ブランドとストーリーテリング
ありがたいことに、本当に多くのクリエーターや経営者に取材させていただいたが、 長い時間をかけて成功していったブランドないし企業は 「物語」として価値を伝える力がずば抜けている。 起業ストーリーを俯瞰して、試練やアップダウ […]
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でも、Kaori さんは、なんと 2561 件ものエントリーに貢献されたことを誇りに思いましょう。
ありがたいことに、本当に多くのクリエーターや経営者に取材させていただいたが、 長い時間をかけて成功していったブランドないし企業は 「物語」として価値を伝える力がずば抜けている。 起業ストーリーを俯瞰して、試練やアップダウ […]
カマラハリスの功績は、テーラードスーツの威力を普及させたことにあるだろう(ほかにもあるのだろうが、ここではファッションの側面に限り話をさせていただきます)。 最初にテーラードスーツを作ることになったとき、ああ、男性は「お […]
北日本新聞「ゼロニイ」12月号が発行されました。「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 12にて「欧州ラグジュアリーと日本発大衆向けサービスの共通点」について書いています。 リアルであること、本物であること、がこれまで以上に […]
価格と価値の問題は、ラグジュアリー領域の話題では避けて通れない。 バナナを粘着テープで壁にはった「作品」が9億超で売れたというニュースには脱力した。作者はアート界のジョーカーことマウリッツイオ・カテラン、購入者は中国の暗 […]
石川県の牛首紬展、日本橋高島屋で開催されております。白山工房の西山博之さんに牛首紬復活のユニークなストーリーを取材しました。 牛首紬展は12月3日まで。西山さんもアテンドしていらっしゃいます。ぜひこの機会に! お話の最後 […]
ファッションイラストレーターの巨匠、穂積和夫先生が逝去されたという知らせを深い悲しみとともに受けとめています。 アイビーボーイはアイビースタイルのアイコンとして世界で親しまれていますね。THE JAPANESE DAND […]
次世代ジュエリーブランド、Gemmyo創業者ポリーヌ・レニョー氏にインタビューする機会をいただきました。彼女が掲げる「スマートラグジュアリー」がカプフェレ教授(ラグジュアリー論の権威)と一緒に練り上げたコンセプトと聞いて […]
エルメスというブランドを心から尊敬しているし、文字通り「時を超える」高品質や時代を先駆けるイノベーションも最高級ブランドの名にふさわしいと思う。 ただ、その製品、とりわけ一部のバッグをめぐるあり方というか構造には疑問を抱 […]
ファッション(外見への気配り)に無関心であることは美徳だという意見がある。 今の日本政府の中枢にも根強くある。 高潔な知性を働かせることにエネルギーを注いでいるので、 装いや振る舞いという「取るに足らないこと」にまで気が […]
見て見て私すごいというアピール欲を抑制できず、大混乱を引き起こした可哀そうな女性PRさんを見て思い出した礼法がある。 「前きらめきを慎む」-自分の能力や個性を人前で得意げに見せない。 小笠原敬承斎先生『誰も教えてくれない […]
20代にイギリス文化を研究する環境に偶然、身を置いて以来、 その面白さに魅了されてきたのだが、 2年ほど前に「RRR」を見たときに世界が反転する衝撃を受けた。 ジェントルマンシップという倫理は、時代に応じて変化する。19 […]
Mikako Nakamura 20周年、おめでとうございます。 銀座・和光で記念のイベントが開催されました。上は挨拶をする三加子先生。 幕間に駆けつけてお祝いにいらした中村橋之助さんのめでたき舞を間近に拝見できて眼福の […]
スマートラグジュアリーを掲げるフランスのジュエリーブランド、Gemmyo が日本上陸、お披露目会。 ショップの建築は佐野文彦さんで、日本とフランスのよき折衷をめざしたという。フランスの丸い柱、大理石の天井。日本の細尾の装 […]
先日、お伺いしたポーラ文化研究所でご恵贈いただいた本、『平成美容開花』。これが優れた平成美容史になっているのです。 コロナ禍において、研究員のみなさまが平成に出版された美容誌やファッション誌をくまなく読み込んで研究。その […]
LVMH傘下のベルモンド(ラグジュアリートラベルのブランド)が、イングランドとウェールズで初となるラグジュアリー寝台列車「ブリタニック・エクスプローラー」を発表。 2025年7月、「ブリタニック・エクスプローラー」はロン […]
試写。「市民捜査官ドッキ」。タイトルで損してますが、一瞬たりとも目が離せない快作です。振り込め詐欺の被害者が元締めをつかまえるまでの実話に基づいた韓国映画です。 詐欺集団の手先として軟禁されている男のSOSを、被害者が受 […]
試写。ナイーブな金髪の美青年だったドナルド・トランプが悪徳辣腕弁護士ロイ・コーンに導かれて誰も手に負えないモンスターに化けるまでの衝撃の半生。 恩知らずで冷酷でエゴイスティックな冷血ぶりが公開されても大統領に選ばれてしま […]
米大統領選は日本のテレビを見ない人間にとっては、予想通りの結果でした。 さて、ドナルド・トランプのマッチョイズム全開に対し、独自の立場をとっているメラニア・トランプを興味深く見ている。 息子を理由に、ファーストレディとし […]
日経新聞連載「モードは語る」。11月9日付では「若者のウェルネス疲れ」について書いています。電子版は有料会員限定ですが、こちらです。 英語版はnoteに掲載しています。 挙げた例はダリのシュールレアリスムとアルトーの残酷 […]
金沢・香林坊で「伝統文化を未来へ」繋ぐことをテーマにしたシンポジウム。 「伝統工芸の担い手問題を考える」セッションでは、金沢箔と加賀友禅の、それぞれの経営者と若手後継者のお話。若き後継者の夢と希望にきらきらした姿がまぶし […]
ブルネロクチネリ2025SSメンズ。テーマは「ACTS OF INSTINCT(本能的な行動)」。もっと自由にスタイリングを楽しもう!という提案。 「マイアミヴァイス」と「グレートギャッツビー」の自由なスタイリングが着想 […]
ブルネロクチネリ2025SS。まずは香水のニュースから。 すでに発売中の2種の香水に加え、来春、6種の新たな香水が加わります。左(ベルガモット)から右(レザー)へ、色が濃くなるとともに深みと艶が増していきます。「天上への […]
西洋の紋章だけでなく、日本の家紋も視野に入れ、比較文化的に歴史を読み解く意欲的な本。 著者の安田裕貴さんは、Xで「ゆづき@西洋紋章学」というハンドル名で紋章の知識を発信し続けている若い独立研究者です。 まずはクラファンの […]
