富山・立山町のヘルジアン・ウッド。ビューティー&ウェルネスをコンセプトにしたヴィレッジです。富山駅から車で30分くらい。
周囲は昔ながらの田舎で、田舎道をドライブしていたら、さらっとさりげなくお洒落な空間が現出する面白さがあります。
富山ではタクシーがむちゃくちゃ高いので、レンタカーを借りるのがむしろ気軽にどこへでもいけるし、お勧め。辺鄙なところほどお宝豊富な富山では、公共の交通機関はあまり期待できません(そもそもバスが通ってないとか、通ってても1時間に1~2本とか)。
ラベンダー畑がよい香りを放っており、自家製アロマ抽出工房で作られたアロマ製品が充実。
クルーズ船「飛鳥II」ではここTaromaのアメニティが使われているそうです。レストランでは季節に応じて変わるハーブブレンドティーも。
8月限定のランチプレートも自然のこだわりがぎっしりつまっていました。
(こちらもワンピースはユニクロ。洗濯乾燥機で雑に洗ってもまったく型崩れなしの優れもの。)
風に天然ラベンダーが香る気持ちがのびるヴィレッジです。
久々に感動したランチ。神楽坂のメゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ。香水のエキスパート、地引由美さんのおすすめレストランです。このお店の構えからしてここはブルゴーニュですかという雰囲気なのですが、料理する方もサーブする方も全員、ブルゴーニュの方(たぶん。少なくともフランス人)。
雰囲気も素敵ですが、料理も暑さを吹き飛ばすおいしさ。こちらはカツオ。フランス語も堪能でパリマダムのような由美さんはウサギを。ウサギ料理がいただけるのはフレンチならでは、ですね。基本スイーツが苦手なのでデザートをパスしたのですが、代わりにすすめられたのがレローのコニャックで、これがとんでもなくおいしかった…。罪なお酒でした。素敵なお店でのおいしい体験でした。ごちそうさまでした。
ここ一か月くらいの移動の合間にNetflixの「旋風」と「地面師たち」を完走。どちらも笑いが一切ない。がっつり脚本が練り上げられ、一流の俳優が真剣勝負をする、本気のすさまじいドラマだった…。思わず息を止めて見てしまったシーンもあり。観客を選ぶ内容&演出なので、あまり軽々しく勧めるわけにもいかないが、個人的にはどちらも重く面白く受け止めた。「地面師たち」は音声を英語にして鑑賞するのもいい。グローバルに通用するサスペンスドラマ。
猛暑だしドレスだしで、諸々の面倒を考慮してホテルニューグランド泊。食事やパーティーなどではよく利用させていただくけれど泊るのは初。ザ・クラシックホテルの風格があり、いまはほとんどのホテルが省略してしまったような古きよき「ザ・ホテルマン」によるサービスが心地よかった。
反面、設備、とりわけ水回りがどうにもこうにも古い……。シャワーカーテンとかトイレとバスルーム同じとかやはり不便。かつてはこういう水回りが当たり前だったのですけれどね。
シーガーディアンにも超超久しぶりに訪れてみました。スタッフの80年代風なメイク、クラシックな装いと立ち居振る舞いが独特の落ち着きある雰囲気を作っている渋いバーです。
昭和の趣きを残したホテルらしいホテルで、快適に滞在させていただきました。
散歩の途中で立ち寄ったサイゼリヤで嬉しかったことがあったので書いておきますね。
グラッパとトリフアイスクリームを頼んだのです。300円以下でグラッパを気軽に飲めるって、それだけでけっこうハッピーなことではないですか?
すると、これを持ってきてくれた店員さんとは別の、店長?らしき方が席までいらして、「失礼ですが、サイゼリアの方ですか?」と聞くのです。え?ときょとんとしていると、「グラッパとトリフアイスクリームを一緒に頼まれるのはかなりわかっていらっしゃる方なので、もしかしたら本部の方ではと思いました」と。
いやそれほど深く考えていたわけではまったくなかったのですが、「あ、ああ、この組み合わせのチョイスがよかったのですね。たまたまでしたけど、勉強になります」と言ってグラッパに口をつけたのですが、店長らしき方はいったん奥へ行き、今度はなんとエスプレッソを一緒にもっていらっしゃいました。
「このエスプレッソには砂糖が4つ、沈めてあります。これをグラッパと一緒に飲んでみてください。サイコーにおいしくなりますから!」とサービスしてくださったのです。
摂取カロリーが気になりましたが、それほどまでおっしゃるなら、とトリフアイスの合間にグラッパとエスプレッソを交互に飲んでみたら、なるほど! アルコール度40度の食後酒ですがフルーティーな余韻とエスプレッソの深みがいい感じにブレンドされ、「強すぎて酔う」ようなことまったくなく、気持ちよくお店をあとにしたのでした。
まさかサイゼリヤでこんな素敵なサービスを受けるとは夢にも思わなかった。マニュアル通りに人が働いているチェーン店とは一線を画しますね。破格なほどお安く提供し、そのうえ、こんなにヒューマンな接客をしてくださるとは。(実はこのサービスもマニュアルの中にあるとか…?とすればなお侮りがたし)
ハイアットの「アンバウンド・コレクション」日本第一号として作られた富士スピードウェイホテル、およびホテル内にあるモータースポーツ・ミュージアムを取材しました。詳しくは後日、記事になります。
全く新しい体験のシャワーを丸二日にわたって浴び、充実の取材になりました。ホテルスタッフのホスピタリティ、ミュージアムスタッフの情熱もすばらしかった。お世話になりました関係者のみなさま、ありがとうございました。
kaori.nakano on Instagramでベントレーを360°から撮影してみたリール動画、サーキットの音がわかるホテルから見た動画を投稿しています。また、kaorimode1 on Twitter のほうでは、同動画およびフェラーリをシミュレーション運転している動画をシェアしています(プレスツアーをご一緒した方が投稿)。
ブルガリホテル東京のオープンおめでとうございます。
プレオープンのパーティーに参加しました。400名超えのゲストがいらしており、アン・ハサウェイも来日して挨拶。LVMH的な豪華絢爛な世界でした。
「婦人画報」5月号日本のホテル特集。取材を受け、いくつかのホテルについてコメントしました。採用されたのは以下のホテルに関するコメントです。
・ハレクラニ沖縄
・リッツカールトン日光(早朝座禅体験)
・パレスホテル(和田倉の梅干しギフト)
・ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町(バー「レヴィ―タ」)
ほかにも屋久島のサンカラ、宮古島のシギラ、名護市のブセナテラス、小浜島のはいむるぶし、古宇利島のアウェイ沖縄古宇利島、石垣島のANA Intercontinental 石垣リゾート、ニセコのパークハイアットニセコHANAZONOほか、お勧めしたいところはたくさんあります(島ばかりですね…)。日本には夥しい数の島がありますのでまだまだ未開拓の地が多い。っていうか日本そのものが島でした。次のアンケートの機会までさらにアップデートしておきます。
本特集は他の方々のコメントが興味深く、日本のホテルの近年の努力が伺われる特集になっています。
(*中野はもともと文筆業では19歳の時にトラベルライターとしてデビューしています。2017年から5年間はホテルグループのコンサルタントも務めていました*)
4月4日から6月25日まで、大倉集古館において特別展「愛のヴィクトリアン・ジュエリー ~華麗なる英国のライフスタイル~」が開催されます。
それに伴い、5月24日(ヴィクトリア女王の誕生日)にホテルオークラ東京いて開催されるランチタイム・トークイベントに登壇します。ヴィクトリア時代から現代にいたるまでのジュエリー、ファッション、ライフスタイルについて話をします。
詳細、お申し込みはこちらです。
みなさまにお目にかかれますことを楽しみにしています。
今回の名古屋取材では2年前にできたばかりのライフスタイル系のホテル、ニッコースタイルに泊まってみました。
ホテルでゆっくりする時間は全くないけど、快適で気持ちのいい空間で休みたいし、フットワーク軽く過ごしたいし、食事も美味しく楽しみたい、というニーズにはぴったりかもしれません。
解放感のあるおしゃれなラウンジではパソコンを広げてお仕事中の方も。
機能的な部屋には最先端の家電がさりげなく置かれて、BGMも選べ、いまどきの軽快な空気感。
なによりレストランがよくて、取材終えて疲れて帰ってきて、冷たいワイン1,2杯と美味しいおつまみ二皿だけほしい、という要望にもさらっと応えてくれる柔軟な気楽さ。価格も適正で安心できるし、1人でも豊かにリラックスして過ごせるインテリアとあたたかいおもてなしがありました。
結局、到着時のランチ、取材後の夜のワインとお料理、朝食、とレストランは3回利用。スペースにバリエーションがあって広いし、なにより美味しくて飽きません。
ビューもスパもクラブラウンジも不要という予定の詰まったビジネス旅にちょうどいい安心感と合理性があり、いまどきの若い感覚も体感できるユニークなホテルでした。
JBpress autograph フィンランドのラグジュアリー観、中編「ジェンダー平等とルッキズムからの脱却。フィンランド人の自然な付き合い方」が公開されました。
トップ写真は、©︎Visit Finland / Anneli Hongisto
第10回一青会がほぼ2年半ぶりくらいに開催されました。東京大神宮に併設されているマツヤサロンにて。
ファッション業界のリーダー(私を除く)の方々。主に経営サイドの方々です。
お食事もおめでたい席で出されるタイプの正統派のコース料理で、有意義な時間を過ごさせていただきました。
カテゴリー分け不能な新感覚ホテル、ダーワ・悠洛 京都にはスパまであります。
バンヤンツリーが誇る、日本初上陸の8エレメンツ・スパ。青いお茶はバタフライピーですね。
帰る前に一時間の全身トリートメントを受けてきました。ゆったりたゆたうような感覚を与えてくれる高いレベルの施術で、疲れた感情のゴミみたいなものがすっきりデトックスされます。
こちらも、ホテルスパにしてはリーズナブルな価格で、嬉しいような申し訳ないような。
上は朝食。この価格帯のホテルにしては、ほんとにレベルが高い。3段になったドレッシングが出てきたときには楽しくて悶絶しました(笑)。ホテルの滞在時間が短かったのですが、たいへん印象深いホテルステイになりました。あたたかくおもてなしくださったスタッフのみなさまに感謝します。
今回の京都では、ダーワ・悠洛 京都に宿泊しました。先月泊まったギャリア二条と同じバンヤンツリーグループ、という安心感。
三条の町中にあり、外から見ると、ホテルなのかどうかわからない、さりげない佇まいで町にとけこんでいます。
ところが、一歩中に入ると、うわーっと高揚するロビー。吹き抜けの緑に気持ちがのびるだけでなく、和と洋がしっくりなじんで歓迎してくれる感じに、ワクワクしてきます。
お部屋の質感も高い。あらゆるタッチポイントに上質でいきとどいた感性が感じられます。スタッフもフレンドリー、フレキシブルですばらしい対応。このクオリティでこの価格でよいのか?というリーズナブルな価格にも驚いたのですが、浴槽だけないのですね。
シャワーだけで十分という海外ゲストや若いゲスト、多忙なビジネストラベルにはコストパフォーマンスの高い豊かな滞在になると思います。レストランのレベルも高い。 器もお料理もインテリアもいちいちリフレッシングです。
上はランチのコース。炭火焼が得意なシェフで、メインの火入れ加減が絶妙でした。
外からの見た目地味、中に奥深い世界が広がるという意味で、京都らしい隠れ家ホテル。
今年の3月にソフトオープン、6月に本格始動したばかりで、まだあまり知られてません。タクシーの運転手さんも知らなかった。従来のどのカテゴリーにも入らない、異空間が新鮮な穴場ホテル。
パークハイアット ニセコHANAZONOは、ピエール・エルメとパートナーシップを結んでいます。
定番のピエール・エルメ・パリ アフタヌーンティーを体験しました。
セイボリーから始まる4つのコースにはそれぞれオリジナルモクテルやペアリングされた紅茶、ハーブティーがつき、ハイテンションで盛り上がれます。
ボリュームもかなりありますが、スイーツラバーであれば楽勝の量だと思われます(少食の私は3コース目から満腹してしまい、写真を撮ったあとに部屋にとどけていただきましたが)。
