「ゴシップガール」2nd season Box 1、見始めると止まらなくなり一気にDisc 5まで。ファーストシーズンよりも過激にパワーアップしている。

新しい人物が現れると必ずなにか裏があり、その裏をあやつっている人物がおなじみのキャラクターのなかにいて・・・というあらゆる人間関係が「ここまでやるか」という緊密な濃厚さ。セリーナとブレアはファッションウィークやイエール大学への進学をめぐって、嫉妬や敵意丸出しの露骨なキャットファイトまで繰り広げ、それでもなおすべてを受け入れて親友であり続ける。いまわしい過去も憎たらしい欠点もすべて受け入れた上でなおフレンドシップを強めていく。表面ばかりのあたりさわりのない薄い関係にかえって疲れている現代人にとっては、本性をさらけだしてとっくみ合うような「友情」は、現実にはなかなかありえないからこそ、あこがれとして見てしまうものなのかもしれないなあ、と思う。

どろどろの闘争や駆け引きのなかにも、必ずほかの仲間の誰かが救われたりする挿話も入るので、ひとつのエピソードが終わると意外とさわやかな印象が残る。回がすすむにつれて、また家族のトラブルが大きくなるにつれて、それぞれの本来の姿がいっそう鮮明に現れていくのも、快感のひとつ。誰も円満に「成長」なんかせず、ただますます「らしく」なっていく。ブレアの「得意科目」、意地悪と復讐の見せ場がくると、「待ってました!」と拍手したくなる(笑)。

チャックとブレアの関係が、「危険な関係」のヴァルモンとメルトイユ侯爵夫人のよう。お互いに愛しあっていることはわかっているのだけれど「負け」られない。綱引きのようなゲームが続いていく。ブレアの欲望と誘惑の描写がかなり生々しくて、イタいほど面白い。

チャック・バスのファッションは今秋のトレンド「プレッピー」のお手本としてあちこちで取り上げられている。いちいち、細かいところまで手抜きなくスタイリッシュで、見惚れる。演じているエド・ウェストウィック本人も、スタイルアイコンとして誌面でよく見かけるようになった。たしかに、あの個性的迫力はやみつきになる。ネイト役のチェイス・クロフォード並の美男はたくさんいそうだが、エド・ウェストウィックはとりかえがきかない。一見、標準的美男の範疇には入らないルックスを、とりかえ不可という強みに転じている。そこがかっこいい。

2 返信
  1. kaori
    kaori says:

    >naomixさん
    そうです、ご指摘ありがとうございます!
    第二話のタイトルが「キケンな情事」で、そっちにひっぱられてしまいました。すみません。本文訂正しました↑
    忘れっぽいので、読んだもの、観たものの備忘録のつもりで書いていますが、
    またなにかカンチガイなどありましたらご指摘いただけるとうれしいです。

    返信

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