資生堂オープン イノベーション プログラムfibonaと、ポーラのマルチプル インテリジェンス リサーチセンターmirc の共同研究に、先月に引き続き外部講師としてお招きいただきました。 未来のウェルネスとウェルビーング […]
少し時間があいてしまいましたが、朝日新聞11月5日付朝刊文化欄「選挙ファッション重視、過去の話?」でコメントが掲載されました。 米大統領選各候補につき、配偶者、副大統領、その配偶者、そしてそれぞれの党の支持者にいたるまで […]
定期の高知出張です。過去3年くらいずっと快晴でしたが、今回は台風→線状降水帯の影響で雨です。あめにけぶる風景もどこかおとぎ話のような幽玄な印象。トップ写真は行きの飛行機からの富士山ですが、10月最後の日にも冠雪は見られま […]
スペインのラグジュアリーセクターでビジネスをする方が来日、お声がけいただいてお話を伺いました。 初来日にもかかわらず、3週間でディープで広範な日本を体験していらして、私よりもはるかに日本の最先端をご存じで驚愕でした(私が […]
幻想的な金魚たちが織り成すアートの世界が、銀座三越新館アートアクアリウム美術館で展開されています。 赤い光に包まれた金魚鉢には、妖しさが漂うヒガンバナが絡まり、異界への入り口を感じさせる佇まい。「百花繚乱」の世界に水中を […]
期日前投票に行ったついでに、近隣でありながらこれまで足を踏み入れたことのなかった辺りを歩いてみた。高速インターチェンジの高架下周辺になる。整然と手入れされた表通りからほんの2,3分歩き進んだだけで別世界が広がっていた。 […]
北日本新聞別冊「ゼロニイ」連載、「ラグジュアリーの羅針盤」Vol.24は、輪島塗職人に取材した記事です。話を伺って一週間後、輪島は豪雨に襲われ、再出発したばかりの職人さんも再度、絶望の淵に立たされました。何を書いても偽善 […]
SPUR 12月号、発売です。 「読む『宝石と腕時計』」特集で協力させていただきました。宝石を連想させる文学の言葉を探せ、というミッション。 ボードレール、シェイクスピア、キーツ、宮本輝、三島由紀夫から探してきました。本 […]
1666年10月のチャールズ2世による衣服改革宣言は、スーツのシステムを生んだという意味でも画期的でしたが同時に、ラグジュアリーの意味を変えたという意味でも注目に値します。 それ以前、宮廷は誇示的消費を宮廷の特権とするこ […]
大阪・うめだ阪急で開催されたブルネロ クチネリ顧客様イベントでラグジュアリーに関するサロンレクチャーを2回、行いました。テーマ「1920年代の文学サロン」に似つかわしいようVIPルームも装飾され、スタッフのみなさま、顧客 […]
ココ・シャネルがコスチュームジュエリーによって金融資産とエレガンスを切り離してしまい、1920年代にふさわしいエレガンスを示したことで結果的に女性解放をもたらしたように、 金融資産とラグジュアリーを紐づけず、新しいラグジ […]
サロン・ド・パルファン2024。 上はイギリス発のブーディカ・ザ・ヴィクトリアス。存在感大。 ナルシソ・ロドリゲスはじめ、今年初登場の高級ブランドが多いし、クリベリ様、さとり様はじめ調香師自ら解説してくれるしで、祝祭感最 […]
企画を途中まで進めながら「その後なくなりました」という通告を出すメンズファッション誌が出てきたり、王者的存在だったメンズファッション誌が休刊になったり、かつての栄光と誇りはどこにといったという感のある界隈に […]
H&Mグループが2025年までにヴァージンダウンの使用を廃止するなど、ファッション業界全体がファーのみならずダウンも使用を控える方向へとますます進んでいることを受けて。NewsPicks comment をこちら […]
ファッション用語で頻出する「スタイル」というのは、少なくとも英国紳士学においては、「いい・悪い」ではなく、「ある・なし」で語られる。 「スタイルがある」とは、「強い信念がある」とほぼ同義で、ファッショナブルかどうかという […]
朝日新聞13日付「万博 デザインの挑戦」というコシノジュンコさんインタビューの記事。最後に万博とファッションについてコメントしました。 コシノさんの言葉が力強い。「今を感動することが未来に通じる」という名言。 朝日新聞の […]
12日付日経コラムのこぼれ話です。 そんなわけで輪島・千舟堂の岡垣社長は、ブルネロ クチネリの表参道店で展示販売会をすることになった。 輪島塗の作品をクチネリの店舗に搬入するにあたり、岡垣社長は「お礼に服を買おう」と思い […]
日本経済新聞連載「モードは語る」。12日付夕刊では、ブルネロ クチネリ・ジャパンと輪島千舟堂の交流「秘話」を書いています。 この内容は、私が自主的に輪島に取材に行ってはじめて判明したことでした。紙幅の関係で書ききれなかっ […]
きものやまと表参道コンセプトショップ、12日にオープン。おめでとうございます。レセプションに伺いました。 きものやまとの全ラインナップに加え、アクセサリー、バッグ、履物、傘など、表参道限定のすてきなアイテムも扱っています […]
GQ誌上で斎藤幸平さんと対談した記事が、ウェブ版に公開されました。 ラグジュアリー/クラフツマンシップ/サステナビリティ、が主なテーマです。 編集部・高杉さん、ライターの松本さんにもお世話になりました。ありがとうございま […]
職人さんにもいろんなタイプがいる。指示されたことを忠実になぞるのが得意なタイプと、自分のオリジナリティをついついどこかに発揮したくなるタイプ。 ただし、その2タイプも厳密に分かれるわけではない。指示されたことを忠実におこ […]
本日、10月7日はスーツの誕生日でございます。 10月7日をスーツの誕生日と考える根拠はこちらです。サミュエル・ピープスの日記、1666年10月8日の記録。11行目あたりから 「国王陛下は昨日、枢密院において、衣服の流行 […]
すでにXとThreadsに投稿して何日か経っているのですが、いまだに反響が多いので、こちらにも載せておきます。モーニングと燕尾服の違いに関する話です。影響力のある多くの方がアレを「燕尾服」と堂々と書いていたり、「フロック […]
パルファンサトリの待望の新作「WABISUKE」が完成、発売の運びとなりました。まずはおめでとうございます! 調香師の大沢さとりさんから直々にご紹介いただきました。フレグランスエキスパートの地引由美先生もご一緒で、「WA […]
トッド・スナイダー氏へのインタビュー記事がウェブ版GQで公開されました。こちらです。 あのウールリッチが今シーズンからステージを変えます。伝統モチーフはそのままに、ちくちくしない、イタリアのカシミア100パーセントの新し […]