コースごとに変わるお茶、異なるティーポットなど小物も面白くて、飽きない。
新ラグジュアリースタディーズの一環としてツーリズムの現在を探っているうちに、いつのまにかニセコでアフタヌーンティーをしている自分を発見するわけですが、これって、トラベルライターをしていた19歳の頃と同じことをしているんじゃないか、と気づく。成長してないというか、還暦すぎて原点に一周戻ってきたというか。自分としてはこれまでの研究も経験も全部、巨大な網で伏線回収させていく予定でいるのですが、それまで生きていられるんだろうか。スイーツを食べながらビターな気持ちが一瞬、よぎります。機会はすべて神意とみなして受け止め、天に委ねるしかない。
北海道初上陸。ニセコ取材です。
新千歳空港からパークハイアット・ニセコHANAZONOのリムジンに乗って延々と続く白樺林を2時間半。途中、林の向こうに見える支笏湖が雄大でした。
一休みしてから、ニセコ町役場の龍さん、百恵さんにご案内いただき、ニセコ髙橋牧場。
余って捨てていた牛乳をアイスクリームやお菓子に加工して販売することで有効利用しようと始まったビジネスが、地元の方々はじめ道内の方々に支えられて大繁盛しているそうです。
北海道もなかなか暑く(でもからっとしている)、撮影中、手に持ったアイスクリームがみるみる溶けるレベル。
トップ写真は羊蹄山です。こちらは牧場の建物のひとつ。
いまは「花の季節」とかで、いたるところに花が。とりわけアジサイがピークでした(ここにはありませんが)。
フォションホテル京都の「プレステージスイート」が、一日一室限定でコラボルームとして登場します。
フォションピンクがあふれ、HOSOOの西陣織テキスタイルがきらめく空間に、CARONフレグランスの限定デコレーションと、3種のテスターが用意されています。滞在中、テスターの香水は自由に使えます! バスアメニティもフォションで徹底されています。石鹸スタンドに注目。
さらにフォションロゼシャンパーニュとマカロン、加えてCARON からのおみやげが3種もつくというステイプランです。
スイート以外の通常のお部屋でも、コラボアフタヌーンティーセットをお部屋でいただける宿泊プランがあります。
8月1日から8月31日まで。
コラボ期間以外であっても、フォションホテル京都に宿泊するゲストには「グルメバー」がつきます。
部屋の中のシャンパンピンクのクロゼットの中に入っているフォションのスイーツ、すべてお持ち帰り可能とのこと。なんと太っ腹な。
スイーツブティックも華やかで、甘い香りが漂っています。
パリから直輸入されたスイーツやここでしか手に入らない限定品も。
フォションホテル京都はウェルス・マネージメントグループが投資、開発、運営をおこなっています。
ミヤビ・ブランドコミュニケーションズの田中雅之さん(中央)にご案内いただきました。ホテル・ウェルスマネージメントの栢加奈子さんにもお世話になりました。
フィンランド式カプセルホテルから禅コンセプトの隠れ家ホテル、パリの粋を集めたホテルにいたるまで。崩れ落ちそうなレトロ菓子店から洗練を極めたアフタヌーンティーまで。ラグジュアリーの多様なありかたの最前線を体験できた、実りの多い京都滞在になりました。お世話になりましたみなさま、ありがとうございました。
フォションホテル京都×CARON 初のコラボレーションによるアフタヌーンティーのプレス発表会に参加させていただきました。
噂に聞くフォションホテルの、一歩足を踏み入れたときの高揚感はもうとろけそうですね。徹底的にブランディングされた世界はそれはそれで美しいと感じます。(←「新型」「旧型」の中道を行くイギリス国教会の人(笑))
フォションはさすが食に対する圧倒的な自信がうかがえて、アフタヌーンティーはもう、まいりましたというレベルの高さ。
甘い物苦手な私ですが芸の繊細さと味の複雑な奥行きに感動しました。
グランティーマスターの吉川和孝さん。この日の紅茶は「ワンナイトイン京都」。ティールームでは吉川さんがブレンドした紅茶も何種類か提供されています。
南部鉄器のティーポットと、フォション印の砂時計がたまらなくかわいい。
シェフパティシエールの小野寺美江子さん。
こちらはパルフェ・サヴァラン。仕上げにリキュールをかけていただきます。斬新な味わい。
スコーン、ジャム、バターの盛り方もフォション的。すばらしいお仕事ぶりを見せていただきありがとうございました。
この日ものんちゃんとご一緒させていただき、楽しさ3倍増でした。それにしてもフォションのティールームの豪華さときたら。世界観が明確で、「フォションらしさ」で貫かれているのでゴージャスでも全くいやみなく、実に気持ちの良い空間とサービスでした。
猛暑の歩行者天国を抜けて、20代の人と「俺のフレンチ」銀座店。
店内ライブ演奏中で、20代と思しきゲストでほぼ満席。
フォアグラが牛フィレにどっしり搭載された「ロッシーニ」。かくも巨大なフォアグラが使われるのは、おそらくとんでもなく時代錯誤的で、いまではなかなか目にすることもできず、ゆえに感動しました。
昨日の動画撮影で質問に出たのは「UNIQLOは、無印良品は、(ラグジュアリーと見る若い一人も多いが)一般的にはラグジュアリーではないのか?」ということ。
UNIQLOにも無印良品にも俺フレンチにも「これで十分幸せ」な豊かさがあり、低賃金が続くいまの日本でラグジュアリーを議論するには、ここを避けて通るわけにはいかないであろう巨大な関門だと思いいたった次第です。
なみなみサービスも日本的ですね。
パレスホテルのロビーに「竹あかり」をフィーチャーした七夕のインスタレーション。渡部総支配人が直々に運んできたという貴重な竹が使われています。夜はあかりが映えてさらに見応えありそうです。
祈りには欲望を入れない節度が大切、というのは『新ラグジュアリー』後書きでも書きましたが、Forbes JAPAN の谷本有香さんの名言。こんな美しい七夕飾りには、短冊にエゴ丸出しの欲望を書くのは憚られる、という抑制力が自然に働きますね。
グランドキッチンでビジネスランチでしたが偶然、多くの友人にお会いしました。七夕の引力かパレスの磁力か。あそこに行けば知り合いに必ず会えるというホテルのオープンスペースがあるというのは素敵なことですね。
Joy is prayer; joy is strength: joy is love; joy is a net of love by which you can catch souls.
マザー・テレサのことばです。ジョイというと「スパーク・ジョイ」のこんまりさんを連想しますが、ジョイこそが祈りであり強さであり愛であり、ソウルに出会える愛の網である、と。
ザ・プリンスパークタワー東京「芝桜」にてビジネスランチでした。来年に向けての新しいプロジェクト。
視界には東京タワーと芝公園、水の流れる美しい建築。サービスもよく、美味しいです。今はお仕事では関わっておりませんが、周辺にとてもよい「気」が流れている穴場的パワースポットホテルとしてお薦めであることには変わりありません。
さてタイトルにしたのは「DUNE 砂の惑星」からのセリフです。「偉大な人間は自ら民を導こうとはしない。押し上げられるのだ」。何かに「呼ばれてしまう」ということ。私は偉大ではまったくありませんが、キャリアを振り返ると、呼ばれてしまった結果としてこんな仕事をすることになった……というのばっかりなので、どこか救いのあるセリフでした。
繊細な技巧を尽くし、まさかの合わせ技で攻めてくるミズノブのメロンパフェ。インテリアと相まって世界観に一貫した哲学を感じます。出てくるまで30分くらい待たされますが、ワインでも飲みながらじっくり待てという作り手の自信に、妙に納得させられます。
解説イラストも美しく、素敵な制服を着た店員の立ち居振る舞いも自信に満ちている。
メロンそのものの美味しさをどーんと真っ直ぐ堪能させる千疋屋のメロンパフェの王道感は永遠に好きですが、アートなレベルまで繊細な技巧を尽くして美を追求するミズノブの有閑貴婦人感も捨てがたいし、インスピレーションを与えてもらうことが多い。
こちらはチェリーパフェ。中には意外とぎっしりチェリーが入っています。
哲学、伝統技術、美意識に基づくライフスタイルのあるところ、堂々と高価格を提示できるというラグジュアリービジネスを学べる小さな例にもなっています。
アガパンサスの季節ですね。
横浜に新しくできたグローバル展開するホテルを視察に行ったのですが……(これもまた仕事)。ぱっと見の雰囲気はそれなりに素敵でしたが、エレベーターの壁がべニヤ板っぽいのをはじめ、いたるところで「安く」上げているのがさすがに目につきました。
「それっぽく」収めようとしても、見透かされますね。あらゆる仕事に言えること。自戒。
富裕層インバウンドを意識してラグジュアリーホテルを誘致せよという議論がありますが、それ違うかもしれない。いや、そういうのあってもいいですが、それよりも、もっと地域に根差して日本的感覚を活かしたオリジナルなホテルを作ってほしいものです。
そのホテルのロビーラウンジのカフェは開店まもないこともあって満席で入れず、近くの穴場カフェに行ってみました。
アウディのショールームに併設されたアウディカフェ。あらゆるものにアウディマークがついていて、なかなか高揚しました(単純)。
急なミッションが下りてきて(詳しく説明すると長くなるので省略)、銀座での仕事の後そのまま東京駅へ向かい、越後湯沢→六日町へ移動しました。
東京から70分くらいで到着、あっという間です。越後湯沢からの在来線は、完全に「貸し切り」。自分で扉を開けて閉めるタイプのワンマン電車ですが、ほんと、大丈夫なのか経営はと心配になるくらい。
越後湯沢駅前の「中野屋」さんで、へぎそば。超美味。
六日町の「龍言(りゅうごん)」滞在が今回のミッションです。
有形文化財に登録されている豪農の家屋を2020年にリノベしたホテルです。
都市型ラグジュアリーホテルの画一性に疑問をもちはじめた、というかグローバル基準に合わせたホテルには全く新鮮味を感じなくなった身には、かなりワクワクさせてもらえます。
ふるい歴史はそのままに、最新のインテリアやサービスが提供され、快適です。「ああ、これが日本のおもてなしであり日本的なラグジュアリーなんだ……」とじわじわ満足感がくる感覚。
こちらは「クラッシック」タイプ(標準タイプ)の部屋。かなり広く感じます。
パブリックスペースもとても充実しており、目に映るものすべてが美しいように配慮されています。
全ての宿泊客に太っ腹なラウンジサービスがあるのにも感動しました。
東京から1時間半でこんな豊かな場所に行けるとは。熱海、箱根ばかりではなく、(スキー)シーズンオフの越後湯沢や妙高も穴場ですよ。何より人がほんとに少ない。酸素濃度は濃い。きわめて濃い。自然と歴史と現代が調和した、ほんとうによい「匂い」がします。
別府の高台に建つANA Intercontinental Beppu Resort and Spaその2,パブリックスペースです。
プールからは別府の街を一望する眺めを楽しむことができます。結婚式の前撮り写真も撮影されていました。
ロケーションを活かした素敵な建築です。
が、屋久島のサンカラで似たような景色を見たような既視感もあり……。最近のリゾート系ホテルのトレンドがこうなのかもしれません。
露天もすばらしく、サウナもあります。朝と夜で「男湯」「女湯」がチェンジしていました。一方はドライサウナ、もう一方はミストサウナです。絶景を楽しみながらの温泉は最高です。あえてコンサル視点を入れるとアメニティや椅子の高さ、人員配置など気になる点は若干ありましたが、今回はそんな役割は求められていないので、美しかったところを記憶にとどめておきます。
フィットネスルームもよい景色を見ながらエクササイズできる絶好の環境に。
レストランも立地を生かした気持ちの良い環境にあります。テラスでの朝食は快適で、とても美味しくいただきました。スタッフのあたたかいおもてなし、ありがとうございました。
アクセスがやや大変なのですが、プライベートヘリとかリムジンとかを惜しみなく使える方には大きな問題ではないと思われます。バスに頼りたい庶民は、待ち時間や道中を楽しむ心意気が求められます(笑)
そろそろインバウンドも再開しますね。ご発展を心よりお祈り申し上げます!
