資生堂オープン イノベーション プログラムfibonaと、ポーラのマルチプル インテリジェンス リサーチセンターmirc の共同研究に、先月に引き続き外部講師としてお招きいただきました。

未来のウェルネスとウェルビーング(両者は違う)をさらに明確に考えるためのユニークな機会でした。
今年の春にできたばかりのピッカピカの青山ポーラビルにて。

左から資生堂fibonaリーダーの中西裕子さん、大阪大学の佐久間洋司先生、ポーラmircリーダーの近藤千尋さん。

自分のミッションとして、当たり前のように使っていた多くのコンセプトをオリジンから徹底的に洗いなおして現代的に考える、という作業をさせていただきました。良い機会を与えていただきありがとうございました。

 

I am honored to have been invited back as an external lecturer to contribute to the collaborative research initiative between Shiseido’s open innovation program, fibona, and POLA’s Multiple Intelligence Research Center (MIRC), building upon our productive session from last month.

This unique opportunity allowed us to further clarify our thinking on the future of wellness and well-being (which are distinct concepts).

The event took place at the brand new POLA Building in Aoyama, which opened just this spring.

Pictured from left: Yuko Nakanishi (fibona Leader, Shiseido), Project Researcher Yoji Sakuma (Osaka University), and Chihiro Kondo (MIRC Leader, POLA)

In preparation for my participation, I set myself the mission of thoroughly re-examining many concepts we use routinely, tracing them back to their origins and reconsidering them in a modern context. I’m grateful for this valuable opportunity.

大阪・うめだ阪急で開催されたブルネロ クチネリ顧客様イベントでラグジュアリーに関するサロンレクチャーを2回、行いました。テーマ「1920年代の文学サロン」に似つかわしいようVIPルームも装飾され、スタッフのみなさま、顧客のみなさまとともに豊かな時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

1階のポップアップではイタリアからオペラニットの職人が来日、デモンストレーションをおこなっています。ひとりですべて手作業でおこない、20時間から、40時間くらいかかることもあるそうです。お近くの方、またとない機会ですので間近でご覧ください。

I had the pleasure of speaking about luxury at a special client event for Brunello Cucinelli at Hankyu Umeda. The salon was beautifully decorated with books, creating an atmosphere reminiscent of the literary salons of the 1920s, which perfectly matched the theme. Thank you very much.

フェリス女学院大学 緑園都市キャンパスで「ラグジュアリーの変遷と時代を創るファッション」というテーマで講義をさせていただきました。150名の学生さんたちの丁寧なコメントシートも拝読し、一層のやりがいと使命感を感じております。お招きありがとうございました。

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社主催のハイポテンシャル セールス エキスパートの研修で、“What is Luxury? Past, Present and Future” をテーマに講演させていただました。

翌日はレジェンドと呼ばれるトップ・オブ・トップのディスカッションを拝聴しました。

トップ層に行けば行くほど、方法論ではなく人間力を磨く話になってくる。売る人も一流であるからこそ顧客にとってのラグジュアリー体験を作れるのですね。新しい視点を提供していただいた思いがします。

I had the privilege of delivering a lecture on “What is Luxury? Past, Present and Future” at the High Potential Sales Expert training organized by LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton Japan.

The following day, I attended a discussion featuring top-tier professionals often referred to as “legends” in the industry.

It’s fascinating how, at the highest levels, the focus shifts from methodologies to personal growth and character development. It’s clear that only first-class professionals can create truly luxurious experiences for their clients. This event provided me with fresh perspectives on the luxury industry.

I would like to extend my heartfelt thanks to Ms. Aya Yamanouchi and the entire team for their tremendous support. Thank you very much!

中里唯馬さんが主催するFashion Frontier Program 、セミファイナリストの方々を対象に「新しい時代のラグジュアリー」というテーマでオンライン講演をいたしました。昨年に続き、二度目ですが、内容はこの一年の取材体験をまじえ、アップデートしました。

日本各地から、世界から、ファッションで社会を変えるという勇気と志をもったデザイナーのみなさまが熱心に聴いてくださいましたこと、心より感謝します。質問タイムでも逆に質問者の背景や志を知ることができて、最近の潮流もうっすらとですがわかり、充実した時間でした。こんな若い方々と接すると未来に希望を感じます。

このような教育活動を続けている唯馬さんも尊敬します。ブランドの社会貢献としてのCSRとしても、Yuima Nakazatoの価値観の延長にある活動なので、この上ない効果を発揮しています。パリに向けたコレクションを考えるだけでもたいへんなのに、これだけの労力をかけるなんて立派すぎる。親会社のSpiberも取材していますが、人類を救うという高い志を持って創業したCEOはじめ、すばらしい企業です。Yuima NakazatoもSpiberも目指す方向が北極星のように不動で光輝いているゆえに、応援していて誇らしい気持ちになるし、安心感があります。

 

 

ZET (Zero Emission Technology)-summitの公式写真が送られてきましたので、置いておきます。

私はスパイバー×ロンハーマンのフーディを着用させていただいております。関山社長ももちろんスパイバー製品をご着用。プロテインファイバーから生まれた生地はやわらかくてしっとりした感触で、着心地がとてもよいのです。

プロテインファイバーは資生堂のマスカラにも使われていますよ! 脱炭素(すべき)時代に向けて、可能性が無限大のバイオテクノロジーです。

 

2023年10月8日に富山・砺波の散居村の文化的景観を守るためのセミナー講演の内容が文字化されました。こちらでお読みいただけます。

セミナー後半の質疑応答はこちら

 

このセミナーの模様はNHK富山のニュースで放送され、北日本新聞にも掲載されました。

京都府主催のZET-summit 2024に登壇しました。「産学公で挑む技術革新 ゼロカーボンバイオ繊維はファッションの未来をどう変えるのか?」というセッションで、細菌を使って空気から作る「エアシルク」を開発した京都大学大学院教授の沼田圭司さん、プロテインファイバーの領域ですでに成功しているスパイバーの社長、関山和秀さんとご一緒させていただきました。

このイベントに向けてかなり時間をかけて下準備したのですが、当日、ハプニングがあり、終了時間の15分まで「あと5分」の音が鳴り、急いで途中を端折ってまとめに入ったところ、横からスタッフがいらして「あれは間違いでした」と。また端折った部分に無理やり話をつなげてなんとか場を持たせたのですが、ひとえに沼田先生、関山先生の的確で濃いお話のおかげでした。シナリオ通りにいかない場合に柔軟に対処できる胆力を鍛える必要を痛感した次第です。

よいチャレンジの機会を与えていただいた京都府のスタッフのみなさまに心より感謝いたします。また、この日はスパイバーのブリュードプロテイン×ロンハーマンのフーディーを着用させていただきました。近未来的な乳白色を活かすのは白コーデだと思い、全身白でまとめてみまひた。しっとりとやわらかい繊維で、着心地抜群です。

終了後に登壇者と記念撮影。左が沼田先生、右が関山さまです。下は会場になった永森重信市民会館。昨年できたばかりのすばらしい施設でした。

 

このセッションのために、多くの気鋭のデザイナーにヒヤリングをしました。印象的なお答えをくださったのは中里唯馬さんでした。「脱酸素というと機能性ばかりが重視されるが、これまでにない美しさを創造できる可能性がある」という趣旨のコメントで、実際、細尾の西陣織にプロテインファイバーを織り込んだ作品を作っていらっしゃいました。こちらも投影させていただきました。グレースーツの男性がずらりと並んでいたビジネスビジネスした会場で、ファッションデザイナーからの「美」に関する提言は想定外だったようで、すばらしい説得力がありました。スイスでオペラの衣装制作中の唯馬さんですが、ご多用の合間を縫って丁寧にご対応くださいました。心より感謝いたします。

 

 

GPネットワーク主催「まちづくりセミナー2024」で講演しました。富山市図書館にて。新ラグジュアリーの考え方がどのようにまちづくりと関わってくるのかを話しました。トップ写真中央はGPネットワークの代表、橘泰行さんです。左が富山に移住したクチュリエの高松太一郎さん。オーディエンスには市会議員の方々や各自治体の関係者、富山の企業の社長さんたちがずらり。翌日には新田・富山県知事からも「ご講演ありがとうございました」とメッセージをいただきました。光栄です。

富山市図書館も地震の被害にあいました。蔵書がすべて落下し、展示するガラス作品の一部も破損。すべてを元に戻し、図書館を再開したのが1週間前の17日でした。大変な状況のなか、あたたかくお迎えいただきましたことに心より感謝します。まだ復興途上にある氷見地区はじめ、能登半島の被災地のみなさまに心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

講演で着用したのは、高松太一郎さんの作品です。ユーズドデニムを使い、ディオールのアトリエで鍛えたテクニックで美しいラインに仕上げてあります。

隣のトルソーのドレスは、松井機業の「しけ絹」を使った高松さんの作品です。

オーディエンスのなかに6代目・松井紀子さんのお顔も見えたので、急遽、少し話していただきました。

盛況のうちに無事終了しました。ありがとうございました。

*翌朝の読売新聞(富山版)に掲載されました。

フィガロジャポン✖️ルイ・ロデレールのプレミア「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」、プレミア試写会の上映前にお話しさせていただきました。フィガロ編集部の森田さまが司会、エノテカの佐野さまがルイ・ロデレールの解説、私は当時のフランスの習俗について解説しました。


18世紀フランス宮廷が舞台の映画でコスプレ絶好の機会だったので、なんちゃってロココメンズ風で遊んでみました。「風」なので深いツッコミはなしでお願いします。

アビはアーチストのあきさんの作品です。左右で生地が異なります。プリント生地からオリジナルで制作していらっしゃいます。中に入れているベストはアジャスタブルコスチューム小高さんの作品、レギンスはユニクロです。すべて日本の作り手ですね。

スタッフのみなさま、ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。あきさん、小高さんにもあらためて感謝&リスペクトします。

Bond映画60周年記念4Kレストア版「スカイフォール」上映前トークショーに登壇しました。9月と同じように、マダム・フィガロ編集部の金井洋介さんとのトークでした。

この日、着用しているのはイギリスブランド「フェイズエイト」のニットドレスです。ラメ糸を使っているのできらきらしますが、実はニットでラクチンに着用できる便利な一着です。数年前のデザインですが、そんなに何度も着る機会があったわけでもないので、大事に着まわしております。

イギリス大使館ビジネス・通商部門主催 ウォルポール&イギリスブランドの日本マーケットの研究会で講演しました。

“Redefining Luxury: Bridging Cultures and Embracing New Narratives in the World of Fashion” というタイトルで、日本のマーケットでは英国文化への愛が英国ラグジュアリー製品の購入を支えている旨や、変わりゆくラグジュアリーの意味の話をしました。

全文を、こちらに掲載しました。

noteをこのスピーチ原稿掲載のために始めました。英語化した記事だけアップしていきます。英語化する時間を確保するのがなかなか困難で、とても散発的になるとは思いますが、noteのほうもどうぞよろしくお願いいたします。

水と匠主催、散居村の保全を考えるセミナー「人と自然がつくり合う価値の再生へ」において講演しました。となみ散居村ミュージアムにて。

富山大学の奥教授が文化的景観について講演、その後、私が変わりゆく豊かさの基準として新ラグジュアリーについて話しました。その後、「水と匠」の水口砂里さんをまじえてのトークセッションでした。文化的景観と新ラグジュアリーの考え方は方向が一致するんですよね。嬉しい発見でした。

翌日の北日本新聞で掲載いただきました。

 

 

NHK富山でもニュースとして放映されました。

楽土庵に泊まりました。3室だけの、それぞれに趣旨を極めたアートホテルです。

ボンド映画60周年記念4Kレストア版「ロシアより愛をこめて」上映前トークショーに登壇しました。新宿ピカデリーにて。マダムフィガロ編集部の金井洋介さんとのトークでした。

トーク内容はマダムフィガロのオフィシャルサイトに掲載されております。

この日着ているのは、Yuima Nakazatoのドレスです。日本の川俣シルクを使い、エプソンのインクで染めている、軽いけれど重厚な一着です。衣装協力いただきました。ありがとうございました。

こちらは客席からお客様が撮ってくださってお送りくださったものですが、シルクのショールの透け感がいくばくかわかります。

ラインナップ的には、Yuima Nakazatoの展示会で圧巻だったこのドレスのいとこ的位置づけです。やはりエプソンのインクで染めてあります。羽生さんが着用してらっしゃいました。

5月にファッションビジネス学会の講演にお招きいただいたときに提言したことがきっかけになり、この学会にラグジュアリービジネス部門が設置されることになりました。そのキックオフを兼ねた「装談」のトークイベント、「これからの日本のラグジュアリー」です。台東デザイナーズ・ヴィレッジにて。

トップ写真左はsuzusan村瀬弘行さん、右はMizenの寺西俊輔さんです。私がMCを務める形で、新ラグジュアリーについて若干のレクチャーをさせていただいたあと、お二人それぞれにお話しいただき、最後に会場からの質問に答える形でトークセッションがおこなわれました。

私が着用しているのは、村瀬さんのお父様が作った絞り染めの生地を、寺西さんがデザインしたセットアップです。

この日の内容を、記事化しました。

JBpress autograph その1「日本独自のあり方とは? 海外だけのビジネスを展開した有松絞り

JBpress autograph その2「『職人こそがブランド』 伝統工芸をラグジュアリーに昇華する、MIZENの革新性

JBpress autograph その3「日本のラグジュアリーの未来、ブランドロゴより重視される職人の仕事と価値

中里唯馬さんが運営する「ファッション・フロンティア・プログラム」にお招きいただき、新ラグジュアリーの講演をさせていただきました。参加者の方には海外の方も数名いらっしゃいます。

社会的責任と創造性をあわせもつデザイナーの育成、というプログラムの趣旨は、新ラグジュアリー的な世界観と重なります。中里さんによる、未来を見据えたグローバルスケールでの教育的活動、応援したいと思います。

ソーシャル・コーヒー・ハウスにお招きいただき、令和時代の新ラグジュアリーについて講演しました。オーディエンスは20代から30代、新ラグジュアリーととても相性のいいコミュニティでした。

たくさんの質問、コメントをいただきました。「日本はもうダメなんじゃないかという絶望感がありましたが、日本発のラグジュアリーを世界に届けるためにがんばっている人たちの話を聞いて希望がわいてきた」というのがあって、かえって衝撃を受けました。若い人に絶望感を与える社会ってなんなのか? 大人はそれでいいのか? 自分の利権ばっか、縄張りばっか大事にして、次世代から希望を奪うってなんなのか?

理想論すぎるのは重々承知の上で、私みたいな何の利権も権威もない人間が理想を語っていかないとダメなところまで日本は来ているのか?

権威のある偉い人は、若い人に希望を持たせる振る舞いもノーブレス・オブリージュとして遂行してくださるよう切に願います。

日本の未来、あなたの未来は大丈夫だよと明るい方向を示すこと、それも大人の義務なんじゃないかと気付かされた時間でした。

オーガナイズしてくださいましたソーシャル・コーヒー・ハウスのスタッフの皆様、メンバーの皆様に感謝します。

北日本新聞「ゼロニイ」8月号が発行されました。連載「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 9は「ママ振スーツと沙羅の花」。

6月に開催されたラ・コゼット・パフメでのイベントの模様が動画で公開されました。

ラ コゼット パフュメ 第56回『これまでの、そしてこれからのラグジュアリーと香水』 – YouTube

6月におこなわれたForbes Japan × Brunello Cucinelliのイベントの模様がForbes Japan のサイトで記事化されました。ご参加の女性経営者のなかには、世界で活躍する著名な方も多々いらっしゃいます。質問のレベルも高く、密度の濃い時間でした。

女性経営者が注目の”人間主義的経営”に触れる 「ブルネロ クチネリ トークセッションイベント」

母校の富山中部高校で講演しました。富山県民会館大ホール。

質問タイムが爆笑タイムでした。
「感動しました。僕、政治家になります! 握手してください」と壇上まで来てくれた学生さんにはこちらがウルウルしてしまいました。楽屋まで来て「ファッションデザイナーになると決めています!」と決意表明してくれた学生さんも。

写真は生徒会副会長さんから花束をいただくの場面。撮影は北日本新聞田尻さん。

お招きくださいました神通会、富山中部高校、後援の富山県教育委員会に感謝します。

田中校長先生との記念写真です。

ラ・コゼット・パフメ様にお招きいただき、「これまで、そしてこれからのラグジュアリーと香水」というテーマで講演しました。主催者である地引由美さんと一緒に持っているのは、人間のための資本主義を掲げる新型ラグジュアリーの旗手、ブルネロ クチネリから2024年1月に発売される予定の香水です。貴重な現品を会のためにお貸し出しくださいましたブルネロ クチネリ ジャパンに感謝します。きめ細やかに盛り上げてくださった関係各位、ご参加のみなさま、ありがとうございました。

Forbes Japan × Brunello Cucinelli のイベントに登壇させていただき、新・ラグジュアリーと人間主義的経営について話しました。

ソロメオ村のクチネリさん、ローマ、東京をつないだ三者オンライントークもあり、アフターにはご参加の女性経営者の方々(Forbesに登場した方々をはじめ著名なビジネスパーソン)との交流もあるなど、とても充実したイベントでした。

クチネリ・ジャパンの宮川ダビデ社長、PRの遠藤さくらさんはじめスタッフのみなさま、Forbes Japanの谷本有香さんはじめスタッフのみなさま、そしてご参加くださいました方々に感謝します。

*クチネリのワンピースとジャケットを着用しています。

ザ・リッツカールトン大阪とアスプレイのコラボレーションディナーの席で講演しました。「チャールズ3世とイギリス王室」というテーマです。アスプレイのジュエリーをつけさせていただき、イブニングドレスでレクチャーという楽しい体験をさせていただきました。

ブラックタイで正装したゲストの皆様も素敵でした。お世話になったザ・リッツカールトン大阪の総支配人はじめスタッフのみなさま、アスプレイジャパンの中村之夫社長はじめスタッフのみなさま、ゲストの皆様に感謝します。

武蔵野大学アントレプレナーシップ学部で、同学部教授の澤円さんにお招きいただき、講演しました。テーマは「ラグジュアリー文脈における本物と偽物」。澤さんのビジネス文脈への落とし込み方がが絶妙にうまく、学生さんの質問も活発で、大変楽しませていただきました。

KEAとバレンシアガ、グッチのダッパーダンコレクション、シャネルのコスチュームジュエリー、御木本の養殖真珠、ボディーポジティブ、美容整形、スーパーコピー。本物と偽物は互いに互いを必要とし、答えのない迷宮に私たちを連れていきます。本物と偽物を考える議論って、ほんとにおもしろい。

内容は、澤円さんの奥様の奈緒さんがvoicyで紹介してくださってます(教室にいらしたとは知らなかった・・・(笑))。

ファッションビジネス学会の特別講演にお招きいただき、「新・ラグジュアリー 倫理、ローカル、ヒューマニティから始まる新しい文化」というテーマで話をさせていただきました。ありがとうございました。

ラ・コゼット・パフメさんにお招きいただき、「これまで、そしてこれからの『ラグジュアリー』と香水」というタイトルで講演します。

日 時:
6月24日(土)14:00 – 16:00

会 場:
東京都港区南青山5丁目
※ 参加お申し込みを完了された後に、会場の詳細をお知らせ致します。

 

詳細とお申し込みは、ラ・コゼット・パフメのホームページからご確認くださいませ。お申し込みの際には「中野香織HPを見て」とお書き添えください。

GQ JAPAN 4月号に寄稿した「クラフツマンシップとラグジュアリー」に関する記事がウェブ版に転載されました。

パーソルキャリア エグゼクティブコミュニティで講演しました。テーマは「新しいラグジュアリーが生み出す文化と経済」です。コーディネートしていただきました中薗真理子さんはじめオーディエンスのみなさま、ありがとうございました。