フェリス女学院大学 緑園都市キャンパスで「ラグジュアリーの変遷と時代を創るファッション」というテーマで講義をさせていただきました。150名の学生さんたちの丁寧なコメントシートも拝読し、一層のやりがいと使命感を感じておりま […]
資生堂のオープン・イノベーション・プログラムfibonaと、ポーラのマルチプル・インテリジェンス・リサーチセンターmircがタッグを組んで、次世代のウェルビーイングの価値を創造する前衛的な研究がおこなわれております。 資 […]
朝、BBCが大きく報じていたのがマギー・スミス(89)の訃報でした。女優としてのキャリアは長いですが、晩年のはまり役、ヴァイオレットおばあさまとしての数々のしびれる名言も記憶に鮮やかですね。 「もし論理を求めるなら、イギ […]
トッド・スナイダー氏のインタビューに関し、メインの記事はGQでの公開までお待ちいただくとして、こぼれ話。 雑誌の表紙に書かれた「アルチザン(職人)」という言葉に、トッドは「ああ、これこれ」という表情で強く反応した。 その […]
MIKIMOTOが今年6月にパリで発表したハイジュエリーのコレクション”The Bows”が銀座ミキモト本店7階でお披露目、プレス発表会に伺いました。一般公開は9月28日~10月14日。ただ、この […]
北日本新聞別冊「ゼロニイ」10月号発行されました。「ラグジュアリーの羅針盤」Vol.23 「ゲストに迎合するのではなく、啓蒙せよ」。 ラグジュアリーに関する講演をするたびに受ける、「富裕層に気に入られるにはどうしたらいい […]
24日、ウールリッチの新クリエイティブディレクターに就任したトッド・スナイダー氏にインタビューさせていただきました。米WWDから今年のメンズウェアデザイナー・オブ・ジ・イヤーに選ばれるなど、最も注目を浴びるデザイナーの一 […]
LEON 11月号発売です。LEONには珍しく、ビジネスウェアがスタイリングされておりますね。 特集「チラリズム The Art of Teasing Glimpse」において巻頭エッセイを寄稿しました。お近くに本誌があ […]
谷崎ばかり引用しているこの頃ですが、それだけインスピレーションの宝庫ということでご寛恕ください。最近の量産型整形顔というのでしょうか、あらゆる手段を講じてみな同じ顔になっていく現在のトレンドを見ていて、女性みずからが、個 […]
SPUR 11月号「私が愛した香水物語」でインタビューを受けました。フレデリック・マルに香水を選んでいただいたときのエピソードを紹介しています。お近くにSPURがありましたらご覧ください。 さて、フレデリッ […]
8月31日におこなわれたDesign Week Kyoto 2024の内容が写真とともに公開されました。 私が話をさせていただいたプログラム3「モノづくりの持続性」はこんな楽しい図解でまとめてくださっていました。 かえ […]
つい先週、家を失い復興も進まない中、それでもプレハブで工房を建てて仕事を進める輪島塗の職人さんたちにお話を伺ったばかり…。追い打ちをかけるような大雨の災害はあまりにも理不尽です。職人の命のように調整していらした道具や材料 […]
現代の日本には真面目な人が多い。ただ、自己啓発が好きすぎて、自己啓発病、みたいになっているのじゃないかと見えることもある。他人が勧める方法論をぐるぐるなぞるばかりでますます均一・横並びになっている。インスタグラムでアピー […]
数年前に5年間アドバイザーを務めていた大好きなホテルでランチに招かれた。すれ違ったスタッフが全員覚えていてくれた。 当時は年柄年中イベントばかり企画開催していたが、スタッフにとっては成長の機会になり仕事の大きなモチベーシ […]
千舟堂/岡垣漆器店の岡垣祐吾社長に、輪島塗りの世界を丸一日かけてご案内いただきました。 下地塗り職人の七浦孝志さん、沈金職人の高出英次さんにじっくり取材させていただいたほか、多くの工程を統括する「主屋(ぬしや)」である岡 […]
13日に能登・輪島に輪島塗の取材に伺いました。 震災から8か月半経っているのに、まだまだこのような状況があちこちに残る。滑走路も道路もところどころひびわれており、バウンスする。大破したまま撤去もされない家屋 […]
HOSOO Couture 第二章発表会、ブルガリホテルにて11日に開催されました。3種類のゴージャスな西陣織の生地を主役とする10型のコレクションはタイムレスで高級感にあふれています。 「ブリンク」というまつげのような […]
日本古来の知恵と世界初のiPSテクノロジーを融合させた日本発のスキンケア、TEUDU発表会が12日におこなわれました。 TEUDU=手水。 防腐剤を使わないと聞いて驚きましたが、肌の菌のバランスを最大限に整える「菌との共 […]
12日におこなわれたHAYAMA AROMANCE 発表会。ブランドを立ち上げた真海英明さんが徹底的に考え抜いたコンセプトの話、日本でもっともキャリアの長い調香師である森日南雄さんの話がリアルで興味深かった。 調香師を探 […]
日経連載「モードは語る」。昨夕は、ラグジュアリーの持続にとって不可欠な職人の地位向上の提言を書きました。有料会員限定ですが記事はオンラインでも公開されています。こちらでお読みいただけます。 掲載した写真は、丹後のデザイン […]
JBpress autographにて、『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』レビューを書きました。 AIには書けないであろう私的な偏りの強い感想文、を意識しています。ご高覧いただけますと幸いです。
午前中は銀座で宝飾業界の方々にラグジュアリーについての講演。午後は新宿・京王プラザでホテル業界のトップセミナーで、ラグジュアリーをテーマにした講演でした(もちろん、ご参加者に応じて内容を変えています)。 (京王プラザ43 […]
Design Week Kyoto 2024 「ものづくり対話」、終了しました。新幹線が一部終日運休になったため、私はオンラインに切り替わりました。 パネリストの方々はじめ、ご参加のみなさまの問題意識をたくさんうかがえた […]
東洋流の文学芸術の理想は、新しい美を独創するのではなく、古えの詩聖や歌聖が到りえた境地へ、自分も到達すること……という谷崎潤一郎の指摘。日本の産地の職人さんが「無名でいたい」という背景の一部にはこうした美学があるかもしれ […]
GQ 10月号 アルチザン特集。 クラフツマンシップとサステナビリティをテーマに斎藤幸平さんと対談しました。本誌をご覧いただけたら幸いです。
セルジュ・ルタンスの新作「La Fille Tour de Fer (鉄塔の娘)」発表会。エディション虎の門、テラススイートにて。 テラススイートのあちこちにセルジュ・ルタンスの世界観を伝えるディスプレイが飾られ、薔薇の […]
