ミシェル・オバマとカーラ・ブルーニ・サルコジのファーストレディファッション対決ばかりが華々しく報じられたG20サミットおよびオバマ夫妻のフランスのストラスブール訪問だが(いや、すいません、いちばん重要な議題は経済問題であることは重々承知してます、はい)、男性首脳の装いについても、ちらほらと興味深い報道が見受けられた。
英ファイナンシャルタイムズによれば、ロンドンG20の記念品として各国の参加者に贈られたのが、ティモシー・エヴェレスト(首相ゴードン・ブラウンや保守党党首デイヴィッド・キャメロンのスーツを作っているテイラー)のタイであるという。
オバマ大統領、ブラウン英首相、サルコジ仏首相、というまったく異なるセンスの持ち主たちが同じようなダークブルーのタイをつけていたのが気になったが、ひょっとしてあれがそうだったのか? (そこまでは報じられていなかった)
ティモシー・エヴェレストのコメントも紹介されているが、そのなかになんと、日本男性のファッションセンスに対する称賛があった! あらゆる国の中で、日本の代表団のスーツスタイルがもっとも決まっていると。
「日本人は、肩、胸元、首のVゾーンの美しい見せ方を心得ている。彼らはノット(タイの結び目)に大きな注意を払っており、頭と顔が大きければ肩幅を狭くしたりラペルを強調したりしちゃいけない、ということを理解している。彼らが好むもう一つのスタイルは、上着のラペルのノッチ(V字の切れこみ)をより高い位置にもってくること」
ついでに、エヴェレストは、日本男性のタイレススタイルも褒めている。日本人はカジュアルスタイルのセンスがある、2005年のクールビズキャンペーンが成功したおかげ、と。
公式写真を見る限り、という条件付きなので、動いたとき、なども考慮に入れるとまた違う見方も出てくるのかもしれないが、いやともかく、あのティモシー・エヴェレストから日本男性の公式ファッションのセンスが讃えられたのである。スーツの着こなしでは定評のある麻生総理効果? ともあれ、日本を代表して参加した方々、あっぱれ!でした。WBCだけじゃない。ファッションでも世界一ですよ(笑)。