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テーラードスーツの隠されたラグジュアリー

カマラハリスの功績は、テーラードスーツの威力を普及させたことにあるだろう(ほかにもあるのだろうが、ここではファッションの側面に限り話をさせていただきます)。 最初にテーラードスーツを作ることになったとき、ああ、男性は「お […]

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バナナに9億 価格と価値

価格と価値の問題は、ラグジュアリー領域の話題では避けて通れない。 バナナを粘着テープで壁にはった「作品」が9億超で売れたというニュースには脱力した。作者はアート界のジョーカーことマウリッツイオ・カテラン、購入者は中国の暗 […]

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牛首紬の復活ストーリー

石川県の牛首紬展、日本橋高島屋で開催されております。白山工房の西山博之さんに牛首紬復活のユニークなストーリーを取材しました。 牛首紬展は12月3日まで。西山さんもアテンドしていらっしゃいます。ぜひこの機会に! お話の最後 […]

穂積和夫先生 安らかに

ファッションイラストレーターの巨匠、穂積和夫先生が逝去されたという知らせを深い悲しみとともに受けとめています。 アイビーボーイはアイビースタイルのアイコンとして世界で親しまれていますね。THE JAPANESE DAND […]

知性と身体性

ファッション(外見への気配り)に無関心であることは美徳だという意見がある。 今の日本政府の中枢にも根強くある。 高潔な知性を働かせることにエネルギーを注いでいるので、 装いや振る舞いという「取るに足らないこと」にまで気が […]

礼法のすすめ

見て見て私すごいというアピール欲を抑制できず、大混乱を引き起こした可哀そうな女性PRさんを見て思い出した礼法がある。 「前きらめきを慎む」-自分の能力や個性を人前で得意げに見せない。 小笠原敬承斎先生『誰も教えてくれない […]

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スマート・ラグジュアリー ジェミオ上陸

スマートラグジュアリーを掲げるフランスのジュエリーブランド、Gemmyo が日本上陸、お披露目会。 ショップの建築は佐野文彦さんで、日本とフランスのよき折衷をめざしたという。フランスの丸い柱、大理石の天井。日本の細尾の装 […]

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ポーラ文化研究所『平成美容開花』

先日、お伺いしたポーラ文化研究所でご恵贈いただいた本、『平成美容開花』。これが優れた平成美容史になっているのです。 コロナ禍において、研究員のみなさまが平成に出版された美容誌やファッション誌をくまなく読み込んで研究。その […]

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時間の贅沢 ブリタニック・エクスプローラー

LVMH傘下のベルモンド(ラグジュアリートラベルのブランド)が、イングランドとウェールズで初となるラグジュアリー寝台列車「ブリタニック・エクスプローラー」を発表。 2025年7月、「ブリタニック・エクスプローラー」はロン […]

「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」

試写。ナイーブな金髪の美青年だったドナルド・トランプが悪徳辣腕弁護士ロイ・コーンに導かれて誰も手に負えないモンスターに化けるまでの衝撃の半生。 恩知らずで冷酷でエゴイスティックな冷血ぶりが公開されても大統領に選ばれてしま […]

メラニア・トランプのクールな抵抗

米大統領選は日本のテレビを見ない人間にとっては、予想通りの結果でした。 さて、ドナルド・トランプのマッチョイズム全開に対し、独自の立場をとっているメラニア・トランプを興味深く見ている。 息子を理由に、ファーストレディとし […]

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金沢で「伝統を未来へつなぐ」シンポジウム

金沢・香林坊で「伝統文化を未来へ」繋ぐことをテーマにしたシンポジウム。 「伝統工芸の担い手問題を考える」セッションでは、金沢箔と加賀友禅の、それぞれの経営者と若手後継者のお話。若き後継者の夢と希望にきらきらした姿がまぶし […]

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資生堂×ポーラ 共同研究に外部講師としてお招きいただきました

資生堂オープン イノベーション プログラムfibonaと、ポーラのマルチプル インテリジェンス リサーチセンターmirc の共同研究に、先月に引き続き外部講師としてお招きいただきました。 未来のウェルネスとウェルビーング […]

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朝日新聞 アメリカ政治ファッションにつきコメントしました

少し時間があいてしまいましたが、朝日新聞11月5日付朝刊文化欄「選挙ファッション重視、過去の話?」でコメントが掲載されました。 米大統領選各候補につき、配偶者、副大統領、その配偶者、そしてそれぞれの党の支持者にいたるまで […]

