です。

フランス歴史文化財のチーフ・アーキテクトであるベンジャミン・モートンが修復プロジェクトを率いて、ルイ13世時代に建てられたチャペルなどはそのままに残しながら、現代の基準に適合したハイテクオフィスが入居できる状態に生まれ変わらせました。

病院だっただけあって、多くの種類のハーブが植えられているのですが、ミックスハーブの香りが建物内部まで漂っているのです。

(屋根の上にいるのは、「風見鶏」!)

コミュニケーションもインスピレーションもごく自然に活性化する豊かな環境。ケリングで働く人すべての名刺にはEmpowering Imaginationと書かれているのですが、それは「イマジネーションのその先へ」という意味。こんな環境であれば過去の遺産や伝統、そして自然から受けるイマジネーションも豊かになろうと思われます。

この日、今年で33回目を迎える「ヨーロッパ文化遺産の日」に合わせて、特別展示会が開催されました。ケリングのピノー会長はアートに対する関心が高く、世界中のアート作品を集めています。


上は、ダミアン・ハーストのJacob’s Ladder (2008)。3000以上の昆虫が標本にされています。同じタイプの昆虫が縦列に並んでいます。左の方へいくほど昆虫は小さくなり、まるで地から天へ続くヤコブの階段のように見える。

上はジェームズ・リー・バイヤーズによる”Byars is elephant” (1997)。

上もダミアン・ハースト。”Infinity” (2001)。 並べられる色とりどりの小さなものは、薬です。現代人の医薬への過度な信仰とは何なのか、たぶん後世の人から見るととんでもなく愚かに見えるんでしょうね。

バレンシアガの過去のコレクション映像がずらりと。

アベラールとエロイーズが実在したことを示す、聖遺物。それぞれの小指の骨と首のどこかの部分の骨。丸い白いケースに入った小さなものが骨なんです。フランスの国宝。

ほかにも多くの美術品や聖遺物などがケリングによって守られ、こうして現代の観客にも公開されているのです。


こうして日常的に新旧のアートにふれることで、インスピレーションは生まれやすくなるし、コミュニケーションも生まれやすくなります。(思わず隣にいる人と目の前の作品について語りたくなってくる)

パリの最新情報に通じるコーディネーター、Morita Hiroyukiさんに連れて行っていただいたレストランが、「クローバー」。サンジェルマン・デ・プレの裏通りにあるこじんまりしたカジュアルなレストランです。

お店は20席ほどで、オープンキッチン、テーブルクロスなし。スタッフも若くて、服装はTシャツとレギンスみたいなカジュアルスタイル。

あまりにもカジュアルな雰囲気なので、最初、ほとんど期待はしませんでした。

ところが出てきた料理を食べてみてびっくり!!なんですかこの美味しさは。

経営シェフはジャン=フランソワ・ピエージュ。アラン・デュカスの店でシェフを務め、オテル・ド・クリヨンの二つ星レストランのシェフを務めていたという経歴の持ち主です。


出てくるお料理、すべてが驚きに満ちた新鮮な味わい。ワインもオーガニックでとてもおいしいのです。

聞けばこれが噂のビストロノミ―。気がつけばおしゃれに装ったパリ地元の人たち(とお店の人が言ってました)で満席です。

ビストロノミ―とは。

これが登場する以前、従来の飲食店の形態は次のように分類されていました。シックな内装で高級料理を出すガストロノミー。伝統料理や家庭料理をカジュアルな食堂感覚で出すビストロ。ビアホール的なブラッスリー。そして簡単な料理も出すカフェ。

ビストロノミ―とは、ビストロで出すガストロノミーということを意味するようです。1992年にパリに開店した「ラ・レガラード」が先駆け。パリを代表するラグジュアリーホテルで修業を積んだ、イヴ・カンドボルド氏が「高級店なみの上質な食材を使った本格料理を、カジュアルな雰囲気で多くの人に食べてもらいたい」という趣旨で始めたとのこと。

この形態のレストランが大ヒットし、今では有名シェフがカジュアルな形態で料理を提供するビストロノミ―は、フランスの飲食産業の重要な一角を占めるようになったそうです。

 

 

最先端のフレンチスタイルを堪能しました。コーディネーターのムッシュウ・モリタ、ケリングジャパンの産形さん、鈴木さん、フォーブズジャパンの谷本さん、楽しいディナーをありがとうございました!

 

先日の「モードは語る」の記事が好評につき、Nikkei Styleのオリンピック特集に転載されました。こちらです

 

決勝での振る舞いで賛否両論を巻き起こしたセリーナですが、限界越え、予測越えで闘い続ける姿を見せてくれる勇気には泣かされます。

 

 

とはいえあの決勝戦から学んだことは。

Keep Calm and Carry On.

これが常に勝利の秘訣というか「負けないこと」の秘訣であること。

逆風が吹くときにも落ち込まず人を恨まず、粛々と書き続けて、力を蓄え備えておくこと。今はただこの状態を意識的に保っていますが、このマインドセットはジェンダーには関係ないのですよね。

 

フランスのラグジュアリーが結集する聖地といえば、ヴァンドーム広場。1805年の戦勝を記念して建てられたコラム(円柱)が建っており、帝政の象徴として賛否両論があるそうなのですが。

(左はForbes Japanの谷本さん)

この広場周辺にはフランスを代表するジュエラーすべてがあり、ラグジュアリーブランドもほぼこのあたりにそろっています。


ココ・シャネルが住んだホテル・リッツもあり、シャネルはこの広場の形状からインスパイアされてNo. 5 のボトルのデザインをディレクションしたともいわれています。

この周辺の道路沿いに、ケリングが傘下にもつラグジュリーブランドも結集しています。

グッチ。このタッキーな色柄あわせがかくも成功するとはだれが予想したでしょうか。グッチ製だといわれなければジャ〇コで売っている服に見えてもおかしくない。アレッサンドロ・ミケーレのきわどい美学。

ボッテガ・ヴェネタ。次のシーズンからデザイナーも交替し、がらりと変わる予定。

アレクサンダー・マックイーンは開店時間過ぎても開いてませんでした。ステラ・マッカートニーも同じ状況。イギリス系はあまり時間を厳守する必要はないと思っているようです。

バレンシアガ。靴とレギンスをくっつけるとか、巨大なブランドロゴを装飾にしてしまうとか、奇想天外なやり方を成功させてしまいました。店構えもほかのクラシックなブランドの店舗のなかにあって、一風変わってます。

ちなみにゴヤールは重厚なクラシック感で存在感を発揮してます。(ゴヤールはケリング傘下にはありません)

最新のコレクションを展示するブランドの店舗のあいまに、こんな歴史的な建物が出現したりして、なんとも魅力的な界隈です。

ご参考までに、ケリング傘下にあるブランドを以下に列挙します。

グッチ、ボッテガ・ベネタ、サンローラン、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ステラ・マッカートニー、クリストファー・ケイン、ブリオーニ、ブシュロン、ポメラート、ドド、キーリン、ジラール・ペルゴ、ユリス・ナルダン、プーマ、ヴォルコム。

パリ弾丸取材に行ってまいりました。

Kering × Forbes Japanのお仕事です。2泊4日のなかでハイライトスケジュールがぎっしりの濃密な時間でした。別格のスケール、別枠のマインドセット、最先端のビジネス環境、最高級のサービスなどに触れて、脳内リノベーションを迫られたような体験でした。ケリングジャパン、フォーブズジャパン、そしてパリ、ヴェルサイユでお世話になった多くの方々に心より感謝します。

読者のみなさまはご存じだとは思いますが念のためKering について簡単に。ケリングは、グッチ、サンローラン、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ステラ・マッカートニー、ボッテガ・ベネタなどのラグジュアリーブランドを傘下にもつ、フランスのラグジュアリーコングロマリットです。創始者はフランソワ・ピノー、現在の会長はその息子であるフランソワ=アンリ・ピノー。アンリ=ピノーの奥様は女優のサルマ・ハエックです。2017年12月期の売上は約2兆120億円。

今回の主たるミッションはケリングの現CEOのフランソワ=アンリ・ピノー氏にケリング本社でインタビューをおこなうこと。ケリングがおこなっている文化遺産およびアートの保護について取材をすること。そうしたすべての取材をもとに後日Forbes Japanにビジネスパーソン向けの原稿を寄稿すること、でした。

19歳の頃からやってきた旅行レポーターとしての経験、専門家として積み重ねてきたファッション史やファッションビジネスの研究、そしてファッションマインドのない人向けにファッションの話を書くというエッセイストとしての力量、さらには企業の顧問として企業を俯瞰的に見る視点など、これまでおこなってきた仕事の経験を全部ここで活かせというような天啓ミッションです。

往復はJALのビジネスで、完全にほぼ個室・フルフラットになるスカイスイートです。これがおそろしく快適で、まったく何のストレスもなく12時間超を過ごすことができました。もっと乗っていたかったくらい。機内のすばらしさもさることながら、出入国もなめらかで迅速でした。無駄や苦痛を極力なくし、時間を最大限に有効利用できるという印象。

機内では見逃していた映画や、日本未公開映画をチェック。計5本見ることができました。映画についてはまたあらためて。


パリの街は同じ色彩、同じ高さの建物で統一感を失わないよう造られていますね。工事中の場所も、青いビニールシートで覆うというような不粋なことはせず、シートじたいが見て美しいアートになっていたりして、美しい景観が保たれる努力がなされています。

何よりも人が、とりわけある程度年を重ねた男性がかっこよくて眼福です。姿勢がよく、個性的な装いをさりげなく楽しんでいる人々の姿が、町全体を美しくしています。

 

一方、たばこの吸い殻や犬の落とし物などがあちこちにあるというマナーの悪さも目立ちました。これに関してはおそらく、日本がとびきりマナーの善い国ということを考慮しなくてはならないのかもしれませんが。

渋滞する車の間を縫うように、キックボードで移動している人が多いことにも驚き。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。

本日は、アメリカの国宝級の歌手として愛された、アレサ・フランクリンについて書いております。お近くに読売夕刊があったら読んでみてくださいね。

When God loves you, what can be better than that? (by Aretha Franklin)

 

 

Diva Forever.

北日本新聞別冊「まんまる」発行です。

連載「ファッション歳時記」第84回「世界で最も高齢なティーンエイジャー」。グレイネッサンスについてです。Greynnaissance=Grey+Renaissance ですね。

 

なんだかんだと84回、一回も休まず続いています。読者のみなさまと北日本新聞社のおかげです。ありがとうございます。

 

大坂なおみさん 優勝おめでとうございます✨

やはりトロフィーを授与されるときのスピーチがよかったですね(プレーももちろんのこと)。心からの本音を、その時の正直な気持ちを、形式にとらわれずに語るのですね、彼女はいつも。会場の険悪な雰囲気が、彼女のスピーチで一変した感じがしました。

 

☆☆☆☆☆

 

昨日はMen’s EXのお仕事で綿谷画伯とコートについての対談でした。編集部のご要望により、私はコートの歴史を解説、ということでコートの歴史をおさらいして資料をがっちり作っていきましたが、以前は気づかなかったのにあらためて発見することも多く、やはり「知っている」つもりにならず、時々学び直しは必要だなと実感。知識をアップデートするよい機会になりました。

画伯のマジタッチイラストとマンガタッチイラスト、両方掲載されるということなので、いったいどんなページになるのか、今から楽しみですね。

(左からライターの吉田さん、中野、綿谷画伯、編集部の橋本さん。撮影はカメラマン椙本裕子さんです。みなさん、ありがとうございました。)

詳しくは10月初旬発売のMen’s EXにて。

 

 

ザ・プリンスパークタワー東京に撮影のご協力を賜りました。東京タワーが間近に見える、クラブラウンジの「会議室」を使わせていただきました。カメラマン椙本さんが絵本かというほどきれいに夜景を撮影してくださったので、本誌をどうぞお楽しみに(といってもそれほど大きな写真にはならないとのことですが)。

パークタワー東京のスタッフのみなさま、あたたかなおもてなしをありがとうございました。

2000字のエッセイを書くのも6000字の解説を書くのも、彫刻を削るようなところがありますが、(創る、というよりも削って中身が現れるほうに尽力していく、というイメージ)、2,3ワードのコンセプトコピーを考えるのは、ひたすら無意識の世界に沈潜していくことで浮上してくることがあります。

昨日は重要なキーコンセプトが課題で、心が動き、多くの人の行動の方向を示すことができるような言葉の「浮上」を待ってひたすらぐるぐる芝公園を歩いてました。

緑のなかを歩くと血の巡りがよくなるのか、新鮮な酸素を補給できるためか、あるいは、歩きながらひたすら自分の「本心」の底を見ることができるからか、ウソのないことばの浮上を助けるには効果的なんですね。

(東京プリンスホテルのフロントロビーの花。安定の華やかさ)

結果、無意識の底から浮かび上がってきたコピーが、採用となりました。まだ本決定ではないですが、ほっと嬉しいですね。

 

さて8月も残り少ないですが、あと4本の原稿+単行本の残り全部。できると思えばきっとできる。たぶん。

 

 

 

25ans 10月号発売です。英国ロイヤル特集のなかで、ロイヤル・ファブ・フォーについて、編集部のスタッフとともに語り尽くしておりますよ。

期間限定(おそらく)だからいっそう輝くロイヤル・ファブ・フォー、今が絶頂だと思います。

特集では、ほかにも英王室の最新情報が写真とともに満載。英王室ファンは必見よ。

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ジョン・T・モロイ著 の古典、New Woman’s Dress for Success. 日本語版を監修しました。ディスカヴァー・トゥエンティワンより本日発売です。

 

『服を味方にすれば仕事はうまく行く』。

 

 

マリッサ・メイヤー、クリスティーヌ・ラガルド、アナ・ウィンター、アンゲラ・メルケル、ミシェル・オバマ……世間のルールを超えて(時に壊して)自分自身のスタイルに行きつき、リスペクトを受ける方々。どうせ仕事をするなら、慣習(ルール)に従ってその他大勢のなかに埋没したりせずに、彼女たちのような爽快なレベルを目指したいよね。(モロイはそこまで書いてません。これは私の意見)

 

 

Factelier ものづくりカレッジのライブレクチャー。

勉強熱心なゲストのみなさまと熱い時間を共有できて、ほんとうに楽しかったです。ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。

やはりファッション史のことを話している時がいちばん幸せだなー。デザイナーの情熱が憑依してくるように感じる瞬間があるんだよね。笑。

将来の進路に悩む高校生のご参加もありました。最後の質疑の時間に、「自分の好きなことをやって生きていたいけど、先生や周りの大人に反対される。どう思いますか?」という趣旨のご質問でした。

全く想定外のご質問で、将来ある高校生に無責任なことはいえないととっさに思い、お茶を濁すような答えしかできなかったけど。(何であれ仕事に就いたら、その仕事を愛する努力をするといいとかなんとか。)

誠実に答えようとすると、とても長くなりそうだ。何かの機会にまとまった原稿にするなり話をするなりしたいと思います。よい課題をいただきました。

仕事を楽しむ背中を見せて、彼らの未来に希望を与えるのも、大人の責任だな、と痛感した次第。

 

終了後も著書をご購入くださったお客様にサインをしたり話をしたりで延々1時間以上……。ありがたいことですね。

ご参加くださいましたゲストの皆様、ファクトリエ社長の山田敏夫さん(写真左)はじめスタッフのみなさまに、あらためて、心より感謝します。

ぜひファクトリエさんに作ってほしい仕事服があるので、デザイン画をきれいに描けるようがんばります。Factelier / Kaori Nakanoのダブルネームで洋服を出してもらうという新たな夢ができましたよ。笑

 

 

 

 

 

 

台風がまた西日本に上陸していますが、みなさま、大丈夫ですか? 報道写真を見る限り大丈夫じゃありませんね。 

横浜ですら激しい雨風に揺れております。どれほど大きな台風なのか。台風の進路になってしまった地域のみなさま、さぞかし不安と恐怖で眠れぬ夜になっているのではないかと拝察しますが、どうか安全第一にお過ごしください。

