Jeremy Hackett,"Mr. Classic"(ハケット氏が英「インデペンデント」に書いたメンズファッションに関するコラム集。豪華写真集でもある)ほか新聞その他のインタビュー記事で、ハケットというブランドのリサーチ。今日のトークショーに備えての準備です。つけ刃だけど。

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気がついたことを、以下ランダムにメモ。

[E:diamond]「1840年に詩人のエドワード・フィッツジェラルドが書いた手紙にこんな言葉を見つけた。<オールド・イングランドなんていう場所はどこにもないし、これまでも存在したことはなかった>。だが、パリの右側には<オールド・イングランド>というイギリス好きのジェンツのためのショップがある……」

サヴィルロウのセールスマンだったジェレミー・ハケットも、アメリカのラルフ・ローレンも、このパリの店主も、どこにもない「オールド・イングランド」からインスピレーションを受けてメンズワールドを展開しているのですね。ハケット氏は、NYタイムズのインタビューには「私たちはオールド・イングランドで、ラルフはニュー・イングランドだと思っていますが―どちらも昔の文化から影響を受けています」と答えているが。いずれにせよ、どこにもない古き良きイギリス文化がソースになっている。カントリー・ミーツ・シティの夢の国。これ、男のファッションを考えるうえで、とても興味深い事実。

[E:diamond]ハケットが展開する世界は、ベントレー、ポロ、自転車、ピクニック、ボウタイ、スパニエル犬、トップハット、そしてオーダーメイドの旅行鞄……。こういう世界に連れて行かれ、そこでどっぷり迷い込みたい現代の男のためのファンタジーワールド、といった印象。

[E:diamond]ハケット氏がよく使うキーワードは "our clothes wear in not out".(着古すのではなく、長く着るほどによい服)、"evolutionary rather than revolutionary"(革新よりもむしろ進化)

[E:diamond]ラルフ・ローレンやトミー・ヒルフィガーが展開するアメリカナイズされた英国服との違いは……。少なくとも、アメリカにはない英国性の象徴としてわかりやすいのは、ボウラーハットと巻き上げられた傘。

[E:diamond]カジュアルブームがひと段落して、さらに「ヘリテイジを創出する」という今のトレンドにぴたりとあうのが、ハケットをはじめとする英国ブームなんだろうか?

[E:diamond]ハケットのスタイルは、イギリスの上流階級のなかの、「スローンズ」「スローンレンジャーズ」と呼ばれるスノビッシュな人種がよく着ているスタイルだが、実はこの階層は、ハケットの顧客層ではない。

[E:diamond]1992年、リシュモングループがハケットを買収。2006年、スペインの投資会社トレアルが買収。その後、会社の規模が世界に飛躍的に拡大している。いまはスペインの会社の傘下ということになる。

[E:diamond]ハケット氏は養子だった。仕事でパーフェクトジェントルマンを追求しているが、プライベートでもそうなのだ。最近、オーストラリアで実の母と会い、探し求めてきたイングリッシュエレガンスを母の中に見出した…。

[E:diamond]成功の秘訣は、ヘリテージ(本物であろうと、創出されたものであろうと)と、ノスタルジアとの境界をうまく歩くこと。

[E:diamond]ハケットはブリティッシュ・アーミーのポロチームや、ル・マン、ボートレースなどジェンツのライフスタイルに関わるさまざまなことがらもスポンサードしている。あんなこんなのばらばらなことを、一つのイメージにまとめあげる仕上げの要素が、ジェレミー自身のパーソナリティかな? これができるかどうかは、その人がアートな要素をもっているかどうかにかかってくるのだけど。

後はいったん情報を全部忘れて、リラックス&オープンマインド&ハブ・ファン!ね。 See you at Vulcanize London this evening!

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