週明けから原稿4本、一つは7000字近いものだったのでぐったり消耗していたところへ、思わぬギフトが届いてエネルギーが戻ってきました。
Go Tailored でご協力いただいているテイラー廣川さんからの、高級手縫いマスク!
そして顧問先からも医療に使われる本格マスク!
この時期のあたたかいお気持ちが本当に嬉しい。ありがとうございました。
さて。約30年前の映画メモの続きです。
No. 4 Stalag 17 (1953) 119min.
監督:ビリー・ワイルダー 出演:ウィリアム・ホールデン、ドン・テイラー、オットー・プレミンジャー
「捕虜ものがこんなに面白くなるとは! 女優が全く出てこないというのに。目からうろこ。スパイ容疑がかけられたセットンがどう本物のスパイを料理するのか。あれこれ予想をたてながら見たが、ダンバー中尉を逃がす「筋」とセットンが脱走するのと、本物スパイをうまく処分するのとをみごとに収束させた手腕にはただうなる。うまい。ルビッチもそうだが、いくつかのプロットをうまく関係させながら一気に収束させドラマを盛り上げる手腕は名ディレクターの必要条件。ベティ・グレイブルのピンナップの使い方も絶妙で笑ってしまった。みごとな一作。」(1992.10.24)
No. 5 Foregin Correspondent (1940) 119min.
監督:アルフレッド・ヒッチコック 出演:ジョエル・マクリー、ラレイン・デイ、ハーバート・マーシャル
「見せ場が次々とこれでもかこれでもかと続く。アクション、アクション、アクション、の大戦直前ヨーロッパを舞台にした傑作。ヒコーキが墜落するシーンはコックピットにカメラをそなえつけ! 本社にニュースを伝えにいくときの巧みな芝居! 例のごとくラブ関係はとってつけたようだったが、これもご愛敬。最後はアメリカへのメッセージ。」(1992.10.26)
No. 6 Under Capricorn (1949) 117min.
監督:アルフレッド・ヒッチコック 出演:イングリッド・バーグマン、ジョセフ・コットン、マイケル・ワイルディング
「1830年頃のオーストラリア(元囚人ばかり!)を舞台にしたコスチューム・メロドラマ。みんな「いい人」ばかりで、悪役のはずのメイドのミリーも半端な悪役だから甘すぎる。ジェントルマン階級vs.下層階級の価値観というか美意識の違いをよく表すルビーのネックレスシーンはうまい。ジョセフ・コットンが貴婦人に立ち直った妻にプレゼントしようと後ろ手にかまえた手にネックレスがうつる。聞こえてくる会話は妻とマイケル・ワイルディングの『こんなところにルビーなんておかしい』という声。デコルテに首飾りは要らないのだ。ルビーのネックレスをにぎりつぶすようにして隠すジョセフ・コットン。映画に使われているコスチュームを扱ったテーマで何かできるはずだ。考えよう」(1992.11.3)
Netflix は「李泰院クラス」を見始めました。やはり韓国ドラマ、感情の揺さぶり方がすさまじい。続きを見るのがこわい。
Stay Safe. Stay Healthy. 食料品店やドラッグストアはどこも混んでいますね。必需品の買い物をするのもドキドキですが、そこで働く方はさらに不安でいらっしゃるでしょう。本当にありがとうございます。
“Maybe we need to shelter ourselves so we see the beautiful.” (By Joanna Coles)