23日(水)におこなわれたジュン アシダ 2014S/S コレクション。グランドハイアットにて。

いつもながら、30か国の大使夫人が参列の、国境なきエレガンスの祭典といった雰囲気。この光景を目にするといつもしみじみと実感すること。「ブランドの格を決めるのは、お客様である」「ファッションは、世界平和に貢献する」。ジュン アシダの服を着た大使夫人のいる国が、日本と戦争しようなどと思うはずがない(笑)。

ジュン アシダ創業50周年記念のコレクションでもある。グローバルに、しかも社会的レベルの高い客層に支持されるエレガンスをぶれず貫き通して、半世紀。この偉業は並大抵のことではない。

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コレクションの最後に不意打ちのドラマが。いつものごあいさつのあと、淳先生がなんと奥様の友子さんの手を引いて再び登場したのである。そして、お二人でもう一度、ごあいさつ。ジュン アシダの世界を支えてきた「ミセス」である。パリの生地見本市、プルミエール・ビジョンに通い、生産者とじかに信頼を築いて生地を確保してきたのは、ほかならぬ友子さん。実際に服を着る最初のモデルとなり、細部にわたる着心地をチェックしてきたのも友子さん。内外から「ミセス」と慕われ、すばらしいファミリーを育ててきた、芦田淳のかけがえのないパートナー。50年目にして初めての表舞台への登場である。思わずナミダがこぼれる。社員の皆様も目頭を押さえている。

芦田淳が支持されるのは、創りだすファッションの世界が美しいからというだけではない。ファッションを通してさまざまな愛のすばらしさを教えられるのである。夫婦愛、家族愛、社員愛、仕事への愛、お客様への愛、そしてファッションを通じての世界平和の希求。丁寧に仕事や人に接すること、地道に勤勉に自分の務めを果たすこと、若々しい好奇心のままに行動してみること、つまりはどうやって生きるべきかを教えられるのである。予期せぬ感動を与えてもらって、そんなこんなのことが頭をかけめぐった、忘れられないコレクションになりました。

一週間前にコレクションを無事終えた多恵さんと、記念写真。

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