東京大学生産技術研究所「文化×工学 研究会」で講演しました。テーマは「新しいラグジュアリーが生み出す文化と経済」です。コーディネイトいださいました戸矢さまはじめ、オーディエンスのみなさま、ありがとうございました。

Bunkamuraル・シネマで行われた貸し切り試写会「マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説」。レイチェル・チャンさんとトークショーに出演しました。主催は東急ロイヤルクラブです。

 

過去の講演・トークショー登壇に関しては本サイトWorks カテゴリーの「Lecture / Seminar」にまとめてあります。

14日、山縣良和さんの「ここのがっこう」で新・ラグジュアリーの講義をしてきました。ファッション関係の方々にこの話をするのは初めてかも? 政治・経済界からのご依頼が多かったです。

さすが山縣さんのがっこうだけあり、質問がレベル高いし熱心度が違うしで、がっちり手ごたえがあり、楽しかったです。唯一の正解がない分野で議論を重ねるって大事ですね。(それこそ贅沢なことなのかも)

トップ写真は、「ここのがっこう」がある浅草橋の風景です。上の写真、左が山縣さんです。writtenafterwardsのデザイナーでもいらっしゃいます。

 

過去の講演、トークイベントに関しては、本サイトWorks 内「Lecture / Seminar」にまとめてあります。

「新しいラグジュアリーが生み出す文化と経済」をテーマに講演しました。

講演概要は、「ぱとろな東京 Vol. 113」に掲載されました。

昨年12月におこなわれた帝国ホテル第14代総料理長の杉本雄さんとの対談が、帝国ホテル会員誌「IMPERIAL」No. 117に掲載されました。

杉本さんは奥ゆかしい(?)日本のホテル業界にあって積極的にサステナビリティを発信し、模範例をみせてくださっています。こうしたことが早く「あたりまえ」になってくるとよいですね。

 

 

3月13日にムーゼオ・スクエアでおこなわれたライブ鼎談が全文書き起こしとして公開されています。

純国産ツイードによるノーフォークジャケットの誕生ストーリー。どうぞこちらでご覧くださいませ。

美容室Zele グループのスーパースタイリスト講座で、美容師さん向けブランディング、マーケティング、ファッション&ビューティー史、最新トレンド、新ラグジュアリーのレクチャー合計4時間。

2年間、コロナで中止になっていたので、久しぶりの講座となりました。この2年でビューティー界もそれを取り巻く価値観も大きく変わりましたので、内容は大幅に変更し、最新のバージョンにアップデートしました。

最新の感覚と熟練技術を兼ね備えたヘアアーチストとして、世界で自由自在に活躍されることを心より願い、応援しています。

 

13日におこなわれたラグジュアリーとサステナビリティ対談、公式写真です。帝国ホテル第14代東京総料理長、杉本雄さんにお招きいただき、これからのラグジュアリーについて話しました。

ラグジュアリーはサステナビリティを前提とします。対立するものではありません。

先日アップした「サステナブルポテサラ!」、近日中に私の言葉での記事も出ますが、サステナビリティって制限があるゆえに職人の創造性が発揮されて、すごいものができるんですよ。

捨てる前に考えよう。そこから何が創れるか? ここで本来の人間らしさが試され、それが十全に発揮されると、プライスレスなラグジュアリーが生まれます。

こちらのサイトで記事になっています。

まずはマイナビ

パリ・ビストロさんでも。

 

にしても文中の私の紹介。笑。「ラグジュアリーを研究しています」と言うと、日本ではなぜか必ず「ラグジュアリーブランドの専門家」と翻訳されてしまうのです…。ラグジュアリーブランドとラグジュアリーは全く違うカテゴリーにあるのですが、この認知のギャップを着実に埋めるところからのスタートですね

 

新しいラグジュアリーに関する能楽堂の講演が、マリー・クレールのサイトにテキスト化されて掲載されています。

ハイブランドの変化、時代の変化に応じた新しいラグジュアリー観、日本の可能性などについて詰め込んで語っています。

こちらでご覧いただければ幸いです。

珍しくジドリしてみたのは、帝国ホテルの「新婦控え室」。

すばらしいメイク用ミラーや全身が映る三面鏡があるお支度専用の控室で、バストイレも当然のように広々と備わる。

この日は帝国ホテル総料理長の杉本雄さんと「ラグジュアリーとサステナビリティ」についての対談でした。

写真は杉本さん考案による廃棄を出さないポテトサラダ。ジャガイモの皮は、手前のスプーンに盛られたソルト、ポテサラの上にかけられたジュレ、そしてお料理の上にアレンジされた皮のフライに変身しています。

廃棄を出さないためにかえって手間ひまがかかる。でも工夫することで驚きのクリエイティビティが発揮されます。ここに高い付加価値が生まれます。

皮を使ったソルトは、サステナブルソルトとしてこんなに素敵にトランスフォーム。

ポテサラに合う色を想定してドレス選びました。アクリスです。

ラグジュアリーとサステナビリティに関しては、もう競合とか業界とか言っている場合ではなく、境界を取り払って全員で、ひいては地球全体で取り組むべき問題。オーディエンスには食のライターの方が多かったのですが、そういう話もしました。

それにしても、いつかは再訪したい新婦控室。

 

こちらは、フェアトレードチョコと金粉を使った杉本さん渾身のフィナンシェです。道徳と経済を両立させた渋沢栄一へのオマージュだそうです。

ホテルロビーのクリスマスツリー。

25日、読売新聞主催「Yomiuri Executive Salon 2021」で講演をしました。

セルリアンタワー能楽堂にて。

舞台は靴がNGで足袋です。橋掛にはこのような五色の幕があり、両側からくるくると幕を上げてもらいます。その下を通って舞台に向かって歩きます。

©Yomiuri Shimbun

ドレスは若槻せつ子さんのRobe de Kimono。これを着ることになった経緯は、「まんまる」連載に記事にしてありますのでよろしかったらバックナンバーをご笑覧ください。

©Yomiuri Shimbun

聞き手として絶妙な反応とともに話を進行してくださったのは、読売新聞からマリー=クレール副編集長として出向している高橋直彦さんです。2018年の同サロン以来です。

©Yomiuri Shimbun

タイトルは「深化するラグジュアリー」。

©Yomiuri Shimbun

この2年間、ひと月一回の研究会を通して深めてきた「新しいラグジュアリー」に関するテーマでもあり、いままさにミラノの安西洋之さんとの共著を進めているテーマでもあります。

終了後、セリルアン最上階でおこなわれた懇親会会場にて。おかげさまで好評を博したことを知らされ、ほっとしました。

内容もコロナ禍の2年でみっちり研究してきた成果ですし、ドレスにも深い経緯があり、着るために-15センチ減。とにかくエネルギーを使い切った講演でした。

セルリアンで前泊しました。

高級なビジネスホテルといった趣の、使いやすいホテルですね。スタッフもてきぱきと親切。

関わってくださったすべての皆様に感謝します。

「イギリスを知る会」主催第184回セミナー「ダイアナ妃生誕60周年~ダイアナ妃が現代に遺したファッションレガシー」、盛況のうちに無事終了しました。

ご参加くださいました皆様、主催者、関係者の皆様に感謝します。

ダイアナ妃が公人として活躍した17年間を6期に分け、90枚ほどのスライドで解説しました。

 

やはりこの方はファッションを通したコミュニケーション能力がずばぬけて高かったな、とあらためて実感します。

アイコーポ―レーション社長の西村京実さん(左)、フレグランスエキスパートの地引由美さんも、ご多用のなか駆けつけてくださいました。

 

スローン・レンジャー・トウキョウ代表の大西慎哉さんも(右)。みなさまほんとうにありがとうございました。

中野が来ているドレスの生地は、ニューヨークで活躍する浅井広海さん制作の日本のシルクを使った薔薇柄の生地、ドレスデザインも浅井さん、ドレスの実際の製作は廣川輝雄さんです。帽子と髪留め(後姿で見えませんが)は同じ生地で心斎橋リフォームの内本久美子さんが作ってくださいました。細部に職人技が光っております。ありがとうございました。

 

 

Facebook Japan 様で講演させていただきました。

 

久々にこのテーマでしたので、スライドを最新情報にするためほぼ全とっかえ。

メグジット、アンドリュー王子のスキャンダル、フィリップ殿下の一生についてあらためて勉強しなおし。鋭い質問もいただき、まだまだ勉強しなくてはならないことだらけだと、あらためて気を引き締めました。

良い機会をいただき、ありがとうございました。

Letters from Nowhere によるセミナー「新しいラグジュアリーの鼓動に耳をあてる」。第一回のトライアルが終了しました。
グループ名とロゴは、ミュンヘン在住のデザイナー、前澤知美さんによるものです。Letters from Nowhereというのは、アーツアンドクラフツのウィリアム・モリスのNews from Nowhereへのオマージュです。過去から学びながら、未来を創るというコンセプトが色彩でも表現されています。
以下、リーダーであるミラノ在住のビジネスプランナー、安西洋之さんによるフェイスブック投稿からの引用です。
『ベイン&カンパニーが「これから10年間、もはや高級品市場との括りではない、文化とクリエイティビティが入り混じる市場となるだろう」と予測しているなかで、ぼくがこの2年間のリサーチで確認したのは、新しい方向を探る人たちは、19世紀のジョン・ラスキンとウィリアム・モリスを参照していることでした。
ということを前澤さんに説明したら、News from Nowhereへのオマージュはどうか?と提案してくれたのですね。
 さて、講座の内容です。冒頭でぼくがラグジュアリー市場の動向や新しい挑戦をしている人が世界のどこにいて、何を考えているかについて話しました。
 中野香織さんは、この1年間、毎月開催している新しいラグジュアリーの意味を探る勉強会の共同主催者になっていただき、Forbes Japanの毎月の連載も一緒に書いています。彼女にはラグジュアリーの歴史的変遷を解説してもらいました。ラグジュアリーを必要とする人たちの変遷でもあります。モノと人文学の知識を踏まえてラグジュアリー史をここまで話せる人はそういません。
 前澤さんは、ラグジュアリーにおける異文化理解の大切さ、文化盗用の動向などをクリエイターとしての実践も踏まえて話してもらいました。彼女とは、彼女がベネトンのファブリカで働いている頃からおつきあいがありますが、ユニバーサルとローカルの妙がよく分かる話でした。
 澤谷さんには、サービスデザインの研究者の立場からのアプローチを話してもらいました。参加者たちからも絶妙なコメントを引き出し、MBAの先生らしく見事でした。澤谷さんとは、欧州史の本を読む読書会とデザイン文化の研究会をこの1年近くやっていますが、「今度、新しいラグジュアリーの講座をやりたいのですが、協力してくれますか?」とお願いしたら、1秒で「やりましょう!」と返事をいただけました。
 北林さんにファシリテーターをお願いしました。彼は京都を拠点に文化ビジネスを推進しており、かつデザインウィーク京都を主宰し、オープンファクトリークトリーツアーを実施しています。小さなサイズの生産現場の事情に鋭敏で、新しいラグジュアリーを夢物語にしないためには、北林さんの力が必要だと思い、仲間に入ってもらいました。
 参加者の皆さんに、なにがしかのお役に立てていれば嬉しいです。』
企業や大学、自治体とも連携し、よいうねりを生んでいくことができれば幸いです。

長谷川彰良さんの「半分解展」が今年も渋谷大和田ギャラリーで開催されました。

新作(というのも妙な言い方になりますが。笑)も加わり、いっそう研究を深めてますますバージョンアップしたデミデコ。


本当に心強く感じます。

 

ヴィクトリア朝の女性服「ヴィジット」も各種入荷。その立体の存在感に身近に触れることができて感動します。

今回は、長谷川さんと一緒に、「ツアー」という形で、各展示を一緒に解説させていただきました。とても学びの多い、楽しいコラボをさせていただきました。終了後も小一時間、質問やまず。ほんと、各方面で弟子に学ばせていただいているというか、あっさりと「師」を超えていく弟子を持てて心から光栄に思います。

 

着せていただいたのは、長谷川パタンによる、あきさん製作の18世紀風アビ。普通にそのへんで着てても違和感なさそうな素敵な服です。左右で柄が違うのもいい。着心地は抜群によいです。


あきさんもそうですが、この半分解展を通じたコミュニティが形成されているのもすばらしいことですね。

 

ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。

 

ハイアットリージェンシー瀬良垣。

小さな「島」を丸ごと使ったリゾート。

たかーい天井、黒、グレー、ナチュラルカラーを使った幾何学的なインテリアはハイアットの特徴ですね。どこのハイアットだったかわからなくのは仕事ゆえの不幸か。

周囲は砂浜ではなくごつごつした岩浜で、近くで見ると神秘的でこわいくらい。

どこを撮ってもフォトジェニックです。これで陽光がさせば完璧。

プールが多い。しかもドラマチックな作りで、お子様づれファミリーには最高ですね。一日いろんなプールで遊べます。

まだ肌寒かったのでプールは撮影のみでした。

どこを撮っても絵になるなあ。

インフィニティプールのように見渡せる場所もあり、時間を忘れる眺望です。

クラブラウンジがかなり残念。フードはほとんどないに等しいし、シャンパンすらおいてない。ドリンクの種類が少なすぎるうえ、サービスがほとんどない。このホテルはクラブラウンジなしで使うのが正解かも。

翌朝は少し晴れて、海がいきなりきれいになりました。太陽があるのとないのとは雲泥の差。

 

 

朝食は、もはや都内のホテルでは皆無になってしまったブッフェスタイル。手袋をつけてトングでとるようになっています。プールでは全く人に会わなかったのに、朝食のレストランはほぼ満員。みなさんどちらにいらしたのでしょう…。

 

すばらしい施設でしたが心が動くような感動がなかったのは、陽光が足りなかったためなのか。こんな日もある。

 

 

 

関西学院大学の井垣伸子教授にお招きいただき、ZOOM講義。

今朝はいった、ほやほやの情報まで、最新・最先端情報を過剰なくらいに盛り込みました。大学生にはやりすぎかも?とおもいつつも、やはりいかなる手抜きもしたくない。

 

自賛はダサさの極みではありますが、終了後、井垣先生がFacebookにアップしてくださいましたのでシェア(←虚栄心。笑)。よいリアクションがあって幸いです。井垣先生、関西学院大学の学生のみなさま、ありがとうございました。

 

学生のみなさまもそうでない方々も。制約や不自由が多い今は既存のルールを気にせずオリジナリティを発揮することで突き抜けられる大チャンスなのです。あれもできないこれもできない、ではない。制約があるなかでこそ創造性が発揮できるはず。天からのギフト、出し惜しみせず、残らず活かしましょう。

 

NewsPicksでもコメントしているのですが、ドルチェ&ガッバーナのこのインタビューを読んでみてください。

 

「1984年にブランドを立ち上げたときの私たちはわずか300万リラ(現在の1500ユーロ、約18万9000円)しか持っていなかった。コートを作ろうと思っても、カシミヤは無理だったのでフリース素材にしたし、ジャージー素材でも服を作った。高価な生地を買うお金がなかったからだ。これが買えない、あれができないという状況は、今と似ている。こうした状況にいると、創作力が研ぎ澄まされる。ドメニコも私も、追い詰められると最善を尽くす。挑戦するのが大好きだから。」

「今回のコレクションはセラピーのような効果があった。こうした状況で制限も強いられたが、一方で、解放もされた。ルールをどんどん壊していいんだと思えた。」

200年に一度の天変地異のさなかにいる奇遇。嘆いても始まらない。これまで心理的に縛られてきた人為的ルールが足かせになると思えば、自由に外すこともできるのです。ファッション史は、前例のない行動に踏みだして新しい社会を作り上げた人たちの、ユニークで普遍的な具体例にあふれています。

北日本新聞のお招きで富山で講演。テーマは「コロナ後のファッションと新しい価値観」。

プラスチックマスクをしてさらにアクリル板、客席は広くディスタンスをとる、という徹底した対策のもと、コロナ後の新しいファッション、ラグジュアリービジネスの変化を解説しました。

ミレニアルズくらいの若い世代のマーケターの反応がよく、希望を感じました。Z世代が主戦場に入る5年後の社会にいまから照準を合わせていきたいものです。

夕陽に照らされる立山連峰。崇高とはこのこと。

おせわになりましたみなさま、ありがとうございました。

ANA クラウンプラザホテルのロビー。

ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町でのイブニングセミナー、無事に終了いたしました。

テーマは「変わりゆくラグジュアリー」。

ラグジュアリーの歴史から最先端の情報にいたるまで、アカデミズム、ビジネス、ファッションジャーナリズムという各視点からの最新情報を盛り込み、未来への展望までをお話しました。

安全・安心のための対策は徹底しておこなわれました。小学校形式でテーブルを並べ、アクリル板を設置。やりすぎなくらいですが、味気なくならないために、各テーブルにイングリッシュローズが飾られます。

軽食といってもかなりなボリュームの英国インスパイアのフードは、3コースに分けてご提供。

その間、シャンパンはじめ各種ドリンクはフリーフロー。ゲストになりたかったです。笑

 


たっぷりのスペースをとって、ぎりぎり余裕のある人数のお客様にお越しいただきました。満席です。ありがとうございました。

外の夜景きらきら。

この日のスーツはH and Sonsの廣川輝雄さん制作。中に着ているモリス柄のベストはアジャスタブルコスチューム小高一樹さん制作。小高さんがインスタにアップしていたベストの写真を見てすぐ連絡し、入手しました。この日の話のなかにはウィリアム・モリスも出てくるのでぴったり、と。メンズサイズでしたので、心斎橋リフォームの内本久美子さんに私のサイズにリフォームしていただき、着ています。ウィリアム・モリスのビジネスは、ラグジュアリービジネスに携わる方々の間で、今、大きな関心を集めているのです。

ロビーにはクリスマスツリー。

 

ゲストの皆様にはご希望の書籍をプレゼント。

重ねて、ゲストのみなさま、スタッフのみなさまに心よりお礼申し上げます。写真左からプリンスホテル東京シティエリア マーケティング統括支配人の林佳代さん、中野、フードコンサルタントの藤本先生、そしてザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町総支配人の芝田尚子さんです。私が手にしているのはゲストからプレゼントいただいたアフリカンローズ。ありがとうござました。

各テーブルのイングリッシュローズは、ゲストのみなさまそれぞれにお土産としてお持ち帰りいただきました。

ご協賛のフローリスからは香水のサンプルセットのお土産をゲストひとりひとりに。ありがとうございました。

23日金曜日のダノンビオのトークイベントをご視聴いただきまして、ありがとうございました。

それぞれにユニークで面白いメンバーで、楽屋でも盛り上がり、楽しい時間を過ごさせていただきました。

視聴者のみなさまのお役に立てる話が少しでもあれば幸いです。

 

この日着ているドレスは、H&Sons 廣川輝雄さん制作です。生地は薔薇柄のシルクですが、ニューヨーク在住のHiromi Asai のものです。ドレスのデザインも浅井広海さん。襟の部分が取り外し可能になっており、2バージョンで着用可能です。いつものことながら多くの方に助けていただきました。ありがとうございました。

