CFCLの高橋悠介さんにインタビューしました。
ジャーナリストだったお母さまのお話やロンドンのゴールドスミスカレッジ時代のお話、アートとファッションに対する考え方など、あまりこれまでのインタビューで語られていなかった内容を中心にお話いただきました。非常に面白く、内容も濃くて、あっという間に時間が過ぎました。
ちょうど「白子藝術祭」が始まるということでオフィシャルパンフレットをいただきました。長嶋りかこさんブックデザインの、ぬくもりある手とじの本です。
白子藝術祭は、千葉県誕生150周年記念事業の一環として開催されています。4月27日から4月29日まで白子町にあるシラコノイエ(国登録有形文化財)で、100年後の衣食住を考える展示がおこなわれます。
「衣」に関して高橋悠介さんが担当していらっしゃいます。「住」は隈研吾さん、「食」は大田由香梨さん。
この藝術祭は暮らしそのものを藝術としてとらえようという試みで、
「どんな家に住み
どんな服を纏い
どんな食を頂くのか
その日々の選択が人生を紡ぐ」
という考え方が根底にあります。100年前を見つめながら100年後を考える高橋さんのエッセイも掲載されています。古民家にCFCLの服。意外としっくりなじんでいます。
異文化リテラシーがますます重要になっていくこと
ファッションが農業と結びつかざるを得なくなっていくこと
政治(労使関係、国際政治問題、人権)との関わりを考えることがファッションにとって必須になっていくこと、など。
LVMHプライズの審査員として初回から関わり、世界の状況を肌感覚で知る第一人者としての栗野宏文さんに世界の話を、ヨーロッパ、とりわけイタリアの実情をリアルに知る安西さんの話を、中野が聞いてまとめています。ユナイテッドアローズの商品の話には一言もふれていません。国内でのビジネスもここでは一切議論にあげていません。世界に照準を据えて、スタートアップを考える方はぜひご一読ください。