冠雪のない10月の富士

定期の高知出張です。過去3年くらいずっと快晴でしたが、今回は台風→線状降水帯の影響で雨です。あめにけぶる風景もどこかおとぎ話のような幽玄な印象。トップ写真は行きの飛行機からの富士山ですが、10月最後の日にも冠雪は見られま […]

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「調査力」の秘訣

スペインのラグジュアリーセクターでビジネスをする方が来日、お声がけいただいてお話を伺いました。 初来日にもかかわらず、3週間でディープで広範な日本を体験していらして、私よりもはるかに日本の最先端をご存じで驚愕でした(私が […]

百花繚乱、耽美の中にジャパンホラー味

幻想的な金魚たちが織り成すアートの世界が、銀座三越新館アートアクアリウム美術館で展開されています。 赤い光に包まれた金魚鉢には、妖しさが漂うヒガンバナが絡まり、異界への入り口を感じさせる佇まい。「百花繚乱」の世界に水中を […]

ウェルビーイング疲れ

期日前投票に行ったついでに、近隣でありながらこれまで足を踏み入れたことのなかった辺りを歩いてみた。高速インターチェンジの高架下周辺になる。整然と手入れされた表通りからほんの2,3分歩き進んだだけで別世界が広がっていた。 […]

それでも輪島塗は立ち上がる

北日本新聞別冊「ゼロニイ」連載、「ラグジュアリーの羅針盤」Vol.24は、輪島塗職人に取材した記事です。話を伺って一週間後、輪島は豪雨に襲われ、再出発したばかりの職人さんも再度、絶望の淵に立たされました。何を書いても偽善 […]

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「文学の言葉」と宝石

SPUR 12月号、発売です。 「読む『宝石と腕時計』」特集で協力させていただきました。宝石を連想させる文学の言葉を探せ、というミッション。 ボードレール、シェイクスピア、キーツ、宮本輝、三島由紀夫から探してきました。本 […]

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チャールズ2世の衣服改革宣言と今日の紳士型ラグジュアリービジネス

1666年10月のチャールズ2世による衣服改革宣言は、スーツのシステムを生んだという意味でも画期的でしたが同時に、ラグジュアリーの意味を変えたという意味でも注目に値します。 それ以前、宮廷は誇示的消費を宮廷の特権とするこ […]

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うめだ阪急でサロンレクチャー

大阪・うめだ阪急で開催されたブルネロ クチネリ顧客様イベントでラグジュアリーに関するサロンレクチャーを2回、行いました。テーマ「1920年代の文学サロン」に似つかわしいようVIPルームも装飾され、スタッフのみなさま、顧客 […]

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スタイルは「よし・あし」ではなく「ある・なし」で語られる

ファッション用語で頻出する「スタイル」というのは、少なくとも英国紳士学においては、「いい・悪い」ではなく、「ある・なし」で語られる。 「スタイルがある」とは、「強い信念がある」とほぼ同義で、ファッショナブルかどうかという […]

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朝日新聞「万博 デザインの挑戦」コメントしました

朝日新聞13日付「万博 デザインの挑戦」というコシノジュンコさんインタビューの記事。最後に万博とファッションについてコメントしました。 コシノさんの言葉が力強い。「今を感動することが未来に通じる」という名言。 朝日新聞の […]

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きものやまとコンセプトショップ、開店おめでとうございます

きものやまと表参道コンセプトショップ、12日にオープン。おめでとうございます。レセプションに伺いました。 きものやまとの全ラインナップに加え、アクセサリー、バッグ、履物、傘など、表参道限定のすてきなアイテムも扱っています […]

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GQ 斎藤幸平さんとの対談がウェブ公開されました

GQ誌上で斎藤幸平さんと対談した記事が、ウェブ版に公開されました。 ラグジュアリー/クラフツマンシップ/サステナビリティ、が主なテーマです。 編集部・高杉さん、ライターの松本さんにもお世話になりました。ありがとうございま […]

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スーツ生誕358年

本日、10月7日はスーツの誕生日でございます。 10月7日をスーツの誕生日と考える根拠はこちらです。サミュエル・ピープスの日記、1666年10月8日の記録。11行目あたりから 「国王陛下は昨日、枢密院において、衣服の流行 […]

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「ルール」の背後に、それを創る人がいる

すでにXとThreadsに投稿して何日か経っているのですが、いまだに反響が多いので、こちらにも載せておきます。モーニングと燕尾服の違いに関する話です。影響力のある多くの方がアレを「燕尾服」と堂々と書いていたり、「フロック […]