渋谷店に続き、銀座へ。並木フラッグシップが一周年を迎えたそうです。おめでとうございます。
一周年を記念して、四代目、田辺竹雲斎氏によるインスタレーションが公開されています。
27日に完成ですが、それまでの1週間、制作過程まで見学できるようにしていたとのことです。
プロセスにこそ価値があるということを見せる、「プロセスエコノミー」的。
竹工芸の技法を用いたダイナミックな作品が螺旋階段を突き抜けて天までのびるさまはちょっと一見の価値ありです。アートとファッションと自然が絡み合い、未来を築くさまを表現しているそうです。
店内もGucciの世界観が気持ちよく貫かれております。
3階はVIPルームになっていて、エレベーターを降りたとたん思わず驚きの声を上げてしまったのですが、こちらについては後日あらためて。
4階はオステリア・グッチ。レストランです。大人気で、昼も夜も予約とれないようです。インテリアもとにかく美しい。
穴場なのが16時からのアペリティーボタイム。お飲み物だけでもOKというスペースです。お天気のよいときはテラスも楽しめそうですね。フィレンツエを思い出しました。あ~またイタリア行きたい。
オステリア直通の入り口です。こちらもひときわ異彩を放っております。
アプローチから別世界へ連れていかれますね。さてこれから大量のGucciの資料を読み込んで5月のお仕事に備えます。
5月にGucciに関わる責任の大きい仕事をすることになり、下調べを兼ねて、Gucciの現在をご案内いただきました。
まず、渋谷ミヤシタパークまわりでは、カフェ、スニーカー専門店、路面店、と三店舗でGucciの世界に浸れるようになっています。上は5月31日まで臨時コラボのGucci カフェ。イタリアにもちこまれたLAハリウッドグラマー(の渋谷的解釈)というイメージでしょうか⁈ インテリア、食器、フードドリンク、全ての細部にわたりGucci の美意識が貫かれています。植物の置き方にいたるまでGucci 的。
こちらはGucci スニーカー専門店。もはやスニーカーの無限のバリエーションにめまいがするレベル。これにさらにNFTが加わるのですから専門分野として独立できるのも当然という気もしてきます。
エスカレーターまでGucci 柄。とにかく渋谷にはいたるところにGucciの広告があり、完全に渋谷ジャックされているという印象。
宮下パークの路面店1階は最新コレクションGucci Love Parade が展示されています。どなたでも撮影自由。しばらく前は「店内撮影禁止」というのがあたりまえだったことを思うと、隔世の感がありますね。
テイストもカントリーからロック、タッキー、ゴージャス、ヘルシー、なんでもありという多様なのが今どきです。100体以上のコレクションは圧巻でした。総括をワンワードでというのが不能。だからこそLove Parade なんですね。
路面店2階はハリウッドスターが撮影合間にゲームを楽しむ、みたいな設定になっており、アメリカでポピュラーなゲームがあれこれ置かれています。
壁紙にいたるまでGucci。濃いミケーレ色に血流が増えそうです。
全てが映えスポットとして作られており、訪れたひとたちの写真がさらなる宣伝効果を生んでいく。
ピンバッジとかポストカードなどのプチおみやげまで用意されており、もはやテーマパークという印象です。
インテリアももちろんGucciです。お買い物をしなくても自由に撮影したりできるので、ぜひみなさん、訪れてみてください。
しばらく前にその存在を知って、ここぞのときにおもてなしのお茶として愛用していた八女茶ですが、「ル カフェ ドゥ ジョエル・ロブション」で期間限定の八女茶デザートが提供されているということで、興味津々で伺ってきました。
『八女抹茶のミルフィーユ~天使の髪を紡いで』。2004年からこのカフェで提供されている一番人気のデザートに、福岡八女市で生産されている八女抹茶をふんだんにあしらってあります。
かたやきそば?!のように見えるのは、「カダイフ」と呼ばれる麺状の生地。ふわりサクサクした食感で、八女茶のクリームとあえて食べると絶妙。手前は桜のアイスクリームです。
黄金色のドリンクは、八女ほうじ茶。
上は、一晩にグラス5杯分しか作れないという水出し八女茶。渋みがなくじわ~っと甘みが「おだし」みたいに広がる。ロブションさんが惚れたのも納得です。
4月10日までだそうです。日本橋高島屋.S.C.のこのロブションカフェ(通称)、ハイブランドが並ぶ静かでゆったりしたフロアのなかでひときわ華やかな賑わいでした。
(典型的なインスタグラマーを演じております)
Table 9 Tokyo にて、ひとつの季節の終わりと新しい季節の始まりを祝う会。
論外なレベルから(失礼!)5年の間にForbes5Starsを2ホテルで獲得、4Starsを2ホテルで獲得、という目覚ましいホテルブランディングが行われた、奇跡のような過程に立ち会えたことは、この上ない幸運でした。
シティエリア統括総支配人だった武井久昌さん(中央)のカリスマ的なリーダーシップ、マーケティング総支配人だった林佳代さん(左)の愛と決断実行力。あとに続くスタッフの自立した創造力と鮮やかな連携。個人の力が互いへのリスペクトと信頼によって結びつき、強いチーム力となって目覚ましい結果をもたらす成長のプロセスを目の当たりにしたことは、かけがえのない体験になりました。
「あなたの期待を超えていく(Beyond Your Expecations)」をコンセプトに輝いた季節は終わり、組織の大改革に伴い、シティエリア、首都圏エリアという体制は役目を終えました。4月からそれぞれ新しいステージに移ります。スタッフのみなさまのますますのご活躍を心より応援しています。
あれこれと巻き込んでしまったみなさまにも、ありがとうございました。
ブランディングやマーケティングは四半期の数字だけ見ていても上手くいきません。すぐには結果が見えない「人」への投資、発酵の時間が必要です。それを理解して大胆な改革や投資を自信をもって進めた武井さんは、骨の髄からホテルの仕事を愛する本物のホテリエです。各国大使と互角に社交もできる外交力まで備えた総支配人は、日本では貴重な存在です。いったん退任されるのはさびしいことですが、さらなるご飛躍の機会が控えていることを信じています。
今日から新しい環境で働きはじめる方も多いと思います。どうぞお身体大切に。幸運とご健闘を祈ります。
テーブル9も5周年になります。たくさんの思い出がつまった美しいレストラン。いっそうのご発展をお祈り申し上げております。
マエサトビーチも美しいことは美しいのですが、
小浜のビーチの透明度に比べてしまうと、ふつうです。(知る悲しみ、というやつですか…)
敷地内では南国の植物がきれいに手入れされた形で堪能できます。
なんというか、「資本の暴力」で野生を飼いならしている感じが、とてもありがたい反面、複雑です。
本物の野生は危険や恐怖とセットなので…。
とりあえずは安全に移動できることに全面的な感謝をささげつつ。ただ、これに慣れきることで生じる別の危険も常に警戒しておきたいと思います。
朝食ブッフェもすばらしく高レベルでした。
下の写真は南国フルーツのコーナーですが、中央の黒いものは、細長い変わった形をした「ぶどう」でした。品種を聞いたら「ぶどうです」と。巨峰とか甲斐路のような品種名を期待していたのですが、「ぶどう」は「ぶどう」、一種類しかないんですね。お味もたしかに「ぶどう」という感じで妙に納得。
ANA Intercontinental Ishigaki Resort は昨年に続き再訪ですが、安定の品質。
昨年はビーチウィングのクラブフロアに泊まりましたが、眺めはむしろ、クラブフロアではないタイプのビーチウィングのほうがよいかもしれません。ホテルの広大なプールが眼下に広がるので、24時間、華やかな気分になれます。
曇が多めの空だったこともあり、水に入るにはまだ寒い。温水のジャグジーコーナーや屋内プールはにぎわっていました。
このあたりは旧館コーラルウィング前のプールです。どこを切りとっても絵になります。
旧館は1990年代ごろのラグジュアリーの雰囲気を残していて、お花もクラシックなテイストの豪華さ。
新館の前のガーデン、プールは新しいリゾート感覚にあふれておりますが、この感覚すらもこの2年ほどで一気に「なつかしい」ものになりつつあるのかもしれません。
Z世代はこうした資本にあかせたラグジュアリーを旧型とみなしつつあります。
別にいい・わるいの問題ではありません。私自身も、旧型にも安心するタイプなので(笑)。ただ、これからは多様な価値を表現するリゾートがさらに入り乱れることになるのではと推測します。
桜の季節をすっかりスルーしてきたことに気づきました。
昨年の小浜では、もう一か所のリゾートに泊まり、かなり違和感を覚えたので、今回はリベンジのようなかたちで「はいむるぶし」を選択。これが大正解でした。
広大な敷地内は、自分でカートを運転して回る。この手のリゾートは、いちいちフロントにカートでのお迎えをお願いしなくてはならないパタンが少なくないですが、自分で運転するほうがはるかに気が楽で、早いです。
徹底的に手入れの行き届いた南国の植物。施設の維持費だけでも膨大なコストがかかりそうです。
スタッフも十分な人数が配され、かくも僻地であるにもかかわらず高い人気を誇る理由に納得しました。
部屋もベランダや見える風景まで掃除や手入れが行き届き、昨年ガッカリさせられた某有名リゾートチェーンとは大違いの(失礼)すばらしさ。
もちろんお部屋にも十分に使い勝手のよいバスルームはありますが、露天付きの大浴場(カートで移動)まで備えているので、広いお風呂で疲れをとりたいという需要にもばっちり応えます。
ビーチハウスも充実。休む場所がバリエーション豊かに至るところにあるうえ、フード、ドリンクもそこそこ美味しい。
ビーチハウスで頼んでみた、オールパイナップルジュース。中にはパイナップルの実もどっさり入っています。
パパイヤの実?
各種レストラン施設も充実していて、数日の滞在にも飽きないようになっています。
実はプーチンのウクライナ侵攻が始まってから禁酒をしていたのですが(ウクライナの人を思い、浮いたワイン代で寄付をする)、実に久しぶりにビール一杯をいただきました。
夜のライトアップでまた別の景色が現われます。
米軍横田基地のある福生を初訪問。
地元の方はいつも見慣れた光景なのかもしれませんが、初訪問の田舎者にとっては、異次元の時代・空間に紛れ込んだような新鮮な光景でした。80年代にタイムスリップした感もあります。
映画のセットに出てきそうな建物が延々と並ぶ。
鮮やかな色彩のポップな店。靴の修理屋さんでした。
並びに統一感があまりない、というごた混ぜ感またよい味を醸しています。
エントランス近くに小型飛行機が飾られています。
タトウーのお店がちらほらあったのも、横田基地っぽい。
地図までポップ。
有名なお店だそうです。ミントカラーがかわいい。
日本に初めてピザを提供したというNICOLA。ランチコースをいただきましたが、サラダドレッシング、前菜、ピザ、パスタ、デザート、どれをとってもクラシックというかレトロなレシピなのですが、しっかり丁寧に作られていて安定のおいしさがありました。
ティエリー・ヴォワザン氏がシェフとして招聘されているメインダイニング、「レ セゾン」。
オープン当初から存在するという個室にご案内いただきました。
ガラスの上に浮遊しているように見えるバターは、パンプリー・バター。
前菜の前のアミューズからして驚かされます。見た目も美しいですが、心が揺さぶられるおいしさ。
ポワロ―・ヴィネグレット、ティエリー・ヴォワザン・スタイル。トリュフが仕上げにかけられます。
それぞれのお料理に合わせて選ばれるワインがこれまたすばらしく、感激するばかり。
マスタード風味のフランス産ヒラメのグリエ。ソースシャンパーニュ。
上の平目のお料理で出た白皮とエンガワを使った、フランス風茶わん蒸し。食材を無駄にしないで新しいクリエーションに有効利用するという発想には、杉本総料理長の影響も感じられます。実際、サービススタッフが「杉本(総料理長)が来てから現場ががらっと変わった」と称賛していました。
シャンパーニュソースなので、お酒は再びシャンパーニュに戻ります。
殻付き黒アワビのゆっくりロースト。海の香りのソース。
黄金軍鶏のドゥミドゥイユ仕立て。一品一品が、このようにドラマティックに登場してくるんですよね。感動に追いつかない自分のボキャブラリーの貧しさがつらくなってきます。
サービススタッフもソムリエも本当に洗練された身のこなしで、流麗で自然な動きを見ているだけでうっとりさせられます。
こちらが驚愕(ボキャ貧……)の黒トリュフのパイ包み焼きです。なんとパイの中には黒トリュフがまるごと入っているのです。まるごと黒トリュフをかじったのは初めてのことでした。
プレデザートのさっぱりしたシャーベットの後に出てきたのは、ほのかな甘みの苺のデザート。ここで粉もののケーキを出さないセンスがすてき。フレンチのデザートってこのくらいさっぱりしているのがちょうどいいと思います。
オリジナルのハーブティーも未体験のおいしさで、聞くと厨房でオリジナルで作っているので販売していないとのことです。
デザートワインまで気品にあふれていました。
「レ・セゾン」のフレンチがなぜここ一番のときに選ばれるのか、ゲストの期待を超えていくもてなしとは何なのか、深く学ばせていただいたレストラン体験になりました。
20代の人に銀座みゆき館カフェに連れていかれました。
老舗すぎて盲点でした。昭和レトロブームで若い人の間で人気なのだそう。
和栗モンブランは見た目を裏切りあっさりしてて軽い食べ心地。
20代の人に昭和の魅力を語られた倒錯した打ち合わせでした。