〇ゼロニイ連載最新版、「ものぐさの価値を説く勤勉家」、ウェブ公開されました。 〇Design Week Kyoto 2024 台風が直撃しそうで微妙なところですが……31日登壇です。1600-1800 の部です。気候状況 […]
ニッコースタイル名古屋に滞在するのは二度目でしたが、 ホテル内インテリアのあちこちにsuzusanのランプやクッションなどが置かれ、すべてにおいて1年前よりバージョンアップしている印象。 外から見た建物は素っ気ないたたず […]
栗野宏文さんとsuzusan村瀬弘行さんのトークイベントがニッコースタイル名古屋にておこなわれました。 テーマはエモーション。 面倒なことを時間かけてやることの価値とか、 時を忘れて子供のようにひたすら遊ぶことの価値とか […]
藤原竜也さんのラジオ番組「宇宙一受けたい授業」コーナーにお招きいただきました。 テーマは「ハイブランド」。 藤原さんが最近、DiorのTシャツばかり着ていてそれは成金ぽくない?とスタッフに笑われていると知り、じゃあ、ハイ […]
WWDから依頼を賜りまして服飾史上のアラン・ドロンの功績(とりわけ日本に与えたインパクト)を書きました。 これからも何度も引用されることになる永遠のアイコンであろうと思います。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社主催のハイポテンシャル セールス エキスパートの研修で、“What is Luxury? Past, Present and Future” をテーマに講演させて […]
ゼロニイ9月号発行されました。 「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 22 「『ものぐさ』の価値を問う勤勉家」。 声量が減り、声がしわがれることを自然の理として受容する歌い方を上品とみなす、という地唄の世界の発想に思わず正 […]
松岡正剛さんはあと20年くらい活躍されるのだと思い込んでいた。 『日本文化の核心』もみずみずしくて、読み直していたところだった。鋭い視点、奥行きも幅もある思考は、目指したい北極星のようだった。 『性とスーツ』を「千夜千冊 […]
有川一三さんが「これを読んで人生が変わった」と推薦していた、鈴木鎮一さん著『愛に生きる』を読む。バイオリンの「スズキメソード」の鈴木先生の本。人間が「才能をのばす」ために必要なシンプルな真理が豊富な具体例と共に紹介されて […]
アラン・ドロンが旅立たれました。メンズファッションの世界では殿堂入りの感あるスタイルアイコンで、女性ファンばかりでなく男性ファンも世代を超えて多いと想像します。 アランドロンはメンズ誌でコート特集が組まれると必ず登場しま […]
中里唯馬さんが主催するFashion Frontier Program 、セミファイナリストの方々を対象に「新しい時代のラグジュアリー」というテーマでオンライン講演をいたしました。昨年に続き、二度目ですが、内容はこの一年 […]
日経新聞夕刊連載「モードは語る」、17日付ではHONESTIESの代表、西出喜代彦さんに取材した記事を書いています。 電子版は有料会員限定で恐縮ですが、こちらからお読みになれます。 本文にも書いていますが、「障害の社会モ […]
☆西洋型ラグジュアリーの語源から導かれるイメージには 「色欲」(lust) 「繁茂」(luxus) 「光」(lux) がある、と『新ラグジュアリー』の中でも書いているのですが、 日本の取材を重ねて実感するのは、日本型ラグ […]
アルビオンアート有川一三さんの講演を聞く機会があった。 世界一のジュエリーコレクターである。何点か持ってきていただいたジュエリーを間近に見たときのまばゆさというか「なんだこれは?!」という衝撃もすさまじかったのですが、そ […]
「ハイブランド」がテーマのラジオ番組にお招きいただきおしゃべりしてきました。 笑いの絶えない楽しい時間になりましたが、あらためて実感したのは「普通の人はディオールの創業者のことを知らないし、どのコングロマリットの傘下なの […]
「世界一美しいスターバックス」と称されている富山環水公園スタバ。 世界一うるさいのではないかと思われるインバウンド客で中も外も満席でした。
富山・立山町のヘルジアン・ウッド。ビューティー&ウェルネスをコンセプトにしたヴィレッジです。富山駅から車で30分くらい。 周囲は昔ながらの田舎で、田舎道をドライブしていたら、さらっとさりげなくお洒落な空間が現出する面白さ […]
文字通り田んぼが一面に広がる富山・布目におしゃれなカフェが出現。「布目の森 Bloom Note Flower & Cafe」。木目を生かした建築は木の香りがして、店内ではセンスよい植物も扱っています。気持ちが […]
DESIGN WEEK KYOTO 2024 が8月最後の週に開催されます。 8月31日の「モノづくり対話」第3部で、MUJUNの小林新也さん、MIZENの寺西俊輔さんとともに話をする機会をいただきました。コーディネータ […]
朝日新聞より取材を受けてコメントしました。男性のジュエリー人気に関する記事、本日付けの朝刊文化欄に掲載されています。ウェブ版は有料会員限定ですがこちら。 お近くに朝日新聞がありましたらご覧くださいね。
suzusanの2025年春夏展示会。テーマは「プレイ」。ディレクターの村瀬弘行氏が、子供のころの遊びの記憶をもとに有松絞を使って多様な「プレイ」柄をデザインしたコレクションです。 村瀬さんはこんな風に書きます。「ただひ […]
W. David Marx著 “Status and Culture”日本語訳が筑摩書房から刊行。おめでとうございます㊗ 22年に英語版が出たときにDavidからご恵贈いただき、Xにアップしたら黒 […]
君塚直隆先生が監修した本、2冊。ともにマニアックな小ネタもおさえられ、初心者から専門家まで楽しめそう。 まんが版『エリザベス女王二世』をさっそく読了したのですが、巻末には「エリザベスのお悩み相談室」まであって、女王の名言 […]
前後表裏のないアンダーウェアを手がけるHONESTIES(本社・大阪府泉佐野市)。CEOの西出喜代彦さんにお話を伺いました。 インクルーシブで社会課題を解決する画期的な商品。詳細は後日、記事化します。
婦人画報9月号発売です。『「ハレ」の日のバッグ』特集で巻頭エッセイ書きました。現代におけるハレとケの意味を考えるのがサブテーマになっています。 見かけられたらお手に取ってご覧くださいませ。北海道特集も眼福です。 酷暑が続 […]
ゼロニイ8月号掲載の記事がウェブ版に公開されました。こちらでご覧ください。 これまで下請け扱いされてきた地場産業の職人さんにもどしどし脚光を当てていきましょう。すばらしく美しいものを創る彼らが海外ブランドとも同格に扱われ […]
