2010年9月24日
◇中国との関係の緊張の高まりが報じられる日々だが、タイミングいいのか悪いのか(たぶん、悪いのだろう)、『着るものがない!』の中国語版が完成したということで、送られてくる。
中国にも読者がいてくださるのは、とても励みになる。ありがたいことである。ただ、『モードの方程式』の中国語版のときには、大陸版、台湾・香港・マカオ版に加え、海賊版?みたいな、こちらが全然知らされていないバージョンまで現れていて、中国の底知れぬ力を感じてひやりとしたこともある。自慢っぽかったら恐縮なのだが、同じ本の中国語版でも、タイトルも表紙イメージもこんなに違うものが出る、という例として、ご一興まで。
とはいえ、「端麗服飾美容」などのファッション誌の仕事や、中国からの留学生たちとの交流を通じて、個人レベルでおつきあいしている中国の人々には、親近感を抱いているし、信頼もしている。国レベルでの外交がぴりぴりしているご時世だからこそ、「たかがファッション」が、国境を越えた友好と共感の媒体として力を発揮してくれることを祈りつつ。
◇昨日、クレアトゥールでヘアエステ中に読んだ新刊雑誌数冊のなかから、一晩眠ってなお脳裏に残っていることばの備忘録。細部の単語は一言一句正確ではないかもしれないが、覚えておきたい、と思わせられたエッセンス2つ。
・山田詠美が塩野七生にはじめて会った時の印象を評して、「塩野七生という王国のあるじのような」。塩野氏のバックグラウンドを知らない人でも、自然とかしずいてしまうような、圧倒的な存在感を讃えた文章のなかで。
・寺島しのぶのインタビュー記事でのことば。「ハッピーな人生ではなく、ドラマティックな人生を送りたい」。痛く共感する。
中野先生、おめでとうございます!すごいですね!!中国に住む従妹たちや友達にも伝えます。
今度はぜひ英語版を・・・!
先生!
本日24日(金)、夜11時20分過ぎから、
フランソワーズ・モレシャン氏がラジオ出演されます。
石川県観光大使でもある氏のインタビューの模様が、正味約1時間放送予定です。
「ラジオ深夜便」(NHKラジオ第1)
p.m. 11:20~a.m. 5:00
(名前の「k」を押すと番組HPへ行きます)
>Dear Ruyi,
ありがとう。もう日本語版は絶版なんですけどね(苦笑)。懐の深い出版社とのご縁に恵まれるよう精進します。
>Kさん、
お知らせありがとうございます。興味深いのですが、私はあいにく幼児のような早寝早起き型で、深夜は眠っちゃってる可能性大なのです…。あとからダウンロードなどして聞ける機会があるとよいのですが。
もしよろしければ、インタビュー音声をどうぞ。
(名前の「k」を押すと説明ページに行きます。)
>kさん
重ねて、ありがとうございます。時間を見つけて聴いてみます。