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パルファンサトリより暁の茶事に着想を得た「WABISUKE」発売

パルファンサトリの待望の新作「WABISUKE」が完成、発売の運びとなりました。まずはおめでとうございます! 調香師の大沢さとりさんから直々にご紹介いただきました。フレグランスエキスパートの地引由美先生もご一緒で、「WA […]

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上質剛健への変貌。トッド・スナイダー インタビュー記事公開

トッド・スナイダー氏へのインタビュー記事がウェブ版GQで公開されました。こちらです。 あのウールリッチが今シーズンからステージを変えます。伝統モチーフはそのままに、ちくちくしない、イタリアのカシミア100パーセントの新し […]

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フェリス女学院大学でラグジュアリーの講義

フェリス女学院大学 緑園都市キャンパスで「ラグジュアリーの変遷と時代を創るファッション」というテーマで講義をさせていただきました。150名の学生さんたちの丁寧なコメントシートも拝読し、一層のやりがいと使命感を感じておりま […]

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競合を超えて、ウェルビーイングのその先へ

資生堂のオープン・イノベーション・プログラムfibonaと、ポーラのマルチプル・インテリジェンス・リサーチセンターmircがタッグを組んで、次世代のウェルビーイングの価値を創造する前衛的な研究がおこなわれております。 資 […]

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「私が愛した香水物語」SPUR 11月号

SPUR 11月号「私が愛した香水物語」でインタビューを受けました。フレデリック・マルに香水を選んでいただいたときのエピソードを紹介しています。お近くにSPURがありましたらご覧ください。   さて、フレデリッ […]

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ルールを複雑にすれば、消費者より有利に立てる

8月31日におこなわれたDesign Week Kyoto  2024の内容が写真とともに公開されました。 私が話をさせていただいたプログラム3「モノづくりの持続性」はこんな楽しい図解でまとめてくださっていました。 かえ […]

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ニューヨークで輪島塗支援のための日本美術展

つい先週、家を失い復興も進まない中、それでもプレハブで工房を建てて仕事を進める輪島塗の職人さんたちにお話を伺ったばかり…。追い打ちをかけるような大雨の災害はあまりにも理不尽です。職人の命のように調整していらした道具や材料 […]

時が経過しても残ること

数年前に5年間アドバイザーを務めていた大好きなホテルでランチに招かれた。すれ違ったスタッフが全員覚えていてくれた。 当時は年柄年中イベントばかり企画開催していたが、スタッフにとっては成長の機会になり仕事の大きなモチベーシ […]

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輪島塗 「それでも手が動く」

千舟堂/岡垣漆器店の岡垣祐吾社長に、輪島塗りの世界を丸一日かけてご案内いただきました。 下地塗り職人の七浦孝志さん、沈金職人の高出英次さんにじっくり取材させていただいたほか、多くの工程を統括する「主屋(ぬしや)」である岡 […]

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輪島 それでも夕陽は輝く

13日に能登・輪島に輪島塗の取材に伺いました。   震災から8か月半経っているのに、まだまだこのような状況があちこちに残る。滑走路も道路もところどころひびわれており、バウンスする。大破したまま撤去もされない家屋 […]

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個々人の成長が、日本企業の海外発展を支援する

HOSOO Couture 第二章発表会、ブルガリホテルにて11日に開催されました。3種類のゴージャスな西陣織の生地を主役とする10型のコレクションはタイムレスで高級感にあふれています。 「ブリンク」というまつげのような […]

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菌との共生 TEUDU

日本古来の知恵と世界初のiPSテクノロジーを融合させた日本発のスキンケア、TEUDU発表会が12日におこなわれました。 TEUDU=手水。 防腐剤を使わないと聞いて驚きましたが、肌の菌のバランスを最大限に整える「菌との共 […]

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香水も人も、乾いてから真価を発揮する

12日におこなわれたHAYAMA AROMANCE 発表会。ブランドを立ち上げた真海英明さんが徹底的に考え抜いたコンセプトの話、日本でもっともキャリアの長い調香師である森日南雄さんの話がリアルで興味深かった。 調香師を探 […]

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ラグジュアリーの持続と職人の地位向上は不可分の関係にある

日経連載「モードは語る」。昨夕は、ラグジュアリーの持続にとって不可欠な職人の地位向上の提言を書きました。有料会員限定ですが記事はオンラインでも公開されています。こちらでお読みいただけます。 掲載した写真は、丹後のデザイン […]

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ジョン・ガリアーノ ドキュメンタリー映画レビューを書きました

