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ビニール傘の「音色」

品川よしもとプリンスシアターにて、よしもと若手~中堅(?)の芸人さんたちの寄席公演。 ほとんど「はんにゃ」目当てであったが(笑)、アジアン、品川庄司、中山功太、ロバート、はりけ~んず、それぞれ個性が際立っていて、腹筋が痛 […]

ノコギリザメは、なにを思う

品川のエプソン水族館。「TSUNAMI」の記憶が生々しいので、この水槽トンネルが地震で決壊したら……とついつい想像してしまう。 トンネルの真上には、ノコギリザメがはりついていた。コワい「顔」(?)がそこはかとなくユーモラ […]

和美人は、引き込む

昨日の試写後、日比谷線ついでに出光美術館に寄り、「日本美術のヴィーナス―浮世絵と近代美人画」展を観たときのメモ。 江戸時代の浮世絵から昭和初期の美人画まで、「和美人」を堪能。美人はS字曲線で描かれる。美人はすっと筋が通っ […]

その人自身と溶け合う眼鏡

「サライ」記事のための取材で、白山眼鏡店WALLS@神宮前。あえて経年変化を演出した個性的な店舗に、他の眼鏡店では出会えないオリジナルなメガネフレームが、スタイリッシュに並ぶ。 代表取締役の白山將視さんに、お話をうかがう […]

「オレにとって大切なものは、金と快楽とおまえだ」

「ゴシップガール」シーズン1・ボックス1の残りのディスクを、プールサイドで全て見終える。太陽光の下、退廃的で夜っぽい画面を追うのもなかなか妙な体験だった(傍目にはかなりブキミであったかも)。 第5話あたりから人間関係や家 […]

空前絶後

「オルセー美術館展2010<ポスト印象派>」@国立新美術館。 のほほんとして出かけて行ったら、入場までになんと60分待ちの大混雑。ようやく入場できてからも人垣でほとんど絵と向き合えない。会期があと1週間しかない「空前絶後 […]

プラクティカル・エレガンス

外に1分出ているだけで汗がふきだす猛暑。だからといって、スリーブレスの服を着ていくと、いったんオフィスの冷房にさらされただけで、肩あたりが冷え冷えする。でも暑苦しいジャケットなんて、さらに考えたくない。 そういうシチュエ […]

曲線美の時代がやってくる

この秋冬は、女性の曲線美がモードなトレンドになる気配である。 その背景を、セレブ事情の変化と、英国政府筋の話と、アメリカの百貨店のプラスサイズ投入と、それに便乗するデザイナー及び下着メーカーの傾向と、過去の曲線美との違い […]

美の、魔界

4日付朝日新聞夕刊「彩・美・風」欄、市川亀治郎さん「異界を住処とするもの」、呪縛力の強い文章に目が釘付けになる。以下その一部をメモ。 「美も醜悪さも、こちらの度肝を抜くくらいのインパクトで迫り来る、それでなくてはならない […]

名古屋も、アツかった。

名古屋にて世界コスプレサミットの視察。今や外務省も支援するイベントである。午後のパレードは、仁王門通⇒東仁王門通⇒新天地通⇒大須観音通の一時間強。 37度ぐらいありそうな猛暑の昼下がり、コスプレイヤー+プレス+カメラ小僧 […]

闘牛は文化的遺産か、動物虐待か

カタロニアの議会が闘牛を禁止する、という記事。「ガーディアン」28日付。 2011年末をもって、バルセロナからカタロニアの北東部にかけて、闘牛が見られなくなる。闘牛は動物虐待、という時代の勢いが、ついにここまできたのか、 […]

英国男子もイタリアの服を着る

イングランドのサッカーチーム「チェルシー」が、選手の公式スーツと「私服」のデザインを、イタリアの「ドルチェ&ガッバーナ」に依頼したというニュース。「インデペンデント」28日付。服装だけではなく、スタジアム内のスペースも改 […]

女王も「リサイクル」ドレス

エリザベス女王もドレスを「リサイクル」、との報道。英テレグラフ7月6日付。 昨年秋、トリニダード・ドバゴで着用した白いドレス(同国の象徴の鳥の装飾がつけられていた)を、鳥の飾りをとり、スワロフスキーをたっぷりとあしらうこ […]

「夢はかなわなくても、人は不幸になるとは限らない」

林真理子『グラビアの夜』(集英社文庫)読み終える。「一流ではない」仕事現場で、それなりにあがいたり、日々をしのいだりしているスタッフたちのそれぞれの物語が、生々しいリアリティで描かれる。大きな山場があるわけでもなく、感情 […]