久々に感動したランチ。神楽坂のメゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ。香水のエキスパート、地引由美さんのおすすめレストランです。このお店の構えからしてここはブルゴーニュですかという雰囲気なのですが、料理する方もサーブする方も全員、 […]
横浜の山下公園近くにシルク博物館がある。横浜開港百年記念事業として、神奈川県&横浜市&シルク業界の協力によって1959年に開館。 1階ではかいこから製糸、染織などの工程を詳しく学ぶことができ、2階では古代から現代までの日 […]
猛暑だしドレスだしで、諸々の面倒を考慮してホテルニューグランド泊。食事やパーティーなどではよく利用させていただくけれど泊るのは初。ザ・クラシックホテルの風格があり、いまはほとんどのホテルが省略してしまったような古きよき「 […]
メンズクラシック界の重鎮、マエストロアカミネこと赤峰幸生先生の80歳傘寿の祝賀パーティー。横浜ホテルニューグランドにて。 端正な装い、スマートな動作、たしかな弁舌、あたたかい人柄。大勢の後進に慕われる信念。こういう80歳 […]
北日本新聞「ゼロニイ」8月号が発行されました。「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 21は丹後の豊島美喜也さんに取材した記事です。 麻布台ディオール内装のメタリック装飾(トップ写真)はこの方の作品。 ロンドンTOTO。 銀 […]
ELLA Kの新作ORCHID Kの発表会。調香師でブランド創設者のソニア・コンスタンによる解説。ソニアはジボタンのマスターパフューマーでもあり、数々のブランドの有名香水も手掛けている。受賞も多々。 深いブルーが印象的な […]
「とやまファン倶楽部世話人」というのを務めていて、年に一回、知事や富山県庁幹部職員を囲み、有識者(私まで入っているのでそう呼んでいいのかどうか?ですが、同じ高校の一学年下に在籍していた映画監督の本木克英さんも世話人のひと […]
谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』のなかの「懶惰の説」を読む読書会に参加。 大昔に読んだことがあった本で、再読ではあったがすっかり新しい印象。この本は日本の西洋化が進む「二重生活」の矛盾のなかで失われつつある日本の美点を指摘した本 […]
日本経済新聞連載「モードは語る」。本日夕刊では、丹後の「民谷螺鈿」に取材した螺鈿織を見ながら考えたことについて。伝統を未来につなぐには何が必要かを、話を聞き、考えてみました。電子版は有料会員のみですが、こちら。 写真はグ […]
6月末の天皇皇后両陛下の英国公式訪問で披露された写真や映像は、両国間の友情や信頼や愛にあふれていて、世界中の人々に美しい記憶を刻んだと思います。 勲章はじめジュエリーやファッションも各場面で素晴らしい働きをしていましたね […]
きものやまと展示会で毎回、次は何が出てくるんだろうとワクワクさせてくれるのがKIMONO by NADESHIKO。 デザイナーの金子茉由さん(中央)とアシスタントデザイナーの長谷川杏莉さん(左)の独創的なきものスタイル […]
きものやまと展示会でフィーチャーされていた、八重山諸島のミンサー織(の帯)。 柄にも意味がこめられ、五つの■が「いつの」を表し、四つの■が「世」を意味するそう。藍(=愛)を重ねるという意味合いも。 「いつの世までも、足し […]
ドイツの皮膚科学者と福岡県糸島市のGST Japan 株式会社が共同開発したダーマトロジー スキンケアブランド、「ハウトシールド」発表会。「肌の盾」の意。 洗顔後、これ1本でOKというクリームは、ますます細分化が進むスキ […]
発酵エイジングケアFAS の10番目の新製品発表会。 Fas The Black Daily Sheet Mask. 丹後の黒米発酵エキス、山桜から生まれたポリフェノール成分 「精密発酵ナリンゲニン」、さらに屋久島産クチ […]
ブルネロ クチネリが表参道店地下アートスペースで能登・輪島で作られた漆器の展示販売会を開催。 土曜日に開催されたイベントでは、輪島千舟堂の社長、岡垣祐吾さん、塗師の余門晴彦さん、蒔絵師の代田和哉さんのトークと実演。 クチ […]
神戸ファッション美術館で「皇帝ナポレオンとその時代」展開催中。 マニアックな学芸員からの写真と見どころ(がんばったところ)紹介のメールが届きました。 ・壁を当時の版画で埋め尽くした ・当時の靴に合わせ、一体ずつヒールの形 […]
スターチャンネルで公開される『フュード/確執 カポーティ vs スワン』にコメントしました。 リアルサウンド映画部 https://realsound.jp/movie/2024/07/post-1716645.html […]
モノづくりに携わる人たちの国際カンフェランス「Design Week Kyoto 2024」が8月末に開催されます。 私は8月31日のプログラムに登壇予定です。参加者同士によるディスカッションと交流がおこなわれる2日間。 […]
英コッツウォルズ本社からバンフォードのインターナショナル・セールスディレクター、トニー・スタック氏来日歓迎。コッツウォルズの雰囲気に似た軽井沢のハンナフラガーデンにて。バラをメインに500種の花が咲くプライベートガーデン […]
今回の丹後取材で滞在したのは「かや山の家」。林間学校をリノベした、山の中にある素朴な、本当にシンプルな天空の宿です。ジビエや地元食材を使ったお料理もヘルシーでおいしい。何よりも朝起きて窓を開けたときの見晴らしは心のデトッ […]
麻布台ヒルズのディオールの建築が隈研吾さんによるものと話題になってますが、そのキモとなる流れるような金属の織物素材(写真が紛らわしくて恐縮です。この建築のインテリアに使われています)を作ったのは丹後のレオナルド(ダ・ヴィ […]
丹後の螺鈿を手がける民谷共路さんを取材。きらきら光るものはやはりラグジュアリーの原点なのですよねえ。 そもそも丹後に来るきっかけになったのは、MIZENの展示会でした。螺鈿を使ったとんでもなく美しいアイテムたちを見てしま […]
丹後に取材旅。職人さんにお話を伺う合間のプチ観光です。今回のご案内役をお引受けくださった「Design Week Kyoto」の代表理事、北林功さんにご案内いただきました。 まずは「立岩」。高さ約20mの一枚岩です。地下 […]
「ゼロニイ」7月号に掲載された、スパイバー社関山和秀さんのインタビューがウェブでも公開されました。こちらからご覧ください。 ファッションのための繊維は当初の目的ではなかったのですが、まっさきに反応してくれたのがファッショ […]