kotobaのゴッドファーザー特集、いよいよ明日発売です。来週は大阪万博、再来週はジョジョマガジン、そして最後の週は共著『新・ラグジュアリー 文化が生み出す10の経済』の発売です。
年末から年始にかけての孤独な苦しみがちょっとは報われるかもしれない3月。油断せず次の仕事も淡々と進めています。1日気を抜くと取り戻すのに倍の時間がかかるので(ピアニストと似ているかもしれない)どこにいても365日何らかの仕事をしている感じです。
そのように雄大な男体山と中禅寺湖を臨むザ・リッツカールトン日光は、温泉旅館とラグジュアリーホテルのいいところを融合させたような、心身の湯治にも効くスピリチュアルホテル。
男体山ビューの部屋からのぞむ景色。バルコニーもついています。寒すぎて出られませんでしたが。
レイクハウス以外のパブリックスペースはどこでもゆかたのような着物ですごすことができるので、リラックスしたまま食事やお酒を楽しめます。このゆかた(と呼ぶのも憚られますが)がハリのある上質な生地で作られているので、寛げるのにきちんと見える。館内用バッグも風呂敷をアレンジしたもので、おしゃれで上品。
天然温泉がまたすばらしく、サウナのあと男体山と雪景色を眺めながら露天につかって冷気を深呼吸、というのを何回か繰り返したら、身体中の水と気が入れ替る気分になれます。中禅寺のお坊さんによる朝の坐禅修行が、沁み入ります。
あらゆるプレゼンテーションがきめ細かく、意味がない細部が全くない。温泉につながる外廊下の天井にも寒くないようにヒーターがついていました。天井にヒーター(9枚目)? 世界を見る目が鍛えられる思いがします。
ウェルカムのいちご。最初から部屋に置いてあるのではなく、部屋に入ってから30分後くらいにサプライズで冷たくフレッシュなものが届けられるんですね。とことん、完璧が尽くされる。
いちご王国にふさわしいカクテル、ストロベリーキングダム。感動の余韻が延々と続く美味しさ。
スタイリッシュにお酒がディスプレイされるバー。
ラウンジの食事、日本料理レストランの朝食も、妥協のないハイレベル。上はラウンジでいただいたハンバーガー(半分に切ってあります)。ポテトはこうじゃなくては!というカリカリのフライ。
朝の和定食。ここにさらに半熟卵と黒豆納豆、赤だし、フリーの乳製品やミューズリーなどがつく。
焼きたてのパンも。食べきれなかったらバッグを用意してくれ、お部屋にお持ち帰りさせてくれます。
レイクハウスの照明。内側には「釣り」をモチーフにした絵が描かれています。
東武日光からさらに車やバスで50分ほどかけて山に登る、という決して便利ではない場所にありますが、苦労して行く価値が十二分にあるデスティネーションホテルですね。あらゆる時間を驚きで満たすおもてなし。心底、感動しました。前後で明らかに感性が影響を受けていることが実感できます。
27日は、首都圏エリアのプリンスホテルズで2月1日から開催されるイタリアフェアのオープニングレセプションでした。ザ プリンスパークタワー東京にて。
せっかく少し息を吹きかえした飲食、ホテル業界がまた厳しい状況にさらされていますが、そんななかでもプリンスのスタッフは少しでもゲストにイタリア旅行気分を楽しんでもらおうと全方向からエンターテイメントを提供。逆に励まされます。
イタリアの各種エンタメがテーブル間を回ります。
首都圏10のプリンスホテルのシェフたちが腕を振るって素晴らしい料理をご提供くださいました。
笑顔がキュートなファッションジャーナリストの宮田理江さんと。
エグゼクティブシェフソムリエの市村義章さん。写真撮影のためにわざわざかがんでくださって恐縮でした。
「Prince Safety Commitment(プリンス セーフティー コミットメント)」に基づいた安全で清潔な環境が保たれるなかで、今回のテーマ「マンジャーレ!カンターレ!アマーレ!(食べて、歌って、愛して)」に沿うサプライズが満載でした。
お世話になりましたみなさま、ありがとうございました。
スペインの磁器ブランド、リヤドロとザ キャピトルホテル東急のインテリアコラボレーション。プレビューにお招きいただきました。
スイートルームやパブリックスペースにリヤドロがしっくりとけこんで、別次元のエレガントな空間になっています。
圧巻のシンデレラワールド(360°どこから見ても完璧)から、各所におかれるランプ、置物、総支配人の胸元のピンバッジにいたるまで、ありとあらゆるテイストのリヤドロ。
こちらはモダンなリヤドロです。
それにしても、この手があったか! というコラボですね。
ホテルのインテリアと磁器、お互いに魅力を引きたてあっています。リヤドロの購入を迷う人にとっても、店舗に飾られるよりインテリアとしてしばらく一緒に過ごしてみると、自宅におくときのイメージがしやすそう。
パブリックスペースにおかれたおひなさま。どこかスペイン風のお顔? 磁器なのでお手入れもラク。
サイのボディのシワまでリアルで精緻。ランプも磁器です。ひらひらした花びら状の磁器が、光をロマンティックに拡散します。
この日限りの内覧会場として案内されたザ・キャピトル スイートに置かれた流鏑馬。奥に立つのは総支配人の末吉孝弘さん。
ザ・キャピトル スイートにはビートルズが滞在していたときの写真も飾られています。外に出られないのでスイートでいろいろ工夫して楽しんでいたそう。バーコーナー、キッチンもついたすばらしいスイートです。
総支配人、末吉さんの赤いピンバッジもリヤドロです。ホテルのロゴは鳳凰。
ザ・キャピトル スイートのデスク周りもすばらしく、本のセンスがよくて、なんとOED が全巻おいてある!
コンセプチュアルルーム「リヤドロスイート」のバスルームまわりも広々とシックに作られています。アメニティはゲラン。ゲランのホテルアメニティは珍しいかも。
クラブラウンジにもご案内いただきました。クラブラウンジに飾られる、伊達政宗直筆の書。
クラブラウンジはお皿もこのように「真っ白ではない」焼き物。テーブルの高さも、バータイムと朝食タイムで変えられるような特別仕様になっています。ここのクラブラウンジには鉄板焼きができる設備があり、毎日、食材も変わるので大人気だそうです。
リヤドロ スイートは5階という低層階に作られています。リヤドロのランプがとけこんでいますね。ここは周囲に日枝神社、国会議事堂などがあるパワースポットでもあります。リヤドロとのコラボインテリアは、1月12日から5月5日までおこなわれています。
1966年制作の映画「Hotel」鑑賞会。
ホテルの総支配人の理想的なあり方が描かれています。
一方、資本家と総支配人の関係、老舗ホテルと新興ホテルとの確執など、シブいテーマも。グランドホテル形式で描かれる数々のドラマが最後に一気に収束する。原作はアーサーヘイリー。
女性が総支配人を誘惑する大胆にしてさりげなすぎるやり方にも倒れます。笑。ジャクリーヌケネディの影響力がファッションはじめ、いたるところに及んでいます。
鑑賞会に先立ち、新横浜プリンス最上階のTop of Yokohama で食事会でした。こちらは、正直なところ、それほど期待していなかっただけに予想以上のハイレベルのお料理で満足感高し、です。周囲に高いビルがないので、見晴らしよき絶景も360°楽しめます。総料理長の石田敏晴さんとアシスタントマネージャー北原和則さんはじめスタッフの今後のいっそうの躍進に期待します。ほんと、ここ穴場。高層階からの眺めに囲まれ、ほっとくつろぎながら美味しいお料理を楽しめるよいレストランです。
総支配人が専門家にして総合職として育てられることが少ない日本のホテルカルチャー。あらゆる教養と貫禄を備えた人間味のあるホテルマネージャーが今こそもっと大勢必要だと感じます。あるいはそんな存在は時代遅れなのか? いや。新時代のホテルにふさわしい総支配人という存在、あったほうが絶対楽しい。
ブリティッシュ&クリスマスの装飾がいたるところに。
ドーム型天井の上は、吹き抜けになっています。
来年、「ゴッドファーザー」が50周年を迎えます。
それにちなんだ文芸誌の特集で執筆することになり、取材を開始しています。まずはLe Parrainです。
一時間ほど話していろいろ考えるところがありましたが、詳しくは来年3月までお待ちください。
以下、取材後の雑感。
政治的に正しくない世界であっても、熱狂的にその世界に惹かれる人たちかいる。
人間は正しさだけではやっていけない。そこまで懐深く掬い取る度量がますますラグジュアリー世界で必要になる。
高度なスキルと技術より人間性で勝った人がいる。あたかも項羽と劉邦の物語のように。
スキルよりも人間性がものをいう世界(時代)に突入していくかもしれない。
それにしても闇、孤独、正装という「アンチ時代の主流」がラグジュアリーとして支持されるバー。「ラグジュアリーって鳥の鳴き声かと思った」と皮肉を言われたばかりの私もほっと寛げました。貴重な空間。
第三回目となるプリンスホテル ブリティッシュフェア2021が11月1日から2か月間にわたり、首都圏12のプリンスホテルで開催されます。
10月29日、ザ・プリンスパークタワー東京にてレセプションが開催されました。
いつもながらすばらしい氷の彫刻。3時間ほどで溶けてしまう、はかない美しさです。
各ホテルからシェフのみなさま。
グランドプリンスホテル新高輪のラウンジ、MOMIJIで開催される60s UK STYLE アフタヌーンティー。コラボしたアーチスト、竹内綾香さん。さすが、キュートな60スタイルです。
恒例のテープカット。中央はプリンスホテル首都圏エリア統括総支配人の武井久昌さん。
今回、サーブされたイギリスのスパークリングワイン。
エグゼクティブソムリエの市村義章さん、パークタワーの総支配人田口さん。。
英国大使館 公使参事官ダレン・ゴフさん(左)、英国ロイヤル研究の第一人者、君島直隆先生。
今回のワインレッドのドレスは、心斎橋リフォームの内本久美子さんに作っていただきました。いつもながら、手早く、期待以上の仕上がりで、プロフェッショナルな仕事ぶりに感動しています。白手袋とルビーのハートネックレスでプリティウーマン風に着てみました(ハロウィンだし、仮装ということで)。
ファッションジャーナリスト宮田理江さん。いつお会いしても笑顔がキュートです。マスクでも目が笑っています!
ザ・プリンスギャラリーではダウントンアビーをテーマにしたアフタヌーンティーが行われます。シルバー類は鎌倉アンティークス。地引由美さんと。
地引由美さん(左)、内本久美子さん。背景の車はレンジローバー、フィリップ殿下が愛用していた車です。
鎌倉アンティークス土橋正臣さん。英国旗柄のタイというところがさすが。
ほっと一息のルパランです。
これからがフェア本番ですが、ここにこぎつけるまでに、いろいろなトラブルがありました…。私も落胆のあまりもう動くのもいやになりかけた時期もありましたが、スタッフは強かった。気持ちを切り替えて、タフに乗り越え、企画実現までこぎつけたプリンスホテル首都圏エリアのスタッフのみなさまの働きぶりは本当に素晴らしかった。心より敬意を表します。
ブリティッシュフェア2021の全容はこちらでご確認ください。
ワクワクするコラボが実現しました。
恒例となりましたプリンスホテル東京首都圏エリアのブリティッシュフェア2021が来月から始まります。
グランドプリンス新高輪のラウンジ「momiji」では、イラストレーター竹内絢香さんとコラボした60年代ロンドンをテーマにしたヌンが登場します。
コースターやメニューもオリジナル。60年代ロンドンの雰囲気をポップに楽しめますよ。
竹内さんは、奇遇なのですが、私の高校の後輩でした。
ザ・レインホテル京都の朝食がすばらしい。オーナーが朝食には力を入れている、と万全の自信で語っていただけありました。
デンマーク式ノスモーブロ―(オープンサンド)をメインに、京都の伝統農法で採れた野菜料理、各種料理がガラス瓶に入れて並べられる。ブッフェ形式です。
ありきたりの「ホテルの朝食」のステレオタイプからみとごに脱却しており、一品一品が個性的で美味です。
希望に応じて、ルーフトップでも食べられるし、ランチボックスとして詰めてくれたりするそうです。
ホテル内に飾られるYuma さんのアートな写真。
前夜は、今回のツアーに参加したみなさまとAnother C でディナーでした。
全10席もないカウンターで、オーナーシェフの富永暖さんが、目の前で新鮮な素材使った料理を作り、できたてをサーブしてくれます。モダンな和のフルコースで季節感のある上質なお料理を楽しませていただきました。お名前のとおりあたたかなおもてなし、ありがとうございました。
朝もこの上ない快晴に恵まれました。
昼、夜、朝、みごとに異なる表情を見せてくれたプール。どの時間も極上でした。
永遠に見ていたい光景。
サンカラの敷地内は、植物もバラエティに富んでいます。
ひとつひとつ花の名前を確かめる風情があるとよかったのですが(しない)。
ホテルで感心したことの補足。「Don’t Disturb」の合図は、この亀の置物をドアの前に置く。世界観が徹底しています。
また、このような方法でアロマを楽しむこともできるようになっています。上のトレーには屋久杉が香るアロマオイル。
朝食のレベルも高かった。最初に提供されたタンカンジュース、屋久島のフルーツと野菜のスムージーから目の覚めるおいしさでした。
朝からシャンパン、はリゾートの定番ですね。(飲まないけど)
焼きたてのパンはすべて個性的で、全部試したいくらいでしたが、ひとつだけ。
前菜から凝っていて、ひとつひとつ、屋久島にかかわる意味がある。
キノコのスープとサラダ。
メインのオムレツ。
デザートも。
パンをブッフェで選ぶときは、この上に手をかざす。すると自動的に手袋がはめられる!
