本ブログでもご案内しておりました、ニューヨークのミシュラン☆☆シェフ、ガブリエル・クルーザーの招聘イベントは、連日、満席どころか大幅に増席するという大盛況のうちに終了したようです。
私は17日(土)に参加しました。品川プリンス最上階Table 9 Tokyo にて。
迎えてくれるカトラリーの数も多い。これからどれだけの料理が出てくるのでしょうか。
メニューです。8皿のコースです。メインとデザートが2種類からチョイスできる。
ペアリングワインも全6種。高級ワインがずらり。どれも料理とベストマッチというか、凝った料理の濃い特徴をいっそう強めるようなワインが選ばれており、ひとつひとつのペアリングを印象深いものにしていました。
とりわけ驚いたのが、セカンドグラス。料理はフォワグラのテリーヌとピスタチオのキャラメリゼ。これに合わせるワインがいきなりソーテルヌですよ。意外や意外、甘めのソーテルヌがフォワグラと合って新鮮な発見でした。
パンの代わりというか、パンも出てくるのですが、焼き立てクグロフがでてきました。甘くない、パンとして食せるクグロフ。新鮮でした。(料理のメニューとしては記されていないサプライズ)
一皿一皿、精巧な作り込みを特徴とする王道フレンチをニューヨークスタイルにアレンジしているといった印象。親しんだ素材でもこう来るか!という料理法で驚きの連続。
メインの前に、じらすかのように出てきたのは黒トリュフ、白いんげん豆、菊芋のエスプーマ。黒トリュフが厚切りになって入っているの。ただこのあたりにくるとだいぶお腹がいっぱいになっている……。日本人には(というか私が小食なだけ?)8皿は多すぎるかもしれない。
メインの牛テンダーロイン。ほんとうは一人前がもっと大きなポーションだったのですが、シェフにお願いして、小さめにしてもらいました。お腹がかなりきつくなっており、残すのもいやだったので、食べきりサイズにしてもらいました。極上のおいしさでした。
デザートは栗のプチベール。バニラと栗のムースリーヌとカシスのソルベ。品良い甘さでなんとか完食しました。
芸術的なお料理の数々、その良さをいっそう引き立てる6種のワイン、エピキュリアンな一夜でした。さすがにこの日は自分が小食なのを恨めしく思いましたが、クルーザー氏のおもてなし、たっぷり堪能いたしました。
テーブルにいらしていろいろ説明してくれるクルーザー氏。とても穏やかで笑顔を絶やさない、あたたかな人柄を感じさせるシェフです。あとからTable 9 のシェフに聞いたところ、厨房で働くスタッフたちも、非常に良い刺激を受けているとのことです。
おみやげにはガブリエル・クルーザーブランドのハンドメイドショコラ! こういう「小さな高級品」っていうのがお土産に嬉しいですよね。バッグにすんなり入るサイズ。しかもとても美味しい。甘さが残らず、上質な余韻がさわやかに広がるようなチョコレートです。これ好き。ニューヨークではクルーザーのチョコレートショップもあるらしいのですが、日本でも展開できないのでしょうか。
記念写真。左から、フードコンサルタントの藤本先生、Nikkei Styleの太田亜矢子さん、シェフ、中野です。
増席の熱気もあり、オープンキッチンも活気があり、Table 9 Tokyoが本来の威力を発揮した夜でもありました。いつもより大勢のスタッフが動員され、華やかなフロアでした。スタッフのみなさま、おつかれさまでした。あたたかなおもてなしをありがとうございました。
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