 

☆☆☆☆☆

こんなときにも能天気なファッションの仕事の話で恐縮のかぎりですが、嵐が通り過ぎるのを待つしかないという方がいらっしゃるならば、その間のつかのまの現実逃避にでもなれば幸いです。

GQ Japan 10月号が本日発売です。

ファッション特集のテーマは、フォーエバー・ヤング・アト・ハート。

ヤング・アト・ハートのクイーンとして、ヴィヴィアン・ウエストウッドについて、書きました。ヴィヴィアンの功績を凝縮しましたよ。

今はdマガジンでも読めますが、やはり紙をめくるのがよいという方のためにアマゾンリンクを↓

 

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それにしても今年、連続して襲来する台風の残酷さときたら……。被害が広がらないことを祈るばかりです。

ウィスキー対談 後半がアップされました。こちらです。

毎度、情け容赦のない「ど」リアリズムな写真にほんと気が引けます……。お見苦しくて申し訳ない限りですが、少しでも慣れていただければ(というか写真はスルーしていただければ)ありがたいかぎりです。今回の後編で、終わりです。

 

 

束の間、現実逃避させてくれた白いストレッチリモ。昨日のザ・プリンス・パークタワー東京です。誰を待っているのかなー。

 

 

LEON×Nikkei Style Magazineの取材と撮影でした。

芝公園ザ・プリンスパークタワー東京にて。

撮影場所として使わせていただいたのは、ハーバーロイヤルスイート。

LEONのチームはノリがよくて、終始笑わせていただきました。


楽しい現場でした。左からヘアメイクの伊藤さん、ライターの持田さん、編集の清水さん、中野、編集の市村さん、そしてカメラマンの齊藤さんです。ありがとうございました! きめ細やかにご配慮くださったパークタワーのスタッフにも心より感謝申し上げます。

 

そのままパークタワーでTokyo Music Cruise 2018.
ボールルーム、メロディライン、森のチャペル、どこも満席で立ち見であふれている! 世代も若い方からご年配の方まで、それぞれのペースでライブを楽しんでいらっしゃる光景は何とも美しいものでした。(撮影不可につき、写真がなくて残念ですが、どの場所も、ミュージシャンと観客が一体になって盛り上がっています。)


そして穴場的なスポットでもある、鈴虫カフェ。


ここでは芝公園から流れてくるライブと鈴虫の音色、そしてアーティスティクな照明と線香花火の香りに包まれ、和の雰囲気のなか、おしゃれでおいしいフードとドリンクを楽しめます。


オプションで浴衣も着つけてもらえますよ。若い女性グループばかりか、男性だけのグループもいらして、ほんわかとノスタルジックな雰囲気のなかリフレッシュできました。

大人気の鈴虫カフェは、来週いっぱい、開いています。

そして今回のTMCのメイン、スカイチャペルでのミッドナイトライブ。

迫る東京タワーを真横に見ながら、アン・サリーと畠山美由紀、そして土岐麻子、という何ともゴージャスなトリオによるライブ。宿泊プラン限定なので観客もそのまま泊まっていくだけでいいというリラックスしたムード。シャンパンを飲みながら日付が変わるまで3人の歌とトークを楽しむという、ファミリーのような一体感に包まれた贅沢な時空でした。

17日、そして日付が変わった18日はそれぞれアン・サリーさんと畠山美由紀さんのバースデーということで、ホテルからゴージャスなケーキと花束がサプライズでプレゼントされました!

先ほど森のチャペルでライブをしていた澤田かおりさんも実はお誕生日で、かおりさんにもスペシャルケーキが。なんとトリプルバースデーだったのですね。パークタワーのパティシエさんたち、がんばりましたよね(^^;)

翌朝の芝公園も晴れ渡って、まだ暑いとはいえ、秋を感じさせる風が心地よい。

(A room with a view of Tokyo Tower, Shiba-Park, Skytree, etc.)

ザ・プリンスパークタワー東京は改装後の部屋が快適で洗練されており、非日常空間ながらゆったりと寛げるばかりか、クラブラウンジの朝食は、極上です。えり抜きの素材と丁寧に作られた料理が、最適のバランスで並べられたブッフェです。

ここはよい「気」が流れており、来るたびに浄化されるような感覚を味わえます。

 

 

Tokyo Music Cruise は本日18日もやってますよ。午後2時オープンからミッドナイトまで、大勢のアーティストが登場します。今日のミッドナイトはジルデコイと澤田かおり、そしてミズノマリです。こちらもガールズトークが楽しそう。(うかがえないのが残念です)

ライブトークでは、話題を作り込まず、その場を楽しんでいるありのままの自分自身から出てくる言葉が観客との一体感を作るんだということも、あらためて学ばせていただきました。

 

 

朝から嬉しいヤマト便が届きました。

 

監修した本ができました。

内容については、20年前のアメリカの古典の翻訳ということもあり、必ずしもすべて同意しているわけではないところもありますが、著者のモロイの意見を尊重しています。

現在の日本の事情に合う?合わない?と考えさせられるところも含め、読者のみなさんが意識を向けるきっかけになったり、新しい日本のビジネススタンダードが生まれる議論のきっかけになったりしたら、嬉しいですよ。

(Click to amazon)

28日発売ですが、22日の銀座ファクトリエでの講演では、発売日に先駆けて販売します。

 

さて、人様の本のお手伝いばかりしていて、自著はどうなんだ?と厳しい目を向けられますが。

現在執筆中(書きおろし)の本は「ロイヤルスタイル」、続いて「誰がアパレルを救うのか?(仮)」。前者は3年越しの企画(ごめんなさい)、後者は、長くアカデミアで研究してきたことの集大成を、ビジネスパーソンに向けて発信します。来年くらいになりそうですが、少しでも早くお届けできるよう、すきま時間を惜しんで魂を入れて書いていますので、楽しみに待っていてくださいね。

 

☆☆☆

 

唐突で恐縮ですが、インタビューで答えていたりすることは、必ずしも「本当のこと」ではないことがあるんですよね。読者(視聴者)のために、あるいはインタビュアーのために、あるいは誰か大切な人を守るために、シチュエーションに合わせて、サービスで答えていることもある。シャネルにしても、サンローランにしても、そうだったんですよね。「ウソ」を語っているのかというと、それはまた違って、「見方によってはもう一つの真実になりうるもの」というかね。

おそらくあらゆるインタビュー記事において、書かれていること、口にされていることをそのまま心の中の真実とイコールとしてベタに受け止めないほうがいい。そんなもん、やすやすと言えるわけがないですもん。大人の読み方を身につけないとね。

 

 

 

 

6月に日比谷でおこなわれました、Nikkei Style Men’s Fashion Salon の採録が公開されました。こちらです。

もう丸の内周辺ではスーツ着てる人が歩いていない夏休みに入ったタイミングでこれを公開するというのも(^^;)

 

 

 

監修したビジネス本が発売されます。

『服を味方にすれば仕事はうまくいく:Business Fashion Rules』(ディスカヴァー・トウェンティワン)。

ジョン・T・モロイの原作は20年前にアメリカでベストセラーになった、いわばビジネスウエア・ルールの古典です。

日本語訳はディスカヴァー・トウェンティワンから2005年に『ミリオネーゼのためのファッションルール』として発売されております。

今回、女性活躍推進法のおかげかと思いますが、女性の管理職が増え、女性のビジネススウエア需要が高まっております。その流れを受けて、急遽、2005年版が新装再発売されることになり、監修をお引き受けした次第です。序文を書き、古くなった用語を新しくしました。

 

 

8月26日発売です。表紙は、若干変更がある予定です。amazonでは予約を開始しております。

「ファッション」や「服」がむしろ嫌い、あるいは興味ない、考えたこともない、という方に向けた本ではないかと思っています。服ごときに仕事の邪魔をさせない。そのために最低限もっておきたい自覚を促す、基本中の基本が書いてあります。公私で着る服は、無意識のレべルで人の評価を左右する(できればそんなこと認めたくはないですが)。だからこそ侮れないんですね。

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読売新聞 金曜夕刊連載「スタイルアイコン」。

本日は、キム・カーダシアンについて書きました。

この人だけは取り上げるのをやめとこうと思っていたのですが、さすがに科学者が「カーダシアン指数」というのを持ち出すまでになると、それはそれで現代を象徴する人なのかと。

お近くに読売夕刊がありましたらご笑覧ください。

 

 

さて、カーダシアンついでに。

記事の文中で、「キム・カーダシアンも愛用」という惹句をつけると売れる、という趣旨のことを書きました。

まさにその製品のひとつ、ロディアルの ドラゴンズブラッド リップマスク。

キム・カーダシアンが自身のインスタでこのマスク(下の赤いパッケージ)を愛用中の写真をアップしてました。不気味な説得力のある写真でした。笑

上のピンクのマスクは、肌が夏枯れしてる今の時期にもお勧めのマスクです。ピンクダイヤモンド フェイスマスク。ダイヤモンドパウダー配合のバイオセルロース素材のマスク。

ロディアルはイギリスのブランドで、設立者は元美容エディターのマリア・ハッチステファニス。スネークシリーズとか、ドラゴンズブラッドシリーズとか、名前がおどろおどろしいのですが、最先端テクノロジーを駆使した美容製品を続々出しているセレブ御用達コスメブランドです。

ピンクダイヤモンドのフェイスマスクは8枚で18000円とお値段もよいのですが、効き目も確実。ハリ、艶、一気に上がります。勝負をかけたいプレゼンや登壇など、大切な日の準備に。

 

 

 

現代ビジネスでの島地勝彦さん連載「タリスカ ゴールデンアワー」にゲストとしてお招きいただきました。

前編が公開されました。こちらです。

 

カメラマンの立木義浩さんは容赦しないから、そうとう顔がこわいよね。気後れします。見苦しくてすみません。ほっそりした美人に生まれていたらもっと苦労の少ない人生だったであろう……とつくづく思います。

 

北日本新聞別冊「まんまる」9月号発行です。

連載「ファッション歳時記」第83回「ブローチを解読せよ」。

エリザベス女王のファッション解読ゲーム。こんなゲームを提供してくれる女王陛下、もう最高です!

日本経済新聞 土曜夕刊連載「モードは語る」。

 

本日は、先日「ファクトリエ」に取材した「応援経済」をテーマに書きました。

ちょっと本文と論旨はずれますが、心が弱っているときには、逆に誰かを応援してみると、いつのまにか元気を回復していることもあるのよね。

 

Special thanks to Mr. Toshio Yamada and all the staff of Factelier.

 

 

「婦人画報」9月号発売です。

特集「NEO SLOANE STYLE 2018: 秋のおしゃれ、新・貴族主義」。

巻頭エッセイとして、英国生まれの美意識、スローン主義について解説しています。写真も註も充実して、英国好きの方には面白く読んでいただけると思います。是非読んでみてくださいね。


 

 

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「ファクトリエ」を立ち上げた山田敏夫さん(35)に取材。

実は山田さんとは2013年のブルガリのパーティーで、同じ熊本ご出身の大住憲生さんからのご紹介でお会いしていたらしい(熊本ご出身のファッション関係者はとても多いのです)。その時はまだ会社を立ち上げてほやほやの、ほぼ無名の青年だった。たった一人で、資本金50万円からスタートした会社だった。それが今やアパレルを救い、時代を牽引する頼もしき起業家として大活躍中。


お話はとにかく面白く刺激的だった。詳しくは活字媒体に書きますが、社会の課題を解決していくためのビジネスの発想がまさにミレニアルズ。(「庭」の白石樹里さんも33歳とほぼ同世代だし、「気仙沼ニッティング」の御手洗瑞子さんや、「aeru」の矢島里佳さんもこの世代。ほんとうにわくわくすることをやってくれる。)

これまで日の当たらなかった工場に取り分を回し、工場情報をオープンにし、工場で働く人に脚光を当てる。そうしてモノづくりの現場で働く人に誇りを取り戻してもらう。

それを初めてやったとき、某大手アパレルメーカーの役員室に呼ばれ、お偉い方々がずらりと並ぶ場で、「工場の守秘義務は知らないのか。そんな舞台裏を見せるようなことはやめてくれ」と脅されるようなこともあったという。でも山田さんは、みんなが幸せになる仕組みなのだからと信念を曲げなかった。

「行動が心を強くする」という考え方のもと、ひたすら手紙を1000通、書いたエピソード。

「まあまあ好かれる」を廃止し、顧客を熱狂させることをめざす戦略とゲリラ的な行動。

価格決定権を工場に引き渡すという、常識を覆した挑戦がもたらした数々の好影響。

いやもうインスピレーションに満ちた面白い取材でした。

(*これまでのアパレル業界の仕組みがあまりにも生産者を虐げていた、というか従来の仕組みはもはや時代錯誤であることが明らかになったわけですが、同じような不条理な構造は出版業界にも見られます。原稿料の決定権は、ある程度は執筆者にあるべき。それだけ高品質で商品価値のあるものを書くことができる、という前提条件付きですが。工場側がデタラメに高くしても内実がおいつかなければ注文が来なくなるので、結果的に全方位納得の適正価格に落ち着く、という事実はとても示唆に富む。)

 

数々のすばらしい製品も枚挙にいとまがない。

下の写真は汚れがつかない白いジーンズ! 赤ワインやお醤油をこぼしても、さっとふきとるとまっ白。捨てなくなるので、環境にもやさしい。この服地で、ワンピースやスーツを作ってほしいぞ。ほかにも永久保証ソックスなど。

今回は山田さんのお話を聞くことがメインの取材でしたが、次回、ゆっくり製品を手に取ってみてみたい。すべてがメイドインジャパン。国内の600の工場を回り、うち、55の工場と提携して作られた高品質な「工場ブランド」です。

 

 

 

 

 

 

美容室Zeleネットワークのスーパースタイリスト講座。真夏の240分、今年も楽しく終えました。

午前中は最近のトレンドワードとセレブリティヘア。午後は、時代を作ったスタイルアイコンやデザイナーについてのレクチャー。

こんなワードを聞いて、髪型が連想できますでしょうか? Messy Bun.  Blunt End.  Growing Out Shag.  Super Sleek. Lob. どれも、ここ1年くらい頻出しているヘアスタイルに関するトレンドワードです。今は、反エレガンスの時代なのかな、という印象。でも、流行は刻々と変化し、らせん状に「次」へと進んでいくはず。

スーパースタイリスト候補のみなさん、がんばりましたね! 楽しい講座だったとはいえ、さすがに終了後の記念写真では(私が、ですが)疲れが出ておりますな。

来年もより充実した講座ができるよう、研究を怠りなく続けたいと思います。

 

 

秋のイベントの打ち合わせや会議なども続きます。高輪の日本庭園は静かな別天地です。

こちらはザ・プリンスさくらタワーの「チリエージョ」から臨む景色。

新高輪プリンスホテルのロビーラウンジMomiji からは、プールも見えるうえ、ピアノ生演奏にも癒されます。おすすめの涼みスポットです。

Gendai ismedia連載のMHDプレゼンツ、島地勝彦さん対談のゲストにお招きいただきました。

 


Taliskerが好きすぎてシングルモルトアンバサダーに就任したというボブことロバート・ストックウェルさん(左)と島地さん。場所は神保町にあるMHD本社内です。こんなバーカウンターのある部屋が会社にあるとは。さすがお酒の会社。私の大好きなクリュッグもこの会社の製品です(自分ではめったに買えませんが)。

こちらはスマートフォン写真ですが、ismediaに掲載される予定のモノクロームの写真は、立木義浩さん撮影です。


終了後、MHDスタッフのみなさまや現代ビジネスの編集者さんらとともに、貴重なウィスキーを何種類か味わわせていただきました。さすがお酒の会社(といちいち感動)。ボブは商品が入荷したら場合によっては朝からテイスティングすることもあるそうです。それも「仕事のうちだから仕方がない」と(笑)。

テイスティングではないけれど、シャーロック・ホームズも原作では朝から本気でウィスキーを飲んでるんですよね。マッドメンの男たちも昼間っから仕事の前にも最中にもがんがん。