「イデ・オム」を展開するアイ・コーポレーション主催の女性リーダー合宿で講演でした。合宿テーマは「自分らしさを生きるために未来を創る」。

最新ツインドームのグランピング施設を備えた、長野の「Gramprook 飯鋼高原」にて1泊2日の濃密な時間。

長野からお迎えバスで40分。途中、りんごがあちこちで赤くたわわに実っており、ああ長野だな~と実感。

きもちのよい絶景です。

一日目はお天気ももち、木洩れ日がファンタスティック。

グラムルークは、今年オープンした国内初のツインドーム型グランピング施設です。遠くから見ると基地が点々としているようで、わくわくします。

クラブハウスにはラウンジやスパ施設、研修ルームなどがあり、都会的な??生活を送るための快適さは保証されています。

バーカウンターでは自由に飲み物も。

ツインドームの入り口。ドームにはそれぞれ、名前がついています。

ベッドルームには4つのベッド。とても広くきれいなインテリアです。私はここを一人で使わせていただきました。

お天気のいいときには星空も見えるそうですが、この日は雨音を楽しむことになりました。

奥に見えるのがリビングコーナー。ごらんのとおり、広いので、4人家族で十分ゆったり、宿泊可能です。

食事はクラブハウスで提供されますが、長野の素材を生かした洗練されたお料理です。

肉料理もワイルドなバーベキューではなく、フレンチスタイルで。笑

翌朝の朝ごはんはこんな感じ。

合宿一日目の後半に講演しました。アパレルイノベーターの具体例を通して、ラグジュアリーの意味の大きな変化、これからの時代におけるラグジュアリーのあり方、ひいてはラグジュアリーに生きるというところまで語りつくし。

 

インプットをもとに、2日目は全員でディスカッションでした。

長野に拠点をおく撮影会社のナイスガイ4人が終始、密着撮影。彼らがまたすてきな方々で、ほどよい緊張感を保った自由闊達な雰囲気で合宿を終えました。

ダイジェスト映像は後日、アイ・コーポレーションのホームページで公開されるそうです。ドキュメンタリー番組のようになるのでは。

合宿中はディスカッション、講演も含め、フェイスガードをつけて物理的なディスタンスを保っていました。集合写真は一瞬マスクをはずし、一発テイクで。ほんとに楽しかった。参加者をインスパイアする役割でお招きいただきましたが、私も多くを学ばせていただきました。ご参加のみなさま、スタッフのみなさま、ありがとうございました。

グランピングはお天気のいいときに星空目当てで、また行ってみたいな。

Mycelluce ウェビナーにご参加くださいましたみなさま、スタッフのみなさま、ありがとうございました。

 

 

 

谷田会長と光代さんは、とても仲がよくて、毎朝、光代さんが全身カラーコーディネートした服一そろいを谷田会長が着用されているとのこと。お二人の出会いは光代さんが最初のご結婚で未亡人となられた後。50代半ばだった光代さんは、それまで専業主婦でしたが、なんとか自立せねばと思い立ち、本を出版して出会いが広がったことがきっかけだそうです。会長がタニタの社長を引退後は、光代さんのマイセルーチェの事業をサポート。70代後半でも無理のない自然な形で社会に貢献、とても素敵なカップルです。

私は17冊出版してもそういうロマンチックな出会いには恵まれなかったので(笑)、ひとえに光代さんの女性らしいお人柄の魅力の賜物ですね。

 

 

“A diplomat is a man who always remembers a woman’s birthday but never remembers her age.” (By Robert Frost)

6日、満月の日に、ミラノ在住のビジネスプランナーである安西洋之さんにお声掛けいただき、21世紀のラグジュアリーを再考するウェビナーを共催させていただきました。

安西さんが考えている「ラグジュアリーの意味のイノベーション」を、参加者の皆様のご意見を聞きながら体系化していく試みの第一弾です。

 

参加してくださった豪華なメンバーの鋭い意見の数々で、もやもやしていた視界がクリアになりました。雷光がなんどもピカピカ光った有意義なウェビナーとなりました。やはり旧ラグジュアリーが古くさくなっていることを確信しました。新しい時代にふさわしいラグジュアリーの意味を体系化し、よい形でラグジュアリーのエコシステムが形成できればよいなと思います。

 

Special Thanks to: 医師でアートコミュニケーターの和佐野有紀さん、西陣織老舗HOSOOの細尾真孝さん、マザーハウスの山崎大祐さん、ハミングバードの武内孝憲さん、ブルネロクチネリの遠藤さくらさん、ボストンコンサルティングの岩淵匡敦さん、クラシコムの青木耕平さん、日本経済新聞The Style編集部の太田亜矢子さん、日本経済新聞編集委員の木村恭子さん、静岡大学大学院准教授の本條晴一郎さん、そしてForbes ウェブ版編集長の谷本有香さん。

とりわけマザーハウスの山崎さんの実績とそれを裏付ける思想からは「旧ラグジュアリーを全否定する」意気込みが伝わってきました。青木さんは比喩が絶妙にうまくて、すべてがすっきりと理解できるような喩えで理解を促してくれました。それぞれが鋭い視点からの意見を展開されて、記念すべき感動の一日になりました。ありがとうございました。

 

 

安西さんがその日のうちに書かれた日経COMEMOの記事もぜひご覧ください。こちらです。

 

 

私はここ何週間か、新時代のラグジュアリーの意味を考え続けているなかで、自分がこれまでやってきたことって、ラグジュアリーな「人」の研究だったのだと思いいたりました。ダンディにしろ、アパレルイノベーターにしろ、スタイルアイコンにしろ、関心のターゲットは常に、とりかえのきかない、個々の「ラグジュアリーな」人なのです。欠損からスタートし、自分の流儀を貫く中で自分がフィットしやすいように(結果として)世の基準を変えていく。そういう、唯一無二のラグジュアリーな生き方をしている「人」。

 

安西さんの提唱するラグジュアリーのエコシステムと自分の研究領域をつなげるならば、(安西さんも記事のなかで引用してくださっているのですが)、次のようなエコシステムを作りたい、ということになります。

<ラグジュアリーな「人」が受容され、そのような「人」が生むラグジュアリーの価値が尊重され、多くの人が「生きる意味」を実感できるエコシステム>

 

当面の間、研究課題としてブラッシュアップすべく、多くの方々の意見も伺っていきたいと思います。みなさま、どうぞご指導をよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

コロナロックダウンの間、ひたすら淡々と執筆し続けていましたが、結果として執筆量と思考量がケタ違いに増えたことで、何か脳内に確変が起きているような気がします。

 

 

?ブリリアントクラブでのレクチャーの模様が公開されました。こちらです

 

 

?新連載の予告です。

 集英社「kotoba」で新連載「SとFの関係 ~ スポーツとファッション」が始まります。スポーツとファッションの密なる関係を、古今の事例から読み解いていきます。第一回掲載号は、3月6日発売。単行本化を目指し、始動しました。また長い旅が始まりました。

このような状況のときこそ、警戒を怠りなく、できることは着実に行い、Keep Calm and Carry On.

 

写真家テラウチマサトさんのサロン、Salon de Masato にお招きいただき、「ダンディズムとジェントルマンシップ」についてレクチャーをさせていただきました。

その後の日本橋エドグラン内でのワインバーでの懇親会もさらに盛り上がり、まる2日かけておこなった100枚超のスライド準備もたいへんでしたが、とても楽しい時間でした。

主催者のテラウチさま、ご参加のみなさまに感謝します。

?婦人画報.jp 「フォーマルウェア」連載第4回。先日おこなわれたアカデミー賞授賞式のドレスがテーマです。8人をピックアップして解説しました。こちらです。

 

?日本マナープロトコール協会「ブリリアントクラブ」で講演しました。テーマは「ファッションの力 ~ロイヤルファミリーから学ぶ」。満席、キャンセル待ちとなったそうです。入り口での消毒の徹底、参加者はマスク着用とウィルス防御態勢万全のなか、でも、楽しくわくわくした2時間を共に過ごさせていただきました。主催者、参加者のみなさまに感謝申し上げます。


(ご参加者さまよりご提供いただきました。ありがとうございました)

?Lecture.

 

 

?True Blue Association. (一青会)


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地引由美さん主催のラ・コゼット・パフメにお招きいただき、新刊記念を兼ねた講演をさせていただきました。六本木の国際文化会館にて。

14種類もの高級香水のそこはかとないよい香りで、満席のお客様とご一緒にたいへん充実した時間を過ごさせていただきました。

香水をテーマにした会であり、地引さんも14ブランドもの香水のサンプルを用意してくださていたので、選ばれた香水ブランドに関連のあるクリエーターの話を中心に進めました。


(Photo@ Yumi Jibiki)

56人のクリエーターひとりひとりに思い入れがあり、ほんとうは全員について話をしたいくらいでしたが!

本も用意していった分が完売+不足分まで出て後日お送りするという前例のない事態に…。ありがとうございます。

 


(Photo @Yumi Jibiki)

お一人お一人、心を込めてサインさせていただきました。

 

(Photo @Ms. Kaori Tanaka)

14種類もの香水のムエットを、互いに香りが混ざらないように参加者の人数分用意し、かつ、当日も重い香水ボトル14個も持参して会を盛り上げる地引さんの香水愛にはいつもながら目を見張ります。

 

主催者の地引さん、スタッフの方々、そしてご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。

 

*当日の模様は、ラコゼさまのサイトに。こちら

*アンケートもとりまとめいただきました。自賛めいて申し訳ないのですが、一部ご紹介させていただきます。

「大変おもしろかった。ファッション雑誌の文脈では切り離して語られがちな人たちを横断的な視点で語っており、さすがの企画力だと思いました。(中略)一部のファッション好きだけでない、より多くの人にわかりやすい語り口なので『アート志向』をめざして山口周など読んでいるビジネスマンにも聴いてほしいと思いました」

「とても楽しく勉強させていただきました。最後の『何のためにビジネスをしているのか』ということばが刺さりました。数々のイノベーターのお話を聞いて、自分のこだわりはとにかく表現する!ことが大事だと改めて感じました。今年は恐怖心を乗りこえることがテーマの一つだったので、結果を気にせずまずは行動に起こしてみようと思います」

「とても有意義な時間でした。内容ギッシリで、本当に来てよかったです」

「先生のお話が楽しくて笑いが絶えず、あっという間でした。もっとお聴きしたいです」

「本日のお話も期待どおりでした。香織先生も楽しそうにお話くださりいっそうなごみました。アパレル史、装いの歴史をながめていくと、まさに時を反映していることに気づかされます。格差、差別をとりはらい人が自由に生きるための模索をこの中にも感じることができました」

……などなど、多くのあたたかいお言葉をいただき、励まされました。多謝。

 

爆クラ! 第83夜。

テーマは「クラシック音楽とドレスコード」。ユジャ・ワンの衣装から日本のオペラ歌手の「結婚式お色直しドレス」まで爆笑の連続。

自分が好きではないハイセンスな髪型にされて涙目になりながらパフォーマンスして世界でその存在を認められる ⇒ 自分が好きな女子アナ的男ウケファッションに戻りその他大勢の一人に戻る(ほうが心地よい)

この残念なストーリーがいちばん刺さった。世界に跳びたいパフォーマーのみなさん、自分の好き嫌いのエゴ(ないしコンプレックス)など捨て、客観的な自己プロデュースに賭けてみませんか?


湯山玲子さんの実演つきの鋭いライブトークは「爆裂」という印象で、さすが、面白かった! 最高でした。

客席のレベルとテンションが高かった。デザイナーの横森美奈子さんもいらしてくださいました。音楽評論家の小田島久恵さん写真ありがとうございました。松田美由紀さんともご挨拶できました。香水エキスパートの地引由美さんもサプライズでいらしてくださいました。ほかにも各界のプロフェッショナルな方々が。3時間があっという間でした。みなさん、ありがとうございました?

 

☆終了後、どこのブランドかとお問い合わせが多かったシャツは、伝説のシャツ職人を擁するPETULAにてフルオーダーで仕立てていただいたものです。キリアン・ヘネシー風の高い襟をオーダーしました。袖口、襟もとは傷めばそこだけ作り直してくれるので、結果として長く着ることができるサステナブルなアイテムになります。

(おそれおおくもキリアン様の写真をもっていってオーダー。この襟と全く同じにするには、フランスのシャツ屋さんまで行かねばならないようです……笑)

シャツの襟もとに入れているのが、先日、アクリスのパーティーでいただいたツイリー型スカーフです。目立ちませんが、一枚、半襟のように入れることで「がっこうのせんせい」スタイルになることが避けられます(たぶん)。

湯山玲子さんプロデュースの「爆クラ!」第83夜のゲストにお招きいただき、話します。

12月20日(金)20時~

詳細は、こちら

 

テーマが「クラシック音楽のドレスコード」ということで、海外のクラシック音楽シーンの事情を探るべく、世界で活躍する指揮者、村中大祐さんに指揮者の視点から見たファッション事情をご教示いただきました。いつからなぜ指揮者は黒い詰襟なのか、日本の女性オペラ歌手はなぜ結婚式のお色直しのようなドレスを着るのか、舞台上のドレスコードは、観客は、照明は、各国の違いは、いろいろなことがわかり、目からうろこでした。クラシック事情の変化にイギリスの経済事情が大きく関与しているということも。さすが村中さん。ありがとうございました。当日は、伺った貴重なお話をさらに深掘りして、ファッション事情とからめて、ゲストの方にもご満足いただけるようなお話を届けられるようにしたいと思います。

いや私が心配しなくても湯山玲子さんが十二分に刺激的なトークを展開してくださることは間違いないのですが。

お楽しみに。

 

ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町でおこなわれた「紳士淑女養成講座」にご参加くださいましたみなさま、まことにありがとうございました。

 

レディーファーストの起源になった宮廷愛の恋愛技法、数々の食卓マナーの起源になった古代ローマや中世の慣習から、メディア未掲載の超最新情報まで。

 

好奇心旺盛な方に向けた新時代のライブ教養エンターテイメントとしてご提供させていただきました。

表層のハウツーをなぞるのではなく、起源を知ることで想像力が刺激され、心の安らぎを伴う本物の自信を得ることにつながると思います。

採算度外視でシャンパンを含むフリーフローのカクテルプランを作ってくださったザ・プリンス・ギャラリー東京紀尾井町の金光義丈さん、料理長の鈴木房雄さん、総支配人の芝田尚子さん、コンシェルジュの桃井忍さん、MCをつとめてくださった高木聖香さんはじめスタッフの方々。紳士の小道具を数々ご用意いただき、昼から夜への七変化をご紹介くださったばかりかマニアックな服の見方を披露してくださったハケットロンドンの大西慎哉さん。この日のためのドレスをデザイン・制作くださった心斎橋リフォームの内本久美子さん、中外国島の極上服地でジャケットを仕立ててくださった廣川輝雄さん。ロンドン最先端のポケットチーフテクニック「ターンブルフワラー」を伝授してくださった田窪寿保さん(ターンブルフラワーはギャラリーのスタッフの間で流行中です)はじめ多くの方々から惜しみないご協力を賜りました。心より感謝申し上げます。

ギャラリーのコンシェルジュはすばらしいのです。この日も衣裳のたたみじわを直前に発見してコンシェルジュにSOS。すぐにアイロンをかけて持って着てくださいました。困ったときの救世主コンシェルジュ。用がなくてもホテルに行ったらまずはコンシェルジュに挨拶をしましょう。

たくさんの写真をシェアさせてくださったゲストのみなさま、重ねてありがとうございました。

Worldwide Party Planner さまにお招きいただき、公開講座「ファッションプロトコール 洋装のドレスコード その理由と背景」を行いました。

学びに対して意欲的なみなさまとともに、とても楽しく充実した半日を過ごさせていただきました。

安部トシ子先生はじめ事務局のみなさまにお世話になり、心より感謝申し上げます。ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。

 

フォーマルウェアの知識に関する需要が大きくなり(某国のファーストレディによる致命的失敗が刺激になったようです。あのような恥をかきたくないので学びたい、と。なんと皮肉な)、近日中にハースト婦人画報社のサイトでフォーマルウェアに関する連載が始まることになりました。

読者のみなさまには、戦後まもない日本で定着した慣習ではなく、グローバル基準で装うという発想をぜひもっていただきたい。そのためにはまず、男性のドレスコードの基本を知っていただきたい(男性が基準になって女性の服装が決まるので)と切に願います。


こちらの本には、撮りおろしの明快な写真で解説しています。Verita Ironica よりお買い上げいただきますと、サイン入りの本を迅速にお届けできます。(Shop.jp へのお支払い手数料が少しだけかかってしまうこと、申し訳なく思っております)

また、12月7日の「紳士淑女養成講座」においてもドレスコードの基本中の基本からパーティーへの応用まで、ハケットロンドンのご協力によりわかりやすくお伝えします。インターネットにはまだ載っていない最新、ニッチな情報満載で「ドレスコードの教科書」(または「ロイヤルスタイル」)のおみやげつき。どうぞお楽しみに。

Visited Waseda University.

I gave a lecture on “Luxury Brand and Japan” as a guest lecturer.

 

It will be published around next spring.

 

朝日カルチャーセンター新宿「英国王室の伝統と先進性」には多くの方にご参加いただき、心より感謝申し上げます。

思いがけず、各界のプロフェッショナルな方々、第一人者の方々にもご参加くださっており、驚きとともにたいへん感激いたしました。

全員のお名前をうかがうこともできなかったのですが、お帽子とブローチのロイヤルファッションで装った素敵な方、終始笑顔でうなづいて聴いてくださった方々はじめ、熱心なゲストの皆様と濃い時間を過ごすことができました。

 

香水のエキスパート、地引由美さんからはすてきなお花をいただきました。とても嬉しいです♡

 

終了後の打ち上げ。地引さん、そしてやはりご多用のなかご参加くださった、「イデ・オム」の社長、西村京実さんとともに、パークハイアットで「お茶」をご一緒しました。


(美しくて行動力もあるお二人。左から西村さん、地引さん。夕陽を浴びてますますきれい。)

「お茶」のはずなのですがなぜかワイングラスになっておりますね。笑


パークハイアット41階からの崇高なほどの夕陽の眺め。今日がんばったご褒美をいただいたような思い。

 


とても絵になっていたカップルの背中。

 

講座をアレンジしてくださったスタッフ、ご参加のみなさま、書籍をお買い上げくださったみなさま、失敗談を笑い飛ばしてくれる大人の友人や家族、多くの方々のサポートに心より感謝します。

日本橋三越本店イベントへお運びくださいましたみなさま、ありがとうございました。

グローバルに通用するドレスコードの基礎知識のレクチャーのあと、社員モデルとともに、ビジネスシーンからレセプションシーンへの3分間変身をデモンストレーションさせていただきました。

どや感なポーズの写真で恐縮ですが、ご紹介したいのは服のほう、ということでご寛恕ください。

この日のスーツはアクリスです。上着をとると、半そでのレセプションOKなウェアになります。スカートの後ろスリットの深さもファスナーで調節できます。仕事中はスリット浅め、パーティーではやや大胆に、というアレンジも可能。


こちらのバッグはデルヴォー。ビジネスにもパーティーにも持っていける大きさで、絶妙です。これ以上、大きなバッグは、どんなビッグブランドであろうと控えたほうが。そもそも、ブランド(ロゴ)が目立つバッグはフォーマルシーンでは、NGとされています。デルヴォーはブランドが目立たないのでその点でもよいですね。

 

 

 

 

この日、お話しましたドレスコードは、「ドレスコードの教科書(洋装・和装)」に図表、写真とともに整理、紹介しています。

veritaironica.store.jp よりお求めいただければ幸いに存じます。配送手数料が200円かかり恐縮なのですが、ご注文を頂いた即日、または翌日に配、送しています。

尾州の毛織物の老舗、中外国島が満を持して展開するChugai Kunishima 1850 、新コレクションのお披露目会が、中外国島コンセプト・テイラーにて開かれました。

新しい製品の特性やコレクションボックスについてのマニアックな解説をする宮本雄三課長。彼が生地や糸をチェックするときの真剣さは度はずれています。

 