桃野泰徳さんの『なぜこんな人が上司なのか』。具体例がふんだんに詰め込んであって、エピソードとエピソードをつなぐのに「話は変わるが、」というお約束の話法。目の前で講演を聞いているような楽しさを覚えました。 リーダーシップ論 […]
「ポライト・ソサエティ」試写。これが今のロンドンを舞台にするイギリス映画ということにまずは衝撃を受ける。パキスタン系家族を中心に脇はアフリカ系が目立つ。給仕と校長はアングロサクソン。 かつてなら悪ガキ3人組大活躍という青 […]
ミラー ハリスから「ストーリーズ コレクション」。発表会にお招きいただきました。ヴァルカナイズロンドンにて。 このコレクションは、物語から抜粋した一節に着想を得たフレグランスシリーズ。 オレンジの印象が強い「スフロ」は、 […]
北日本新聞ゼロニイ 7月号が発行されました。鶴岡市のスパイバー本社に伺い、CEOの関山和秀さんに取材した記事を書きました。 関山さんは最高にかっこいい方です。人類にとっての普遍的価値を紡ぎ出す、と決めている […]
MIKIMOTOがパリ・オートクチュールコレクション期間にハイジュエリーのコレクション”The Bow”を発表しました。 中央はトルマリン。前後どちらでもつけられるというのもいいですね。後ろにつけ […]
天皇皇后両陛下、チャールズ国王主催の晩餐会出席に際し、カミラ王妃はビルマのルビー(Burmese ruby)のティアラを着用されましたね。エリザベス女王が1973年にガラードに製作を委託したティアラで、ルビーとダイヤモン […]
JBpress autographに開催中の「カルティエと日本」展のレビューを寄稿しました。 多くの意味で「結び」の威力を感じさせる展覧会です。個人的に驚いたのは、画家・北野武さんを早くからカルティエが支援していたという […]
散歩の途中で立ち寄ったサイゼリヤで嬉しかったことがあったので書いておきますね。 グラッパとトリフアイスクリームを頼んだのです。300円以下でグラッパを気軽に飲めるって、それだけでけっこうハッピーなことではないですか? す […]
韓国映画「ニューノーマル」試写。最初から最後まで、予測不可能。見たことのない種類の映画である。オムニバス形式で、4日間の間にソウルで起きている殺人事件、失踪事件、事故を描く。それが現代の「普通の」日常にひそむ孤独や疲労や […]
「美食家ダリのレストラン」試写。邦題がゆるいので大きな期待はしていなかったゆえに感動が想定外でした! シュールレアル、革命、ダリ、エル・ブジ、カオス、狂信、地中海の光、70年代、夢、神話、アズーロ(青)、混沌のなかから愛 […]
日本経済新聞夕刊「モードは語る」。本日は、来週から始まるパリ・オートクチュールコレクションの意義について書いています。 運営に詳しいブラッドリー・ダン・クラークスと、日本から唯一、ゲストメンバーとして参加する中里唯馬氏に […]
STEMCELL & Co.株式会社の代表取締役、石川和彦さんにお招きいただき、銀座7丁目の幹細胞培養上清液エステサロン「STEMCELL & Co. GINZA」に伺い、お話を聞きました。 いまでは多く […]
SPUR 8 月号発売です。 SPUR初開催のベストフレグランスアワード2024 ss (上半期)。上半期に発売された100種類くらいの香水を試香し、そのなかから部門ごとに選びいくつかについてコメントしました。 それにし […]
アウグスティヌス・バーダーとソフィア・コッポラがコラボしたティント・リップバーム発売に際し、バーダー教授とシャルル・ロゼCEOが来日、トーク。「私のクリームを使った人はすぐわかるよ」と会場をにこにこ見渡す教授の蝶ネクタイ […]
「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」試写。原題は”High & Low – John Galliano” 高級な世界からホームレスな世界まで。キングとなった栄光の […]
韓国映画『ザ・ムーン』試写。「韓国映画×宇宙」にするとこうなる、という情緒に訴える感動ヒューマンドラマ。視覚効果もリアリティがあり、宇宙に放り出されたような没入感があります。 イデオロギーも国境も超えた人類愛という宇宙視 […]
東洋経済オンラインに寄稿した記事に関し、誤解を受ける場面が発生しました。 原因はシンプルです。「ファッションに疎いと感じる読者のため」と配慮がなされ、編集部によりオリジナル原稿から多くの情報が削除され、本来の原稿が短く編 […]
ECCIA(European Cultural and Creative Industries Alliance、欧州文化創造産業連合)という組織があります。イタリア、フランス、スペイン、スウェーデン、ポルトガル、ドイツ […]
☆カキモトアームズ青山店の西岡さんが「今日の服にはコレです」と有無を言わせず作ったヘアです。 顧客の意見をきかず、むしろ提案、啓蒙する。そのくらいのサービスを提供してくれるからこそ高い価値がある、ということはいろんな場面 […]
Netflix「ブリジャトン」(日本語タイトルは「ブリジャートン家」になってますが、どう聞いても「ブリジャトン」、むしろ「ブリジャトーン」。「ジャー」で間延びはしない)シーズン3の後半も公開されて完結。ジェーン・オーステ […]
斎藤幸平さんと対談のお仕事でした。駒場の斎藤さんの研究室にて。 大昔にトータル20年ほどお世話になった駒場はずいぶんきれいになっており、一方で昔のまんまという場所もあり、歩いているうちに眠っていた記憶の扉が開かれるような […]
セルジュ・ルタンスの「水」をコンセプトとするマタン・ルタンスのシリーズから「ポワン・ド・ジュール」(「目覚めのとき」)。 タイムの香りで安らぎとともに目覚める清らかなひと時をイメージしています。湿度高めの季節の朝をフレッ […]
東洋経済からご依頼を受け、最近のラグジュアリーファッションの動向をまとめてみました。 「『カルチャー帝国』築く高級ブランドのしたたかさ」というタイトルの記事になっております。 もちろん、ファッションに疎いという読者のため […]
東京国立博物館 表慶館で6月12日~7月28日に開催されるカルティエと日本の関係を探る展覧会(タイトル↑)のプレスカンファレンスと内覧会に参加しました。 見ごたえのある展覧会でした。ジュエリーもたっぷり堪能できて、眼福眼 […]
明治神宮の花菖蒲がピークを迎えています。紫、赤紫、ピンク、淡いパープル、ブルー、白のバリエーション。アントシアニンたっぷりで(笑)、眺めているだけで目がうるおいます。 池のほうでは蓮も見ごろを迎えていました。 近くにはパ […]
ブルネロクチネリ2024年秋冬展示会。今回はウィメンズのほうに参加しました。 テーマは「ジェントル・ラグジュアリー」。寛容で優しく思いやりのあるラグジュアリー。森羅万象に対して敬意と思いやりを持ち、自分自身も大切に扱う。 […]