“Surpirse me”というバーでの注文の仕方の是非について議論していた延長で、

私のイメージに合うお酒、としてボブが奥の方から、BRORA38年物を出してきてくれました。レアな高級品で、価格は24万円だそうです。複雑な余韻が残る、上品でおいしいウィスキーでした。こういう風に人をflatterする(それくらいはわきまえている)「おもてなし」の仕方もありますね。

やまない大雨のため、西日本全体にたいへんな被害が及んでいる様子ですね。ツイッターに流れてくる川の氾濫の映像を見るにつけ、恐怖はいかばかりかと拝察します。警報が続き、不安な時間が長引き、お疲れをおぼえていらっしゃる方も多いと思います。みなさまのご無事を切にお祈り申し上げます。

仕事柄、以下のような話題が続くことをご寛恕ください。一瞬の気晴らしにでもなれば幸いです。

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

読売新聞連載「スタイルアイコン」、本日はルイ・ヴィトンのメンズデザイナーとしてパリコレを大成功に導いたヴァージル・アブローについて書きました。

ヴァージル・アブローは、現在のファッション界でもっとも注目を浴びるデザイナーではないでしょうか。昨年のピッティでコレクションを見たときには「ヴァージルって、誰??」という感じだったのですが、あれよあれよという間にトップスターに。

 

下の写真はリアーナとヴァージル。リアーナのバッグ多個持ちは「マルチ・バッギング」のトレンドとして各誌がとりあげていました。ルイ・ヴィトンはバッグで利益を得ているわけで、とにかくモデルの数よりも発表するバッグの数の方が多いので、一人のモデルまたはインフルエンサーがたくさんバッグを持たないと紹介しきれないという事情もわかりますが。

……私のバッグ多個持ちも「マルチ・バッギング」ということで。

 

 

<追記>

今日は特別警戒が発令されたり、松本死刑囚の刑執行があったり文科省の汚職があったりと報道事項多々により、上記の記事を含め、モード欄は延期となりました。来週、平穏に近い日であれば、掲載になります。(私も間接的かつ取るに足らないレベルですが、水害の影響とは無関係ではないということになりますね。)

モードというのは平和あってこそ語れることなのです……。

特別警戒が発令された地域のみなさまの不安はいかがばかりかと思います。長い夜、どうか、どうぞ、ご無事で。

 

 

Nikkei Style メンズファッションチャンネル主催「夏の装い直前講座」。日比谷ミッドタウンにて。定員をはるかに超えるご応募があったとのこと、200名近いお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。

私は夏のビジネススタイルについての基調講演をさせていただきました。

夏のビジネススタイルにおける日英の試行錯誤の歴史、そもそもなぜ国がビジネススタイルを規定するのか、明治時代から変わらぬ政府の態度とはなにか、というような総論から、

クールビズあるある疑問点と題した具体的助言、そしてブランディングにおける服装の重要性、なぜ個人もブランディングが必要かというマインドセットの話にいたるまで。

ビジュアル資料もぎっしり詰め込みました。楽しんでいただけたかな。

 

スタイリストの森岡弘さんは、Nikkei Style メンズファションチャンネル編集長の平片さんと、カジュアルスタイルについてのアドバイスを対談形式で。

スポンサー企業様から、ご参加のお客様へのお土産もたくさん! ELGC株式会社 ラボ シリーズ様、三越伊勢丹さま、メーカーズシャツ鎌倉さま、REGALさま、ありがとうございました。

(お隣が森岡さん) テーマがメンズファッションなので、昨年仕立てたホワイトスーツに今期のカルバンクラインのインナーを合わせてみました。それにしても、私がメンズスーツを着ると宝塚感が拭えないのはどうしたものか。そういえば徒歩1分圏内に宝塚劇場が。

 

 

 

夕方はそのまま徒歩3分のペニンシュラに移動し、ドレスに着替えてヘアもチェンジで女装してフォーマルウエア文化普及協会のパーティー。この日はご協賛いただいたインターモードKawabe さんが扱うプラダとフェラガモの香水のプレゼンテーションをするというミッションを背負っておりましたので、おまけとして香水のつけ方講座をおこないました。なかなか盛り上がりました! 


ご参加くださいました方々には、Intermode Kawabe さまより香水サンプル4種類がお土産としてプレゼントされました。

男性は、お腹まわりの清潔な素肌に直接なじませるのが〇。女性に関しては……ココシャネルは「キスしてほしいところすべて」につけろと教えてますが(笑)「香害」扱いを避けるなら外出先でのつけ足しは足首がおすすめ。高湿の日本では「少なめ」が常に正しい。ご協賛くださいましたIntermode Kawabeさま、ありがとうございました。

ペニンシュラのスカイバンケットは夜景も美しく、おもてなしもスマート。なんと、スカイバンケットは高層階なのに外に出て外気を浴びることができるんですね。
タキシードメンズと記念写真。長い長い日比谷の一日でした。関係者のみなさま、ご参加くださいましたみなさまに心より感謝します。

 

 

 

 

 

北日本新聞別冊「まんまる」7月号発行です。連載「ファッション歳時記」第81回「モノが売れないのではない、人が売れないのだ」。

今はほんとに、熱量をもった「人」と関わりたい人が増えているなという実感があります。まずはたくさん食べて自分からエネルギーを発しないとね!

 

男性の服装講座は頻繁に行っていますが、女性ビジネスパーソンの服装講座を初めて行いました。

男性のビジネスウエアほど明文化されたルールがない分、女性のビジネスパーソンの服装指南は難しいところがありましたが、何人か現場の方々にヒアリングをおこなったりアメリカの「古典」を参考にしたりして日本の30代前後くらいのビジネスパーソンに適用できる考え方を整理して話してみました。

同じ服装をしても華やかでよいと見える人と派手すぎると反感を買う人がいる。同じ「控えめ」にしてもシックに見え信頼される人と地味すぎて埋没してしまう人がいる。メイクや姿勢、自信などに印象を大きく左右されるのが女性ビジネスパーソンの服装の難しさでもありましょうか。今後の課題盛り盛りです。

実はこのお仕事のオファーがあった直後くらいに、女性のビジネスパーソンが成功するための服装術の本の監修をするお仕事をいただいたのですが、まさしくその本が、上で挙げた「古典」だったのです。あまりのシンクロニシティにちょっと驚いていました。本のほうは、アメリカで20年前に発売されたもので(さらにその10年ほどまえに改訂前のバージョンが出ている)、おそるべきことに、内容がほとんど古くなっていないのです。アメリカのビジネスパーソンが20~30年前に悩んでいたことが今の日本の企業で働く女性の悩みの種になっているということか。だって今のアメリカのビジネスウエアと聞いて連想するのは「Suits」のジェシカ・ピアソンやドナやレイチェルだよ。笑



 

 

講演後の恒例のおつかれさま一杯、渋谷HUBにて。ほぼ満席のお店が全員、外国人でした。雑多ななまりの英語がとびかう状況、なつかし。鉄板のパブフード。

続いて日本経済新聞土曜夕刊連載「モードは語る」。

本日9日付では、理想の完成品よりも不完全なものが何かに向かうプロセスを見たいという現代の「モード」(=心のあり方)について書いてます。

 

記事でもとりあげた「半・分解展」、名古屋展もいよいよ12日から。トークショーは17日(日)です。

<名古屋会場>

日時 6/17(日)13:00~14:30 (受付け開始 12:30)

会場 愛知県名古屋市東区大幸南1丁目1−1−10 カルポート東 4F ギャラリー矢田 第一展示場

お申し込みは、こちらからお願い申し上げます

 

 

その日はナゴヤドームでAKBの総選挙とやらがあるらしく、周辺のホテルはすべて満室だそうです。

で、AKBってなに? 知らないわ、わたくし。笑

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

週末だけ帰ってくる長男がバースデーだからと持ってきてくれた花。素朴な花束ですが、少ないお給料(公務員でも今の20代のお給料って悲しくなるくらい低い。配分が間違ってるのではないか?)から捻出してくれたと思うとひときわ嬉しい。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。

8日(金)は白いスーツで名高いトム・ウルフについて書いています。

トム・ウルフのセルフコントロールは見習いたい。

 

たまたま、この日の読売夕刊モード欄のとなりが渋カジ特集で、綿谷画伯のイラストも紹介されているほか、ファッション業界の知り合いのコメントが多々。アメカジ、渋カジに関心のある方は要チェックですよ。

Jun Ashida 広報誌JA  No.110が発行されました。

ファッションエッセイを寄稿しています。お近くのJun Ashidaのショップへ是非お立ち寄りください。

といっても、近くにお店がないという方もいらっしゃいますので、スキャンしたものをアップします。


『「一流に見える」「幸せそうに見える」「知的に見える」ファッション』とは。

 

Twitter アカウント、kaorimode1 にて、日英仏、各国語版を全文アップしていますよ~。そちらのほうが見やすいかも。シェアしやすいし。英語版、フランス語版、海外に広く届きますように。

「婦人画報」7月号発売です。

シャネルのメティエダールコレクションについての解説を書きました。メティエダールってよく聞くけどいったい何?? 何のためのコレクション?? という疑問にお答えします。機会があったら読んでみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

アロマの専門家、平野佐和さんから、「少し早めのバースデープレゼント」として貴重な精油、ローズオットー2013年産をご恵贈いただきました。ありがとうございました!

なんと「5年もの」。香りも熟成するんだ、と初めて知りました。さらに鮮烈で、しかも深みのあるバラの香り。「無意識の層」が覚醒してきます。

 

 

 

 

Men’s Preciousブログ、久々に更新しました。アップされております。礼装の和洋混合について。こちらです

先月、日経新聞連載に書いた内容ですが、字数の制限がないので、さらに詳細に、考察も少し多めに加えて、異なるバージョンにしてあります。新聞は800字~900字と制限があり、ぎりぎりまで削り上げるので、これはこれで文章力を鍛えるためにも不可欠な場ですが、やはり字数にゆとりがあると、詳細を盛り込めるので理解してもらいやすいことも多いですね。両方の場があることがありがたいです。

☆☆☆☆☆

 

過激なピューリタン的気質もあるアメリカでは、今度はモーガン・フリーマンがセクハラ告発でキャリアの危機にさらされています。女性キャスターが騒ぎ立てる映像を見たけど、「え?どこがセクハラ???」としか思えない見当違い。攻撃的な魔女狩りになっているのではと危惧するしかない。この名優の栄誉をこんなことで奪うのか。アメリカのリベラルな良心を信じたいですが。

でも誰が何を不快に思うのかって、実際、「受けた」立場になってみないとわからないこともありますね。

私が不快に感じる「性差別」のツボは他の人とはズレているかもしれないのですが、(何度も書いてるが)「女史」と書かれることは侮辱に感じます。相手がただ知らないで使っているだけの場合が多いので、その場で笑顔で「ふつうに男性と同じように<氏>でいいんですよ、<氏>で」と柔らかく言います。

あとやはり、明らかに能力が不足している若い女性が、「女の子」オーラをふりまき、性差別を逆利用して力のある男性に媚びるように仕事をとっていく現場を見ると、実力を地道に磨いていてチャンスを待っている女性たちはどうすればいいんだと彼女たちに心を寄せて不快になります。不満を表明すると「美貌に嫉妬している」とか見当違いなことを言われて悪者扱いされたりするから、黙っているしかない。

このまえのアマゾネス会でもこの話題が出たのですが、やはりどの組織や業界でもこういうのは一定数いて、いなくならないそうです。あるアマゾネスによれば、「まともな業界ならば、必ず、藤原編集長みたいにきちんと本質を見る目をもった男性がいて、そのうちあぶくは淘汰される」そうですよ。まともな業界ならばね。女性もまた、男性の振る舞いを冷静に見ているので、「女の子オーラ」に目がくらんで抜擢した男性は、「そういう輩」として分類されますから、注意したほうがよさそうですね。また、美女とみれば蝶を集めるように片っ端から喜々として「お引き立て」してまわってる男性もいらっしゃいますが、たとえ自分は楽しくても、その行動が他人の目にどのように映っているのか、なんと言われているのか、ちょっと頭を冷やし、引いて眺めてみるとよいかもしれないですね。女性社会の評判っておそろしいんです。

(偉そうにすみません。自分も知らないうちにやらかしてることがあったらブーメランですね。)

 

自分は地味だから引き立てられない、と悶々とする女性たちへ。年齢はあまり関係ないと思いますが、ある程度の成熟という意味での「40」を過ぎたらもうさすがに能力の有無ははっきりします。焦らず、着実に、実力を磨き続けることに没頭しつづけた人に幸運の女神はやってきますよ。そのころには「表情」や「感情や思索の経験」や「立ち居振る舞い」が美醜の印象を左右するから、「美貌」とやらも、逆転しているよ。「そもそも本気の仕事を一緒にしようとするときにそこは勝負ポイントにはならないし」ということを別のアマゾネスも言っていた。

「40」までまだまだ長い、って思ってるでしょ? (私も20代にはそう思っていた) たとえ不本意でも「成熟の年代」と見られるようになるのは、あっという間ですよ! 一瞬、それこそ矢のごとし。短すぎる人生、やりたいことがはっきりしているなら、くだらないことに振り回されているヒマはないと思おう。

Liberty and Freedom. 二種類の自由からスーツを語ってみました。
(それにしても宣伝ばっかりでどこからどこまでが本文なのかわかりませんね(^^;))

(Peak Lounge 朝バージョン)

日本経済新聞土曜夕刊連載「モードは語る」。

本日は、話題の「スーツにスニーカー」について書きました。

お近くに日経夕刊がありましたらご笑覧くださいませ。

 

<追記>

 

 

 

 

のんちゃん、田中さんにいただいたお花は日に日に美しくなっていって、つぼみだった百合が大輪に咲き誇って強い香りを放っています。ピンクの百合というのも素敵ですね。あらためて感謝♡

北日本新聞別冊「まんまる」6月号が発行されました。

 

連載「ファッション歳時記」第80回、「慣例やルールに確たる根拠はない」。

ご笑覧くださいませ。

今日はパリ五月革命から50周年。五月革命がもたらしたファッションの変化について解説しました。

Nikkei Style 電子版です。「パリ五月革命から50年。そのとき装いも変わった」

お時間がゆるすときありましたら、ご笑覧くださいませ。

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。今月より金曜夕刊掲載となりました。

本日は、ニューヨーク知事選への出馬を表明した、シンシア・ニクソンについて書いています。


(New York Times より引用させていただきました。ありがとうございます)

ドラマ「Sex and the City」のミランダ役で知られる方ですね。

本文で触れているこのTシャツはもちろん、ディオールの”We Should All Be Feminists” Tシャツを踏まえて作られたもの。

 

お近くに読売新聞がありましたらどうぞご覧くださいませ。

 

<追記>

東京芝ロータリークラブから昼食会の卓話講師としてお招きいただきました。東京プリンスホテル「ゴールデンカップ」にて。

「スーツをめぐる誤解と真実」について話をさせていただきました。

スーツを着慣れていらっしゃる錚々たるロータリークラブのメンバーの方々ですら、意外と「誤解」の多い、スーツをめぐる「常識」や慣習。ましてや、多くの方々は、「慣習」だからととくに意識を向けることもなく着られているのだと想像します。


ご紹介くださったのは、プリンスホテル東京シティエリア統括総支配人の武井久昌さんです。ありがとうございました。

東京プリンスホテルのフロントロビーのお花。ロビーに漂うアロマの香りにもいやされます。

 

その後、日比谷ミッドタウンで行われるイベントでの基調講演の打合せや、来年の新刊の打合せなど。ワクワクする機会を与えていただけるのは本当にありがたいかぎりです。未来への種まきのチャンスをいただけるときにこそ足元で進行中の仕事も着実に終わらせていかないとですね。日々綱渡りですが、一歩ずつ正確に歩むことを忘れずがんばります。

“Custom is second nature.” (By Saint Augustine)