従来の生地サンプルの不便な点を解消し、「色鉛筆」のように箱を開けたらときめく生地見本。ふつうの生地が小型になっていると考えてください。広げると、前身ごろにあてて似合うかどうかチェックしやすい。

「スーツをめぐる誤解と真実」をテーマに、40分ほど話をさせていただきました。

個性的なゲストの方々がお運びくださいました。立ち見が出るほどの大盛況で盛り上がりました! ありがとうございました。上の写真の方は、VAN世代の方で、なんと「番」ハッピをお召しに。巾着も手作り、とにかく素敵で楽しいコーディネートでした。

宮本課長、ラジオパーソナリティのRieさん、そしてこれからご一緒に究極の理想を実現する日本製スーツを作っていくアルデックスのみなさん。

 

 

Chugai Kunishima 1850 ようやく幸先のよいスタートを切ることができました。さらに世界へ向かって、第二章へ。

 

初茨城県でした。「下妻物語」は10回以上は見ている大好きな映画で、一度訪れてみたいと思っていました。土浦駅に降り立った瞬間は、なかなか感慨深かったです。

会場は、結婚式場でもあるL’AUBE。

一般社団法人茨城県経営者協会 青年経営研究会令和元年度総会にて、「スーツをめぐる誤解と真実」というテーマで話をさせていただきました。

上は、茨城県議会議員でもある星田こうじさんがツイッターにアップしてくださった写真です。

経営者の方々は服装やその背景にある文化にとても関心が高くていらっしゃいます。実際に多くの交渉の場面で服装のもたらす効果を実感されるためではと拝察します。


ご自分で考えることが習慣になっている経営者の方には、「なぜ、こうなのか?」という起源と理由を解説することで、最終的には「ルール(慣習)」とどう距離をとるのか、ご自分で判断していただくことを心がけています。あたまごなしに、〇×をつけて「ルールではこうなっている」という服装指南をするのは、相手の知性と判断力を尊重していない失礼きわまりないことだと思っています。そのルールは誰がいつ決めたもので、いかなる根拠があるのか? どの程度、普及しているのか? それを問うことで自分で是非を判断することができ、ひいては本物の自信をもって行動することができると思います。

おみやげにいただいた、茨城名産の「干しいも」のセット。ひとつひとつ、味が異なって、自然の甘さが優しく、美味しい。砂糖を使っていない甘味というのは身体にも優しく、癒されますね。

懇親会も含め、とても楽しい一日でした。往復5時間超の日帰り遠足のようでしたが、遠路旅した甲斐がありました。お世話になりましたみなさま、ありがとうございました。またお目にかかれる機会を楽しみにしています。

3月のまんまるトークショーの概要が、本日発行の「まんまる」6月号に掲載されました。

もう6月号って…。2019年、折り返しですよ。

?連載「ファッション歳時記」第92回は「行き場のなくなる技術を活かせ」。(←Follow my Twitter) あと8回で100回です。

3月28日(木)、品川プリンスホテルNタワーで開催した「ブランド力」講座には、社会人ばかりかフレッシャーズ、学生さんにもご参加いただきました。年度末の多忙期、あるいはフレッシャーズや異動の方々の引っ越しシーズンに重なり、どうなるかとひやひやしましたが、おかげさまにてなんとか好評のうちに終了することができました。ありがとうございました。

以下は、この日のレジュメから。このほかに、メイクアップ講師の奥戸彩子先生より、参加者それぞれのお顔立ちにあったメイクやグルーミングのアドバイスがありました。男性のひとりは、ほんの少しのヘアクリームでアレンジするだけで激変。また別の男性は、眉頭のみを少し書き足すことできりりと変貌。ヘアメイクの効果を実感しました。

ブランド力向上講座

  • ブランドとは
       ・ブランド価値の構成要素
  • なぜブランド価値を高めることが大切なのか?
  • ブランディング = 見え方のコントロール
       ・ブランディングの落とし穴
  • 「人」のブランディング
       ・人を形づくる要素  ・ブランディングに必要なこと     ・シグニチャー・ファッション シグニチャー・グルーミング     ・新世代、新時代のブランディング
  • ビジネスで成功するための服装術:女性編 (基本・初級)
       ・ビジネスウーマンの服装心得
       ・上質な服は人生への投資
       ・スーツの選び方  ・インナー  ・靴
       ・最も効果的にして重要なアクセサリー
  • ビジネスで成功するための服装術:男性編 (スーツの基本)
       ・最も見られているポイント
       ・ジャケットのボタンの扱い方
       ・ゴージライン  ・Vゾーン   ・ポケットスクエア    ・ポケット ・シャツ ・袖口  ・トラウザーズ  ・靴下、ホウズ、靴
  • ブランド力を高めるアティテュード (基本)
       ・姿勢 ・お辞儀 ・アイコンタクト ・握手  ・NGしぐさ ・ことば ・SNS
  • ブランド力向上のためのマインドセット
       ・自分の価値の自覚
       ・幸運を運んでくるのは誰      ・本物の出会いとは
       ・人生を好転させる行動とは     ・「前例がない」と言われたら  ・批判、中傷に対する心構え     ・選択に悩んだ時   
  • ロードマップのどのあたり   ・人生はペルシャ絨毯     
  • 進化<Evolution>のイメージ   ・プレミアムとラグジュアリー

*常々言っていることなのですが、女性は男性のスーツの基本を知っておくべきだし、男性も女性のビジネスウエアのことを知るべきです。自分が着ない異性の服装など関知しない……なにか言ったらセクハラと思われる……という時代錯誤的な態度ではなく、チームの男女が互いの服装に関心を持ち、全員が向上することで、組織全体のブランド力を高めることができます。

来てくださった学生さんたちと。ありがとうございました。

多くのスタッフにもお世話になりました。お声掛けをいただいた株式会社ヒューマンブリッジの鈴木さん、赤木さん、佐々木社長。会場の準備などきめ細やかにお手伝いくださった品川プリンスホテルの鈴木さん、山崎さん、宮田さん、白石さん。そしてナチュラグラッセのメイククリームをご協賛品として参加者全員にプレゼントしてくださった株式会社ネイチャーズウエイの鳥海さん。あらためて、心より感謝申し上げます。

16日はアスプレイの「ロイヤルスタイル」トークショーのため、大阪へ参りました。

アスプレイはリッツカールトン大阪の中に入っています。リッツとアスプレイの関係は深く、リッツのお部屋のアメニティもアスプレイなんですね。

タダシのドレスの上につけているネックレスは、アスプレイのコズミックコレクションから「シューティングスター」。ピンクのシルクスカーフもアスプレイです。肉厚で上質です。そもそも創業者のウィリアム・アスプレイは、1781年、シルクプリントから事業をはじめているのでした。

アスプレイジャパンの中村之夫社長、PRのキャンドルウィックのノリコ・シルベスター社長と打ち合わせを兼ねたランチをいただきました。リッツカールトン内の新感覚広東料理「香桃」。

中国茶も桃が香るオリジナルなブレンドのお茶で、くせになるおいしさでした。前菜の盛り付けもこのように上品で華やか。

鶏肉のアーモンド揚げ。上品にカリッと仕上がっていて、美味です。

そしてもっとも衝撃だったのが、こちら、うなぎのチャーハン。なんと、くりぬいた焼きりんごのなかにチャーハンがつまっております。最後はりんごも食べることができる。独創的。

その後、リッツのロビーラウンジでMC役の野村雅夫さんと合流、最終打ち合わせ。野村さんのお母様はイタリア人だそうで、野村さん自身、よく外国語で話しかけられるそうです。そういう時には外国人のふりをするんですって。笑 野村さんはDJのほか、翻訳や映画評論など多方面でご活躍中です。

リッツ・カールトンの前で。左から中村之夫社長、野村雅夫さん、中野とんでノリコ・シルベスターさん。全身写真だとよくわかりますが、野村さんのトレードマークは、ベルボトム。70年代の音楽に影響を受けて、ずっとベルボトムだそうです。今ではベルボトムはレアで、渋谷にしか売っておらず、ずっとそこで注文していらっしゃるとのこと。ジャケットはZARA。ポケットチーフを入れてさらっとおしゃれに着こなしていらっしゃいました。

富山から戻った翌日には、三越日本橋本店での「三越のドレスコード」トークショーに出演しました。

3日連続のトークショーとなりましたが、むしろテンションがよい感じで保たれていてよかったです。

日本と世界のフォーマルルールのずれとその原因、メンズのドレスコードを基準として女性服が定まるグローバルルールについて話をさせていただきました。会場の熱気もあり、けっこう集中して話したので汗ばむほど。

スタッフと話し合い、三越の社員の方が実際にモデルとなって親しみやすい具体例を見せる、というスタイルにしたこともあり、とてもわかりやすく楽しかったと好評をいただきました(自賛で申し訳ありません。笑)。上の写真、左から小口さん、小西さん、中野とんで、齊藤さん、石渡さんです。

 私も「エレガントカジュアル」指定のときには、仕事先から会場へ向かうタクシーの中でどのようにしてパーティー仕様に変身していくかという実演をさせていただきました。

当日まで何度もスタッフと打ち合わせを重ねてきたので、達成感も大きいです。左は当日の司会も担当してくださった岡崎さん。右は志村さん。舞台裏でのきめ細やかなご高配をありがとうございました。

サプライズギフトも! レジィ―ナ・ロマンティコの社長、角野元美さんからゴージャスな花束をいただきました。届けてくださったのは、お嬢様の佳世子さん。なんと奇遇なことに、今、日本橋三越ではレジィーナ・ロマンティコの期間限定ポップアップショップを展開しているのでした(3月19日まで)。元美さん、佳世子さん、いつもながらあたたかなご配慮をありがとうございました。日本橋三越限定のジャケットもあるそうなので、みなさまもぜひこの期間に訪れてみてください。

Twitterでは、ご参加くださったお客様からとても報われるお言葉をいただきました。 ↓  (@kaorimode1参照)

「すごく分かりやすくって内容の濃い30分でした。これ、ただで見ていい質じゃなかった。最後沢山質問してしまったのは知らなかったから。ドレスは見るようにしていたけどメンズファッションを知らずにフォーマルは語れないんだと知った。この内容、20代で知るべきじゃない?」

「あ、20代じゃなくて、10代の方がいいかも。デビュタントは10代だもの!!(遅くとも20代、でもそれ以上の年齢でも知っておきたい) 三越さん!!これ、新宿伊勢丹2階やメンズ館とかでも聞きたい、聞いてもらいたい内容です。」

あたたかいお言葉に励まされました。ありがとうございました。

日本橋三越のパーソナルショッピングデスクを、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。「このオケージョンに、何を着ていいのかわからない」ときにぜひご相談を。ブランドの枠をまたいでコンシェルジュが提案をしてくれます。

北日本新聞主催の富山でのトークショー。2日間で80名様募集のところ、160名を超えるご応募があったとのことです。ありがとうございました。

ファッションを通して時代の先を見る、というテーマでの50分。おこなってきた取材の秘蔵写真など70枚近い写真のスライドをご紹介しながら話をさせてただきました。お客様のノリもよく楽しく盛り上がりました。

司会進行の西野由香さんと記念写真。

衣裳協力は総曲輪のmou。白いドレスはヴァレンティノ、シルバーのショールはブルネロクチネリです。このショールの輝きがまた素敵なのですが、写真で再現されないのが残念。

本当に多くの方々が惜しみないご支援をしてくださいました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。2日目もさらに楽しんでいただけるようがんばります。

ANAクラウンプラザの部屋から見える夕日。よく晴れたよい一日でした。

9日(金)、ペニンシュラホテルのきらきらルームにて、読売エグゼクティブサロンに登壇しました。

Yomiuri Brand Studioの高橋直彦様との対談という形で、「日本におけるラグジュアリーの潮流とメディア、その未来を語る」をテーマに話をさせていただきました。

ご参加くださいましたのは、外資系ラグジュアリーブランドビジネスに携わる、ほぼ160名の方々。

ここ1,2年ほど調べたり取材したり考えたりしてきたことのエッセンスを凝縮して全投入し、「点」の現象を社会背景とからめたストーリーとして構成してみました。

かなり準備にもエネルギーをかけた甲斐あって、終了後のパーティーでは多くの方々から「面白かった」「点が線になってつながった」「そういうことだったのか!と目からうろこが落ちてすっきりした」「謎の流行の背景がわかった」などなど、嬉しいお言葉を100枚を超えるお名刺とともに頂戴いたしました。こういうお言葉をいただくと、苦労も報われます。ありがとうございました。

夏頃からお話をいただき、Yomiuri Brand Studio の高橋さまほか、大勢のスタッフのみなさまと準備や打ち合わせを重ねてまいりました。ぎりぎりまで「もっともわかりやすい伝え方は」と考えていたので、パワポの最終バージョンが完成したのは当日朝6時((^^;))。こういう私のペースに寛大なお心でお付き合いいただき、お世話くださいましたみなさまに、あらためて心より感謝申し上げます。とりわけ、高橋さまには、やや先走り過ぎているかもしれない私のテーマのご提案を受けて、それぞれのワードを膨らますためのお話を考えていただき、対談を盛り上げてくださいました。重ねて、御礼申し上げます。

 

キーワードは、Diversion and Inclusion.  Street Luxury. Scumbro. Logomania. Nike. Virgil. Woke Models. Plus Size Models. Fair is Foul and Foul is Fair. Tacky.  Camp. Art&Sustainability. Creative Risk. Generous Capitalism. Tradition of Brand.  Recruit of Artisan. DNA of Brand. Japanese Brand. Global Standard of Fashion Journalism. Fashion as Liberal Arts. etc.

私がキャッチして新聞などに記事として書いてから、だいたい数年たってようやく広まるという現象がこれまで見られていることから(今さらノームコアとかゴープコアとか)、上のキーワードに関することも、日本で話題になるには数か月から数年かかりそうですが。日本での波が来ても来なくても、グローバルモードからキャッチできた波は引き続き、自分の解釈で媒体に応じた形で発信していきますので、どうぞ今後ともよろしくおつきあいいただければ幸いです。

 

 

Factelier ものづくりカレッジのライブレクチャー。

勉強熱心なゲストのみなさまと熱い時間を共有できて、ほんとうに楽しかったです。ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。

やはりファッション史のことを話している時がいちばん幸せだなー。デザイナーの情熱が憑依してくるように感じる瞬間があるんだよね。笑。

将来の進路に悩む高校生のご参加もありました。最後の質疑の時間に、「自分の好きなことをやって生きていたいけど、先生や周りの大人に反対される。どう思いますか?」という趣旨のご質問でした。

全く想定外のご質問で、将来ある高校生に無責任なことはいえないととっさに思い、お茶を濁すような答えしかできなかったけど。(何であれ仕事に就いたら、その仕事を愛する努力をするといいとかなんとか。)

誠実に答えようとすると、とても長くなりそうだ。何かの機会にまとまった原稿にするなり話をするなりしたいと思います。よい課題をいただきました。

仕事を楽しむ背中を見せて、彼らの未来に希望を与えるのも、大人の責任だな、と痛感した次第。

 

終了後も著書をご購入くださったお客様にサインをしたり話をしたりで延々1時間以上……。ありがたいことですね。

ご参加くださいましたゲストの皆様、ファクトリエ社長の山田敏夫さん(写真左)はじめスタッフのみなさまに、あらためて、心より感謝します。

ぜひファクトリエさんに作ってほしい仕事服があるので、デザイン画をきれいに描けるようがんばります。Factelier / Kaori Nakanoのダブルネームで洋服を出してもらうという新たな夢ができましたよ。笑

 

 

 

 

 

 

6月に日比谷でおこなわれました、Nikkei Style Men’s Fashion Salon の採録が公開されました。こちらです。

もう丸の内周辺ではスーツ着てる人が歩いていない夏休みに入ったタイミングでこれを公開するというのも(^^;)

 

 

 

美容室Zeleネットワークのスーパースタイリスト講座。真夏の240分、今年も楽しく終えました。

午前中は最近のトレンドワードとセレブリティヘア。午後は、時代を作ったスタイルアイコンやデザイナーについてのレクチャー。

こんなワードを聞いて、髪型が連想できますでしょうか? Messy Bun.  Blunt End.  Growing Out Shag.  Super Sleek. Lob. どれも、ここ1年くらい頻出しているヘアスタイルに関するトレンドワードです。今は、反エレガンスの時代なのかな、という印象。でも、流行は刻々と変化し、らせん状に「次」へと進んでいくはず。

スーパースタイリスト候補のみなさん、がんばりましたね! 楽しい講座だったとはいえ、さすがに終了後の記念写真では(私が、ですが)疲れが出ておりますな。

来年もより充実した講座ができるよう、研究を怠りなく続けたいと思います。

 

 

秋のイベントの打ち合わせや会議なども続きます。高輪の日本庭園は静かな別天地です。

こちらはザ・プリンスさくらタワーの「チリエージョ」から臨む景色。

新高輪プリンスホテルのロビーラウンジMomiji からは、プールも見えるうえ、ピアノ生演奏にも癒されます。おすすめの涼みスポットです。

 

Nikkei Style メンズファッションチャンネル主催「夏の装い直前講座」。日比谷ミッドタウンにて。定員をはるかに超えるご応募があったとのこと、200名近いお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。

私は夏のビジネススタイルについての基調講演をさせていただきました。

夏のビジネススタイルにおける日英の試行錯誤の歴史、そもそもなぜ国がビジネススタイルを規定するのか、明治時代から変わらぬ政府の態度とはなにか、というような総論から、

クールビズあるある疑問点と題した具体的助言、そしてブランディングにおける服装の重要性、なぜ個人もブランディングが必要かというマインドセットの話にいたるまで。

ビジュアル資料もぎっしり詰め込みました。楽しんでいただけたかな。

 

スタイリストの森岡弘さんは、Nikkei Style メンズファションチャンネル編集長の平片さんと、カジュアルスタイルについてのアドバイスを対談形式で。

スポンサー企業様から、ご参加のお客様へのお土産もたくさん! ELGC株式会社 ラボ シリーズ様、三越伊勢丹さま、メーカーズシャツ鎌倉さま、REGALさま、ありがとうございました。

(お隣が森岡さん) テーマがメンズファッションなので、昨年仕立てたホワイトスーツに今期のカルバンクラインのインナーを合わせてみました。それにしても、私がメンズスーツを着ると宝塚感が拭えないのはどうしたものか。そういえば徒歩1分圏内に宝塚劇場が。

 

 

 

夕方はそのまま徒歩3分のペニンシュラに移動し、ドレスに着替えてヘアもチェンジで女装してフォーマルウエア文化普及協会のパーティー。この日はご協賛いただいたインターモードKawabe さんが扱うプラダとフェラガモの香水のプレゼンテーションをするというミッションを背負っておりましたので、おまけとして香水のつけ方講座をおこないました。なかなか盛り上がりました! 