ホテル帰。ラウンジはすべてのゲストが使えるようになっています。
屋久杉を使ったオリジナルお土産、ホテルオリジナルのお茶、アメニティなども販売されています。
ラウンジではお茶類、お酒類がフリーでいただけます。(それぞれ時間帯が限られています)
本やDVDも好きなだけ楽しめるようになっています。チェックアウト後も屋久島空港発の飛行機まで時間がありますが、空港に車で送っていただく時間まで、ここでゆったりドリンクを飲みながら待つことができる。実にゲストのことを思ったよいシステムです。
レストランayanaでのディナーは期待をはるかにこえる高いレベルでした。屋久島の苔をつかったテーブル装飾も味わいがありますね。
屋久島の新鮮な素材を使った創作料理のコースですが、エグゼクティブシェフは武井智春さん。神戸の有名レストランからいらした方だそうで、ひとつひとつが驚きの洗練でした。
グラスワインもなかなかセンスのよいものが適度な数、そろっていたのですが、こういうロケーションでこそ飲みたかったモンラッシェもムルソーもない。だめもとでソムリエに聞いてみると、「お待ちください」と言って、奥から別のリストをもっていらしたのですが、そこにはなんとモンラッシェだけで4ページほど、気の遠くなるようなバリエーションのリストがありました…。さすがにボトルは飲みきれないと思ったので今回は涙を飲んで諦めましたが、こういう秘密兵器の奥行がどこまであるのだ、という本格派のレストランでした。
デザートもワゴンから好きなものを好きなだけ。甘み苦手な私はひとつだけフルーツ系のものをいただきましたが、どれもとても美しかったです。
夜のプールも幻想的。
照明も完璧です。どこまで素敵なホテルなんだという演出。
ヴィラまでの帰途も、暗すぎず明るすぎない、自然を活かす最適の照明です。
仕事で屋久島。鹿児島上空を飛ぶのも初で、窓の外の景色が驚きの連続。
造形の妙を感じさせる開聞岳。富士山のようにきれいな稜線。しかもこんな先端に。
屋久島についに近づきます。日本の本島そのものが島ではありますが、小さな島がほんとに数えきれないくらい点在しており、そのひとつひとつの島に異なる個性があって、それぞれに人が生活していることを思うと、日本は意外と広くて豊かなのだとしみじみ実感します。
屋久島空港。とても小さい。この空港の売店では、屋久杉の香りのお香はじめユニークなお土産を売っておりますが、クレジットカードが使えません。
ホテルの方が車で空港まで迎えに来てくださっています。今回の滞在先は、Sankara Hotel & Spa.
ジャングルの中に切り開かれた道路を40~50分ほど走って、どこまでこの危なっかしい道をのぼるのだと不安になりかけたころ、とてつもなく洗練されたホテルの敷地があらわれます。
スタッフの方がずらりと並んで美しい挨拶でお出迎えしてくださいます。
フロントからも見える開放されたプールでウェルカムドリンク。梅のシロップを使った炭酸ドリンクで疲れも癒えるおいしさ。
文字通り雲一つない青空に恵まれ、これ以上望めないほどの完璧な時空。
高台に建っているので島のジャングルが見渡せ、その向こうには海。
光、空気、水、音、匂い、すべてがあまりにも完璧なので去りがたく、お部屋に入る前にそのままプールサイドでランチをとることにしました。
鹿児島牛のハンバーガーとシーザーサラダ。美味です。なんといっても空気が美味しい。
プリンスホテル首都圏エリアの12のホテルで、9月1日よりオーストラリアフェアが開催されます。オープニングレセプションがザ・プリンスパークタワー東京で開催されました。
この時期にレセプションを開催することに批判的な意見もあるでしょう。
しかし、厳しい状況のなかでもホテルは営業を続けなくてはなりません。
フードとワインが中心になるフェアの魅力をメディア関係者を中心に知っていただくのに、ズームでというわけにもいきません。どのように安全にレセプションを開催し、安心できる環境で食事を提供していけるのか? その方法の一つがこれでしょうか。
アクリル版をテーブルに10枚設置し、アルコール消毒液をひとり一本置くという徹底したやり方。
第7回目となるオーストラリアフェアのテーマカラーは活力のイエローと癒しのグリーン。スタッフの服装から装飾に至るまでこの色が効果的に配され、テーブルクロスと中央の貝殻はオーストラリアの海を連想させる美しい演出なので、アクリル版で味気なくなりがちな気分は払拭され、フレッシュで豊かな気持ちが高揚します。
アルコールを提供できないというつらい課題は、別次元に美味しいノンアルコールワインで解に近づけていく。
Edenvaleのノンアルコールワインは、ノンアルにありがちなジュース感はなく、料理との相性もいい。(とはいえ、今回は飾られるだけだった1本15万円という世界最高峰のオーストラリアワイン「ペンホールズグランジ」を脳内で合わせてみるのは仕方ないことですね?)
コロナ禍の出口がまだ見えない状況で、これが絶対という正解はありません。誰もがそれぞれの最適解を考えぬき、その時点におけるぎりぎりの最適の判断をしていく。
長く引き延ばされた非常時においては、われわれはこのやり方でやっていきますと決め、それをブレずに表現していく。その姿勢を見せる勇気も人を励ましますね。ホテルの姿勢を応援するというゲストの優しさにも満ちた空間でした。
行政のメッセージもよくわからず、補助も十分ではない中でのホテル業界、ウェディング業界、飲食業界、旅行業界の方々の、それぞれの判断を尊重し、応援します。
(恒例のテープカット。ひとりひとりが競馬のスタートラインのようにアクリルボックスの中に入っているイメージ)
駐日オーストラリア大使のジャン・アダムズさんもゴージャスでエレガントな会場のしつらえに興奮のスピーチ。
オーストラリアの食とワイン、日本初上陸の香水、各種ウェルネスを日本にいながら体験できるオーストラリアフェアは、9月1日より10月31日まで、首都圏12のプリンスホテルで開催されます。
心斎橋リフォーム副社長の内本久美子さん(左)、フレグランススペシャリストの地引由美さん。ホテルのプレス以上に詳しい(!)由美さんのレポートはこちら。
ペニンシュラ東京で期間限定の月餅。
2個入り、4個入りが午前中ですでに売り切れ、上は8個入りです。(下にもう4つ)
栄養価は高いはずですが、食感は軽く、洋菓子に近い。美味しいです。箱も立派で捨てられない…。
ペニンシュラから丸の内仲通りを通り徒歩圏のパレスホテル東京、こちらの中華「琥珀宮」でランチをいただきました。
「瑠璃」のコース。
お茶も冷めないようにずっとこのようにあたためてあります。茶葉も出すぎないように、白いポット(茶葉入り)から透明なポットへと入れ替えたうえでのあたため配慮。
前菜。以下、点心、メイン、チャーハン、デザートと続きます。
さすがの味、ホスピタリティでした。日比谷~大手町エリアのホテル激戦区、互いにますます磨き合いに拍車がかかり、レベルがどんどん上がっている。絶えず学び続けている人たちが、さらに学びとその成果を加速度的に出しているという印象。
前回の滞在から3か月ほどしか経っていませんが、30時間ステイプランに便乗して仕事を抱えてこもりました。ペニンシュラ東京です。
今回はスパも行かず、集中できるデスク周り(このホテルにはふつうの部屋でもビジネスコーナーがあり、快適に仕事に集中できるよう考え抜かれています)で過ごし、懸案をいくつか終えることができました。
ここの朝食、すばらしいです。中華朝粥のセット。点心も美味しく、量もちょうどいい。
和食もほどよい分量で、洗練されています。鮭は皮もきれいにとられています。
二度目の滞在からのほうが勝手がいろいろわかってスムーズに時間を使えますね。半面、驚きが少なくなりますが。目的に応じた付き合い方が上手にできるようになるとよいですね。36時間ステイプランを売り出しているホテルもあります。長時間ステイプランはコロナ禍で生まれたマーケティングトレンドの一つです。
日本ではペニンシュラにのみ入っている台湾のパリコレブランド。
翌朝も快晴に恵まれました。鴨川散歩の予定が「暑そう……」とくじけて怠け者の朝に。
朝食は地下の和食レストランのみと聞いて、せっかくの朝日がない朝食なのかと思いきや、そもそもの建築設計がすばらしく、地下でも朝の光が入る美しいレストランでした。
洋食は前菜から繊細でゴージャス。
これにピエール・エルメのクロワッサンがつきます。お代わりはいかがですか?と言われてもお腹いっぱい。
ロビーの花のあしらいも考え抜かれています。
吹き抜けのフォトスポット。
ホテル内にはいたるところにアートが設置されています。実にさりげなく。
写真を撮っていないのですが、スパ施設もレベルが高い。地下ですが光が降り注ぐプールはジャクジー効果も発揮し、サウナも2カ所。水着を着用して入るタイプですが、窓から庭園もながめることができる、快適なサウナでした。
水を冷やして用意してあり、外から帰ったゲストに細やかに声をかけて渡してしてくれます。施設、サービスすべてにおいてすばらしいホテルでした。
このシガーリングアート、驚きませんか?
葉巻のリングを緻密に貼りこんで作ったアート、ゴミになるリングを利用したサステナアートでもあります。
プロデュースしたのは店主の本多啓彰さんです。
緊急事態宣言中、休業を強いられ、なにもすることがなくなり、拓さんはひたすらシガーリングアート製作に没頭していたそうです。そのすばらしい成果! 数がふえたら展覧会開けるレベル。
それにしてもまた宣言が出てひと月以上、休業を強いられる。二回目、三回目の宣言中の補償もまだ支払われていないそうです。なんてことだ? おまけに大臣が反社ですかという圧力をかけてくるとは。
ほんとうにつらくたいへんな状況なのに、迫力のアート(とボランジェ)に逆に励まされ癒されてきました。講演後の疲れが達成感に変わっていくよい時間。いつもありがとうございます??
20周年おめでとう、と6月の宣言解除のタイミングでお送りしていた蘭がシガーのモクモクによく耐えてがんばってました? もう限界なかんじですが、飾っててくれてありがとう。
12日からまた休業を強いられる理不尽。
みなさん、11日をとりあえずの最終営業日としてまたしばらく閉まってしまうので、アートを間近に見がてら激励に行こう。
(とはいえ、入れる人数に限りもあるのでご予約を。)
飲食業のみなさま。ほんとうに厳しい現実の中、何と言葉をかけてよいのかわかりません。私もホテルの仕事に少しですが関わっていることもあり、理不尽な行政のやり方に翻弄される苦しみを間近で見ています。そんな状況のなかでもゲストの前は笑顔で立ち、楽し気にサービスしてくださるその姿には心打たれるものがあります。
昨年12月に企画がスタートした「二期会ハンサム4兄弟 ディナー&コンサート」が無事、ザ・プリンスパークタワー東京で開催されました。
プリンスホテル首都圏エリアのイタリアフェアの目玉として企画された「ホテルでイタリアンオペラ」。
イタリアンのコースディナーのあと、会場を移して4兄弟によるオペラを堪能しました。
4人による「オーソレミオ」には鳥肌が立ちました。最後に宮本益光さんが「芸術が不要不急とされるなかで、僕たちの存在が認められた気がした。ありがとう」という趣旨のことを語り、ゲストのなかには涙ぐんでいる方も。
ほんとうにすばらしい会でした。前例のないイベントを実現にこぎつけた二期会とプリンスホテル、すべてのスタッフに敬意を表します。ブラザーズとのご縁をおつなぎいただき、実現まで細やかにご尽力くださいましたミヤビブランドコミュニケーションズの田中雅之さん、二期会理事の谷口久美さんにも心より感謝申し上げます。
見渡す限りのサトウキビ畑。私の瀬よりも普通に高い。夜、通るとかなり怖そう。
イラフ一のビーチといっても、意外と狭い。ただ、曇り空でも水の透明度と砂のきめ細かさは際立っています。
google map を頼りに、伊良部の「集落」の調査。
集落の中央部は、これが伊良部の人々の生活なのだと謙虚な気持ちにさせられる荒れ果てた家屋が目立つ。壊れっぱなしの家屋も。
潮風も太陽も強いので、塗装の落ち方が激しい。
交番前のガジュマル。
村にあるスーパー二軒。ともに昭和感がある。そのうちの一軒では「ココでしか売っていない」黒糖アイスを扱っている。ハーゲンタッツよりもさりげなく高い。
「まるきスーパー」の隣はなにげなく絶景。これが日常の伊良部の風景なのかな。このスーパーの二階で宮古そばを食べてみる(またしても)。美味しい。村の方々が食べに来ている日常感たっぷりな食堂です。
シギラを出て、かの有名な伊良部大橋をわたり、伊良部島へ向かいます。
宮古島の象徴のようになっている伊良部大橋は、渡っている最中はその美しさが見えない。いざ渡っている最中は何が何だかわからない。車の横から見えるのは欄干と海だけ。遠くから見るといったいどの位置にいるのかわかる。どんな全体の中にいるのかがわかる。
この橋を渡るBGMとして小沢健二の「強い気持ち、強い愛」の最後のサビの部分が意外とよい。華やかな橋なんですが、ちょっとだけ刹那感や悲しみ見たいのが混じってくるんですね。
イラフ SUI ラグジュアリーコレクション。
各ライフスタイル誌が称賛していることもあり、かなーり期待していったのですが、え?これでラグジュアリーコレクション?