JBpress autographにて、『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』レビューを書きました。 AIには書けないであろう私的な偏りの強い感想文、を意識しています。ご高覧いただけますと幸いです。

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「無名でいたい」願望の背景

東洋流の文学芸術の理想は、新しい美を独創するのではなく、古えの詩聖や歌聖が到りえた境地へ、自分も到達すること……という谷崎潤一郎の指摘。日本の産地の職人さんが「無名でいたい」という背景の一部にはこうした美学があるかもしれ […]

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セルジュ・ルタンスによる「完全無欠なバラの花」:La Fille Tour de Fer

セルジュ・ルタンスの新作「La Fille Tour de Fer (鉄塔の娘)」発表会。エディション虎の門、テラススイートにて。 テラススイートのあちこちにセルジュ・ルタンスの世界観を伝えるディスプレイが飾られ、薔薇の […]

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「ものぐさの価値を説く勤勉家」/ Design Week Kyoto 31日 / GQ予告

〇ゼロニイ連載最新版、「ものぐさの価値を説く勤勉家」、ウェブ公開されました。 〇Design Week Kyoto 2024 台風が直撃しそうで微妙なところですが……31日登壇です。1600-1800 の部です。気候状況 […]

ニッコースタイル名古屋

ニッコースタイル名古屋に滞在するのは二度目でしたが、 ホテル内インテリアのあちこちにsuzusanのランプやクッションなどが置かれ、すべてにおいて1年前よりバージョンアップしている印象。 外から見た建物は素っ気ないたたず […]

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栗野宏文×村瀬弘行トークイベント

栗野宏文さんとsuzusan村瀬弘行さんのトークイベントがニッコースタイル名古屋にておこなわれました。 テーマはエモーション。 面倒なことを時間かけてやることの価値とか、 時を忘れて子供のようにひたすら遊ぶことの価値とか […]

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藤原竜也さんのラジオにお招きいただきました

藤原竜也さんのラジオ番組「宇宙一受けたい授業」コーナーにお招きいただきました。 テーマは「ハイブランド」。 藤原さんが最近、DiorのTシャツばかり着ていてそれは成金ぽくない?とスタッフに笑われていると知り、じゃあ、ハイ […]

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WWD にアラン ・ドロン追悼記事を寄稿しました

WWDから依頼を賜りまして服飾史上のアラン・ドロンの功績(とりわけ日本に与えたインパクト)を書きました。 これからも何度も引用されることになる永遠のアイコンであろうと思います。

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LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社主催のハイポテンシャル セールス エキスパート研修にて講演しました

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社主催のハイポテンシャル セールス エキスパートの研修で、“What is Luxury? Past, Present and Future” をテーマに講演させて […]

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美男子という「ハンデ」を克服したスタイルアイコン

アラン・ドロンが旅立たれました。メンズファッションの世界では殿堂入りの感あるスタイルアイコンで、女性ファンばかりでなく男性ファンも世代を超えて多いと想像します。 アランドロンはメンズ誌でコート特集が組まれると必ず登場しま […]

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Healthian Wood in Toyama

富山・立山町のヘルジアン・ウッド。ビューティー&ウェルネスをコンセプトにしたヴィレッジです。富山駅から車で30分くらい。 周囲は昔ながらの田舎で、田舎道をドライブしていたら、さらっとさりげなくお洒落な空間が現出する面白さ […]

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モノづくりの持続性 DESIGN WEEK KYOTO 2024

DESIGN WEEK KYOTO 2024 が8月最後の週に開催されます。 8月31日の「モノづくり対話」第3部で、MUJUNの小林新也さん、MIZENの寺西俊輔さんとともに話をする機会をいただきました。コーディネータ […]

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有松絞をPlay suzusan 2025ss 展示会

suzusanの2025年春夏展示会。テーマは「プレイ」。ディレクターの村瀬弘行氏が、子供のころの遊びの記憶をもとに有松絞を使って多様な「プレイ」柄をデザインしたコレクションです。 村瀬さんはこんな風に書きます。「ただひ […]

エリザベスのお悩み相談室が楽しい『エリザベス女王二世』

君塚直隆先生が監修した本、2冊。ともにマニアックな小ネタもおさえられ、初心者から専門家まで楽しめそう。 まんが版『エリザベス女王二世』をさっそく読了したのですが、巻末には「エリザベスのお悩み相談室」まであって、女王の名言 […]

