ひな祭りの日は終日雨で寒い一日になりましたね。

雨の中、六本木ヒルズのJ-wave across the skyの生放送に出演しました。

聴いてくださった方、ありがとうございました。いつもながらなんですが、10分の番組内では、(音楽が入るので実質5,6分?)用意してきたことの10分の1も話せないですね……。聞いている方としては、関心の薄いテーマであれば、「話し方」とか「声が醸し出す雰囲気」しか受け取っていなかったりしますので、まあみっちり話す必要はなく、ぎりぎりポイントを絞っていくというのがミッションなのですが。

課題は今後に活かすとして。ヒョンリさん、スタッフのみなさま、ありがとうございました。

番組のなかでも触れていましたが、いま、六本木シネマズでは「女王陛下のお気に入り」において実際に使われたコスチュームが展示されています。ご覧のようにモノトーン。この映画では国をコントロールする女性がモノトーンをきりりと着ておりナチュラルメイク、男性が軽薄な遊びに興じてフルメイクで華やかなファッション。衣裳デザイナー、サンディ・パウエルのインタビューを読むと、彼女が意図的におこなったことであることがわかります。

キッチンのメイドはデニムを着るし、ビニールを使ったドレスもあり、レザーの馬具もかっこよくて、ケガを隠すアイパッチもクール。サンディ・パウエルの仕事はやはりドラマやキャラクターに多大な影響力を及ぼしながらも、楽しさにあふれています。

それから、しばらく前にも下のミニムービーをご紹介しましたが、「権力をもつ宮廷人の衣裳は一人で着ることができなかった」旨の番組での発言と関連付けて再掲します。映画のなかのアン女王の衣裳ですら、これだけの手間暇をかけて完成します。脱ぐときは逆のプロセス。毎回、これを繰り返すわけですね。

18世紀、ロココ全盛の衣裳の着付けに関しては、スティーブン・フリアーズ監督の「危険な関係」のオープニングシーンをご覧ください。服地をボディスに密着させるために、毎朝、メイドが縫っていた様子が描かれています。

ヒストリカルコスチュームの話をし始めたら止まらなくなるのでこの辺で。

雨の月曜日となりましたが、心のなかは晴れやかな、一週間のスタートとなりますように。

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