◇ロイヤルウェディングにタイミングを合わせ、4月末発売の「25ans」でロイヤル婚大特集が組まれるとのこと。歴史上の英王室のドラマティックカップル4組分+総論を寄稿するため、編集者の方々と打ち合わせ。膨大な量の資料がすでに準備されていて、驚く。英国史オタクの私も知らなかった写真豊富な本もあり。史実のおもしろさに、「25ans」視点でのジュエリーやファッションのビジュアルが加われば、ロイヤル度において無敵であろう。一読者としても、特集が今から楽しみ。

◇帰ったらジョン・ガリアーノから大きな封筒に入ったラブレターが届いていた。と思ったら、ラブレター仕様にした新作香水のサンプルだった。「パルレ・モア・ダムール」。ブルーベリー、ジンジャー、ベルガモットがトップに香り、ジャスミンやラベンダー、ターキッシュローズがミドルに、そこにムスクやサイプレスが加わっていく……というガリアーノらしい力強く官能的なフレグランス。

とりわけブルーベリーの香りが新鮮で、パソコン疲れの目にまで効きそうな気がするのだが、ああでもよりによってこのタイミングである。4月27日発売、とあるが大丈夫なのだろうか。ビジネス的な面でも、市場のガリアーノ受容(あるいは拒絶)ムードにおいても。挑発的なアムールの香りが、なんだか切ない香りに感じられてくる。

「インターネットや携帯、Eメールで恋に落ちるという術で、恋そのものの魅力を失ったように思うのです。私は、手紙に感情を書きつらねるような愛すべきロマンスと、現代的なミューズの精神とを組み合わせた香りを作りたい」―ジョン・ガリアーノ

とプレスシートにある。インターネットと携帯によって「ハメられた」感も強いガリアーノ。反インターネットをうたう香水のコンセプトがさらに切ない。

◇パリコレのハイライトをいくつかのウェブサイトでチェック。ガレス・ピューのコレクションでは、モデルが口の中に青いLEDライトを加えている。魂がモデルの体から抜け出している!?という感じで、はっとした。たしかに、あまりにも無表情すぎるモデルを見ていると、「魂(or感情)あるのかな?」と思うことはあるにはあるが。

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