昨年の函館ラサール高校の国語の入試問題に、拙著『ダンディズムの系譜』から出題されたことを受けて、来年発売の高校受験用の問題集に一部抜粋が収録されることになりました。

つまり、高校受験をめざす中学生必読参考書になったわけですね(←強引すぎる解釈。笑)

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ダンディズム(史)を語るのに、葉巻を片手にした北方謙三さんのような重厚な語り口でなくてはならない、というステレオタイプに固執すること、そのことじたい、私が「滑稽だ」と感じていることです。いや、北方謙三さんは全く悪くないんですけどね。しかるに、そのようなロマンティックなイメージにとりつかれるあまり、それを壊されると不快を示す男のいかに多いことか。歴史をきちんと知れば、そのイメージの起源がどこにあるか、いかに歴史の中で歪んだものであるのか、わかるはずなんですけどね。

オリジナル・ブリティッシュ・ダンディは、重たくないんです。

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(Count D’Orsay.  Photo from Wikimedia Public Domain)

 

時が、しかるべき評価を下してくれる。発売後、7年経っても重版が出て、このような形で公に評価していただけるというのは、非常にありがたいこと、と心より感謝しています。

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