2012年3月17日
和光での鈴木健次郎さんとのトークイベント。当初予定されていた定員をはるかに超える80名近いお客様にお越しいただき、大盛況となりました。
健次郎さんのお話は使命感と熱を帯びていて、人を引き込む力がある。こういう第三世代のテーラーが出てきたことで、モノづくりに携わる他の業界の若い人にも好もしい影響が及ぶのではないかと思う(というか、そうなることを願う)。
ご来場のみなさま、和光のスタッフのみなさま、神戸ブランメル倶楽部スタッフのみなさまに、心より感謝申し上げます。
(写真は最前列で熱心に聴いてくださったFB友、稲葉誠さん撮影。稲葉さん、ありがとうございました!)
☆終了後、神戸ブランメル倶楽部のメンバー数人と二次会。「バカ話」ではあったのだけれども、ヒップな真実がちりばめられていて、「流してしまう」にはあまりにも惜しかったので、メモしておきたい。
1.「ザルツブルク生まれ」にはかなわない。
伝説の色男はいろいろいるけれど、ザルツブルク生まれの男は最強である。モーツアルト、カラヤン、ツヴァイク……。どんなに伝説を積みかさねても「ザルツブルグ生まれ」のかっこよさにはかなわない。
2.釣りの前に一杯ひっかけて「自分の気配を消す」と魚がよく釣れる
釣りの話として出てきたんだけど、ほかのことにも言えるかもしれない。釣るぞ!という意欲満々のときは、決して獲物は引っかかってこないものだ。むしろ、自意識とか自分の自我を消してしまったほうが、収穫は多い。
3・「ファン」が多いギタリストよりも、実は地味に見えるベース奏者のほうが艶福家。
音楽界ではよく知られた真実なのだそうである。「ギタリスト的」な人、「ベーシスト的」な人、あらゆるジャンルに言えること。わが身および周囲を見渡して納得。
このたび先生の「モードの方程式」を読ませていただき、含蓄あるイギリス文化史を背景にされた文章に、感嘆しております。あわせて本日、先生のブログを拝見させていただきました。
自分の母校の明大の先生でもいらっしゃるということを知って、いまの学生たちは幸せだなと思います。ご著書をたくさん書かれているのを知って、これからもいろいろ勉強させていただきたいと思います。ありがとうございます。
>田中幸光様
ありがとうございます。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
私も明治大学で教えられることを
とても幸運に思い、感謝しています。
中野様
17日和光での
「パリのエスプリ・日本の美意識」
鈴木健次郎さんとのトークショー
お話の中で出てきた言葉の数々も
すばらしくおしゃれで
ファッションと言葉の
おしゃれ競演を
たのしませていただきました。
心に残った言葉は鈴木健次郎さんのおっしゃた
“ディスクレ”これ見よがしでない事。
オーダーメイドでスーツをあつらえるクラスの紳士の
“エスプリ”
新しいスーツはカシミア?
ノン、カシミアは女性のものだからね。ウィンク
着物の“粋”は襦袢と着物の間に空気を入れてゆるみをもたせる事。
“ギャラントリ”の精神
今の日本は騎士道としてのレディーファーストではなく
しもべとしての草食系男子なのでしょうか?
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東京の銀座の和光の時計台の下のホールで
4カード(4大芸術家)を持つアルマ・マーラーのように
光輝いていた中野様、
私も含め皆様も思っていらっしゃる不躾な質問。
各業界の方々からのアプローチでさぞやもてもてなのでしょうね。
Everything is fine and dandy.
使い方は正しいでしょうか?
“l'esprit de l'escalier”(笑)
また次回のトークショーを楽しみにしております。
有難うございました。
>アラベスクさま
こちらこそ、ご来場いただき、
また丁寧に聴いていただいたうえ、
あたたかいコメントまでいただいて、
ありがとうございました。
会場でいただいたノートとともに、
とてもうれしうございました。
心より感謝します。
私はどっちかといえば「ギタリスト」で、
かりに外からはそのように見えたとしても、
実際は哀しいほどまったくモテません (^_^;)
またの機会にお会いできることを楽しみにしています。
はじめまして
行けなかったので内容が少しわかって嬉しいです
1 ザルツブルクその人なりを見ると
胸板、背筋、顎に特徴があり
馬に乗る姿勢や宝塚をイメージします
2 アルコールは水に溶けやすいので
気配を消すイコール同化されるので
交遊の場に使われるのかも知れませんね
のめないひとは香水でもいいのかな
3 華やかな人に艶福は似合わないかも知れません
艶福という素敵な言葉も今や醜聞として報道されてしまう飾りのない見出しベーシストのように背中を丸めて気配を消していたほうが獲物は捕まえ易いのかも知れません
>岡地幸喜さま
コメントありがとうございました。
次の機会がありましたらぜひいらしてください。
今回のトークショーの全内容は、
秋ごろ万来社から出版される鈴木健次郎氏の本のなかで紹介する予定です。