2013年1月23日
合衆国大統領の就任式。オバマ大統領のスピーチに感動する。写真はすべて、オバマ大統領とホワイトハウスのフェイスブックページからシェアさせていただきました。
詩的で力強く美しい言葉の数々、中でもこの部分に深く感銘をうけた。Seize the Moment、時をつかめ、というポエティックな表現を見事に生かした一文。
"We are made for this momet, and we will seize it – so long as we seize it together."
ものすごく大胆に訳すと。「われわれはいまこの瞬間のために生かされている。心をひとつにして、時機をつかもう」って感じかな。朝日新聞の全文訳(要約)では、みごとにこの部分はスルーされていた。苦笑。そりゃ、要旨ではないかもしれないが。ここがいちばん美しかったのよ。
ミシェルの昼間のコートとドレスはまさかのトム・ブラウン!やられた。
夜は前回と同じ、ジェイソン・ウー。
大統領のタキシードはどうだったのかな。前回は3つのまちがいを指摘されていたが、今回も白いタイだとすれば、あれ、わざと「間違えた」わけですね。
ミシェルのファッションに関しては、来週水曜日夕刊の読売新聞連載「スタイルアイコン」に書きました。お楽しみに。
私がもっとも感銘を受けたのは、大統領のこの表情。これが最後だからと、退場のとき、もう一度ふりかえって、人々を見回したのだった。ぐっとくる。
朝日の要約を読んで、「?」でしたが、やっぱりスルーしてましたか。本筋とは関係ないかも知れませんが、何に美しさを感じるか、というその人の感覚は、結構他人に対する影響力という点で大事だと思ったりしてます。
件の記事でも、最後に振り返ったシーンは取り上げられてましたね。本人が『もうここに帰ってくることはないから』と。
あんまり政治的な話はアレですが、いろんなパワーバランスはあろうかとは思うけど、本来やりたかったリベラリスト=アメリカではあまりいい意味では使わないらしいですが=としての政策を、できるだけ貫徹して欲しいと思ってます。もう再選のことを考えなくていいわけだし。
>はすざわさん
コメントありがとうございます。「要約」を読んで、実感しました。ああ、私は世の中(朝日新聞的社会)が必要とする「要約」をはみだすところに生きている人間なのだわあ…と。
それはそれで、覚悟ができるから、いいわ。
最後の段落のコメントに同感です。私がこの夫妻を好きなのは、人間としての良識と知性がきちんとしているリベラリストだから。がんばってほしいと思って、応援しているのです。