ご参加くださいました方々には、Intermode Kawabe さまより香水サンプル4種類がお土産としてプレゼントされました。

男性は、お腹まわりの清潔な素肌に直接なじませるのが〇。女性に関しては……ココシャネルは「キスしてほしいところすべて」につけろと教えてますが(笑)「香害」扱いを避けるなら外出先でのつけ足しは足首がおすすめ。高湿の日本では「少なめ」が常に正しい。ご協賛くださいましたIntermode Kawabeさま、ありがとうございました。

ペニンシュラのスカイバンケットは夜景も美しく、おもてなしもスマート。なんと、スカイバンケットは高層階なのに外に出て外気を浴びることができるんですね。
タキシードメンズと記念写真。長い長い日比谷の一日でした。関係者のみなさま、ご参加くださいましたみなさまに心より感謝します。

 

 

 

 

 

男性の服装講座は頻繁に行っていますが、女性ビジネスパーソンの服装講座を初めて行いました。

男性のビジネスウエアほど明文化されたルールがない分、女性のビジネスパーソンの服装指南は難しいところがありましたが、何人か現場の方々にヒアリングをおこなったりアメリカの「古典」を参考にしたりして日本の30代前後くらいのビジネスパーソンに適用できる考え方を整理して話してみました。

同じ服装をしても華やかでよいと見える人と派手すぎると反感を買う人がいる。同じ「控えめ」にしてもシックに見え信頼される人と地味すぎて埋没してしまう人がいる。メイクや姿勢、自信などに印象を大きく左右されるのが女性ビジネスパーソンの服装の難しさでもありましょうか。今後の課題盛り盛りです。

実はこのお仕事のオファーがあった直後くらいに、女性のビジネスパーソンが成功するための服装術の本の監修をするお仕事をいただいたのですが、まさしくその本が、上で挙げた「古典」だったのです。あまりのシンクロニシティにちょっと驚いていました。本のほうは、アメリカで20年前に発売されたもので(さらにその10年ほどまえに改訂前のバージョンが出ている)、おそるべきことに、内容がほとんど古くなっていないのです。アメリカのビジネスパーソンが20~30年前に悩んでいたことが今の日本の企業で働く女性の悩みの種になっているということか。だって今のアメリカのビジネスウエアと聞いて連想するのは「Suits」のジェシカ・ピアソンやドナやレイチェルだよ。笑



 

 

講演後の恒例のおつかれさま一杯、渋谷HUBにて。ほぼ満席のお店が全員、外国人でした。雑多ななまりの英語がとびかう状況、なつかし。鉄板のパブフード。

東京芝ロータリークラブから昼食会の卓話講師としてお招きいただきました。東京プリンスホテル「ゴールデンカップ」にて。

「スーツをめぐる誤解と真実」について話をさせていただきました。

スーツを着慣れていらっしゃる錚々たるロータリークラブのメンバーの方々ですら、意外と「誤解」の多い、スーツをめぐる「常識」や慣習。ましてや、多くの方々は、「慣習」だからととくに意識を向けることもなく着られているのだと想像します。


ご紹介くださったのは、プリンスホテル東京シティエリア統括総支配人の武井久昌さんです。ありがとうございました。

東京プリンスホテルのフロントロビーのお花。ロビーに漂うアロマの香りにもいやされます。

 

その後、日比谷ミッドタウンで行われるイベントでの基調講演の打合せや、来年の新刊の打合せなど。ワクワクする機会を与えていただけるのは本当にありがたいかぎりです。未来への種まきのチャンスをいただけるときにこそ足元で進行中の仕事も着実に終わらせていかないとですね。日々綱渡りですが、一歩ずつ正確に歩むことを忘れずがんばります。

“Custom is second nature.” (By Saint Augustine)

新高輪プリンス「飛天の間」といえば、松田聖子さんがディナーショウをしたりFNS歌謡祭がおこなわれたりする、1000人収容の華やかな会場なのですが、なんとそこでレクチャーをするという幸運に恵まれました。

この天井の迫力ときたら。それこそ「天に飛ぶ」ようにテンションが上がります。

ギリシア建築かという柱、豪華絢爛なシャンデリア、靴がめりこみそうなカーペット。昭和の豪奢といった雰囲気の会場でお仕事できたのは、ラッキーなことでした。

1時間のレクチャーのためにかなり念入りにたっぷりと資料を用意していったのですが、このようなスケールの会場では、「何を話すか」もさることながらむしろ「どのように話すか」のほうが重要なのだと気づきました。

スピード、間、抑揚。内容をやや減らし気味にしても、「どのように」の工夫と努力に時間を費やした方が届きやすい時もありますね。

頭ではわかってはいるつもりでも、実際、現場で仕事をしてみると、本当の意味で身にしみて「わかる」。反省点も多々ありましたが、経験は次の機会に活かします。

集中が続いた仕事のあとの一杯は、また格別ですね。

新高輪プリンスホテルのロビーは、「コンテンポラリージャパン」をテーマに、セクシーな空間に生まれ変わっております。Design Studio Spin が手がけられたお仕事。Zakuroの改装や、Table 9はじめ、国内外のラグジュアリーな空間のデザインを手がけていらっしゃいます。

プールを囲む庭園の眺めも、昼と夜で一変し、脳内別世界につれていってもらえます。

It’s impossible to explain creativity. It’s like asking a bird, ‘How do you fly?’ You just do. (By Eric Jerome Dickey)

東京銀座ロータリークラブの昼食講演会にお招きいただき、登壇しました。銀座東武マリオットホテルにて。

 

テーマは「時代をつくりあげたデザイナー、そのスタイルと言葉」。時間の都合上、いつの「時代」に絞ろうかと考えたのですが、1970年前後に創業しているブランドのデザイナーをとりあげました。

この時期に創業しているブランドのデザイナー(創業者)は、ちょうどいまそろって高齢にさしかかり、事業継承問題に悩んでいるんですよね。このアプローチであれば、「ファッションは詳しくないけど」とおっしゃる経済界の重鎮の方々にも関心をもっていただけるのではないかと思いました。

約100名近いご参加メンバーの方々のなかには、銀座の老舗や有名店の社長さんも多くいらっしゃいまして、このような場でお話できたこと、たいへん光栄でした。東京銀座ロータリークラブ会長の芦原太郎さん、ご紹介くださった炭谷太郎さんはじめお世話くださいましたみなさまに、心より感謝申し上げます。おかげさまでとても楽しませていただきました。やはり直接、反応が感じられる講演のお仕事は格別に好きだなあ。 

 

昨年の、交詢社での「ダンディズム」講演が好評だったとのことで、こちらに呼んでいただきました。ありがとうございました。一回、一回の仕事を心をこめてやっていくことが次へのご縁につながるものですね。

 

(ブランドの事業継承問題に関しては、ここ2~3週間ほどずっと研究テーマとして追っており、原稿のほうも、活字媒体に掲載予定です。近日中にお知らせします)

 

 

こちらは自宅の近所の桜トンネル。桜満開、春爛漫ですね。今年の桜はいつもより白っぽい印象。

 

 

The Show must go on.

 

ラ・コゼット・パフメ第10回のゲストとしてお招きいただき、「ファッション史から読み解く香水」をテーマに講演しました(25日)。日仏会館にて。21種類もの香り(新製品の試香を加えればそれ以上)を試しながらの濃厚な120分でした。

参加者のレベルが高く、美容・香水のプロフェッショナルの方のみならず、会議通訳の方、広報の専門家、空間デザイナーなど、各分野の勉強熱心な方がずらり。専門家ではなくとも関心の高い主婦の方やブログ読者の方もいらしてくださり、熱心にノートをとりながらご参加くださいました。

一番の驚きだったのは「20年前、駒場で中野先生の授業を受けていました。もう一度ぜひ先生の歯切れよい講義が聞きたくて今日はやってまいりました」と言ってくださったお客様(にして元学生さん)。20年前の駒場。東大教養学部で英語の非常勤講師をしていた頃です。一クラス100人程度の授業だったのでお一人お一人は覚えていないのですが、なんとまあ。どこでどんな風につながるかわからないものですね。あの頃も一回一回の授業に準備の時間をかけ、学生の関心をひきつけておくために細部まで工夫を重ねていました。(同僚には、時間の無駄、と笑われながら。)こうして20年経ってそのように記憶し、わざわざ来てくださる元学生がいる。当時の「無駄な努力」が少しだけ報われたようで、感無量でした。

男性の参加者も3名いらして、彼らのコメントも鋭く、ユニークな見方に盲点をつかれます。

たとえば、No.5がたっぷり配合された合成香料アルデハイドの原料香に対し、男性からは「カブトムシのにおい」とのコメントがあったのです。そして賛同するもう一人の男性。これには意表をつかれました。まさかのカブトムシ。シャネルNo.5が男性ウケするのは、実はそのあたりに理由があるのか?!(子供の頃遊んだ、なつかしいカブトムシの匂い……って? 笑) ほかにも仰天ものの例えが多数あり、参加者の表現力にうなりました。

 

主宰の地引由美さんは、多数の香水ボトル現品をご持参くだったばかりでなく、下準備として人数分のムエット(試香紙)に試香用の香水をつけてご用意くださっておりました。おかげさまで、ぎっしり詰め込みの内容だったにも関わらず、ムエットの用意に手間取ることなくスムーズに話を進めることができたのです。感謝!

最後には大輪の薔薇(All for Loveという名)までご恵贈いただき、感謝感激。忘れがたい一日になりました。ご参加くださいましたみなさま、主宰者の地引さん、そしてきめ細やかな心配りでサポートしてくださったアシスタントのみなさまに、重ねてお礼申し上げます。

 

 

 

 

 

近年盛んな企業アロマの話に関連付けて、ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町で使われているオリジナルアロマを入り口で焚き、みなさまをお迎えしました。日本らしさ+最先端というホテルのイメージをより鮮やかに脳裏に焼き付ける、深みのある上質感と落ち着きを感じさせるアロマです。フランキンセンスの効果が比較的強く出ることもあって個人的に気に入っており、自宅ではリピート使いしています。(ザ・プリンスギャラリーのベルデスクで購入できます。) 機会がありましたらホテルに足をお運びいただき、この香りを体感してみてください。

フランキンセンスはキリスト生誕の際に東方の三賢者から贈られた三つの贈り物のひとつで「偉大なる預言者となるように」との願いがこめられていたと伝えられています。インスピレーションを冴えたものにしたいときにはおまじないがてらフランキンセンス!です。

 

<追記>

ラ・コゼット・パフメのウェブサイトにも、ご参加くださいましたみなさまのお写真を中心に詳細が紹介されています。

 

 

 

Forbes Japan Women Award 2017 。たいへん晴れがましい席のトークセッションに参加させていただきました。

IWC様、Forbes様、モデレーターの谷本有香さん、ご一緒させていただいた杢野純子さん、武井涼子さん、そして公の場での言動はこうあるべきとインスパイアしてくださった宇宙飛行士の山崎直子さんに、心より感謝申し上げます。

壇上で強調したかったことの一つは、スポットライトを浴びることなく、それでも笑顔で誠実に仕事をしている女性たちへの感謝とエールでした。個人的なレベルで言えば、数百人分の出席票の管理や印刷物の手配などの事務的なお仕事を、いつも笑顔で完璧に仕上げてくださるスタッフの皆さま。自分ラストで家族を支えた母。校閲・進行ガール。各社にもいらっしゃると思うのですが、「縁の下の力持ち」の女性が支えてくださってこそ、たまたま「リーダー」になった方の活躍もあろうかと思うのです。「女性の活躍」が称揚されることで、表舞台に出ない女性たちがかえって卑屈な感情をもったり、寂しい思いをしたりすることは、決してあってはなりません。常に陰で支えてくださる女性(男性)への感謝と敬意を伝えることだけは、暑苦しいと言われようと、続けたい、とあらためて決意しました。

すばらしい機会をいただき、本当にありがとうございました。


(左から、谷本有香さん、武井涼子さん、山崎直子さん、中野香織、杢野純子さん)

 

7月28日に交詢社でおこないました講演「ダンディズム、その誤解と真実」が収録された「交詢雑誌No.629」が発行されました。

なんと22ページにわたります。福澤武・評議員長(福沢諭吉のお孫さんにあたる紳士です)の開会あいさつから始まり、福澤評議員長の締めの謝辞にいたるまで、ほぼ全部が収録されているという迫力です。これまで「要旨」は活字になることはありましたが、全部が活字として残ることはあまりなく、無意識に口から出てしまう言葉に対しても、いっそう慎重になっていかねば、と冷汗とともに自戒。

紳士というのは具体的な指導はせずとも、その存在と振る舞いだけで相手をおのずからあるべき方向に導いてしまう力をもつ人をいうのですね。講演の前、最中、講演後にいたるまで本物の品格にあふれた社交クラブでした。

発行は 一般財団法人交詢社。

9月27日におこなわれました日本経済新聞電子版The Nikkei Style 主催のメンズファッションサロン。丸の内Isetan Salone にて。

お話したことの一部が記事になりました。こういう堅苦しい論調ではまったくなかったのですが、そこは日経ブランド、このようになるのですね。

お時間のゆるすときがあればご笑覧くださいませ。こちらです。

メンズスーツの話でしたので、メンズスーツをアレンジして着ていきました。
スーツは廣川輝雄さん作で裏地を真紅にしていただいています。インナーはタダシショージのビッグスカーフ(をブラウス風に巻いただけ)、靴はドル&ガバです。

 

Tokyo Classic Night. すばらしい一夜になりました。ご来場くださいましたゲストのみなさま、ありがとうございました。

そして東京ステーションホテル、ISETAN MENS、グランドセイコー、サントリー各社のみなさま、MENS EX の編集部のみなさま、打合せ、準備の段階から当日のきめ細やかなセッティングにいたるまでプロフェッショナルに進めてくださいまして、ありがとうございました。

それぞれのスタッフの、予期せぬ「ひと手間」が加わり、完璧な瞬間が生まれました。その「ひと手間」には、情熱とか愛とか思いやりといった言葉(なんか照れくさいが)で語られるような、あたたかさを感じました。

 

大野編集長&平澤副編集長コンビのラストを飾るお仕事にご一緒できて、光栄でした。期せずして涙と感動の卒業式ともなりました。

10月より、大野さんは「家庭画報」副編集長となり、平澤さんはMEN’S EX WEB版の編集長となります。MEN’S EXの新しい編集長には、Begin編集長をつとめていらした金森さんが就任します。この日は金森さんもゲストの方に向けて短いご挨拶を。

着物ドレスは、北海道の着物デザイナー、下澤佑介さんがデザインするDahliantyのものです。(Dahlinaty/ダリアンティー、http://dahlianet.com  北海道札幌市西区山の手1条4丁目1-2、Tel:011-621-0040 。着物ドレスのオーダー、販売だけでなく、レンタルもおこなっています)

東京駅の真上に位置する東京ステーションホテルの部屋からの朝の眺め。

28日、交詢社 午餐講演会でお話をさせていただくという光栄に浴しました。

交詢社とは、銀座6丁目バーニーズの入っているビルの9階にある、日本最初の実業家紳士社交クラブ。

福澤諭吉が提唱して以来の、長い歴史を持ちますが、昨年、かつての建物の品格をそのままに保つ形でリニューアルされています。レッドカーペット、シャンデリア、重厚な木、高い天井。クラシックな時計やカレンダー。こんなに品格のある落ち着いた空間があるのかと感動しました。

福澤諭吉のお孫さんにあたる、名誉顧問の福澤武さまほか、理事の方々と同じテーブルでランチを一緒にいただいたあと、平均年齢75歳(なかには100歳超えの方も)という130名ほどの紳士を前に「ダンディズム その誤解と真実」をテーマに60分の講演でした。伝統的に質疑応答はありません、と言われておりましたが、すみません、伝統を破って私の方から2名ほどの方に質問させていただきました。「前例がない」と言われると、(許されると判断した場合のみですが)つい前例になる行動をとってしまうのです。

ふざけたタイトルでしたが、みなさまさすがに知的水準が高く、寛容で、すぐに理解し、とても面白がってくださいました。終了後も「シャツの胸ポケット」の話などでひとしきり盛り上がり。楽しい時間となりました。

 

 

記念写真をレッドカーペットの階段で撮っていただきましたが、内部の写真公開は禁止ということですので、アップする写真はありません。

(アイキャッチ画像は、旧白洲次郎邸)

図書館もあり、「酒場」もあり、ビリヤードもある、限られたソサエティの紳士だけのジェントルマンズクラブ。「女性」は巨大な4枚の絵画としてのみ存在。緊張感がありながらもすばらしい空間でした。入会するためには45歳以上でなくてはならず、2名の会員の審査が必要。かつてはイギリスのブラックボール制度(入会反対の意思は黒球を投じる)にならって囲碁の「黒石」投票をしたこともあるとか。笑

ここはドレスコードも厳しく、ジーンズやポロシャツは禁止。ポロシャツを着てきた場合は、入り口で襟付きのドレスシャツに着替えさせられるそうです。

伝統と格式を誇る、リッチで知的な世界で講演させていただきましたこと、貴重な思い出になります。心より感謝申し上げます。

 

 

 

うめだ阪急のプレミアムウォッチフェア。

IWCの南出留理さんのスマートで的確な進行と解説のもと、Code of Beauty, Code of Lifeについて話をしてきました。IWCのコード・オブ・ビューティーとは論理であり、それは黄金比や「生命の花」などの数学的な規則的パターンを基盤にしていること。そこから出発して、ダ・ヴィンチに関わる人、ダ・ヴィンチの各モデルが連想させるさまざまなスタイルアイコンにおけるCode of Life のお話など、私の勝手な連想もまじえつつ。

 

どうも反応が薄いかな……まずかったかな……(時計のメカニカルな話を期待していらしたゲストの方には見当違いな話だったかも……笑いどころ?も思い切り外したし……)と思って落ち込んでいたら、終了後、ひとりの女性がやってきて「75歳ですが、今日の話を聞いて人生を変えようと思いました」と。

感激しました。
こういう方がたった一人でもいてくださると、少し報われた感がありますね。私も感想はできるだけ伝えるようにしようと心に誓ったできごとでした。ありがとうございました。

他社ブースですが、一着50億円といわれる宇宙服や、

日本初の「機械遺産」に認定された腕時計も展示されていました。「ローレル」という名前が大正ロマンっぽくていいですね。

豊かな時計の世界を楽しませていただきました。時計については学べば学ぶほど奥が深いことをあらためて実感しました。

ゲストのみなさま、およびお世話になりましたスタッフのみなさまに、心より感謝申し上げます。

昨年の秋におこなわれました銀杏会での講演会の概要レポートです。銀杏会 

銀杏会 3銀杏会 2細部まで詳細に再現してくださっていて、恐縮です。

ほとんど字が小さくて見えませんね。ごめんなさい。「ファッション学」のところだけ、以下に抜き出します。

【ファッションを「時代を、社会を、人を、あなたを形づくるもの」と定義している。「あなたを形づくる」構成要素を考えると、職業や社会的地位もさることながら、服/ヘア・メイク・グルーミング、食事・睡眠・生活習慣、ことば・教養・知識、立ち居振る舞い・表情・作法、つきあう人・住む環境、政治や経済がつくる社会環境、本・映画・音楽、マインドが大事である。こう考えると段々倫理学に近くなってくる。心の持ち方が変わると人は見え方も変わる。学生の成長を見ているとそう実感する。「InputOutputを繰り返す、ActionReflectionを繰り返す、SocialSolitudeを繰り返す、Be PreparedChallengeを繰り返す」ことにより人はアイデンティティが強くなっていく。学問の最終目標は「想像して愛すること」。異文化を受容して理解して愛すること。ひいては世界平和のためにあると思っている。】

 

青臭くてしつれいしました。

 

ところで、銀杏は英語でGinkgo 。ぎんなんは、Ginkgo nutと表現します。

11日の半・分解展記念トークショーの内容の一部が、Dress Up Men のサイトにアップされました。

第一部 歴史編はこちら

第二部 テイラリングの現状と未来編はこちら

とりわけ、第二部の話は現場の生々しいお話は貴重。「手縫いの服など要らなくなる」未来に、テイラーが生き残るためにはどうすればいいのか。テイラーばかりではない。人間の手による仕事の多くがテクノロジーにとってかわられる時代に、仕事を続けていくためにはどうすればいいのか。