雨が降っていたとはいえ、バルコニーは濡れたままでまったく使えず。そもそもガラスにモップのあとが。まあ、最低ランクの部屋だったのだろう…と思うことにしました。それにしてもマリオットのゴールドランクの会員でもこの扱いは。
部屋の質感も都内の4スターホテルといった無機的な感じで、アメニティもこれだけ。かなーり気落ちします…。この時点でかなりシギラに「帰り」たくなっている。
なんといっても施設が小さすぎるのです。フロントは狭くて、スタッフが机周りに固まっており、その机の後ろを通ってレストランに行くときにフロントのパソコン画面が見える…ってちょっとこれは。
唯一のレジャー?が自分で創るバスソルトコーナー。一度やると飽きるし、プールもフロントから丸見えで入る気にもならなければ、レストランも一か所しかなく、スパもなく、庭も小さく、ホテル内散策の楽しみがゼロ。スモールラグジュアリーを謳うならもうちょっとなんとかしたほうがよいのでは。
夕方にはサンセット・シャンパンフリーフローサービスがあります。これが価格に含まれていたので高いわけですね。部屋まで持ってきてくれますが、少しぬるくなるのです。この時期には仕方ないですね。せめてお天気よければ気分も持ち直していたのですが、レストランも一度で飽きて、周囲にはレストランも皆無。
最寄りのビーチまでは歩いて10分ちょっとです。 左奥に白く見えるのがイラフ。
朝食も同じレストラン。
ホテルの前はごつごつした岩で、雲が広がると「東映」という文字が浮かび上がりそうな雰囲気。
朝食はセミブッフェ。お料理は丁寧に作られており、美味しいです。食べきれないパンは丁寧に包装してテイクアウトさせてくれます。
スタッフの対応もよくて、よいところもたくさんあるホテルなのです。ただ「ラグジュアリーコレクション」とする基準には、「?」。珍しく辛口でごめんなさい。すべてはお天気のせい……なのでしょうか。
リゾート内では最大規模のシギラ・アラマンダ。クラシックでゴージャスなザッツリゾートといった感のホテルです。
ここは宿泊はせず、レストラン利用のみ。プールサイドでシャンパンつきの遅めのランチという、どこか嘘くさいリゾートランチが、嘘のようにばっちりはまります。
ハウスシャンパンがペリエジュエ。ハンバーガーもフレンチフライも美味でした。ポテトは細目でかりっとしたのが好みですが、まさにそれで(UMAMIバーガーについてくるようなアレです)。
南国の楽園感があるので結婚式にもぴったりで、ちょうど撮影がおこなわれていました。チャペルもあります。
どこをとっても絵になる景観。
ハスの池も。
徹底的に手入れされた南国庭園。ここは快晴のときに再訪してみたいです。
シギラリゾートはユニマットグループの傘下だそうです。これほどのスケールのリゾート、今作るのはなかなか難しいのでは。クラシック感がむしろ懐かしい感じでした。
仕事の調査で宮古島です。
あいにくの曇りで宮古ブルーには出会えませんでしたが、それでも透明な海、真っ白くきめ細かな砂浜。
シギラ・セブンマイルズリゾートは想像していた以上にスケールが大きい。敷地内の移動はスタッフを呼んで車移動です。車移動必須の広大なエリアです。
リフトに乗ると、帰途がすばらしい。海を見渡せます。
高い建物がシギラミラージュ。
シギラリゾートのなかにはいくつもホテルがありますが、その中で最も新しいのがシギラミラージュ。
部屋からの眺望。この美しさは石垣のANAインターコンチを超える。
プール、レストランはホテル内にもリゾート内にもいくつもあり、選び放題で飽きないようになっている。
お部屋は広く上質なリゾート感覚にあふれていて、ハレクラニを超えるかというレベル。ジャクージがバルコニーにもついている。
アメニティはディプティーク。ポイント高い。さわやかな香りで泡立ちもよくなめらか。
リクエストしなくてもオムニサンスの基礎化粧品がたっぷりついてくる嬉しさ(右奥)。
タオル、スリッパ、シーツなどのリネン類もことごとくハイクオリティでうっとりする触れ心地でした。
宮古そばはやはり地元の人気店で。「ひろちゃん食堂」、地元の方々でにぎわっています。奥はゴーヤちゃんブルー。ひろちゃん食堂はセブンマイルズリゾートのぎりぎりのところにあるので、帰りはホテルに電話をかけて迎えに来てもらうというパタン。歩けばジャングルで、巨大な昆虫や不思議な虫に出会います。
NYのイレブン・マディソン・パークが全面的にヴィーガンへと方向転換しました。脱ウシです。地球環境を守るという観点からも、ウェルネスの観点からも、新しいラグジュアリーという観点からも、世界的にヴィーガンへの流れは避けがたくなっていくでしょう。
というわけで、明治大学時代に教えていたプレゼミ生のキャサリンはるかさんがヴィーガンマスターとして活躍していることを幸いに監修として指導していただき、プリンスホテル東京シティエリアで時代を先駆けるメニューとしてヴィーガンアフタヌーンを提案。スタッフ一同が真剣に勉強を重ね、ついに6月から本格スタートとあいなりました。
ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町では、Flower Garden.
今年の初めから、シェフやスタッフと勉強を重ね、実現に向けて鋭意とりくんできました。
紀尾井町での試食会の様子。グルテンフリー、アニマルフリー、SDGsも意識しています。五くん(ねぎ、にんにく、らっきょうなど刺激やにおいの強いもの)フリーにも対応。
ザ・プリンスパークタワー東京では、Playful Garden.
以下は試食会の模様。
三種のスペシャルドリンク。奥に見えるのが監修のキャサリンはるかさん。かつての教え子とこういう形で仕事をご一緒できるのは嬉しいですね。
研鑽を重ねてきたシェフとスタッフ。
試食会ではこのようなイメージ、さらにブラッシュアップして先のような完成品となりました。
ともにヴィーガンでなくても大変美味しくいただけます。ちなみに私はヴィーガンではありません。制限のあるなかで美味しいものを創り上げるヴィーガンメニューは一種のアートだと思います。ぜひ、ギャラリーとパークで2種類のヴィーガンアフタヌーンティーをお楽しみください。
プリンスホテル首都圏エリアでイタリアフェアが開催されます。レセプションが開催されました。ザ・プリンス・パークタワー東京にて。
駐日イタリア大使ジョルジュ・スタラーチェ氏はじめ、イタリア商工会議所などイタリア関係の方々、メディア関係者が出席。
1つのテーブルにアクリル板が12枚。徹底的に衛生・安心・安全に配慮されたテーブルで、イタリアのお酒とお料理を。
アリタリア航空のCAもボランティアでご協力くださいました。(奥の赤いユニフォーム) 航空業界も大変ななか、「ミラノへの仮想旅行」というコンセプトに賛同し、イタリアに親しんでいただけるなら協力したいということで10名以上のCAが来てくださいました。
首都圏エリアのシェフたちも協力しあってサービス。写真撮影ときだけ近寄っていますが、物理的な距離を置いて仕事をしています。
いつもの氷の彫刻も芸術的。
フェラーリのとともに、アナウンサーの牛窪万里子さんと。
地引由美さん撮影の動画より。手前の後ろ姿美女は、心斎橋リフォームの内本久美子さんです。
澤円さん奈緒さんご夫妻と。写真撮影のときのみ無言で寄っています。
ファッションジャーナリストの宮田理江さんと。
綿密な準備を重ねてきたレセプションがぎりぎりのタイミングで無事開催できたことはなによりでした。次の週からアルコールの提供ができなくなりました。
ホテルは徹底してやりすぎなまでに安全対策をとっているのです。何のデータも根拠もなく、一律の休業要請や時短要請はまったく不合理と感じます。イタリアに行けない今、ホテルでイタリアを安全に楽しむことができるプランをプリンスホテル首都圏エリア各ホテルが展開しています。往復の交通機関に配慮して(車の移動が理想ではありますね)、首都圏でイタリア体験をお楽しみください。
ほぼ一年ぶり、二度目のハレクラニ沖縄。
解放感と質感の高さ、ホスピタリティはやはり別格です。
前回とおなじサンセットウィングでしたが、再訪だったためか最上階の少し広めのツインに案内していただきました。
オリジナルバスソルトはじめ、アメニティのひとつひとつに心がこもっていて、高揚感を与えてくれます。ドライヤーはすてきなケースに入った「復元ドライヤー」だし、ヘアアイロンを頼むと「ヘアビューロン」の最新バージョンだし。いちいち想像を超えて感動させてくれます。
冷蔵庫の中にあるドリンクはすべてサービスとして用意されています。
クラブラウンジのサービスも相変わらず驚きにあふれていてすばらしく。今回は曇りだったのでサンセットが拝めなかったのが残念でした。
前回はブッフェ形式でしたが今回はあらかじめセッティングされた形でお料理が提供されました。
昨年は工事中だったサンセットウィングのプールも完成し、シャンパンバーまでできていた。シャンパンのメニューが豊富。ただ、今年は虫が異常発生していて、あまりプールサイドでゆったりできませんでした。黒いむしがわんわんよってくるので。「宮古島はもっとたいへんな状況」とのこと。
夜のプールのライトアップも幻想的。
翌日のランチ。ハワイのロコモコにゴーヤがあしらわれているのが沖縄風。
ずっと曇りでしたが、ようやく帰路に太陽を拝むことができました。
昨年、泊まったブセナ・アッタテラスは、ショップで買い物のために再訪しました。お茶が目当てです。リカバリー、リラックス、デトックス、ビューティーのブレンドティーがハイレベルなのです。インターネットでも販売していないのはいまどき貴重ですね。(だからこそわざわざ買いに行く人がいる…)
ショップから眺める中庭。
スタッフも相変わらずとても親切で、本館までカートで乗せていってくれました。
ブセナ本館は、ランチに訪れました。
やはりここの庭園の迫力は別格。
くもりでなんとなく水の光が今一つに思えたので、スマホで色彩を強調してみた写真。うそくさい。笑
このトリ。なんどか飛んで行ったり戻ってきたりしたと思ったら……
次第に距離をつめてきて……
この写真を撮った3秒後には私のランチをさっとかすめて去っていきました。すごいなブセナのトリ。
本館もスタッフは制服からしてモダンコロニアル風、建築とのハーモニーでなんとも気分が高揚します。どのスタッフもフレンドリーで、お料理もおいしく、短時間でしたが印象的な滞在になりました。
ハイアットリージェンシー瀬良垣。
小さな「島」を丸ごと使ったリゾート。
たかーい天井、黒、グレー、ナチュラルカラーを使った幾何学的なインテリアはハイアットの特徴ですね。どこのハイアットだったかわからなくのは仕事ゆえの不幸か。
周囲は砂浜ではなくごつごつした岩浜で、近くで見ると神秘的でこわいくらい。
どこを撮ってもフォトジェニックです。これで陽光がさせば完璧。
プールが多い。しかもドラマチックな作りで、お子様づれファミリーには最高ですね。一日いろんなプールで遊べます。
まだ肌寒かったのでプールは撮影のみでした。
インフィニティプールのように見渡せる場所もあり、時間を忘れる眺望です。
クラブラウンジがかなり残念。フードはほとんどないに等しいし、シャンパンすらおいてない。ドリンクの種類が少なすぎるうえ、サービスがほとんどない。このホテルはクラブラウンジなしで使うのが正解かも。
翌朝は少し晴れて、海がいきなりきれいになりました。太陽があるのとないのとは雲泥の差。
朝食は、もはや都内のホテルでは皆無になってしまったブッフェスタイル。手袋をつけてトングでとるようになっています。プールでは全く人に会わなかったのに、朝食のレストランはほぼ満員。みなさんどちらにいらしたのでしょう…。
すばらしい施設でしたが心が動くような感動がなかったのは、陽光が足りなかったためなのか。こんな日もある。
横浜中華街の穴場的な薬膳茶サロン「茶音」。
ふつうのマンションの中にあるので、ピンポンをおして、玄関で靴を脱いで入ります。お友達の家に招かれたような。
下の写真は、活気茶。高麗人参、なつめ、クコの実、黒豆、山芋、プーアールがブレンドされています。
ここの薬膳茶、(私には)効き目がよくて、飲み終わると汗ばむほど。薬膳茶の原料も販売しているので、いつも買い込んできます。なつめやクコや竜眼など、そのまま買ってくる。中華街薬局では高麗人参の粉末(原料そのまま)とかヨクイニンの原料をそのまま。沖縄からは月桃。日によっていろいろブレンドして煮だして飲んでます。免疫力アップのためにはじめた習慣ですが、体調はよいです。
横浜中華街では状元楼が好きな店のひとつ。テーブルセッティングやインテリアなんかも含めて、情緒のある時間を過ごせます。
昨日はコモンウェルスデーで、エリザベス女王のスピーチもあった、めでたい日であったのです。よりによってそんな日に、メーガン・マークルが全米で放映されるテレビインタビューで英王室を告発するような内容のことを話していました。
いやひどい。
その場にいないキャサリン妃も悪者に見せてしまうようなことまで。異次元の異文化のなかでつらかったことには同情しますが、2年そこそこしか過ごしてないでしょう。そのなかで何もかも自分の思うがままにしたいというのもいかがなものか。被害者面ばかり強調しており、品のなさしか伝わってきませんでした。これ、「声を上げる」というのとは違う行為のように見えました。アルマーニの50万円近くするマタニティドレスを着ながら「自殺したかった」って言ってもなあ……。
エドワード8世を英王室から引き離した、離婚歴あるアメリカ女性、ウォリス・シンプソンを連想しました。デジャヴュな光景。
気をとりなおし。山手近辺に用事があったついでに、ロンネフェルトの紅茶を求めに紅茶専門店、ラ・テイエール。
ロンネフェルトは7つ星ホテル、バージアルアラブや日本の5つ星ホテルでも扱われている紅茶です。パレスホテルのラウンジもこれで、おいしかったので探し求めてきた次第。ここにはロンネフェルトほぼ全種類がおいてあります。
狭い店内には、ネットでは売っていない、レアな紅茶がひしめいています。紅茶ファンはついあれもこれもと飲んでみたくなりますね。
お近くの迎賓館。このあたりはほんとうに異国情緒が魅力的。
Mizunobu Fruit Parlor Labo. こちらは桜木町にある、気軽に立ち寄れるタイプのラボ。
やはりおいしいことには違いない。ですが、馬車道の店舗でいただくような高揚感はいまひとつ。インテリアで気分は大きく左右されますね。
婦人画報4月号発売です。ファッション特集で解説しました。
「陽の光が似合う服」の時代へ。本誌は桜ムード満開です。ぜひご覧になってみてくださいね。
?The Playhouse のBeneにて、British Royal Breakfast.