「絶望と、悲劇なしに向いあえ」

表面上は華やかで幸福そうな人々ばかりに見えるモード界であるが、その中で働く人々の心の闇を考えざるをえない事件もときどき起きる。 メンズのミラノコレクション真っ最中の18日に、「バーバリー・プローサムの顔」として活躍してき […]

新しい世界に導いてくれるのは、「ご縁」

◇「ワイン王国」7月号、巻頭アペリティフで、エッセイを書いています。ペリエ・ジュエの会でのご縁つながり。ワインの話を活字で書くのはほとんどはじめてのことで、肩に力が入りすぎて(?)「このドシロウトは!」とあきれるようなハ […]

どこでなにがつながるか

◇本はいったん世に出たら「読者のもの」である。どこでだれがどのように読むのか、作者はコントロールすることなどできない。ときどき、思わぬところで意外な読み方をされていることを知り、驚くこともある。 たとえば昨日、中学校の同 […]

チャブ台の語源が

こどもの日ということで、次男のリクエストにこたえ、横浜・桜木町。 新しい施設もオープンしていて、かなり混雑している。遊園地のお決まりコースをひととおりまわった後、横浜みなと博物館と帆船日本丸の探訪。いつも外から見るだけだ […]

「エロカジ」を中国語にすると

中国のファッション誌、「端麗」で三か月集中連載を始める。私が日本語で書いたエッセイを、先方が中国語訳して、ふさわしい写真を選んでレイアウトしてくれるのだが、あまりの的確な仕事ぶりにささやかに驚いた。コレクションフォトを3 […]

「本当に<腹が減った>という思いをしたことはあるか」

先週、11日(木)に宮内淑子さん主催の「21世紀ナヴィゲーターズ・コミッティー」に参加したときのメモ。このコミッティーはなんと17年目になるという。私はほんの数回参加させていただいた程度だが、さまざまなフィールドの方々が […]

アレクサンダー・マックイーンの訃報

英デザイナー、アレクサンダー・マックイーンの訃報にショックを受ける。11日朝10時に、グリーンストリートのフラットで首を吊った姿で発見されたとのこと。母の葬式の前日だった。まだ40歳だ。 3月のパリコレの準備も進んでいた […]

「花の香りじゃなくて、女の香りがほしいの」(by シャネル)

◇「クロワッサン」の仕事でビューティージャーナリストの倉田真由美さんと対談する@白金のスタジオ。最近注目のブースターコスメがテーマ。 メーカー側としては、手持ちのスキンケアに「プラス一品」買い足させるためのニッチな分野、 […]

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「人生は、息をのんだ瞬間の数で計られる」

次世代産業ナビゲーターズのメンバーのひとり、服部崇さんから『APECの素顔』(幻冬舎ルネッサンス)をお送りいただき、さっそく読む。服部さんは経済産業省の、いわゆる「官僚」さんなのだが、巷の官僚のイメージ(実像を知らないで […]

服は、人工臓器

◇「フラウ」12月号発売です。連載「ドルチェを待ちながら」で、近頃浮上してきたサステナブルなキャビアについて書いています。機会がありましたら、ご笑覧ください。 ◇たいへん遅ればせながら、片瀬平太『王様の仕立て屋』(集英社 […]

放射能を持った文章

開高健さんの『一言半句の戦場』(集英社)読み終える。単行本未収録の開高コラムや対談などを編集した587ページのぶあつい本。半年以上前からずっと枕元に置いて、眠る前にちょっとずつ読んでいた。お宝写真もちりばめられている。船 […]

四分の四の人生でも

◇東理夫さんの『グラスの縁から』(ゴマブックス)読み終える。いつも持ち歩いて少しずつ読み進め、一か月ぐらいかかってゴール。時間をかけたのは、「この本の世界から離れるのがいやだ」ということもあった。シブくて、ジャジーで、ピ […]

忘却と時の試練

外山滋比古さんの『思考の整理学』(ちくま文庫)読み終える。20代のときに読んでいたはずなのだが、きれいに忘れている。というか、たぶん20代のときにはピンときていなかったことが、今であればこそしみじみ納得できるのだろうなあ […]

別人です

わざわざお断りするほどのことではないのかもしれないですが、ときどき、別の業界で活躍なさっている同姓同名の方と同一人物だと思いこんでいらっしゃる方に遭遇するので、混同された方に対しても申し訳ないことと思い、「別人です」と、 […]

ラグジュアリー展

京都国立近代美術館で「ラグジュアリー<ファッションの欲望>」展を観る。 世界一のコレクションをもつKCI(京都服飾文化研究財団)が、王道を行く展示を、それこそ贅沢に見せてくれました。ラグジュアリーに関する連載をもつ身とし […]