新ラグジュアリーのコンセプトを実現するブランド、MIZENからBlack Collection 発表。 着物の世界では、「喪」のイメージが強く、そうでなければ「高貴な色」として敬遠されがちな黒を、あえてモダンなラグジュア […]
セルジュ・ルタンスの新作「鉄塔の娘」。バラをフィーチャーした清々しく好感度あふれるフレグランスです。鉄塔=エッフェル塔、ですね。パリのエッフェル塔が似合う女性のイメージ。意外でしたが、長いキャリアをもつルタンスが王道的な […]
エストネーション秋冬展示会。斜め上のひねりを加えた多様な世界観を楽しませていただきました。 ソニアリキエルが復活していたことにも喜び。「セルフポートレート」のデニムツイードのセットアップも好みど真ん中です。洗濯できるかど […]
今回の旅の目的はスパイバー社ラボ見学&CEO関山和秀さんインタビューでした。 次世代の環境にやさしいブリュード・プロテイン・ファイバーという観点ばかりで見ていたのですが、関山さんの構想は全くスケールが大きく、見え方が一変 […]
庄内ではSUIDEN TERRASSE泊。田んぼの中に浮かび、周囲の田園風景に溶け込むホテルです。ちょうど田んぼが水鏡になる季節で、時間が素朴にゆっくり流れている「レス・イズ・モア」系のホテルです。坂茂さん設計。 いろい […]
遊佐町の十六羅漢岩。 十六羅漢とは、お釈迦様が遺言を託した16人のお弟子さんのこと。 ここには日本海の荒波に磨かれた22体の磨崖仏さまが。ラシュモア山の大統領の彫刻を連想しました。 吹浦海禅寺21代寛海和尚が、漁師諸霊の […]
山形・庄内へ出張。初めての方向から見る富士山。ミーティングまで時間があったので近くの山居倉庫まで。1893年に建てられた米保管倉庫です。国指定の史跡。プチ観光地になっています。こういうところはもちろんビジュアルが美しく、 […]
明治神宮ミュージアム、明治のドレス修復展覧会第二弾は霞会館創立150周年記念企画。旧宮家の北白川家から寄贈されたドレスなどを修復のプロ、後藤姉妹が2年かけて蘇らせました。マネキンも各ドレスに合わせて作られています。展示も […]
芭蕉布の作家、大城あやさんにお話を伺いました。 仕事の8割は糸を育て作ること、ほぼ農業です、という言葉が印象的でした。芭蕉布は、つややかで涼しげな感覚と、素朴であたたかさのある印象が両立するユニークな織物です。次回、あや […]
北日本新聞「ゼロニイ」連載、「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 19では、桂由美さんの追悼記事を書きました。 「ウェディングドレス」というただ一つのコンセプトで60年もフレッシュで王道であり続けるのは並大抵のことではあり […]
日経新聞夕刊連載「モードは語る」。25日付では、今年のメットガラのドレスコード「時間の庭」に潜む皮肉について書いてみました。電子版(有料会員限定)はこちらからお読みいただけます。 元ネタになった小説を読んでいる暇がないと […]
高知へ二泊三日の出張。行きJALは可能な限り「K」席をとって富士山を眺めるのが好きなのですが、毎回、表情が違う。今回の富士山は水墨画のようでした。 〇異動の合間に山口周さんの『クリティカル・ビジネス・パラダイム』読了。新 […]
若い女性兵士も多い横田基地。写真をご一緒していただいたケイシーさんはランチ食べる暇もなくプロテインバーでしのいで大サービス。 「トップガン」風航空ショーもあり、空中からのパラシュートショーもありで、自衛隊と米軍のPRイベ […]
日本からただ一人、パリ・オートクチュール・ウィークに参加している中里唯馬さん。日本人としては森英恵さんに次いで2人目です。 オートクチュールとプレタポルテでは大きな違いがあります。オートクチュールの世界には厳しい条件や審 […]
『青藍工房展 Paris の予感』プレス発表会に参加しました。銀座かねまつホールにて。 青藍工房は徳島のろうけつ染めの工房です。1931年生まれの橋本陽子さん(下の写真・中央)が1971年に始めました。橋本さんは戦後、伝 […]
この季節に恒例になった山下公園周辺の満開の薔薇ですが、今年は傘も壊れる雨風のなかの鑑賞となりました。 それはそれで誰一人おらず、人が写りこむことに気兼ねする必要なく撮影できました。 雨に濡れる薔薇も、快晴の下の薔薇とはま […]
おわら風の盆で有名な八尾の取材。9月は動けないほどの密集地になりますが、シーズンオフの今は静かでおだやかな空気が流れています。 石畳の通りも風情があります。清らかな水が側溝に流れ続けているのも、他県の方から見たら驚異らし […]
母の日を祝うため富山にとんぼ返りの帰省。 今日はずいぶん低空飛行していたように感じられました。眼下に雲がなく、絶景の連続です。高知出張時とは異なる角度から見る富士山。 実家の芍薬も満開。おかげさまで両親は健康で元気、なに […]
サンローランに映画制作部門が加わり、アンソニー・ヴァカレロがこの部門のディレクターも務める。で、昨年のカンヌで公開された作品の試写を拝見しました。「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ」。西部劇×男同士の愛。「ブロークバック […]
「ラグジュアリーの羅針盤」、Tagiru.の回、ウェブ版で公開されました。 心は満たすものでも火をつけるものでもなく、本来の自分に戻ればおのずと「たぎる」もの。
最近見た試写のなかでお勧めしたい映画のメモ。 ◎まずは『密輸1970』。全く先が読めず、海女がこれだけ活躍するのも前例がないであろう海洋クライムアクション(コメディ、たぶん)。70年代こてこてファッション、韓国の小さな港 […]
高島屋会報誌「ハミングタイム」5・6月号 特集「心はずむ雨の日に。」のなかで傘についてのインタビューを受けた記事が掲載されています。「高島屋友の会」のみなさま、ご笑覧ください。 最近はシェア傘も増えましたね。システムとし […]
朝日新聞後藤記者より取材を受けて、デザイナーとしての桂由美さんについてコメントしました。有料記事ですが、5月1日16:42まで無料で全文公開されているそうです。 マリー・クワントやヴィヴィアン・ウェストのような偉大さを感 […]
桂由美先生が逝去されました。94歳。現役で働き続け、今年もショーを開催されたばかりでした。 ショーは一時間たっぷりの見応えあるもので、だからこそ毎年、伺うのが楽しみでした。 写真はとりわけ記憶に刻まれる2020年のホワイ […]