イラストレーターの綿谷寛・画伯の画集が出版されますよ。小学館より、5月10日発売です。

イラストレーター生活40年の集大成を還暦の年というタイミングで出版されること、本当にすばらしく、心より祝福したいと思います。

『紳士の名品50』で描いていただいたようなロマンティックタッチから、本物よりも本物そっくりな(!)マジタッチ、そして「ナウのれん」路線のマンガタッチにいたるまで。40年間にわたって第一線で活躍し続けている綿谷画伯の幅広い筆力を堪能できる待望の一冊です。

(『紳士の名品50』のために描いていただいたイラストのなかの一枚。イメージモデルは谷原章介さん?! )

私も巻末に解説エッセイを寄稿したほか、各章の英文タイトルを作りました。

画伯による、執筆者の似顔絵です。穂積和夫先生、世耕弘成大臣、谷原章介さん、いであつしさん、そして中野香織がそれぞれの角度から画伯&画伯の絵について論じています。(それぞれのアトリビュートとして描かれている飲み物の違いに注目)

これはもう、楽しみすぎるでしょう?(笑)

 

 

 この本でも表紙のカットはじめ、上の例のようなロマンティックな「紳士修行中」男子のイラストを数点、描いていただいています。

 

<追記>アマゾンでの予約も始まりました。画像をクリックするとアマゾンに飛びます。

北日本新聞発行 未来へ進む若者応援マガジン “Future” 2018 に取材していただきました。

「これまでなかったお仕事。」というテーマです。


こういうのでもなんとか半世紀は生きていけたという、世界の寛大さにたまたま短期間守られたきわめて珍しい例としてご笑覧いただければ幸いです。よい子は絶対に真似しないでくださいね。

堅実に将来計画を立てて、着実な道を歩み、安定した人生の幸せを獲得していただきたいと切に願います。

 

これから未来を考える若い方には、ぜひこの三部作の読書をお勧めします。

本多静六さんこそ、あらゆる意味で人生の勝ち組なのだと思います。徹底的に意志が貫かれたすばらしい生き方や考え方を心底、尊敬しているのですが、私はことごとく本多さんが出す「間違った道を行っている人の例」にあてはまるようです。

唯一、同じレベルに達したかなと思われるのが「仕事の道楽化」のみ。お仕事が楽しくてしょうがないので、頼むから私から仕事の時間を奪わないでくださいという変態レベル。

そのほかはやはり選択を間違ったなあと悔やまれること多々。早いうちから本多さんのやり方にしたがっていれば、公私においてバランスのとれた、充実した人生が送れるでしょう。

みなさんの前途が、希望に満ちた明るいものでありますように。

You cannot escape the responsibility of tomorrow by evading it today. (By Abraham Lincoln)

 

新高輪プリンス「飛天の間」といえば、松田聖子さんがディナーショウをしたりFNS歌謡祭がおこなわれたりする、1000人収容の華やかな会場なのですが、なんとそこでレクチャーをするという幸運に恵まれました。

この天井の迫力ときたら。それこそ「天に飛ぶ」ようにテンションが上がります。

ギリシア建築かという柱、豪華絢爛なシャンデリア、靴がめりこみそうなカーペット。昭和の豪奢といった雰囲気の会場でお仕事できたのは、ラッキーなことでした。

1時間のレクチャーのためにかなり念入りにたっぷりと資料を用意していったのですが、このようなスケールの会場では、「何を話すか」もさることながらむしろ「どのように話すか」のほうが重要なのだと気づきました。

スピード、間、抑揚。内容をやや減らし気味にしても、「どのように」の工夫と努力に時間を費やした方が届きやすい時もありますね。

頭ではわかってはいるつもりでも、実際、現場で仕事をしてみると、本当の意味で身にしみて「わかる」。反省点も多々ありましたが、経験は次の機会に活かします。

集中が続いた仕事のあとの一杯は、また格別ですね。

新高輪プリンスホテルのロビーは、「コンテンポラリージャパン」をテーマに、セクシーな空間に生まれ変わっております。Design Studio Spin が手がけられたお仕事。Zakuroの改装や、Table 9はじめ、国内外のラグジュアリーな空間のデザインを手がけていらっしゃいます。

プールを囲む庭園の眺めも、昼と夜で一変し、脳内別世界につれていってもらえます。

It’s impossible to explain creativity. It’s like asking a bird, ‘How do you fly?’ You just do. (By Eric Jerome Dickey)

北日本新聞別冊「まんまる」5月号発行です。

連載「ファッション歳時記」第79回「生首とジベリーノ」をテーマに書きました。

以下、本文に注としてつけたい写真です。

グッチの生首。

ドラゴン持ちも。

そしてジベリーノ。 貴婦人が手で持つ「アクセサリー」。

 

 

2014年、2015年ごろのリシェスの連載を中心に、新しくpdf化したアーカイブ記事です。なぜだか「magazine」欄のタイトルからpdfに飛べなくなってしまったので、問い合わせ中です。まずはこちらにまとめてアップしておきます。

富裕層向けの雑誌なので、内容も浮世離れしておりますね。

お時間のゆるすときあれば、ご笑覧ください。

 

 

<連載:リシェス・オブリージュ 富の品格>

リシェス創刊号からの巻頭連載です。

第1回 富の品格

第2回 富裕層とエリート教育

第3回 ファーストレディの責務と愛

第4回 音楽とチャリティ

第5回 『富と名声』が向き合う環境問題

第6回 ブランドによる伝統技術の保護

第7回 人々の幸福と植物

第8回 スポーツを取り巻く支援

第9回 未知を求めた旅の果て

第10回 人は、与えるものによって人生を作る

 

<連載: 世界のソーシャルカレンダー>

世界の富裕層はこういうカレンダーに沿って地球を移動しているというお話です。

2015 spring 国際会議

2015 summer リゾート

2015 autumn 

2016 winter ファッションとアート

 

(こちらはリシェスではありませんが、ホワイトハウスコックスのファンブックに寄稿した記事)

・2016年11月16日 「ジェントルマンと馬とブライドルレザー」(Begin編集部特別編集 Whitehouse Cox Fan Book、世界文化社)

日本経済新聞 日曜版Nikkei The Style .

本日は、ブランドの事業継承について書いております。データを集めるのにかなり苦心し、実際におこなった取材も涙をのんで紙幅の都合などでカットし……という幾多の苦労を乗り越えての凝縮された1ページです。ご協力を賜りながら泣く泣く取材内容をカットしなくてはならなかったブランドのご担当者さま、ほんとうにごめんなさい。お話は無駄にしないよう、なにかの機会に活かします。心より感謝申し上げます。


DVF。期待されたジョナサン・サンダースもあっという間に退職。

RL。ステファン・ラーソンは多額の退職金と共にすぐに退職。

CK。ラフ・シモンズを得て、うまくいっている例。

 

でもこういう記事をいくらたくさん書いたところで「業績」の足しにもならない、と面と向かって言われたこともありましたね。

 

いろいろな価値観があります。どうも私はだれか知らない人が作った制度や価値観のなかで「そういうものだ」と言われるままに収まっていることが耐えられないようです。

 

そんな世界もあるし、違う世界もある。今日の記事は苦労して凝縮しただけあって、一字の無駄もなく、面白いと思います。読んでみてくださいね。

<追記>
スキャンした記事をアップしますね。

 

 

 

☆☆☆

ところで、プロフィル写真を4年ぶりくらいに更新しました。

このギャグすれすれな「(笑)」という感じ、どこまで伝わるかわかりませんが。撮ってくださったのは日比谷のフォトスタジオOPSISです。マリア・カラス風のイメージでお願いしたら、こうなりました。不評だったらその時はその時、また別のバージョンで撮ればよいわ。同調から抜けられず口先だけ多様性を唱える社会に対してうんざりするのも飽きたので、一人多様性。笑


“Diversity: the art of thinking independently together.” (ByMalcolm Forbes)

日本経済新聞土曜夕刊連載「モードは語る」。

本日は、日本特有の礼装「カップルなのに男性はモーニング、女性は黒留め袖」の起源について思うところを書きました。ぜひ、読んでみてくださいね。

参考文献は、先日ご紹介いたしました小山直子さんの著書です。

 

みなさん、あの和洋混合の礼装を奇妙だと思っていないんでしょうか? 式場に和洋とりどりの装いの方がいらっしゃるというのはとても素敵だと思いますが、カップルなのに和洋別々、というのは何なのでしょうか。「そういうものだ」というふうに式場から言われるから、まわりがみんなそうしているから、よけいなエネルギーを使わないように従っておく、という方が圧倒的なのではないのかと憶測するのですがいかがでしょう…。

私はそういうのが耐えがたいのですよね。なぜ明らかに奇妙な組み合わせなのに「みんながそうしているから」「これまでそういうものだったから」という理由だけで従わなくてはならないのか。

せめて起源を知りたい、最初に「決めた」のは誰なのかを知りたい、そんな奇妙な組み合わせを平気で「そういうものだ」ということにしてしまえるメンタリティの仕組みを明らかにしておきたい、と考えながら読んでました。

 

それにしても、「みんなそうしているから」という意味不明の理由だけで周囲と同じことをするなんてまったく理解できない、という性格ゆえに、しなくてもいいソンをしてしまっていること多々でした(今もだが)。自分ひとりだけだったらすがすがしく生きていられるけど、子供までそんな背中を見ているから「巻き添え」にしてしまったな、と哀しく思うこともあり。

がっちり日本的な組織人が言う「個性が大事」「多様性が云々」は口先だけのことが多い。今年初め、あるファッション関連の団体のパーティーに出席したら、1000人ほどの出席者のうち女性は一割もいなくて、全員、誰が誰だか見わけがつかないダークスーツ。そして壇上でスピーチする、ダークスーツ軍団の中の一人が「多様性に向けて……」とか話している。シュールでした。

 

<追記 アップしますね>

 

☆☆☆

さて。フォーマルウエアの話題ついでに、以下、お知らせです。

「一般社団法人日本フォーマルウエア普及協会 (Japan Formalwear Culture Association)」の設立記念パーティーがおこなわれます。

前半はプレス向けですが、夜の部はフォーマルウエアに関心のある方でしたらどなたでもご参加できます。

4月18日(水)19:00~21:00 ザ・リッツカールトン東京 2階グランドボールルームにて。

詳細は協会の専務理事、赤木南洋氏までお問い合わせください。m.akagi@nifty.com

 

 

新たにアーカイブ入りしたpdfです。順不同。お時間の許す時あれば、ご笑覧くださいませ。その他アーカイブに関しては、「etc.」でご覧いただけます。

・2017年5月6日 「ネイビーは勝利の色」(Men’s EX 6月号)

・2016年5月24日 「世界に影響を与える指導者はトラッドなのです」(Men’s Club 7月号 No. 665)談

・2011年12月6日 「『カントリー・ジェントルマン』とはいったい何者だったのか?」(鈴木文彦さんとの対談 Men’s Precious 2012年1月号)

・2009年7月1日 「モードがマンガに接近中って、本当ですか?」(VOGUE  7月号 No. 119)談

・2011年7月1日 「インディアンの自然観から学ぶもの」(Equus 8月号)

・2017年4月27日 「ロイヤル婚のレジェンド、美智子様とグレース公妃の魅力」(25ans 6月号)

・2011年4月27日 「英国王室のラブ・ストーリーは、なぜこんなにも人々を惹きつけるのか?」(25ans 6月号 No. 381)

・2011年4月6日 「なぜ、今、『王室御用達』なのか!?」(Men’s Precious 2011 spring)

・2011年4月6日 「英国人にとってロイヤルワラントとはいかなる意味を持つのか」(Men’s Precious 2011 spring

・2010年12月25日 「ケイト・ミドルトン、ウィリアム王子との愛」(25ans 2011年2月号)

・2017年7月28日 「没後20年記念特集:ダイアナ妃という伝説」(25ans 9月号)

・2012年11月1日 「私はわが道を行き、ふさわしいスタイルを貫く。」(チャールズ皇太子特別寄稿『私のファッション論』翻訳 / GQ 11月号)

・2012年11月1日 「プリンスにふさわしい風格」(ビル・プリンス寄稿”Fit For A Prince”翻訳/ GQ11月号)

・2012年11月1日 「時代がようやく追いついた」(GQ 11月号)

・2011年2月26日 「ランヴァン クリエーティビティとリアルを共存させる稀有なるメゾン」(25ans 4月号)

・2011年5月 「人生をまるごと仕事として生きたココ・シャネルに学ぶ『自立』と『自由』」(松竹製作 日生劇場ミュージカル「ガブリエル・シャネル」パンフレット

・2015年6月27日 「師にして姉にして親友の『25ans』と歩んだ35年」(25ans 8月号 No. 431)

・2016年7月1日 「輝いている女たち 第一回 中野香織」(Brilliant Glanz 2016 summer issue)

・2016年12月7日 「ゲラン 美学の結晶『オーキデアンペリアル』洗練の美肌伝説」出演(Precious 2017年1月号 別冊付録)

 

またこちらでは、マンガのキャラとして登場しています。(綿谷画伯×いであつし文豪の「ナウのれん」100回記念号です。)

・2016.12.16  「ナウのれん」100回 (Begin 2017年2月号)本来、もっと長い記事ですが、登場しているところだけ掲載させていただきました。

 

 

 

 

こちらは、先日のTae Ashida コレクション会場での一枚。オフィシャルカメラマンが撮影してくださったもので、オフィシャルインスタグラムにアップしてくださってました。ありがとうございました。ブロンズのドレスは今シーズンのTae Ashidaです。袖は繊細なレースになっています。ブロンズは、昼間の平明な光の下で服だけを見ると派手な印象ですが、夜間の照明の下だと意外に肌になじんでしまいます。

なんでもそうですが、照明しだいでいかようにも見え方が変わりますね。どのように光をあてるかによって見え方が変わるということは、もちろん仕事はじめ人の営み全般について言えそうです。

東京銀座ロータリークラブの昼食講演会にお招きいただき、登壇しました。銀座東武マリオットホテルにて。

 

テーマは「時代をつくりあげたデザイナー、そのスタイルと言葉」。時間の都合上、いつの「時代」に絞ろうかと考えたのですが、1970年前後に創業しているブランドのデザイナーをとりあげました。

この時期に創業しているブランドのデザイナー(創業者)は、ちょうどいまそろって高齢にさしかかり、事業継承問題に悩んでいるんですよね。このアプローチであれば、「ファッションは詳しくないけど」とおっしゃる経済界の重鎮の方々にも関心をもっていただけるのではないかと思いました。

約100名近いご参加メンバーの方々のなかには、銀座の老舗や有名店の社長さんも多くいらっしゃいまして、このような場でお話できたこと、たいへん光栄でした。東京銀座ロータリークラブ会長の芦原太郎さん、ご紹介くださった炭谷太郎さんはじめお世話くださいましたみなさまに、心より感謝申し上げます。おかげさまでとても楽しませていただきました。やはり直接、反応が感じられる講演のお仕事は格別に好きだなあ。 

 

昨年の、交詢社での「ダンディズム」講演が好評だったとのことで、こちらに呼んでいただきました。ありがとうございました。一回、一回の仕事を心をこめてやっていくことが次へのご縁につながるものですね。

 

(ブランドの事業継承問題に関しては、ここ2~3週間ほどずっと研究テーマとして追っており、原稿のほうも、活字媒体に掲載予定です。近日中にお知らせします)

 

 

こちらは自宅の近所の桜トンネル。桜満開、春爛漫ですね。今年の桜はいつもより白っぽい印象。

 

 

早くもウェブに転載されました。

GQ4月号掲載の「ジェントルマンってなんだ?」(大住憲生×中野香織×ファッションドリーマーD) こちらです。

干支ひとまわり分昔の、ENGINEでの鼎談や座談会などの記事のpdfを読めるよう、前々回の記事にもリンク張っておいたのですが、「メンズファッションの今」を語っても空気感が違いますね。どっちがいい悪いではなく、すっかり時代の景色やムードが様変わりしているということと、私自身がいつのまにか「オーソリティ」扱いされてしまう立場になっていることが、空気感の違いの一因になっているかなあ(もちろん、鼎談メンバーが違うという点もありますが)。私自身はまったく権威とは無縁でいたいし、北斎を倣って「110歳で理想の完成」に至るまで日々、成長途上人として仕事をつづけられたらそれが最高と思っているので、オーソリティ扱いされるのは苦手中の苦手。でも、経験値からそんな役回りを演じなければいけないときもある。ごくたまに演じる分にはよいけれど。