ケンブリッジ公爵夫妻ご結婚の当日の朝、バッキンガム宮殿で提供された朝食を、Bene のシェフとBLBG社長の田窪さんがアレンジして再現しました。
休日ブランチとはいえ、けっこうなボリューム。
子羊もとても柔らかくておいしい。がっつりと朝からエネルギーチャージ。
このあたりになると完食は厳しかったです。お腹いっぱいで大満足。
プリンスホテル東京シティエリアのマーケティング川村さん、マーケティング統括支配人の林さん、東京シティエリア統括総支配人の武井さん、総料理長の三浦さんとご一緒させていただきました。(感染症対策がばっちりおこなわれた空間でした)
休日ブランチの社交はいいですね。さらっと明るく終わり、話題も建設的で、一日が長く感じられてトクした気分になれる。夜の社交に代わる新しいスタイルとして定着してほしいな。
Yokohama Mizunobu Fruit Parlor.
センスの良さが一目でわかる洗練されたインテリアとフルーツの配列に、「ここはただものではない」という直感がはたらいて入ってみました。
予想以上のインテリア。天井から床、メニュー、スタッフの制服、カトラリー、ボールペンにいたるまで完璧に美意識が貫かれています。
椅子の背もたれの細工もみごとにリフレインしている。
天井のステンドグラスも麗しい。
聞けば、九州の「ななつ星」の内装を手掛けたデザイナーによるものだそうです。さすが。「ななつ星」もいつか乗ってみたい。
フルーツのカット、盛り合わせ方、ガラス容器もすばらしい。ワインに合わせてフルーツをいただけるパーラーも貴重です。苺三種、それぞれカットの仕方がちがう。物理的な分量はもしかしたら少ないのかもしれないのですが、満足度がとてつもなく高い。シャンパンに入れるためのカットフルーツというのもメニューにありました。笑
突き抜けた美意識に感動させていただきました。
〇GQ4月号、本日発売です。
チャールズ皇太子の最新の社会貢献情報を盛り込みました。
(Click to amazon)
〇Men’s Club 4月号、本日発売です。
ジャケットのルーツと変遷を解説しました。バーニーサンダースの「あの」ジャケットからライダースジャケット、ディナージャケットにいたるまで。通底するのは「太郎さん」感。
本誌でご覧いただければ幸いです。
〇明日は25ans 4月号発売です。ケンブリッジ公爵夫妻ご結婚10周年を記念した特集で、キャサリン妃の功績について解説しています。
〇3月1日は婦人画報4月号発売です。今春のトレンド、リラックスした昼間のドレスアップについて解説しました。メンズトレンドではこれを「ホーマル(ホーム+フォーマル)」と呼んでますね。笑
〇集英社クオータリー、kotoba も3月5日発売です。特集は、将棋。連載「スポーツとファッション」ではボードゲームとファッションについて書きました。
そのほか、源氏名での連載記事掲載の雑誌も発売中です。お楽しみいただける記事がありましたら幸いです。
〇渋谷スクランブルスクエアにあるラウンジ、ちょっと驚きのコスパと快適さでした。
1時間1000円で高レベルのドリンクとナッツなどのスナックがフリーでついてきて、海外誌を含む雑誌も読み放題。1500円でアルコールも飲み放題になる。
一人作業に適したスペースもたくさんとってあり、混雑さえしなければ、ですが、使い勝手あります。適度な品位のある雰囲気をがっちり保って、飲み放題居酒屋にならないよう、維持していただけるとありがたいですね。
前菜はサーモン、ズワイガニ、手長エビ、ハーブと当時と同じ食材をより洗練されたプレゼンテーションで。メインは当時お二人がセレクトした仔羊をスパイシーに仕上げ、彩り鮮やかに。デザートは蜂蜜のアイスクリーム、トライフル、チョコレートパフェの3品。という朝からゴージャスなコースです。
イギリス通で食通の田窪さんは、プリンスホテル東京シティエリアのボンドブレックファストやボンドディナーでもすばらしいアレンジをご提案くださっています。今回もどんなアレンジになるのか、楽しみですね。
社会に行き詰まりを感じていた4人の読書会の記録。どうにも生きづらい現状からの出口を求めたら、表社会でいう「闇」の世界がはてしなく広がっていた。オルタナティヴな世界、陰謀論、ダークウェブがふつうに、ごく隣に、共存している現在。絶望の奥に救いの世界を構築するマインドが、底なしに恐ろしくなると同時に、こうやって人は「救われる」のかという醒めた理解(した気になるのも早すぎるかもしれないが)が訪れる。知的なボキャブラリーと思考で構築された本です。意味不明なカルトや陰謀論を「ちょっとアタマがおかしい」と切り捨てる前に、なぜそうなったのかを考えさせられる。「規格品」になることができた「人形」だけがすいすい生きられる今の社会のほうが、実はおかしいのかもしれない。
「たしかにこうした(ポジティブな)自己啓発はときに有用であるだろう。だが同時に警戒しなければならない。『自己啓発』されていくとき、私たちはだんだんと、社会に都合のよい『人形』に姿を変えてはいまいか? 必要なのは、オルタナティヴな『変革』のヴィジョンだ。『自分を変える』ならいっそ、人間を超え出るもうひとつの極、自他の区別すら融け出す特異点まで突き抜けよーーー『人形』とは対極の何かとして生きるために」(まえがきより)
光の世界の表層は相変わらず、夜も「光」に祝福されている。
日比谷~二重橋~パレスに至るコースは、やはり好きな散歩道のひとつ。
ライトアップがよく映える。
水に映える景観があることは、パレスのメリットの一つですね。
見飽きない美観。あまりにも完璧すぎるので、これも殺伐としてひどいことばかり起きる現実のオルタナティヴという気がしてくる。大手町は完成されており満ち足りているのでイノベーションが起こりえないといっていたある投資家の話を思い出す。ダイナミックな動きを生むためにはカオスが必要、と。
レストラン部門は完全に人が戻っているようで、眺めのいい席は満席のため(ホテルのためには喜ばしいことです)、シベリア席でした。
6日付日経連載「モードは語る」は、フェムテックな下着ビジネスの盛り上がりについて書きました。電子版はこちら。
取材に応じていただいた山田奈央子さん、ありがとうございました。
最初の三年間は厳しかったけれど、地道な努力が結果に表れてきたのがその後です、と誰もが言います。がんばれ女性起業家。
土曜日は仕事が予定よりも早めに終了したので、日比谷公園でしばしの休息。
松本楼のテラスですっかり日光浴もできました。
ステーキサラダ。どこか昭和的懐かしさを感じる味や盛り付け。
よい日曜日をお過ごしください。
仕事を兼ねてOkura Tokyo 泊。
ひっそり。を超えて、がらーんとしたロビー。ゲストよりもスタッフの方が多い。ホテル業界の起死回生に帝国ホテルがサービスアパートメントを打ち出したのは、正しいと思う。30泊36万円より(広い部屋は60万、72万とランクごとに上がっていく)は内容を検討するにつけ安すぎるくらいだと思っていたら、すでに満室だそうですね。他のホテルも積極的に打ち出してほしいところです。
オークラは周囲に大使館も多く、治安は万全です。
クラブラウンジもクローズ、スパもメンテナンスで休止、というわけでホテルの実力を見るにはかなり無理はありました。
リニューアルオープンして間もない部屋はとても使い勝手よくできており、大変快適でした。レイアウトもこれまでの常識を破るイメージでしたが、実際、使ってみると合理的。水回り空間がベッドルームからは完全に見えないようにできる。これは落ち着きます。
極みはビューバスです。虎ノ門の景色が広がり、おふろテレビもついているので、延々と長風呂していられます。大理石の質感もすばらしい。
アメニティはミラーハリス。基礎化粧品セットとしてTHREEのトライアルサイズのボックスがついていたのは嬉しかった。他のアメニティも品質が高く、合理的にそろえられています。
家具の質感、リネン類、照明、すべてが山の手好みの最高峰でとりそろえられています。
夕刻の絶景。
iphone 12は夜景を撮るときにすごい力を発揮する。何の調整もせずにこれだけくっきりキレイに。
ハウスキーピングの対応もすばらしく、全てにおいて完璧に見えましたが、サービスの面で「?」という点も、部屋のお水の追加は有料で500mlボトル1本あたり400円+税とか。(たとえば同価格帯のフォーシーズンズはクラブレベルではなくてもいくら頼んでもフリー。) バーでグラスのクリュッグを頼んでみたら、ボトルから注ぐところをみせるべきなのにそのままグラスでもってくるとか。しかも詳細は省きますがちょっと小さなごまかしがあって不信感が残りました。
小さなことですが不信感が2つ重なると「次はない」という気になるんですよね。他山の石。「右の頬を殴られたら左の頬をさし出せ」っていう聖書の言葉、最近はサービスにおいても強引に引き寄せて解釈できるなあと実感します。サービスするならいっそ、すでに赤字ですがおまけでこれもどうですか!?っていうくらいギヴしてみる。そうすると返報性の原理が働くのか、ギヴした以上のことが返ってくるんですよね。即時ではないとしても、しばらくたってみて「あの時サービスしたからこれが返ってきた」ということがけっこうある。ケチると二度と次のチャンスはない。あらゆる仕事や人間関係に言えること。これ、長く生きれば生きるほど真実であることがわかる。あらためて学ばせてもらいました。
今回は、緊縮時でいろいろたいへんだったのかもしれないですね。コロナのあと通常営業に戻ったらクラブラウンジ、スパも含めた滞在で再訪してみたいです。(がんばれホテル業界)
先週末に恒例のラグジュアリー勉強会があり、第7回目となった今回もまた、時間を忘れるほどの極上の議論が交わされていました。気が付けば3時間以上経過。
その日のゲストはTakramの渡邊康太郎さん。渡邊さんが「たくらんだ」文脈のなかに勉強会参加者10名ほどが取り込こまれ、「文脈を編む」という行為に全員が巻き込まれ、加担していたことに、後から気づかされました。なんとも知的で豊饒な体験。この感覚を言葉にするのは難しいのですが、いずれ、どこかで、何らかの形で、買いてみたいと思っています。
勉強会で名前が挙がった本、+その周辺はとりあえず全部買ってみた。
以下は、その本の山の中から、読了した本。
村上春樹の短編。答えは読者ひとりひとりのなかに。イラストがすばらしいです。こんな絵本を出せたら幸せだろうな。人はどこまで行こうが自分であることから逃れられない。お誕生日のプレゼントにも最適な本ですね。
このなかに「じょんじゃぴょん」というワードが出てきます。実はこの「じょんじゃぴょん」にがーんとやられ、ビフォーアフターで世界が違って見えるほどの感動を味わうことになります。ラグジュアリーを考えるときにもっとも腑に落ちるキーワードとなる「じょんじゃぴょん」。これは、無用の長物か、あるいはラグジュアリーの核心か。詳細についてはどこかの媒体に書くことになろうかと思います。
穂村さんの言葉の感覚がツボすぎてそのまま穂村本をコレクション。これも笑いの連続で面白かった。
銀座千疋屋。いつもは行列でとても入れないのですが、昨日はあっさりと入れたうえ、店内も2組ほどのゲストのみ。
念願のマスクメロンのパフェ。生き返るようなおいしさでした。すべてが、Parfait!文字通りの「完璧」なパフェ。千疋屋ブランドの底力を知る思いがしました。
寺家町の奥の奥のほうに、ギャラリー&カフェ。Jike Studio
車で行かないと無理。探すのも一苦労。周囲はたんぼなので、言われないと、ここがカフェだとは絶対にわからない。広がる田園都市の原風景。外はこんなだけど、
なかは今どきのおしゃれなカフェ。感染症対策も徹底されています。クラフツや食器などを販売するギャラリーも併設されています。
きれいに陳列された焼き物。
ランチプレートのレベルが高い。器もすべてオリジナル。
ゆずのチーズケーキ。コーヒー、ハーブティーも美味。
そこから歩いて1分ほどのところに別館、Jike Hausが。こんなあかぬけたギャラリーが、ど田舎に出現するシュール感……。
きれいな焼き物、手作りの家具などが販売されています。
期間限定でペルシャ絨毯展をやっていました。
手前のブルーのカーペットは、シルクの織物です。精緻な美しさが一枚一枚、違う。それぞれの絨毯にそれぞれのストーリーがある。
モームの「人生はペルシャ絨毯」説ではないけれど、やはりペルシア絨毯にはなにか命の重みのようなものを感じさせる力がありますね。
山奥の秘境でお宝を見つけたような気分でした。短時間でエスケープし、田舎の空気で深呼吸できた良い時間になりました。
〇就任式で、ある意味、一番人気だったバーニー・サンダースが、自身の写真をプリントしたスウェットシャツを45ドルで売り、売り上げをチャリティに回す。