NewsPicksの動画、『経営者・東浩紀が語る「知とビジネス」の最適解』が知的な刺激満載でした。以下、コメントしましたが、会員でない方もいらっしゃいますので、以下に共有しておきます。 ================= […]
トッド・ローズ『ダークホース』(三笠書房)。 型破りなルートで活躍するようになった「普通の人々」をダークホースと位置づけ、その特徴を抽出。ユニークな具体例とともに示される。中でも興味をひかれたのが、全米トップの紳士服テー […]
ここ一週間くらいの移動中インプットのなかで印象に残っているエンタメと本のメモです。 ◎シティハンター◎ Netflix。原作の漫画も知らずに見始めたのですが鈴木亮平のあまりのすばらしさに驚愕。ガンアクションが細部に至るま […]
「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 18は、スリランカでアーユルヴェーダを施すホテルを営む伊藤修司さんの起業ストーリーです。 身体をまるごとリセットして「生きること」を問い直した方、ぜひ訪れてみてください。
事情あって100種類超の香水を試香した。これだけの数を試香すると、数時間後に記憶に残るのは大きく分けて2パタン。 ①「好感」の範囲を逸脱しすぎて「なにこれ?」レベルの強烈な個性を発揮する勇敢な香水 ②これまでのブランドの […]
麗しく藍の5色グラデーションを形成する靴下は、いわき靴下ラボ&ファクトリー製です。藍染工房Watanabe’sとのコラボで、ケミカル不使用。糸は最高級のエジプト綿GIZA45を使用。 色目もさることながら、肌 […]
CFCLの高橋悠介さんにインタビューしました。 ジャーナリストだったお母さまのお話やロンドンのゴールドスミスカレッジ時代のお話、アートとファッションに対する考え方など、あまりこれまでのインタビューで語られていなかった内容 […]
Netflixの映画「グレートスクープ」。性犯罪者エプスタインと交流があった英アンドリュー王子のインタビューを実現したBBCの舞台裏を描く。報道ドラマ。プロフェッショナルな女性たちが本当にかっこよく、アンドリュー王子に自 […]
Mikako Nakamura 2024AW 展示会。 テーマは「動中静」、つまり「気のあふれる時、能は止まっていても動いている」という能からヒントを得たコレクション。 じっとしている時こそ体の中は燃えていなければならず […]
Books and Cafe主催による君塚直隆先生のエリザベス女王に関する講演をズームで拝聴。濃密で圧倒的な2時間で、質問コーナーの「ジョージ5世とニコライ2世の見分け方」から始まるエピソードも印象深かった。ポルトガルや […]
沖縄の米軍放出品ショップで飾られていた新品の軍服に「呼ばれて」いる気がして衝動的に購入。いつも頼もしい心斎橋リフォームの内本久美子さんにお願いし、ぴったり身体に合うようにリフォームしていただきました。さすがの腕前、着心地 […]
日本経済新聞「モードは語る」、4月20日(土)夕刊掲載Vol. 89は明治神宮ミュージアムで開催中の展覧会「受け継がれし明治のドレス」で展示されている、昭憲皇太后の大礼服について書いています。 電子版の記事はこちら。 5 […]
尾張一宮出張。尾州生地のメッカですが、この地にある近代化産業遺産Re-TAiLの2階に、Kunishima のコンセプトテイラーがあります。尾州生地でお仕立てするオーダースーツのお店です。 名古屋からJRまたは名鉄で15 […]
本日4月18日で創業6周年を迎えました。 2018年に起業して以来、右も左もわからないなか、多くの方々に助けていただき、なんとか6周年を迎えることができました。アカデミズムの世界にとどまっていてはまったくわからなかったこ […]
Akris 2024 Fall Winter Collection. 国立新美術館にて。アルベルト・クリームラーが打ち出す今期のテーマは「二元性」。 ブラック、モカ、深緑、深紫のメランコリックな色の合間に、マゼンタ、ペリ […]
GQ 誌上でのDavid Marxさんとの「現代のジェントルマン」を考える対談が、全文、ウェブでも公開されました。 最新のイギリスメンズファッションの動向、日本の「紳士的」ビジネス、グローバル資本主義の価値観の次を提示す […]
ケリング社名変更10周年おめでとうございます。記念の社史本をご恵贈いただきました(多謝)。1962年の木材業界進出から現在までを写真とテキストで力強く綴る豪華な一冊です。ラエネック病院改装本社でピノー氏にインタビューした […]
映画『プリシラ』にコメントさせていただきました。 GAGAホームページに掲載されています。 『フェラーリ』がザ・マチスモな映画だとすれば、 『プリシラ』はガーリーの極み。 1950年代後半から60年代を背景にするとこうい […]
きものやまと社長、矢嶋孝行さんにインタビューした北日本新聞「ゼロニイ」連載記事が、ウェブ版に公開されました。 英語版も公開しています。
試写拝見しました。アダム・ドライバーが59歳のエンツオ・フェラーリを銀髪で演じて違和感なし。ペネロペ・クルスはお色気封印で好演。 ミッレミリアのすさまじい迫力もさることながら、1957年のメンズファッションが眼福です。ア […]
昨年9月に丹後まで取材に行き、その後、折に触れ日経新聞やNewsPicksはじめ、各種講演でご紹介させていただいているkuska fabricが念願の帝国ホテルアーケードに進出することになりました。おめでとうございます。 […]
明治神宮ミュージアムで「受け継がれし明治のドレス」展が始まりました。110年前の昭憲皇太后の大礼服を修復した国際的なプロジェクト。5月6日までです。 明治神宮会館では国際シンポジウムが開催され、関わった多くの専門家が発表 […]
「婦人画報」5月号フレグランス特集の巻頭でインタビューを受けた記事が、ウェブ版に転載されました。こちらです。転載、早いですね…。 20年前から伊勢丹のメディアなどで香水の記事に折々、関わってきましたが、当時はまったくひっ […]
愛子さまがジュエリーをご愛用ということでがぜん注目を浴びているミキモトですが、製品としての完成度の高さ美しさは言うまでもありませんが、そもそも海産物のなかから一番高く売れるものとしての真珠に目をつけ、ならば養殖真珠を世に […]
婦人画報4月号ジャケット特集に寄稿した記事がウェブ版に転載されました。20世紀初頭から現代までの時代とジャケットの関係をおそろしく限られた字数のなかで解説したミニミニ「ジャケット史」です。こちらからお読みいただけます。 […]
「婦人画報」5月号発売。画報ではほぼ10年ぶりの香水特集が掲載されています。なので「再びのフレグランス道」というタイトルがついてますが、特集の巻頭でインタビューを受けました。歴史から最近の潮流まで、時代とフレグランスの関 […]