韓国で130万部突破のベストセラーとなった「82年生まれ、キム・ジヨン」が同タイトルで映画化されました。試写を拝見しました。

誕生から学生時代、仕事、結婚、出産、再就職への挑戦……。ごく普通の女性、ジヨンがその過程で遭遇する差別や偏見、障壁の数々。向けてくる相手は往々にして無意識で、何も考えていない。でも一つ一つの「ささいな」経験を我慢してきたことが、知らず知らずのうちにジヨンの精神を壊していた。

淡々と静かな描写が続き、とりたてて「大事件」は起きない。しかし、日常に起きる一つ一つの小さなエピソードがいちいち胸をえぐる。そうだ私もそういう経験をしてきたのだ。でも「そんなものだ」と思って心に蓋をしてきた。と思っていた。でもそうではなかった。

韓国だけでなく、日本の女性も「これは私の物語」であると共感するだろう。ひとり一人が、自分のケースにあてはめて共感したり違和感を覚えたり、つまり考え始める、そんな映画。

 

 

配給:クロックワークス
10月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
(c) 2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.


原作は韓国でも日本でもベストセラー。

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