ともあれ、若い人から新しい感覚を学べる機会はとても貴重です。

 

昨日は新宿のホテルで次男の学校説明会。知識を得るということがいとも容易くなったいま、得た知識をどのように表現するのか、いかに社会と接点を作って世の中に役立てていくのか、熱中できるニッチなことをどのように社会とからませていくのか、教育の主眼がそちらに移っているということを実感する。学校で授業をするならば、youtube やパズドラより面白いものにしなくてはならない(!)。教師のライバルはyoutuber。だから教師のメインの仕事は一人一人に向き合うコーチングにシフトしていく。5年前の「職業」の枠組みや価値観は5年後には「過去」のものになっているだろう。

(写真のホテルは会場となったホテルの近くだったので帰途に立ち寄りました)

子供の将来を考えながら自分の仕事のあり方もあれこれ考えさせられた良い機会でした。

追加したpdfの中から。続きです。いつか未来に「過去にはこんな見方もあったのか」という資料として誰かの役に立つかもしれないし、何の役にも立たないかもしれない。紙の雑誌も5年後あるのかどうか、なんとも予測できない時代ではありますが、「こんな誌面のデザインがあったのか」という点で面白がられることがあるかもしれない。フォントが揃わずお見苦しく申し訳ありません。いったん他に転記して揃えてから戻す、などいろいろ試しましたがリンクが消えてしまったりと素人には難しく、サポートに聞いてもうまくいきませんので、このままでご寛恕ください。

 

 

 

 

 

 

 

新たに追加した過去作品pdfのなかからピックアップしました。とりわけメンズファッションに関し、10年以上前に書いたり言ったりしていることのなかには、「歴史」になった話もありますが、実はそんなに古くなっていないものも多い。メンズファッションが大きく変化していないからか。たぶんそれも一部。あるいは本質をついているからか。後者が少しはあると思いたい。未熟だったりダサかったり気負いすぎていたりする過去の自分を消去したいのが本音だが、そういうダメだった自分を救えるのも自分しかいない。10年後、今の仕事を見て「なかなかきちんとやっていたな」と納得できる、そういう仕事を今、現在やり続けていかなくてはいけないのだとあらためて自戒。順不同です。ここにピックアップした以外のものは、etc.の欄に。

 

 

 

 

さらに追加した過去データのなかからいくつかピックアップしました。順不同です。pdf化してアップしたものから「紙」は処分しました。今日処分したのは100冊弱。まだまだ雑誌が倉庫の巨大な一角を占めていて、永遠に終わる気配がなくめまいがする。でも私が死んだらタダのゴミだ。なんのためにいろんなものを犠牲にしてまでこんなくだらないことに時間を使っていたのか?と振り返るだけで虚しくなってくる記事も多々あり(あんまりひどいのはアップしていません)、「失われた20年」という文字が頭をよぎる。正直な実感としては、後悔>達成感。しかし数だけは驚き。新聞連載を含めて内容度外視すれば、過去に書いた署名記事の「数」だけでギネス記録になるのではないか。

なんだか「きれいに」「オチよく」まとめようとする傾向は20年変わらず、この無難志向のメンタリティはそろそろ脱却するタイミングですね。

(アーカイブからコピーしたフォントと、新たに書き加えたフォントの大きさがビミョウに違っており、このブログが使っているwordpressの仕様ではその修正も難しく、お見苦しい点はなにとぞご容赦くださいませ。「etc.」欄にその他インタビュー記事などを一部アップしています。)

 

・2014年7月20日 「レディー・ガガの靴を創る日本人デザイナー、舘鼻則孝さん」 (野村不動産Proud Salon vol.14)

・2015年3月18日 「さりげなく、潔いダンディズムがゆとりや自信をもたらす」(日本経済新聞 広告特集Hankyu Mens)

・2014年12月7日 「話題沸騰の『ノームコア』って、何?」(QUALITIES PLUS  Vol.1  2014 Fall&Winter)

・2014年9月10日 「男のコートを考える:ドラマ『シャーロック』が語るもの」(The Nikkei Magazine Style for Gentlemen)

・2012年9月1日 「『もっと白い歯』のその先には」(「デンタル・ダイヤモンド」9 月号

・2010年10月1日 「モダンエイジのカーヴィーボディとは?」(Harper’s Bazaar 10月号 No. 121)

・2009年9月1日 「『永遠の美しさ』も『遊び心』も必要、それがジュエリー」(Precious 9月号

2005 年6月  「鹿島茂の女心の研究 ~ファッションの専門家に訊く イイ女にモテるための身だしなみとは?」(鹿島茂氏との対談)(集英社 PLAYBOY) No.364

・2017年2月26日 「ファッションの力が生んだジャッキーという伝説」(Elle Japon 4月号)

 

Forbes 4月号発売中です。昨年末のForbes Women AwardのIWCセッションに登壇したときの模様が掲載されています。編集長がアマゾネス組と名付けたメンバーでのトークショーですね。武井さん、杢野さん、谷本さんは「ビジネスの言葉」を駆使できるすばらしいトーカーです。

どういう人と過ごすかによって使う言葉は影響を受けるし、自分が普段使っている言葉に対しても客観的に見直す機会になりますね。コンサル出身の方は、ボキャブラリーや論理性に説得力があって、いやもう、圧倒されます。(誌面ではそれが伝わらないのがもどかしい。) 彼女たちの口癖は、「なぜならば、……」。ご出身のコンサルファームでは、このように語る習慣を徹底的に身につける訓練をさせられるのだそうです。その習慣によって思考が論理的になり、説得力のある語りができるようになるわけですね。ひとりよがりの物言いをせず、違う価値観の持ち主にも納得してもらうためには、こういう話し方も場合によっては必要。(常時だと疲れそうですが)

「そだねー」というのは決して聞かれない。女子会(笑)になればなるほど「いやそれは違う。なぜならば、……」が飛び交うハイコンテクストな会話。それぞれの活躍ぶりに刺激のシャワーを受けるアマゾネス組です。リスペクト。


(click to amazon)

過去作品pdf化できたものシリーズ。前回、子供に任せたら何が何やらわからなくなり、しようがないので自分でやってみたらおそろしく手間がかかることが判明。追々、仕事の合間に不定期にアップしていきます。そうこうするうちにも次の締め切りくるし。単行本もあるし。合間っていつ。

順不同です。自分で書いたものが主ですが、インタビューを受けたものもあり。インタビューを受けた記事は「談」と書いてあります。タイトルをクリックするとpdfにとびます。不備あればお知らせください。

「ジョルジオ・アルマーニというブランドが男のスタイルにもたらしたもの」  (Men’s Precious 2015年5月号 2015年4月6日発行)

・ 「ラ・マルセイエーズを! たかが酒場のワンシーンに込めし『尊厳』」(Men’s Precious 2014 年11月号 2014年10月6日)←「カサブランカ」はボギー絶賛ばかりなのですが、実はヴィクター・ラズロのかっこよさが見逃されているのではないかというお話。夫にするならヴィクターだろう

・ 「真夏の夜の嵐」(クロワッサンPremium 11月号  No.60  2012年9月20日)←めずらしく小説スタイルで香水を紹介してみた

 「愛に理由などありません ~『アンナ・カレーニナ』~」(WWD 2013 Spring 2013年2月25日)

・ 「これで王妃もギロチンへ行けるわ ~『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ」(WWD 2012 Winter 2012年11月30日)

・ 「ファッションに見る平和のムーブメント」(25ans 6月号 No. 429 2015年4月28日)談

・ 「クール・ビューティーの心意気」(ミセス 7月号 No.691  2012年6月7日)

・ 「オヤジが巻物を必要とする理由とは?」(LEON 3月号 No.137  2013年1月24日)談

・ 「時代を超えて人々の記憶に輝き続ける60~70年代のジェットセット・スタイル」(Men’s Precious × Precious 2012 spring 付録 「Gucci 男と女の旅する名品物語 2012年4月6日)

・ 「品格こそサクセスの条件」(25ans 2012年1月号 No.389 2011年12月26日)

 

 

Web LEON に記事が掲載されております。「『男』のお洒落にはどうして論理が必要なのか?」

数年前にインタビューを受けた記事ですが、あらためてウェブ版にアップされました。紙媒体の掲載のみというよりも、ウェブに掲載される方が結果として「長く読まれる、保存できる」というメリットがありますね。(忘れてほしいのにずっと残っているのがデメリットというのもたまにはありますが)

 

このような大雑把なジェンダー分けはトランスジェンダー時代において、ナンセンスとも感じられることもありますが、たしかに「メンズ」ファッションの領域は論理だらけですね。後づけのヘリクツも多いですが、それも含めて楽しむべき世界なのかもしれません。

 

 

 こちらはLEON最新号です。

The Show must go on.

 

ラ・コゼット・パフメ第10回のゲストとしてお招きいただき、「ファッション史から読み解く香水」をテーマに講演しました(25日)。日仏会館にて。21種類もの香り(新製品の試香を加えればそれ以上)を試しながらの濃厚な120分でした。

参加者のレベルが高く、美容・香水のプロフェッショナルの方のみならず、会議通訳の方、広報の専門家、空間デザイナーなど、各分野の勉強熱心な方がずらり。専門家ではなくとも関心の高い主婦の方やブログ読者の方もいらしてくださり、熱心にノートをとりながらご参加くださいました。

一番の驚きだったのは「20年前、駒場で中野先生の授業を受けていました。もう一度ぜひ先生の歯切れよい講義が聞きたくて今日はやってまいりました」と言ってくださったお客様(にして元学生さん)。20年前の駒場。東大教養学部で英語の非常勤講師をしていた頃です。一クラス100人程度の授業だったのでお一人お一人は覚えていないのですが、なんとまあ。どこでどんな風につながるかわからないものですね。あの頃も一回一回の授業に準備の時間をかけ、学生の関心をひきつけておくために細部まで工夫を重ねていました。(同僚には、時間の無駄、と笑われながら。)こうして20年経ってそのように記憶し、わざわざ来てくださる元学生がいる。当時の「無駄な努力」が少しだけ報われたようで、感無量でした。

男性の参加者も3名いらして、彼らのコメントも鋭く、ユニークな見方に盲点をつかれます。

たとえば、No.5がたっぷり配合された合成香料アルデハイドの原料香に対し、男性からは「カブトムシのにおい」とのコメントがあったのです。そして賛同するもう一人の男性。これには意表をつかれました。まさかのカブトムシ。シャネルNo.5が男性ウケするのは、実はそのあたりに理由があるのか?!(子供の頃遊んだ、なつかしいカブトムシの匂い……って? 笑) ほかにも仰天ものの例えが多数あり、参加者の表現力にうなりました。

 

主宰の地引由美さんは、多数の香水ボトル現品をご持参くだったばかりでなく、下準備として人数分のムエット(試香紙)に試香用の香水をつけてご用意くださっておりました。おかげさまで、ぎっしり詰め込みの内容だったにも関わらず、ムエットの用意に手間取ることなくスムーズに話を進めることができたのです。感謝!

最後には大輪の薔薇(All for Loveという名)までご恵贈いただき、感謝感激。忘れがたい一日になりました。ご参加くださいましたみなさま、主宰者の地引さん、そしてきめ細やかな心配りでサポートしてくださったアシスタントのみなさまに、重ねてお礼申し上げます。

 

 

 

 

 

近年盛んな企業アロマの話に関連付けて、ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町で使われているオリジナルアロマを入り口で焚き、みなさまをお迎えしました。日本らしさ+最先端というホテルのイメージをより鮮やかに脳裏に焼き付ける、深みのある上質感と落ち着きを感じさせるアロマです。フランキンセンスの効果が比較的強く出ることもあって個人的に気に入っており、自宅ではリピート使いしています。(ザ・プリンスギャラリーのベルデスクで購入できます。) 機会がありましたらホテルに足をお運びいただき、この香りを体感してみてください。

フランキンセンスはキリスト生誕の際に東方の三賢者から贈られた三つの贈り物のひとつで「偉大なる預言者となるように」との願いがこめられていたと伝えられています。インスピレーションを冴えたものにしたいときにはおまじないがてらフランキンセンス!です。

 

<追記>

ラ・コゼット・パフメのウェブサイトにも、ご参加くださいましたみなさまのお写真を中心に詳細が紹介されています。

 

 

 

明治大学での5年×2期の任期が満了となります。(厳密には3月末までですが、実質、春休みに入るためほぼ任務は終了です。今後、大学あてに郵便や書籍を送らないでくださいますよう、お願い申し上げます。)

10年の長きにわたり、楽しくエキサイティングな時間を過ごさせていただきました。日々、新鮮な発見や出会いに恵まれ、貢献と成長を実感し続けられた、この上なく充実していた最高の日々でした。

同僚のみなさま、事務職員のみなさまより、とてもよい香りの花束とともに、あたたかな言葉のシャワーを賜りました。心より嬉しく、深く感謝申し上げます。ありあまるほどの豊かな思い出をいただけたのは幸せなことでした。ひとえにみなさまのおかげです。

 

10年の間に、多くのすばらしい方々に授業のゲスト講師としてご来校いただきました。大学規定の薄謝(ときには謝礼が出ない)にもかかわらず、「ノー」とおっしゃる方はひとりもいらっしゃらなかった。超多忙のスケジュールの都合をつけて、ときにはバリ島、ミラノ、京都、気仙沼といった遠方から、「次代をになう学生さんのために」と快くかけつけてくださいました。ご多用のなか、講義後の懇親会でも親しく学生に接していただいたりもしました。それぞれのご専門分野の知識や伝え方ばかりでなく、なによりも、人としての在り方に多くを学ばせていただきました。翻って、分野の違う人々をも感化する影響力というのは、トータルな人間としての経験と学びの積み重ね、その豊かさから放たれる魅力からしか生まれえない、と確信するにいたっています。

おそらく、仕事であれ研究であれ趣味であれ対象はなんでもいいのだと思う。それにどのように向き合って、どれほどの情熱を注ぎ、どのような時間を積み重ねていくのか、そのプロセスそのものがお宝として輝きを放っていくのでしょう。ゲストの方々はそのお手本のようでした。なかでも若くして故人となってしまわれた山室一幸さん、藤巻幸夫さんの情熱ほとばしる語りとカリスマ的な魅力は、鮮烈な印象を残しています。鳥肌が立つほどのインスピレーションを与えたお二人の面影は、ずっと学生たちの胸に生きているはずです。そして人生は短く、会いたい人には躊躇せず会っておくべきということ、お会いしたらそれは一期一会となるので最高の自分で向き合うべきということを、悲しみとともに学んだと思います。……と書いてみて、はたと気づいたのですが、山室さんも藤巻さんも、私たちの心の中にまだ生きているのです。無理を申し上げて来ていただいて、ほんとうによかった。

すばらしいゲストのみなさまに、あらためて、感謝申し上げます。御恩は、忘れません。(万一、リストからお名前が漏れてしまった方がいらしたら申し訳ございません! うっかりミスなのでどうかお知らせくださいませ。)


