2015年5月26日
気仙沼ニッティング代表の御手洗瑞子さんにゲストとしてご来校いただき、
特別講義をおこなっていただきました。
ブータンの首相補佐としての経済支援と、気仙沼で起業しての復興支援。
底流には同じ、真の自立を促すシステムを作ることが本当の意味での支援になる、という揺るぎない哲学が流れています。
最高級のオーダーメイドのセーターを届けることでグローバルなラグジュアリーブランドとしての立ち位置を目指す行動力とリーダーシップ。
ひとりひとりの顧客と心が通う「親戚のような関係」を築き上げる人間力。
日・英の編み図の違いに目をつけ、日本ならではの「ぴたりと体にあうオーダーメイドセーター」を可能にした鋭くて合理的な発想力。
およそ300名の学生とともに、あらためて、深く感銘を受けました。
被災地の人びとに対して「なにかせずにはいられない」という心の衝動のままに「着なくなった服を送る」という行為は、ただの自己満足であってきわめて迷惑な行為である、という指摘も痛快。あなたがもう着ないものは、被災地の人だって着たくありません。断捨離に、被災地の方々を巻き込むべからず。
学生生活を有意義に送るためのアドバイスもとことん具体的で、あまりの盲点に笑ってしまうほどでした。さまざまな美しさが立ち現われる万華鏡のようなインスピレーションに満ちた時間を過ごさせていただき、心より感謝します!
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