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ハレの日のバッグ 婦人画報9月号

婦人画報9月号発売です。『「ハレ」の日のバッグ』特集で巻頭エッセイ書きました。現代におけるハレとケの意味を考えるのがサブテーマになっています。 見かけられたらお手に取ってご覧くださいませ。北海道特集も眼福です。 酷暑が続 […]

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メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ

久々に感動したランチ。神楽坂のメゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ。香水のエキスパート、地引由美さんのおすすめレストランです。このお店の構えからしてここはブルゴーニュですかという雰囲気なのですが、料理する方もサーブする方も全員、 […]

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シルク博物館で古今東西のシルク服飾史

横浜の山下公園近くにシルク博物館がある。横浜開港百年記念事業として、神奈川県&横浜市&シルク業界の協力によって1959年に開館。 1階ではかいこから製糸、染織などの工程を詳しく学ぶことができ、2階では古代から現代までの日 […]

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ザ・クラシックの風格(と不便) ホテルニューグランド

猛暑だしドレスだしで、諸々の面倒を考慮してホテルニューグランド泊。食事やパーティーなどではよく利用させていただくけれど泊るのは初。ザ・クラシックホテルの風格があり、いまはほとんどのホテルが省略してしまったような古きよき「 […]

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赤峰幸生先生傘寿祝賀会

メンズクラシック界の重鎮、マエストロアカミネこと赤峰幸生先生の80歳傘寿の祝賀パーティー。横浜ホテルニューグランドにて。 端正な装い、スマートな動作、たしかな弁舌、あたたかい人柄。大勢の後進に慕われる信念。こういう80歳 […]

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職人は下請けではなく名のあるクリエーターである

北日本新聞「ゼロニイ」8月号が発行されました。「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 21は丹後の豊島美喜也さんに取材した記事です。 麻布台ディオール内装のメタリック装飾(トップ写真)はこの方の作品。 ロンドンTOTO。 銀 […]

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渋谷ハイアットハウスにてELLA K新作ORCHID K の発表会

ELLA Kの新作ORCHID Kの発表会。調香師でブランド創設者のソニア・コンスタンによる解説。ソニアはジボタンのマスターパフューマーでもあり、数々のブランドの有名香水も手掛けている。受賞も多々。 深いブルーが印象的な […]

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ウェルビーイングと新ラグジュアリー

「とやまファン倶楽部世話人」というのを務めていて、年に一回、知事や富山県庁幹部職員を囲み、有識者(私まで入っているのでそう呼んでいいのかどうか?ですが、同じ高校の一学年下に在籍していた映画監督の本木克英さんも世話人のひと […]

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皇后雅子さま着用ブランドはなぜ公表されないのか?

6月末の天皇皇后両陛下の英国公式訪問で披露された写真や映像は、両国間の友情や信頼や愛にあふれていて、世界中の人々に美しい記憶を刻んだと思います。 勲章はじめジュエリーやファッションも各場面で素晴らしい働きをしていましたね […]

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KIMONO by NADESHIKOの自由な楽しさ

きものやまと展示会で毎回、次は何が出てくるんだろうとワクワクさせてくれるのがKIMONO by NADESHIKO。 デザイナーの金子茉由さん(中央)とアシスタントデザイナーの長谷川杏莉さん(左)の独創的なきものスタイル […]

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きものやまと 藍(=愛)を重ねるミンサー織

きものやまと展示会でフィーチャーされていた、八重山諸島のミンサー織(の帯)。 柄にも意味がこめられ、五つの■が「いつの」を表し、四つの■が「世」を意味するそう。藍(=愛)を重ねるという意味合いも。 「いつの世までも、足し […]

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ハウトシールド発表会 ドイツ的質実剛健と生真面目

ドイツの皮膚科学者と福岡県糸島市のGST Japan 株式会社が共同開発したダーマトロジー スキンケアブランド、「ハウトシールド」発表会。「肌の盾」の意。 洗顔後、これ1本でOKというクリームは、ますます細分化が進むスキ […]

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ブルネロ クチネリ 能登・輪島の漆器展示販売

ブルネロ クチネリが表参道店地下アートスペースで能登・輪島で作られた漆器の展示販売会を開催。 土曜日に開催されたイベントでは、輪島千舟堂の社長、岡垣祐吾さん、塗師の余門晴彦さん、蒔絵師の代田和哉さんのトークと実演。 クチ […]

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神戸ファッション美術館 ナポレオン時代のファッション

神戸ファッション美術館で「皇帝ナポレオンとその時代」展開催中。 マニアックな学芸員からの写真と見どころ(がんばったところ)紹介のメールが届きました。 ・壁を当時の版画で埋め尽くした ・当時の靴に合わせ、一体ずつヒールの形 […]

