✩香水会社を退社し、独立したばかりの青木美郷さんとランチ。青山ブノワにて。

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本ブログにも何度か登場してくださっていますが、ボキャブラリーが詩的で豊富なので(「睫毛の上に涙の粒」とか。笑)、「香り」という正体のあいまいなものの表現をするときに、いつもユニークな視点を与えてくださいます。実は、はじめて年齢を知りましたが、私の息子にどちらかといえば近い(~_~;) そういえば、これまでまったく年齢など気にならず対等のリスペクトをもって話していた(たぶん、お互いに)。感性に年齢はさほど関係ありませんね。

その後、一緒にラルチザンパフューム本店に立ち寄り、「今年をスタートする開運香水」を選ぶ助言もいただきました。昨年は、「あまりにもイメージど真ん中すぎて」避けていた女の王道的なフレグランスですが、この日はすっと直感に入ってきたので素直に。ひねりとかギャップとか寄り道はもういい。堂々とシンプルに直球で勝負することにした。という気分なのか。実際、トンネルをひとつくぐり抜けるたびにシンプルな悟りみたいなほうへ向かっている。

✩パリから来日中で、銀座和光での受注会最終日の鈴木健次郎さんにお目にかかりに。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演して以来、すっかり有名になり、あちこちで声をかけられるとのこと。土曜日のトークショーも一日に3回もおこない、各回大盛況だったようです。ほぼ60日間におよぶ密着撮影のことや、新たに発見したスーツの各国の違いのことなど、お話尽きず。

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イギリスとイタリアのスーツは腰から下のドレープの表現に力を入れるが、パリは上半身に重きをもってくること。スーツはカッティングが重視されがちだが、「縫い」によっても表現ができること。最初に徹底して教え込まれる生地の持ち方や姿勢が、実は合理性にのっとったものであること。ロンドンから来る20代のお客さんのスーツの注文の仕方がたとえば「シングルとダブル一着ずつ、替えのトラウザーズを2本」というようなスマートさであったりすること。それはたぶん父から息子へと「伝統的に受け継がれる」ものであること。パリのお客さんは採寸中も冗談ばっかり言って笑いっぱなしだが、日本ではきわめて生真面目に注文が行われること。などなど。

2年前の和光でのトークショーをご一緒してから、ますます勢いにのっていらっしゃいます。(髪型の変化も成長の表れ?!笑) 今後はスーツでの世界制覇もめざしたいとのこと。目標が高くて明確ですがすがしい。努力を怠らず、次々実現しているのもあっぱれ。リスペクト。私も着実にひとつひとつ、がんばらなくてはね!

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