・2017.11.27   株式会社マイクロソフト 澤円氏
「グローバル人材に求められるプレゼンテーション術」

・2017. 7.4        尾原和啓氏
「VRが変える未来」


・2017.10.16   キーン・エトロ氏(ETROデザイナー)× パンツエッタ・ジローラモ氏
「イタリアン・ファッションとイタリア的な生き方」


・2017.6.26 ファッションフォトグラファー シトウレイ氏
「『好き』を仕事にする」


・2016.11.18 ファッションレスキュー代表 政近準子氏
「装力で人生を切り開く」


・2016.11.14  株式会社 aeru 代表取締役社長 矢島里佳氏
「伝統を救い、社会に貢献する起業」


・2016.7.5  Forza Style 編集長 干場義雅氏
「モテるための不断の努力がビジネスにおけるモテにつながる」


・2016.6.10 W. David Marks 氏
「日本を救ったAMETORA」


・2016.6.6  ファッションレスキュー中村龍太氏、頼富雄介氏
「ビジネススーツの正解」

・2015.12.18  マジシャン GO!氏
「人生を切り開くマジック」


・2015.7.10  ファッションデザイナー 渋谷ザニー氏
「黒色と生花 権力の表現としてのファッション」


・2015.7.3 LEON 編集長 前田陽一郎氏
「ファションとはなにか? 編集の実際と情報の集め方 」


・2015.5.25  気仙沼ニッティング代表 御手洗瑞子氏
「気仙沼ニッティング 起業」


・2015.5.8  日本風呂敷協会  宮井(株)久保村正高氏 大工原智子氏
「風呂敷の歴史と基礎知識 結び方の実践講座」


・2014.11.5 「ヌメロトーキョー」エディトリアルディレクター 軍地彩弓氏
「ファッションメディアのこれから」


・2014.12.1 クリエイター 串野真也氏(masaya kushino)×森川マサノリ氏(Christian Dada)
「世界に羽ばたく日本の若手クリエイター」


・2014.7.4  日仏フレグランス文化財団代表理事 地引由美氏
「香水の基礎知識 歴史からまとい方まで」


・2014.6.2 作家 鈴木光司氏
「日本発コンテンツ、世界へ」


・2014.5.23  デザイナー 坂部三樹郎氏(mikio sakabe)×山縣良和氏(writtenafterwards)
「ファッションは魔法:服を超えて、新しい人間をつくる」


・2013.12.6  デザイナー 堀畑裕之氏(matohu)
「日本の美」


・2013.11.11 ブリティッシュ・ラグジュアリー・ブランド・グループ代表取締役社長 田窪寿保氏
「ラグジュリーブランドのマーケティング」


・2013.6.7  ファッションジャーナリスト 生駒芳子氏
「エシカルを着た悪魔」


・2013.5.27  ファッションイラストレーター 綿谷寛氏×ソリマチアキラ氏
「ファッションイラストレーションを考える」


・2012.12.4  参議院議員 藤巻幸夫氏
「日本のモノづくり、世界へ」


・2012.11.9  ファッションレスキュー代表 政近準子氏
「パーソナルスタイリストの仕事とは」


・2012.6.1  著述家 湯山玲子氏
「ファッションのお見立て」


・2012.5.21 WWD 編集長 山室一幸氏
「ファッションジャーナリズムとは」


・2011.12.5  テイラー信國大志氏
「ファッションとは、何を着るのかではなく、あなたは誰なのかを問うこと」


・2011.10.21  ファッションディレクター 干場義雅氏
「ファッション雑誌の舞台裏」

 

社会人向けの公開講座でも、すばらしい専門家の方々のご助力を得ました。コーディネートさせていただいた講座は、以下の通りです。

・2016年10月 明治大学リバティアカデミー 野呂エイシロウ氏
「個人・会社を有名にするPR戦略」講座
・2016年4月~6月 明治大学リバティアカデミー 地引由美氏
「香水学」講座
・2016年5月 明治大学リバティアカデミー 綿谷寛氏 (ゲスト ホイチョイプロダクションの馬場康夫氏)
「メンズファッションイラストレーションの世界」講座
・2015年11月11日 明治大学リバティ―アカデミー 田窪寿保氏 (×中野香織)
「ブリティッシュ・ラグジュアリー・ブランドビジネスの秘密」
・2015年10月 明治大学リバティアカデミー 堤信子氏
「一瞬にして人の心を捉える第一印象と話し方」講座
・2015年4月~6月 明治大学リバティアカデミー 地引由美氏
「香水学」講座
・2015年4月 明治大学リバティアカデミー 綿谷寛氏 (ゲストモデル 俳優の〇原〇介氏)
「おしゃれ似顔絵教室」


 


そして最後に、last but not least,  もっとも大切なOGOBのみなさん。授業をとってくださった、10年間で延べ6000人分ぐらいの学生のみなさんにも、心より感謝申し上げます。最も多かった時には一クラス300人近くのマンモス授業で、当初はコントロール不可すれすれで悩むこともありましたが、毎回、メンタルを鍛えプレゼンテーションを工夫し、最近ではどのような大人数の聴衆の場に出てもさほど緊張せず、参加者とコミュニケーションをとりながら自分らしい話し方で伝えられるようになりました(まだまだ洗練には程遠く、発展途上ではありますが)。そう考えると、私自身の修行のための尊い10年間でもありました。文章だけ書いていても、こんな能力はとうてい鍛えられませんでした。

公開講座に参加してくださったみなさまにも心より感謝します。とりわけ忘れられないのが2015年6月の「シャネル、ディオール、サンローラン」講座。430名のご参加という伝説の講座になりました。この講座はじめ、毎回、大好評を博し、すぐに定員が満席になるということで事務職員の方にもとても喜んでいただけました。

公開講座はじめ、しばしばトークショーに参加してくださる読者の方から、かつてこのようなカードを頂戴したことがあります。私が書いたり話したりしたことば(迷言?)の断片をスクラップしてくださった、とてもお心のこもったカードです。自分の発信の影響力を常に意識しておくためにも(無意識に放った言葉が誰にどのような影響力を与えるかわからない)、研究室に飾っておりました。あらためて、ありがとうございました。

専門の研究科目というよりも、多様な領域に進路を求めていく学生を擁する大学の性格を考慮し、学生に対しては、学問に対する向き合い方、ひいては人生そのものに対する向き合い方を学んでいただけるような教育を第一に考えていました。それを体得すれば、どの分野に進もうと応用が利くからです。その意味では伝統的な人文学の王道をいっていた「ファッション学」であったと思っています。


人文学の教養もセットで教え込み、社会に向き合うご自分のアイデンティティをも確立してもらう契機とするために、苦肉の策として考え出した「ファッション学」における「ファッションの構成要素」は上のようなものです。これらすべての要素をトータルで学び、考えてもらうのが中野香織による「ファッション文化史」であり「モードの神話学」でありました。

こんな自由奔放な教育をご寛恕くださった明治大学には感謝してもしきれません。ありがとうございました。この10年の成果が未来の世界のあちこちでタフに生きていることを信じています。お世話になりましたみなさま、ごきげんよう!
Thank you with Love and Respect.

 

 

「UOMO」4月号も発売です。

横浜美術館での展覧会「ヌード 英国テート・コレクションより」にちなみ、ヌード特集が組まれています。

そのなかで、「人はなぜ、服を着るのか?」について語っております。ライターの方がまとめてくださいました。中野京子さんやみうらじゅんさん、篠山紀信さんも独自のヌード論を語っていらっしゃいますよ。本誌をぜひ手に取ってご覧くださいね。

この特集は写真がヌードアートだらけのためか、dマガジンでは読めません。本誌のみです。

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「GQ」4月号発売です。

「大住憲生×中野香織×Dの、世代を超えた座談会 ジェントルマンってなんだ?」が掲載されております。収拾がつかないのではと思われた内容をまとめてくだったのは今尾直樹さんです。ありがとうございました。

 

字面だけ読むとなんだか私がうら若いDくんをからかっているようにも読めるかもしれませんが、それは面白く読んでいただくためのライターさんの腕の見せどころでもあり。もちろん現場では三者互いにとてもリスペクトしあえた、楽しい雰囲気でしたよ。

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首都圏10のプリンスホテルで、2月1日~3月31日まで、Buono Buono イタリアフェアが開催されます。

北イタリア料理では、エクセルシオールホテル ガリアのエグゼクティブシェフを招聘。南の方からは、イスキア島のラルベルゴ デラ レジーナのシェフを招聘。などなど、かなり本格的。イタリア大使館??やイタリア政府観光局も後援しています。

フェア初日夜は、芝公園のザ・プリンスパークタワー東京にてお披露目のレセプションでした。



プリンスホテル東京シティエリア統括支配人の武井久昌氏、駐日イタリア大使ジョルジョ・スタラーチェ氏、そしてアリタリア航空アジアパシフィック地区統括支社長マッシモ・アッレーグリ氏によるテープカット。


数々のイタリアンブランドも協賛。サンペレグリノや食器のアレッシィ、香水のアクア・ディ・パロマなどなど。フェア期間中は、ザ・パークタワーと、紀尾井町のザ・ギャラリーの一部の化粧室でアクア・ディ・パロマの香水のタッチアップもできますよ。


そのほかにも楽しい企画が盛りだくさんのイタリアフェア。

雪予報が出た夜であったにもかかわらず、レセプションには多くのメディアの方々が駆けつけ、華やかな雰囲気のなか大盛況のうちに無事終了。

終了後、プリンスホテル東京シティエリアのスタッフのみなさまと記念写真。

雪予報だったので、前回の雪の教訓を踏まえ、そのままパークタワーに宿泊。改装後の部屋はとりわけ水回りが快適になっており、備品やアメニティなど細部にいたるまできめ細やかな配慮がなされています。翌朝、部屋から眺める雪降る芝公園のなかの東京タワー。ひときわ幻想的です。

 

もうひとつの科目「モードの神話学」も最終講義を迎えました。その日(22日)は大雪になり、この講義の直後の講義から大雪に対処する「休講」措置がとられました。ぎりぎり最終講義ができたのは幸いだったし、雪のおかげで一生思い出に残る日になりました。「あの日は大雪が降った日で」と語ることができるというのはなんと幸運なことだろう。


この科目は、ファッション史、および社会に多大な影響力をおよぼした「スタイルアイコン」とされる人物のスタイル、ことば、仕事を通して、そのアイコンが社会に向き合った心の態度(=モード)に迫るというのがテーマでした。史実やできごとをピックアップするだけだったらインターネットで簡単にできる。そうではなく、その史実はなぜ起きたのか、その出来事をもたらした人はどのような思いで行動したのか、本質を考えてもらうための講義でした。表層と深奥をつなぐ想像の習慣ができることで、今後、各自が出会うことになる人生のさまざまな困難に応用可能になるタフな心を育成できるはずというのが私の信念でした。心のモードが確立し、それが表層にふさわしく反映されるならば、毎日同じシャツとジーンズだけで憧れをかきたてる存在になりうるのだ。ジョブズのように。アルマーニのように。

 

そんな私の信念につきあってくれた学生への感謝と、心からの愛情と激励をこめて、ファッション史からの具体例をピックアップしたうえで、こういう話をしました。

<前提条件の確認>

・ファッションの構成要素

・強い「個」を形づくるために、日々心掛けるべきこと

 

<「ダンディズム」から、社会に向き合う態度のヒントを学ぶ>

・教訓1 かっこよくあることに対する恥じらいを

・教訓2 スーツ長寿の理由は「セクシー」にあることを認識せよ

・教訓3 抵抗を経て勝ち取る「普通」をめざせ

・教訓4 手に入れた時が最高、ではない

・教訓5 シリアスに受けとめすぎない

・教訓6 マイナスをプラスに変える、スーパーポジティブな心のモードを

 

<ファッション学の教養から、パワフルに生きるための心のモードを学ぶ ~自分の人生の「主人公」として航路の舵とりをするために~>

・(1)この世に不変・絶対の美はない

・(2)欠点・規格外は最強の武器になる

・(3)いま、ここを最高の場所にする

・(4)偶然を必然にする

ホンモノの出会いとは

・(5)ギフトの交換で人生は動く

・(6)「前例なし」はチャンスである

・(7)批判・中傷に対する心構え

・(8)悩むな、行動せよ

・(9)ヒーローの旅を意識せよ

どん底の乗り越え方

・(10)人生は、ペルシャ絨毯

<プレミアムなレッドオーシャンか、ラグジュアリーなブルーオーシャンか>

 

最後の大きな拍手の響きは一生忘れません。確実にバトンが伝わったことがわかるコメントもたくさんいただきました。読んでいたらほんとに泣けてくるものばかりでしたが、たぶん、他人から見ると鼻白むものなんだろうなと憶測します。ひとつだけ、ずばぬけて優秀だったプレゼミ生からのコメントをここにアップさせていただくことを、最後に免じてご寛恕ください。

きっと多くの学生が口を揃えて言うことでしょうが、先生の魅力は豊かな教養によって内側から溢れるものなのだと思います。自分もそんな内側から魅力を迸らせられるような人間になって、日本の空の動脈を担っていきたいと思います。大学生活の中でもひときわ貴重な時間でした」

彼はひいき目なしに見ても、確実に世界の未来を担う人材です。ほかにも「早く先生と一緒に仕事ができるような一人前の男になります」(笑)とか頼もしさを感じさせてくれる言葉の数々をあふれるようにプレゼントしていただきました。みなさんほんとうにありがとう!

最後の日のキャンパスの景色が雪景色。感無量。10年前の選択を悔いる気持ちもかすかに残るが、もう前だけ向いていこう。

 

10年間、講義中のアクセサリーはこの子でした。アビステの笛。万一、震災が起きて建物が崩れたりしたとき、少しでも学生を守ることができる確率が高まればという防災グッズを兼ねていました。一度も吹く機会がなかったことは、幸いでした。長い間、お役目ありがとう。

 

 

 

 

 

 

大学で通年で担当してきた科目のひとつ、「ファッション文化史」の最後のしめくくり講義(19日)は、香水の歴史をたどりながらファッション史を総復習するというものでした。

古代のミイラ(ミルラがつめられていた)、東方の三賢人の贈り物(3つのうち2つが香料)という話から、中世、近世、近代を経て、現代のフレグランス総事情まで。時代を象徴する香水や香料を15種類くらい試香してもらいながらの100分なので、自分で言うのもなんですが、右脳と左脳、そして感覚全体が喜ぶドラマティックな授業なのですよ。

(今回は、市販されていない香料の原材料も試香しました。アンバーやムスクなどの自然香料のほか、合成香料アルデハイドまで。香水のエキスパートである地引由美さんにどこで買えるのかと相談したら、なんと貴重な香料を小分けしてお送りくださったのです。由美さんのご厚意に心より感謝します。)

学生の時に思っていた「こういう授業を受けたかったのだ」という理想というか恨みというか(笑)をほぼ全部残らず実現できて、毎週、教える方がワクワクしてしまい、いやもう、こんなに楽しくてよいのだろうかというくらいでした。映画史や音楽史、美術史も一緒に詰め込んだ、中身の濃い「ファッション文化史」、こういうのを20歳の頃の自分が学びたかったんです。だから自分でプログラムを作ってしまいました。

 

 

最後は学生さんたちが大きな拍手で終えてくれ、あたたかなコメントをたくさん書いてくださいました。自画自賛みたいでなんだかテレもありますが、まあ、10年間たゆまず工夫を続け情熱を注いできた自分の奮闘をせめて慰労してやろうということで、一部、こんな感想をいただいたという内容を転記しますが、ご寛恕ください。

「時代背景や経済状況がこんなにもファッションに影響を与えているとは思いませんでした。そうなんだ!という発見が多くとても楽しい授業でした」「ファッション、ブランド、その時代背景、すべてをわかりやすくまとめて話してくださるので、毎回の授業がとても面白かったです。世界史も勉強できてよかったです」「4年間ずっと先生の授業にもぐろうと思っていましたが、最後になるのは残念です。先生が言ったことを支えにして、自分でがんばっていきます。とくに先生の知識欲に見習います!」「中野先生の授業、国日(=国際日本学部)でいちばん楽しかったです」「この授業はいつも新発見が多くて、とても興味深かったです。金曜日に大学に来るのが楽しみでした」「大学のすべての授業を通していちばん楽しく身になる授業でした」などなど。たくさんの激励になる言葉をありがとうございました。一クラスに200人~、年によっては300人という、学生がもっとも集まった講義の一つでした。多くの学生に来ていただけるのは嬉しかったですが、エネルギーの向けどころはそこではない(そんなことしても「業績」にはならない)、という現実的な忠告もいただきました。でも、将来をになう目の前の学生に、どんな分野であれ学ぶことに対するモチベーションを高くもってもらい、というよりもむしろ、学ぶことそのものが楽しいことなのだと実感してもらうことは、私にとっては何よりもやりがいのあることでした。