Design Week Kyoto 2024 でお会いしましょう

モノづくりに携わる人たちの国際カンフェランス「Design Week Kyoto 2024」が8月末に開催されます。 私は8月31日のプログラムに登壇予定です。参加者同士によるディスカッションと交流がおこなわれる2日間。 […]

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バンフォード×ハンナフラガーデン in 軽井沢

英コッツウォルズ本社からバンフォードのインターナショナル・セールスディレクター、トニー・スタック氏来日歓迎。コッツウォルズの雰囲気に似た軽井沢のハンナフラガーデンにて。バラをメインに500種の花が咲くプライベートガーデン […]

移民2世時代のロンドンが舞台の青春B級アクションコメディ 「ポライト・ソサエティ」

「ポライト・ソサエティ」試写。これが今のロンドンを舞台にするイギリス映画ということにまずは衝撃を受ける。パキスタン系家族を中心に脇はアフリカ系が目立つ。給仕と校長はアングロサクソン。 かつてなら悪ガキ3人組大活躍という青 […]

朝なのにタバコとレザーのヘミングウェイ 「スフロ」

ミラー ハリスから「ストーリーズ コレクション」。発表会にお招きいただきました。ヴァルカナイズロンドンにて。 このコレクションは、物語から抜粋した一節に着想を得たフレグランスシリーズ。 オレンジの印象が強い「スフロ」は、 […]

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「カルティエと日本」展レビュー 「結び」の威力

JBpress autographに開催中の「カルティエと日本」展のレビューを寄稿しました。 多くの意味で「結び」の威力を感じさせる展覧会です。個人的に驚いたのは、画家・北野武さんを早くからカルティエが支援していたという […]

グラッパとトリフアイスクリーム(とエスプレッソ)

散歩の途中で立ち寄ったサイゼリヤで嬉しかったことがあったので書いておきますね。 グラッパとトリフアイスクリームを頼んだのです。300円以下でグラッパを気軽に飲めるって、それだけでけっこうハッピーなことではないですか? す […]

孤独・疲労の日常から生まれるおぞましさ 「ニューノーマル」

韓国映画「ニューノーマル」試写。最初から最後まで、予測不可能。見たことのない種類の映画である。オムニバス形式で、4日間の間にソウルで起きている殺人事件、失踪事件、事故を描く。それが現代の「普通の」日常にひそむ孤独や疲労や […]

「美食家ダリのレストラン」 カオスのなかの光と愛に満ちた佳作

「美食家ダリのレストラン」試写。邦題がゆるいので大きな期待はしていなかったゆえに感動が想定外でした! シュールレアル、革命、ダリ、エル・ブジ、カオス、狂信、地中海の光、70年代、夢、神話、アズーロ(青)、混沌のなかから愛 […]

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日経新聞「モードは語る」 パリ・オートクチュールの意義

日本経済新聞夕刊「モードは語る」。本日は、来週から始まるパリ・オートクチュールコレクションの意義について書いています。 運営に詳しいブラッドリー・ダン・クラークスと、日本から唯一、ゲストメンバーとして参加する中里唯馬氏に […]

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ブリジャトン シーズン3の極彩色衣裳世界

Netflix「ブリジャトン」(日本語タイトルは「ブリジャートン家」になってますが、どう聞いても「ブリジャトン」、むしろ「ブリジャトーン」。「ジャー」で間延びはしない)シーズン3の後半も公開されて完結。ジェーン・オーステ […]

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東洋経済:カルチャー帝国築く高級ブランド

東洋経済からご依頼を受け、最近のラグジュアリーファッションの動向をまとめてみました。 「『カルチャー帝国』築く高級ブランドのしたたかさ」というタイトルの記事になっております。 もちろん、ファッションに疎いという読者のため […]

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「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展」 カンファレンスと内覧

東京国立博物館 表慶館で6月12日~7月28日に開催されるカルティエと日本の関係を探る展覧会(タイトル↑)のプレスカンファレンスと内覧会に参加しました。 見ごたえのある展覧会でした。ジュエリーもたっぷり堪能できて、眼福眼 […]

明治神宮の花菖蒲

明治神宮の花菖蒲がピークを迎えています。紫、赤紫、ピンク、淡いパープル、ブルー、白のバリエーション。アントシアニンたっぷりで(笑)、眺めているだけで目がうるおいます。 池のほうでは蓮も見ごろを迎えていました。 近くにはパ […]