誰もが笑顔になるこういうノリは好き。
〇NewsPicksでコメントランキング2位とな。いつも超マイナーな記事ばかりピックしているので「大気圏外」で悠々自適しているつもりでしたが。資生堂はやはり日本人の生活にも文化にも密着している企業なのですね。ビジネスパーソンの関心の高さがうかがわれました。
コメントではそこまで書きませんでしたが、資生堂内部で、「切り離される」プロジェクトに関わってきた方々は、さぞかし無念で悔しいだろうと拝察しております。
資生堂が、TSUBAKIなどの日用品部門を1500億円で売却するという記事に対するコメントでした。
〇現場コンサルの仕事の後、久々にレヴィータでさらっと一杯。
天井高く、衛生安全対策も万全なこちらのカウンターでのおひとり飲みは快適ですよ。気持ちを切り替えて次へのエネルギーをチャージするのに、20~30分でもこういう時間を持てるのは幸せなことです。
レヴィータは現在、15時~20時までオープンしています。土曜日のアフタヌーンティーの予約はほぼ満席をいただいているそうです。(おひとり、または家族に近いお二人でどうぞ。)20時閉店を求められるのはバーにとってほんとうに厳しいことなのですが、こうして日中に応援してくれるファンに支援していただけるのは、心強いですね。
何度見ても「好きだな~」と思える景色のひとつ。ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町の「顔」、レヴィータです。
人生初明治神宮。
ひたすら密を避けてのタイミングでの神頼み。
日本酒のみならず、ワインの樽までも奉納されているのはさすが明治神宮。
40年も関東に住みながらなぜこれまで一度も明治神宮を訪れなかったのか。混んでると思っていたから。人混み、混雑は何よりも避けたい。コロナの前からもそうだったし、これからもそう。人生訓としても、レッドオーシャンは全力で回避する。人と競わない。獣道を行け。
お神酒に代わるお酒、かつアルコール消毒はエノテカ表参道ヒルズで。
ルイ・ロデレールのクリスタルの試飲価格1500円(50mi)は安いのか適切なのか、よくわからない。笑
一年の始まりなので、最愛の白、モンラッシェも。つつましくグラスで。魂まで届く感動のおいしさでした。
4日までに今年初の原稿2本アップしました。アウトプット以上のインプットも絶やさず、油断せずに淡々と。
2014年のプレゼミ卒業生、キャサリンがサプライズをプレゼントしてくれました。
資生堂FAROにて、ランチのコースの最後に、ドライアイスで演出されたスペシャルデザートとカードが現れ、驚きと感激。
これに先立つ資生堂ファロの最先端のヴィーガンコースは、クリエイティブで予想もつかない料理が次から次へと出てきて、感性を刺激されっぱなしでした。
ふだんは肉派の人も、ここではあえてヴィーガンを選ぶそうなのですが、納得です。クリエイティブ・スピリットがほとばしっていました。
まったく予想のつかない味の連続。いやー、ヴィーガンってすごい。むしろ想像力、イマジネーション勝負の世界ですね。
最後はほんとにお腹いっぱい、大満足を通り越して食べきれなかったくらい。感動のコースでした。
ヴィ―ガンコースにはヴィーガンチーズまで出るんですよ。乳製品をまったく使ってないのに、「チーズ」。驚きでした。ランチだったので遠慮してましたが、酒飲みとしては、ワインを合わせたかった。笑
サービススタッフのユニフォームもいちいち素敵で。ボタンやタイが「和」なのです。
ルイはルイを呼ぶというか、教えた学生のなかで、一般企業に入社した方は、比較的少ないのです。アーチストになったり、起業したり、海外の大学院にすすんだり、などなど。超個性的な教え子ばかりなんですが、成長した彼らには私が逆に教えられ、私も遅れをとらないよう進化しないと、と背中を押されます。
コスメやファッションの発表会では何度も訪れていましたが、宿泊は初。やはり泊まってみるとそのホテルの力量がわかる。
お部屋は広々と50平米超。バスルームも美しく、全体的にウッディなインテリアで、アンダーズ・スタイルとしか形容のしようのないスノッブな雰囲気にあふれている。落ち着きとリラックスを強要されているというか。笑 初心者にはわかりづらい入口からしてそうなのですが、なにがどこにあるのか、わからないくらいにスムーズに洗練されている。
アメニティもスタイリッシュなボックスにこのように詰められている。一瞬、インテリアのようでよくわからない。箱をあけると、比較的フツウなアメニティが出てくる。このようなアンダーズの美意識を理解すると、ホテル各所のいろいろな謎(というほどでもありませんが)が解けてくる。それにしても、これは美観という意味ではすばらしいですが、資源をかなり無駄にしていることもわかります。美観とサステナ、どうやって落としどころをみつけていくのか、環境問題にうるさいゲストに指摘されるようになれば、これから課題になりそう。
一枚板のデスク。インテリアも外の景色も、申し分ありません。ハード面では感嘆するしかないハイレベル。
クリスマスツリーも洗練されています。
49階の部屋から見る夜景が、やはりひと味違っている。日頃、仕事で見慣れている(というほどのことでもないのですが……)夜景よりも約20階分高い。それだけ高さが違うと見える景色にも違いが生まれる。
ハード面は申し分ないのですが、カクテルタイムに全宿泊客にサービスされるクラブラウンジが、やや理解できなかった。シャンパンもスパークリングもなく、白も赤も頭が痛くなりそうな安価なワイン。最初に出るのが「明治製菓」のチョコレートと、おせんべい(明治のチョコレートはむしろ好き。ただ、こうしたホテルのクラブラウンジでそのまんま出すのは?なにか理由があるのだろうか?)。そもそも飲み物にコースターもつけない。扱いがかなり雑です。それでも飲み放題だからと長居してらっしゃるようなゲストで混んでいるので、お代わりする気力もなく、早々に見切りをつけて、ルーフトップバーで飲み直すことにしました。
寒かったので電気毛布がありがたく、ムードも満点。寒空のペリエジュエ最高。しかしやはりこちらでもワインにコースターすらつかず、おしぼりも催促しないと出てこないというのは、もしかしたらなにかアンダーズ的な理由があるのかもしれませんね。夜景とシャンパンとキャンドルの相性はこの上なくよいですね。
ハード面では完璧なすばらしさ。クラブラウンジを宿泊者全員に開放ということでレベルを落とさねばならないのなら、やらないほうがよいのでは? と思われたのはやや残念。スパも温浴施設がいまひとつ中途半端で、狭い印象。フィットネスは今回使わず。
東側の部屋だったので広い窓の真正面から朝日が昇るというありがたい光景。
早朝のまだ誰もいない虎ノ門。一晩でしたが、遠方に旅行したようなリフレッシュ感を与えていただきました。
虎ノ門ヒルズ。
夜になると不気味に見える数字のオブジェ、失礼、アート。
うわさの虎ノ門横丁へ来てみました。絶対空いているであろう日曜の夜ねらいです。やはり、報道されているような行列は見当たらず、人は少なめ。一部の人気店舗のみ満席、一方がらがらの店もあり。
昭和を再現する映画のセットのような。新横浜のラーメン博物館にも似た空気を少し感じました。こちらの方が一周回ったモダンという印象。食べる空間はやはり密な座席設定なのでまた今度ね。ここが虎ノ門ビジネスパーソンとOLの出会いの場として人気スポットになっているそうです。いまどきはこんなリラックスした空間で見定めるんですね。バブルのころは六本木みたいなギラギラしたところが主流だったようですが。時代の流れを感じます。
ブリティッシュフェア2020の一環として、ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町では、ロンドンのDukes Bar のオリジナルレシピに基づいたカクテルを提供しています。
手前より、Dukes ジン・マティーニ、ヴェスパー・マティーニ、そしてキッシー・スズキ・マティーニ。レヴィータにて。
Dukes London はセントジェームズにある1908年創業のホテルです。そのホテル内のDukes Barは、イアン・フレミングが作品内でジェームズ・ボンドがオーダーするウォッカマティーニの発想を得た場所して注目されました。いまやボンドファンの聖地、伝説のバー。
今回、ヘッドバーテンダーのアレッサンドロ・パラッツィ氏からのレシピ伝授でコラボレーション。フェア期間内にぜひお楽しみください。とはいえマティーニは飲みすぎ注意。1時間後にくらっときますね。
いつも絶景、ギャラリーのレヴィータ。
ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町でのイブニングセミナー、無事に終了いたしました。
テーマは「変わりゆくラグジュアリー」。
ラグジュアリーの歴史から最先端の情報にいたるまで、アカデミズム、ビジネス、ファッションジャーナリズムという各視点からの最新情報を盛り込み、未来への展望までをお話しました。
安全・安心のための対策は徹底しておこなわれました。小学校形式でテーブルを並べ、アクリル板を設置。やりすぎなくらいですが、味気なくならないために、各テーブルにイングリッシュローズが飾られます。
軽食といってもかなりなボリュームの英国インスパイアのフードは、3コースに分けてご提供。
その間、シャンパンはじめ各種ドリンクはフリーフロー。ゲストになりたかったです。笑
たっぷりのスペースをとって、ぎりぎり余裕のある人数のお客様にお越しいただきました。満席です。ありがとうございました。
外の夜景きらきら。
この日のスーツはH and Sonsの廣川輝雄さん制作。中に着ているモリス柄のベストはアジャスタブルコスチューム小高一樹さん制作。小高さんがインスタにアップしていたベストの写真を見てすぐ連絡し、入手しました。この日の話のなかにはウィリアム・モリスも出てくるのでぴったり、と。メンズサイズでしたので、心斎橋リフォームの内本久美子さんに私のサイズにリフォームしていただき、着ています。ウィリアム・モリスのビジネスは、ラグジュアリービジネスに携わる方々の間で、今、大きな関心を集めているのです。
ロビーにはクリスマスツリー。
ゲストの皆様にはご希望の書籍をプレゼント。
重ねて、ゲストのみなさま、スタッフのみなさまに心よりお礼申し上げます。写真左からプリンスホテル東京シティエリア マーケティング統括支配人の林佳代さん、中野、フードコンサルタントの藤本先生、そしてザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町総支配人の芝田尚子さんです。私が手にしているのはゲストからプレゼントいただいたアフリカンローズ。ありがとうござました。
各テーブルのイングリッシュローズは、ゲストのみなさまそれぞれにお土産としてお持ち帰りいただきました。
ご協賛のフローリスからは香水のサンプルセットのお土産をゲストひとりひとりに。ありがとうございました。
Prince Hotels Tokyo City Area が展開するブリティッシュフェア、Timeless UK 2020。
ザ・プリンスパークタワー東京、最上階のステラガーデンでは、昨年に引き続き、ボンドマティーニを3種、提供しています。
こちらは王道のヴェスパー・マティーニ。
今年から始まったのが、レストラン「ブリーズヴェール」でのボンドディナーです。原作に忠実に、かつ現代の嗜好に合うように、プリンスホテル総料理長の三浦健史さん、ブリーズヴェール料理長の福島慎太郎さんが、みごとに再現しました。
監修はBLBG CEOの田窪寿保さんです。詳しい解説付きのメニューブックが添えられてきます。それぞれのお料理の、物語における背景がよくわかります。
007限定バージョンのボランジェから始まります。
ベルーガのキャビアをブリニとメルバトーストを添えて。
スコティッシュサーモン。
ブレイス・クラブ特製アボカドサラダ。ちなみに私は全体的にボリューム少な目でお願いしたので、レギュラーのポーションは1.2 倍から1.5倍くらいになります。
仔牛腎臓とポム・スフレ、黒毛和牛フィレミニヨン。私は腎臓がどうも苦手なのでパス、フィレミニヨンのみにしていただいています。でも原作のストーリーでは腎臓の料理が重要な意味をもっているようです。
ワイルドストロベリーとフレッシュクリームのデザート。それぞれ解説を読みながらボンド世界にひたるもよし、解説スルーで最上級のおいしさそのものを味わうもよし。キラキラ広がる夜景のなか、ボンドとヴェスパーになりきりでお楽しみください。
ザ・レイク・ジャパン編集長の松尾健太郎さん、スタッフの方々とご一緒させていただきました。ボンドディナーは12月17日まで。来年があるかどうかは未定です。ボンドファンはこの機会にぜひ。