考えさせられました。ご覧くださいませ。

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11日(日)に行いました半・分解展トークショー 。

専門度の高い、長時間にわたる話にもかかわらず、約100名もの熱心なゲストにご来場いただきました。この日のために鹿児島から飛んでいらしたお客様もいらっしゃいました。

濃い2時間半でした。ご来場のみなさまありがとうございました。

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 (左から テイラリングコンサルタントの吉田大輔さん、パンタロナイオの尾作隼人さん、中野、長谷川彰良さん )
展示会場には人がひしめき、写真を撮ったり、議論し合ったりする活気ある光景が見られました。「分解してみる」って、けっこう男の子心をくすぐるものなんだ……ということを、ゲストを観察していて感じました。
 
ひとりのマニアックなパタンナーの情熱をつきつめた、前代未聞の展覧会、企業のスポンサードもないのにこれだけ人を集めたのは大成功と言っていいと思います。彰良くんおめでとう!
ストーカーといってもかならずしも悪い例ばかりではなく、ごくまれに、お宝のようなストーカーもいる。
寛大になること、オープンでいること、熱意には耳を傾けてみること。を心がけたことによって、押しかけ弟子からたくさんのことを学びました。笑
こんな志と情熱の持ち主につきまとわれるほどの仕事をさらにさらにしていかなくてはね!
尾作さん、吉田さんの現場のお話も生々しく、多くの業界にあてはまる話として、示唆に富んでました。

 

またどこかで機会に恵まれれば、お二人のお話の概要を紹介したいと思います。

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(手前のクッキーは、今回の展示記念に彰良くんが作ったヴィンテージ服クッキー。背後にあるのは、鹿児島からのお客様にいただいたおみやげです。ありがとうございました!)
ゲストのお一人からの質問。フロックコートが第一次世界大戦後に着られなくなったのはなぜか? これに関して、時間ができしだい調べてみますね。しばしお待ちくださいませ。

リーガロイヤルホテル大阪「エコール・ド・ロイヤル」でのファッション学講座、大きな、確かな手ごたえを感じ、達成感、幸福感に満たされて帰途につきました。

レジーナ・ロマンティコ社長の角野元美さんからは、ゴージャスな花束をいただきました。ありがとうございました!
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ご多用のなかご参加くださいましたみなさま、リーガロイヤルホテルのスタッフのみなさま、とりわけ内池まさ子さん、蓮見里香さん、ほんとうにありがとうございました。

話したり書いたりすることで名前と顔が少しだけでも出ていると、たいしたこともない程度の私ですらとんでもないところから足を引っ張ろうとする輩もいて、日々、雑音に負けないよう自分の心を強く保つ努力をしているのですが、今回のように、顔の見えるお客様に対して確かにことばを届けることができたと実感できる経験を積み重ねることが、最大の心の安定につながります。おそらく方向は間違っていない。と信じることができました。異端呼ばわりされつつもこのまま淡々と着実に参ります。ひとつひとつ、一瞬一瞬の積み重ねがあるのみ、ですね。この日の出会いに、心より感謝します

 

この日の講座でも紹介したのですが、どん底を生き抜いたジョン・ガリアーノのことば。

「たくさんのことと向き合い、『一歩一歩』とか『一日一日』という考え方を学んでいった。それまで『一日一日』なんてまったく頭にない生活をしていたんだ。『未来』と『過去』にがんじがらめになっていた。『今』を生きていなかった。だけど現在は、一瞬一瞬を感謝しながら過ごしている。(中略)私が今、ここにこうしていられる、それだけのことがどれほど幸せなのかに気付いたんだ」(WWD 2016年3月21日)

 

ホテルはもうクリスマスムードでした。

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銀杏会(東大OB会)から講演依頼をいただき、こんなタイトルで講演してきました。神保町の学士会館にて。icho
配布された案内には「異色の講師」と紹介してあるし、司会の方は「東大卒業の女性のなかではおそらくもっとも変わった人」と紹介するしで(本人はいたって普通に生きているつもりですが)、場違い感もマックスでしたが、ここまできて遠慮しててもしょうがないので、楽しませていただきました。

聴き手は会社社長を退任、官公庁の役人を退官、医師、会計士、といった70オーバーの男性がほとんどで、そのような方々に「ダンディズム」の話をしてきたわけですが、これが意外と大うけで、熱心にメモを取る方もいらして、こちらがかえってびっくり。

メインテーマの「ラグジュアリーに生きるヒント」よりもむしろ、合理的にできているスーツのルールの話や、イギリスの皇室メンバーのスーツの着こなしの話が、意外にも、喜ばれました(「今までの服の疑問がすべてクリアになった」とか「毎日スーツを着てきたが、これまでの70年間そんなことを考えたこともなかった」とか「チャールズ皇太子を見る目が変わった」などのコメントをいただきました……。ファッション業界以外の、多くの男性にとってはそういうものなのかもしれませんね)。

本も完売御礼。盛り上がりの勢いで、二次会にもお誘いいただき、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。会長からは、「今まで経験したことが少ない、新鮮な刺激的な内容だった」とのお言葉をいただきました。ほめられたのか、呆れられたのかはわかりませんが、このまま「異色」でGO!と背中を押していただいた思いがいたします。

お招きいただき、ほんとうにありがとうございました!

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☆来週のリーガロイヤル大阪講演も、目指すところは同じテーマです。「あなたを形づくる」ためのファッション学に、ぜひ一歩、足を踏み出してみてください。関西方面の方、ご来場をお待ち申し上げております。

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明治大学リバティアカデミー(公開講座)、コーディネートしたビジネス講座、放送作家・野呂エイシロウさんによる「戦略的PR」講座、満員御礼の上、たいへんな熱気のうちに全三回が終了しました。

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業界の固有名詞や生々しい裏話、驚きの実話などを早口で披露しながら受講生を笑わせつつ巻きこんでいく講座は、毎回、あっという間に時間がたち、30分以上質問の嵐が途切れないという盛り上がりを見せました。noro-4

受講生のみなさま、事務局の方々、野呂先生、ありがとうございました。

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J Quality × Dress Up Menのトークセッションには、定員を大幅に超えるご応募をいただき、大勢のお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。

レナウン・ダーバンの志村裕之さん(右端)、オンワード樫山・五大陸の大圃祐二さん(右から二人目)、三陽商会・100年コートの梅本祐助さん(左から二人目)、それぞれに情熱的、かつ整然とスーツやコートに秘められた技術と思いを語り、純・日本産の質の高さを具体的に知る画期的な機会となりました。

J Qualityとは、「織り・編み」「染色整理」「縫製」「企画販売」このすべての過程を日本国内でおこなった商品に与えられる認証制度です。このたびは、100年コートがグランプリを受賞、五大陸がプロフェッショナル賞を、ダーバンがクオリティ賞を受賞しました。
お三方とも、自社ブランド云々をこえて、高品質の日本製のスーツやコートのブランド価値と信頼を世界基準にするという使命感に本気で燃えていらっしゃいます。日本国内の産地や工場の灯を消さないためにも、がんばりぬく、という決意の表明に感動しました。
日本のスーツはセンスが、という声を数年前まで聞いたことがありましたが、いやいや、実際にこのお三方が着るスーツのなんと素敵なこと!! 間近で見るとさらに美しいのです。あとは国内外への正しい発信、Dress Up Menをはじめ、ビジュアルや動画で、言葉の壁を超えた発信を積極的に続けてください!
個人的には、常日頃から「カワイイ」や「アニメ」ばかりがクールジャパンではない、「ジュンアシダ」や「ミキモト」に代表されるような、世界に通用する大人のエレガンスの世界がある、ということを言い続け、次回の大学公開講座でもテーマにしますが、そこにぜひ、大人の男性が着るJ Qulaityのスーツやコートも加えたい、と思った次第です。

林信朗さんの鋭くユーモアあふれるツッコミが最高でした!

ゲストのみなさま、関係者、登壇者のみなさま、ほんとうにありがとうございました

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WWD 10 月17日号(Vol.1940) に、6日におこなわれた旭化成×Dress Up Menのイベント模様が掲載されています。

wwd-10-17プチうれしい。WWDさんありがとう。

胸のすくような秋晴れに恵まれた土曜日、京都女子大学での半・分解展&トークショーで京都日帰りでした。

東京から、名古屋から、福井から、福岡から、神戸から、大阪から、ヴェトナムから、120名を超える方々に来場いただき大盛況、楽しい交流の機会をもてた、忘れがたい一日となりました。

トークショーも楽しんでいただけたようで、大勢の方々に本を買っていただきました。心より感謝します。(講演後の本の売れ行きは、お客様満足度のシビアなバロメーターとなるのです。)

ご来場くださいましたみなさま、支えてくださいました京都女子大のスタッフのみなさま、ありがとうございました!10-15-2016-2

一般のコスチューム博物館では、手袋をしてさわることも許されない貴重な歴史的資料である服に、ざくっと鋏を入れて分解してみた。この蛮勇あってこそ出てきた新しい発見の数々。
キツネ狩りの赤いジャケットの裏地が、風雨を入れないよう、袖口がすぼまるように作られていたことなど、表から見ていてもまったくわからなかった発見があります。日頃、実際に服を作っているテイラーの方々は、さらに多くの技術上の工夫を見つけて驚かれるようです。
お客様は実際に服を着てみることもできます。フランス革命前のアビ(ジュストコール=上着)が一番人気で、試着して写真を撮る人絶えず。この服を着て人はどんな生活をし、なにを考えていたのか。想像することも楽しくなってきます。

展覧会中は、長谷川くんが常駐しています。ぜひ、試着し、話を聞きにいってみてください。

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10月6日(木)、旭化成ベンベルグ85周年記念イベントが寺田倉庫で開催されました。午前のセミナー、午後の記者会見、夕方のトークショー&パーティー、と一日がかりの大きなイベントでした。

夕方の部、ベンベルグ×Dress Up Men トークショーに登壇しました。こちらは開始前の打合せ風景。

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左から中野、コラムニストの中村孝則さん、ファッションディレクターの山下英介さん、Dress Up Menの瀬川純一郎さん、ファッションディレクターの大住憲生さん、三陽商会の梅本祐助さん。撮影はJapanese Dandy ディレクターの河合正人さんです。

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第一部は、ヘルノ会長にしてクラシコイタリア協会会長のクラウディオ・マレンツィ氏×中野。第二部は、上記の登壇の方々に、70年代、80年代、90年代、2000年代のドレスアップについて語っていただきました。右端におります私は進行役です。みなさま、それぞれに個性的なドレスアップスタイルも圧巻でしたが、トークもすばらしかったです。その後、ほぼ200名のゲストの方々とのパーティーとなり、イベントは大成功をおさめました。旭化成さま、一般社団法人アパレルファッション産業協会さま、Dress Up Menのスタッフのみなさま、ゲストのみなさま、そして登壇者の方々、ありがとうございました。

10-6-2016-4(左から90年代インディスタイルの山下英介さん、2000年代スリムブラックの梅本祐助さん、中野)

 

☆☆☆
あとは、きわめて個人的な話。

実はこの日のために、メンズ仕様のテイラードスーツも仕立てておりました。フルオーダーだと通常、3か月はかかるところ、無理を言って、ほぼ3週間で仕立ててもらいました。すべて手縫いの、ほんとうに美しいスーツです。アトリエサルトの廣川輝雄さん(写真左)、ありがとうございました。

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公の場で、パンツスーツで仕事をしたのは初めてのことでした。シャツとタイを合わせるとほんとうにメンズになってしまうので(男顔だし)、あれこれ考えて、首・手首・足首にフェミニンな印象も残す感じで着てみました。

初めて尽くしで慣れないことだらけだったこの日の経験のなかには、後悔に近い反省事項もあり、2~3日落ち込んでおりましたが…… すべてを経験としてきっちり受け止めて、今後に活かすべく行動しよう、となんとか立ち直る。

最後に控室での決めポーズで失礼しますm(__)m

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1日には、ヴァルカナイズロンドンで開催されたギーヴス&ホークス再上陸記念トークショー「紳士の国のギーヴス&ホークス」に、多くのお客様がご参加くださいました。ありがとうございました。

募集定員の2倍をはるかに超えるご応募があったとのことです。BLBGスタッフが公正な抽選をおこない、ご招待状を送らせていただきました。今回、ご参加いただけなかった方、本当に申し訳ございませんでした。なにとぞご寛恕くださいませ。

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会場のみなさまから質問が途切れず、なかにはビジネス視点からの鋭い質問もあり、アットホームな雰囲気ながら、緊張感のなかに熱のある一体感を味わえた、濃密な時間でした。

ご参加くださいましたみなさま、BLBGのスタッフのみなさま、そして大野陽編集長はじめMEN’S EXの関係者に心より感謝申し上げます。

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大野編集長が着ているのはギーブス&ホークスのスーツです。肩から胸にかけてのスタイリッシュな威厳が、軍服の起源を感じさせます。

美容室Zele networkのスーパースタイリスト講座。今年も招聘講師をつとめさせていただきました。「美」を表現する多様なことばやトレンドワードの解説から、20世紀ファッション史まで、250分盛りだくさんで。学ぶ意欲の高い方々で、とても楽しく時間があっという間に感じられました。

ヘアメイク+服+時代背景をトータルで考えてイマジネーションを羽ばたかせ、独自の提案をおこなえる美容師さんがもっともっと増えることを祈りつつ。(そういう自分は仕事で時間がないことを理由に3か月もカットせず伸び放題……(^-^;))

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ヴィダル・サスーンのドキュメンタリーDVDは、美容師を目指す人は必見、そうでない人にとっても、キャリアを考えるうえで刺激に満ちた作品です。60年代ロンドンの雰囲気もよくわかる。お勧めです。

6月18日に行われましたチャーリー・ヴァイスのサロンのレポートが、Isetan Men’s netに掲載されております。
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「中野香織×綿谷寛×バー『ル・パラン』 21世紀に生きる日本の紳士を語り、描き、飲む」。

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前編はこちらから

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後編はこちらです

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あらためて、ご参加くださいましたみなさまに、心より感謝申し上げます。

 

 

 

京都国立近代美術館で開催中の「ポール・スミス」展記念シンポジウム「メンズファッションの歴史と現在」。昨日、盛況のうちに終了しました。FullSizeRender (101)

14時開始のシンポジウムでしたが、11時から整理券が配布され、15分ほどで100名様分の整理券が終了してしまったそうです。これは主催者側も予想外だったとのこと。

早くからお並びいただき、ご来場くださいましたみなさま、ありがとうございました。入場できなかった方々、ほんとうに申し訳ありませんでした。FullSizeRender (103)

客席の熱気と真剣な緊張感にやや気圧され、いつになくあがってしまい、伝えたいことを(わりあてられた時間のわりに)詰め込みすぎたこともあり、自分としては反省点も多々でした。情報が少なすぎるよりもたっぷりのほうがいいだろう、という発想からはなかなか抜け出せません…。次への課題です。

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とはいえ、モデレーターのクールな蘆田裕史さん、クレバーな百々徹さんのおかげで、内容の濃い、刺激に満ちた有意義な時間となりました。とくに、百々さんの、「日本人とポールスミス」の話は興味深く、日本人にとってのスーツを考えるための新しい視点を与えていただいたように思います。

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左が百々さん、右が蘆田さんです。展覧会の最初に登場するバイクの前で記念写真。シンポジウム終了後も、楽屋でメンズファッションの話で盛り上がり続けておりました。

最後に客席から受けた質問のなかに「メンズファッションを学び続けるための心意気はなんですか?」というものがあり、意表をつかれました。「モチベーション」じゃなく「心意気」。いい言葉ですね。たしかに、なにごとにおいても。

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最後は 決めポーズで展覧会の宣伝(笑)。この日は展覧会のテーマカラーと同じピンクのジャケットを着ていきました。写真では見えませんが、百々さんの靴下はポールスミス風ストライプだそうです。入場者も日々記録を更新とのこと。東京では今月下旬から始まります。

チャーリーが新刊発売記念に開いてくれた、Isetan Men’s Chalie Viceのサロンには、多くのお洒落なゲストがお見えになりました。FullSizeRender (85)
『紳士の名品50』ができるまでの、連載時の裏話や、取材したけれど誌面に書けなかった小ネタなどを紹介し、第一章「外見をつくるもの」にちなんで、現在の「ジェントルマンズ・スーツ」界の状況を簡単に話しました。

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友情出演してくださったのは、ル・パランのマスターバーテンダーの本多啓彰さん。バーでの「紳士なふるまいかた」や「淑女のNG」など現場を知る方ならではのエピソードを交えてお話くださいました。アシスタントの上村拓さんもご一緒にいらして、ゲストのために飲み物を作ってくださいました。初の「出張ル・パラン」です!

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この日のFab4。カウンターにこの4人がずらりとドレスアップして並んだ姿はなかなかの壮観でした。左から、プレゼミ一期生の大橋秀平さん、島地勝彦さんの元・公認書生として有名な(現在は食に関連する会社に就職)金井洋介さん、本多啓彰さん、上村拓さん。

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もうひとり、友情出演してくださったのは、各章扉と表紙・裏表紙にすばらしいイラストレーションを描きおろしてくださった、綿谷寛・画伯。この日は、イラスト原画をすべて額装して持参してくださいました。それぞれの絵に似合う色とサイズの額縁が選ばれているんです。とりわけ、第4章扉のゆかたの紳士は額縁でいっそうチャーミングになってます。

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綿谷画伯は、いまの日本における「紳士」とは?という話を、ゲストのみなさまや私と話をしながら、その場でイメージを描き上げるというパフォーマンスを!! 実はこのイラストは20分ほどで描き上げられたものなのですが(急かしてしまってごめんなさい)、当日、話題に出てきたいろんなエピソードが描き込まれているのです。しばらくの間、チャーリーのお部屋に飾られることになりそうです。

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さらに。私がプレゼンテーション中に、なんと、綿谷イラストのモデルにもなった俳優のTさんが登場! まったくのサプライズでした。しかも、ニコライ・バーグマンの花束を手渡してくれるという夢のようなできごと。あまりの嬉しすぎるハプニングにその場でくるくる回ってしまったという(^-^; ワンコですか。写真撮影は事務所の都合で許されず、次の仕事があるからと風のようにさわやかに去っていきました…。

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Tさん、お忙しいスケジュールの合間を縫って駆けつけてくださって、ありがとうございました。ゲストも、あまりの突然な展開にむしろぽかんとしていらっしゃったような。笑。これは一生、繰り返し語りたい自慢エピソードになりそうです。

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フリーアナウンサーにして大学でも教鞭をとる才色兼備なハンサムウーマン、大平雅美さん(左)、堤信子さん(右)もご来場くださいました。彼女たちのようなスーパーウーマンはとても謙虚で勉強熱心。親しくなっても決してなれなれしい言葉遣いをしないことも共通点です。見習うところ多し。ありがとうございました。

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伊勢丹新宿本店長さまからは山梨のスパークリングワインをご恵贈いただきました。プレゼミOGのキャサリンは、手作りのフラワーボックスをプレゼントしてくれました。Fluer de Catherine というブランド(!)名が書かれた箱をあけるとトルコキキョウとカフェラテという珍しい色の薔薇をメインにしたシックな花々の世界が。そしてユキコさまからは可憐な薔薇。みなさま、ありがとうございました。160618_395
土曜日の午後という貴重なお時間にご参加くださいましたゲストのみなさま、ほんとうにありがとうございました。本多さん、綿谷さん、予想をはるかに超えるサプライズで喜ばせてくださって、ありがとう!! そしてチャーリーのスタッフのみなさま、今回もきめこまやかな準備と演出で盛り上げてくださいまして、心よりお礼申し上げます。おかげさまで、忘れがたい一日となりました。

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後日、ISETAN MEN’S NET に詳しいリポートが掲載される予定です。

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終了後、お礼をかねてうかがったル・パランで。「ホワイトレディ」というカクテルを珍しいティファニーのグラスで出していただきました。「チェイサーはシャンでお願い」とギャグのつもりで言ったらマジでシャンパンのチェイサーを出してくれたわ。笑

15日リバティの講座につき、嬉しい反応をたくさん頂戴しています。心より感謝申し上げます。なかでも、ひょっとしたら私以上に内容を理解していらっしゃったのではないか?と思われるほどのすばらしいレポートを寄せてくださった方があり、ご本人のご了解を得て、その一部をこちらに掲載させていただきます。MTさん、ほんとうにありがとうございました。

(以下、MTさまより)

☆☆☆☆☆☆

今回の講座は、限られた時間内でメンズファッション史を概観し、
ビジネスへのインプリケーションとエンタテインメント要素も加えた
アフターファイブ社会人講座としての「最適解」になっていました。
膨大な量の情報とビジュアル資料をよく整理されて、
90分ピッタリに収まったのはさすがです!