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Beauty Never Slumbers: Brunello Cucinelli 2024AW

ブルネロクチネリ2024年秋冬展示会。今回はウィメンズのほうに参加しました。 テーマは「ジェントル・ラグジュアリー」。寛容で優しく思いやりのあるラグジュアリー。森羅万象に対して敬意と思いやりを持ち、自分自身も大切に扱う。 […]

セルジュ・ルタンス新作「鉄塔の娘」は王道のバラ

セルジュ・ルタンスの新作「鉄塔の娘」。バラをフィーチャーした清々しく好感度あふれるフレグランスです。鉄塔=エッフェル塔、ですね。パリのエッフェル塔が似合う女性のイメージ。意外でしたが、長いキャリアをもつルタンスが王道的な […]

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SPIBER社訪問 関山社長にインタビューしました

今回の旅の目的はスパイバー社ラボ見学&CEO関山和秀さんインタビューでした。 次世代の環境にやさしいブリュード・プロテイン・ファイバーという観点ばかりで見ていたのですが、関山さんの構想は全くスケールが大きく、見え方が一変 […]

LESS IS MORE: SUIDEN TERRASSE

庄内ではSUIDEN TERRASSE泊。田んぼの中に浮かび、周囲の田園風景に溶け込むホテルです。ちょうど田んぼが水鏡になる季節で、時間が素朴にゆっくり流れている「レス・イズ・モア」系のホテルです。坂茂さん設計。 いろい […]

遊佐町:十六羅漢岩

遊佐町の十六羅漢岩。 十六羅漢とは、お釈迦様が遺言を託した16人のお弟子さんのこと。 ここには日本海の荒波に磨かれた22体の磨崖仏さまが。ラシュモア山の大統領の彫刻を連想しました。 吹浦海禅寺21代寛海和尚が、漁師諸霊の […]

庄内:山居倉庫

山形・庄内へ出張。初めての方向から見る富士山。ミーティングまで時間があったので近くの山居倉庫まで。1893年に建てられた米保管倉庫です。国指定の史跡。プチ観光地になっています。こういうところはもちろんビジュアルが美しく、 […]

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明治天皇と華族会館 修復ドレス第二弾

明治神宮ミュージアム、明治のドレス修復展覧会第二弾は霞会館創立150周年記念企画。旧宮家の北白川家から寄贈されたドレスなどを修復のプロ、後藤姉妹が2年かけて蘇らせました。マネキンも各ドレスに合わせて作られています。展示も […]

横田基地 日米友好祭2024

若い女性兵士も多い横田基地。写真をご一緒していただいたケイシーさんはランチ食べる暇もなくプロテインバーでしのいで大サービス。 「トップガン」風航空ショーもあり、空中からのパラシュートショーもありで、自衛隊と米軍のPRイベ […]

パリ・オートクチュールについて、中里唯馬さん、ブラッドリーさんにインタビューしました

日本からただ一人、パリ・オートクチュール・ウィークに参加している中里唯馬さん。日本人としては森英恵さんに次いで2人目です。 オートクチュールとプレタポルテでは大きな違いがあります。オートクチュールの世界には厳しい条件や審 […]

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『青藍工房展 Paris の予感』プレス発表会

『青藍工房展 Paris の予感』プレス発表会に参加しました。銀座かねまつホールにて。 青藍工房は徳島のろうけつ染めの工房です。1931年生まれの橋本陽子さん(下の写真・中央)が1971年に始めました。橋本さんは戦後、伝 […]

恒例の山下公園の満開の薔薇

この季節に恒例になった山下公園周辺の満開の薔薇ですが、今年は傘も壊れる雨風のなかの鑑賞となりました。 それはそれで誰一人おらず、人が写りこむことに気兼ねする必要なく撮影できました。 雨に濡れる薔薇も、快晴の下の薔薇とはま […]

おわら風の盆で有名な八尾

おわら風の盆で有名な八尾の取材。9月は動けないほどの密集地になりますが、シーズンオフの今は静かでおだやかな空気が流れています。 石畳の通りも風情があります。清らかな水が側溝に流れ続けているのも、他県の方から見たら驚異らし […]

立山連峰と富山湾と富山平野

母の日を祝うため富山にとんぼ返りの帰省。 今日はずいぶん低空飛行していたように感じられました。眼下に雲がなく、絶景の連続です。高知出張時とは異なる角度から見る富士山。 実家の芍薬も満開。おかげさまで両親は健康で元気、なに […]

