帝国ホテル孔雀の間にて、芦田淳先生の「お別れの会」が開かれました。
ご遺影に向かって一輪ずつ献花するスタイルの、芦田先生にふさわしいエレガントなお別れの会でした。真っ白い花々の上に飾られた大きなご遺影を前にすると、生前のおことばや笑顔やコレクションなどが思い出され、あらためて悲しみがこみあげてきました。
ほんとうに多くの方々が続々と最後のお別れのご挨拶に訪れていらっしゃいました。先生のご人徳ゆえですね。
隣の部屋では、これまでのご功績や写真が飾られ、映像が流れ、偉大なファッションデザイナーの生涯と功績をふりかえることができるようになっていました。
名言集も配られました。上の展示は、名言集のなかの一つ。「信じる道を一筋に進む。たとえそれが『人通りの少ない道』であろうとも」。
昨日アップした、「信じることを貫く人たち」に続いて、芦田先生のこのメッセージ。こたえるなあ…。信じる道を進むというのは書いたり言ったりするのは簡単ですが、実はとてつもなく強い意志を必要とします。孤独で打ちひしがれそうになるし。私など心の弱さからいつもめげそうになったり妥協に走ろうとしてしまう。行動で成果を出した人だけが語れる言葉。だから「人」とセットになって初めて意味をもつ言葉でもある。名言集は折に触れ、読み返します。
それにしてもいつもながら感動したのは、芦田家、そしてジュンアシダの社員のみなさまの手厚いおもてなしぶりでした。このようにすばらしい「ファミリー」もまた芦田先生が作り上げたかけがえのない遺産だと実感しました。お悔やみを申し上げるとともに、深く感謝します。
そして実はこの会のあと、帰宅してみると、激励になるようなお仕事のお話を別々の方向から、3人の方からいただいていた。まったくの偶然かもしれないが、偶然がこんなタイミングで起きるのもなにかの意味があると思いたい。芦田先生から「人通りは少なくても、進め」と背中をおしてもらっているような気がした。
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