 

こんな楽しい授業がもうできないのかと思うと一抹の寂しさも残りますし、この10年に工夫し続けたこんなに面白いコンテンツをもう活かせないのかと思うともったいない気もいたしますが、同じことにしがみつくなという天からの指示ということでしょう。最高に充実していたこの10年に深く感謝しています。(あと一科目、最終講義が残っていますが。)

 

 

 

日曜夕は、西部先生の訃報に呆然としていました。西部先生の授業は、駒場で受けたことがありました。幅広い教養と「キャラクター」を感じさせる、80年代インテリのお手本の一人でした。自分の人生の終わりくらいは自分で決める、といかにも言いそうな先生でした(あとから知ったのですが、実際にそのようにおっしゃっていたようですね)。涙。教養の力というものを全身で示してくれた先生に一瞬でも出会えたことに感謝します。ご冥福をお祈り申し上げます。

西部先生のことから当時の駒場のことをぼんやりと思い出した。80年代の知識人はみな強烈なキャラクターの持ち主で、文化を牽引するエネルギーにあふれていた。いま、そんな「憧れ」たくなるような個性的かつ大物感ただようインテリが少なくなった。対文科省の事務文書をそつなくこなし、TOEIC対策の授業や資格試験の授業を効率的におこなえるようなスマートな人が主流として増えている。嘆くわけではない。そんな時代なのだろう、と思うだけ。

 

 

読売新聞1月18日付夕刊「モード」欄。ゴールデングローブ賞授賞式の黒一色についての記事です。

私のコメントも掲載されています。紙幅の都合で、「皆が黒い服を着ることは、強い意志表明の象徴として分かりやすい。ひとつのマーカー(指標)として、前後で時代が変わるという印象を与えた」という文章のみが掲載されていますが、ほかに「ピューリタンの黒」「喪の黒」という話もしました。

庄司正さんの「対等の黒」ということばも、なるほど!ですね。


一つ前の投稿で、ビジネスウエアとしての黒のスカートスーツの話を書いたのですが。ビジネスシーンでもレッドカーペットでも、黒い服の集団というのは独特の圧がありますね。

北日本新聞の取材で「ヒーローズ・ジャーニー」のコンセプトを中心に高校生への激励メッセージを語りました。六本木ヒルズにて。


その後、コンデナスト本社にてGQ 誌の仕事、ファッションディレクターの大住憲生さん、ファッションドリーマーのDさんと鼎談。

Dさんはインスタグラムフォロワーが212万人、一般男性部門ではフォロワー数日本一だそうです。

ミレニアルズの憧れの男性像やファッション観を聴くことができてなかなか面白かった。

詳しくは、2月24日発売のGQにて。

申し合わせたわけでもないのに、3人ともピンクをアクセントにして着ていました。

212万人が見ているって大変なことですよね。だからこそ企業が目をつける。Dさんもすでにタレント事務所に入っていらっしゃいます。インフルエンサーマーケティングの世界は、知らない間に急成長をとげていて驚き。

 

 

なんと一年以上も間をあけてしまったメンズプレシャスの「伝説のジェントルマン」。

「英国紳士5つの型」、前編・中編に続き、後編がようやく完結しました。こちらです。ほんとごめんなさい。マラソンの最終選手が周回遅れでようやく倒れ込むようにゴールした感じですな。

その間、辛抱強く寛大に待ってくださった読者のみなさま、編集部のみなさまに、心より感謝申し上げます。

この1,2,3月はこれまでのまとめをおこないつつ新たなステージへの移行期になります。やり残しのないよう、悔いを残さないよう、さらにそれが読者の皆様に何らかのお役に立てるよう、大切に時間を使っていきたいと思います。

過去のエッセイやインタビューやコラム、しかも10年も前の仕事ですが、以下のファイルを新しく本HPに追加しました。(正確に言うと、次男に作業を頼んだら、本欄にまとめてアップするという手抜きになりました。とほほ) 追って時間のある時にタイトルも入れてカテゴリー別に整理していきます。取り急ぎ、ランダムな羅列にして失礼ご寛恕ください。文字をクリックするとpdfに飛びます。pdfタイトルは英数字にする必要があったので彼の解釈を反映したナゾの英字もありますが、ご推測いただければ幸いです。

10年前は未熟で恥ずかしい限り(今もたいして変わらないか……)ですがその時のベストのつもりではあったのですよね。もっとたくさん書いていた痕跡はあるのですが、掲載誌はどこに行ったか分からない。やはり掲載直後にアップしておくというのがいちばんよいようです。っていまさら。

 

 

 

 

EW 2

20061001 Kingdom NO448 (1)

20061001 Kingdom NO448 (2)

20061101 Kingdom NO449 (1)

20061101 Kingdom NO449 (2)

20061201 Kingdom NO450 (1)

20061201 Kingdom NO450 (2)

20070101 Kingdom NO451 (1)

20070101 Kingdom NO451 (2)

20070101 Kingdom NO453 (1)

20070101 Kingdom NO453 (2)

20070201 Kingdom NO452 (1)

20070201 Kingdom NO452 (2)

20070517 Weekly shincho NO18

Yomiuri newspaper 20071018

20080325 croissant NO729 (2)

20080325 croissant NO729 (4)

20080325 croissant NO729 no1

20080325 croissant NO729 no3

WWD BEAUTY 2008.8.1

20081110 croissant NO744

Northern Japan newspaper 20090316

BAZAAAR 2009.4

Female seven 2009.4.16

Weekly shincho 20090507

UOMO 2009.7

Grazia 2009.7

croissant 20090725

UOMO 200908

Northern Japan newspaper 20090804

Precious 201008

Tragedy comedy 200908

Precious 2009.9

‘S Precious 2009

UOMO 2009.11

Sankei 20100107

nikkei newspaper 20100117

croissant774 20100210

croissant777 20100325

Zuirei clothing beauty 201005

Zuirei clothing beauty 201006

CREA 201006

Zuirei clothing beauty 201007

Zuirei clothing beauty 201009

croissant788 20100910

Northern Japan newspaper 20100911

Northern Japan newspaper 20100923

Zuirei clothing beauty 201009(2)

Zuirei clothing beauty 201010

‘s BAZAAR 201010

GQJAPAN 201010

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SPURLUXE

 

 

9日よりフィレンツエにて第93回ピッティ・イマジネ・ウオモが始まります。

「Pittiって何?服なんか興味ないし」というビジネスパーソンに向けて、Forbes Japanのサイトにてピッティ・ウオモについての解説記事をかいております。

百花繚乱の世界のメンズスタイルが知的に分類され、俯瞰できる場でもあるのです。カルチュアをキュレーションしビジネスにつなぐ。あなたの活動にとって何かのヒントになれば。

広報ラポ・チャンキ氏のことば「エレガントな男性は革命を好まない。アップグレードを好む」が印象に残っています。革命好きな起業家の方とは真逆の考え方かな。でも日々のアップグレード(変化)もまた積み重なれば革命を起こしますよね。

 

 

 

Forbes Japan Women Award 2017 。たいへん晴れがましい席のトークセッションに参加させていただきました。

IWC様、Forbes様、モデレーターの谷本有香さん、ご一緒させていただいた杢野純子さん、武井涼子さん、そして公の場での言動はこうあるべきとインスパイアしてくださった宇宙飛行士の山崎直子さんに、心より感謝申し上げます。

壇上で強調したかったことの一つは、スポットライトを浴びることなく、それでも笑顔で誠実に仕事をしている女性たちへの感謝とエールでした。個人的なレベルで言えば、数百人分の出席票の管理や印刷物の手配などの事務的なお仕事を、いつも笑顔で完璧に仕上げてくださるスタッフの皆さま。自分ラストで家族を支えた母。校閲・進行ガール。各社にもいらっしゃると思うのですが、「縁の下の力持ち」の女性が支えてくださってこそ、たまたま「リーダー」になった方の活躍もあろうかと思うのです。「女性の活躍」が称揚されることで、表舞台に出ない女性たちがかえって卑屈な感情をもったり、寂しい思いをしたりすることは、決してあってはなりません。常に陰で支えてくださる女性(男性)への感謝と敬意を伝えることだけは、暑苦しいと言われようと、続けたい、とあらためて決意しました。

すばらしい機会をいただき、本当にありがとうございました。


(左から、谷本有香さん、武井涼子さん、山崎直子さん、中野香織、杢野純子さん)

 

「キリスト」こと澤円さんに、ゲスト講師としてご来校いただきました。世界ナンバーワンプレゼンターが語る「グローバル人材に求められるプレゼンテーション術」。

90分、語る内容そのままを体現する「模範例」として、聞いて楽しく、見てスリリングな、聴衆を一瞬たりとも飽きさせないすばらしいプレゼンテーションを見せていただきました。

プレゼンテーションの意義、プレゼンテーションを行うための心構え、そして具体的なハウツーに至るまで。ご著書で内容の概要は読んでいたとはいえ、ご本人がこうして目の前で具体例とともに語るとまったく別の感動があり、非常に学びの多い濃密な時間となりました。

澤さんのプロフェッショナリズムというのはこれほどのレベルなのか!と感動したことがあります。まず、大量の荷物。これは、万一、こちらの機材がうまく動かなかったりインターネットが不具合になったときのための、ありとあらゆる「プランB」「プランC」に備えるための装備だそうです。機材不具合のせいにはせず、「できない」ということが決してないようにするための備え。驚きでした。

そして、マイクロソフト社からチェアマンズアワードを受賞したあとも、絶えざる自己研鑽を続け、自分のプレゼン中の映像を冷徹にチェックして、首の動かし方や口癖、手の位置、その他細部に至るまで徹底的に改め続けていること。その結果、ますますプレゼン術に磨きがかかっていることも、映像を見てわかりました。できる人ほど、このような努力を続けているのです。しかも、とても楽しそうに!

(立ち位置にも配慮。画面中央に立てば、映像が顔に映ったりせず、ノイズなしに観客は集中できる)


(ひとつひとつの動作がちゃんと絵になっており、意味があるという凄さ…)

学生とのコミュニケーションも90分間絶えず続き、ほぼ200名の全員が集中して前のめりに聴いて、参加して、楽しんでいました。質問も活発で、一人の学生からの「どうしてそのような外見なのか?」(笑)という質問にも、きわめて説得力ある答えをくださいました。スライドの写真は、澤さん新卒の頃。

成功するプレゼンのために、今この瞬間からアンテナを立て、情報を収集し続けること。よいプレゼンを目指すということは、よい生き方を重ねるということに他ならないということを心の底から実感できた時間でした。いやもうほんとうに面白かったです。

講義後の有志による懇談会には、奥様でありアーティストでもある澤奈緒さんも、シンガポールからのご帰国直後にもかかわらずご参加くださって、さらに楽しい時間を過ごさせていただきました。右奥が澤奈緒さんです。写真が小さくなってしまいごめんなさい……。

この日を境に「覚醒」した学生は多数だったはず。私はプロフェッショナリズムとは何かということを澤さんの行動から痛いほど学びました。まだまだ甘かった。身を引き締めて、いっそう厳しく精進しようと固く心に誓った日。

澤さん、奈緒さん、ありがとうございました! そしていつもながら授業のアシスタントとしてご尽力くださった事務室・資料室のスタッフにも心より感謝します。

 

澤さんの「世界No. 1プレゼン術」はこちらです。↓

LEON 2018年1月号が発売中です。

(Click to Amazon)

先日のジローラモさん&キーン・エトロさん特別講義の模様が紹介されています。

ありがとうございます。

掲載していただきながら恐縮なのですが、記事のテキストを何点か微訂正させてください。

・明治大学中野キャンパスの大ホールを貸し切って ⇒ このホールは、受講生が多いふだんの私の授業で使っている「教室」で、貸し切ったわけではありません。

・100人以上もの学生 ⇒ たしかに100人以上ではありますが、当日は約300人の学生でした。

・”ファッションの文学史、モードの神話学”  ⇒ ただの「モードの神話学」という授業です。いったい「ファッションの文学史」という麗しいワードがどこから出てきたのか…!? 笑

細かいことで申し訳ありません! ご参加いただいたうえ、掲載していただき、心より感謝しております。最高の思い出をさらにこのようにエンドースしていただき、ありがたい限りです。

本日より、六本木ヒルズ展望台東京シティビューで「ブルガリ セルペンティフォーム アートジュエリーデザイン」という展覧会がおこなわれます。

セルペンティにちなみ、へびにまつわるエッセイをHills Lifeに寄稿しました。こちらです。

展覧会のお供に、お読みいただければ幸いです。

読売新聞 木曜夕刊連載「スタイルアイコン」。

本日は、9年ぶりの来日の折に、幸運にも(ジローラモさんのおかげです)私のクラスにご講義に来ていただいたキーン・エトロ氏について書いております。

授業内での名言の数々も紹介。(イタリア語の口語そのままでは読んでもわかりづらいので、若干、文章用にアレンジをしております。)

ぜひぜひ、読んでみてくださいね。

Men’s EX 12月号発売です。

9月末に東京ステーションホテルでおこなわれましたTokyo Classic Night のレポートが掲載されています。

バランタインさんのサイトでも。こちらです。

あの日から1か月以上も経ったのか…。というか大昔のことのような。

そして来月号から「2018年」の表示になるのだ。時間と互角に付き合うのはなかなか難しいですね。

7月28日に交詢社でおこないました講演「ダンディズム、その誤解と真実」が収録された「交詢雑誌No.629」が発行されました。

なんと22ページにわたります。福澤武・評議員長(福沢諭吉のお孫さんにあたる紳士です)の開会あいさつから始まり、福澤評議員長の締めの謝辞にいたるまで、ほぼ全部が収録されているという迫力です。これまで「要旨」は活字になることはありましたが、全部が活字として残ることはあまりなく、無意識に口から出てしまう言葉に対しても、いっそう慎重になっていかねば、と冷汗とともに自戒。

紳士というのは具体的な指導はせずとも、その存在と振る舞いだけで相手をおのずからあるべき方向に導いてしまう力をもつ人をいうのですね。講演の前、最中、講演後にいたるまで本物の品格にあふれた社交クラブでした。

発行は 一般財団法人交詢社。

大学の授業のゲスト講師として、パンツェッタ ジローラモ氏と、エトロのデザイナー、キーン エトロ氏にご来校いただきました。

ギリギリまで予測のつかないイタリア人らしさ全開のハプニング連続の授業となりました…。



壇上にはじっとしていらっしゃらず、座席の間を回りながら、質問を受け、座りながら、寝転びながら(!)の白熱講義。


イタリア語通訳の方(壇上左)も大活躍。


ミュージシャン志望の学生、イワミくんを壇上にひっぱりあげて歌わせる二人。イワミくん、このお二人にマイク持たせての演奏なんて、一生自慢できるよ!!

