2020年7月14日
〇 Men’s EXに寄稿した、名作映画と避暑地の文化のエッセイがオンラインでも読めるようになりました。こちらです。
感染を拡大させないためには脳内避暑地に遊んでいるのがいちばんよいのですけどね。感染拡大のなかのGo To キャンペーン前倒しの結果、どうなるのか。誰がその結果の責任をとるのか。相変わらず、見通し不明のまま成り行きで強行のインパール。
〇「三体」第二部の上、読了。けたはずれの想像力がこれでもかこれでもかとくる。襲来する三体人に対抗すべく地球人がとった戦略とは。その計画を、監視者に読み取られないためにとった戦略とは。スケールがいちいち並外れて大きく、しかもとてつもなく精緻なのでリアリティがある。面壁者と破壁者とか、アイディアとその呼称もいちいちユニーク。三体人との最終対決まであと400年。
政治のデタラメ、責任の押し付け合い、責任の放棄、せこい利権争い、命より経済、環境よりエゴ、国民の諦め、倫理の崩壊、不条理な差別、その結果もたらされる人災としか思えない悲劇の繰り返しを見ていると、地球人はもうダメだと思わざるをえなくなる。そんな社会のムードがますますこのSFを面白くしている。
“All men’s miseries derive from not being able to sit in a quiet room alone.” (By Blaise Pascal)
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