昨日はテレビ大阪の深夜番組の取材で、コッドピースについて、また男の股間の歴史について、マジメに語るという仕事。エスモード学園にて。

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いまも完全には廃れてないのですね、コッドピースは。あのトム・ブラウンがコッドピースつきのスーツをランウエイで発表して、誰もがどう評していいかわからなかったのも記憶に新しいですが。

「時計仕掛けのオレンジ」では、ギャングたちがjelly mouldのときにコッドピースをつけたりするし、アメコミのヒーローもつけてますね。

っていうような、「左右のつなぎ目に困ってつけてみました」起源から、現代の復活にいたるまでのコッドピース変遷のお話。

そんなこんなのお仕事も、二年ほど前にちょこっと参加した『コッドピース お股の袋の本』という本がご縁なのですね。世界でほぼ唯一のコッドピース研究本。表紙がコレなので思わず失笑してしまうのですが、松岡正剛や会田誠やみうらじゅんも参加しています。私のパートは、「香織、男の下半身を語ります!」という東スポノリのタイトル。この本、全体的にゆるいくすぐったい感があるのですが(それがまあ、長所でもある)、このマヌケなものをマジメに語ろうとすると、どうしてもこうなってしまうのかなあ。

でも今、タイムマシンに乗れたとしたら行ってリサーチしたい時代が15~16世紀かな。ヘンリー8世やらカール5世やらのコッドピース美男の方々に会って、「そんなもんつけて後世まで残る自分の肖像画を描かせるなんて、羞恥とかテレとかはないんですか」? と真面目にインタビューしてみたい。当時は恥ずかしい代物じゃなかったというのが私の推測なんだけど(恥ずかしさは、社会的なもの)、文化人とされる人たちは、「あんな恥ずかしいものつけるなんてどうかしてる」みたいなことも書いてるのよね。どっちなんだろうな。

24日(金)は、theory 南青山店一周年記念パーティーにお招きいただきました。theoryはニューヨーク発ブランドで、モノトーンを基調とした都会的で流麗かつ機能的なデザインが特徴。都市部でスマートに働く男女の支持が高いブランド……というのが私のイメージです。レディースのパンツのシルエットの美しさには定評がありますね。現在、日本ではファーストリテ―リングの傘下にあります。

南青山の店舗では、有機野菜が販売されたり、ニューヨークを連想させるグッズが展示されたりと、お祭り気分を盛り上げるディスプレイで迎えていただきました。

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二階へは懐中電灯を渡されて足を踏み入れるのですが、そこは完璧な暗闇。ライトで照らすと、theoryの秋冬コレクションが展示されている……という仕掛け。マネキンのなかに本物のモデルが混じっていてときどき動いたりして。フィンガーフードのテーマもブラック、トレイや家具もブラックで、いたるところシックな黒のバリエーション尽くし。

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スペシャルなゲストにもお会いしました。後姿のあまりの「できる!」オーラに、この女性は只者ではないはずだ、と目が吸い寄せられていたのですが……

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とりわけ足元が誘惑的なのですね。ロングスカートのスリットからちらりと見える足は黒の網タイツで覆われています。靴底が赤のヒール(おそらくルブタン)に、ピンクのポンポンつき。この見せ方!!!男でなくても思わず後を追いたくなります(*^_^*)

こちらを振り向く瞬間をドキドキしつつ待っていたら、やはり、女優の萬田久子さんでした。theoryとのつながりは深い方なので、ご来場なさっていて納得なのですが、間近で目にするスタイリッシュな着こなしとたたずまいには、さすが!とほれぼれ。あつかましく、ツーショットを撮っていただきました。ピンボケになってしまってごめんなさい。しかも私はいつもながらのマイペースのプリントワンピで、場違いご寛恕m(__)m

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熱帯夜でしたが、思い出に残る楽しい夜になりました。theoryのスタッフのみなさま、ありがとうございました!

J-WAVEのHello World、「夏期講座」にて、大学で教えている「ファッション文化論」のさわりを話してまいりました。U-StreamやTwitterやメールでの視聴者の皆さんからの投稿を眺めつつ質問にその場で答えるというライブな緊張感のなかでしたが、DJ TAROさんのプロフェッショナルなナビゲートがすばらしく、あっというまのモノ足りない90分。楽しいお仕事でした。たくさんのリスポンスに感謝します。

Dj_taro

DJ Taroさんの頭の回転の早さと鋭い観察眼(ペディキュアの色までいつのまにチェックを!?)に脱帽。

http://www.j-wave.co.jp/blog/helloworld/2012/08/post_549.html