 

「自然の姿に学ぶ」「身体が感じることに敏感になることがインスピレーションの源」「インスピレーションは、呼吸から」など、多くのことを教えてくださいましたキーン氏からは、サイン入りTシャツまでプレゼントいただきました。


サインを入れてくださった狼の顔の部分です。”Super Kaori We enjoyed a lot lot! Top Teache! With Love. Kean”とあります。”We”というのは、壇上の講師たちも客席の受講生たちも取材陣もすべて含めた”We”、と解説してくださいました。客席の間を歩き回りながら楽し気に話していたキーンさんのことばだからひとしお、ありがたみがある。ほんと、熱い一体感があったなあ。

ご助力いただきました事務室、資料室、広報課のみなさま、エトロスタッフのみなさま、通訳の方、取材してくださったLEON編集部のみなさま、ファッション通信のみなさま、そしてノリノリで盛り上げてくれた受講生のみんな、ありがとうございました! 講義後はみんなすっかり、エトロファン。未来の顧客が大量に生まれた瞬間でした。笑

授業の模様は、後日、エトロの公式ホームページやLEON本誌で掲載される予定です。

400名ほどの参加者全員との写真はとても無理だったので、3回に分けての記念撮影となりました。

それにしても。キーン・エトロ氏9年ぶりの来日のタイミングがぴたりこの日に合い、ご来校くださることができたのはほんとうに幸運でした。1週間前までは想定もしていなかった奇跡の時間が実現できて、最高に嬉しい。「自分が学生だったら受けたい授業」というのをいつも考えて行動してきましたが、明治大学での最後の学期になって、想定をはるかに超えるごほうびが降り注いできた感じ。

“All good things are wild and free”.  ご紹介いただいたエトロの映像に流れたこのモットーを胸に、ワイルドで自由でいこうとあらためて思えた日。

ETRO 公式インスタグラムにアップされています。日本の国旗のある狼の顔の写真があるところをスライドすると、3枚、出てきます。

 

 

9月27日におこなわれました日本経済新聞電子版The Nikkei Style 主催のメンズファッションサロン。丸の内Isetan Salone にて。

お話したことの一部が記事になりました。こういう堅苦しい論調ではまったくなかったのですが、そこは日経ブランド、このようになるのですね。

お時間のゆるすときがあればご笑覧くださいませ。こちらです。

メンズスーツの話でしたので、メンズスーツをアレンジして着ていきました。
スーツは廣川輝雄さん作で裏地を真紅にしていただいています。インナーはタダシショージのビッグスカーフ(をブラウス風に巻いただけ)、靴はドル&ガバです。

 

Tokyo Classic Night. すばらしい一夜になりました。ご来場くださいましたゲストのみなさま、ありがとうございました。

そして東京ステーションホテル、ISETAN MENS、グランドセイコー、サントリー各社のみなさま、MENS EX の編集部のみなさま、打合せ、準備の段階から当日のきめ細やかなセッティングにいたるまでプロフェッショナルに進めてくださいまして、ありがとうございました。

それぞれのスタッフの、予期せぬ「ひと手間」が加わり、完璧な瞬間が生まれました。その「ひと手間」には、情熱とか愛とか思いやりといった言葉(なんか照れくさいが)で語られるような、あたたかさを感じました。

 

大野編集長&平澤副編集長コンビのラストを飾るお仕事にご一緒できて、光栄でした。期せずして涙と感動の卒業式ともなりました。

10月より、大野さんは「家庭画報」副編集長となり、平澤さんはMEN’S EX WEB版の編集長となります。MEN’S EXの新しい編集長には、Begin編集長をつとめていらした金森さんが就任します。この日は金森さんもゲストの方に向けて短いご挨拶を。

着物ドレスは、北海道の着物デザイナー、下澤佑介さんがデザインするDahliantyのものです。(Dahlinaty/ダリアンティー、http://dahlianet.com  北海道札幌市西区山の手1条4丁目1-2、Tel:011-621-0040 。着物ドレスのオーダー、販売だけでなく、レンタルもおこなっています)

東京駅の真上に位置する東京ステーションホテルの部屋からの朝の眺め。

日本経済新聞日曜版 The Style 。本日は、ロンドンコレクションメンズの総括記事を書いております。「ロンドンからの挑発」。

ぜひ、ご覧くださいませ。


Michiko Londonのテーマは、日本の野球少年。


Vivienne Westwood は、現代社会を挑発。


Hacket Londonは船上パーティー形式で新作を発表。

ミハラヤスヒロはオクスフォードストリートの地下駐車場で「ブランク・ミラー」をテーマにショウをおこないました。

そしてEdward Crutchleyは一点ものの生地で軽やかにボーダー越え。


ほかにも多くのブランドのショウやインスタレーションを見ましたが、紙幅がかぎられているため、写真も本文もすべてを網羅することができなかったのが心残りです。しかし、現地の熱気のなかに身を投じて取材してみたことだから見えてきたことがありました。機会を与えてくださったみなさま、ご協力いただいたみなさまにあらためて感謝しております。

「家庭画報」10月号発売です。

パリ&ミラノ ファッション特集の巻頭にエッセイを寄稿しました。

美容院や歯医者さん(←かなりの高確率で家庭画報がおいてある)などでお手にとられることがありましたら、ご笑覧くださいませ。

 

 

私自身のリアリティはといえば、人に誇れるスタイルだのエレガンスだのはかけらも持ち合わせておらず、エラソーなことを言えた立場でもないのですが、掲載する文章の舞台が「家庭画報」ですので、場の空気に合った「演技」で書いております。媒体・内容に応じて文章のトーンや話法は書き分けています。お断りするまでもないのですが、時々、文章のテーマやトーンと舞台裏をいっしょくたにされて当惑することもあるので……。

もっとも困惑するのは、ダンディズムの歴史を解説しているだけのに、なにか私自身まで葉巻を手に持って(←このイメージじたい、歴史の途中で派生した誤解から生まれているというのに)「ダンディズム」を体現しているような人であるはず(なければならない)と見られたりすることでしょうか。体現している人はそもそも自分のことを語りません。ましてや「ダンディズムとは」などとは恥ずかしすぎて言わないでしょう。だから私が動物園のガイドのように解説しているのです。

明治大学主催クールジャパン サマープログラムの一環として、世界各国からの短期留学生を対象に「Japonism & Fashion」をテーマに70分間のレクチャーをさせていただきました。駿河台キャンパスのグローバルフロントにて。

19世紀のジャポニスムに始まり、1980年代の黒の衝撃、21世紀現在のネオジャポニスムにいたるまでを一気に概観してみました。言葉が足りない分はビジュアルに頼るしかないので、用意したビジュアルスライドも60枚超(当日の朝に完成)。拙い英語のレクチャーでしたが、みなさま笑顔で寛大に聞いてくださいました……。講義後の質問も活発で、しかも鋭くて驚き。こちらが世界水準にならなければ(まだまだまだまだ遠い)と身が引き締まる思いがしました。よい体験をさせていただきました。

プログラム参加のみなさま、国際連携担当のスタッフのみなさまに心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

28日、交詢社 午餐講演会でお話をさせていただくという光栄に浴しました。

交詢社とは、銀座6丁目バーニーズの入っているビルの9階にある、日本最初の実業家紳士社交クラブ。

福澤諭吉が提唱して以来の、長い歴史を持ちますが、昨年、かつての建物の品格をそのままに保つ形でリニューアルされています。レッドカーペット、シャンデリア、重厚な木、高い天井。クラシックな時計やカレンダー。こんなに品格のある落ち着いた空間があるのかと感動しました。

福澤諭吉のお孫さんにあたる、名誉顧問の福澤武さまほか、理事の方々と同じテーブルでランチを一緒にいただいたあと、平均年齢75歳(なかには100歳超えの方も)という130名ほどの紳士を前に「ダンディズム その誤解と真実」をテーマに60分の講演でした。伝統的に質疑応答はありません、と言われておりましたが、すみません、伝統を破って私の方から2名ほどの方に質問させていただきました。「前例がない」と言われると、(許されると判断した場合のみですが)つい前例になる行動をとってしまうのです。

ふざけたタイトルでしたが、みなさまさすがに知的水準が高く、寛容で、すぐに理解し、とても面白がってくださいました。終了後も「シャツの胸ポケット」の話などでひとしきり盛り上がり。楽しい時間となりました。

 

 

記念写真をレッドカーペットの階段で撮っていただきましたが、内部の写真公開は禁止ということですので、アップする写真はありません。

(アイキャッチ画像は、旧白洲次郎邸)

図書館もあり、「酒場」もあり、ビリヤードもある、限られたソサエティの紳士だけのジェントルマンズクラブ。「女性」は巨大な4枚の絵画としてのみ存在。緊張感がありながらもすばらしい空間でした。入会するためには45歳以上でなくてはならず、2名の会員の審査が必要。かつてはイギリスのブラックボール制度(入会反対の意思は黒球を投じる)にならって囲碁の「黒石」投票をしたこともあるとか。笑

ここはドレスコードも厳しく、ジーンズやポロシャツは禁止。ポロシャツを着てきた場合は、入り口で襟付きのドレスシャツに着替えさせられるそうです。

伝統と格式を誇る、リッチで知的な世界で講演させていただきましたこと、貴重な思い出になります。心より感謝申し上げます。

 

 

 

Forbes Japan 9月号発売です。

5月にIWC×Forbes Japanの企画でシャフハウゼンに行きましたが、その模様が詳しい記事になって掲載されています。目次はこちら

「IWCの伝統と5人の日本女性たち」

なんと8ページにわたります。お話をうかがったクルト・クラウス、フランチェスカ・グゼル、クリスチャン・クヌープ、ハネス・パントリ、各氏のこともすっきり整理されて書かれています。私に響いたことと、ライターさんのまとめが若干ずれております。同じ話を聞いても、受け取る人によって違うところが印象に残る。なるほど、そこか!と。そんな受け取り方の違いを知るのも楽しいものです。

機会がありましたらご笑覧くださいませ。

 

本日付けの日本経済新聞「The Style」。先週に引き続きダイアナ妃の話題です。

ダイアナ妃のパーソナルデザイナーとして妃の日常着をデザインしていたアイルランド人のデザイナー、ポール・コステロ氏にインタビューした記事を書いています。

ダイアナ妃のパーソナルデザイナーとしてのコステロ氏を日本人がインタビューするのは(日本のメディアが記事にするのは)初めてのことだそうです。(釜石のコバリオンを使ったリングのデザイナーとしては一度NHKでちらりと紹介されました。)

ぜひご覧くださいませ。
ケンジントン宮殿で開催中のダイアナ妃展では、主に夜会に着られるフォーマルなステイトメントドレスを中心に展示されています。コステロ氏が作ってきたのは、いくつかの公式訪問服を除けば、ほとんどが日常着。そのため、今回の展覧会には展示されていません。


「マイ・ホース」(私の馬)と言って笑うコステロ氏(左)。右は息子さんでコステロブランドの広報を担当するロバート。

コステロ氏には6人の息子さんがいらっしゃいます。

2010年のロンドンファッションウィーク。ずらりと並んだ6人の息子さんがメンズのショウを締めくくりました。Six Sons. なんという壮観。

コステロ氏が釜石産の合金コバリオンを作って作る「クラダリング」の話も紹介しています。


(インタビュー中にさらさらとデザイン画を描いてプレゼントしてくださいました。)

 

 

*English version of the arcile

  

On Paul Costelloe – Princess Diana and Japan Claddagh Ring

23rd July 2017

 

Twenty years after her death, Princess Diana is still very much loved as “everyone’s princess”.  The image of the “royal but familiar princess “ has also been influenced by fashion. The designer who contributed to that image is none other than Paul Costelloe (72), one of Ireland’s leading fashion designers. From 1982 until 1997 when Princess Diana passed away, he served as her personal designer. I had the pleasure of interviewing him at his design studio in London.

 

It was a coincidence that Princess Diana found him. When Mr. Costelloe opened a boutique near Windsor where the residence of Queen Elizabeth II is located, the designs in the window caught the eye of the Princess. “She understood and liked my tailoring immediately”, Mr. Costelloe said.

 

Upon receiving a request from Princess Diana, Mr. Costelloe went to Kensington Palace for fittings. At the time, an Irish designer was perhaps not so welcomed by the staff of the palace.  But Diana was sure to give him a warm welcome. Mr. Costelloe remembers those moments well. “I always brought her a bouquet of flowers” he said.

Many of the styles requested by the Princess were worn on her official tours around the world, including print dresses created using Irish linen which she wore during a formal visit to Australia. But his most frequent work was her daily wear – outfits worn for her day-to-day responsibilities such as collecting the two young princes, William and Harry, from school. These outfits were functional but smart and beautifully tailored. It was these “everyday pieces”, which combined the elegance of the princess herself and the relaxed and real manner in which she lived her life, that helped to foster the image of Diana as “everyone’s princess”. Princess Diana sent Christmas cards every year to Mr. Costelloe until she died. And Paul is proud to call himself “everyone’s designer”.

 

“What kind of person was Princess Diana, from the viewpoint of a personal designer?” I asked Mr. Costelloe. After thinking for a while, he put it like this: “She had guts…she became a real game changer.”  She fought against prejudice, and talked honestly about her feelings, expressed in her own words. By breaking the standard mannerisms and customs of the royal rules she fundamentally changed the way the Royal Family should be and should behave. Mr. Costelloe says he feels happy Diana’s revolutionary words and actions have influenced her two sons in a positive way throughout their lives.

 

Mr. Costelloe is now working closely with a Japanese family-owned company that produces a cobalt-chromium alloy, Cobarion, in Kamaishi City, Iwate Prefecture. He is working with the firm on the design and development of an exclusive Claddagh Ring – the first of its kind to be made in this metal which is only produced in Iwate Prefecture and nowhere else in the world. The Claddagh Ring first emerged in Ireland in the 17th Century. It’s iconic heart, crown and hands motif has become a globally recognized symbol of love, friendship and loyalty.

 

The ring was launched in Japan in 2017 to coincide with the 60th anniversary of the establishment of diplomatic ties between Japan and Ireland but more importantly is a symbol of remembrance and solidarity for the lives lost in the tsunami which struck north-east Japan and Kamaishi City in March 2011. A wave engraved around the band of the ring is a reminder of the disaster and the many lives that were lost and all those affected. In a ring designed by the “everybody’s designer”, I feel that I can see the charitable spirit of Princess Diana living on – someone who strived to give love and friendship to the injured and suffering.

 

原文の言語: 英語

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読売新聞夕刊連載「スタイル アイコン」。

本日は、ブルトン・ストライプを流行させたアイコン、芸術家のパブロ・ピカソについて書いています。

これが「ピカソのマン(手)」と題されたドアノーの写真。このシャツはブルトン・トップ(Breton Top)と呼ばれます。柄の名はブルトン・ストライプ(Breton Stripes)。

(French Sailors in Breton Stripes)

 

日本語ではこの柄を「ボーダー」と呼ぶことが定着しているようですが、

英語のborder に「横縞」の意味はありません。縞柄は、横も縦もstripe。

うめだ阪急のプレミアムウォッチフェア。

IWCの南出留理さんのスマートで的確な進行と解説のもと、Code of Beauty, Code of Lifeについて話をしてきました。IWCのコード・オブ・ビューティーとは論理であり、それは黄金比や「生命の花」などの数学的な規則的パターンを基盤にしていること。そこから出発して、ダ・ヴィンチに関わる人、ダ・ヴィンチの各モデルが連想させるさまざまなスタイルアイコンにおけるCode of Life のお話など、私の勝手な連想もまじえつつ。

どうも反応が薄いかな……まずかったかな……(時計のメカニカルな話を期待していらしたゲストの方には見当違いな話だったかも……笑いどころ?も思い切り外したし……)と思って落ち込んでいたら、終了後、ひとりの女性がやってきて「75歳ですが、今日の話を聞いて人生を変えようと思いました」と。

感激しました。
こういう方がたった一人でもいてくださると、少し報われた感がありますね。私も感想はできるだけ伝えるようにしようと心に誓ったできごとでした。ありがとうございました。

他社ブースですが、一着50億円といわれる宇宙服や、

日本初の「機械遺産」に認定された腕時計も展示されていました。「ローレル」という名前が大正ロマンっぽくていいですね。

豊かな時計の世界を楽しませていただきました。時計については学べば学ぶほど奥が深いことをあらためて実感しました。

ゲストのみなさま、およびお世話になりましたスタッフのみなさまに、心より感謝申し上げます。

本日付けの日本経済新聞 The Styleにおいて、ダイアナ妃ファッション展のことを書いております。

写真が大きく、ゆったりした構成で作られたきれいな紙面です。どうぞご笑覧くださいませ。

*日本のメディアではしばしば「ダイアナ元妃」と表記しますが、英語ではPrincess Diana のままで、「Ex」などつかないのです。だから、私はできるだけ「ダイアナ妃」として表記しています。