中野様がめざしていらっしゃる(と私が勝手に想像する)
壮大なメンズファッション史の構想も見えてきました。
これは、その先行ダイジェスト版、といえるかもしれませんね。

以下は私なりに講座をまとめたノートと感想です。

序章:ファッション学

ファッションとは時代、社会、人を形づくるもの。
そして視点の数だけ歴史はありうる。
「メンズファッションデザイナーを軸とするファッション史」という視点。
まずこれをおさえてからファション史に進むことが大切ですね。

第一部:メンズファッションデザイナー以前

メンズファッションでは、現在のようにデザイナーがトレンドをリードする以前、
映画スターやセレブリティのような、トレンドアイコンの存在が大きかった。

フレッド・アステア、ケーリー・グラント、ゲーブル、ボガート、そして本物のギャングたち・ミリタリーを起源とする機能先行の服と、それを身に着けたセレブリティのイメージ

こういう視点で映画を見直してみるのは楽しかったです。
スチル写真、映像の引用は、ワクワク感がありました。
さっそく「キングスマン」が引用されていて、感激!
でも「トップガン」すら知らない若い世代がいるとは、
時代の流れを感じました(苦笑)
ビートルズ、ミックジャガーもファッション・アイコンとして眺めてみました。

カルダン、サンローランが第二部のデザイナーたちとは違う立ち位置にあった
ことをあらためて認識しました。

私見ですが、70年代アンディ・ウォーホルのタブロイド誌「インタビュー」が
ジェットセッター/セレブリティとファッション・デザイナー/アーチストたちを
同次元にフィーチャーしたのは、デザイナ―全盛時代へ至る過渡期において
次に来る時代を予見していたと思います。

第二部:時代を導くメンズファッションデザイナー

80年代、アルマーニを分水嶺として、デザイナーがメンズファッションの
トレンドをリードするようになる。

アルマーニは、「アメリカン・ジゴロ」(アンコン・ジャケット)、
「アンタッチャブル」(30年代ファッション)などを通して、
映画やレッドカーペットへの衣装提供を戦略的に行った。
また、服を超えてトータルライフスタイルを提案し、
さらにチャリティ商品デザインによる社会貢献のさきがけとなった。

ラルフ・ローレンは、デザインではなくコンセプト(「幻想のアメリカ上流階級」)
を創出することで、ビジネスとして成功。
この時代は他にも、ボロルックで西欧モードを揺さぶったコムデギャルソン、
哲学者のようなコメントを発する山本耀司、
デザイナージーンズとアンダーパンツのカルバン・クライン、
あらゆる境界を取り払ったJ.P.ゴルチェ、
アンファンテリブルのA.マックイーン,etc.・・・
デザイナーの個性がファッションをけん引していた。

いわゆるDCブランドの位置付けがよくわかりました。
デザイナーの創出するライフスタイルが
商品として売られる時代になってきたのですね。
この傾向は、20世紀後半の社会の中流化(といっても一部の先進国ですが)
と密接に関係して、その後のマーケティング志向ブランドへ
少なからぬ影響を与えたことはあきらかです。

一方、メンズファションの一翼を担うビジネススーツ、
正統派の英国紳士服にも、少しづつ変化がみられるようになった。
デザイナー(J.ハケット、ポール・スミス)の手でひねりが加えられたり、
「キングスマン」の衣装を販売するミスタ―・ポーターように、
映画とタイアップした架空のジェントルマンのブランドも登場。
この英国ファションの流れは、それだけで一つのテーマとなりそうな予感です。

さて90年代のミニマリズム(J.サンダーなど)を経て、21世紀のモードはどこへ行く
のか・・・

2000年代初頭に草食系男子を先取りしたエディ・スリマン、
徹底したマーケティング志向のトム・フォード、
半ズボンのトムブラウン。
そしてトランスジェンダー、ノームコア、コンゴのサプール・・・
なんでもあれで予想外の進化をつづけるメンズファッションのトレンドは
今後どのようになってゆくか、要注目です。
SNS時代にファッションのトレンドをリードするのは、
もはやデザイナー以外の人々なのかも。

20世紀に経済成長の恩恵を受けて、「夢」を提示することで発展してきたファッショ
ンが経済格差、環境問題など、社会経済のマイナス影響をどう受け止めて(あるいは笑い流して)進んでゆくか?
その中でデザイナーの立ち位置はどうなってゆくのか?
ファッションビジネスの実学であると同時に、いろいろと現代について考えさせられ
ました。
こういう時こそ、リベラルアーツの出番。
中野様の切り口は、考えるヒント、人生の宝物となるでしょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

ほかにも、異業種の方々から、ビジネスや人生を考えるヒントになった旨の嬉しいコメントを数々頂戴いたしました。ファッション史とは服装の変遷ではなく、生きるためのヒントに満ちている豊かな学問であることを広めようとしている身には、たいへん大きな励みになりました。みなさま、あらためて、ありがとうございました!

明治大学リバティアカデミー「時代を導く男性像とモード」、多くの方にご来場いただき、大盛況となりました。

ファッション史はどこに視点を置くかによって、まったく見え方が違います。

戦後のメンズファッション史だけとっても、先週、デイヴィッドが講義してくれたように、ストリートに視点をおいたら「アメトラ」になるし、ファッションイラストレーション講座のように、イラストに視点を置けばまた別のものが現れてくる。ホイチョイプロダクション的にマーケットのトレンドを見据えていくと、さらに違うものになる。

とすれば私ができることはなにか?と考え、スタイルアイコンとデザイナー(やコンセプター)に焦点を絞り、ここ半世紀のメンズファッション史を整理してみました。まとまった本もないので、50人弱のキーパーソンをどう並べて、どんなストーリーを作るか?という点が最大の課題でした。ただ羅列するだけでは「歴史」にならないのですよね。

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用意したスライド、絞りに絞って111点。粗削りなところもあったかと思いますが、ぴたりと90分で終了できたのは神のご加護に違いない……と思うことにします。

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終了後、3人に一人の方が新刊を買っていってくださいました! なんとありがたいことでしょう。涙。

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ご参加くださいましたみなさま、そしてリバティアカデミースタッフのみなさま、撮影してくださった内田栄治さん、ありがとうございました。みなさまのおかげで、達成感を感じられ、お客様にも喜んでいただけた(と思う…)充実した時間となりました。

そしてピンクの可憐な薔薇の花束をお贈りくださった地引由美さん、新刊祝いに大好物のシャンパンをご恵贈くださいましたマリさま、心より感謝申し上げます。

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☆堤信子さんが「ミモレ」で新刊をご紹介くださいました。さりげなく愛がこめられたお言葉に感激です。ありがとうございました。

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土曜日におこなわれた、さつき会主催のシンポジウム「逆境に打ち勝ち、リーダーとして道を切り開くには」。男性の参加者も多く、盛況のうちに終了しました。

4人のパネリスト(元・文部科学大臣、遠山敦子さま、宇宙の母こと大塚聡子さま、朝日新聞の高橋真理子さま、中野)、それぞれの20分間のプレゼンテーションのあと、会場からの質問を受けていくという形式。

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遠山さんは東京大学法学部の学生の中に女性がただ一人、という世代の方。その後のキャリアでは何をなしても「女性初」の冠がつき、それこそ道を切り開いてきたお方。

大塚さんは「エンジニアとして女性はとらない」と公言された時代における女性第一号として宇宙の世界で活躍。

高橋さんは「朝日新聞初の女性記者」として当初はその言動がいちいちニュースになった方。

それぞれの壁や逆境の乗り越え方、考え方を聞いていて、通底するものを感じました。仕事の内容はまったく違えど、目の前の具体的な現実に偏見なく対処していく、前例なしをチャンスと見る、やりきるまであきらめない、周囲の協力を上手に得る、自分がやりたいことではなく社会や他人に貢献できることを考える(そのほうが結果として成果も評価も上がる)、他人の考えはコントロールできないのだから、悩まず行動する、など。

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遠山さんの「仕事ができる男性ほど、きちんと公平に評価してくれ、女性蔑視がない」という指摘にはいたく共感。成果を出せない男ほど妬みがひどく、中傷やら足のひっぱりやらを女に向かってやらかすんです。いつの時代でもどこの世界でも同じなんですね。

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4人のなかでは最年少だった私は、大学院を出た後いったんフリーランスとしてスタートしてから現在までの「前例なし」「学歴逆差別」だらけの経験から得たことを、最終的に会場のみなさまにも共感していただけるよう、ファッション学の教えとして話をさせていただきました。演題は「ブルーオーシャンの泳ぎ方」。大尊敬する遠山さんから、「冒険的な経験をきちんと理論に落とし込んでいてすばらしい」と繰り返しほめていただきましたうえ、終了後、多くのみなさまからおほめのコメントやさらなる講演依頼をいただきました。ありがとうございました。東大⇒一流企業や官庁に就職というコースから外れたとしても、フリーランスでもなんとか生きていける、逆にそこはブルーオーシャンかもしれない(笑)というあまりおすすめできない特殊な例ですが、そんなのもアリと自由におおらかにご自分の人生を考えていただければ嬉しいです。

ご来場のみなさま、ともに登壇させてくださった先輩方、ありがとうございました。このイベントのために入念に準備を重ねてきたさつき会の学生・スタッフのみなさまにも心より感謝します。

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前列左から大塚聡子さん、遠山敦子さん、高橋真理子さん、中野。後列はさつき会のスタッフのみなさまです。

 

6月1日、リーガロイヤルホテル大阪による「エコール・ド・ロイヤル」にて、ファッション学講座を開きました。タイトルは「ファッションスキャンダル~スキャンダルに見る人間の本質と処世術」。ホテルジャーナリストで関西マダムのカリスマ、松澤壱子さんにナビゲートしていただきました。6.1.6

クラウンルームを埋める大勢のファッショナブルなゲストの皆様の熱気で大盛況、一体感を感じられた貴重な経験となりました。6.1.3

女の心を病ませていくジョニデ、センテンススプリングから世紀の大不倫のいくつかのパターン(ロッセリーニとバーグマン、スペンサー・トレイシーとキャサリーン・ヘップバーン、エドワードとウォリスなど)の比較、シャネルとスキャパレリの嫉妬合戦、などの話からヒートアップしていき、後半は、私がファッション史と自分の人生から学んだことから独自に引き出した処世訓「ファッション学の教え10箇条」。

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自分で言うのもあつかましくて恐縮なのですが、控えめに言っても終了後だけでなく、翌日、翌々日まで続々と多くの方から絶賛、大満足の声をいただいています。講演直後はほぼ80%の方が本を買っていってくださいました。なんとありがたいことでしょうか!

ひとえに、関西ノリで深いところに突っ込みながら、デリケートな話もギャグに変えてくれるおもしろ賢すぎるマダム壱子のナビゲート、リーガロイヤルホテルスタッフのきめ細かな準備と演出とサポートのおかげ、と心より感謝しています。笑ったりうなずいたり驚いたりと大いに盛り上げてくださったお客様には最大級の感謝を捧げます。

 

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大きな花束を三つも抱えて新幹線に乗る幸せ。苦労がすべてふっとぶ最高の瞬間です。みなさま、ほんとうにありがとうございました。

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世界遺産富岡製糸場の近くにある群馬県立富岡東高等学校で、高校生、保護者、先生方に講演でした。

素直で初々しい、すてきな生徒さんたちでした。音楽部の合唱、体操部の華麗な新体操を見せていただいたあとでの、90分の「ファッション学ってなに?」と題した講演。

独自のファッション学を築いてみて、そこから学んだことのなかから、高校生にとってこれからの生活や人生の礎になるだろう(と私が思った)考え方をシェアしてきました。

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吉田慎一郎・校長先生、田中克寛・教頭先生と記念写真。

ご縁をつないでくれたのは、なんと、大人の不良のDen(笑)、サロンドシマジ。
右の田中教頭先生がとてもおしゃれな方で、サロンドシマジの常連さんなのだそうです。

どこでどんなご縁がつながるかわからない。予想外、圏外のできごとがあるからこそワクワクしますよね。tomioka higashi

学校の壇上は数年前のPTA会長時代以来で、どこか懐かしい感じがしました。高崎駅と学校までの間は、PTAの役員の方々が自家用の車で送迎してくださいました。帰りには地元自慢のアイスクリームまでご馳走になりました。とてもあたたかなおもてなしに、心より感謝します。ありがとうございました!
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tomioka higashi 1富岡東高等学校は女子高ですが、2年後には、富岡高校と合併されるとのことです。「人品雅致(ひとがらすぐれふぜいあり)」という素敵なことばをモットーとする女子高。その精神が、男女共学校となる合併後も受け継がれていきますように。

 

Everything happens for a reason.  Even unexpected collaboration works bring you great joy and happiness.

2015感謝のまとめ その3。そのほかのテーマでのレクチャー、トークショー、対談など。2015 lecture talk 1
老舗百貨店のファッション史研修講師、老舗宝飾会社の研修講師、美容室グループの研修講師のほか、主に香水の専門家の方々を対象としたファッションと香水の話、一橋大学での音楽とファッションの話、大阪日英協会主催のロイヤルスタイルの話、リーガロイヤルホテルでのブランドの話、「レジィーナ・ロマンティコ」オーナーデザイナー角野元美さんとの開運トークショー、J-Waveでのハリー杉山さんとの対談、古着マニアのパタンナー長谷川彰良くんのデビュー応援を兼ねたコラボ講義、メンターをつとめさせていただいた「気仙沼ニッティング」御手洗瑞子さんの応援対談、そして「リシェス」英国紳士特集での田窪寿保さんとのハイコンテクストな対談などなど、対談相手や視聴者・参加者のみなさまとの<コラボレーション>によって、自分一人では決して到達しえないところまで導かれた感が強い仕事に多々恵まれました。

とりわけ立場の変化を強く意識させられたのは、長谷川彰良くんのデビュー支援と、御手洗瑞子さんのメンターとしての仕事。上を見ると本当にハイレベルな方々が大勢いらっしゃるので、ぶりっこでもなんでもなく、私としてはまだまだ学ばなくてはならない修業の身というか若輩のつもりで気楽でいたので(こう書いてみると厚かましいね…、やはり)、三好一美様の推薦で日本投資銀行さまより瑞子さんのメンターを依頼されたときには驚愕したし、長谷川くんデビューに関し全面的に頼られた時にも内心、かなり違和感があった。でも訪れるご縁はなにかの理由があって訪れるのだと受け入れ、相手の立場に立って真面目に取り組んでやってみると、予想以上に喜ばれ、何より私自身が視点を変えることでたくさんの気づきを得ることができました。

でもやはり、いまだに苦手なんですよ、大学以外の場所で「先生」と呼ばれるのが。

Special thanks to DBJ, Kesen’numa Knitting, Ms. Kazumi Miyoshi, 45rpm, Horus, Regina Romantico, Rihga Royal Hotel, Richesse, Mitsukoshi Isetan Holdings, Mikimoto, Zele Network, Hitotsubashi University, BLBG, Fondation des Arts de la Fragrance Franco-Japonaise, The Japan-British Society, Penhalogon, Koko-no-Gakkou by Yoshikazu Yamagata,  J-Wave.

Isetan Men’s Official Website uploaded a detailed article about our talkshow at Chalie Vice last month.

Be a gentleman isetan
伊勢丹メンズ公式サイトで、先月おこなわれましたチャーリー・ヴァイスのサロントークショーの詳細リポートが掲載されています。こんなことを話していたのか……。最中は夢中なので、あとから気づくことも多々です。個人的には「ああいえばよかった」「こうすべきだった」の苦い反省もありますが、では具体的にどうすべきだったのかを脳内にたたきこんで次に活かしたいと思います。

あー。でもその場で、その瞬間に出てくるものがその人のすべてですね。それ以上でも、それ以下でもない。だからこそ「今、ここ」に対する集中力がものをいう。トークショーや講演の時には常につきまとう思いです。

このトークショーそのものに関しては、田窪さんの名司会ぶりあって、トータルで読めば面白い記事になっているのではないかと思います。ご笑覧くださいませ。

Lecture for the staff of the Men’s Clothing and Accessories Department at Mitsukoshi Isetan.  Because I love this theme so much, I am afraid I put the information rather too much. Prepared 150 slides of visual material, not enough for me, but perhaps too many for the listener. Modern history of men’s fashion seems banal but actually, once you find the key to look from the other point of view, it is very tricky and there are abundant episodes to talk.

Thank you all, who patiently listened to my lecture. Special thanks to the staff of Mitsukoshi Isetan Human Solutions who offered me great opportunities.伊勢丹研修

三越伊勢丹百貨店メンズフロアご担当者さまを対象に、研修講師をつとめさせていただきました。ありがとうございました。

I was invited by Prof. Shinji Koiwa and gave a lecture for the Koiwa Seminar at Hitotsubashi University. 11.24.4It’s about the Great Composers seen from the history of western fashion.
Discussed about the portraits of great composers, such as Liszt, Beethoven, Bach, Brahms, Mahler, Wagner, Chopin, Clara & Robert Schuman, etc., from the perspective of fashion history. 11.24.3It was first time for me to tackle this theme, and poured a lot of time and energy into the preparation.  But I was rewarded more than that. Inspired so much from the questions and discussions made by the musical professionals after the lecture.

Campus of University looks so academic, stately and beautiful, colored with yellow and green. Reminded me of Komaba days… I love this atmosphere. 11.24.2 A wonderful day. A day to remember forever. Thank you all, who shared the precious time.11.24.5

☆☆☆

一橋大学大学院 言語社会研究科の小岩信治先生にお招きいただき、研究科の先生や大学院生の方々を対象に、「ファッション史から見る音楽史」について講演しました。

はじめてのテーマで準備に手間取りましたが、これまで作曲家の肖像をそのような視点から眺めた人はいなかったということで(小岩先生のアイディアです)、喜んでいただけたようです(I hope)。私自身も、リサーチを通してすべてが新しい発見で、逆にこのテーマをもっと深めたいと思うようになっています。レクチャー後にもたくさんのご質問やご意見をいただき、それを今あらためて調べているところです。

終了後は国立の老舗店で、ワインを飲みながら歓談しました。専門分野は異なれどヨーロッパ文化に精通するプロフェッショナルな方々ばかりで、ハイコンテクストな会話を楽しませていただきました。

黄色に輝くイチョウ並木とコントラストをなす、壮麗でアカデミックな建物。ギンナンの匂い。駒場時代を思い出しました。この雰囲気、心の底から落ち着きます。忘れがたい一日になりました。小岩先生、言語社会研究科のみなさま、ありがとうございました。またお目にかかれる機会を楽しみにしています。

明治大学リバティーアカデミー<1111>ボンド講座には大勢の素敵なお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。1111.kawai

(photo from the administrative office of Liberty Academy.  Thank You.)

