最近見た試写のなかでお勧めしたい映画のメモ。

◎まずは『密輸1970』。全く先が読めず、海女がこれだけ活躍するのも前例がないであろう海洋クライムアクション(コメディ、たぶん)。70年代こてこてファッション、韓国の小さな港町の光景、演歌っぽい音楽もよく、海女×密輸王×チンピラ×税関という四つどもえの騙し合いが壮絶でシリアス、サスペンスフルなのに、「陽」の空気に包まれている快作。見たあと笑顔になれて元気がわいてくるような不思議なテイストの映画です。これ好き。7月12日公開。

◎そしてやはり韓国映画ですが、『ソウルの春』。1979年の大統領暗殺後、新たな独裁者の座を狙いクーデターを決行する男と、その暴走を阻止しようとする高潔な軍人の対立を描く。暗い緊迫感がずっと続きます。内戦直前の緊迫とその後の暗黒社会が実話という衝撃。高潔な人間が救われない不条理、腐敗した人間が権力をもつおそろしさは今も身近にあるなあと人間不信になってくる。鑑賞後重たさをひきずりますが、決して目を背けてはない歴史の現実。8月23日公開。

両映画とも、70年代韓国の実話がベースになってるんですね。韓国ではともに大ヒットを記録しているそうです。

 

*トップ写真は町中を走っていたアフタヌーンティーバス。表参道付近で遭遇。

 

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