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ファッションブランドのクリエイティブディレクターは映画も作る

サンローランに映画制作部門が加わり、アンソニー・ヴァカレロがこの部門のディレクターも務める。で、昨年のカンヌで公開された作品の試写を拝見しました。「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ」。西部劇×男同士の愛。「ブロークバック […]

「最悪に見える状況の中でも幸福を分かちあることはできる」桂由美先生

桂由美先生が逝去されました。94歳。現役で働き続け、今年もショーを開催されたばかりでした。 ショーは一時間たっぷりの見応えあるもので、だからこそ毎年、伺うのが楽しみでした。 写真はとりわけ記憶に刻まれる2020年のホワイ […]

「知とビジネス」の最適解

NewsPicksの動画、『経営者・東浩紀が語る「知とビジネス」の最適解』が知的な刺激満載でした。以下、コメントしましたが、会員でない方もいらっしゃいますので、以下に共有しておきます。 ================= […]

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充足感の追求が成功を導く 『ダークホース』

トッド・ローズ『ダークホース』(三笠書房)。 型破りなルートで活躍するようになった「普通の人々」をダークホースと位置づけ、その特徴を抽出。ユニークな具体例とともに示される。中でも興味をひかれたのが、全米トップの紳士服テー […]

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ラグジュアリーの羅針盤Vol. 18 スリランカでの起業ストーリー

「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 18は、スリランカでアーユルヴェーダを施すホテルを営む伊藤修司さんの起業ストーリーです。 身体をまるごとリセットして「生きること」を問い直した方、ぜひ訪れてみてください。

いわき靴下ラボの藍染ソックス

麗しく藍の5色グラデーションを形成する靴下は、いわき靴下ラボ&ファクトリー製です。藍染工房Watanabe’sとのコラボで、ケミカル不使用。糸は最高級のエジプト綿GIZA45を使用。 色目もさることながら、肌 […]

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日本経済新聞連載 昭憲皇太后の大礼服について書きました

日本経済新聞「モードは語る」、4月20日(土)夕刊掲載Vol. 89は明治神宮ミュージアムで開催中の展覧会「受け継がれし明治のドレス」で展示されている、昭憲皇太后の大礼服について書いています。 電子版の記事はこちら。 5 […]

おかげさまで6周年

本日4月18日で創業6周年を迎えました。 2018年に起業して以来、右も左もわからないなか、多くの方々に助けていただき、なんとか6周年を迎えることができました。アカデミズムの世界にとどまっていてはまったくわからなかったこ […]

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きものやまと社長インタビュー記事、ウェブ版に公開されました

きものやまと社長、矢嶋孝行さんにインタビューした北日本新聞「ゼロニイ」連載記事が、ウェブ版に公開されました。 英語版も公開しています。

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イタリアン・マチスモ全開「フェラーリ」

試写拝見しました。アダム・ドライバーが59歳のエンツオ・フェラーリを銀髪で演じて違和感なし。ペネロペ・クルスはお色気封印で好演。 ミッレミリアのすさまじい迫力もさることながら、1957年のメンズファッションが眼福です。ア […]

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「受け継がれし明治のドレス」国際シンポジウム&展覧会

明治神宮ミュージアムで「受け継がれし明治のドレス」展が始まりました。110年前の昭憲皇太后の大礼服を修復した国際的なプロジェクト。5月6日までです。 明治神宮会館では国際シンポジウムが開催され、関わった多くの専門家が発表 […]

「婦人画報」フレグランス特集 ウェブ版に転載されました

「婦人画報」5月号フレグランス特集の巻頭でインタビューを受けた記事が、ウェブ版に転載されました。こちらです。転載、早いですね…。 20年前から伊勢丹のメディアなどで香水の記事に折々、関わってきましたが、当時はまったくひっ […]

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「婦人画報」ジャケット年代記 ウェブ版に転載されました

婦人画報4月号ジャケット特集に寄稿した記事がウェブ版に転載されました。20世紀初頭から現代までの時代とジャケットの関係をおそろしく限られた字数のなかで解説したミニミニ「ジャケット史」です。こちらからお読みいただけます。 […]

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婦人画報5月号 香水特集でインタビューを受けました

「婦人画報」5月号発売。画報ではほぼ10年ぶりの香水特集が掲載されています。なので「再びのフレグランス道」というタイトルがついてますが、特集の巻頭でインタビューを受けました。歴史から最近の潮流まで、時代とフレグランスの関 […]