決してミッションをはずさないのに必ずヒネリを加えてくる田窪氏は、まさかの、余裕のタキシード着崩しで登壇。日頃の闘いぶりの厚みを時折感じさせながら、だいじなこともあくまでさりげなく語り去る。伏線のようにちりばめたキーワードや印象を最後にさらっと回収して大団円にまとめあげる。「ダブルスタンダードの壁は厚いが、ロジックとプライドをもち、自分ルールを貫いてやんちゃに正面突破すれば新しい視界が開ける」 という力強いメッセージとともに。やはりボンドみたいな。笑1111.bondlecture revised 2

田窪氏のこのディナージャケット(アメリカ語ではタキシード)は、ギヴズ&ホークスでのビスポークです。
・ポケットに軍服仕様のひし形フラップがついている(室内で着るフォーマルには、雨ふたであるフラップはつけないのが原則)
・後ろはダブルベンツ
(ベンツはスポーティーなアレンジなので、フォーマルはベントなしが原則)
・トムフォード風のコンケーヴショルダーにウエストをぐっとしぼったエレガントなライン
つまり、「英国紳士のフォーマルの掟」を破るミリタリー+フォーマルだったのです。これは仕事の戦闘服+エレンガントなフォーマルという田窪スタイルのダブルスタンダードな表現であり、そのうえ、タイをほどいたまま登壇というやんちゃぶり。この日のお話の内容をそのまま体現するスタイルでした。

ちなみにディテールをめざとく指摘したのは、社長アテンドについてくださったハケットロンドンの大西さん。田窪さんご自身はまったく服についての解説はせず、大勢の人からは「気付かれない(Unnoticed)」まま。ハケット氏がいう、ジェントルマンの条件ですね。
にくらしいくらいかっこよすぎです。笑。1111. bondlecture 1

内田栄治さん撮影ありがとうございました。お忙しいなかお運びくださいましたみなさま、重ねてありがとうございました。事務局の方々にも心より感謝します。

The invisible wall of the gentlemen’s society is so high, but if you go through it adventurously with your own rule, you will see the brave new world.

<追記>
フェイスブックには、ご参加くださいましたお客様よりたくさんのあたたかなコメントをいただきました。転載の許可を得たコメントを以下にいくつかご紹介させてください。前例のない(おそらくどこの大学でも、ないであろう)講座でしたので、皆様からのあたたかいお声が、今回はとりわけ、励みになりました。ありがとうございました!

田窪ボンドがヴェスパー中野をエスコートするオープニングから、ワクワクしました! 007プレミアでのキャサリン妃、ダニエル・クレイグとのドライブ(!)など、貴重なお写真も楽しめました。そして生の田窪様からは、本を拝読しただけではわからなかったオーラを感じました。J.ボンドとR.ブランソンというロールモデルがあったにせよ、幾度も失敗を重ねながら自分らしさを追求していった結果が現在の田窪スタイルなのですね。英国のビジネスはプライドとロジック。自分の意見をしっかり持ち正面突破でガンガン進め、というビジネスのお話も興味深かったです。ダブルスタンダードの英国ジェントルマン社会に受け入れられるには「自分らしくあれ」ということでしょうか。そして中野様によるボンド映画の粋な大人の会話・・すべてが楽しく、かつ奥が深い! 素敵な講座をありがとうございました。(まりさん)

☆007ジェームズ・ボンドを通じての英国高級ブランドの裏側についてお話しくださり、相当楽しかった。イギリスについては知っていることも多々あるけど、知らないこと知られざる世界の方がはるかに多い。実際に英国ブランドのビジネスに携わっている田窪氏のお話は生々しくも興味深く、そしてコーディネーターの中野氏が英国人男性社会の暗黙のルールをさりげなく解説してくださって、これもまた知らない扉を開けてもらった感じ。
日本人にイギリス人のあのしたたかさが少しでもあれば、外交面も交渉面も違っていたはず、と頷きながら聞いていた。考えたら、あの中国もアラブ世界もイギリス人に翻弄されたんだった。(R.K.さん)

☆着崩したタキシードがジェームズ・ボンドのようにラグジュアリーのなかにやんちゃさを思わせるBLBGの田窪さん。そして誰もが憧れるボンドガールのようにセクシーな装いで登場した中野先生。オトナな空気感に包まれての講座でした。『ダブルスタンダード』こそ、まさにヨーロッパ文化の深さと誇りだと思いました。閉ざされているから、知りたい!入りたい!
おふたりから発せられる言葉が、いちいち豊かな表現を纏っていて、それでいてわかりやすく、ユーモアがあって…学びの多い、とっても有意義な時間でした。…そして意図せず、自分の生き方について、背中を押されたような、心が軽くなる、そんな講座でした。(Akiho Takakoさん)

☆大変大変楽しい、知的好奇心をくすぐるひとときありがとうございました!!!
ボンドとボンドガールのおふたりの装いとトークにうっとりでした。閉演がお名残りおしかったです。ぜひぜひ第二回も開催してくださいませ。(Y.F.さん)

☆ボンドのスピリットも英国の流儀ですね。ダンディズムの系譜にあるのだと感じました。仕事で「ケンカ上等、正面突破」に活かしている田窪さんの余裕が魅力的でした。
原作のけしからん内容を、大衆が支持したあたりにイギリス人の面白さを感じます。映画の台詞もいつか使ってみたいです!架空の人物が映画だけでなく経済効果を生み、男の理想にもなっているなんて リアルなロマンを感じました。
素敵なドレス姿にタキシード、大学の教室とは思えないゴージャスな授業でした。
個人的には、中野さんのショールケープを田窪さんが外すときに、 「はじめようか?」 「本当のことを話してね…」なんてセクシーな会話が聞きたかった!と妄想しました。ありがとうございました!(中井信之さん)

 中井さん、演技が中途半端だったことを反省しています。笑。ほかにもたくさんの好意的なご感想を頂戴して、感涙中です。もちろんご不満の声もあると思います。できるだけ多く方のお声に耳を傾け、次に活かしたく存じます。あらためて、ありがとうございました。
1111.students revised(Photo from my student of Meiji, who also attended this lecture.  Thank you!)

 

 

 

4日、伊勢丹メンズ館チャーリー ヴァイスのサロンにて、BLBG社長、田窪寿保さんのゲストとして、ジェレミー ハケットさんとともにトークショウをおこないました。
11.4.2

タイトルが ”Be an English Gentleman!”. 自分以外のだれかになりたがることじたい、紳士ではないだろうというツッコミで打ち合わせの時から盛り上がっていたのですが。

田窪さんとお仕事をご一緒すると、イギリス紳士にかこつけてなにげに皮肉や意地悪を優雅に?言いたい放題できることがなんとも痛快なのですよね。「リシェス」のジェントルマン特集でも炸裂していましたが。不快を与えないぎりぎりの感覚を保って笑いに換えるセンスが似ている(というのもおこがましいのですが)のかもしれません。田窪さんの場合はビジネスの現場での百戦錬磨に支えられたセンスで、もうレベルが違いますが。

紳士論を語るふりして、そこはかとなく意地悪を言える。また、あとになってわかるような意地悪をされる。笑。たとえば「ダウントンアビー」のヴァイオレットおばあさまの言葉を連想してください。その快感あって私はこのテーマを追い続けていられるのかも(^-^; フィールグッドのわかりやすいハウツー的啓発や、スピリチュアル&ヤンキーの入った”魂”なんぞが議論に入りこんできづらいのも心地よい。いや、そういう大衆迎合的な要素を巧みに排除することでブランドを保ってきたものこそ、「ジェントルマン」という、排他的なシステム。

それをさらに自覚しているだろうとさりげなく思わせながら、どこまでも好印象しか与えない田窪さんの話芸が上手すぎてコワイ。笑

ジェレミーも鋭い。一言で人の本質をいいあてる。二次会では、「ジャパニーズ・ダンディ」の写真集を見て盛り上がっていたのですが、ある男性を見て「ジュディ・デンチ」とか「ページ3ガール」とか。あくまでエレガントににこやかに。たまりません。(イギリス的なブラックコメントに一同、大笑いしましたが、そこには愛があるので、貶めない。品がいいのです。写真集そのものには好意的でいらっしゃいました。)

ショートノーティスにも関わらず、立ち見のお客様まで大勢いらっしゃいまして、大盛況でした。エクスクルーシブなサロン独特の雰囲気で、お洒落なお客様の熱気がよい刺激になりました。スタッフのみなさま、お運びくださいましたお客様、田窪さん、ジェレミーさん、ありがとうございました。

アレンジしてくださいましたハケットロンドンの大西慎哉さん、撮影の内田栄治さんにも感謝します。

二次会は、ル・パラン。シガーのもくもくぶりに、イギリス人のお二人は「Opium Den(アヘン窟)」のようだと形容してましたが。11.4.1

左から、ル・パランのマスターバーテンダーの本多啓彰さん、ハケットさんの親しいお友達でもある綿谷寛画伯、中野、「ミスター・クラシック」ことジェレミー・ハケットさん、やはりこの日「キャンぺーン・フォー・ウール」のために来日した服地会社Fox brothers社長のダグラス・コルドーさん、ハケットロンドンの大西さん。

この日の洋服はジュン・アシダです。艶のある型押し素材で、左前スリット、左胸ファスナーというセクシーな意匠を凝らしながら、品の良さをきちんと保っているデザインです。着心地も最高で、何よりも着るとマインドからがらっと変わります。さすがエレガンスの巨匠!

どさくさにまぎれて宣伝させてください。田窪さんの「英国流ビジネス」をテーマにしたレクチャーが来週水曜日、明治大学中野キャンパスで行われます。まだ間に合いますので、ぜひ、リバティアカデミーHPよりお申込みの上、ご参加くださいませ。私も僭越ながら登壇し、漫才よろしくときどき控えめに合いの手を入れさせていただきます。お目にかかれますことを楽しみにしています。

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3日文化の日に行われた、日仏フレグランス文化財団主催「ル・パルファム」発売記念イベント。

この大著はほんとうにすばらしい。前にも書いたかもしれませんが、見開きで一年分。右側にその年の香水のボトルの写真があり、左側にその年のニュースやファッション、スタイルアイコンとなる女性の紹介があります。それが100年分。届いてすぐに読みたかったので持ち歩き、満員電車のなかで広げていました。監修の地引由美さんに「持ち歩きは想定していなかった」と笑われつつも。わたしにとってはけっこうど真ん中の、ワクワクする本です。このような学術成果をゴージャスな形で世に出してくださった地引さんと、フレグランスジャーナル社さまに心より感謝申し上げます。

イベントでは私も僭越ながら登壇し、「ファッションと香水の蜜月の100年」と題して講演させていただきました。伝説となって売れ続け、語り継がれる香水には共通点があると思っています。各時代を象徴する香水をとりあげ、その時代背景との関わりの中でどう受け取られたかという話をしてまいりました。2015-11-03 15_31_23
日頃愛する香水についてより深く考えることができた充実した文化の日となりました。日仏フレグランス文化財団さまとご来場のみなさま、ありがとうございました。2015-11-03 15_30_28

明治大学リバティーアカデミーでの堤信子さんによる3回講座は、26日(月)夜、大盛況のうちに終了しました。liberty non 1

私自身も多くを学ばせていただきました。とりわけ、受講生ひとりひとりに心を開き、敬意を表し、立てる、おだてあげるということ。おだてるというと誤解を招きそうですが、とにかくよいところを見つけ、気分を盛り上げてあげること。講師のほうから心を開く。私はそのようにしていたつもりだったのですが、堤先生に比べると、まだまだ、レベルが低かったことを実感。liberty non 2

受講生のみなさまの幸せそうな表情がなによりの喜びです。堤信子さんブログにもすてきな報告が。堤先生、受講生のみなさま、リバティーアカデミースタッフのみなさま、ありがとうございました。アカデミー賞受賞式じゃないけど、「サンキュー、サンキュー、サンユー!」と言いたくなるあの人やこの人の顔が、いつも以上にうかんだ講座でした。

校舎を出たらほぼ満月。来るたびに新しい感動があるこのキャンパス、本当に大好き。10.27.1

大阪リーガロイヤルホテル「エコール・ド・ロイヤル」のお招きで、講演に出かけてまいりました。10.14.5ファッションにとても高い関心をお持ちの方々が足をお運びくださいまして、美しく装った多くのゲストの方々とともに、達成感の深い、濃密な時間を過ごさせていただきました。

著名な漫画家のこやまゆかり先生と松本美緒先生も、お忙しいなか、お客様としてサプライズでいらしてくださいました! 昨年夏のトークショーにも来ていただきましたが、またお会いできたのは本当に嬉しい。終了後、ホテルのティールームで夢中で話し込んで気がついたら2時間以上も居座ってました。ダイアナ妃、キャサリン妃、ポンパドウール夫人、ラ・ヴァリエール、ルイ13世と14世の愛人たちに見る女の生き方……を議論しだしたら延々と尽きず。
10.14.3左がこやまゆかりさん(「バラ色の聖戦」「ホリディラブ」など。ポンパドゥール夫人の伝記漫画「ポワソン」も大好評)、中央が松本美緒さん(「彼女の彼」「ラヴァーズ」「青春上等!!」などなど)。

レジーナ・ロマンティコ社長の角野元美さんもお忙しいなか駆けつけてくださった上、こんなにゴージャスなお花までお贈りくださいました!感謝です。10.14.4
日帰りの大阪でしたが、数々の新しいご縁にも恵まれ、漫画家のお二人とのおしゃべりから新しい企画のアイディアもわき、充実した一日となりました。ご来場くださいましたみなさま、リーガロイヤルホテルのスタッフのみなさま、ありがとうございました。10.14.9またどこかでお会いしましょう!

ミキモトさまにお招きいただき、講演。9.9.2

社員の方の関心に焦点を合わせて、前掲書『真珠の世界史』で学んだことなども重ねあわせていきましたが、あらためて面白いなあと思ったのが、「ニセモノ」(呼ばわりされたもの)を「ホンモノ」に変えた、ソフィスティケーション全盛の時代と、創始者の情熱。

海外で「養殖真珠はニセモノ」とバッシングを浴びた1920年代。
御木本幸吉さんは一歩も引かず闘い、
ココ・シャネルのコスチュームジュエリーが結果として後方支援となり、
養殖真珠は「ホンモノ」として認められていく。

すべての条件がそろっていくあたりに、御木本翁の強運を感じる。

ニセモノとホンモノについて考えるための興味深い事例でもあります。

山縣良和さん(writtenafterwardsデザイナー)主宰の「ここのがっこう」レクチャーコースの講師としてお招きいただきました。

山縣さんが理想とする私塾のような学びの場で、参加者も多彩な業界から。講師も学生も一緒に車座になって肩がふれあうほどの距離で議論を深めるという(私にとっては)新鮮な形式。

この日のテーマは「歴史に残るファッションデザイナーとは? ブランドの創始者と現在」。20世紀のファッション史に名を残す(結果として名を残すことになった)デザイナーの具体例の話をしました。山縣さんはじめ、それぞれの受け止め方が面白く、わたし自身が多くを学ばせていただきました。

今日、知って驚いたこと。現在、サンローランのクリエイティブディレクターをつとめるエディ・スリマンが、現在(パリではなく)ロスに住んでいるということ。その具体的なディレクション(クリエイションではなく)の方法もうかがい、20世紀との違いに唖然としました。大手ラグジュアリーブランドグループの「商品」(作品ではなく)は完全にマーケティングの成果になっているんですね。トム・フォードがやっていたグッチ&サンローランあたりからすでにそうであったとはいえ……。

濃い時間を共有した参加者のみなさま。ありがとうございました! (山縣さんは左から2人目)kokonogakko
アイキャッチ画像の鹿の頭部は、「教室」になった銀座のthe snack の入り口のオーナメントです。

ちょうど山縣さんの活動は、坂部さんとともに読売新聞で大きく紹介されたばかり。 yamagata yomiuri

老舗百貨店様の真夏の研修。8.5.2015.1
19世紀ジャポニスムから2016年のネオジャポニスム、過去・現在そしてこれから活躍する日本のクリエイターについてのレクチャー120分。雑多な取材経験や知識を総整理して、系統だててわかりやすく伝えるための工夫をぎりぎりまで考え抜くなんてことが、この猛暑のなかでできるのは、こうした機会があるからにほかなりません。暑い夏こそ、観光旅行に行くよりも、休暇を返上しても参加してくれる本気の社会人を前に研修講師をしているほうがはるかに楽しい。と心の底から思う私はかなり仕事中毒にやられたヘンタイなのかもしれません。機会を与えてくださいました関係者のみなさまに、あらためて心より感謝します。喜んでいただけたことが最高の暑気払いになりました。

東野香代子さんと、「ザ・ファッション・ビジネス」第5章の反省のような話をしていて、なるほどなあと納得した香代子語録。

・「最終的に人を幸せにするのがブランド。人はそれが良くて店に行く」

・「とにかくいろいろやって一割くらい結果が出るのが仕事。皆さんが見るのは出た結果だけですが、小さなことの積み重ねしかできないし、ダメ元と言われながらも瓢箪から駒が出ることもある」

 

この夏もあいかわらずレジャー欲も色気も食い気もなく、仕事に燃焼です。10代とか20代に聞いていたsummer BGMをもう一度聞きながら、その頃夢見たことなど何一つ叶わなかったことにあらためて苦笑する。夏の日に描いた「未来の夢」の記憶だけ、ずっと鮮やか。

 

 

昨年に引き続き、今年も三越伊勢丹百貨店社員研修において、ファッション史の講座を担当させていただきました。

メンズ、レディス、それぞれに分け、古代エジプトから2015年秋冬トレンドまでのファッションの歴史を150分で語り尽くすという大胆無謀というかチャレンジングなレクチャー。人数を70ずつほどに分けるため、同じ講義を2日ずつ。メンズ、レディスそれぞれなので計4日。不思議なもので、聴衆の反応が違うと話も変わってくるんですよね。反応や熱気によって、語ることを省略したり、予定外のことをついしゃべってしまったり。まったく同じ講義なんて二度とない。ライブみたいな?(^-^; 最後の回は160分となってしまいました。

就職した教え子に再会できたり、講義後にメッセージをいただいて新しいご縁が生まれたりと、ハードながら充実した4日間となりました。isetan kenshu
好きなように積み重ねてきた研究や学びが、ファッションビジネスの現場、最前線に立つ方々のお役に立てるというのが、なによりも嬉しい。

明治大学広報 Meiji University News 7月1日発行の7月号(No.681)。先日行いました公開講座のことが掲載されました。

7.3.10

意外なポイントが記者さんにウケたんですね(^-^; 男性デザイナーと女性デザイナーが作る服の着心地の違いとか。

あらためて、ご来場くださいましたみなさまと関係者のみなさまに心よりお礼申し上げます。

 

明治大学リバティアカデミー公開講座「シャネル、ディオール、そしてサンローラン:ブランドの創始者とブランドの現在」には、雨にもかかわらず430名ものお客様にご来場いただきました。満員御礼、ありがとうございました!
6.17.3
きめ細やかにご配慮くださいました事務局スタッフの皆様にも心より感謝します。

創始者に見る、プレミアムではないラグジュアリーな生き方に、なにがしかのヒントを感じ取っていただけたら幸いです。

人文系の学部がなくなろうとしていく時代ですが、どんな状況にも適応できるタフな統合力のある人間を作るために絶対必要な教養のための最後の砦として、ファッション学でささやかに抵抗していきます。笑6.17.6

フレグランス文化財団の地引由美さんに素敵な花束をいただきました。「マグマ」のイメージだそうです! ありがとうございました。6.17.1